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映画「I'M FLASH!」

*具体的内容、結末まで触れています。


映画「I'M FLASH!」

舞台は沖縄。
新興宗教、「ライフ・イズ・ビューティフル」の若きカリスマ教祖、ルイ。
飲酒運転のあげく交通事故を起こす。ぶつかったバイクの青年は死亡。
同乗していた女性は植物状態。
教祖の身辺を守るため雇われた男たち三人。しかし、教団をやめる、といい
始めたルイを逆に殺すよう依頼は変わった。教団を実質支配しているのは、
ルイの母親であった。

藤原竜也、松田龍平初共演というのにまずひかれたし、監督は「青い春」の
人なのかーというわけでかなりの期待で見に行った。
そんな期待して見に行くものじゃなかった。なんか、監督が死について考えた
ということらしく、生と死、というか、死について、詩的に語っているような
映画だと思う。
もやもやと、考え込んでしまう感じ。
つまんない、というのとは違うなあ。もぐらなくちゃいけないのか、、、と
考え込んでしまう。

藤原くん演じるルイは、若きイケメンカリスマ教祖。死がこそがすべての救い、
というな教義みたい。祖父がつくった教団らしく、三代目。でも実質は母親が
実権を握ってるみたい。兄は男をやめている。姉は熱心に信者獲得していて、
教団の儲けをもっと増やす、みたいな野心家っぽい。
交通事故はいかに起きたか、というのをさかのぼって見せつつ。ルイは現実から
逃れるように、何度も海へ潜っては魚を銛で突き獲ってくる。

殺し屋からルイを守るはずだった男三人。ヤクザ?ってわけでもないのか?
ちょっと微妙。殺し屋?ともかく金で荒事引き受けるみたいな。
ちょっと甘ちゃんな若者永山絢斗も可愛かったけど、やはり松田龍平の存在感が
圧倒的。
セリフは少なく、ひょろっと立っているんだけど、その飄々とした様が圧倒的。
なんなんだろうあの松田龍平の特別さって。見てる私が、松田優作の息子。。。
と思っちゃってるからだとは思うけど、でもなー。
カリスマ教祖よりよっぽど人間離れしてる感じ。
ルイが神様なのに対して、新野は悪魔で、死を与える存在、とかなんとからしい
けど、うん。ルイを殺しかけた、殺したあとには、なんか、人間らしくなった。
そういうの凄い。

ルイは、逆に、悩める青年、普通の人っぽいのがなかなか切ない。胡散臭さ出て
たよー藤原くん。
でも、唐突に現れた殺し屋にあの至近距離で銃撃たれまくって当たってないって
なんか、やはりなんか実はあるのか?と思ってみたり。うーん。
最後、新野の弾だけがあたって、しかも胸に、なのにあんなに走り回って
泳いでって、超人!?そこはつっこみどころなのか、実はなにか超人的な力が
あるカリスマだった、みたいなことなのか、なんか判断しかねるよーな。

ルイが海辺で男たち三人と話してて、
死は気持ちいいよ。死ぬほど気持ちいい、みたいな会話のときに、なんか
神様みたいっすねー、と言われたあと「うん」てほんとにごく普通にうん、って
言ったのがすごく心に刺さった。
教祖として生きてきたんだなあ。

最後のほんといきなりな銃撃戦のシーン、かっこよかったなあ。そして海辺で
松田龍平、新野のシルエット、かっこよかったなあ。
そして、何故ルイを見つけられるんだー。というかほんと、胸に、そこに銃弾
うけといて、走って逃げて泳いで、よくそこまで生きてるなルイ。こっちだよ、
と呼んでおきながら、水中から銛を。生きたかったのか。あがいて、そして
死を呼んだのか。うーん。やっぱり新野は死神な役割、なのか。
もやもやがとっても残る。

最後、植物状態だった彼女が目覚め。事故直前、互いの胸の中で生きる、という
ような話をしていたところ、っていうのがわかって。ルイが死んで彼女の中で
生きる、という奇跡みたいなことなのか。んー。ルイにとって、死は救いだった?
それも、なんか。うーんんんん。もやもやもやだー。

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