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『呼びだされた男』(フリーマントル/新潮文庫)

*具体的内容、結末まで触れています。


『呼びだされた男』(フリーマントル/新潮文庫)

チャーリー・マフィンシリーズ、3作目。

チャーリーがかつて尊敬していた上司、故アーチボルト・ウィロビー卿の
息子である、ルウパート・ウィロビー。逃亡者であるチャーリーを助けた
こともあるほとんど唯一といっていい友人。
ルウパートはロイド保険組合の引受人だが、経営が傾きかけていた。
そして、『プライド・オブ・アメリカ』号という船への保険支払い、
600万ポンドの請求を受けると破産することになる。
その船の火災に不審な点がないかどうか、香港でのその事件を調べて
ほしい、というのが、チャーリーへの頼みだった。
ほかに誰にも頼れないルウパートの頼みを、チャーリーは引き受ける。
CIAから調査にきているハーヴェイや、英国大使館に正体がバレるの
ではないかと危うい橋を渡りつつ、事件の調査を進めるチャーリー。

保険調査員て、マスター・キートンかよ、なんて思いつつ。
ルウパートがいいなあ可愛いなあ素敵、と、けっこう好きです。
チャーリーは相変わらず優秀。すごく危ないながらもなんとかやり遂げるし、
生き延びる。
諜報部員としての優秀さ、+生き延びることのプロだ、ってことらしい。
ひっそり隠れて暮らすとかできないんだろうなあ。ルウパートの頼みとは
いえ、断って隠棲しているべき立場だろ、と思うけど。まあそれじゃお話に
ならないですね。

まだ英国支配下の香港とか中国とか、オリエンタル~な感じが素敵だったり
したのかなーと想像するけれども、まあなんか、そのへんは、私にはふーん、
というくらいでした。
1979年に刊行されたのね。

香港社員かな、の、ロバートと、その愛人(恋人?)のジェニーとはかなり
哀しい。ロバートあっさり殺されるしジェニーは薬のあげくまた最下層。
そして最後には死んだ、と聞かされるばかり。ジェニー可哀相。
チャーリーの母親が多少売春的なことをしてたのかな?という回想なんかが
ちょっとあり。そういう育ち、というのも、なんとなくふーん、という感じ。
三作目は、まあそこそこだったかな。

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