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『都市と消費とディズニーの夢』(速水健朗/角川oneテーマ23)

『都市と消費とディズニーの夢』(速水健朗/角川oneテーマ23)

ショッピングモーライゼーションの時代。

「ショッピングモーライゼーション」というのは著者の造語。
「モータリゼーション」が元ネタ、だそうです。自動車の登場によって
人々の暮らしは変わった。
都市の公共機能が、ショッピングモールとしてつくり替えられている
変化、をこう名づけて、その歴史、変遷、ショッピングモールについて
述べている本、かな。

 第一章 競争原理と都市
 第二章 ショッピングモールの思想
 第三章 ショッピングモールの歴史
 第四章 都心・観光・ショッピングモーライゼーション

   【自動車時代のショッピングモール ららぽーとTOKYO-BAY】
   【観光地とショッピングモール】
   【1990年代の日本のショッピングモール状況】
   【グローバル化とモールの関係】

こんな感じ。まえがき、あとがきあり。

ショッピングモールといって私が思い浮かべるのは、イオンでジャスコ。
『下妻物語』の印象。郊外にとりあえずどーんとでっかくジャスコが
できて、その辺の人は何もかも何もかもを、ジャスコで済ませるの。
でも、本場アメリカからの歴史的なことを見ると、なんていうか、その
イメージとはちょっと違う感じなのね、というのがよくわかった。

都市の中心のダウンタウンの治安が悪化し、そこから逃げ出した郊外の
中流クラス以上の、車でやってくる新しい人が集まる、流れるダウンダウン
としてのショッピングモール。
計算された安全な小さな都市としてのモール。
ディズニーが夢の王国をつくるのに参考にしていたりしたそーで。
ディズニーが鉄道マニアだったとか、そういうのも私は知らなかったので、
なにかにつけて書いてあること全部、へ~、と面白かった。

映画に見るショッピングモール、で、ゾンビだとか「ターミネーター2」
だとか「シザーハンズ」だとかの例も、ああわかる~と思ってすんなり
よく読める。

東京の、スカイツリーの足もとのソラマチ、だとか、羽田国際空港が
EDOなプチテーマパーク的モールになっているとか、なるほど~と
すごく納得できる。
ショッピングモールのイメージが変わった、歴史変遷が見えた、とっても
面白い本でした。
でも、すごく面白いし、すーーっごくわかりやすいので、わかりやすすぎて
コワイわ、とも思う。まあ別に論文ということではないのだろうし、新書で
さくっと読むにはこういうものかなあ。

ソラマチにはまだ行ったことないけど、こういうの踏まえていってみたいな。
都市の変化を見ていたいなーと思った。
今年の春にいろいろ東京新名所、みたいなのがオープンしたけど、そーいえば
みんなショッピングモールかなあ。渋谷ヒカリエは上に伸びてるショッピング
モールと思えばいいのかしら。まだあのへんは電車関係とか工事終わったわけ
ではないんだっけ。いろいろ完成したらやっぱりあの一角全部モールみたいな
感じになるのかなあ。
代官山や表参道、いまだにいったことないけど、いってみてみようと思った。
都市は消費だなあ。

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