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春の水

       春の水

                                      千坂麻緒


  花筏崩して鯉がうねりゆく私の中の黒い魚も

  古は谷底スクランブル交差点 天仰ぐ渋谷ヒカリエ (古←ルビ いにしへ)

  からつぽになるためにだけ行列に並ぶいつかは名前を呼ばれる

  街が変はる季節が変はる体温がうまく変はらぬ 黒く溺れる

  晴れた春の色を撮り溜む花蘇芳桜山吹蒲公英苺

  水底の影から浮いてゐる魚ゆゆゆ離れてしまひはせぬか

  区役所の手紙はいつもみどりいろさういえばきみの手紙がこない

  九州は遠くてたぶん暖かい気持ちがたぶん色褪せ 溺れる


                            (2012年 未来8月号)

+++++++++++++++++++++++++++++++++

八月がやっと終わる。長い一ヶ月だったような気がします。
これは5月提出の歌。ヒカリエにはオープンしてまもなくいってみたら
案の定ものすごい人で参った。そろそろ落ち着いているのかなあ。
また行ってみよう。特別珍しいものがあるという気はしないけれども、
きらきらはしているねえ。

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『塔の下』(五條瑛/光文社)

『塔の下』(五條瑛/光文社)

錦糸町。自身はヤクザではない、とはいえ、ヤクザの下請けのような
小さな調べごとなどをひきうけてのらくらしている鏑木。元大学准教授。
いろいろあってまともな暮らしを諦めていた。
新しい塔の建設によって暴力団排除の締め付けがいっそう厳しくなる
下町で、天藤会のシノギもこれまでとは変わらざるをえない。

『天神のとなり』の続編ってことかな。クロカバ呼ばわりの若頭、白樺、
隠居の大金持ちじーさん烏山、不幸顔のエイコ、ヤクザの便利医者の相米
鏑木を慕って世話を焼く京二、と、新キャラ旧キャラそれぞれに絡み合い
ながら、金儲け、裏切りのお話。
鏑木さんがどっか他人事めいて飄々としているせいか、ヤクザのシノギの
裏切りでどーこーの大変な事態なのに、さくっと軽く読めてしまう。
今回、京二の行方不明のお父さんがヤバイ感じに関わっているらしい、と
いうのがだんだん明らかになっていく。
京二くんいい子なのに、と、しーちゃんこと清水というオヤジが危うくて
おまえはどーでもいいが京二にちゃんと話してやれよ、と、もやもや。
あんまり人が死なないなあ、とふわふわ読んでいたけど、最後のほうには
まあそこそこに。でもそこもわりとあっさりなので、読後感として私は
悪くなかった。
溜め息は出ちゃうけどな。

雑誌連載で、終わって、この単行本で最終章の書き下ろし、と一冊に
なったようです。最終章あってよかった。京二くんがんばれよー。
あとぶっそうなこと担当な三又、かっこいいな。鏑木さん関わりになら
ないほうがいいよ、と思うけど、もっと彼との危うい感じの絡みが見たい。

(京二くんがもっとがんばって鏑木さんに押せ押せで付き合えばいいのに。
そこに三又が絡んでヤクザから縁切るなんてできないとか、ハラハラな
駆け引きになればいいのに。妄想もえもえ)

まだ続くのかどうなのか。
この本の中の最後で塔は完成したばかり。ほぼリアルタイムな感じ。
街がこの先変わるのか、変わらないのか。犯罪、暴力。清く正しいだけで
いられるわけない、という世界。
また時間が過ぎて、どうなるのか。そういうのを書いてほしいと思う。

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『都市と消費とディズニーの夢』(速水健朗/角川oneテーマ23)

『都市と消費とディズニーの夢』(速水健朗/角川oneテーマ23)

ショッピングモーライゼーションの時代。

「ショッピングモーライゼーション」というのは著者の造語。
「モータリゼーション」が元ネタ、だそうです。自動車の登場によって
人々の暮らしは変わった。
都市の公共機能が、ショッピングモールとしてつくり替えられている
変化、をこう名づけて、その歴史、変遷、ショッピングモールについて
述べている本、かな。

 第一章 競争原理と都市
 第二章 ショッピングモールの思想
 第三章 ショッピングモールの歴史
 第四章 都心・観光・ショッピングモーライゼーション

   【自動車時代のショッピングモール ららぽーとTOKYO-BAY】
   【観光地とショッピングモール】
   【1990年代の日本のショッピングモール状況】
   【グローバル化とモールの関係】

こんな感じ。まえがき、あとがきあり。

ショッピングモールといって私が思い浮かべるのは、イオンでジャスコ。
『下妻物語』の印象。郊外にとりあえずどーんとでっかくジャスコが
できて、その辺の人は何もかも何もかもを、ジャスコで済ませるの。
でも、本場アメリカからの歴史的なことを見ると、なんていうか、その
イメージとはちょっと違う感じなのね、というのがよくわかった。

都市の中心のダウンタウンの治安が悪化し、そこから逃げ出した郊外の
中流クラス以上の、車でやってくる新しい人が集まる、流れるダウンダウン
としてのショッピングモール。
計算された安全な小さな都市としてのモール。
ディズニーが夢の王国をつくるのに参考にしていたりしたそーで。
ディズニーが鉄道マニアだったとか、そういうのも私は知らなかったので、
なにかにつけて書いてあること全部、へ~、と面白かった。

映画に見るショッピングモール、で、ゾンビだとか「ターミネーター2」
だとか「シザーハンズ」だとかの例も、ああわかる~と思ってすんなり
よく読める。

東京の、スカイツリーの足もとのソラマチ、だとか、羽田国際空港が
EDOなプチテーマパーク的モールになっているとか、なるほど~と
すごく納得できる。
ショッピングモールのイメージが変わった、歴史変遷が見えた、とっても
面白い本でした。
でも、すごく面白いし、すーーっごくわかりやすいので、わかりやすすぎて
コワイわ、とも思う。まあ別に論文ということではないのだろうし、新書で
さくっと読むにはこういうものかなあ。

ソラマチにはまだ行ったことないけど、こういうの踏まえていってみたいな。
都市の変化を見ていたいなーと思った。
今年の春にいろいろ東京新名所、みたいなのがオープンしたけど、そーいえば
みんなショッピングモールかなあ。渋谷ヒカリエは上に伸びてるショッピング
モールと思えばいいのかしら。まだあのへんは電車関係とか工事終わったわけ
ではないんだっけ。いろいろ完成したらやっぱりあの一角全部モールみたいな
感じになるのかなあ。
代官山や表参道、いまだにいったことないけど、いってみてみようと思った。
都市は消費だなあ。

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『罠にかけられた男』(フリーマントル/新潮文庫)

*具体的内容、結末まで触れています。


『罠にかけられた男』(フリーマントル/新潮文庫)

チャーリー・マフィンシリーズ、4作目。

ルウパートの依頼によって、また保険に関する仕事をすることに
なったチャーリー。ロシア皇帝の切手コレクションの保険契約が
あるが、その警備が気がかりだという。
そのコレクション展示があるのはアメリカ。フロリダ。
しかし、その企画自体が、FBIの作戦だった。
なかなか尻尾をつかめないマフィア、テリッリの弱点が、切手蒐集
だと目をつけたFBI。必ずコレクションを盗もうとするはずで、
それを捕らえ、窃盗からさらなる罪の追求をしようとしていた。
チャーリーは切手を守れるか。

って感じで、切手コレクションて、海外だとなんかすごいマニアとか
いるよねーと思う。日本にももちろんいるんだろうけど。
そういう趣味的な世界の話、ではなくて、とにかくコレクション展示
をめぐる警備確認と、盗み出そうとするテリッリの手下たちの働きと、
それを泳がせたいFBI、邪魔なチャーリーたちの駆け引き。
でも見てると、FBIの作戦どおりにさせてやれよー。マフィア捕まえる
ってのはいいじゃないのー、と思う。FBIの作戦だ、ってことで
保険の支払い拒否できるんじゃないの??と思うけど、そーもいかない
のかなあ。実際盗まれたら保障はしなくちゃいけないのか。そのへんが
私にはピンとこないまま適当に読み進めた。
KGBに知らせてやれ、とか、チャーリーがいらんことしてめちゃくちゃ
にしちゃって、もー。テリッリに有利に事が進む感じがおかしい。
最後にはFBIにKGBに、なんかCIA絡みみたいいもなったりして
大騒ぎ。
大変だ。
つくづく、チャーリーがいらんことしなければ、と、FBIの現場の人、
ペンドルベリーに同情した。可哀相。。。結局死んでしまった。うーん。
不幸の元凶はチャーリーじゃないか?チャーリーに関わったひとは死んで
いく。なんだかな。

KGB側のカレーニン将軍なんかは好き。大物な感じがかっこいい。
でも彼らがチャーリーを気に入ってるのは納得いかん(笑)まー最初の時
鮮やかな裏切りで味方になり。そうせざるをえなかった事情とか通じてて
愛せるのかもしれないけどさー。

それに、ルウパートの妻、クラリッサと寝るかね。もっと強く断れよー。
ルウパートが可哀相。まあ慣れてるだろうけど、それでも可哀相ー。
ちょっとだけ、ルウパートにスマイリーを重ねてしまうのかも。奔放な妻。
それでも断ち切れない関係とかね。私はルウパートのほうがチャーリーより
ずっと好きだからなー。もー。クラリッサってば。

シリーズはまだまだ続くらしい。
しかしこの解説の翻訳者の稲葉明雄さん、次の話のことをかなり解説で
紹介してくれてるんだけど、えっとー。そんなに書かないでもらいたい、
と、ちょっと思う。英国情報部に復帰すんの?ええー?って、それ、
バラさないで欲しかったわ。
続き、まだゆっくり読もうかな。KGB側の話がもっとあるといいな。

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『呼びだされた男』(フリーマントル/新潮文庫)

*具体的内容、結末まで触れています。


『呼びだされた男』(フリーマントル/新潮文庫)

チャーリー・マフィンシリーズ、3作目。

チャーリーがかつて尊敬していた上司、故アーチボルト・ウィロビー卿の
息子である、ルウパート・ウィロビー。逃亡者であるチャーリーを助けた
こともあるほとんど唯一といっていい友人。
ルウパートはロイド保険組合の引受人だが、経営が傾きかけていた。
そして、『プライド・オブ・アメリカ』号という船への保険支払い、
600万ポンドの請求を受けると破産することになる。
その船の火災に不審な点がないかどうか、香港でのその事件を調べて
ほしい、というのが、チャーリーへの頼みだった。
ほかに誰にも頼れないルウパートの頼みを、チャーリーは引き受ける。
CIAから調査にきているハーヴェイや、英国大使館に正体がバレるの
ではないかと危うい橋を渡りつつ、事件の調査を進めるチャーリー。

保険調査員て、マスター・キートンかよ、なんて思いつつ。
ルウパートがいいなあ可愛いなあ素敵、と、けっこう好きです。
チャーリーは相変わらず優秀。すごく危ないながらもなんとかやり遂げるし、
生き延びる。
諜報部員としての優秀さ、+生き延びることのプロだ、ってことらしい。
ひっそり隠れて暮らすとかできないんだろうなあ。ルウパートの頼みとは
いえ、断って隠棲しているべき立場だろ、と思うけど。まあそれじゃお話に
ならないですね。

まだ英国支配下の香港とか中国とか、オリエンタル~な感じが素敵だったり
したのかなーと想像するけれども、まあなんか、そのへんは、私にはふーん、
というくらいでした。
1979年に刊行されたのね。

香港社員かな、の、ロバートと、その愛人(恋人?)のジェニーとはかなり
哀しい。ロバートあっさり殺されるしジェニーは薬のあげくまた最下層。
そして最後には死んだ、と聞かされるばかり。ジェニー可哀相。
チャーリーの母親が多少売春的なことをしてたのかな?という回想なんかが
ちょっとあり。そういう育ち、というのも、なんとなくふーん、という感じ。
三作目は、まあそこそこだったかな。

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『再び消されかけた男』(フリーマントル/新潮文庫)

*具体的内容結末まで触れています。


『再び消されかけた男』(フリーマントル/新潮文庫)

あれから二年。スイスでひっそり暮らしていたチャーリー・マフィンと
妻のイーディス。ただそれは人目を避け怯えながらの暮らしだった。
ついに、英国情報部、CIAともにチャーリーをおびき出し捕まえる
作戦が動き出す。
英国へ戻ったチャーリーは、なんとか、双方の裏をついて生き延びよう
とするが、イーディスは一人不安に戦いていた。

ほんと、続き、でした。
そうだよね。あれで終わるならともかく、続くとなったら続き、で、
がっつり書いてもらわないと気がすまない。
英国も米国も敵にして、チャーリーどうするのどうなるの。ドキドキ。
始めは無理だろうダメだろうと思っていたけど、英国米国の足並み
そろわなくて、やりかたがまたなんだか作戦たてすぎてまどろっこしくて
あー、なんか、もっと情報部のみなさんちゃんとしようよ!と、そういう
とこでもドキドキハラハラ。
面白かった~。

チャーリーを罠にかけるためです、とはいえ、ロシアの企画展示品の
宝石盗むだとか銀行強盗だとか。荒っぽいな~。それで警察ともめて、
とか。そういう組織のごちゃごちゃ面白い。
それで身軽で巧妙なチャーリーにやられちゃうのね。
無理だろーと思われた状況から見事チャーリーが生き延びるのにも
なんとか納得できて、うまいなーと思う。
でも、でもっ。
イーディスが犠牲になってしまうなんてあんまりだー。
イーディス、あんなに不安がって怯えて、それでも健気にチャーリーを
愛して、やっと、というところで。なんでイーディスがー。可哀相。。。
といって、チャーリーがいきなり報復で飛行機爆破とかって、これまた
凄い荒っぽい。うわー。
こんなことになるなんて、と、ほんとにラストわずかのところからの
急展開派手な結末にびっくりした。

シリーズって、チャーリーはこの後どうするの?と前作読んだあとに
不思議だったけど、こうなるのね。まあそりゃどっちからも追われる
よね。KGBなら歓迎されただろうけど、そっちには行かないのね。
このあとは、一匹狼としてのなんか活躍が続くのだろうか。スパイ小説
って感じではなくなっていくのか。
続きも借ります読みます楽しみです。

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『消されかけた男』(フリーマントル/新潮文庫)

*結末まで触れています。

『消されかけた男』(フリーマントル/新潮文庫)

チャーリー・マフィンはソ連側の諜報員、ベレンコフを捕らえる作戦に
成功した。だが、若手に追われ、かつての上司は引退し、英国情報部内
では冷遇されている。
これまで誰にも知られていなかったKGBの大物、カレーニン将軍が、
どうやら亡命を望んでいるらしい。なんとしてもその身を受け入れたい
英国。それを奪いたいCIA。新しい作戦の怪しい気配を感じながら、
次々に失敗した若手から引き継いで、チャーリーがカレーニンと接触
することになった。

これもスパイ小説。英国はスパイ小説の本場らしいってことで。
昭和54年の新潮文庫。30年あまり昔か。シリーズになってて作品
けっこう沢山出ているみたい。
サラリーマン的スパイ、ということでリアルな感じか。でもル・カレ
とはまた全然違う。秘書のジャネットが愛人だったりして。ま、ボンド
映画みたいなことは全然ない。
なんだか怪しい作戦だ、ってことは最初からたっぷり注意されるのに、
最後まで読んでびっくり。そっち!?
というわけで、すごく気持ちよく騙されて面白く読み終わりました。
でもこれ、シリーズだよね続くんだよね?次はどーなるの。
チャーリーは逃げるの?逃げられるのかな。妻、イーディスはそれで
幸せになるわけ?裏切り者夫婦ってことになるんじゃないのー?
情報部に復帰するの?でもこれほどの裏切りをして復帰できる?
それともKGB側の人間として活躍するの?えー?気になる。
シリーズ全部読もうとまではまだ思わないけど、しばらくは追ってみる。
楽しみー。

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『緋色の研究』(コナン・ドイル/新潮文庫)

*一応ネタバレ注意。具体的内容結末まで触れます。


『緋色の研究』(コナン・ドイル/新潮文庫)

医学を修め陸軍病院へ進んだワトソンは、軍医補の任命を受け
アフガン戦争へ行くことになった。参戦、肩を撃たれた後腸チフス
にもやられてしまった。本国へ帰還、休暇の身となる。
ロンドンで手ごろな住居を探していたところ、旧友との再会から
ちょうど協同生活の相手を探している人物を紹介された。
シャーロック・ホームズ。医学の研究をしているわけではなく、
どうやら探偵学をやっているらしい。
レストレード、グレグスンという警察の友人から持ち込まれた事件
の真相を独自の見解で見抜いたホームズは、見事犯人逮捕に協力した。

初めてまともに読んだかも。
ワトソンくんとホームズの出会いは、ドラマかなり忠実なのね、と
感心する。ワトソンくん、ぼろぼろじゃないか。そんなヨワってる
ところでホームズと同居するなんて。悪い男に騙されるウブな娘を
見守る気分でハラハラする(笑)
ホームズはほんとエキセントリックで素晴らしくヤな奴w
BBCドラマのキャスティングで余裕の脳内再生。凄い楽しい。

事件そのものは、ドラマとは全然違っていた。復讐だった。
アメリカのモルモン教とか、現実とはかなり違うらしいけれども、
昔のフィクションです、ということらしい。始まりの前に注意あり。
モルモン教自体私自身あまりよく知らないので、当然ながらフィクション
と思って読む。なんかタイヘン。
「第二部 聖徒たちの国」というところは犯人の物語。そんな壮大な
復讐の物語だったのね。アメリカからロシア、ヨーロッパへと付け狙う。
それだけでなんか、凄い迫力。結局は復讐はなしとげ、自分は病気で死ぬ、
と。これ、ホームズが捕まえたけど、でも実は何の解決でもないような。
真相を見抜いた、ということですっきりはしたけど。
モリアーティとかはまるで関係なし。なるほど。

この作品が1886年頃に書かれたらしい。ホームズの誕生。でも
最初は売れなくてドイルは失望していたけれども、二年後にアメリカで
目をつけられて、次に『四つの署名』それから読みきり短編の依頼がきて、
という感じみたい。
ドイルは開業医をしていたけれども、なにもなく散歩ばかりしていた、
らしい。そんなこんなの訳者あとがきが面白かった。
ホームズものがちゃんと書き継がれてよかったなあ。
訳者あとがき(延原謙)、も、最初のは1953年だそうで。
改版にあたって、というのが息子さんによって書かれている。1995年。
改めて凄いなあ。126年前の本を今もこんなに楽しく読めるなんて。
シャーロックとジョンは最高のコンビですね。

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『ふざけないで!?』(ゴマブッ子/角川書店)

『ふざけないで!?』(ゴマブッ子/角川書店)

あの女48人のぶっちゃけ恋愛相談

あの女ブログの恋愛お悩み相談からえりすぐり(?)の48のお悩み
ぶったぎり!

これも出たのはちょっと前で、いろいろ他のにかまけててまだ読んで
なかった。ほとんど毎日欠かさず「あの女」読んでるので、お悩み相談
大体は読んだことあるような気がするわ?
最後にゴマ様と、杉本彩様対談、ってのがあって、まあ、普通で笑ったw
ゴマ様賢くて優しくて面白くて普通にいい人でおしゃれでかっこよくって
ステキなんだろうな~~~~~、と、妄想。

みんな恋してるんだなあ。
恋の最中って、もーなにもかもわかんなくなるんだなあ。
他人のことなら見えるのに、自分のことになると本当にわけわかんなく
なるんだなあ。
と、どの話も面白い。ゴマ様のぶったぎりもさすがの絶好調。
毎度思うけど、ほんと、自分が20代の頃に「あの女」があればっ。
もう恋と縁遠くなりすぎて日々読んでいるあの女スキルを生かす機会が
ない。。。

でも要するに人付き合い。
人生において人間関係がなくなることはないので、恋愛だけじゃなくて
人間関係で、あの女スキルを生かすように心がけないとな~と思う。
特に人を見る目。
口先の言葉に騙されるなってことだよねー。
行動よ。人の行動を見るのよ。
そして自分も自覚しないと。ごまかしたり逃げたりじゃなくて、行動よ。
どんな行動していけるかで、人の信頼を得ることも失うこともある。
ま。
ふ ざ け な い で !?
ってテンションで、いろんなこと適当にのりきっていくよう日々がんばろー。

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映画「アメイジング・スパイダーマン」

*ネタバレありあり。


映画「アメイジング・スパイダーマン」


幼い日のある夜、両親にメイおばさんのうちへ置いていかれた
ピーター・パーカー。ベンおじさん、メイおばさんに大事にされ
高校生になっている。
父の残した鞄に見つけた研究資料。かつて父の同僚だったコナーズ博士
のところへゆき、その研究の助けとなる数式を教え、研究が本当に成功
するのかどうか、知ろうとした。

サム・ライミ監督のスパイダーマン三部作もしっかり見ているし、その
記憶がまだ新しい感じなので、お話的に目新しさを感じるほどのことは
なかった。むしろ、あれ、ピーターけっこう最初からかっこいいじゃん
とか、え、あの金持ち親友君がいないなんてつまらない!とか、前のと
比べてみて不満~と思うこともけっこうあった。

でも今度のピーター、アンドリュー・ガーフィールドかっこいい~。
しなかや。ナイーヴな感じが可愛い。女の子とうまく話せない男の子な
感じがすごく可愛い~。そっかそっか高校生だもんなっ君たち!と、
かなり甘酸っぱいきゅんきゅんを味わった。
彼女、グウェインもとっても美人~。正直前のMJは私はまったく好きじゃ
なくて、なんでモテてるのかわからん。。。と思っていたので、見た目的に
今回のカップルのほうがずっと好きだったな~。

そして、スパイダーマンになっていくところで、今回わりとたくさん
あっさり正体バレまくってる。
警部であるグウェインのパパに早々にバレたのはちょっとびっくり。そして
身近な人に危険がせまる、グウェインにはもう近づくな、なんて、そんな約束
させてパパ死んでしまうなんてーっ、というのもびっくり。

ピーターの両親はどうなったのか、とか、コナーズ博士が心の対話??してた
もっと黒幕っぽいようなのは誰か、何か?とか、グウェインとどうなる、とか
いろいろ続きます、というような伏線置いていってるように思うので、続くの
かな。これも三部作になる?

高校生なのに、なんかすごいデカイハイテク会社で研究員だとか、
ちょっと不思議だったけど。アメリカってそういうのもありなのかなー。
解毒剤があっさり作れてなんかすげーとか。まあいろいろ細かいことは
気にしないでいくしかないか。
スパイダーマンがぎゅんぎゅん飛ぶのは3Dでの迫力があってよかったかな。
でも、そーじゃない普通のドラマシーンのほうが多かったと思うので、
個人的には2Dでいいよ。。。と思う。あんまり3D好きじゃないもん。

アンドリュー・ガーフィールドくんはかなり好きになってきている。また
他のもいっぱいみたいなあと思う。

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『バスカヴィル家の犬』(コナン・ドイル/ハヤカワ文庫)

『バスカヴィル家の犬』(コナン・ドイル/ハヤカワ文庫)

ホームズのところへやってきた依頼人。モーティマー医師は
バスカヴィル家の呪いの話から始めた。恐ろしい呪いの伝説。
だか、今になってその呪いによるものとしか思えぬような不幸な
死があった。
新たにバスカヴィルの家を継ぐヘンリー・バスカヴィル卿を守り、
事件の謎を解いて欲しいという依頼。

このごろすっかりどっぷり、BBCのドラマ「シャーロック」に
ド嵌りしている。図書館に行ったときに棚にこれがあったので
借りてみた。
シャーロック・ホームズのって、むかーしむかし読んだことはある、
気がするけれどもちゃんと全部読んだかどうかは曖昧。
子どもの頃はルパン派で、フランスフランス~と憧れてたなあ。
なので、どっちかというとホームズものにはあんまりは熱心じゃ
なかった。
高校生くらいから、ホームズとワトソンができているwとヨコシマ
な目でもえもえするようになってからは大好きだけど。
でもやっぱり原作をちゃんと全部読んだっけ。。。うーん、という
感じです。有名なところは基本的な話は大体知ってしまっているし。

んが。
ガイ・リッチーの映画も大好き大好き大好きだし、今度の「シャーロック」
にはもうほんっっっとに参ってしまって大好き大好き大好きになったので
本を読もうかなあという気になっている。

ドラマは現代版なので原作とは全然ちがうわーと思うけど、でも同じ~
なところもあって、にやっとしてみたり。
脳内でホームズとワトソンはシャーロックとジョンになって再生。
嗚呼楽しい。

しかしほんとに、今になってもこんなに愛されるキャラ作り上げた
コナン・ドイル天才だなあ。
この原作読んでもワトソンくんが健気にがんばってるのが可愛くて
仕方ない。面白い。
図書館で借りていこうかなーと思ってるけど、買っちゃうかも。
そして本読んでドラマ見て映画見て、本読んでドラマ見て映画見て、
BBCドラマのシーズン3を待たねば。来年作られる、んだよね。
日本で見られるのはいつだろう。待ち遠しい~。

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『修道院の第二の殺人』(アランナ・ナイト/創元推理文庫)

『修道院の第二の殺人』(アランナ・ナイト/創元推理文庫)

ヴィクトリア朝エジンバラ。
修道院で働く妻と、その同僚だった女性を殺した、としてある男が
処刑された。だが男は、妻の殺害は認め自ら出頭してきたが、第二の
殺人については、最後まで否定していた。
その妹に、兄の無実をあかしてくれと頼み込まれたファロ警部補。
同情したファロの義理の息子ヴィンスとともに、個人的な調査、を
始めた。

これ、シリーズがすでに17作とか出てるらしい。これが第一作目。
2012年3月発行。本国では1988年からスタートしているもの
みたい。何故今頃なのかとちょっと不思議。

この作品の舞台は1870年。馬車な世界。捜査といっても基本的
には人から話を聞いてまわること。ヴィンスは新米医師、てことで
まー検死なんかやったりはしているみたいだけど科学捜査ってわけ
じゃないよね。
ファロはうつくしい女優に一目ぼれとか、まあなんだかのどかです。
シェイクスピアの劇がどーこーとか。

著者は英国読書界で名高い、だそうで、ベテランなのかな。私は無知
なもので知らなかったです。
正直、そんな人気作家の人気シリーズなのかーと思ってみようとはした
けれども、私にとってはあんまり面白くはなかった。
文章も会わないしキャラもえもしない。
ヴィンスはすごく美形キャラみたいだし、ファロももう年をとった、
みたいに独白するけど、30代後半くらいな感じ。若いじゃん。
惚れた女がわけあり、とか、陣川くんか、とつっこみたい(笑)
キャラ設定的に私好きそうな感じなのに、全然、ファロのこともヴィンス
のことも好きにならなかった。うーん。文章が合わないのかなー。うーん。
義理な父息子、しかも美形キャラ同士。もえもえ妄想しようと思えばできる
のに、なんかそそられないなあ。色気がないなあ。翻訳の文章が合わない
のかなあ。んー。

続きが今新刊で出てるらしいのだけれども、もう読まないかなあ。
まあよっぽど気が向いたら読むかも。

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『KUNIMORI』(五條瑛/中公文庫)

『KUNIMORI』(五條瑛/中公文庫)

伯母の遺産として、マンションや貸しスタジオなどを受け継いだ
武原耕太。伯母を訪ねてやってくる見知らぬ男。少年。
おとなしい人だとばかり思っていた伯母の生前の姿を少しずつ知る
うちに、思いがけない事実を知ることになる。

6月に文庫化。買ってたけどしばらくル・カレにかまけていたので
置いてた。読み始めると、日本の小説ってこんなにこんなにこんなに
読みやすかったっけー、とあっというまに一気読み。
まあ一度読んだことあるものだし、五條さん大好きでなじんでるし、
というのもあると思うけど。ル・カレは読みにくかったんだよなあ。
でも好きになってしまったけど。
ま。
時間が時間通りに進み、視点が安定している本というのは読みやすく
て、すいすい~面白いわ~と感動。

ヤモリのように、国にはりつく、クニモリ。
舞台は浅草橋あたり。2009年に単行本。まだスカイツリーがどーこー
みたいな話はない。浅草橋あたりだとあんまり関係ないっけ。ちょっと
地理感覚は私にはあんまりピンと来ないけど。
続編が書かれるとしたら街の変化なんかもあったりするのかなあ。
潤くんがいつか帰ってくるかもしれない。
でも、きっともっと闇を抱えてることになるだろう。
耕太さんにもう迷惑はかけたくないんだ、なんて言いながら苦悩したり
してくれるといいな~と妄想してみたり。

ちょっと特殊なクリーング屋、探偵めいたことする中瀬さんとか、面白
そうなキャラはいるけど、これ一冊だとやっぱり随分あっさりしている
ように思う。もっと長編が読みたい。もっとーもっとー。
ま、さらりといい話に仕上がってるし軽く読めて面白かった。

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映画「ダークナイト ライジング」

*具体的内容結末まで触れて書いてます。バレバレ。

映画「ダークナイト ライジング」

前作から8年後の世界。ゴッサム・シティにはデント法という法が布かれ
犯罪は激減していた。誘拐殺人の汚名をきたバットマンは行方不明。
ブルール・ウェインが人前に姿を現すこともなくなった。
広大な屋敷の一角、杖なしに歩くことも難しくなっていたウェイン。
バットマンは引退、のはずだった。

ビギンズやダークナイトを復習してから見たほうがいい、というのを
ちらほら見かけつつ、ビギンズは記憶曖昧になってるかなーと思いながら
特に復習はせず見に行ってきました。
やっぱり、これはほんとに三部作でした。だからやっぱり、前作復習して
いったほうがよかったかなあ、と、やや反省。それでも話がわからないって
ことはなくて大丈夫だったけどね。

なんかこう、こまごまつっこみたいところは山盛りな気はする(^^;
何やってるのー、と思う。地獄の牢屋みたいなとこ?なんかロープで
吊るされて背骨が歪んでるな、とかって治してもらったり。つかそれで
治るの?天才医師?つかほんと、ウェインさんなにやってるのー。
バットマンの破滅願望は相変わらず。あんな素敵可愛い執事アルフレッドに
心配ばかりかけて坊ちゃま悪い子!

キャットウーマンは美人だったな~。正直私はレイチェルはあんまり美人
でもないのに。。。と思っていたので(ゴメンネ。もちろん素敵な女性だった
のだ、っていうのはいいのよ)バットマンよかったじゃん、と思った(笑

ゴードン本部長(ゲイリー・オールドマン)が今回もすっごくよかった!
かっこいい!痺れる!
SWATひきつれて本部長は一人スーツ姿なのに下水へ先陣切っていくとか。
病院にいて襲われる、ってのを心配してかけつけた熱血新人くん。銃声!
しかし犯人をさくっと返り討ちにしたゴードンがドアの影から現れて、いくぞ、
って新人君従えてゆくの。きゃー。
あと、中性子爆弾の起爆スイッチの電波妨害にひとりがんばる本部長とか。
凄い~。スマイリーすごい頑張ってる!と個人的にはもえもえ。大好きすぎる。

今回のメイン悪役(?)口元に禍々しげなマスクをしたベイン。
かつてバットマンも修行したところで修行した?過去を持つ彼。ゴッサム・シティ
を崩壊させて新しい世界へ、という感じ。
地下組織をつくり、街の地下をまず制圧し、原爆を持ち現在の秩序を崩壊させる。
ベインの演説は革命へのアジテーションだった。
フランス革命?と思ったよ。ベインの演説に説得されるー。
革命だ。
戦争だ。

あとやっぱり気になるのは、アメリカ映画ってほんと原爆への危機感が
そんなもんなのかねー?というところ。。。沖にもってったら大丈夫!とか
そういう問題じゃないだろ?と思う。アメリカ人的にはそれでおっけーなのか
ねえ。いやでも、3.11の時には即座に避難命令出てたりしたんだよね?
まー映画的にはそんなもん、ってことで気にしないでおくべきか。そんなの
気にするのって日本人くらいかねー。
実はほんとの黒幕は、ってあたりは、なんか、へー。と思ったくらい。
まあ悪役として、ジョーカーほどの純粋な震えるほどに素晴らしく圧倒的な悪
っていうのは他にはないから仕方ない。
そしてほんとうに、三部作で一つの物語としてつくられているのねと思った。
三本一気見したい。

バットモービル?かな。空飛ぶようになったし。カーチェイス、バイク、
アクションはほんっと凄い。凄いわくわく!爆発もどっかんどっかんド派手!
ああ、「インセプション」で世界をつくり、折り曲げ壊しちゃう監督なのだ。
街の崩壊は素晴らしかった。
あの爆音を映画館で体感する快楽。たまらんね。
時間は165分らしい。3時間近くだよね。でもほんとーにずっと画面に
ひきつけられた。かっこよかった。凄かった。

最高の執事アルフレッドにはほろりとさせられた。ブルースぼっちゃま、
幸せになってくれよ。アルフレッドのために。
伝説が、終わる、というような予告でのキャッチコピーだったと思う。
ほんと、終わった。
この先があるとすればロビンくんの物語になるのだろう。それは、希望に
なるだろうか。
私はいい終わりだと思う。凄い三部作だった。だって悪の物語だったよ。
正義じゃない。悪の物語だった。悪こそが圧倒的に魅力だった。
面白かった。

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