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『俳句いきなり入門』(千野帽子/NHK出版新書)

『俳句いきなり入門』(千野帽子/NHK出版新書)

  まえがき―短いんじゃない。俳句は速いんだ
  第一章 句会があるから俳句をつくる
  第二章 俳句は詩歌じゃない
  第三章 言葉は自分の「外」にある
  第四章 だいじなのは「季語以外」だった
  第五章 きわめて大雑把な「切れ」の考察
  第六章 文語で作るのは口語の百倍ラク
  第七章 ひとりごとじゃない。俳句は対話だ。

という章立て。
東京マッハや、日経オンラインでのかわずくん連載の実作を
たくさん引用しているので、説明がとってもわかりやすい。
個人的には東京マッハ見に行っていたし、日経オンラインのは
最初の頃は見ていたりしたので、うんうん知ってる、ということ
が出てくるのに勝手ながら親しみを持って読んだ。
千野さんのついったーをフォローしているわけじゃないけれど
たまにツイートが見えることがあって、ああこういうようなこと書いて
いたなーというのが、すっきりまとまってとても読みやすく書いて
あって面白かった。
でもこれにのりきれないなーなんだかなーとも思った。文章の言葉遣い
が私は時々うへえと思ったりした。

「切れ」についての話があまりよくわからなくて、著者もあまり
きっぱりわかって書いているわけではないそうなので、というか、「切れ」
がなんなのか、って、くっきりきっぱり説明できることではないのかなー
と思う。
「つきすぎ」の感覚なんかも。
質問してみたことあるけどやっぱり、そういう感覚は、慣れとか、結局は
個人的感覚になるみたい。あきらかにつきすぎだろ、ってわかるのは
ともかく、どのへんまでだとつきすぎでヤダ、とするかの線引きは個人的
なものになるし、同じ個人だって日によって気分によって違ったりするの
だろうなーと、ぼんやり思う。
むずかしー。

句を作らなくても句会ができる!というスタンド句会だとか面白そうなこと
いっぱいなので、ほんとこれ読んでとりあえず句会やってみる、っていう
遊びをしたらすごく楽しそう。

「異化」のことちらっと書いてあって、おー納得、とクリアに思えた。
「異化」だよねえ、と、なんかぼんやり思っていたことが(つまり私は
わかってなかった)なるほどと腑に落ちて。(P202)
「写生」についてもなるほどーとクリアにされた気がした。
でも鵜呑みにしちゃいけないと思う。

著者が言う俳句って楽しい!はよくわかって、わーいいなー面白そう~
と思うけど、でも、これ読めば読むほど俳句つくるハードル高い(^^;
センスないバカはダメとしつこく書かれてるもん。俳句こわー。
ま、もちろん、やりたい人がやればいいし遊べるし楽しいし、でも
センスないとね、っていうのはホントだし。
この本を鵜呑みにはできねえなあと思うものの、すごく勉強になった
気がする。

この著者は「俳句は詩歌じゃない」だけど、堀本さんは『十七音の海 俳句
という詩にめぐり逢う』なのですよねえ。(「逢う」だし)
でもそういう違う二人が組んでのコンビだからバランス、幅があって面白い
んだろうなあ。ちょっとずつ俳句でも遊んでみたいなあ。

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