« 『一匙の海』(柳澤美晴/本阿弥書店) | Main | 映画「MIB 3」 »

『パラダイス・ロスト』(柳広司/角川書店)

『パラダイス・ロスト』(柳広司/角川書店)

 誤算 
 失楽園
 追跡
 暗号名ケルベロス 前篇 後篇

短編集。結城中佐率いるD機関。日本軍に密かに設立された
秘密諜報機関。軍人ではなく、民間からの、優秀な若者を集めて
育てられた優秀なスパイ。それぞれの活躍を描く。
って感じでしょうか。シリーズ3冊目になるのかな。

最初、あれこれ前にも読んだっけ?と思ってしまったけど、今年
の新刊だし雑誌は読んでないし読んだことないはず。
悪く言えばマンネリ。同じような描写があるので、自分の記憶力
がポンコツな私には読んだことがあったっけ、と不安になる。
最後まで読むと、うん、読んだことないわ、と思ったけど。
よく言えば安定の面白さ。期待通りの面白さ。期待しても期待を
下回ってしまうってのもよくある話で、期待通りを維持している
のはさすがの実力でしょうか。

「追跡」の、結城中佐の過去を探る話面白かった。どのくらい
真実でどのくらいダミーなんだろう。まったくすべてがダミー?
でも嘘をつくには真実を混ぜるのが基本だろうから、そこそこ
ホントがあるだろうなあ。
英国情報部で修行、みたいなのがあって、個人的にわくわくした。
サインがC、だなんて、おー、コントロール!と思ってもえる。
ル・カレの作品はスパイ小説の傑作として名高いそうなので、
多少の遊びをこめてそういうの書いたりしたのかな~と勝手に想像。
ま、スマイリーとはちょっと時代が違う。まだまだ若きスマイリー
が現役だったくらいだなー戦争開始当時。
なんて関係ないことを妄想したりして楽しかった。

「暗号名ケルベロス」は、船の上での殺人、ということでとても
ミステリっぽい。スパイがらみとはいえ動機は復讐。ふーん。
エニグマとかちょっともえる。暗号の本、読もうと思っててまだ
読んでないのもあるー。読まないと。
なんかちょっといい話風に終わるのはなんだかね、と思う。ふーん。

読みやすいし面白いしで楽しかったです。

|

« 『一匙の海』(柳澤美晴/本阿弥書店) | Main | 映画「MIB 3」 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 『一匙の海』(柳澤美晴/本阿弥書店) | Main | 映画「MIB 3」 »