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映画「愛と誠」

*具体的内容、結末まで触れています。

映画「愛と誠」

1972年。新宿にやってきた大賀誠。いきなりの喧嘩で警察に捕まる。
少年院送りとなったが、何故か釈放され、名門青葉台学園に編入される。
それは、喧嘩のとき誠を見て暴力はいけません!ととめようとした、
超お嬢様、早乙女愛の願いだった。

昨日見てきた。
予告を見たときから、あの「新宿の目」の前に立つ学ラン妻夫木くんの絵
のインパクトが強烈で、やっぱり見ておこうと思いました。
昭和な歌謡曲いっぱい。ミュージカルのような。でもミュージカルという
わけでもないような。
歌って踊るけど。でもなんか。ミュージカルじゃないような。

原作のマンガは、読んだことはなくて、今となっては笑う名言、「君の
ためなら死ねる!」くらいはきいたことあるなーという程度。なので
原作が好きだったらどうなのかとかはわからない。
70年代。熱く燃える喧嘩や愛や貧しさやドロドロの心の奥底のマグマの
ようなものは、今はストレートには描けないだろ、というのはよくわかる。

岩清水くんが熱く「君のためなら死ねる!」と言うたびに、愛ちゃんにも
クラスメイトにもドン引きされ、スリッパではたかれ、誠には冷たいツッコミを
入れられる。
なのに、さらわれた愛を助けにいってくれ、と土下座するとき。
死ねるんだからお前行けよ、と言われながら、僕の愛は早乙女くんの幸せ
なのだ、早乙女くんを助けることなのだ、自分が行って死ぬのはいいが、
助けられなくてはただの自己満足だ。だから、頼む、と頭を地に打ち付ける
のを見たとき、はじめは苦笑いでつっこんだものの、やっぱりその本気さに
言葉を失わせる力があった。

ひたすらひたすらポジティブ天然スーパーお嬢様な早乙女愛の行動の数々に
誠と同じく、うざいー勘違い女ーっと苦笑いで見てるものの、どこまでも
どこまでも、本当にわが身を投げ出して誠を思い続ける姿に、やっぱり最後
うるっときちゃった。

バカバカしくてニヤニヤなぬるいコメディ。なのに、がっつりハードボイルド
だった。もうコテコテにベタなのに、それが、男だねえ。

役者のみなさん、みーんなすっごいよくやってる!と感激でした。
妻夫木くんドシリアス。笑わないねー。喧嘩強いねーかっこいいねー。
喧嘩シーンはさすが、迫力。痛そうなことこの上ない。濃厚な暴力が見られます。
スケバンなガムコさんwwwガム食ってるからガム子w
安藤サクラさん。まわりのチンピラスケバンちゃんたちもよかった~。
悲しい女、一見おとなしくフツウそうなのに実は影のスケバン長。大野いとさん
という人。無表情感がいいー。

武井咲ちゃんは、まー、可愛い~wきらきら可愛い可愛い~。もっさりした制服
で、さほど出来のよくなさそうなロングヘアなかつら、だよね、あの髪型。
それなのにやっぱり可愛いわ。あの、ルンルン♪な感じでの歌のバカバカしさも
可愛いわー。お嬢様で勘違い女で、ボケボケでただそこで可愛ければいい、って
いうのがすごくよかった。
喫茶店のウェイトレスなのに、すっかりアヤシイバイトだけどw
あの黒ニーハイ、ミニな安っぽいメイド制服の絶対領域!をカメラで舐める!
あれーはーエロス~。あの絶対領域は神でしょう。えろす~~~。
可愛いお嬢さんをあんなにエロスに(実際直接的にえろいことは何もやってない
んだけど)見せてくれてありがとう監督!

きれいにまとめようとか、うまく整えようとか、そんなんじゃなくて、
全力で瞬間瞬間の爆発を捏ね上げたような映画と思う。この映画の熱量に、
私は負けちゃうのだ。負かしてくれてありがとう映画。

最後には誠は。思いもよらない、でもまあベタに、先生なんかに刺されて、
誠はやっぱり愛と生きられるわけはなくて。
でもかーちゃんを抱きしめることができたし。愛を抱きしめることができたし。
せめて最期は幸せだったのだと思う。
かっこよかった。

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Comments

 こんにちは『愛と誠』関係のブログをネットサーフィンしている者です。
 今回の映画化は原作好きの者にとっては喜ばしいかぎりです。
 もしよろしければこちらのサイトにも一度遊びに来てください。『愛と誠』関係に関する出演者ブログやニュース、他の方の感想ブログのリンク一覧にまとめており、また『愛と誠』に関する書き込みならなんでも書き込んでください。
・ 映画『愛と誠』ネタバレ掲示板 http://aimako.bbs.fc2.com/
他にも
・ 『愛と誠』覚え書き      http://www.myagent.ne.jp/~bonkura/201X.html
・ 梶原一騎ファンサイト『一騎に読め!』 http://www.myagent.ne.jp/~bonkura/

Posted by: 『愛と誠』愛好家 | June 30, 2012 at 10:06 AM

こんにちは。
エキストラなさったのですね。
臨場感あって楽しく読ませてもらいました!

Posted by: シキ | July 04, 2012 at 05:45 PM

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