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『高貴なる殺人』(ジョン・ル・カレ/ハヤカワ文庫)

『高貴なる殺人』(ジョン・ル・カレ/ハヤカワ文庫)

伝統を誇るカーン校。
閉鎖的な階級社会。そこから一通の手紙が、ある雑誌へ届く。
カーン校の教師の妻からの助けを求める手紙。
ミス・ブリムリーはその手紙のことをスマイリーに相談した。
かつての仕事仲間なのだ。スマイリーのつてからカーンへ電話を
かけてみると、彼女は亡くなった、という。
手紙で彼女が恐れていたとおりの事態。様子を探りに、スマイリー
はカーンへと旅立つ。

スパイ小説じゃなくてこれはミステリでした。
そのせいか、けっこうすんなり読めた。ミステリな感じのほうが
私は読みなれているのかな。でもやっぱり細部はあんまりクリアな
感じがしなくて、んんん?としばらく悩んだりもしながら読んだ。
スマイリーの動きがなんだかよくわからない。スマイリーが何を
閃き考えたのか説明ない。でもなんだか事件解決にむかってて凄い。

イギリスっていいわー。このガチガチの階級社会!というのを
とても楽しく読んだ。
こわいわ。陰湿だわ。素敵。
いろいろな話を聞いていくんだけど。その話がすすむごとに、
人物のいろんな面が出てきてひっくりかえっていって、その
ひっくりかえりに対しての検証はしなくていいの?と思うけど
いいのかなー。
まあ警察の捜査じゃなくて、スマイリーはほんと部外者で
ただ話を聞くしかできないし、逮捕するわけでもないし、いいか。
実際の操作裏づけなどなどはちゃんと警察がやってるみたい。
このじわじわな感じが結構好きだった。

さて次は、出世作らしき『寒い国から帰ってきたスパイ』読むー。
楽しみ。

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