« 映画「バトルシップ」 | Main | 『未踏』(髙柳克弘/ふらんす堂) »

『消失グラデーション』(長沢樹/角川書店)

*ネタバレになってると思います。

『消失グラデーション』(長沢樹/角川書店)

藤野学院。バスケ部の椎名。女子バスケ部のエース、網川。
いろいろと問題のある網川がある日、屋上から落ちている
のを見つけた椎名。しかし、何者かに襲われて気を失って
いる間に、網川は消えてしまった。

第31回横溝正史ミステリ大賞受賞作、とのこと。2011年
9月に刊。受賞作を改題、加筆修正の上単行本化、ですね。

同性愛絡みのことが随時出てきて、でもそこがなんだか微妙で
イラっとするなあと思いながら読み進める。
文章や表現、比喩の感じとか、言葉遣いが、私の好みからすると
むず痒くってあーうーむーんがーと思いながら読む。
でも不安定な揺れる高校生たち、ということなので、そういう
もんかなあ、と、納得するしかない。
椎名の一人称視点なので、わかっているようで何もわかってない
のに振り回されていくのでもどかしい。
相棒というか探偵役な樋口は探偵役らしくなかなか肝心なこと
をしゃべってくれないしね。

で。
まあそういうもやもやもどかしさなんなんだよ、という、
もやっと感は、最後のほうまでいくと、あーそのせいなのか、
と、一応納得はする。
そうして最初からぱらぱらみるとなるほどねーという感じ、でも、
ある、かな?
しかしヒカルくんはなんなんだか。ヒカルくんはいかにもどうも
軽い都合いい登場人物で、そこはちょっと納得できないなあ。
でも外部の人間が必要だから仕方ないのか。んー。

読み終わるとよくできてるなと感心するし面白かったし、へーと
思う。
でもなー。
高校生たちっていうのが私にはもう無理なのかも。リア充だろっ、
っていうのも私には無理なのかも。心が狭すぎるワタシ。
同性愛的なこととか性同一性障害だったりとか病気のこと等等、
そういうのの扱い方も、なーんかどーかなーと思う。でもこれは
私の個人的問題だな。
そしてこれは、漫画家とかアニメ化とかドラマ化とかしづらいよね。
昨今の風潮的には残念なのでは。美形キャラがいっぱい、バスケ部
だし爽やか風にもできそうでビジュアル化したら受けそうなのに。
大幅アレンジしてざっくり削っていけばいいのか。
と、余計な心配をしてみたりもしました。
図書館で借りてさくっと読むぶんには満足です。

|

« 映画「バトルシップ」 | Main | 『未踏』(髙柳克弘/ふらんす堂) »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 映画「バトルシップ」 | Main | 『未踏』(髙柳克弘/ふらんす堂) »