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『恋と軍艦』1、2(西炯子/講談社コミックスなかよし)

『恋と軍艦』1、2(西炯子/講談社コミックスなかよし)

東京から小舟町に引っ越して間もない遠藤香奈。中学一年生。
家庭の事情は複雑。友達はあまりできない。ひそかに片思いしている
相手は28歳年上のさわやかイケメンな町長さん。
家出して道に迷った先にたどり着いた素敵なおうちで、謎のコワイ
金髪不良オヤジにおびえていたところ、やってきたのは町長さん。
そのおうちは町長さんの友達のうち、ということらしい。
誰にも言わない、という秘密の約束。
友達がいない同士、な篠原晶との仲も近しくなった。町長さんへの
憧れはつのるばかり!

なかよしの連載ということは。ターゲットな読者は小学生なのでは?
と思って敬遠していたけれど、おもしろいという評判を聞くので
やっぱり読んでみようかな、と買ってきた。
こ、これは。
がっつり西さんテイスト!ときめくっ!なかよしだからって読まなくって
ごめんなさい。これからの続きもすごくすごくすごく楽しみ!

一応、というか、まあ普通に主人公は中学生の女の子たちなのだけど、
当然ながら気になるのは町長さんと金髪オヤジだよねー。お泊りする
関係です。友達だよ、というけど、おっさん二人の友達としてその距離感
はありですか?アヤシイ、と、晶がやたらと覗き見しにいって楽しい。
私は当然そういう関係でしょう、と思ってわくわくドキドキだけれども、
友達だよ、と、香奈の思うように、優しい世話焼き町長さんが仲良くしてる、
っていうだけのことか、っとも思えなくはないわけで。
すごく微妙なところ描いているなあと思う。
アラフォーなおっさん二人というところの関係を、ここでやるんだ。
西さんさすが。。。凄いなあ。

女子中学生の憧れときめき☆というお話の次元と、おっさん二人なJune、
ってところの次元と、地方の小さな町の政治、小さな中での争い、町興し、
みたいなところの次元と3つのモードのお話が折り重なっている。
そういうのもさすが西さんだなあ。
どこまで描いていくのだろう。
ハーヴェイ・ミルクみたいなことになったりもできそうだし。
町長さん、というのがまたなんとも。
町長さん、くらいだとホントに実際ご近所さんかも、と思えるあたり
微妙なとこ描いているのかなあと思う。
この話がどう転がっていくのかわからなくて面白い。

主要人物以外のキャラ造詣はばっさり割り切ってステレオタイプでささっと
いいテンポで描いている。町の人とか、意地悪なクラスメイトとか。
おっぱいだけで人生のりきってきたわ、みたいな女性編集者とか。(それ
だけでもないってことは少し描かれる(笑))
で、香奈ちゃんの家庭の事情的なことも少しだけしんみりと。でもそれも
まだ今のところさらっとしてるなあと思う。
主要人物、ってつまり、町長さんとサーシャだよ。
2のラスト、「心配するやつがいるとおまえはやりにくいんだろ」って
サーシャのセリフ!!!!きゃあ。撃沈。素晴らしい。
おっさん二人なんだなあ。大人なんだなあそれぞれに。というのがたまりません。
その前の、香奈の心配したいの、みたいなセリフのあとだけにいっそう。
サーシャとの2ショットの絵のセクシーさもたまりません。

んで、これは完全に個人的もえもえながら、「サーシャ」って!
五條さんの革命シリーズ連想しないではいられないじゃないか。うっとり。
サーシャ。ロシア系ってことで、お茶だとかお料理だとかなんだかロシア風な
味わいが出てきてますますうっとり。
続きにも期待。大好きだなあ。


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