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『探偵はバーにいる』(東直己/ハヤカワ文庫)

『探偵はバーにいる』(東直己/ハヤカワ文庫)

<俺>がいつものようにケラーで飲み始めようとしているところに、
声をかけてきた坊や。原田というその男は、大学の6年後輩にあたる
という。<俺>の噂をきいて、いなくなった恋人の行方を捜して欲しい
といってきた。まったく気乗りしないものの、調べはじめた<俺>。
どうやらその恋人には原田の知らない顔があるようだった。

ススキノ探偵シリーズの第1作目。やっときたー。
俺は28歳。自分じゃもう年寄りで、って自嘲してるけど、いやいやいや
若いから。きみ、50過ぎてもそうやってふらふらしてるから。
と、シリーズをバラバラと読み進めてきた私としては、にやにや思いながら
読んだ。高田くんはまだ院生でそこからどうすっか、というあたり。
先日前日譚『半端者』読んだから、あーなんかそうか、と、そのつながり
なんかも楽しい。
かのモンロー、ね。これは10作目の『旧友は春に帰る』に再登場するんだ。
読んだけど、えっと、どうだっけ、と、すでに忘れかけな私(^^;
10作目なんてときには俺はほんとーにおっさんになってるのよ。

あんまり乗り気じゃなかったけれど、うっかりいなくなった恋人、麗子の
親と電話で話してしまったりして、べそべそしてるばっかりの原田の姿を
見るにつけ、つい心配しちゃって調べ始め、殺人絡みってことがわかって
殴ったり殴られたりボコボコになったりして。ハードボイルドだねえ。
やせ我慢だねえ。面白かった。
どうにも謎を暴く!って颯爽とした感じじゃなくて、なんかうろうろしてる
うちに棒にあたる、ってわりといきあたりばったりな感じでなんとなく
いろんなことが転がっていく。
単純馬鹿な女子大生って感じの麗子がなんかすごい、って最後の最後にわかる
とか、やっぱり残り後少し、ってなってからのわーっと一気に見えてくる勢い
が凄い面白い。え?え?え?ってよくわからなくなる。

そして文章のうまさは、最初っからだったのねと思う。会話も文章も、この
テイストは変わらないねー。面白い。
解説が、たぶん2011年、映画のあとに書かれたものだった。2011年
9月の49刷だよ。愛されてるね。
この本自体は出たのは1992年。この話の舞台としての少し昔、と設定
されてるのが1984年頃、らしい。
そして今の映画化、だもんね。映画化の第二段はこの話になるのかなあ?
どうなんだろう。映画も楽しみだな~。

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