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『螻蛄』(黒川博行/新潮文庫)

『螻蛄』(黒川博行/新潮文庫)

シリーズ疫病神。
伝法宗慧教寺。信者五百万人。その宗宝である絵巻物をかすめとった桑原。
またしても二宮を巻き込んで、それを金に換えるため東京名古屋まで奔走する。

って感じで疫病神のシリーズ、4作目。これが一番新しいところかな。
単行本は平成21刊行。この文庫が今年24年の二月刊。
相変わらずのコンビでめちゃくちゃ面白い!
寺の坊主ども相手に、ってことだけど、でもまあ当然のごとくヤクザが出て
くるわな。それが東京の勢羽組っつー新宿拠点なもんで、桑原と二宮くんは
東京でも大活躍(笑)桑原さん強いー!かっこいい~!
でも最後には刺されちゃって大変。ほんま体張ってるなあ。
二宮くんは確かに巻き込まれてボコボコになって命危なくもなって、だけど、
うーん。桑原さんも体張ってるし。いやでもやっぱり巻き込まれる二宮くん
のほうがかわいそうなんか。
でも巻き込まれたなりに絶対取り分もらう!と途中からぐいぐい自分で
巻き込まれにつっこんでいくからなあ。今回は三百万ほどの取り分。なかなか
ええとこなんじゃないだろうか。
経費使いまくった桑原さんのほうが気の毒に思える不思議(笑)

美術のことはわからへんから、と売りさばくのを頼まれる稗田涼子もしたたか。
まーたしかに普通にかたぎなわけないよなあ。
これまた桑原さんがなんか気の毒になる不思議。桑原さんは本気でヤクザだけど
その本気がまっすぐでやっぱりかっこよくって汚い感じじゃないんだよなー。

若頭の嶋田さん出てきてくれて、収めてくれるーと思ったら、さらっとかち込みに
行くだの、羽鳥いわしたろ、だの、可笑しい。ヤメテくださいー。
結局桑原のシノギから組のシノギになってしまって、桑原さんはあんなにがんばった
のに取り分的には最初の目論見より大幅ダウン。かわいそうだ。
箱根より東には行くな、と念を押されたりね。可哀相だー。面白かった。
シリーズはまた書かれるのかなあ。まだまだ読みたい疫病神コンビでした。

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