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『特捜部Q―キジ殺し―』(ユッシ・エーズラ・オールスン/ハヤカワポケットミステリブック)

『特捜部Q―キジ殺し―』(ユッシ・エーズラ・オールスン/ハヤカワポケットミステリブック)

コペンハーゲン警察本部の地下。
夏の休暇が終わったカール・マーク警部補は、積み上げられた書類に向き合った。
アサドが次に興味深い事件だ、と渡してきたファイル。二〇年ほども昔の事件。
十代の兄妹が殴り殺された事件。
犯人として自供してきて捕まった男はいるが、他にも犯人がいる。そしてもっと
何人もの被害者が、いる。

今はエリートとして成長したかつての寄宿学校での仲間たち。
仲間割れして復讐者となった紅一点、キミー。
カールが彼らを追い詰めていこうとする地道な捜査と、復讐に燃えるキミー
の動きと、エリートとして狂気を秘めたままうろたえる男たちと。

最初の方はなにがどうなんだかわからず読むのがもたもたしてしまうんだけど
終盤、最後には息をつめてハラハラドキドキ。怖い痛い怖い怖い。カールも
アサドも大変な目にあって、キミーも凄くて、読み終わった時にはため息。
ぐったり。
話の加速度具合がすごい上手い作家さんなんだなと思う。

アサドには秘密があるみたいなのがちらちらされるけどまだわかんないし。
ハーディをどうするんだろうとか、カウンセラーのモーナとカールはなんとか
なるのかならないのかどーなの、とか。新しくきた秘書のローセもいいキャラ
してるなーとか、登場人物の魅力も十分。続きも読みたいなあ。
カールのそもそもの事件、アマー島での襲撃のこともいずれなんとかなるの
だろうなーと、期待。

キミーが、めちゃくちゃ酷いと思うのに、最後の最後には泣かされちゃって
そういうのも上手いなあと思う。キミーなんて最低最悪なのに。酷いのに。
復讐される側も十分酷い最低最悪なやつらだからなあ。
そんでやっぱり、名前がピンとこない。どの名前が女性なのかもよくわらかん。
デンマークかあ。地理的なことも全然ピンとこない。なんとなく北欧って
素敵家具とか素敵イメージだけど、ま、犯罪だってあるよね。
次も早く翻訳、出版お待ちしてます。

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