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狂言劇場 その七 Aプログラム「舞」

世田谷パブリックシアターに、狂言を見に行った。久しぶり。
狂言の舞台は静かだ。客入れの音なし。開演前のアナウンスもなし。
しずかに照明の変化だけで始まる。

狂言劇場 その七 Aプログラム「舞」

小舞「七つ子」「暁」「鮒」

男たちが舞台に登場。扇を出して、すっと、自分の前に置くのが
始まりのしるしなのかな。謡のみ。
「七つ子」は可愛い感じ。「暁」は、金星?最初謡を聞いただけでは
あんまりわかんなかったけど、解説を読むと後朝って感じなのか。
「鮒」は萬斎さまー。鮒の精が飛び跳ねる様、だそうで。
跳ねたり、つつつつつつつ、と動いたり、動き激しい。ちょっとコミカル。
かっこい~。

「棒縛り」
この話は知ってる。前にも誰かの見たことあるなあ。主が留守の間に
酒を飲んじゃう太郎冠者と次郎冠者。今度はそうはさせまいと縛って
出かけるが、縛られつつもどうにかこうにか酒盛りしちゃう二人。
太郎冠者が万作さまー。動きがとっても面白い。知ってても笑っちゃう。
酒盛り始めながら、歌え、舞え、といって舞うのが、その前にやった小舞
の「七つ子」と「暁」だったよ。そういうサービスになってるのか~!と
いっそうニヤリとしちゃってとても楽しかった。

休憩を挟んで。
「MANSAIボレロ」
「今回は、芸能の原初を喚起させる「古事記」のアメノウズメ伝説や、
律動的な囃子に足拍子を踏み鳴らす『三番叟』を「ボレロ」に重ね合わせ
ながら、生から死そして再生する生命への祝福をめざした新振付と独舞に、
萬斎が挑みます。」
とのことです。

三番叟かあ。三番叟はマジックステップ。祈りというか儀式というか。
それで生と死、再生する生命への祝福ですかなるほど。アメノウズメ伝説か。
だから最初真っ暗で闇なのね。衣装も巫女っぽいよね。赤と白。
んでも直衣?狩衣?直衣って感じかなあ。まあそういう装束なので、晴明さま!
と、もえーなワタシ。白いし。萬斎さまって白いよね。
んで、そういう装束なのに烏帽子してるわけでもなく直面ていうの?なにも
してないから無防備に見えてドキドキしちゃう。
あんな長方形な装束きてよく踊れるよな。
もちろんバレエとは全っ然違うボレロだった。

始まりは完全に真っ暗。かすかに聞こえてくる音楽と同時に細くひと筋、光がさす。
シルエットが浮かぶ。座っている。夢幻の世界。
ゆっくり動き出す。少しずつ光が増す。音楽といっしょに。
扇の動きで光が広がって行くのが面白い。光量も増してくる。ゆっくり。少しずつ。
音楽と絡み合って動く。垂直な体が時々斜めになるのがとても色っぽい。そうか
アメノウズメなのか。うっとり。
袖をぶんぶんぐるぐると巻きつける振りが面白い。袖をそういう風に使うんだ。
かっこいいー。
音楽の盛り上がりとともに表情も厳しくなる。力が漲る。光が強くなる。
跳ぶ。
高く跳ぶ。
その瞬間、暗転。
光と跳んだ姿が目の奥に残像に残った。
凄いっ。

自分でも驚くけど舞台の迫力にエネルギーにうつくしさに圧倒されて涙が出た。
かっこよくて泣いちゃうなんてなかなか味わえないわ。素敵すぎる。うっとり。

最初のカーテンコールでは(カーテンないけどね)きれいな形のきれいなお辞儀。
暗転。ひかり。
二回目、三回目の登場では少し力抜いたというか、少し一息ついた、というか、
姿が少しやわらかくなって、にこ、ともしてくれて、あーもーーっかっこいい!!!
きゃー☆
すごくすごく素敵でした。見にいけてよかった。

今回のがAプログラム、とのことで。来週はBプログラム見に行くぜー。今度のは
「語」ということらしい。楽しみー。


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