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『拝復』(池田澄子/ふらんす堂)

これも読んだのは結構前。感想書けてなかったのでメモメモ。

『拝復』(池田澄子/ふらんす堂)

第五句集だそうです。
2005年後半から2010年までの作品。

句集、っていうのをまともに読むのは初めてくらいかも。
アンソロジーは読んだことあるけど。あ、子規句集とかは
読んだけど。蕪村とか一茶とかはある。でもあれもまとめ
みたいな感じだからね。一冊の句集、って今まで手にする
ことなかったなあ。

池田さんはお名前は知っています、という程度です。
 「じゃんけんで負けて蛍に生まれたの」 が有名かと。私も
それは一発で覚えた。一発で心奪われた。きゅんーっ。
東京マッハでご本人の姿を見られてよかった。イメージどおりの
華のあるステキな方だった。

俳句のきっぱりさとかかっこいいけれどその分私にはハードルが
高い。きまりが多いのも。俳句わかる人には永遠になれない気が
する。短歌ももう初心者っていえないくらいには長くやってるけど
でも短歌わかるようになったとは思えないからなあ。。。

ともあれ。
面白く読んだ。
ふわりとしてる。軽やか。とてもやさしく見せている。でもきりっと
していてゆるさとか甘さはない。かっこいいー。
何故その組み合わせ、と愕然としてぽんと突き放される感じもあって
心地いい。「ハッとした瞬間からドラマがはじまる」は、野田秀樹の
芝居の中のセリフだったのだと思うんだけど(でも違うかも。記憶曖昧)
ハッとさせられることが多かった。凄いな。

いくつか好きな句。

 春の夜の蚊よ蚊にさぞや会いたけれ
 この位置と蛇の決めたる蛇の衣
 般若波羅蜜多甘そう涼しそう
 死後の如しあぁ涼しいと呟くは
 八月来る私史に正史の交わりし
 いつか死ぬ必ず春が来るように
 ともだちよ春の空気につつまれて
 水母殖えて殖えて淋しさ殖えて殖えて
 冬いちご腹立っていて丁寧語
 翅閉じて蝶であること休んでいる
 雪であった氷が水になる光る
 本当は逢いたし拝復蝉しぐれ

ほんとはもっといっぱい付箋つけたし、読み返すたびにあれもこれも
いいなと思って、めくってもめくっても飽きない。

今年も、すこーーしだけ、俳句に近付けてよかったな。

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