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『グレン・グールド 未来のピアニスト』(青柳いづみこ/筑摩書房)

『グレン・グールド 未来のピアニスト』(青柳いづみこ/筑摩書房)

少し前にグールドのドキュメント風映画を見た。あとがきでふれられている
「The Inner Life of Glenn Gould」というやつ。カナダではテレビ放映された
そうで、映画ってわけじゃないのね。

著者はピアニストだそうで、実演奏者としての視点、というところがちらほら
出てくる。自分はこうこう、というレコーディングやコンサートの時の話。
そういうのはふーん、と面白い。
で、グールドの演奏について。曲について。実に丁寧に細かく描写してくれて
いるし事実のあれこでもとても面白い。
しかし私が、音楽的知識が全然なくて、説明されていることがよくわからない。
なんかほんとごめんなさい。私がもっと音楽用語とか作曲家とか演奏のあれこれ
について、きっとほんと基本的なことを知っていたらもっと面白く読めるんだろう
なあと、すごく思った。自分のバカ。

グールドのトランス状況。グールドは音楽にとりつかれ、ピアノだけじゃなくて
歌い、あいた手で指揮をし、楽譜の記号だけじゃなく作曲家に訪れた音楽の霊感
そのものにせまり自身でも音をつくりあげている総合家なのだということ、いい
なあと思った。
私は単なるグールドのイメージのファンで、音楽のこと全然わからないんだよなー。
聞くのは好きだけど、なにがどうなのかとか全然言葉にできない。
クラシックというか、音楽評論の世界も知っていけばわかるようになるのかなあ。
まーそこまで私は手は出ないけど。
ラン・ランの話がチラッと出てて、あ。のだめのピアニスト、と思う。のだめの映画で
のピアノはラン・ランが弾いてるんだよなたしか。

未来のピアニスト、というサブタイトルは最終章だった。
グールドが未来に提示した問題。ピアノを歌うこと。演奏旅行に忙殺されるのが
いいことなのかどうか。巨大コンサートホールでのピアニストの苦心はいいのかどうか。
レコーディングはレコード会社の都合にあわせていいのかどうか。自分で自分の
音楽を、レコードをつくりあげる方法の模索。
今だったら、自宅で演奏録音世界への配信までやっちゃうことも可能になってきた。
グールドは半世紀前にそうしていたんだなあ。
音楽のことがわかんないなりに、面白く読みました。

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