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『猫は忘れない』(東直己/早川書房)

『猫は忘れない』(東直己/早川書房)

俺は4日間旅行で留守をするというミーナに、猫の世話を頼まれた。
猫の名前はナナ。餌をやりにいったら、ミーナの死体を発見してしまった。

ススキノ探偵シリーズの12作目。2011年9月刊。
原発、の言葉がセリフにさらっと一瞬出てきてドキっとして奥付みたら、
今年の本だった。そっか。
今現在のところで最新刊、ですね。シリーズけっこう読んできたなあ。
高田くんも相変らずのようでなにより。今もやっぱりかなり強いのね。
華さんともやっぱりまだ別れずに続いてるんだね。心配されてるね。ふーん。
と、いろいろ相変らずな感じでだいぶ馴染んだ気分で読む。

猫を飼いはじめた、のだろうか、著者。猫をあずかることになった探偵が
ナナについ話しかけてしまうとか振り回されて、なんだこれ、と憮然とする
感じが面白かった。猫の様子もあー、うんうんという感じがして、私も私の
猫を思って、あー猫とまた暮らしたい、と切なくなったよ。
猫飼ってるのかどうかはわかんないけど、著者はやっぱり人間描写も猫描写も
すごく上手いということですね。

ミーナの死について、首突っ込まないで。警察にまかせて。という華さんの
心配はごもっともなのに、やっぱり首をつっこむ俺。
いろいろ動き回って波風たてて種はまくけど、やっぱり最後の最後まで事態は
よくわからないままで、最後にわーっとたたみかける終わりは面白い。

俺に見せていたミーナの顔はごく一部で、ミーナにはいろいろ別の顔があって、
そのへんのことは結局よくはわからなくて。山越というか西本にもなんか凄い
ことがありそうで。そっちの複雑そうな人間関係が気になる。
このシリーズのスタイルだとそうなんだよねえ。不気味な相手サイドのことは
わからない。それはそういうものとしていっかなーと思うけど、そっちのドロドロを
見たい。。。と思う。
うーん。そこはまあ妄想しておくかなー。

このあと、ナナはどうなるんだろ。俺が飼いつづけるのかな。楽しみだ。

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