« 朗読発表会 | Main | 『象られた力』(飛浩隆/ハヤカワ文庫) »

狂言劇場 その七 Bプログラム「語」

狂言劇場 その七 Bプログラム「語」

十二月八日(木)14時~ 世田谷パブリックシアター。

今回は語り、だそうで。動きよりは語りで見せる舞台でした。舞には
圧倒されたけど、語りには引き込まれるー。

「柑子」

太郎冠者にまんさいさま。
主にいいつけられて預かり持ち帰るはずの柑子を(みかんの一種だそう)
途中で食べちゃいました。というお話。短い。太郎冠者が、こうこうこういう
感じで食べちゃいました、と言う語り。可笑しい。萬斎さまはセリフの途中に
ふいと一言だけ普通な、というか、今の話し言葉混ぜてきて、そこに笑って
きゅっとつかまれた。うまいなー。

「奈須与市語」(なすのよいちのかたり)

万作さま。

能の「八島」(「屋島」)の間狂言の特殊演出、だそうで。
平家物語の扇の的を射る話ですね。
舞台に一人で、登場人物の立場入れ替え、動きとしては基本的に座ってるのに
馬で駆けていく様まで見せてくれた。凄い。
平家物語だもんね。すごくきりっとしている。ひとりっきりであんなに
演じきるんだなあ。ひとりっきりであんなに場を制圧するというか、語りで
場内すべてをつかむのね。かっこよかった。

休憩挟んで。

「悟浄出世」

中島敦。
萬斎さまは中島敦がお好きなのね。
朗読劇、というのかな。みんな本を持っている。読み上げている。妖怪達、魚の精
などなどの出入りはあるけれども、悟浄はずっといる。地の文を読む人でもある。
最後の方のところで、まんさいさまが穴に入るときに本をバサっと落として、
わ、と勝手に私がびびってしまったけれども、ご本人はまったく落ち着いていて
言葉の切れもさほど不自然ではなくて、さすが。おおむね覚えているんだろうけど
素敵だなあ。うっとり。
ずーっとまんさいさまの声を聞き続けるので幸せだった。うっとり。ああいい声。
一時間あまりだったかな。聞き惚れる。

動きも出入りも最小限、という感じだった。笑わせてくれるところもあったり。
中島敦の世界だなあ。漢字の世界と言うか。みっしり漢字が多い文庫本にならぶ字面を
思い浮かべてながら聞き惚れる。そういうのにふさわしい声で舞台だと思った。
かっこいい。
朗読かっこいい。
尺八とか囃子で鈴だとか音が入るんだけどそれもほんとミニマムな感じでかっこいい。
渋いよなあ。
最後、悟浄が三蔵についていくことになって、サラリーマン的スーツ姿になるの。
さて我とは何か、と悩み苦しんでいた病は治った、のか?悩みを気にしなくなった
のでもういい、のか?
結末の解釈にそのスーツ姿?うーん。なにかと皮肉な感じだろうか。んんんー。
その衣装替えに私は見た瞬間は笑ったけど、どーなのかなあ。やっぱり皮肉?んー。
そんなこんなで、うっとり堪能。かっこよかった。面白かった。

|

« 朗読発表会 | Main | 『象られた力』(飛浩隆/ハヤカワ文庫) »

「文化・芸術」カテゴリの記事

Comments

The only thing you have to do is to utilize this laser leveler tool which will project a visible laser-cross on the walls by simultaneously, displaying accurate horizontal and vertical lines within seconds. Building a shed on your own is beneficial in many ways. These craftsmen have the knowledge, tools and time to ensure your home.

Posted by: Markus | June 05, 2014 at 03:25 AM

Be certain to secure this with waterproofing silicon, as well as drilling it into place for a secure fit. Many hand tools are automatic and are generally powered by electricity. I prefer to use particle board because it is less expensive than plywood and works just as well.

Posted by: http://birmingham.cylex-uk.co.uk/ | June 05, 2014 at 08:41 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 朗読発表会 | Main | 『象られた力』(飛浩隆/ハヤカワ文庫) »