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「ことばのポトラック vol.5」短歌朗読&トーク「声がつなぐ短歌」

「ことばのポトラック vol.5」
2011年10月9日(日)@SARAVAH東京

短歌朗読&トーク「声がつなぐ短歌」

というのに行ってきた。レポートというわけじゃなくてあくまで
ただの観客私個人の主観的感想をメモとして書きます。

「ことばのポトラック」というのは、ポトラック=持ち寄り、と
いうことだそう。声に出す言葉のあつまり。
早稲田短歌会の十代の若者から齢80を超える岡井隆、いろいろな
年代の歌人+、が集まっての企画。企画人は東直子さん。東さんが
声をかけてまわったとのことで、さすがの出演者がそろってる~と
いうのにつられて行きました。

第一部、挨拶のあと、早稲田短歌会の有志?7人。それぞれに個性的。

山中千瀬さん。さらりとかつ丁寧に朗読。小鳥とか魚の歌だったかな。
吉田恭大さん。マイク握ったぞ。かっこよかった。
綾門優季さん。囁く。ちょっとサイコな。キモくて素晴らしい。
山階基さん。BGM入った。おだやか青年、だけどちょっと不思議。
狩野悠佳子さん。理科室とかの歌。自分の世界に入りこんで読む感じ。
久石ソナさん。眼鏡帽子男子。読み上げて最後に紙破ったよ。
井上法子さん。呟くように朗読。繊細そう。震災の歌。故郷なんだ。

一人一人読み方は違って、一人一人自分の世界をつくってみせる。
詞書きなのか、モノローグ的な?文章と短歌と一緒になってるような
のが多くて、ステージで見せるにはこういうものなのかなあと思う。
でもみんなしっかり堂々としてて素晴らしい。声もいいですね。
あとのトークによると、演劇もやってるらしい人が二名、他の人も
演劇経験者、らしい。部活とか。舞台に上がるってことに物怖じしない
人がやるのねやっぱり、となんとなく納得。

石川美南さん。朗読で聞かせる、そのことを十分に意識して作った
のだろうなあという構成がお見事。姉。耳?インド?え?そうなんだ!
と、聞いてる方の意識をまんまと操られました。上手いですね。

一部終わりのトークはみんなで。早稲田短歌会の顧問?なのかな。
堀江敏幸さんが登場。客席から呼ばれてました。早稲田のみなさん、
朗読中とはまるで違う表情で面白い。そーしてると普通に学生さん
という感じでした。

休憩のあと第二部。

東直子+ひらたよーこ+矢野誠
「銀の妹」という短歌連作。それにひらたさんと矢野さんで曲をつけた
というコラボ。ピアノと、ひらたさんは、太鼓?民族楽器なのかな、
えーと名前わかんないけど、足元にはさんでリズム叩きながらの歌。
東さんの朗読もふわっと優しく素敵。それがさらにメロディにのって
歌になって音楽になるの面白かった。

穂村弘
黒い鞄を持って登場。いろんな本を出して朗読。ユーモラス路線。
えっとー、にょっ記、とか、求愛瞳孔反射?とか、エッセイかなあ。
本の確認はできなかったけど。「奈良と鹿」「しらたき」「清潔人」
新作短歌は「チェルシー 2」かな。ちょっとわかんない。
好きだった歌。
「助さんや角さんや愛しあいなさい コバルト色の日本の夜明け」
もちろん表記はわかんないけど。聞き間違いあるかもだけど。
聞いてニヤッとするワタシ。それもいいけど、ご隠居総受、とか思う
ワタシのダメ脳髄。
穂村さんも相変らずお忙しそうで、北海道にいたとか。ゆうべ新作
短歌がんばろうとしたけどできなかった、とか。
15分の持ち時間を埋められるか気にしながら(まだ5分しかたって
ない、とか)どんどん読んで面白かった。

栗木京子
「水仙そえて」
このタイトルでいいのかよくわからないけれど。穂村さんのあとは
やりにくい、と、きみまろネタトークで笑わせてくれながら。歌は
震災ののちの歌、25首。外連のない丁寧な朗読。歌をしっかり
聞かせてくれる。後のトークで、震災のあと、万葉集、人麻呂を
に戻って57調のリズムがいいという感じのことをおっしゃっていた。
短歌のリズム。調子、というのを意識する朗読。

岡井隆
岡井先生も黒い鞄をもって登場。いつものごとくゆったりと話始め、
3日後にドイツへ行くのですよ、仕事ですよ。というようなことから。
忙しくて大変みたいだけど、忙しくするのが好き。苦しいのが好き。
いじめられるのが好きだという告白を聞かせてくれた(笑)
「ミュンヘンに発つ三日前に読む歌として」
短歌を読む。合間に語りというか、おしゃべりも入る。「おれっち」
なんて歌ったりして。あー「おれっち」!この前いしいさんも言った
なあ。それかわいい。
辺見じゅんさんへの追悼の散文詩も。
「中高年の恋ってありますか岡井さん」というフレーズ印象的。
素敵だったなあ。
ゆったりと、さらりと、力強くやさしく厳しくもあるやっぱり素敵な
朗読でした。かっこいい。。。

終わってのトーク。
栗木、朗読は此岸彼岸を超えて声を、詩を届ける、とか。
穂村、岡井さんの次の声を待たせる感じって真似できないなあ、とか。
岡井、落ち着いて、一語、一語慌てないで。間違っても、しまった、
なんて顔しないで、繰り返して読む。読む、というより、聞く人との
対話だからね、でも緊張しますね、とか。
いや緊張してるようには見えない、と、笑いも起こる。うん。見えない
です。でも緊張してるのかなあ。緊張というか。ビシっとしてるから。
ふわっとやわらかくなったりするその呼吸とかあって、凄い素敵。
最後に岡井先生、早稲田のみなさんへ、というかみんなにだと思うけど。
若いっていいことだなあ、なんて言いません。がんばってくださいね、
なんて言いません。苦しいことばっかりですよ、でもいいこともある
ので。一緒にやっていきましょう、という風におっしゃった。
さすが。
さすが。
さすが。
岡井隆はやっぱりすっごくすっごく最高にかっこいい。
うっとりでした。

終わって、出演者のみなさま記念集合写真ーとやっていた。
ああ素敵豪華メンバ、と思う。ずーっと眺めていた。
なんか会場で、観客の人たちも写真とってたらしい。
ええええ!?
私も撮ればよかった。。。ああ。でもなんかああいう場所って写真禁止
じゃないの??今日はとってもよかったの??あーとればよかった。。。
でも私、一列目で見たから。心の目に焼き付けたから!(クヤシイー)

短歌の朗読、といっても、ほんとうにそれぞれで、バラエティに富んで
いて、飽きる間のない面白さだった。
「ことばのポトラック」呼びかけ人、大竹昭子さん、企画東直子さん
出演のみなさま。素敵な時間をありがとうございました。

ラジオ放送されるようです、が。早朝5時らしい。何日だったかは
忘れた。んーーー。聞ける、だろうか。。。(録音は私できないなあ)
このことばたちが、電波にのって、またどこかの誰かに届くといいね。

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