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東京マッハ vol.2 10月29日 阿佐ヶ谷ロフト

東京マッハ vol.2 10月29日 阿佐ヶ谷ロフト
「あさがや国内ファンタスティック俳句祭」。
出演:池田澄子、堀本裕樹、長嶋有、米光一成
司会:千野帽子

行ってきた。
あくまでも私個人の感想日記です。レポートではありません。
メモとったりしたけど、あくまで個人の主観。事実の間違いがある可能性あり。

池田澄子さんは、俳句のことを全然知らないころにも
なんとなく名前覚えた俳人。今も俳句のことは何も知らないけど。
軽やかな印象。で、どんな素敵な方だろうかと、今回わくわくで
張り切って前の方へ座った。
しかし今回も場所狭いー。丸椅子一個がきゅうきゅうに並べられている会場
に呆然。また1ドリンク制だった。今回はドリンクとれた。でもそのドリンク
も、これどうするの。床に置く?な状態。みなさんどんどん飲んで食べて
くださいね、って壇上から言われたけど、あの状態で何を飲み食いしろと
いうのか。。。ヒドイわーと思う。三時間あまりかな。あの丸椅子では
私にとってはきつかった。。。すごい面白かったーと思うけど凄い疲れた。。。
やはりナウなヤング向けの企画なのか。。。客層わりと若かったですね。

とまあ愚痴はともかく。
面白くて何度も笑ったし楽しかったです。ぐだぐだな仲間内句会を見る感じ。
でもぐだぐだな風でありながら、壇上のみなさんはそれぞれに違う個性を
発揮して話しもすごく面白いし、上手いし、全員がプロ!だと思う。
会場全体をぐだぐだ楽しい句会に巻き込むパワーがあるなー。
ほんとにぐだぐだしてるわけじゃない。
千野さんは司会かつ自分も参加者というのをうまくこなしていたし、
コロコロ態度を変える長嶋さんの話しのタイミングもコメントも絶妙。
凄い面白い。米光さんは自由度がぶっちぎりな気がするし、堀本さんは
控え目でありながら決めてくるー!
池田さんはイメージどおりとってもチャーミング。出演者全員のラブコール
を一身に集め、にっこりしつつも余裕であしらう感じ。余裕!
当然大御所で他の出演者とは俳句歴も全然違うのにそんな風にはしてなくて
その場を楽しんでる感じ。素敵だな~。

最初は壇上でみんなが選を言う。特選2点、並選1点、逆選、で、一番点を
集めたのが5点。あと4点、2点、1点。
4人が点入れたのがあって、自動的に作者わかっちゃったのが、池田さんの句
だった。さすが。
  冷めて色濃い芋の煮っころがし淋し

選んだそれぞれのコメントを言い合う。
俳句のセオリーというか、基本的にはダメ、と言われることをいっぱい
やってるけど(字あまりとか、形容詞多いとか淋しと言ってしまっている
とか句またがりとか)それでもなおこの句はこうでなくちゃと決まってる。
単純においしそうだしというのもね。素敵でした。

もう一つ5点の句は特選入れたのが二人。池田さんと長嶋さん。千野さん
が並でいれてた。
  葡萄棚より一本コードらしきもの

「コード」が題のひとつだったそうです。
私はこの句はとれなかったけど、それぞれのコメントを聞くと、
葡萄棚の漢字から軽い字面になっていく感じも表現になっていて面白いとか、
その現実を平熱ですくいあげた上手さとか、なるほどと思った。米光さんの
句でした。

4点集めたのが一句。
  橋で逢う力士と力士秋うらら

「逢」というのが今回池田さんが出した題だったそう。
それぞれのコメント。米光さんが特選に入れてた。
なんとなくファンタジックなイメージするけど、ありえる景色。
滑稽の句だけれども「秋」であることで妙なさびしさも沁みる。とか。
BLに見えちゃうとか、という長嶋さんの発言。私はそー思ってニヤっと
してとった。「逢」の字使ってるもんね。らぶでしょうらぶ、と思う。
長嶋さんの句でした。
ご本人解説によると、力士の八百長事件があったころ、メールでそういう
うちあわせをしている、という記事かなんかを読んだ。で、つくった句だ
とのこと。時事詠だったのか!という驚き~。面白かった。

休憩を挟んでばらけた句をあけていく。
会場からの選句の集計が出て、その得点多いものから、とか逆選が多いもの、
とか句評が続く。読んでいくうちに読みが広がっていい句だなあって思って
くるのもあるし、かっこよすぎてむしろダメ、みたいなのもあるし。
みなさん、たぶん特に長嶋さん、お酒も入っていい感じに大いに盛り上がる。
ご飯食べてるし。
今回、千野さんネーミングのノリカ役、ということで、出演者以外に脇から
コメント出してくる人が三人。佐藤さん太田さんトヨザキ社長。
佐藤さんからのつっこみコメントにのる長嶋さんとかwプロレス的に対立構造
でやってくぞ!みたいなのも面白かった。
会場からの発言も多々。
それを受けての壇上でのやりとりも。読みはいろいろだなあと思う。
読みが難しい句に、池田さんと長嶋さんが入れてて、池田さんが
「あなた芥川賞とったでしょ」とつっこんでふっていたのがすごい笑った。

あと、堀本さんの挨拶句の仕掛け。句としてもすなおに素敵だけど。
  すこやかに未来あるべし小鳥来る

これは「すみこ」を句のあたまにもってきてるアクロスティック!
マッハの1回目の時に池田さんを熱望していた未来が今ここに、ということで
もあり。そんなこんなの素敵挨拶に参る。すごいな~。
きちきち のほうの句も、池田さんの蛍をふまえて。自分達はバッタです、
というような凝ったつくり。面白かった。

私が選したのは、堀本さんの句を逆選含めて3つとってた。
並に、池田さん、長嶋さんのをそれぞれ2句。米光さんのを1句。
自分の好みってあるんだなあと思う。堀本さんのが好きなんだな。
池田さんのもとれててよかった。

 特選☆ 物憑きて萩真つ白に乱れけり     堀本裕樹
      きちきちを四つ飛ばして逢瀬かな    堀本裕樹
      冷めて色濃い芋の煮っころがし淋し  池田澄子
      ボールペン回す間に恋となる      長嶋有
      死んでいて月下や居なくなれぬ蛇   池田澄子
      逢うという言葉似合わぬ峰不二子   米光一成
      橋で逢う力士と力士秋うらら      長嶋有
 逆選  詩へ螺旋階段のぼりつつ夜寒     堀本裕樹

特選にしたのはやっぱりとてもうつくしいと思ったから。「乱れけり」
というのも色っぽくて素敵だった。出演者の人は誰もとってなくて
コメントなかったけど、私はこれが好きだったなあ。
「死んでいて」の句もすごい素敵。これはいろんなコメント聞けて面白かった。
峰不二子、のは、私はものすごく納得してとったけど、これも出演者誰も
とらず。そっかー。
逆選にしたのは、かっこつけすぎだろう決めすぎだろう詩と寒いとかって
つきすぎだろう、と思った。でもつまり全部凄いかっこいい、と思ったわけで
好きなんだよね。

選をするのはすごく迷う。なにがいいとか悪いとかわからない。
評を聞いていて好きになったりもする。句会は、楽しめる相手がそろえば
とっても楽しい遊びで真剣に遊ぶほどに楽しい。いいなーと思った。
歌会もだけどね。遊びは真剣にやってこそ楽しいです。
次回もあれば行きたいなあと思う。でも正直いろいろツライなーとも思う。
とにかく疲れる。そして挨拶大会になるのも疲れる。ぼっちな自分が
際立つからー。句会で遊ぶの楽しいなあというのは十分満喫できたので
そっからどうかな、というところだなあ。

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