『旧友は春に帰る』(東直己/早川書房)
『旧友は春に帰る』(東直己/早川書房)
四半世紀前。とびっきりきれいだったデート嬢、モンロー。
彼女から届いた手紙。久しぶりの再会。
助けて、と、頼まれた。
ススキノ探偵シリーズ、10作目だそうで。途中を2つ3つ飛ばし
ちゃって読んだ。恋人ができてるのね探偵。
いろいろみんな老けたわね。でもそういうのもお互い様、みたいな。
私ももう年寄りだな、という方なんで、年をとったなーとか時間が
たつのが早いなー。ええ、もう四半世紀、みたいな気分にはちょっと
同調する。長年このシリーズおっかけて年を重ねた読者ならなおさら、
なんだろうなと思う。
相変らず、モンローが何をしているのか探偵が何に巻き込まれて
いるのか、わからないわからなーい、ままに最後までいく感じ。
モンローねえ。
馬鹿だな。
やるせない。
なんていうかこう、年とっちゃったなあ。というのが強くなって
きちゃって、切ないことになっちゃうな。
高田くんも同じく年とっちゃってるはずだけど、高田くんはやっぱり
強くてかっこいい。ジョーカーな感じの役割で、出番多くないのも
いいなーと思う。
おばーちゃんたちも可愛くて素敵だった。
恋人もいい女そうで。
アンジェラとか気になるキャラも。美形キャラはなんであれ大好き。
ススキノ探偵シリーズはセクシャリティーとかもあれこれ出てくる。
微妙な塩梅で面白い。
でも登場人物のあれこれ、シリーズとばしちゃってるからわかんないこと
なのかも。順番に読んだ方がよかったかなあと今回は思った。
ま、これ読んでも意味がわからなくて困るというほどのことはない。
酒を飲みたくなるねえ。
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 『パーフェクト・クォーツ 碧き鮫』(五條瑛/小学館文庫)(2020.12.12)
- 『遠い声 遠い部屋』(トルーマン・カポーティ/新潮文庫)(2020.12.08)
- 『四月の雪』(古川順子/砂子屋書房)(2020.12.05)
- 『歳月の庭』(加藤ミユキ/ながらみ書房)(2020.12.04)
- 『亀さんゐない』(池田はるみ/短歌研究社)(2020.12.03)
Comments