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映画『アジョシ』

 ※最後のシーンまで書くと思う。ネタバレ注意になると思う。


映画『アジョシ』

少女、ソミ。隣の質屋のおじさん(アジョシ、というのは韓国語でおじさん
のことだそう)に一方的に懐いているが、おじさんのほうはそっけない。
それでも、ソミが好きな人、というのはおじさんだけだった。
麻薬中毒の母が組織から麻薬を盗み、バレて捕まる。ソミもさらわれ、
質にあずけたカバンに薬を隠していたことから、質屋も巻き込まれた。
ソミを返せ、という質屋に組織はさらに運び屋を命じ、罠にかけて敵もろとも
警察に売ろうとする。
ソミを助ける。
かつて軍の特殊部隊にいた質屋、テシクは一人、少女を救うために動き出した。

基本、『レオン』だねーと思って見に行った。
テシクやるウォンビンがとにかくめちゃめちゃかっこいと評判で、そんなに
かっこいいのかなーと思って。
はい。ほんっとにほんっとにすごくすごくすごくすっごく、かっこいい!
なにあれかっこいいかっこいいかっこいいーっ!!!たまらないかっこいい!
ストーリーはほんとに基本レオンで、とてもシンプル。悪いやつにつかまった
女の子を、隣のおじさんが助ける。それだけ。こまけえことはいいんだよ。
ウォンビンがかっこいいんだから!

とても無口。喋らない。喋ってもなんか単語みたいなことしか言わない。
目で見せるんだよお。たまりません。なんて素敵なんだ。んでたまに喋ると
ぐさっとくること言う。
あのラストの、防弾ガラスだ!と強がる悪の親玉に、ガンガンガンガンっと
ガラスに銃つけて撃ち込み、防弾ガラスに穴あけたところで、「あと一発ある」
と言ったとき時にはもうぞくっときて私が死ぬ!と思う。かっこいいいいいーっ。

ソミの女の子、レオンのナタリー・ポートマンみたいにきれい可愛いセクシーな
少女、ってわけじゃなくて、貧しく辛くでも強く生きている図々しさとかちょっと
最初ヤな子だーって思わせるけれど、でも素直ないい子でちゃんと愛されることを
知らないんだ、と、胸を突かれるようなところをすっと見せてくれて、よかった。
女の子なんだよねえ。おじさんキラーだ。
一匹狼な殺し屋くんの胸にもすっとはいっちゃう。
絆創膏はってあげただけで命助ける気にさせちゃう。
でもあの一匹狼殺し屋くんは、テシクに惚れたから、その大事な女の子をやっぱり
守ってやらなくちゃと思ったんだろうなあ、と、想像。
惚れた、っていうのはあいつを俺が殺す、とかいうような。あいつと戦うのは俺だ、
というような。強い男が求める強い相手、というような。ああえろいわ。素敵だ。

テシクの辛い過去というのは、目の前で妊娠してた妻が死ぬというもので。
ベタっちゃベタなんだけど。あのトラックの激突!自分も撃たれるんだけど、あの
衝撃は凄かった。あれはトラウマになって当然だよ。テシクは助かったけれど
あの時心は死んだ、というのがとても納得。
その死んだ心が。ソミを助ける。あの時どうにもできなかった好きな相手を守ると
いうことを。今度こそは。とスイッチ入る感じも納得。
鬼太郎ヘアのもさもさ片目隠れてる長髪もかっこよかったけど、それをざくざく
切って、短髪になったらまたもうすーっごいかっこいい~。きゃあああ~~~。
黒いシャツ。黒いスーツ姿がたまらなく似合ってる。かっこいい。
銃を用意してもらって、その感触、音とかを確かめてるのがまたかっこいい。
クール!

そしてアクション。
超人的、というか、ターミネーターだろ、っていう強さで、早いっ。容赦ないっ!
容赦されるようなところのないバリバリの悪いやつ相手だからいいんだけど、
ざっくざっく殺すー!どんどん撃つし。
あの弟にじっくり恐怖も味あわせつつ殺す爆発のやり方の躊躇のなさとか。
最後のほう、ナイフでざくざく、囲まれた相手に切りつけるところを見せつつ
ざくざく殺すところとか。痺れる。たまりません。血塗れー。血塗れなのも
たまんなくセクシーでかっこいいよテシク。強いー。痛いー。かっこいー!

殺し屋との一騎打ちもかっこよかったなあ。
初めてまともにやりあったりもしつつ。でも強いテシク。噛み付いたりもしてた。
なんかリアルと思う。スマートに見せるアクションじゃなくて、ガツガツと命を
ぶつけるやりとりのシーンなんだと思った。

全部終わって、自分の力も全部なくして、自分の頭に銃をつける。その目。ああ。
その時聞こえたソミの声。
やっと、なのに、近寄るな、って言う。血がつくから。銃を後ろに隠す。子どもに
見せちゃいけないから。ああもう。切ないっ。
抱きついてきて、助けにきてくれたんでしょう、と言うソミを、血塗れのその手
では抱きしめられない。ああもうっ切ないーっ。

警察に連衡されている途中、最後に頼みがある、といって、雑貨屋?駄菓子屋?の
おじちゃんのところへ。
ソミをあずけるのかな、と思ったけど、なんかリュックにがんがん玩具だかお菓子
だかをぐいぐいつめてソミに持たせた。
一度だけ、抱きしめたい。って。あー。一度だけ見せた笑顔もたまりません。

一人で生きていけ。というのもすごくよかった。
それは簡単なことじゃない。とても辛い。ソミにもテシクにもわかってる。
それでも、本当に死ぬ目にあったあと、ソミはそれでも強く生きられる、という
テシクの信頼だなあ。あの駄菓子屋のおじちゃんも頼まれなくても必要な助けは
くれるだろうな、と思う。
よかった。
生きるんだ。ソミも。テシクも。

すっばらしいアクションを堪能。すっばらしい銃撃戦も堪能。
警察チームのほうもなんかけっこうよかったしなー。チーム長、かっこよかった。
とにかくなによりもウォンビンがほんっとーーーーにっすーーーーーーっごく
すごくかっこいいのを堪能!
いいものを見たよ。

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