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『神曲 煉獄篇』(ダンテ/河出文庫)

ダンテって、政変で?フィレンツェ追放になったりしているんですね。
それでなのか。
と、基本的なことも知らないで読んでました。


『神曲 煉獄篇』(ダンテ/河出文庫)

悪魔大王を逆様に登ってというか下って、というかで、地獄の底を
抜けると煉獄だった。
澄みきった大気。明るい星のひかり。
威厳ある翁は煉獄の番人カトー。ヴェルギリウスが案内を乞う。
日が昇り、煉獄の山への道を照らす。

ルネッサーンス!
煉獄篇読んだ。煉獄のレンの字がパソコンで出せない私。
相変らずヴェルギリウス先生に庇護され守られまくりのダンテ。
煉獄は登山。登っていく道を探すのがまず大変そう。
ダンテは肉体があるので、煉獄の責め苦を負わされているわけじゃ
ないけれども、登り道が大変です。
山に登り始めるところで、天使に、額にPの印をつけられる。
出たー7つの罪。煉獄を登るにつれて、その罪を清められ、印が
消えてって、足も軽くなる、という仕掛け。面白い。
煉獄は地獄ほど壮絶というかスプラッタではないものの、やっぱり
罪ある者たちで、目を針金で縫いつけられているとか、重荷によって
地を這うようにしていたり。結構大変。それでも、いつか天国へと
いけるようなので、救いはあるのだろうなあ。でも厭だ。。。

イタリアのあちこち出身の亡者たちが、ダンテに現世への伝言を頼む、
という形であれこれ自分の話をする。こういうのは私にはほとんど
わからない人名だし地名で、訳註詳しいので読めばふーん、と思う
けれども、でも、実際これが書かれた当時に読んだ人たちは面白か
ったのかもなあと思う。いいなー。

ヴェルギリウス先生との別れは、なんかあっさりしすぎていてショック。
気がつけば先生の姿は消えているんだもの。
ベアトリーチェの登場と同時に。もっと別れを惜しんだりしてほしかった。

ベアトリーチェは、ドS女王様キャラだー。口調は丁寧だけれども、
びしびしダンテを叱る。それがたまらないダンテ。よかったね。
マテルダ夫人がとてもやさしい。グリフィンかっこいい。
悪を忘却させる力を持つレテの川の水を飲み、善を想起させる力を持つ
エノウエ川に浸り、手を取られ、星の方へのぼってゆく。

次は天国篇だ。

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