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『神曲 地獄篇』(ダンテ/河出文庫)

『神曲 地獄篇』(ダンテ/河出文庫)

暗い森に迷い込んだダンテ。
豹や獅子に恐れをなして、光の丘のほうへ進むことを諦めた。
谷底へ逃げてゆくと、人影に出会う。偉大なる詩人、師と仰ぐ詩人、
ヴェルギリウスだった。
案内をするという。地獄を。煉獄を。やがて天国へと導くと。
天上で彼のことを心配したベアトリーチェに頼まれたのだ。

地獄の門。「憂の国に行かんとするものはわれを潜れ」
先生ヴェルギリウスに手を引かれて、秘密の世界へとはいっていく。

機会あって挑戦。『神曲』。
詩、なんだけれども、この本では、「第一歌」「第二歌」の前に
その歌のあらすじ的なのがあり、そして歌の終わりには解説というか
注釈というかがついている。文体も口語なのでとても読みやすい。

徹底的にキリスト教の善悪。
地獄に落とされている人に古代の詩人だったり、マホメットだったり
がいて、罪もなんの罪なんだか私にはよくわからないことも多い。
鬼が出てくる巨人もいるなんか怪物もいる予言ぽいのあり、で、あー
なんだかいろんなのの元ネタなのね、と思ったり。
書かれたのは中世イタリア。14世紀頃か。トスカーナ地方の方言で
誰にでも読めるように、とのことだったそうで。今口語訳で読めるのは
原義にかなう感じ。日本語訳をありがとう。
詩、なので、それぞれの歌は長いわけじゃないけれども、さすが地獄。
血塗れ。ざくざく。映像化したらまちがいなくスプラッタグログロと
思う。地獄だもんね。
イタリアの政治的なこととか、私にはよくわからないけれども、地方
の有名人みたいなのが出てきてるみたいで、書かれたリアルタイムに
読んでたら、あーあの人、とかよくわかったのかもしれない~。

ダンテ、気絶しまくり。すっかり乙女!ヴェルギリウス先生が頼りに
なりまくり。手をひき、庇い、抱きかかえたり。これはもえー。と、
地獄に落とされる妄想をしながら読む。楽しい。二人のらぶらぶ地獄
巡り。ダンテは地獄にいる人にけっこう酷い事したりして、怖がりな
のにドSなこともやっちゃうギャップもえ。楽しい。

煉獄篇もがんばって読むぞー。

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