『契約』上下(ラーシュ・ケプレル/ハヤカワ・ミステリ文庫)
『契約』上下(ラーシュ・ケプレル/ハヤカワ・ミステリ文庫)
ストックホルム沖に漂流するクルーザーが見つかった。
そこで発見された若い女性の死体。
同じ頃、武器輸出を監督する政府の長官が自殺していた。
追われる女性。不自然な人事。背後には武器輸出に絡む陰謀があった。
ヨーナ・リンナ警部のシリーズの2作目。国家警察の警部、というのが
よくわからないけどFBIみたいなものか。公安とかもあるみたいだし。
今回もハラハラドキドキきゃーこわい誰か早く助けて助けて助けて!
とやめられないとまらないの勢い。
映画的、というか。一人の人物をおっかけて、カットバックでまた
別の人物をおっかけて、それが交差してやっと!という感じ。
ハラハラ危機一髪!のところでシーンが変わるので、ああああーっ
どうなるの助かるのあの銃声は!?どうなるのーっとひっぱられる。
ドキドキ。
心臓に悪いです。
スウェーデンというお国柄とかほとんど知らないわけだけど。
名前がちょっと変わってる感じはするなあ。まだ不慣れ。女性なのか
男性なのかちょっと迷うような名前もあったり。まー私は大体海外もの
はあんまりちゃんと名前覚えられない。。。字面のイメージ。誰だっけ、
とか思いつつも、ま、大体。勢いで読みきる。
一つ一つのシーンというか、章がかなり短い。だから読みやすいのかな。
スピード感ありあり。アクションもガンガン。映画にしたら派手になる
だろうねえ。
でも人物描写はすごく細々している。こういう風に人物をじっくり
たっぷり書いてくれるのは好きだな。
ヨーナ・リンナに関してはでも今後も小出しにしてひっぱるのかしら。
いろいろありそうで楽しみ。
前作の『催眠』が映画化だと役者あとがきに書いてたけどそれホントに
大丈夫なのかねーと思ったり。監督は決定してるみたいだからちゃんと
話すすんでるのかな。映画できたら見てみたい。リンナは誰がやるんだろう。
あの催眠の先生は誰だろう。アクション大作になるのかじっくりやるのか。
完成して日本でも公開になるといいなあ。
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