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『ロマンス』(柳広司/文藝春秋)

『ロマンス』(柳広司/文藝春秋)

昭和八年。春。秋。
麻倉清彬は若くして子爵を継いでいた。
唯一といっていい友人、伯爵家の子息、多岐川嘉人が巻き込まれたトラブル。
カフェーで見知らぬ男が死んでいた。

華族様たちの華麗なる世界。とはいえ、日本だし、それほど華麗なる世界
ってわけじゃなかった。
清彬はロシアの血が4分の1入ってる、放蕩者の両親に幼くしてパリを
つれまわされ、外国暮らしの長い美形超人キャラ。なかなか素敵でした。
もうちょっと不穏なことになるのかと思わせておいて、やはり「ロマンス」
だったのね。
そしてこの後やさぐれて清彬はやがてD機関に。なんて妄想しても楽しい
かもしれない。
面白く読みました。

が、どうにもキャラが類型的すぎて微妙に物足りないんだよなあ。
とくに嘉人。まーそういうアホか馬鹿かまっすぐで善良天然ちゃんなのが
愛されるというものなんだとしても、ふーん、というくらいでなんだか。
子供時代のエピソードとかもうちょっとなにか素敵に印象的なのがあると
違うのかなあ。うーんー、という感じ。物足りない物足りない。
いろいろ脳内妄想してみるのは楽しい。
好みの問題かなあ。私はこの著者とはあんまり気があわないのかも。
清彬なんてすごい好きな感じの設定なのにどうしてこうも物足りないのか。
うーんー。
万里子もなあ。そばにいて仲良くすごして、うつくしい少女だったから
好きになりました、ってだけっていうのもなー。まーそうなんでしょうね、
ふーん。ってくらいにしか思わない私の感受性がダメなのか。万里子の
魅力がなんにもわからなかった。まあ私は女性キャラには基本的に興味
持たないから私の問題なんだろうけど。
面白く読んだんだけれども、読み終わって満足感は私には少なめでした。

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