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『二壜の調味料』(ロード・ダンセイニ/ハヤカワポケットミステリ)

『二壜の調味料』(ロード・ダンセイニ/ハヤカワポケットミステリ)

短編集。
ナムヌモという肉や塩味料理にかける調味料のセールスをしている
スメザーズ。ロンドンで部屋を探しているときに、偶然一緒に案内
をうけていた、リンリーさんと同居することにした。
リンリーはオクスフォードを卒業したばかりらしい。オクスフォード
の流儀を学ぶのは有利になると考えたのだ。
リンリーの素晴らしい頭脳で、迷宮入りと思われた事件の真相が明ら
かになるのを目の当たりにすることになった。

本の前半くらいが、リンリーの活躍をスメザーズが語るもの。
途中戦争があったりするのが時代だなあ。最初に発表されたのは
1952年らしい。60年ほど昔か。江戸川乱歩が「奇妙な味」と
して絶賛したとか。
今読んで、その結末とか、そんなそこまで恐ろしいとは思わない
けれど、ごく短くきりっとまとまってて面白かった。トリックと
いうかネタ的ににはわかるけど、出た当時としては斬新というか
目新しいところだったのかなあと思う。ま、それはどっちでもいいか。
ちょっともってまわったいいまわしの感じとか、時代なのかなあと
思ったり、この著者の特徴なのかなあと思ったり。
ミステリというよりはちょっと不思議なのもあったり。
「アテーナーの楯」って、メドゥーサの伝説だったりして。
解説によるとファンタジィの作品を書いたりもしている作者らしい。
へー。
チェスの機械が嫉妬して殺人、とか、SFっぽいのもあったり。
なんか奇妙な味、ってそういうことかなあ。楽しみました。

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