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2007年4月

TITLE: 『陽気なギャングの日常と襲撃』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/25/2007 23:28:24
STATUS: Publish
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BODY:
『陽気なギャングの日常と襲撃』(伊坂幸太郎/祥伝社)

『陽気なギャングが地球を回す』の続編。
こっちが映画化になって、その時に出た。図書館で発見したので読みました。
図書館ですんなり借りられるのがわりと早かったな。
映画化はいまいちコケたみたいな感じがする。どうなんだろー。わりと豪華
キャストだったよーな気もするし私も見たいなーとは思ったものの、映画館
まで行くまでにはいたらず。テレビでやったら見たいかも、と思っている
ところではある。。。

で。
続編は、最初は、四人それぞれが単独の、短編、ということだったみたい。
それをでもやっぱエピソードとして、ひとつにつなげてきた、みたい。
成瀬はいい上司みたいで、いいなーと思う。私の上司になって~と思う。
嘘バレバレになるのは辛いけど~。
久遠はやっぱりちょっと可愛い~♪
饗野さんの演説はべつにさほど違和感も突飛さも感じないかなあ。
雪子さんは派遣社員だっけ。そうだっけ。まあ。
お話はやはりとても上手によくできていて、面白かった。

面白いんだけども、でも、なんでしょう。この、大好き!にはならない感じ。
図書館で見つければ、おーあったあった。と喜んで借りて読むし、面白さを
そこそこ期待して、うまいなーおもしろいなーという満足はあるのに。
自分で買い集めるぞ!という情熱は湧いてこないなー。
まあ。
私が大好き!!になるのは、やっぱもえもえな激しい美形とかだからなあ。
私の趣味に問題ありか。
成瀬と饗野の関係があえて言えばもえどころかもしれないな。んー。
まあでも積極的に妄想しようというほど惚れ込むには至らず。。。
なんかやっぱり、伊坂作品にはあんまり毒がないというか、いい人な感じが
いつもあって、感動!とか泣ける!とかに安易に転がっていっちゃいそうな
ところが。。。一応あやういぎりぎりながらも、安易なとこまではいってない、
かなーと思うけど。。。どうかなあ。まだ、これからも読み続けたいとは思う。
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TITLE: 『変身』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/24/2007 23:22:41
STATUS: Publish
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BODY:
『変身』(嶽本野ばら/小学館)

ある朝目覚めると、すっごくハンサムになっていた。

という。
野ばらさまの、下妻系というか、ちょっとお笑いばかばかしい~くて、
でもほろっと切なさもありーの、というお話。
星沢皇児、は、親からも、お前は不細工だから、せめて清潔にしていなく
ては生きて行けない、と言われてきたほどの不細工だった。
お耽美な少女マンガの美学に心奪われ、まったく売れない少女マンガを
描き、自費出版し、ストリートで売るコンビニ店員。三十になっても
もちろん童貞。
しかしある朝どういうわけかすっごいハンサムになっていた。
という、その説明は一切なしで、終わりまで続く。
これ、主人公が女の子だったら、ダイエットとか美容整形とか眼鏡を
外したら実は美人、とか、まあ、そんなところだけれども、主人公は
童貞男。
とはいえ、見た目がかわれば世界もかわる、ってことですねー。
やっぱ世の中見た目だなあー。
って、とはいえ、やっぱり、見た目がかわっても大事なところはかわらない
とか。こう書いてしまうととっても陳腐なハナシになってしまうけれども、
なかなか楽しませて読ませてもらいました♪

ゲロ子、とかって。野ばらさま、そのネーミングはあんまりではありませんか。

でもゲロ子こそがヒロイン。
見た目が不細工でも、やはり我が道を、わが美学を、貫いていったほうが
うつくしいのね。
でもやっぱり見た目も大事なんだよねえ。
がんばっておしゃれする。ドレスアップする心を、持たねばーーと、反省。

としまえんに行ってみたいなあ。エルドラド。
のってみたいです。見つめてみたいです。
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TITLE: 『うちのネコが訴えられました!?』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/20/2007 22:31:35
STATUS: Publish
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BODY:
『うちのネコが訴えられました!?』(山田タロウ/角川書店)

ええっ。
という感じで本屋で見た時から気になっていた本。
図書館で発見。借りました。表紙の猫のびっくり顔的なのが可愛いし♪

ブログの書籍化?
ある日突然届いた簡易裁判所からの書き留め。
猫が車に傷をつけたから、その賠償をしろ、と、訴えられた。
という、実録ネコ裁判。だそうです。

なんか、コワイー。
訴えられたら、訴えられ損、って感じなんですね。。。
この本の場合、最初から言いがかりだ、勝てる!という確信のある裁判
だったので、わりに面白可笑しく読める、けど。
あんまり笑い事でも他人事でもないのかも。と思うと。。。
こわいー。
うーん。

うちの猫は完全に室内飼い。
でも、どこでなにがあるかわかんないからなあ。猫に限らず。
いつなにで訴えられるかわかんないよなあ。
いつなにで、自分が訴えたくなるかもしれないし。。。

なんか。
法律とか。裁判とか。
多少は知識とか必要かも。と。
本自体はさらっと面白く読んだけれども、読後感としては、なんとなく
ちょっと鬱~となってしまいました。。。
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TITLE: 『ペットは女の妻である』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/12/2007 22:57:45
STATUS: Publish
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BODY:
『ペットは女の妻である』(犬丸りん/ネスコ 文藝春秋)

一人暮しをし、働いている、独り身。
この三つが、「ペットとただならぬ関係になる女性の条件」。

ペットを愛する女性のところへ著者が出かけていって見学、インタビューとか
して、ペットと女性の深い関係について考察する。という感じのエッセイかな。
犬丸りんさん。。。

私は条件のうちふたつあてはまり、そしてペット、にゃんこを溺愛している。
ええもう。ただならぬ関係と見られてもいっこうに気にしませんね。
ま、あんまり深いわけでもないか。な。と、自分では思うけど、どうなんだろう。

働く女性が『夫』
家で待つペットが『妻』
となっている。それはもうとても納得ですねえ。可愛く甘えてくれるふわふわ
やわらかくあたたかい生き物。
男性が可愛い妻を求める心理と同じなのでは?まあ、自分男性じゃないから
わかんないけど。イメージ。そして自分、もうすっかりおっさんか?(イメージ
の中のおっさん、ね。おっさんっぽい感じ)という日常だったりするので。
可愛い奥さん欲しいなあと思うような気分で、可愛いペットを可愛がっている。
ような気がする。
しかもペットのほうがいいのは、ペットのほうが人間よりメンドクサクない、の。

男性にとっての可愛いペットになれそうもないかなあ自分。。。と思うと。
やっぱ猫を溺愛してる今のままでいいのかなー。
ま、結婚しててもペットにのめりこむ例もいくらでもありますが。

厳密にどーこーじゃなくて、へ~って感じでさらっと楽しませてもらった一冊でした。
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TITLE: 映画「バッテリー」
AUTHOR: シキ
DATE: 04/11/2007 22:43:14
STATUS: Publish
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BODY:
映画「バッテリー」

魅に行きました。やっぱり。やっぱり今の自分的勢いとしては見たかった。
予告などで、これはずいぶん甘い話になっちゃってるんじゃないかなあと
ひいていたけれども、やっぱりー巧役の彼がすごく気になって。

かっこいい!
きれい!
やー。いい子を見つけたものだーと感動!

豪くんのほうは、なんかいかにも地方のいい子、って感じで(^^;もう
ちょっと苦悩というか、賢そうなというかでいいのでは??と思ったけど。
サワはイメージぴったりだった。
瑞垣くんはー??と期待してしまったけれども、なんかこれは期待外れ。。。
メガネ男子としてはなかなかいい感じかもしれない。けども。なんかやたら
胸はってるのは何でだー。門脇もー。
瑞垣くん大好き!!!!なだけに、がっかりも大きく。うーん。瑞垣くんは
もっと、もっとこう、ぐしゃぐしゃに屈折してて頭よくて顔もよくて~。
横手戦、というか、ほんとに最後までやるとは思ってなかった。後半のほうは
かなりバッサリ話しを切っていたなあ。あんな扱いするんだったら横手戦の前
でやめておくことにしてもうちょっと丁寧に前半やればいいのに。

巧や、豪や、野球少年たちの話しというよりは、原田一家のお話でした。

全然違う。。。そんなヒューマンな泣かせの家族ドラマはいらん。
もうー。
まあ、実際うるっときちゃうけどさー。それはチガウんだよー。何そんな
メデタシメデタシみたいな終わり方。。。
まあ、原作と同じなわけはないので、映画は映画として。。。

でも見に行ってよかった~♪ほんと、巧くんの顔みにいったわけで、満足~♪
リンチのとことかえろすぎるでしょ。。。短かったけど。
豪と愛の語らいしてるし。も~~~。
あんまりしゃべらないのもイメージ崩さなくてよかった。ああ。野球部で姫さん
呼ばわりの巧。(映画の中では呼ばれてなかったけど。いろいろ脳内補完)
かっこいいー。きれいだった~。うっとり。
巧目当てとしては満足。映画としてはそこそこに。よかったです。
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TITLE: 『ゲーム的リアリズムの誕生』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/08/2007 22:43:40
STATUS: Publish
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BODY:
『ゲーム的リアリズムの誕生』(東浩紀/講談社現代新書)

動物化するポストモダン2

この本出るらしいってきいてから随分長かったなあ。
ゲーム的リアリズム、ということについての論、かな。
正直、実例としてあげられているゲーム、美少女系のとか、ラノベとかは
あまりやってない読んでないんだけど。
引用文献のたぐいは、かなり読んでた。
『九十九十九』は読んでた。でも細かいことは忘れてるなあ。でも言ってる
ことはよく整理されててつみかさねられてくので、わかりやすい、かな。
読んでる最中はうんうん、と思うんだけども、まーちゃんとわかってるという
自信はないなー。

オタク的文化の中に、ポストモダンの先鋭が現れている、ということで。
ゲーム的リアリズムこそがこれからの、今の状況をうつす新しい文学なのでは
ないか。という感じ。
それはよくわかる。というか、多分私の実感としてもそういう気分、の、つもり。
かなあ。うーん。
どうだろう。
近代の自然主義的部分のほうがたぶん好きだし、それをひきずっているというか
その範囲内でしかないか?と思うけれども、ゲーム的リアリズムのほうが自分が
短歌なんかつくるときの実感としてはあるけどなあ。
うーん。でも自分の歌についての自分の分析はあんまり自信ないつーかあてに
ならん。
作品を読むときには、メタのメタのメタのさらにメタ、とか、もうアクロバティック
になりすぎてるそっち系にはあんまりついていけない。。
清涼院流水とか私としてはまったく評価できない。したくもないし(^^;そこまで
親切に読んでやるほどの価値があるか??まあ、東氏の見方ではあるんだろうなあ。
そのへんはもうまったくついていけない。
舞城は価値があると同意。うーん。まあ。私は完全に好き嫌いでしか判断してないから。
まあ、私は学者でも評論家でもないので。。。うーん。なかなか。
自分自身の興味として、ラノベとかどうでもいいや、とか思ってしまっているので。。。
ダメなのかもしれない。私の感性もさびついているでしょうか。うーん。
でもがんばってついていきたいほどの魅力を見出せない、かなあ。うーん。

あきらめずにまだずっと考え続けたいとは思う。
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TITLE: 『バッテリー』6 『ラスト・イニング』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/06/2007 22:08:14
STATUS: Publish
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BODY:
『バッテリー』6(あさのあつこ/角川文庫)
『ラスト・イニング』(あさのあつこ/角川書店)

文庫を待っていたので。やっと読めましたっ。
横手との試合。
自分達でつかみとった試合。自分達でつくりあげる試合。

野球をやりたい。

ボールを投げる。捕る。打つ。走る。
それだけだ。
本気で、本気でそれを、それだけを、ほんとうの本気で、やりたい。

読みながらドキドキして苦しくなって哀しくなって、たまらなくなって
めちゃめちゃに振り回される。
巧の天才も。豪のひたむきさも。
なによりも瑞垣くんっ。海音寺とのからみがけっこうモエるなあ。たまらん。
妹は兄の変わりじゃねーの。とヨコシマな妄想をしちゃうワタシであった。

瑞垣くん。きみをめちゃめちゃにしてやりてえ。

6巻で完結。
ですが、この終わりかたはないよーっっっ。と悶える。
でもこの終わりかたしかないか、とも思う。
でもこれはやはりずるいんじゃないか。あさのあつこ。こうしかかけなかった
のかなー。その時。単行本出たのが平成17年だそうで。二年前?そんなもん
だっけか。
で、『ラスト・イニング』。
後日談、サイドストーリーなど、ですね。これが2006年。去年連載などがあり、
書き下ろしプラスで先月出たばかり。
あの試合を。結果を明らかにし、オトシマエをつける道筋を書いてくれたのですね。
ありがとう。

いやあも~~~~。六巻のあとに、『ラスト・イニング』一気読みの贅沢と
快楽を味わった~。間、待つ楽しみなどなどもありつつ。いいですねえ。
いいです。
凄い。
この物語を書いてくれてありがとう。面白かったです。
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TITLE: 『読みなおし日本文学史』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/05/2007 22:52:30
STATUS: Publish
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BODY:
『読みなおし日本文学史』(高橋陸郎/岩波新書)

-歌の漂泊-

神聖なる神のことばとしての歌が始まり。
異国から漢詩がやってきていらい、歌はさすらい、様々な物語、文芸、芝居を
生み出していく。
それが日本の文学の歴史だ。

という感じ。
まず、無名であることの発見 という序章があって、素敵でした。
源氏物語には、実の名前をあらわにしている人物は誰もいない、ということ。
光る源氏も、桐壺も藤壷も、若紫もみんなみんな、仮の呼び名、ニックネームなのだ。
って。

万葉集には作者はいるけれども、それは神になりかわって、(天皇になりかわって)
歌ったものが多い。
読み人知らず、として、作者名不明なもの、おそらくあえて読み人知らずにしたのでは
ないかというものもあるようだ。

勅撰集の流れ、みやびお、ますらおの流れ。
読み解き方が面白くて、なるほどーと納得させられることが多かった。
芭蕉の漂泊までで終わっているけれども。
んー。
やはり近代は断絶されているということでしょうか。
近代までは手がまわらねえ、ということか、芭蕉まででもう終わってる、って
ことか。
中国ではなく西洋の詩、文学がはいってきたことによってまた随分違ってきたから?
現代の文学、詩はあまり元気とはいえない、ということで、明治以前の古典を
読み解きなおしてみました、ってことですが。

できるかぎり無名性をめざすこと、という結びでした。
それはとても賛成。そうありたいなあ。
いろいろ考えてみる力になる本だった。
私がちゃんと読めているかどうかはともかく(^^;
ありがとうございます。
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TITLE: 『内線二〇一』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/02/2007 22:59:11
STATUS: Publish
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BODY:
『内線二〇一』(岩田儀一/砂子屋書房)

内線二〇一 というタイトルの連作が八章分並ぶ?氈B未来発表のもの
中心に、二十歳頃のも含めて?」までの歌集。

岩田さんとは未来で同じ選歌欄なので、以前から勝手に親しみをもって
注目して読ませていただいていた方。毎回凄いと思って。そして何より
岡井隆に注目され大事にされている~~~いいな~と嫉妬(^^;
実際もちろん到底かなわない圧倒的うまさ、重みなので仕方ない。

歌集としてまとまって読ませていただくと、改めて重みを感じる。
きっちり、がっつり、仕事をしている歌だ。
熱意も真面目さももって仕事をしている歌だ。
そして歌を愛している歌人の歌。
真面目さばかりではなくほろりと軽みがあるのがほんとうに素敵で、
読ませるなあと思う。
こういうの、ふわふわしてる私には絶対に真似できない。
私なんて、なんてうすっぺら。。。
うまく言えないけど、本物の歌。小手先の言葉遊びなんかじゃない歌。
厳しさもやさしさも本物だ、と伝わってくる歌集。
読ませます。
なんでこう読みながら目が熱くなってしまうのか。と。思う。
それはやはり本物の力というものかと思う。
これから先も、ずうっと、何度も何度も読み返したくなるに違いない歌集です。

いくつか好きな歌。
(すみません、漢字の旧字(正字?)出せなくて新字(?)にうってるのがあります)

 <方法>が先か<意志>かと問うている二十歳のノート読めば苦しも
 味噌溶きて鯖を煮ており勝ち負けの世界は遠し舌の先より
 ブラインド一気に開く(黄昏だぁ)疎まれしかな「理論派」われは
 中年よそっちに行くな薄氷の残りしホームに白線を踏む   *薄氷(うすらい)
 「競争優位の戦略」を閉じる(好きだねえ)徹底的にやっつけろってか
 口に出せば全てが終ってしまうだろう「ほんたうにおれが見えるのか」
                 注 『宮沢賢治詩集』の「春と修羅」より引用
 会議果てて寄せ鍋つつく「まあまあまあ」今夜の俺は軟らかい牡蠣
 二次会を断りて地下に降りゆく最後は静かな場所だと決めて
 羞しさは膚貫きて火のごとし歌のことなど人に語れば   *羞しさ(やさしさ)
 食卓に今日の苦さをしまい込む丁度いいんだ秋刀魚あたりが
 ことごとく他人へのこころ尖る日は寒椿ひと枝手折りて帰る *他人(ひと)*枝(え)
 船底に近き部屋にてかつかつと我は言葉の骨を削るも
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