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2004年10月

TITLE: さよならに会う
AUTHOR: シキ
DATE: 10/31/2004 22:02:38
STATUS: Publish
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BODY:
渡部可奈子さんと出会ったのは一年くらい前になる。
短歌に興味を持ったものの、やってみたくても何がどーやらさっぱりわからない時、
最初に目についたのは新聞の投稿短歌。
地元新聞の歌の欄で、可奈子さんが選者をしてらっしゃるところだけが自分でも読めた。
口語の短歌もとりあげてらっしゃったし、コメントもチャーミングだと思った。
なので、縁あって歌会に誘ってもらった時、どういう方々なのでしょう?と聞いてみた
時、可奈子さんのお名前うかがってドキドキしてしまった。
おー。いきなり新聞で目にするだけだった選者の人に会えてしまえるなんてラッキー!
実際、いきなりド素人なのに歌会に参加させてもらって可奈子さんにお会いして
実際にお会いしてもチャーミングだ、と感激ものだった。
ずっと年上の方なのに、こんな言い方しては失礼かもしれないが、歌の力が凄くて
しなやか。ガチガチでボケボケな自分がいたたまれなく恥ずかしかったものです。

さくらの歌を見た時のことが一番印象的。
歌が並んでいる中で、可奈子さんのその歌から目が離せなくなり、他の歌を眺め
読み直していても、どうしてもその歌にひきつけられずにはいられなかった。
桜の闇の圧倒的静寂にのみこまれてしまった。
「完璧です」としか言えなかった私に、「完璧ってことはないでしょう」と笑って
らっしゃったが、でももうほんと、完璧な圧倒的な力に打たれていました。
完璧な歌に出会う機会なんてそうめったにないなーと思う。
そういう歌が立ち上がる瞬間にいたのだなあと、思う。

実際に御一緒できたのは片手で数えられるくらい。
おつきあいは浅かった。
訃報をはすみさんのブログで知ってとても驚いた。光一郎さんは連絡とろうと
して下さっていたのですが。深夜にお電話いただいた時にもまともに対応できず。
上手に死に対応できる人なんていないのだろうけれど。
二年以上たつ父の死にも、私はまだうまく対応できてない感じ。

短歌と出会ってよかったと思う。もう新聞の選も読めないのかと寂しく思う。
さくっと歌を評してもらうこともできないのは残念だと思う。
とても、いい思い出をもらって、可奈子さんありがとうございました。
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TITLE: 安達ガ原の鬼密室
AUTHOR: シキ
DATE: 10/28/2004 22:32:14
STATUS: Publish
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BODY:
「安達ガ原の鬼密室」(歌野晶午/講談社ノベルズ)

鬼屋敷という、奇妙な屋敷に迷いこんで、鬼と出会った。
終戦の頃の遠い記憶だけしかわからないようになった兄のために、
その不思議な事件の謎を解いて欲しいと、依頼人がやってきた。
鬼は、いたのか。

とまあ、これがメインのお話、かな。
その前にナノレンジャーの救出の話しと、アメリカの切り裂き魔の話しが
ありまして。
えっとえっとー。これは何?何の本を読んでいるのだ私は、と、わけが
わからなくなりました(^^;
短編と中編二つ、みたいな一冊なのかなー。
まあ。共通の鍵は水、というところで。
一本ずつだとトリックがヨワイとかいう感じなんだろうか。。。
なんでこーなってんのかよくわかんない。
鬼密室の話しだけじゃいけないの?
アメリカの話しでのナオミはイライラするなー。いやだわ。
なんというか。
ちょっとバカミス?という気もしないでもない(^^;
壮大なトリックですねー。

直観探偵八神一彦とゆーのは他にもシリーズとかあるのかな?
うーん。好きでもないが。
まあどっちでもいいか。
うーん。
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TITLE: 僕たちの好きな京極夏彦
AUTHOR: シキ
DATE: 10/27/2004 21:33:22
STATUS: Publish
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BODY:
「僕たちの好きな京極夏彦」(別冊宝島)

全作品の「仕掛け」&「登場人物」を徹底解剖。
だそーで。
水木しげるのインタビューがあったり、妖怪馬鹿さんたちの話しもあったり
で、まあまあ面白かった、かな。
WOWWOWでやってたドラマの解説もあったりして、うーんやっぱちょっと
見たいかも、と思ったり。。。巷説別にそんなに好きじゃないけどなー。でも
見たいよなー。むー。

妖怪小説の分はたびたび読み返してるのでまあ大体オッケーかと思ったけど
いえもんとか小平次とかは再読はしてないので。。。。ちゃんとしっかり
読み直してみるといいかもな、とか思ったり。文庫版買うか。どうしよう。。。
いえもんの映画も結局見逃したままだ。
うーん。
京極夏彦大好き大好き大好きだけども、マニアでもないので、謎ときとか
つながりさがしとかにそう熱心にはなれない。。。つーかなるだけの気力はない。
そんな細かい作業はニガテ。
たまにこういう謎本読むのは楽しい。
まあでもともなく、京極夏彦の小説が読めればそれで満足。
eノベルズとかいうぶんも本にしてくんないかなー。しくしく。
ヒドイや。eノベルス、どう言われたってパソコンで直接ダウンロードするより
本のカタチで私は読みたいのだよ。。。活字が。紙に印刷された活字が読みたい。
なんだかなあ。
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TITLE: 李陵・山月記
AUTHOR: シキ
DATE: 10/26/2004 22:22:11
STATUS: Publish
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BODY:
「李陵・山月記」(中島敦/新潮文庫)

李徴は虎になった。
己の詩才を誇り溺れ信じることもできないままに。

山月記といえば高校んときだったかに教科書に載っていて、短かったし
それなりに面白く読んでかなり好きだった。
んだけども、今改めて読むと、こう、ぐっさりくるものが深いですねえ。
やっぱり若いってだけじゃどうにもわからないことってある、のか。
いや単にワタシがバカなだけ。。。
愛する岡村靖幸の歌詞で、山月記が出てきて、そんで友達も再読した、そして
私も読め、とオススメで。
やっぱそーよね岡村ちゃんだし。というわけで、ちゃんと買ってみました。
なんというか。
リチョウとエンサンがラブラブできゃ~とかいう風にモエモエだったんだけど。
でもやっぱぐっさりくるのは虎になったのは、己の詩の才能にハンパな驕りが
あったけれども臆病で怠惰で、そのあると思っている才を伸ばすための切磋琢磨
とか師につくとかしなかったがゆえに、あさましき獣の姿となりはてだのだ、とか
いうのが。。。。もう、ズバリ自分のことのように思えたりした。

短歌にはまってる~とか嬉し気にここまできたものの、やっぱ題詠マラソンに
参加して自分の才能のなさとかに愕然としたりボーゼンとしたり。
うーんとでも才能ゼロだとは思ってなくて、でもでも結社とか入ったりしてその
ままやっぱ自分ってダメじゃんとかいうのがあきらかになるのが怖かったんだよね。
臆病で怠惰な自尊心。
それでまあ、虎になるまで自分追いつめればそれはそれで凄いわー虎になりたいわー
とも思うんだけど。
その前に師につくとか、切磋琢磨するとか、そういう場にいきもしないままで
後悔しちゃうのもなんだかますますダメダメね。
と。
岡村ちゃんでもそうなのかなあ、とか思っちゃった。
あんなに天才でシンガーソングライターダンサーでも。歌を発信して批評を聞くのだ、
と思ってるんだなあって。
いわんやワタクシゴトキをや。
嗚呼。ありがとう岡村ちゃん。ありがとう山月記。ありがとう友よ。
がんばってみるよ。優勝できなかったスポーツマンみたいにちっちゃな根性身につけたい~♪
だよね。
なんかもちろんいろんなことが重なって。今がんばれ自分、の時かなという感じだ。

えーとあと「弟子」の子路はなかなか可愛かった。南子~も気になる。やっぱこれは
谷崎の『麒麟』というのを読んでみなくてはっ、と思いました。
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TITLE: いたいけな瞳 3、4巻
AUTHOR: シキ
DATE: 10/25/2004 22:46:04
STATUS: Publish
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BODY:
「いたいけな瞳」3、4巻(吉野朔実/小学館文庫コミック)

スキップ。君はまるで悪夢みたいな女。
ヤな女ーだけど可愛い。くー。いいなー。

短編なんだけども、微妙に登場人物が重なってきたりしてて楽しい。
伊吹先生が好きだ。かっこいい~。うっとり。
大好きです。素敵です。うー。
というわけで伊万里も好き。のゆりの気持ちはよーーーくわかる。
結局のゆりは幸せだ。うらやましぃ~。いいなあ。

ライオンタンポポ って、エキセントリクス になっていく感じかな。
ノルウェイの森 の前に 螢 があったみたいな。

吉野さんの作品には、静かな暴力が満ちている、と気づく。
こんなにきれいで静かでうつくしくて完璧な世界。その中で暴力が、静かに
人を傷つける。
なんて素晴らしい。
もちろん現実の暴力はだいっきらい。つーか恐怖。絶対無理。
でも吉野作品の暴力には、ひきこまれてしまう。
暴力をふるう方のほうが傷ついている。
受け入れるものは。
傷を負い、血を流し、ゆるしている。

うつくしい天使の祝福。
いたいけな瞳に見つめられてる。
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TITLE: 「伝統」とは何か
AUTHOR: シキ
DATE: 10/24/2004 21:03:29
STATUS: Publish
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BODY:
『「伝統」とは何か』(大塚英志/ちくま新書)

「妖怪」は何故、必要だったのか?
という帯びもあり、うーん大塚。。。と思いつつやっぱり買ってしまいました。
うーーーーん。
なんかこう、面白そうなキーワードはちりばめられていたのですが、
正直、面白くはなかった。
まあ、私の理解が及ばないことなんだろうが。
柳田國男って、妖怪とか民俗学のぼくとつとした妖怪バカなのかと思っていた
んだけど、バリバリ高官でなんかシゴトはしてないみたいだけどエラソウじゃないか。
とゆーのは全然知らなかったので、へぇ~~~~~と思ったんだけど。
まあ、感心したのはそのくらいで、うう、わざわざ買うんじゃなかった。。。。と
後悔でした(^^;
やっぱもう大塚とはわたしは合わないんだろー。
いろいろ、面白そうな素材を見つけてくる人だ、というのはわかったけど、
たぶん、まあ、そういうタイプの人なんだなーと、思ったり。
ま、もういいや。
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TITLE: 隻腕のサスラ
AUTHOR: シキ
DATE: 10/23/2004 22:15:38
STATUS: Publish
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BODY:
「隻腕のサスラ」(榎田尤利/講談社ホワイトハート文庫)

神話の子供たち
というシリーズタイトルになったそうです。

シティ2で大学(アカデミア)に通うサラ。まるで感情を表さない16才の少女。
左の腕を失っているが、父の作ってくれた義手でさしあたっての不自由はない。
今は亡き父の形見ともいえるアート・アーム。
成績優秀ではあっても友達はいない。犬のクロウさえいればいいと思っている。
そんな彼女の前に現れた、うつくしい青年エリアス。Dエリアから来たという
ルアンとディン。
それは、サラの運命が大きく動き出すための出会いだった。

前のお話から十年後くらい、とゆーことだそうで。
まだまだ序章、といった感じかなー。シリーズの中心人物だそうで、えっと
どーなんだろ。キャラクタがそろってきたのかなあ。
エリアスとかありえないような美青年で(^^)複雑な背景もしょってていい感じです。
フェンリルより好みはこっちかなー。どーかな。今後が楽しみ。
サラのキャラクタはまったく好みじゃないけど(^^;でもこれもきっとこの後
生まれ変わったよーになってきてるんだろうな~。かっこよくなってくれ。
ユージンの絵も、まったく好みではありません。。。つーかエリアスも好みの絵では
ありません。。。むー。
まあ、脳内変換して読むか。
ユージンの側が一方的に悪に描かれてるのがちょっとなーと思う。まあ、まだ
序章だから、か。これも今後に期待。
どのくらい続くのかわかんないけど、どんどんいってくれ~!楽しみにしてます。
でもあまり長過ぎないくらいで。。。
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TITLE: 恋愛の国のアリス
AUTHOR: シキ
DATE: 10/21/2004 23:13:35
STATUS: Publish
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BODY:
「恋愛の国のアリス」(嶽本野ばら/朝日新聞社)

野ばらさまの恋の哲学。
トランプとタロットにそって語られる、短くて深いお話。

乙女の天敵はマニュアル恋愛 と帯にもありますが。
野ばらさまのおっしゃることも、ホント確かに矛盾がいっぱい。
でもそれでいいのね。
自分の心に嘘をつかない。そうするしかないのね。
野ばらさまのような人でも恋に迷い悩むのね。ううん、恋に迷って悩んで
真剣に根性で挑む野ばらさまだからこそ、こんな素敵な言葉が出てくるのね。
大好きなお洋服に恋をする。
大好きなお人形に恋をする。
それでいいんだよ、って、それであたりまえよって、がんばれる。
野ばらさまが今恋してるのって誰なんだろう。うーらーやーまーしいー。
好きって、私もたくさんの好きがあって、それはみんな恋。
野ばらさまのこの真っ赤なハートの本にもしっかりたっぷり、恋してます。
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TITLE: 映画 デビルマン
AUTHOR: シキ
DATE: 10/20/2004 21:29:56
STATUS: Publish
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BODY:
映画「デビルマン」

不動明と飛鳥了は幼馴染み。
高校生となった今でも、飛鳥のことをわかっているのは明だけだった。
ある日、飛鳥の父が亡くなった、と一緒に向かった別荘で、アキラはデーモンと
合体した飛鳥の父の姿を目の当たりにする。
そして、アキラにも、デーモンが入り込んできた。
飛鳥も、アキラも、もう、人間ではない。

えーとですね。
映像は凄い。きれい。かっこいい。迫力。
しかしですね。
役者たちが喋りはじめると。。。だいなし(T T)
んー。まあー。
えーと。
映画なのでビジュアル系ってことで。。。いいのか?
お話も、なんかちょっとヘンに思想っぽくてどうだかなあと思ったり。。。
戦うシーンも、もっと凄いのが盛り沢山かと期待していったけども、やっぱ
もの足りない。。。シレーヌとかさーあんだけ宣伝してたくせに、登場ってあれだけ
なんですかー。んー。ものたりなーい。
サタンとの戦いもー。もっと見たかったよ。
逆に、あのススムくんとかカワモトさんとかがいらねえ、と、思う非情なワタシ。
あのラストはいただけないわ。
ううーん。
まあ。予想はしてましたが、やっぱり、話しはマンガ読んだほうが100倍いいよ。
デビルマンを知らないヒトが、映画をみてこんなものかと思うのは哀しいですね。
コミック読もうねみんな。私もなんとなくしか知らなかったけどコミック全部一気
読みしたとき震えたなあ。すっごい、と、感動だった。
映画は、まあ、あのビジュアルに満足しておきましょうー。
飛鳥了とアキラくんのラブラブもえもえにも満足~。きゃ~。
最初の、走ってる二人の、ランニングシャツとみじかーいトレパン姿がやらしくて
もえてしまいました。なんなんだー。
不満もありつつ、でも満足もまあまあ、でした。
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TITLE: 天人五衰
AUTHOR: シキ
DATE: 10/18/2004 22:23:09
STATUS: Publish
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BODY:
「天人五衰」(三島由紀夫/新潮文庫)

豊饒の海 四巻。
完結。

清顕の転生、をもはや疑わない本多が見い出したのは、信号所で船を見つめている
安永透だった。
美しい容貌。その中に秘められている本多と共通する、ひどく冷徹な認識の目。
16歳の少年、透を、本多は養子として迎え、新たな教育を施し始めた。

ついに完結。
この最後の原稿を仕上げ、残して、三島は腹を切りに行ったのかー。
うう。打ちのめされます。
なんて凄いの。
こんな結末だったのか。。。もー。凄いとしか言い様がない自分が情けない。。。
なんてドラマチック。なんて完璧な世界。
もはや偽者しか生きられない世界なの?
くー。

これを読んで、ああーやはり島田雅彦ってこんなにも三島の後をつぐべく作家である
のか、と、改めて震えてしまいます。
『僕は模造人間』卒論に書いたけど、豊饒の海 をあの頃読んでなかったのがとても
悔やまれるかも。ああー今さら(^^;うーん。もっかい卒論書きたいー。
面白いよなあ。こういうつながりとか見えてきて、あー文学史に残る世界を見ている
のだ、と実感したりする。
島田さんについて、ライフワークで研究するわとか半分冗談で言ってたけど、ホンキ
でライフワークにできるかもしれないな。いまだにこんなにいろいろ面白く、感激が
深まるんだ。すごい。
三島由紀夫もまだまだ再読したい。
面白すぎるわ。
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TITLE: 暁の寺
AUTHOR: シキ
DATE: 10/14/2004 22:50:04
STATUS: Publish
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BODY:
「暁の寺」(三島由紀夫/新潮文庫)

豊饒の海 三巻
遠い、南の国で。薔薇の光のもとで。
タイの幼い王女が、日本人の生まれ変わりだと言っているという話しを
本多は聞く。
清顕の、勲の生まれ変わりだと信ずるのはもはや容易いことだった。

三巻は、本多が主人公、ですね。
月光姫は生まれ変わりとはいえ、謎めいていてその内心に踏み込むことはなく。
老いてゆく本多のことが執拗に描かれている。
こ、これは。
覗き趣味のエロジジイ。。。
ビアンおばさんの少女喰い。。。
なんてことー。
そ、それなのに。
こんなにも格調高く読ませるなんてー。すげー。さすがー。
なんという力技だ。凄すぎる。面白すぎる。
槙子とか慶子とか、そのへんがパワフルです。すごい。
老いてゆくさまがこわい。
感動させられてしまうのがこわい。
なんで。
憎しみさえ。
醜ささえ。
圧倒的な力です。

仏教の話がかなり延々とあって、なんかちょっと世界史のおさらい気分だったり
した。南伝仏教とかあったなあ。
そういうのも昇華しつつ、三島の世界なのだ。
うっとり。。。
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TITLE: 奔馬
AUTHOR: シキ
DATE: 10/14/2004 22:49:17
STATUS: Publish
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BODY:
「奔馬」(三島由紀夫/新潮文庫)

豊饒の海 ニ巻。

書生だった飯沼の息子に偶然に出会う本多。
剣道の試合で、凛々しく勝ち抜いてゆく飯沼勲は、純粋な青年だった。
滝の下でまた会う という、清顕の言葉通り、滝の下での再会。
勲の肌にも、三つ並んだ黒子が、あったのだ。

二巻目はまた最初とは全然別のうつくしさです。
凛々しい。
きりきりと張り詰めた弓のように、純粋な若者の、純粋な思念の物語。
純粋であるがゆえに、あまりにも危うい。
純粋であるがゆえに、決然と死を選ぶ以外の道はありえない。
なんて素晴らしい物語。
かっこいいー。
もうー。
あやうくて、うつくしくて、大人たちの差し伸べる手をことごとく振払って。
勲くんは成功しても失敗しても死を選ぶしかないの。
若い。
若いなあ。
本多たちが大人になっている分、勲の若さがくっきりとたって、あまりにも
眩しい。
鬼頭槙子の嘘には鳥肌ものでした。
凄い。
なんでこんなことになるの。
凄すぎます。
三島由紀夫ー。
ほんとにほんとに、凄すぎです。かっこいい。。。
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TITLE: 春の雪
AUTHOR: シキ
DATE: 10/11/2004 20:15:26
STATUS: Publish
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BODY:
「春の雪」(三島由紀夫/新潮文庫)

豊饒の海 一巻。
松枝侯爵の一人息子、清顕の友と言えるのは、本多繁邦ひとりだった。
学習院に学ぶ二人は若く、まだ恋を知らない。

大正初期。
そこから、運命は始まる。

うーん。ついに豊饒の海に手を出してしまった。
島田さんの無限カノン読んでから、やっぱもうそろそろ読むべしと思っていて。
やっぱ三島由紀夫死んだの秋だったよなーというわけで。
輪廻転生のお話らしいとかなんとなくしか知らなかったんだけども。
うううううー。
わー。
もう。
なんてこと!
あまりにも美しい!
圧倒的な美の世界に、ただただ打ち震え、感激しまくりです。
一行ごとにうつくしさが薫り立つ。
一文字ごとに、うつくしさが鳴り響く。
なんて。なんてなんてなんて凄いの。
こんなにも面白く素晴らしい作品だったのかっ。
息が苦しいくらいにうつくしさに酔いしれてしまいました。
たまりませんね。
禁断の恋。ああ。なんて素敵。
あーバタイユ読んでるんだっけ三島は。んもー。どうしてくれよう。
島田さんの無限カノンは、この春の雪からきてるのかなあ。なんて素敵。
こんな。こんなこんなこんな凄い作品を読むことができて幸せだ。生きててよかったよ。。。
三島由紀夫ー。なんて凄いんだ。今になって改めてひれふしてしまいます。

ヨコシマモードで見てもたまりません~。んもうー。清様ってば~。
みんなを惑わす罪なお方ねっ。清様だもんなー。すごい。
そして、学習院のぼっちゃま方は、父母のことを「ファザー」とか「マザー」とか
呼んでらっしゃるの?んもー面白すぎる。
素晴らしい。素晴らしい。大好きです。メロメロです。読み進むのがもったいない。
けどぐいぐい読んでしまいます。三島由紀夫。うっとり。。。
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TITLE: 100首
AUTHOR: シキ
DATE: 10/10/2004 22:35:57
STATUS: Publish
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BODY:
題詠マラソン2004、100首出し終わりました。
うー。
ここ数日がんばって集中したぞ。エライぞ自分。
10月いっぱいだけど、後半まで伸ばしてもツラクなるだけだと思ったり。
最初の自分の予定では9月中に終わってるつもりだった(^^;
ともあれ、完走できてよかったー。

読書日記はまた明日から。。。
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TITLE: 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ四
AUTHOR: シキ
DATE: 10/06/2004 08:30:38
STATUS: Publish
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BODY:
「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」巻ノ四(夢枕獏/徳間書店)

ついに。
ついに完結。
ああ。
なんてはるばると素晴らしい物語だったことか。
華清宮にて、ついに、楊貴妃のときから数十年を経て再び宴が開かれた。
集うはあやしのものども。
すべての物語が今つまびらかに語られ、謎は解きあかされた。

もうー。
読んでよかった。待っててよかった。
読みながら泣きました。涙があふれてあふれて。こんな感動。こんな感激。
すばらしー。
すごすぎます。
獏さんがあとがきで「ああ、なんというど傑作を書いてしまったのだろう」
っていってますが。
もうほんっと。凄いから。凄すぎるから。もっともっと自画自賛してもよし!

そして、いよいよ日本へ帰る、という時に、空海が壁に書を書くシーン。
んもううーぞくぞくと震えてしまった。
曹操の詩。王ギシの書。そこに並べて書を。
項羽の詩を書く。
曹植の「樹」を書く。書くというよりは描く、かもしれない。
たまりませんっ。
まさに天才のきらめく様をその場で目の当たりにしているかのように読んで、
震えて、息をするのもわすれるくらいだったー。
今読んでよかった。
今読めてよかった。
獏さん、どこまでもどこまでもついてゆきますー。ついてゆけるようにがんばりますー。
あーんお願い。
キマイラの続きを早く。。。完結させてくださいねー。
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TITLE: 百鬼夜行-陰
AUTHOR: シキ
DATE: 10/04/2004 19:42:26
STATUS: Publish
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BODY:
「百鬼夜行-陰」(京極夏彦/講談社文庫)

京極堂シリーズ、の、サイドストーリー。
短編集でありつつ、すべて長編へつながる物語。
妖しはすぐ側に、ひそんでいる。

京極夏彦の文章そのものに酔いしれるのだ私は。と。
このリズム。この言葉の選び方。すべてがうっとりもの。
陰、というだけあって、どのお話もひっそりと、ゆっくりと、壊れてゆく世界。
うーん。
すごすぎる。
あの長編の数々。それでもなおこんな短編が書き続けられるなんて。
いやあれほどの長編たちだからこそ、この短編もおのずと産まれるのか。
たまりませんね。

それにしても気になるのはウブメの映画化。
どんな作品に仕上がるのか。。。。
見るよ。
見るけど、絶対不満だろうな~。不満ふまーん。
まあ、映画は映画。別物だと思わないとね。。。
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TITLE: 神様がくれた指
AUTHOR: シキ
DATE: 10/03/2004 20:11:35
STATUS: Publish
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BODY:
んむむ。眠い。ゆーべ帰宅してお風呂入って寝たのは三時すぎ。朝起きたのは六時半。
んむー。そしてシゴトもがんばった。エライ、ワタシ。と自画自賛。(自画自賛?)
新選組!を見たら早く寝よう。。。

「神様がくれた指」(佐藤多佳子/新潮文庫)

辻牧夫は1年2ヶ月ぶりに刑務所から出てきた。
マッキー。迎えに来てくれた早田のお母ちゃんといっしょに、うちへ帰るはずだった。
帰りの電車の中で、ガキのスリグループの仕事を目にするまでは。

スリとタロット占い師。
というわけで、これもう大好き。文庫になってうれしーい。わーい。
昼間薫。一見女のような不思議な青年。マッキーは、ハンサムというわけでもないのに
人懐っこくて犯罪者なのに美学があって好青年。
そんな二人の仲良しっぷりにメロメロです。素敵~。
この二人のような距離感、いいなあ。ベタつかず。そして信頼。
薫くんの優しさもダメダメっぷりも、もどかしくてね。
みんなみんなどうにも不器用で。彼等はもうじき30とかだけども、なんかもう青春
じゃないか。咲の健気さはいったいどういうこと!もうー。
ネクラちゃんな永井さんも。
壊れちゃってるハルも。
どうにももううまくいかなくって切ない。
最後のゲームしようかってあたりはちょっと私はあんまりのりきれなかったけど、
最後の最後のシーンはとても好き。
握手。
その手は素晴らしい力がある。
この軽やかさ、爽やかさは絶品です。
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TITLE: 考える短歌
AUTHOR: シキ
DATE: 10/01/2004 21:24:08
STATUS: Publish
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BODY:
今夜は八墓村。うーん、藤原くんが可愛いかっこいい~。あの髪短いのいいな~
好き好き。このさい吾郎ちゃんはどーでもいいにゃ。

「考える短歌」(俵万智/新潮新書)

作る手ほどき、読む技術。だそうで。
「も」があったら疑ってみよう とか、実際に投稿作品?を直してみせてくれて
具体的なお話で、とても読みやすいわかりやすい。
鑑賞コーナーもあって、なるほどーとか思ったり。
穂村さんの歌も引用されていた。うむうむ。
やっぱりなー、穂村さんの歌がほかのどんな歌よりも素敵。大好き。

うーんと。
こういうアドバイスを全部守ればいい歌ができるというわけでもないんだよなあ。
でもこういう基本的なことちゃんと知っておかないとなあとも思う。。。
うーーーーん。
でもやっぱだからってそう簡単に歌できないよう。。。
作り方だけじゃなくてやっぱ実際にたくさんのいい歌読んでいかないと、と
思う。思うけど、やっぱたぶん私基本的に短歌とか読むのが好きなわけじゃない
ので、なかなか歌集とか読もう、と思えないのがダメダメ(^^;
うーんー。
もうそろそろ正岡子規読んでもいいかなあ。読もうかなあ。。。うー。
まだまだ全然追いつけないなあ。。。
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