« 2008年2月 | Main | 2008年4月 »

2008年3月

TITLE: 『ゲイ・マネーが英国経済を支える!?』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/31/2008 22:18:43
STATUS: Publish
-----
BODY:
『ゲイ・マネーが英国経済を支える!?』(入江敦彦/洋泉社新書)

ピンクポンド。
英国経済好調の原因として考えられるのは、ゲイ・マネーだ!

という本。
ピンクポンドって私は聞いたことなかったし、なかなか面白そう~と
思った。とおりに、なかなか面白かったです。
イギリスの同性愛人口、約6%だそうで。リッチなゲイたちが気前よく
使うお金が、英国経済を支えてる!
というのは、単純すぎる話しではないのか。。。と、読み終わった時には
思うけれども、読んでる時には、ふむふむ、と面白かった。
ゲイだからリッチ、ってわけじゃないよね。
富貴層の中にゲイな人もけっこういて、そういう人たちはより気前よく
お金つかってるよー。という話し。
そもそもリッチじゃない場合、関係ないじゃん、と思う。

富貴層、社会でのハイクラスにもゲイな人がこんなにいます!
ということを、まだまだ知らしめなくてはならないんです。そこが問題か
と思う。ゲイであることは病気でもなんでもない、当人にとってはフツウ
なこと、なんだけども。だから、リッチだろうが貧しかろうが、それなり
にゲイな人がいるのは当然でー、と、まだなかなか浸透してないってこと
かなあと思う。
ゲイな人のお金の使い方の特徴、っていったって、それはべつに20代OL
の場合、とか、40代子どもがいる家庭の場合、とか、そういうのと同じ
ようなカテゴリのひとつであるはずなのに。ゲイの場合の特徴っていう
のが、いまだ社会で認知されてない、っていうのが。
英国はそれが認識されつつあって、そこでマーケティング拡大!って
ことなんでしょうか。
日本ではマーケティングすらされてない、ってことですかねー。

なんだかんだいってもやはり資本主義経済な今の世の中、金ですな。
と思っちゃうワタシはなんかダメでしょうか(^^;
-----
--------
TITLE: 映画 死神の精度
AUTHOR: シキ
DATE: 03/29/2008 09:56:22
STATUS: Publish
-----
BODY:
死神の千葉。
仕事をしに人間界へいくと、いつも雨が降っている。
青空を見たことがない。

金城くーん!かっこい~~!!
ということを堪能しました♪

まあ、でも、いってみればそれが一番の満足、ということで、映画としては
まあまあ。。。くらいか。
スイートレイン なんてサブタイトルになっているとうり、どうにも甘い
かなあと思った。。。原作読んだときにはもうちょっとよかったと思った
んだけども(自分の日記今確認してみた。やっぱりいい話なのがちょっと
ヤダ、と書いてあって、自分どんだけ~と、ちょっと思ったところ・・・)

原作の中から3つの短編とってきていて、そのつながりがずいぶんよく
わかるようになっていた。
そんなもんかなあと思う。うーん。
そんなもんですか?
原作読んだときに私がわからなさすぎたのか。

しかしもうちょっとなー。なぜ甘くする必要があったんだろう。
世の中甘いほうがうけますか?うーん。
私としてはそんなことするなんて。。。もったいないなあと思う。
ベタな映画になってる感じなんだよなー。
金城くんは素敵だったのだけども、でもでも、もっともっともっと
素敵になるはずではないのか!と思った。
-----
--------
TITLE: 『小林秀雄の恵み』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/24/2008 22:17:29
STATUS: Publish
-----
BODY:
『小林秀雄の恵み』(橋本治/新潮社)

小林秀雄の『本居宣長』を読む。
そういう本です。
橋本治が読む。
そういう本です。

小林秀雄をまともに読んだことはない。本居宣長も。
なのに、こんな本を読もうとしてしまってすみませんでしたっ。
わかりませんわかりませんっ。
という気になりました(^^;
小林秀雄にならって、ということですか?わからないなあ。
わかりにくいように書いてるんだろうなあ。いや、単純に私が馬鹿だから
わかりにくいだけなのかも。。。そうかも。やはりそもそも小林秀雄を
読んでないのにこの本に手を出すなんてね。馬鹿バカ自分。

本居宣長その人のことは、わかるような気がする。それはわかりやすく
書いてくれているんだろう。心が動くことがあはれだ、とか、わかりやすい。
それは、小林秀雄じゃなくて、橋本治が書いてることだからな。
しかし小林秀雄は。。。

読むのにものすごく時間がかかりました。実際読んでる時間じゃなくて、
読もうかなあ、読み続けようかなあ、という、本を眺めてる時間がかかった。
後半とか、おしまいのほうは、ちょっとエンジンかかってきて興味深いところ
も多々あり。面白かった。と、思う。たぶん。たぶんわかっちゃいないんだろうけど。

神と仏、とか。仏は同行してくれるけれども答えはない。とか。日本人には
空白があるのが当たり前だった、とか。西行のせつなさ、とか。共感。共有。
自分に応えてくれるものはなにもない。という発見。孤独、というのはわかる
気がする。
芭蕉の凄さ。強さ。神と等価になる。己を空しくして自然を見る。主体はない。
神を出現させている。<水の音>が神になる。
日本神話では、神は人をつくらない。人はいつのまにかいるのだ。
本居宣長の頃は、「皇国」以前で、小林秀雄の時には「皇国」があった。
橋本治の時には「皇国」は過去のものだ。
そういうのもあるかもしれないなあと思う。
ピンとくる人はくる。こない人はこない。うん。そうだろうなあと思う。

がんばって読んだけど、こんなくねくねの思考、もうヤダと思う。
でも小林秀雄はそのうち、読もうかなーと思う。(なんか前から思ってはいるけど)
-----
--------
TITLE: シンポジウム 『坂の上の雲』の映像ドラマ化
AUTHOR: シキ
DATE: 03/20/2008 23:24:58
STATUS: Publish
-----
BODY:
シンポジウム 歴史小説『坂の上の雲』の映像ドラマ化を考える

というのに行ってきました。
坂の上の雲ミュージアムと、松山大学の社会学の院?との共同主催、という
ことらしかった。(知らなかった)かなり軽~い気持ちで申し込んだんだけ
ども、行ってみると、おっさん率がものすごく高く、わ、ワタシ、めちゃ
場違いですか。すみませんすみませんすみません。。。と怯みました。。。
休憩時間、男子トイレに行列(女子トイレはあいてた)なんてイベント、
初参加かもです。すみませんすみませんすみませんっ。

パネリスト(?)は法政大学の藤田真文氏と、東洋大学の島崎哲彦氏。
最初に二人それぞれの発表、というか、お話があり。
藤田氏「テレビドラマの現在~物語論から『坂の上の雲』の映像ドラマ化を
考える~」
司馬小説の特徴、「先説法」の多用。とか。司馬作品の特徴の説明。
物語論って何だ?と思いながら聞きましたが。話はものすごくわかりやすくて
面白かったです。
ドラマについては。まー、まだ実際には作られてないわけですからね。わかりません。
というのが正直なところでしょう。
次に島崎氏。「『坂の上の雲』のドラマ化と視聴者」
テレビドラマの歴史の流れ、とかの説明。受け手がドラマ視聴に求めるもの、とか
へーと思いながら聞く。環境監視、というのがなんだ?と思ったけどちょっと
学んだ気分。面白かった。
ドラマについては。もちろんまだ作られてないわけでー。当たるのか?むしろ
ダメなのでは。とか。問題点と思われることの列挙、など。

で、質疑応答などあり。
重い。

私は、小説として読む、もえ~とか言いながら熱中していたクチなので、
歴史認識がどうこうということをあまり深く気にしたことはないんですが、
あまりにも自分はぼへーとしていたんだなあと実感。このドラマ化に対する
拒否感を知ったのは興味深かったです。
決して戦争賛美的な小説でないことは読めば明らかだし、歴史認識の押し付け
なんかではないことも読めば明らか。
どーんなドラマになるんでしょうね。

司会進行がややぐだぐだだったのがなんだかなあと思いつつ。ま、でも、
行って十分自分の中では楽しんだかなーと思います。
-----
--------
TITLE: 『イカの哲学』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/17/2008 22:47:54
STATUS: Publish
-----
BODY:
『イカの哲学』(中沢新一・波多野一郎/集英社新書)

特攻隊の生き残り。在野の哲学者波多野一郎。
戦後、彼はアメリカへ留学し、イカの冷凍食品をつくる現場のアルバイトを
しながら、ひとつの哲学に開眼する。
イカの実存。
世界平和のためには、お互いの実存を認めあうしかないのではないか。

波多野一郎が残した『イカの哲学』という一冊の本。
それを今、中沢さんが甦らせた。という一冊。今こそ、学ぶべき世界平和
のための哲学。

日本には原爆が落ちた。
イカのように一気に容易く、日本人はまとめて殺された歴史を持つ。
かろうじて、記憶を。まだ持っている。

世界平和、って。
でも本当に本気で、そのことを中沢さんは考えているんだなあ。

このごろになって、というか。ようやく、というか。
戦争のことから目をそらすことができなくなっている感じ。
別に自分で世界平和について考えたいと思っているわけでもないけれども、
戦争の事や平和のことの本を読んでしまったり、読むからにはそれなりに
考えたりしている。

ヤダ。

でも、もう目をそらせなくなっている。
でも、まだだからどうこうと言うことはできない感じ。
どーすっかなあ。
-----
--------
TITLE: 『愛の続き』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/13/2008 23:48:00
STATUS: Publish
-----
BODY:
『愛の続き』(イアン・マキューアン/新潮文庫)

ぼくらは気持ちよくピクニックを楽しむつもりでいた。
その気球の危機に気が付く瞬間までは。

このごろ急に気になる作家として目に入ってきたイアン・マキューアン。
私が知らないだけで、もちろん有名つか、面白い!と人気の作家さん
なんですね。
『贖罪』というのが今月の文庫化新刊みたいで、それを読むかどうするか
いろいろみてるうちに、こっちのあらすじにひかれました。

偶然の事故で出会った、ぼく、ことジョーとパリー。
ジョーは屈折した思いがありつつも、ライターとして十分に成功しており、
うつくしい恋人がいて人生を楽しんでいた。
しかし、パリー。
まったくの偶然の出会いであったものが、パリーには運命だった。
愛してる。と告げ、一方的な愛を、神への信仰を共有しようとするパリー。
泣きながら、弱々しく、愛してるとくり返す。しかしそれは狂気。
ジョーの世界が壊されていく。

何が本当なのかぐらぐら混乱する。面白かった。
どきどきするけれども、紗の幕のかかった向こうの世界のような淡さが
あって、静かに思える。
パリーは何者なのか。パリーはほんとうにいるのか??と疑いを持たされ
ながら。
ぐらぐらする。

パリーのほうに共感していってしまう。妄想。狂気。愛してる。愛してる。
報われない一方的は爆発的な愛。でも、パリーのほうが幸せなのではないか。
怖い。
そっちへ、行きたいと願ってしまう。

もっとゲイテイストなのかと思いましたが、それほどではなかったなあ。
どっちかというとホモフォビアテイストかな。この作家の他の作品も是非
読んでみたいと思う。
これ、映画化されてるみたいだけれども、全然知らなかった。ひっそりマイナ
に公開されて、こっちでは公開されなかったのかなあ?でもちょっと見てみたいな~。
-----
--------
TITLE: 冬季子規塾 「最晩年の子規」
AUTHOR: シキ
DATE: 03/02/2008 21:44:33
STATUS: Publish
-----
BODY:
子規博特別講座 冬季子規塾「最晩年の子規」 岡井隆氏

というのを、一日に聞きに行きました。
最晩年の、というだけあって、メインのお話は、『仰臥漫録』と『病床六尺』
にそって。
子規の病気について、まずはお話。ああ、岡井先生はお医者さまでした。と
改めて感じるお話。結核がもとで、その発症としての脊椎カリエスであった
りする、というもの。子規の病についてこのような話しを聞けるのは新鮮で
あり、また改めて子規の冷徹な自分の病気を見、書く目の凄さを感じる。
そんな病身でありながら、ということで、句の紹介、解釈。『病床六尺』や
『仰臥漫録』の記事を読みきかせてくださる。
素直にひきこまれる。

「最晩年の子規」だなんて、泣いちゃうかも~、と思ってましたが、本当に
泣いてしまった。今まで子規の書いたものを読んできていたし、特にその
二つの本は自分でも読みながら泣いたなあというものであるし。お話の記事
は自分でも凄く心に残っていたところだったし。
まさに岡井隆ならでは、のお話だったと思う。病気をよく知るものとして、
日々文章を書き発表しているものとして。子規への共感があるのですね。
私は、ただ好き、というだけの子規ファン、岡井隆ファンですが、お話が
自分の思ったことと重なって、いっそうよくわかったと思うし、岡井先生に
私が読んできたことを肯定してもらっているように思えて(←バカバカ。勝手な
思い込みですが、思い込ませてください^^;)救われた思いでした。
今日まで生きてきてよかったなあと思った一日でした。

岡井先生の声も姿も素敵だなあとうっとり。静かにゆったりとしたあの話ぶり
もほんとうにひきこまれる。素敵すぎます。うっとり~。お目にかかれて本当に
幸せです。

この機会に、未来の先輩方にもお会いできて。お話できてとてもよかった。
私の歌を見て下さっているのを言ってくださって、心から感激。感謝です。
なんてありがたいことだろう。とっても嬉しかったです。
なんか、幸せすぎてもうこわいわー。
-----
--------

|

« 2008年2月 | Main | 2008年4月 »

さるさる日記より」カテゴリの記事