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2009年3月

TITLE: 『今ひとたびの』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/31/2009 10:51:42
STATUS: Publish
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BODY:
『今ひとたびの』中川悦子歌集 (ポートレイトブックス)

遺稿集です。
大正生まれ、享年86歳の著者の残された歌を、長男さんの手によって
まとめられたもの。
美容院をやってらしたそうで、その仕事のうた、仕事としてのみのドライさ
ではなく、喜びとしても生き生きと暮らしていたであろう歌も多く、
その姿が目に見えるように感じました。

母として、美容師として、ひとり人として、の、まなざしが歌になっているなあ。
軍歌のひびき という章があり、戦争が、実体験であるのだ、と思う。
数は多くはなくて、50年後に振り返っている、というものですが。記憶を封印
していて。50年後であっても、その封印は、とけないのだな、と思う。
病の歌や、老いての歌は、読むのがつらいと思う。
しかしこうして作品に残したことで、著者にとってはささやかな救いになって
いたのかなあと思う。
たぶん、歌にするときに、少し悲しみ痛みの自分から視線を離す、というか、
少し客観視することができたのではないかなと思う。

歌を詠むっていいなあと、素直に思えた。

いくつか、私がとても好きだと思った歌。

 ひと日終えぬサインボールはくるくると「私だって働いてゐました」
                   (ルビ わたくし)
 
 つどう子等の姿はあれど静かなる聾学校のひだまりの梅

 音も無く赤きつゝじにかくれたる妊みし猫のまなこつめたく  
             (ルビ はら )

 ピザパイを本を見つつし焼きあげぬこんな味かと子にたずねつつ

 傘ひとつ身のおきどころ降りしきる雨のバス停棒杭と立つ

 うすずみの霧のヴェールにわが街もメルヘンめきぬ吾も深海魚

 ほとほとと紫つつましほととぎす地上の花は啼くことしらず

 こんな筈ではこれでいいのだの繰り返しおーい待ってくれ時の歩み
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TITLE: 『ちくま日本文学 尾崎翠』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/27/2009 18:45:49
STATUS: Publish
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BODY:
『ちくま日本文学 尾崎翠』

「こおろぎ嬢」「地下室アントンの一夜」「歩行」「第七官界彷徨」
などなどなど。
小説、詩、短文いっぱいです。

尾崎翠、読むのは初めて。
特に「第七官界彷徨」がいい、という力説を見たことがあったりで、
なかなか手を出せずにいたのだけれども、がんばって読んでみた。

昭和が一桁のころに書かれ発表されたものたち。
文学少女というか、文学乙女。でも軽やかで明るさがあって、不思議。
褒め言葉として、マンガで見たい、と思うような。素敵さ。
吉野朔美さんがパネリストに出るというシンポジウムに行きたくて
読み始めたのだけれども、なるほど吉野さんの絵でマンガにしてみてほしい
と思う。バッサリ髪を切っちゃうところとか素敵そうだ。
ふわふわしてて。詩を書くの、というのが至上のこと。
いいなあああ~~~~~~。という世界。

兄と妹、とか。旅の人、とか。恋愛模様のようでありながら、そうでも
ないか?という微妙な距離感。不思議。
家事をしようとかしてるのに、地に足がついてない感じ。
なんでしょうこのふわふわ。すごい。可愛い。ヘンなの。

黒パンに、バタをつける、というのはともかくとして、塩ふって食べる、とか
辛子、とか、えーと、一応貧乏なのか?とも思うけど、なんかそれが贅沢?
みたいな感じもして不思議。
時代の違い、というのもあるのだろうか。でもそんなの関係ないとも思う。
小説もなにも、全部全部が詩のようです。
そう思わせてくれるって、凄い。
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TITLE: 映画 ダウト
AUTHOR: シキ
DATE: 03/24/2009 15:32:08
STATUS: Publish
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BODY:
映画 「ダウト -あるカトリック学校で-」

見てきました。
ド迫力!
舞台はあるカトリック学校。もともと舞台のものだそうで、ほぼ学校内、
教室、校長室、ミサの場面、あたり。限定された舞台で、派手な映像や
CGなんて全然なく、役者の演技の力だけで、すごいド迫力。
若いシスターが、主役ふたりにはさまれてめちゃめちゃ苦しむというか
気まずいというか、に、なっちゃってましたが、見てる私も、あううう、
と、怯えるばかり。こわい。疑惑の追及、その断定。その迫力が怖い!

カトリック学校で、神父と、少年との、不適切な関係についての疑惑。
ってことで、おおこれは、と思ったんだけど、ぜひ見に行こうと思った
のは、よく見てるブログのCampy!での紹介が素敵だったから!
(コチラ→  http://55campy.blog102.fc2.com/ )
 
紹介されてたのがこんな感じで↓

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「人望厚いフリン神父」には、ただ微笑んでいるだけで変態にしか見えない
オスカー俳優フィリップ・シーモア・ホフマン!

「厳格な校長のシスター・アロイシス」に、何をしようが意地悪にしか見えない
オスカー女優メリル・ストリープ!

フリン神父に向けられた“罪”の疑惑っていうのが、ぶっちゃけ児童の性的虐待
(しかも男児)なんだけど、「ハリウッドを代表する」といっても過言ではない名優2人が、
ストーリー上では「ヤったかヤラないか(夕刊フジ)」を、そしてその裏では
「アタシのほうが演技力上よ!」対決を繰り広げるという一大スペクトルバトル。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

わわ~~これは見なくては!!!と思ったのでした。

神父に可愛がられてる男の子の母親と校長が対話するんだけど、そこで、実は
男の子の性質がゲイなんだもの!ほっといて!父親に知られたらあの子は殺される!
というお母さん。
そのへんもぐっときます。
この話の舞台はケネディ暗殺の翌年。60年代、かな。
まだまだゲイへの、黒人への差別偏見迫害は、今より酷くあっただろうなと思う。
許されない、と、糾弾しない、できない母親は、つらい。

本当は、どうだったのか。
疑いは。疑惑は。校長の心の疑惑は、また形を変えて彼女を苦しめるのではないか。
こわい映画です。
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TITLE: 狂言 ござる乃座
AUTHOR: シキ
DATE: 03/22/2009 11:31:12
STATUS: Publish
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BODY:
狂言 ござる乃座 41回 を、昨日見に行ってきました。
宝生能楽堂。

 成り上がり  太郎冠者 石田幸雄
        鞍馬寺へ参詣した主人の太刀持ちをしていた太郎冠者。しかし
        眠っているうちにすっぱに青竹と取替えられてしまう。
        太刀が青竹に成り上がったのだ、といい逃れようとしたり、
        せっかく捕らえかけた盗人をまんまと逃がしてしまったり。

 八句連歌   貧者 野村萬斎  何某 野村万作
        借金をなかなか返せない男が、詫びを言いにいく。居留守を使われ
        では、と、去り際に発句を詠んでゆく。それをきいて、何某のほう
        も句をつけるうちに。返済をまって欲しいとか早く返せとかうまく
        詠み込まれてゆく。

 牛盗人    藤吾三郎 野村萬斎  子 野村裕基
        牛を盗まれた牛奉行が、犯人を教えたものにはどのような褒美も
        とらせよう、と高札をうつ。
        訴えてきたのは子供。犯人は藤吾三郎だという。二人は親子であった。

能楽堂へ行くのは私は初めて。感激です。脇の席だったので、主な舞台を
ほぼ横から見ることに。それも新鮮でした。
そして今までの、初心者向け講座的なものは一切なしに、ひたひたと静かに
始まって、客席も舞台も明るさ同じ、というのにもまた感激。こういうもの
なんですねえ。
そして、ほどよくこじんまりとしていて、声がよく響いて素晴らしい。
こういうものなんですねえ。
謡の声に聞きほれました。

「成り上がり」はかなり面白おかしく笑わせてくれました。
「八句連歌」も面白かった。連歌をきいてほほう~としたり。最後に連歌うたうのが
かっこいいのなんの。素敵☆
「牛盗人」は、笑いの要素は少なく、人情劇。演劇的。
子方、息子さんなんですねえ。さすがきりっとびしっとしてる。んで当然ながら
ちびっこなのでボーイソプラノの声が、狂言師の大人の中にあって光ってます。
萬斎さまはこの藤吾三郎の役が初めてだそうで。もちろん素敵です。
謡の声のうつくしいこと。ひたすらうっとり。舞の仕草のうつくしいく凛々しいこと。
ステキ~。
まだまだ初挑戦があり、どこまでもより良きものを追求してゆく姿勢、かっこいい。
すごく面白かった。見に行けてよかった!
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TITLE: 映画 ヤッターマン
AUTHOR: シキ
DATE: 03/19/2009 08:30:30
STATUS: Publish
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BODY:
映画 「ヤッターマン」

見に行きました!
おおおおおおおお~~~~~なんて馬鹿馬鹿しい!素晴らしい!!

アニメに比べれば、テンポがわるーい、とか思っちゃいますが、でも
本気でアニメを実写にしてる~~~、と、感激!
ヤッターマンは、アニメもかなりふざけてるというか遊びまくってて
自由だ~、と思うんだけど、それをホントに実写にしてるぅ~~~。
とってもよかったー☆可笑しかった面白かった~☆

ヤッターマン1号2号も、ショウコちゃん?ヒロイン?な女の子も
すんごいがんばってるわ、と思ったけど、もうもうもうもう!なんと
いってもドロンボー一味でしょう!
ドロンジョさまあ~!!深キョンステキーーーーーーーーーーー!!!
すっごくすっごくよかった!バカみたい!すごい!ドロンジョさま~☆
セクシーだし可愛いしぃ。棒読みだし。ドロンジョさま!ドロンジョさま~!

馬鹿馬鹿しさにまぎらせてましたが、かなりエロす。どきどきです。
お子様に見せていいんでしょうか。アニメじゃない分生々しいですけど☆
大人の遊びって気がします☆
最後には次週(次回か)予告もあって、なんかそれも面白そうだったし!
でもたぶん続編とかやるわけじゃないよね??なのに予告のために
ヤッターペリカンつくったのかしら。ステキだ。
楽しかった~☆
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TITLE: 『大人にはわからない日本文学史』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/17/2009 17:14:24
STATUS: Publish
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BODY:
『大人にはわからない日本文学史』(高橋源一郎/岩波書店)

ことばのために というシリーズで出ているもののようです。
全5冊。別冊1。<いまことばをめぐる環境はめまぐるしい変化のうちに
あります。>ということで、企画されたシリーズのようです。
荒川洋治さんの『詩とことば』とかは読んでみたいかも。

ともあれ、この本。日本文学史、ですが、明治から現代、です。
単純に年表的に、というわけではなく、ここ百年の変化、今現代において、
日本文学のOSが変化、更新、されてきているのではないか、という、
現代に重点をおいたものでした。
一日目、から7日目、までで。樋口一葉に始まり、ケータイ小説や中原昌也
で終わる。講義をまとめたもの、らしく、話し言葉的なですますな文章で、
とてもわかりやすくて詠みやすくてふむふむと納得させられそうになる。

穂村さんの『短歌の友人』が5日目にはとりあげられていて、短歌の百年の
変化と重ね合わせるように小説のほうも読み解けるのではないか、という話も。

(しかし、現代の短歌の例で出てる歌が、生活の貧しさなのです、という
話になってて、ああなんかそうそれはそうなんだけどでもでもでもなあ。
まあそれはつまり、現代が貧しい生活で、という話なのだけれども、でもでも
でもでもでもなあ、と、思った。私は、自分の短歌読まれて(いや誰も読まない、
というツッコミはおいといて…)貧しい生活(たとえそれが現代の、という風に
一般化されるとしても)の歌だ、という風にとらえられるのは、嫌だ。そういう
歌、うーん、詠んじゃってるけど、でも、もう詠まないようにしよ、と思った)

小説のOSを更新する日、というフレーズは非常にぐっとくる。なるほど、と
思う。それが世の中にひろまるの、に、どのくらい時間がかかるのか。
歴史の彼方から、今この時を振り返るのを見てみたいと思う。絶対にかなわない
けれど。
近代文学は終わってる、みたいだ。
新しい文学がでてきてる、みたいだ。
どうなんだろう。どうなるんだろう。それはほんとうなのかどうなのか。
面白い。

でもたぶんケータイ小説を読みたいとは、思わないなあ今のところ。。。
私は新しいOSに、変更したくないよ。
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TITLE: 『プリーズ、ジーヴス』 1
AUTHOR: シキ
DATE: 03/13/2009 08:14:04
STATUS: Publish
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BODY:
『プリーズ、ジーヴス』1 (勝田文/白泉社花とゆめコミックススペシャル)

イギリス。
貴族階級に属する、バーディ。ウースター一族の若様。
その執事。ジーヴス。何でも知っている完璧な執事。

って、漫画化されてるんだ、って、今頃認識しました。メロディで
連載だったんですね。知らなかった。
勝田文さん、って、『しゃべれどもしゃべれども』も漫画化されてるようで、
帯に佐藤多佳子さんの推薦の言葉が。
ジーヴスものの漫画化って、どーなんだろどーなってんだろ、と気になり、
表紙見た感じもなんかステキそうだったので、買ってみました。
面白かった♪

私が本を読んだのは2006年でした。(自分の日記検索した)
『ジーヴズの事件簿』(P・G・ウッドハウス/文藝春秋)
これだけ、だっけ。(すでに記憶曖昧。私の頭も残念な出来なのです)
P・Gウッドハウス選集、というのの、1が出たばかりの頃みたい。
その後、4まで出てるらしい。国書刊行会からも続々出てますね。

これは安心していつでも読める、と思って、その後おっかけてはいない。
なんていうか、池波正太郎と同じで(私にとっては)読めば満足する
面白さであろうことは読まなくてもわかってるので、ものすごくゆっくり
たっぷり時間あるときに読むものなくて困った、ってくらいなときにでも
読みましょう~、と、あとのお楽しみにとっておくことにしてる感じ。

ともあれ。
バカ坊ちゃまと完璧な執事。
という黄金のパターンの原点、なのかな。ジーヴズ。
完璧で、かつちょっと意地悪というか実は悪人というか腹黒というか♪
いいよね~~~♪
イメージとしては、ジーヴスはもうちょっと年上でもいいのでは?と思うけど。
ヘンに美形すぎない絵柄とかムードはなかなかうまくてステキだ~と
思いました。
バーディのばかばかしい服装の趣味とか、期待してたけども、
漫画、モノクロだからな、とちょっとがっかり。まあ、現代の眼で見れば
ピンクの水玉のネクタイもありです。(かな?)

1、というからには続ていくのでしょうか。また続き出たら買おうかなと
思います。
おしえてジーヴス、ってコラム(?)あって、ミニ知識とかあるのも面白いし、
巻末のイギリスへの取材旅行、すごくうらやましいい~~。
あ~~~~いいな~~~イギリス紳士~~~。
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TITLE: 『にょっ記』『北へ。』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/10/2009 10:41:08
STATUS: Publish
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BODY:
『にょっ記』(穂村弘/文春文庫)

単行本買ってるし、と思ってたけど、文庫化にあたって、帯に
フジモトマサルさんの特別漫画(5コマ)がついてて、うう、釣られて
買ってしまう。
解説の、長嶋有さんの偽ょっ記(解説にかえて)も面白い。まんまと
釣られる。とはいえ、長嶋有という方のことは何一つ知らないし、本
読んだこともないのに。なんで釣られるかなあ。
たぶん、この本つくってるみんな、著者も装丁家もイラストも解説も
みんな仲良しみんなうれしそうにこの本つくったよ、っていう感じが
ちょっとステキとか思わされてしまうからだと思う。
ちょっとステキとか思いたくないのに。まんまと。。。
そんなにみんなステキに仲良しなんて。嫉妬。と思うのに。
天使の話なんか読みたくねーや、と思うのに。
むー。
惚れたヨワミ。。。

あの絵の、ヤブイヌ、っていうんですか。かわうそかと思ってました。
勝手に。
ごめん。

スターバックスの克服、の日記とか面白い。というか、ここから、スタバ
での連載とか勝ち取ったのでしょうか。すごいすてきと思う。

なんか、いろんなところで。
私はダメなんだ、と思った。
前も思ったけど。

爆笑、は、しないと思う。にや、くす、だろうと思う。爆笑する人も、いるのかもだけど。

『小説 北へ。 いつか出会うあなたに……』(九頭竜都流 広井王子/電撃文庫)

ゲーム、の、プレストーリー、という感じの小説。
って、私はゲームを全然知らないんだけど。たぶん最後のところで、夏休みに
昔遊びに行ったことのある親戚の家の『お兄さん』がやってくる、とのことで。
ゲームプレイヤーがたぶんその『お兄ちゃん』で、この女の子たちと、夏休みの
出会いつーか恋つーかをするんだろうなあというのがわかったんだけど。
まあ。
そのたくさんの女の子たちのそれぞれの背景、というか、それぞれのエピソード、
ですね。
九頭竜都流、というのが、五條瑛さんのペンネームだそうで、ってのをネットで
見て(五條瑛もペンネームみたいだけど)つい興味もって読みました。
ま、へー、というあたり。。。ゲームに興味ないのに読むもんじゃないか。でも
そう思って読めば、そういう感じの描写とかあるかも、という気もしないでもない。
ひとまず満足しました。
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TITLE: 『動物園で逢いましょう』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/03/2009 14:26:04
STATUS: Publish
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BODY:
『動物園で逢いましょう』(五條瑛/双葉社)

パンダのコーヒーカップを買いたい。

雑誌掲載のものと、書き下ろしと、あわせて7本の短編集。
米国の下請け的アナリストとして、極東ジャーナルに籍を置きながら、
陰険な上司、エディの命令によって、あまり重要とも思えないような
情報提供者と対面する葉山隆。

引退した新聞記者との待ち合わせは動物園だった。
コビトカバの前で、孫の手をひいた相手と会う。
いくつかの情報、いくつかの出来事を追ううちに、もっと大物のスパイ
を狩る準備が、整えられていく。

というわけでものすごく久しぶりにタカシの話。
エディはやっぱりとっても素敵で意地悪で、坂下ともいちゃいちゃしてんじゃ
ねーよ、とツッコミたいところたっぷり。

雑誌は00年掲載のものから入ってるので、9年越しの単行本ってことになるか。
ばらばらな短編と、書き下ろし混ぜて、短編集としてもありだし、コレ一冊で
の大きな物語のエピソード集ってものでもある。
特に気になるのは、最後、「街角の向日葵」、エピソード1、ってことになってる。
ああも~~~!
じゃあ他のは!?2は?3は?って。読み終わったとたんに、次を!早く!
読みたい読みたい読みたいよ~~~と思う。
でかい狐狩りに、結局は葉山くんもかかわっていくんじゃないの?
長編、がっつり読ませてください、と、切に願う。

で、まあ、葉山と、対面する引退した新聞記者、仁志との待ち合わせが動物園、
上野動物園なわけで、それでこういうタイトルなのね。
葉山くんが、パンダのコーヒーカップ買って職場で使ってた。。。欲しい。私も
上野動物園に行きたい。パンダのコーヒーカップ売ってるのかな。欲しい。
本の裏表紙にあるカップがそれなのかな。可愛い。わーん。
と、まあ、いろいろ楽しみました。
五條さんの新刊はいつも待ち遠しく、読むたびにもっともっと!と思う。
どこまでつれてってくれるのか。もっともっと、読ませてください~。
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TITLE: 『趣都の誕生 萌える都市アキハバラ』増補版
AUTHOR: シキ
DATE: 03/02/2009 14:29:41
STATUS: Publish
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BODY:
『趣都の誕生 萌える都市アキハバラ』増補版(森川嘉一郎/幻冬舎文庫)

単行本は図書館で借りてで読みましたが、文庫になって、第6章が増補版、
ってことで追加されてたので、うーん、買うか。で、読みました。

単行本が2003年。秋葉原をの変化を示す、というのが1998年あたりからの変化。
萌え、という個人の趣味の部屋が、都市にまであふれ出している、という考察。
それから10年ってとこですか。
増補版では、アキバが、オタクの街としてマスコミに大々的に取り上げられ、
メイド喫茶ブームだの、電車男ブームだので、オタクの街としてよりは、マスコミ
に注目される街、となって、秋葉原通り魔事件のターゲットに、街そのものが
ターゲットになった事件までを記述している。
まだもちろん、事件が2008年のもの、生々しすぎて、記述どまりって感じだけど
文庫化にあたって、アキバブームの一端を担った本として、ちゃんとしてるなと
いう印象。
どうなるんでしょう。
アキバ。
そもそも都市の変化なんて。ここで終わりってことにはなかなかならないだろう
から、どこまでも進行形で言うしかないかなあ。
今、アキバの駅にそんなに堂々と萌え絵とかないんじゃないのかな~。メイド~
とかももうフツウって感じで、マスコミは飽きたんだろう。
じゃあそもそもホントのオタク(?)の人は、またそれなりにひっそり楽しく
やってるのかなあ。

昨日、フジテレビの50年、だとかで、事件の証言、というような番組があり。
ちょうどこの本で読んだばかりの、万博のお祭り広場と太陽の塔、とか、オウム
のサティアン、とかを映像で見て、建築って、というこの本の記述を思い出したり。
今の建築の未来はどっちなんだ。
コミケのサークルブース表(?)と、昨日のテレビの、極秘資料として出た、
サティアン内部の個室、の、間取り図(?)があまりにもそっくりだった。
そこで暮らす、。。。どうなってたんだろう。

東京、という都市の変化、というのも。
東京は、でも、それでも今でも、無記名な街でありながら、みんな物語りの舞台は
東京だと思っちゃう、という磁力はある。そういうのは東京の魅力が失われたとは
言わないんじゃないのか?と私は思ったけど。

なんにせよ、テレビにせよ、いろいろ今は振り返るとか、見直すとかの時代
なのでしょうか。
未来はどっちだ。
今誰にもわからないのかなあ。
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TITLE: 『秘密』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/01/2009 12:05:41
STATUS: Publish
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BODY:
三月だ。
でもこれを買って読んだのは昨日だよ。

『秘密』 6巻 (清水玲子/白泉社 ジェッツコミックス)

第九のメンバーがいなくなり、室長一人、となっていた時。
捜査一課で、捜査員として実力を発揮していた岡部警部が
配属となる。
望まない移動だった。むしろ反発を覚えていた。しかし、第九の
捜査の核心に触れ、薪警視正に触れ、捜査に、力を入れていくようになる。
事件は。
犯人は。
みんな、死んでしまったからこそ。

という、岡部さんと薪さんの出会いのときの話。
しかし、ほんとうにつらい事件で。
きゃ~。薪さ~ん、というのもともかく。
事件のことが、辛くてつらくて。他人事ではなくて。。。
ぐっさりきました。。。
毎度ながら。こんなに描く清水さん。ますます凄くなっていくなあ。

後半、というか、青木くんの話のほうは、まさに序章、というところで、
つ、続きはどうなるんです!!!!と、すごく気になるところで
この巻終わりになってて。ううう。
早く続きを出してくださいね。。。読みたい。読みたい。
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