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2009年1月

TITLE: 『ゼロ年代の想像力』
AUTHOR: シキ
DATE: 01/30/2009 11:06:55
STATUS: Publish
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BODY:
『ゼロ年代の想像力』(宇野常寛/早川書房)

東浩紀、その後の批評家たちはもう古い。
90年代、95年に重要点を置く批評は古い。

90年代の古い想像力、を代表するものとして、エヴァンゲリオンが
ある。
世界に対して、傷つくのはもうイヤだ、とひきこもりになってゆくもの。
しかし、あれから10年がすぎようという今、ひきこもっていては
生き残れない、サヴァイヴァルな、バトルロワイヤルな想像力が
現れている。代表するものとして デス・ノート。
碇シンジでは夜神月をとめられない。

という感じで、現在の批評が相変わらず古臭いことばっかりとりあげて
いるのにいらだつ、というスタンスで、ゼロ年代の想像力をとりあげ
批評、というか、解説、していっている。

もうとっくに古いほうになっちゃってる私としては、とりあげられている
ものが、平成ライダーシリーズだったり、野ブタ。をプロデュース だったり
宮藤勘九郎だったり、そんなこんなを、そこそこは見たりしているけれども
そうだそうだ!と納得はできなかったり。龍騎とか好きだったけど。

確かに、傷つくのはイヤだ、ってひきこもっててももう死んでいくだけ、
っていうのはそのとおりで、今はすでに、世界とはそういうものだ、
だから生き残るためにルールを自分で構築していくのだ、ってほうが
イマドキなのかもしれない。
でも、碇シンジを古いから、って切り捨てていくわけにはいかないだろ。
実際もう死んでいくだけ、ってのを選択してるほうだってなくなっては
いないと思うから。古い、新しい、だけじゃなくて、新しいのもでてきてる
けど、というくらいなんじゃないのか。
10年、っていうけど、そんなに短く刻んでいっていいのかなあ?とも。。。
思うけど。どうかなあ。自分が古いから抵抗感があるだけかもしれない。

実際、まだゼロ年代のほうは小説とかにしても荒削りで稚拙だったり
して、古いほうが完成度が高い、みたいに書いてたけど、私は、
新しければいいとはやっぱり思えなくて、完成度が高いほうがいいやーと
思う。

しかしやっぱり、この本でとりあげられてるのが、あまりにもあまりにも
サブカルばっかなのはどうなのか~?と思う。
もうちょっと社会とか見ないのかな?
でもいまの社会ってじゃあ、なんなのかなあ。サブカルのがメインカルチャーみたく
なってるかもしれないしなあ。。。
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TITLE: 『黒執事』6巻
AUTHOR: シキ
DATE: 01/29/2009 17:25:29
STATUS: Publish
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BODY:
『黒執事』6巻(枢やな/スクエアエニックス GFC)

サーカス団の行く先々で、子供が消えている。
死体はない。
シエルとセバスチャンはサーカス団へ潜入することになるが、
そこにはすでに、死神が、いた。

てなわけで、執事って流行ってるなあというこのごろ。
悪魔な執事のセバスチャンの超人っぷりはそこそこで、まあ、それなりに
ふーん、という感じ。。。
まだ謎を探ってる段階なので、この巻だけで面白いのかどうかは
わかんないなあ、というところ。
最初は単発短編だったけれども、これからは長編になっていくのでしょうか。
まあ、坊ちゃまの過去とかおいおい描いていくことになるの、かな。
でももうあんまり夢中になるよーな面白さでもなく、笑えるでもなく。。。
なかなか中途半端になってると思います。
がっつり長編でひっぱっていってくれるくらい面白くなるかなあ。
もうちょっとは様子見で買うかも。だけど、まあ、そのうち見切りをつける
かもしれません。。。
がんばれよ~。
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TITLE: 機動戦士ガンダム THE ORIGIN 18巻 ララァ編・後
AUTHOR: シキ
DATE: 01/28/2009 15:49:09
STATUS: Publish
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BODY:
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』 18巻 ララァ編・後 (安彦良和/角川書店)

テキサス・コロニー。

ララアは戦闘には出ない。
シャリア・ブル大尉。ああ、そんな人もいたか、と記憶曖昧。
でもなんかかわいそうだった。

ゲルググ、出た~。
アムロがニュータイプだと確信されて、シャアさまが間違ったほうに
つっぱしり出してます。
哀しい。

白馬のシャアさま出た~☆きゃ~☆

しかし、セイラさんとの最後の対話。
キャスバルにいさーん!
哀しい。

この巻の最後。
セイラさんが、一人、ベッドに座った姿勢から横に倒れてゆく、
その動きが。
ぐっときます。
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TITLE: 『ポスト消費社会のゆくえ』
AUTHOR: シキ
DATE: 01/26/2009 23:54:05
STATUS: Publish
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BODY:
『ポスト消費社会のゆくえ』(上野千鶴子 辻井喬 /文春新書)

辻井喬の、辻 の字、点が二つなんだけど、私出せませんでした。
すみません。
で。
上野千鶴子が、セゾングループのトップであった堤清二にインタビューして、
戦後消費社会の変遷を振り返る。
とはいえ、本の著者名としては辻井喬なわけで、なかなか微妙ですね。
企業の(しかもかなりの大企業の)トップででありながら、反抗する青年
でありつづけたかのような堤清二。

すごく面白かった。

80年代の広告文化をつくりあげたのはセゾングループなのか、という
ぼんやりとした認識が私にありますが、それはこういうトップがいてこその
ありかただったのか、と思う。
百貨店経営をしつつ、文化事業に熱を入れる。それは集客のため、という名目
がありつつも、やっぱり趣味的道楽的、あるいは反抗する青年としての情熱なのか。
こういうトップが、時代の空気にあっていたのか、時代の空気そのものをつくり
引っ張っていったのか。うーん。高度成長期でなくてはありえなかったことでは
あるんだろうなあ。

そして、今、百貨店はもう終わりですね、とか、さらっと言われて。
えーとー現場の人間だとしたらそう簡単に言われても~、と悲鳴のあがるところ
ではないかと思うけど~。

やはり人は生まれながらに不平等つーか。
人の上に立つ人間と、人に使われる人間と、でしかないのではないか。。。
せつないねえ。

外から見れば、なんかものすごいことみたいな百貨店経営とか、街そのものを
つくっちゃうみたいなところ。
でも当人としてはその時々に仕事をしてきた、というだけのことか。時代の変遷
なんて、真っ最中にいるときにはわかんないんだろうか。

三島由紀夫の自決のときにわけもわからぬうちにラジオでしゃべることになったとか、
なんか当事者ならではのお話もすごく興味深く。
企業人でありながら、詩人で作家で。って。すごい。
さらっと、べつに、名前が違うだけですよ、というのもなんか凄い。
いろいろほんと、面白かった。
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TITLE: 『フェルメール 謎めいた生涯と全作品』
AUTHOR: シキ
DATE: 01/22/2009 18:21:15
STATUS: Publish
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BODY:
『フェルメール 謎めいた生涯と全作品』(小林?ョ子/角川文庫)

17世紀、オランダの画家、ヨハネス・フェルメール。
30数点の作品が残るのみ。その魅力をフェルメール研究の第一人者が
わかりやすく解説したガイドブック。

ということで、フェルメールのにわかファンとしては、フェルメールのことを
全然知らないっていうのもどうかなあと思って買ってみました。
文庫だけどカラーで絵がのっていて(参考図版なんかはモノクロだけど)
とってもお手軽。まあもちろん、暗い部分は解説されててもなんだかよく
わかんないし、この筆遣いが、とかの解説になっててもそれもあんまりわかん
ないし、なんだけども、そう気軽にフェルメールの本物を見にあちこちいくわけ
にはいかない私としてはおおまかに解説ざらっと読めればいいか、というところ。

美術館へ行くのは好きだけども、音声ガイド借りるとか図録買うとかいうことは
せず(主に経済的理由^^;)へ~。きれい~。とかそんな感じで勝手に妄想
しては楽しんでいるわけで。
絵を見るとはどういうことなのか全然知りませんでした。
この文庫は、もともと、もっとかっちり膨大であるらしいフェルメール論の
一部を文庫化してみた、ということだそうです。
見る人の視線をどううごかすか、とか、構図のとりかたとか、そういうことを
緻密に計算されていたり、読み解いたりしているものなんですね。
このモチーフにはこういう意味があるとか。そういうテキストがあるんだ、とか
絵の世界のことを全然知らないので、へ~、と思うことばかり。
面白かったです。
同時代の画家との比較とか時代背景なども解説されてて、ほんと初心者に親切な
いい文庫買ったわ~。

なんだかんだあっても、やっぱり真珠の耳飾の少女、が、好き。物語が好き。
と、微妙に邪道なまんまです。
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TITLE: 『女装する女』
AUTHOR: シキ
DATE: 01/21/2009 19:08:01
STATUS: Publish
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BODY:
『女装する女』(湯山玲子/新潮新書)

10のキーワードで現代女性を読み解く、というもの。

1章 女装する女
2章 スピリチュアルな女
3章 和風の女
4章 ノスタルジー・ニッポンに遊ぶ女
5章 ロハス、エコ女
6章 デイリーエクササイズな女
7章 大人の女になりたい女
8章 表現する女
9章 子供化する女
10章 バーター親孝行な女

著者の身の回りとか、聞いた話とか、テレビを見てとかで現代のオンナを
分類、分析、消費動向、マーケティングターゲットの提案、という感じの本。
読み物。
うんうん、あるよね~、と分かる、分かる気分でさらっと読みました。
自分は10の分類全部あてはまるとこ多かれ少なかれあり、とかで、まあたぶん
誰もが思うでしょう。
どれかひとつでしかない女、ってのはないだろう~。
男が読むと、こんな女?!とか思うのかな?いやでも、男でも、うんうんわかる、
とか思うのではないかなあ。
つまり特別凄い新発見なことは書いてないのではないか、と、私は思う。
最初のほうをチラ読みして、うんうん、女装って言う~ある~、と思って
つい買ってみたんだけれども、まあ、他の章のとこも、ああそういうのありそう
なんかいそう、という共感の本かなあ。自分とは縁がないけど。

しかし、著者、1960年生まれ、出版、広告ディレクターとのことで、
その著者の身の回りの話の実例とかなので、えーとまあ、40代あたりの元気で
仕事やってて金あるよー、主婦だとしてもなにかしらの自己実現しちゃうよー
という感じの世界のことになってて、負け犬んときにも思ったけど、ようするに
そのレベルとかでは全然なくて、毎日の暮らしでめいっぱい、もう疲れ果てて
ぼーっとするとかいうところのことにはまったく触れられてないなあと思う。

ま、マーケティング戦略への提言っぽいようなことをちらちら書いてるので、
消費購買力のない層にははじめから目が向いていないってことでしょうか。
(と、僻むワタシ)
あとまあ、オタク女は論外なんですね。著者の身の回りにはいないのか
いたとしてもスルーなのか。オタクな趣味なら蕩尽惜しまないって層も
ありではないのかと、思うけどなー。ま、スルーなんでしょう。オタクってとこ
にスポットあてなくても、たいていの女は10のうちのいくつかにあたるだろうし。
そんなこんなで、ふーんと楽しく読みました。
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TITLE: 映画 K-20 怪人二十面相伝
AUTHOR: シキ
DATE: 01/08/2009 17:22:25
STATUS: Publish
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BODY:
戦争を回避した、帝都日本。
華族制度が続き、人々の職業選択の自由などはなく、厳しい身分制度によって
格差社会となっている。
上流階級の人々の美術品等を盗み騒がせる、怪人二十面相という怪盗が、いた。

やっと見に行きました。

きゃ~~~!!!きゃ~~~!!!金城くん素敵~~!かっこい~~~!!

って、まあ、それにつきます。私の場合。
なにしてても素敵☆可愛い。おちゃめ。面白い。かっこいい~~~!!!
修行してんのも可愛いし~。鳩可愛がってるのも可愛いし~。孔明さまと
かぶるなあ。
医者も坊主もインド人も素敵よっ!

で、まあ、そういうきゃあきゃあ贔屓目を抑えるにしても。
最初んとこのアニメなオープニングすごくかっこよかったし。
お姫様と泥棒、ってカリオストロかよ、ってのも定番でいーし。
面白く楽しく見られていいんじゃないでしょうか。
私は単純に、乱歩の二十面相なイメージでしたが、原作、違うもんね。
北村想だっけか。読んでみようかなあ。どんなんなんだろう。

明智と二十面相はエロいよなあ!と激しく萌えるので、この映画でも
またしてもうわわ~と、勝手にエロく妄想して楽しかったです。
中村トオルもかっこいいなあ。クールで偉そうなの似合うな。

なにはともあれ。
金城くんサイコ~~!よかったです!!!

穂村さんの歌
 こんな目に君をあわせる人間は僕のほかにはありはしないよ

を思い出す。(漢字表記とかこのまんまだったか確認してませんが)
これ、まんま二十面相が明智くんにいうセリフだそうで。
ああああああもううううう、たまりませんね!!これこれ!
やっぱ乱歩はいいなあ。
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TITLE: 『チャイルド44』上下
AUTHOR: シキ
DATE: 01/07/2009 09:25:42
STATUS: Publish
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BODY:
『チャイルド44』上下巻(トム・ロブ・スミス/新潮文庫)

スターリン体制下のソ連。
国家保安省の捜査官、レオ・デミドフは、部下の子供が殺されたという
訴えを、殺人などありえない、という国家の方針のもと、退ける。
優秀な捜査官として活躍してきたはずだったが、いくつかの計略にはまり
片田舎へとばされる。
強制労働施設送りでないだけましだった。
しかし、そこでも、子供が殺される事件があった。

手口は同じ。
いくつもの子供の死体。

誰も、この連続殺人事件を、見ようとはしていなかった。

年末年始に読む本~~と物色していて、このミスで海外編1位、との
帯につられて買いました。
とりあえず面白いんじゃないだろうか、という期待。

期待を裏切らず、ぐいぐいひっぱって読ませられた。
おそろしい飢餓。誰が裏切り者なのか、次の瞬間どんな罪に問われ殺される
のか、気のぬけないソ連体制下。
あってはならない、という理由で、誰も認めない連続殺人事件。
それを見つめ、解決しようとするだけで、国家に追われることになる。

最初、レオは体制側の人間で、非情な機械のような兵士である。
そこに、わずかながら人間らしい感情を持ち始めた瞬間から。追われ
虐げられる方になる。
子供が、こんなにも殺される。
その犯人の淡々とした狂気。

私、どちらかというと、犯人のほうに、ひきずられる。
こんな狂った方法しかとれなくなるほど、どうして。何が。あったのか。

レオの正体も。
どんなに心を殺してきたのか。そのことそのものを殺してきたのは、
よかったのか。
悪かったのか。

この本、世界27カ国で刊行!だそうですが、ロシアでは発禁、だそうで。
ほんとかな。
今でも、そういうものなのかな。
世界は変わるけれど、変わらないことも、あるのかな。

読み応えありでした。
映画化決定!って帯にあったけど、どうなるのかなあ。楽しみ。
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TITLE: 08年まとめ
AUTHOR: シキ
DATE: 01/07/2009 08:51:38
STATUS: Publish
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BODY:
今年もよろしくお願いします。

って、年末年始はなんだかあわただしいのかぼさーっとしてるのか、で、
まあ結果だらけていたかな。というところ。

一応昨年のまとめ。
数えてみたところ、ここに読書感想(というか記録)をアップできてるのは
106冊ほど。(漫画込み)
たぶんそれよりはたくさんは読んでる、んだけど、まあ、かなり日記を
さぼりがちになってます。。。
自分のための記録なんだからちゃんと記録してったほうがいいなあと思いつつ、
なんとなく、ネットにはつないでも見るだけでなんも書く気力もない、と
いう日々が多かった。
せっかくの新年なので、気分一新、といきたいところです。

年間100冊超え、で、えーと大体三日か四日で一冊、という感じで
かなり少ないな~と思う。うーん。記録もれもあるとしても、まあ
こんなもんかなあ。
今年はもうちょっとちゃんと記録もしよう。
でももうちょっとちゃんと勉強な本も読もう。つかほんと勉強しろ自分。

なので、冊数を増やすとかではなく。
なにはともあれ、ちゃんと生きよう、ってことかな~。曖昧な目標だけど。

フェルメールとか絵画方面に興味が向いて(それまでただ見るだけ、って
のはあったけれど)本を少し読んでみたのはよかったか。
詳しくなるとかは無理だけども、そこそこは、知っていきたい。
音楽熱のほうはやや沈静。でもまたのだめの映画化も決まったようで、
またもうちょっと知っていくようにしたいな~。
いろいろ楽しみ。

で。まあもちろん。歌を読む。詠む。がんばれ自分。
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