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『坊っちゃん』(夏目漱石/夏目漱石全集2 筑摩書房)

『坊っちゃん』(夏目漱石/夏目漱石全集2 筑摩書房)

親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりして居る。

てわけで、先日読んだ柳広司の贋作坊ちゃんが面白かったので、
本来の坊っちゃんを読んでみた。
改行少なっ。
みっしり。
漢字いっぱい。ルビいっぱい。
というのを改めて思い知る。でも読むとぽんぽんテンポいいし、
短文で気持ちいい。そっけない。なんだか酷い言葉遣いだわ、と
今の私の目には見えるけど、(田舎を馬鹿にすること甚だしい(笑)
そういうものか、と思う。坊ちゃんが東京のほかを知らない若造な
わけで、そっかー、24歳なんだね、と思う。それにしても。
もうちょっとオトナでもいいのじゃないか坊ちゃん。可笑しい。

柳さんの贋作、というか、裏読み、を思い出しながら読むと、
なんだか唐突だなとかわけがわからないな、とか思うところが、
なんとなく裏ではあんな事情があるに違いない、なんて思えて
面白かった。
坊ちゃんそのものには時代背景はほとんど出てこない。けれど、
日露戦争後、というあたりではあるので、んー。アカとか自由民権
とか騒がしいときだったのかなあ、と、これは私はあまり把握して
ないけれども、そういうときだったか、と思う。
坊ちゃんはわりと単純馬鹿、ってことらしいとしていいけど、山嵐の
行動とかわけわからないもんなあ。何者だよあんた、という気がする。
おかしな薬を盛られたのだ、というほうがなんか納得できたりもする。
漱石先生は何考えてこれ書いたのかなあ。
あんまり何も考えずにぽいぽい書いたような気がするけど。
面白かった。

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