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2007年9月

TITLE: 『アラジンと魔法のお買物』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/30/2007 20:14:29
STATUS: Publish
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BODY:
九月は長かったなあと思う。きわめて個人的ながら、まー軽く人生の転機
かなってところでした。
で、きわめて個人的ニュースとして、岡村ちゃん復活シングルに狂喜し。
かと思ったら野ばらさまのニュースに呆然とし。
どぉなっちゃってんだよ。人生がんばってんだよ♪ って歌いながらいこう~。

で。
新刊は無事に出るのか、と心配してたけども、ちゃんと出て買ってうれしかった。

『アラジンと魔法のお買物』(嶽本野ばら/メディアファクトリー)

雑誌の ダ・ヴィンチ に連載されていたもの。絵も素敵~。ぴったり~と
思ってましたが、ちゃんとその絵もあって満足♪
表紙もとても素敵で、わーい大事にする~と思う一冊です。

キティちゃんの絵のトイレットペーパーじゃないと我慢出来ないの。
とか。
アンティークな鍵をいくつも買って無造作に、でも完璧なバランスで放置しておくの。
とか。
絵や写真を手にいれると、ふさわしくぴったりで気に入る額を見つけて飾るの。
とか。
可愛くないものを可愛くしちゃうためにシールを買うの。
とか。
なんだか不思議というか阿呆らしいというかでもさすが野ばらさまというか
こだわりのお買い物の数々。ああ素敵~。
「不便で、役に立たず、無駄で面倒臭いものじゃなければ愛せないよ」という言葉。
なんて素敵。うっとり。

私はなんだか怠惰で野ばら城に憧れつつも自分では無理で野ばらさまの世界を
のぞかせてもらってうっとりをわけてもらって、少しだけ、少しだけ自分の気持ち
に満足をもらうの。

昨日買った、すごくフツウの実用的なシルバーの自転車。今日シールをはった。
ちょっっっっっとだけ、ラブリーにカスタマイズ。私だけの自転車になったのさ。
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TITLE: 『毒杯の囀り』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/25/2007 22:27:22
STATUS: Publish
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『毒杯の囀り』(ポール・ドハティー/創元推理文庫)

舞台は1377年、ロンドン。
国王崩御のあとを継ぐのは、まだ10歳の少年王。
不安定な社会。ロンドンに殺人はめずらしいことではなかった。
豊かなものも貧しいものにも。
あるパーティの夜。トーマス・スプリンガル卿が毒殺された。

酒飲みで太っててヨロヨレしてて、どうにも頼りなく思える検死官、
クランストン。でも根は善良だし、愚かでもない。
勤めのひとつとして、その検死官の書記をしている托鉢修道士、
アセルスタン。貧しい教区民のために、自分のために、日々の仕事を
重ねている。
初めは単純に見えた毒殺事件。しかし、次々に死人が出て、殺人者が
どうやって毒殺を行ったのか、まったくわからない。
二人で議論を重ねて真相にせまる。

イギリスだー。青年(といっていいかなあ。28歳くらいだったよーな)
修道士アセルスタンと、なんかとんでもなさそうなおっさん検死官クランストン。
コンビとして面白いかも~。と思って図書館で借りた。
続きの新刊を書店でみかけたので。
イギリスだ~。という私の目に狂いはなく(なに自慢だか。。。)男色の
罪ネタがあり。でも、ま、そういう描写などはないのでそっち系苦手でも
まったく問題ない。メインの二人コンビは、それぞれ、妻ありだったり
聖職者なのに、と苦悩しちゃう片思い(?)の相手ありで、とってもヘテロ。
でもなんだかんだ喧嘩しつつお互いを認め信頼しているいいコンビでした♪
読みはじめると面白くてさくさくっと進む。

昔のロンドン。汚い(^^;臭そう。。。うう。そういうの、リアルなの
かなあ、と想像。階級社会ですねー。裕福なほうはとことん贅沢を味わい、
貧しいほうはどうしようもなく貧しい。
修道士の様子とかもなかなか素敵。アセルスタンの屈折っぷりも素敵☆
次のも読みたいと思う。
リクエスト出そう~っと。
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TITLE: 映画『魔笛』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/24/2007 20:49:37
STATUS: Publish
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BODY:
転職したぞー。というわけで、しばらく毎日ぐったりでした。
しかし連休にちゃんと連休で休めたりしてとてもシアワセを感じる。
仕事にはまだ不安いっぱいだけど~。がんばろ~。

で。
ちょっと前に見に行ってた映画。『魔笛』

ケネス・ブラナー脚本監督なんですね。もちろんモーツァルトのオペラ。
舞台は第一次世界大戦の頃、となってましたが、たぶん物語りとしては
オペラと基本的におんなじ、らしい。なんせ私はもとのオペラをちゃんと
見たことがないです(^^;知ってて映画見た方が、いろいろ、ほ~、とか
楽しめるような。ま、でも、知らなくても私は十分面白く見ました。

夜の女王が戦車にすっくと立ってやってきたりしてかっこい~!
有名な歌はそれなりに知ってるので、こーゆーシーンの歌なのか~と改めて
わかったな~と思ったり。

さすがオペラ。なんかもういきなり会ってもないのに恋におちてる~。
そしてほんのわずかなすれ違いでもう死にそうに悲しみにくれている~。
なにかにつけて大袈裟!!!!素敵っ!!!!!
映像も、地味だったりゴージャスだったり、不思議だった。
兵士タミーノ、が倒れてるところを、夜の女王の部下(?)の三人の魔女
(魔女じゃない、かなあ。侍女?)に救われて、というのが始まりのシーン
ですが。タミーノ、この魅力的な美しい若者!!とかさんざん歌われてるの
だけども、私の好みから言うと、そんなに美形じゃないじゃん!と思うー。
まーハンサムですが。まーそこはツッコミどころではないですかね。
オペラなんだから。顔より歌か。

魔笛が、どのくらい凄いのか、あんまよくわかんないよーな(^^;
試練だ、とか。なんでそんな試練をしてるの?とか思いつつ。
ま、細かいことは気にしないので(いいのかしら)スルーして見ました。
あーでもオペラ見たいなあ。
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TITLE: 『終末のフール』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/17/2007 21:59:05
STATUS: Publish
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BODY:
『終末のフール』(伊坂幸太郎/集英社)

地球に小惑星が衝突する。
世界はあと三年で滅びる。

連作短編集、というのかな。
仙台のヒルズタウンというところがメインの舞台。世界が滅びる、と
発表されたのは8年前。それから5年ほどは大混乱、物騒な世の中だった
らしいけれども、それが一段落して、小康状態というところ。奇妙な静けさ
が街にもどってきたところ。

絶望の果ての開き直り、というか。絶望の中にいても、なにがしかの希望を
持つことはできる。そんなお話。

やっぱりうまいというか、さすがというか、よくできている。
安心して面白いなあ。素敵だなあ。いいなあ、と思えるところ。
でも私の好みでいうと、大好き!感動!というほどではないところ。
まあ、そもそも淡々とした作品たちであるので、ほんのりじんわりという
感想でいいのかなと思う。
あと結婚しているとか子どもがいるとかだと、読んでじんわりする感が
もっとあるだろうと思う。

私が今世界があと8年で(3年でとかでもいい)滅びると言われたら、
それはかなりうれしいと思うと思う。老後の不安がなくなるなんてラッキー。
仕事が続けられるようであれば仕事をし、あまり今までと変わりない暮らし
をしていきたいなあ。そんでラスト一年くらいで、ひきこもりになって図書館
とか本屋の本をできるかぎり読み続けたいなー。
で、やっぱりけっこう無事でした、とかいうことにはならず、なるべく苦しみ
なく一瞬で世界滅亡、とかになってほしいな~。
1999年にハルマゲドンがなくて残念だった、と今も思う。生きててもちろん
いいことも楽しいこともいろいろある。でも今すぐ死んでも、まいいか、と
思う、かなあ。んー。どうだろう。実際ホントに死がせまるとやっぱ怖いかな~。

そんなこんなを夢想する本でした。
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TITLE: 『「見た目」依存の時代』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/14/2007 21:02:08
STATUS: Publish
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BODY:
『「見た目」依存の時代』(石井政之+石田かおり/原書房)

-「美」という抑圧が階層化社会に拍車を掛ける
というサブタイトルつき。
著者の一人である石井政之氏は、ユニークフェイスというNPO法人の代表の
方だそうです。そういえばユニークフェイスという言葉を聞いたことがある。
他の本の書評とか読んだことがあるんだと思う。顔に傷や痣があって、という
人々自身の声をあげているのがユニークフェイス、でしょうか。

今の世の中見た目がいいことが何よりも重要になっている。男性も化粧をし
痩せなくてもいい人たちがダイエットにとりつかれ、世界の中で日本人女性が
一番、自分を美しくないと思っている。
この本が出たのが2005年ですね。語られている現状はとてもよくわかる。
見た目が重要って、まさに、岡田斗司夫のダイエット本でももうくっきりきっぱり
現実そうなんだから、ダイエットしたほうが得、と明言されてたなあ。
私自身、かなーり昔から、人は見た目、世の中金、と思ってます。
(そのわりに、まったく自分自身の見た目はでぶでぶで、金も稼げてはいません。。
見た目よくなるように努力とかできない。その市場から降りて、負け戦から逃げる
ことで、自分をガードしてるダメ人間状態~)

見た目に依存してはたして幸せになれますか?
人は100%老いていき、100%死んでいくのだから、そこからは逃げられない。
そこから逃げようとして往きづらくなるばかりだ、ということですが。
スロービューティ、とか提言されてますが。
でもなー。
それもすごく大変じゃないの?もう。だって。見た目至上主義、恋愛資本主義
モテ最強!の世の中がそうそう変わるとは思えないー。

メトロセクシャルって、ほんと一瞬だけ流行った(ほんとは流行ってないのかな?
それともひっそり定着してる??)言葉がキーワードになったりもしてますが。
あんまり私はそれが問題とは思えない。
それぞれその人らしさの美しさを、という方が、きつい気がするけどなあ。
なんか自分探しとかしなくちゃいけないみたいでイヤ。。。
まあ。
やっぱりどっちにしろ、どうなるにしろ、それは結局自分で決めていくしか
ないのだね。
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TITLE: 映画『ハリー・ポッター 不死鳥の騎士団』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/13/2007 21:00:17
STATUS: Publish
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映画『ハリー・ポッター 不死鳥の騎士団』

昨日見に行きました。
って、のんびり映画見て帰ってきたら、安倍総理の辞意表明とかでびっくり。
昨日はそのニュースにかじりついてました。

で。

映画5作目。
ダニエルくんたちも、「子どもなのよ!」とおばさんらにかばわれて
ましたが、青年って感じに育ってきてます。ダニエルくんはでもちょっと
まだ背が低いのかなあ。ロンとかハーマイオニーとかのほうが高い?
ま。
狙われるハリー。孤独を深めるハリー。でも仲間がいて信頼を深める
ハリーたち。
というところでしょうか。
ハリーが先生となって、とか、なかなかかっこよかった。
マルフォイは、悪役としていかにもチンケで情けない。。。魅力的な悪役が
いないところが、いまいちハリー・ポッターにハマれないところかなあ。
ハーマイオニーは可愛いけど♪
なんでハリーはハーマイオニーじゃなくてあの子に恋するわけ??わからん。

魔法省が、むしろ敵なのか。なんだかなあ、な感じ。魔法使いたちだから、
悪くていいのか?良い魔法使いと悪い魔法使いがいる、っていうことかなー。
原作とか読んでるともっといろいろ背景などがわかるのかもしれないけれども、
やはり映画だけ見てると、あらすじーという感じはする。
相変わらず映像としてみていて面白かった。ホグワーツでの食事シーンはめちゃ
美味しそうでうらやましい~。

今回のワルモノ、魔法省からきたピンクおばさん♪ヤなやつでしたが
ファッションとかお部屋とかとーっても可愛くて、乙女だ!と感激でした。

今回、シリウスとハリーのとーちゃんはすっごいラブラブだったのでは!?とか、
若かりし日のスネイプ先生はいじめられっこ!?ハリーのとーちゃん、ヤなヤツ
なの??!!とか、萌ました。いいですねぇ。

続きを早く~。早くつくって~。
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TITLE: 『私の食物誌』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/10/2007 09:31:23
STATUS: Publish
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BODY:
『私の食物誌』(吉田健一/中公文庫)

食物についてのエッセイ。
最初に写真が一枚あって、なにやら炬燵にいてきゅっと一杯やってる
著者の姿がとっても素敵です。ん~美味しそう~。

最初に単行本で出たのが1972年だそうです。
戦後にはうまいものがなくなった、というようなことが多々出てきますが
60年代あたりって高度成長期みたいな感じ、ですか?
吉田健一言う所のうまいもの、は、何気ない家庭料理で、きちんとそれ
なりの手間をかけているもの、とか、余計なことをしないで美味しいものは
ただ美味しいのだ、というシンプルさが大事、という感じかなあ。
まあ、でもそんなのはどうでもよくて、というか、こういうものを書くのも
どうかと思う、というスタンスようで、そのそっけなさがすごくかっこいい。
まあそう言わずに書いてください。読ませてください、と思います。

食物エッセイですが、蘊蓄ものとは違っていて、どういうものかよくわからない
ということもしばしば。
でもほんとそれが著者本人が食べていておいしくて、だからそれで十分、と
いう感じで素敵です。
間違いなく本物の味、というのがいい、ってことですね。

で、吉田健一は、東京はこのごろはもうダメで関西にはまだいいものがある、
という感じでした。(このごろ、ってつまり70年頃ですね)
さて今はどうなんでしょうね。

何かうまいものを求めてあくせくするとかいうのはなんか違う。
場の空気とかも大事だし。
正月の雑煮を肴にいいきもちになっていく、という心持ちを大事にしよっか、
と、思います。
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TITLE: 『夜愁』上下
AUTHOR: シキ
DATE: 09/07/2007 22:43:52
STATUS: Publish
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BODY:
『夜愁』上下(サラ・ウォーターズ/創元推理文庫)

1947年。ロンドン。
戦争が終わって、まだほんの数年なのに、戦争中のことは遥か遠い
昔の事のように思える。
ロンドンで生きる女。男。きしむ関係。
ひっそりと秘密を抱えて、生きている。

舞台がわりと最近になったんだなあ。とはいえ戦後、ということですが。
結婚紹介所で働く、とか、なんかかなり最近、って感じてしまいます。
主要な人物としては、ケイ、ヘレン、ジュリア。
ヘテロな不倫カップルとして、ヴィヴ、レジー。
ゲイなのかなあ?ってのはかなり曖昧だけど、ダンカン。
最初が1947年、次に1944年。最後に1941年。
読み終わってから、また最初に戻って読みたくなる。
最後に、出会いのうつくしさに震えたあとなおさら。最初のころ、
つまり、出会った後、それからの時の流れ、変化を思って、切なさがつのる。

上下巻、あまり分厚いわけではないし、やはり読みはじめるととても
面白くてひきこまれて、やめられないとまらないで、一気読みしてしまった。
サラ・ウォーターズのは、キャラ萌しないのに、面白くて一気読みしてしま
えるのが凄い。(私としては)

ケイの金の指輪はなんだったの?とかちょっと細かいとこがわからず。。
読み落としてしまったところがあるのか自分?
ヘレンは酷いじゃないの~と思う。でも。
恋してしまったら仕方ないのか。と思う。

昔はみんなめちゃめちゃ煙草吸ってたのね、と思う。
たしかに、人の距離を縮めるには最適の小道具だなと思う。煙草、吸う人に
なろうかな、と一瞬ぐらっときますね。
でも煙草キライ。。。

戦争、戦後の話しなのにこういうのなんだ、というのが面白かった。
実際性別女性で、救急隊員とかありだったのかなあ。日本だったらない、よね?
と思うんだけど。
イギリスは保守もガチな分、反動も大きいのだろうか、と想像。
素敵です。
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TITLE: 『魍魎の匣』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/03/2007 23:02:47
STATUS: Publish
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BODY:
『魍魎の匣』(京極夏彦/講談社文庫)

何だか酷く 男が羨ましくなつてしまつた。

ほう。

はあ。
うっとり。

コミック怪 というのが出ていて、匣がマンガ化されていました。
ついつられて買ってしまいましたとも。
表紙の京極堂はなかなかかっこよかったし。でもまだ一回目。京極堂も
エノキヅさんも出てこないー。木場修だけですね。木場はなかなかいい
感じかも。でも正直、好きな絵ではない。なにつられてんだ自分、
と、やや後悔でもあり。

で。

本日文庫を探し出して再読してしまいました。
嗚呼。なんて素敵。うっとりです。
文庫の奥付見ると、1999年の発行。匣は季節がまさに、今。夏の終わり
からはじまっていますね。今読むのにぴったりです。

エノキヅさんがキャラとして定まっていないというか(^^)一応は
人の話を聞いて覚えたりしてるわ。話し方もなんか可愛い。きゃ~。

改めて読むとケレン味たっぷり。物凄い話だ。

そして。

私は酷く羨ましくなってしまう。
そっちへ、行きたい。
なんでそっちへ行っていないのだ私は。なんでここにいるのだろう。
ほう。

何度読んでも素晴らしく面白い小説だ。
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