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2011年4月

TITLE: 『虫とりのうた』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/26/2011 19:46:38
STATUS: Publish
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BODY:
『虫とりのうた』(赤星香一郎/講談社ノベルズ)

作家志望の男はある日小学生らしき女の子に助けを求められる。
しかし、追いかけてきた父親という男に、なにかおかしいと感じつつ、
女の子をわたさざるをえない。
そして。
少しずつ、不思議なつながりをたどることになる。
 
第41回メフィスト賞の作品だそうで。本の発行2009年。
メフィスト賞のチェックってもう全然してない。というか、41回もあったのか、
とか、まだやってるのか?とか今もう興味ゼロになったな。。。
これは図書館にあったので、どうかなーと思って借りてみた。

秘密があります。と意味深なことがカバーの見返し(?)のところに書いて
あって、なんだろうと思ったけど、読み終わってからも、何が秘密なのかわからず。。。
ネットをちょっとぐぐってみたけど、よくわからず。
まあ、いいや謎とか。。。と思っちゃう感じ。
ミステリというよりはホラー的な感じが強いか。面白く、は、ない、かなあ。
どうにもなんかありがちかも。。。って思う。ありがちでもなんか魅力があれば
いいんだけど、私にとって魅力!と思えるポイントを見出すことのないままに
読み終わった。
謎。うーん。謎。なぜ事件が起こったか。本当の理由かー。
。。。わかんなくても仕方ないわ。謎解き得意じゃないし。
コワさもそれなりに。謎はよくわからなかった。図書館で借りてさらっと
読むには満足したー。
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TITLE: 『つまらない人生入門●鬱屈大全』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/11/2011 18:59:54
STATUS: Publish
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BODY:
『つまらない人生入門●鬱屈大全』(春日武彦=文 吉野朔実=漫画/アスペクト)

春日先生のエッセイと、吉野さんの2ページ漫画。『精神のけもの道』の続編、と
いったところか。このコンビ好きー。表紙、吉野さんが描く春日先生(だよね?)
の絵、大好き~。

 絶望感 喪失感 嫌悪感 脱力感 孤独感 焦燥感 無力感 誇大感 罪悪感
 不安感 被害感 空虚感 違和感

という、13のテーマでのエッセイと漫画。あとがきにかえて、の二人の対談。
春日先生の少年時代のこととか、よくそんなに覚えてるなあ、と感心する。けど、
もちろん脚色はあるだろうし記憶の補強改竄もあるのだろうなあと思ったり。
それにしてもヘンだと思う。なんかわかんないけどさすがだし面白い。ヘンで素敵。

吉野さんの漫画もやっぱり面白い。
で、あー。強いなあと凄く思う。怖いしクールだけど可笑しかったりでもあり。
テーマ出したのは春日先生のほうだそうで、じゃ、と、こういうので2ページ
漫画描いて、っていうのって。いやまあもちろんプロだけど。凄いと思う。
漫画で好きだったのは、孤独感の、頭に鳥かごがついてるやつ。「もしかして
ただの肩凝りか?」とかの最後のコマとかさすが。
で、強烈に好きだというか、吉野さんの強さだなあと思ったのは絶望感のやつ。
絶望感の中にいる男二人。たまたま隣に座ったベンチ。ヤケになって饒舌になる男、と、
沈鬱なもう一人の男。最後。イクラの数が、
「奇数か!?奇数だったのか!?」と、もう一人の男をおっかける饒舌男。
あー。
これ凄いなあと思った。さすが吉野さん。素晴らしい。
私だったら追いかけない。追いかけられない。心の中で、奇数なのか?奇数?
と、絶望感のまま立ちすくんで動けない。声をかけられない。おっかけてくコマで
終わらせる吉野さんが好きだ。かっこいい。

絶望感、や、喪失感、不安感。すべて誰でも覚えのあることでパニックになることも
フツウのことだろうと思う。どのくらいまでいったら病院に行くべきなのか。
まー個人の判断だろうし、実際生活に問題があるくらいになって強制的に、ってことに
なったりならなかったり、で。
絶望感。不安感。この13もちろん全部自分もあれこれ思い当たるし捕らわれている。
あ、誇大感はあんまないかな。んー。
たぶんでも、私はまったくもって平凡で全然大丈夫。だと思う。
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TITLE: 『ROMES 06 誘惑の女神』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/08/2011 17:33:42
STATUS: Publish
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BODY:
『ROMES 06 誘惑の女神』(五條瑛/徳間文庫)

すでに死亡したとされている伝説のテロリスト、アウレリオを名乗るものから
犯行声明が届いた。
狙われた空港。

文庫になってる~、と、鮮やかなピンクの表紙につられてまた買ってしまった。
加筆修正もされているようだけれども、単行本とわざわざ読み比べるまでは
しない。私の曖昧な記憶によるとたぶん大きく変わってるようなところはない、
のかな。たぶん。リョウに関してちょっとたぶんいろいろ付け加わったりしてる
のかもしれない。んー。どうだろう。
でも。
私の愛と興味は成嶋さんなのでその辺はまあいいやということで。
成嶋さんがみんなに愛されてて、でも成嶋さんは相変らず犬のハルだけを溺愛してて
ワンコな砂村くんが健気にがんばってるわーとにへら~となりながら読んで
やっぱり五條さんの本は面白くて大満足っ。

返す返す、せっかくNHKドラマにするんだったらなんで土曜ドラマじゃなかったのか。。と
残念でしかたない。リョウとタジリとかね。まあメインじゃないんだけどもうどっぷり
土曜ドラマじゃん。西空警備もハードな男ドラマなのにあああもったいない。。。
とまあ思っても仕方ないことを思いながら読んだ。

計画段階の念入りさに比べると実際捕まえるところがわーっとざくざくっと早い~と
思うけれども、読みどころとしては計画進行中のところだからこんくらいでもいいかなあとか。

ロメスシリーズはまだあるんだろうか。成嶋さんと砂村くんをもっと読みたーい。
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TITLE: 『ガロア』 『白銀ジャック』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/06/2011 18:02:25
STATUS: Publish
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BODY:
『ガロア』(加藤文元/中公新書)

天才数学者の生涯

エヴァリスト・ガロアは今から約200年前のパリ近郊で生まれた人、だそうです。
二十歳で決闘によって命を落としたという。近代数学史上に残る大発見をした、と
いう天才青年。(少年、といっていいくらいかも)あまりにも短い彼の人生。
というわけで、えっとー、その大発見って何?というくらい数学のことを全く知らない
私ですが、あまりにもドラマチックで素敵な天才美少年の(美少年と決めている)生涯
に興味を持って読みました。
革命期のパリかあ。リセでの生活かあ。ああもえる~。
本気で数学のことはさっぱりなんだけど、意味は全然わからなくても読むのは楽しく
読んだ。ガロアくんの不遇っぷりが素敵すぎる。いや本人的には辛い大変な人生だった
けれど、風木の絵で脳内マンガ化して読みました。ごめんなさい。
昔のことだし、論文も散逸しちゃってたりではっきりしたことがあんまりわかってなくて
物足りない気はするけど仕方ないか。
数学の世界って素敵だ~とうっとりです。永遠の憧れだ。全然わかんない。

『白銀ジャック』(東野圭吾/実業之日本社文庫)

スキー場に脅迫メールが届いた。
ゲレンデのどこかに爆弾を埋めている。雪が溶けるまで決してみつからないだろう。
爆破されたくなかったら金を用意しろ。

これはうちにあったのでせっかくなので読んでみた。
さすが上手い東野圭吾。すいすい読めるし面白いしうまいしよくできている。
けれども。
やっぱり私にとってはもう、さくっと一気読みしておしまい。というだけの感じ。
登場人物の誰かを素敵だと思うでもなく、犯人の動機とかトリックとかに驚くでもなく
何かに感動するでもなく、という感じ。
スキーやる人だともっと楽しめたりするのかな?どうなんだろう。そのうちかっこよく
映像化されるのかもね。テレビでやってて暇だったら見るかも、って感じです。
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TITLE: 映画『わたしを離さないで』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/01/2011 15:22:07
STATUS: Publish
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BODY:
映画『わたしを離さないで』

寄宿学校、ヘイルシャム。あなたたちは特別なのです。と語る厳格な校長の
指導のもと、学校の敷地より外には決して出ないよう指導され、芸術的創造性を
奨励される子どもたち。
キャシーとルースとトミー。どこかエキセントリックで仲間外れにされがちの
トミーと親しくなったキャシーだったが、幼い初恋は実らなかった。ルースと
トミーがつきあうようになったのだ。
ある日。まだ新任の先生が子どもたちに語る。あなたたちの未来は決められている、と。
 
原作を読んだときにも、淡々と静かな作品だと思ったけれど、映画もよくその雰囲気を
持っていると思った。静かな映画だった。
子ども時代の三人はとてもかわいい。トミーくんはなかなかの美少年くん。
でも育ってからの彼らはあんまり美形ってわけじゃないな~。まあそういうものか。

自らの運命を諦める。受け入れる。でもなんとか希望がないのかともがいてしまう。
そういうのが静かに、でも切実に描かれていてよかった。

しかし、トミーくんが流されるがままのダメ男くんじゃないのか、とちょっと思うわ。
なんなんだよもー。しっかりしろー。

魂を探るのではなくて、魂があるかどうかを、知ろうとしたの。
という校長先生の言葉。ヘイルシャムは閉鎖され。トミーが言うには、あとは
ブロイラー式さ、という、存在を描かれはしない子どもたち。
こんな世界に。なるのだろうか。ならないと言い切れるのだろうか。豚ならいいのだろうか。
羊ならいいのだろうか。魂を決めるのは、誰。
ブレードランナーのレプリカントと同じのように思ってしまう。
同じ。同じ、ではないのか。でも。
いつか直面しそうな問題に思えて、怖いよ。
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