« 2010年1月 | Main | 2010年3月 »

2010年2月

TITLE: 『陰陽師 天鼓ノ巻』
AUTHOR: シキ
DATE: 02/18/2010 23:44:04
STATUS: Publish
-----
BODY:
『陰陽師 天鼓ノ巻』(夢枕獏/文藝春秋)

超人気シリーズだそうで。陰陽師もすっかりメジャーになったのねえ。
短編集。8つのお話。

どの話も、偉大なるマンネリというかで、晴明の屋敷で庭を眺め季節を
眺めうまい酒を飲みながら博雅とふたり。妖しの物事を解決、というか、
おさめるために、「ゆこう」「ゆこう」そういうことになった話。
職人芸ですね。
ほろりほろりと獏さんの中からこの二人の物語が、平安の闇が、自然と
湧き出してくるかのように思います。
もちろん様々な工夫は凝らされているけれども。

晴明と博雅とともに酒を飲んでいる心地になる。
季節の草花を愛でている心地になる。
蝉丸の琵琶を、博雅の笛を聴いている心地になる。
鬼の哀しみを垣間見た心地になる。
人であることは哀しい愛しい、そう悪くないものだな、という心地になる。

獏さんも昔は、これでもか!とぐいぐい書いていたけれども、このごろは
妖しの出来事もおぞましさよりは(かなりおぞましい感じのことであったりは
するのだけれども)御伽噺めいてするりと読ませられる。
晴明と博雅とのコンビの魅力だね。

瓶博士 の最後には、ラブい!と萌~~。晴明さまの生きるために必要なものは
博雅だとか言わせてて、もう~~と、まんまとのせられて悶える。好きだなあ。

今回はいっそう、蝉丸の琵琶と博雅の笛とが響きわたっていて、読んでいるのに
楽の音を聞いている心地よさを堪能。

このシリーズは、完結とかしなくていいからずーっとのんびり楽しみに待ちます。
死ぬ前に死んでも完結させて!!と熱望してるのはキマイラと魔獣狩り。
ほんとほんとほんとに。頼みます獏さん。。。
-----
--------
TITLE: 『書きあぐねている人のための小説入門』
AUTHOR: シキ
DATE: 02/10/2010 19:14:46
STATUS: Publish
-----
BODY:
『書きあぐねている人のための小説入門』(保坂和志/中公文庫)

小説を書くということ。

物語ではなく、小説を書くということ。そのことを保坂和志はこんな風に
考えて考えて、そんな風に書いているのか。
ということがよく書かれている本。
書きあぐねている人がこれで小説書けるようになるかというと、んー?
ならないんじゃないのか。。。と思ってしまう。
でも、小説ってもう、教わるとかじゃなくて、つまり自分で考えて考えて
考えて考えて自分の考えで考えて書くしかないんだよねえ。
そんなのずっと前から知ってる。
自分でやるしかないんだよ。
まあつまり、なんでもそうだと言えるけどね。日頃なにもやってない私には
なかなかツライ感じ。。。やらなきゃね何事も。。。めちゃめちゃ当たり前
なんだけど。

まあしかし、保坂和志の場合、というのをこんなに丁寧に書いてくれている
のが読めて面白かった。
創作ノート、がついてて、保坂さんの作品がどう書かれてきたのか、という
過程がわかって面白かった。

保坂さんは手書き推奨、でした。
そうかー。今でもそうなのかな。
うーん。
そればっかりは好みだと思うけど。手書き推奨の理由も一理あるかなとは
思った。
瑣末な部分より全体の流れを見る。書く。というのはやっぱり手書きなのかなあ。
わかんないけど。。。
手書きは疲れるよねえ。でも作家の手書き原稿のほうが、ファン的には萌える、
とも思う。保坂さんの原稿は古本屋に売られちゃったりはしてないのかしら。

保坂さんの作品、いくつかは読んでるけど、全部は読んでない、かな。
なんせそう、物語はあまりないタイプの作品だから。。。よく思い出せない。
猫が大好きということはほんとうによくわかる。
また何か、読んでみたい気がする。
そうだなあ。春になって。暖かくなって。読んでみたい気がする。
-----
--------

|

« 2010年1月 | Main | 2010年3月 »

さるさる日記より」カテゴリの記事