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2009年9月

TITLE: 『森博嗣の浮遊研究室 2 未来編』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/30/2009 11:08:12
STATUS: Publish
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BODY:
『森博嗣の浮遊研究室 2 未来編』(森博嗣/メディアファクトリー)

森博嗣、助教授。車道栄、隣の研究室の助教授。
御器所千種、秘書。上前津伏見、助手。
という4人の対談形式?おしゃべり形式?によるエッセイ的なあれこれ。
第2弾は02年11月25日の回から、03年06月23日の回まで。
30回分、ということだそうです。前回のが分量が多すぎたからだそうで。

おまけクイズの回答とか、それぞれによる夏休み研究的レポート、が
おまけですね。
相変わらず淡々と駄洒落満載でさらさら読めて面白かった。
もちろんクイズとか答えてやろうとかいう気負いはゼロで。さらさらと
読み流しました。
写真がカラーだったらいいのに。とちょっと思う。
でもわざわざそのためにフルカラーの本ってわけにもいかないよな。
値段上がるしな。
と、いろいろ余計なことを思ってみたり。

しばらく物語とか小説とか離れる気分だったので手を出しましたが、
そろそろお話が読みたい感じになってきた。

このシリーズの続きはまた図書館であれば、続けて読む、かなあ、ちょっと
お休みするかな。

確かに、これはもう6年ほど前に出たんだよなと思うけれども、あんまり
古臭いわ、って感じでもなく。
んでもまだこの文章に飽きないように、次読むのはしばらく間をあけよう。
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TITLE: 『一九八四年』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/26/2009 10:36:45
STATUS: Publish
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BODY:
『一九八四年』(ジョージ・オーウェル/ハヤカワepi文庫)

[新訳版]

ビック・ブラザーがあなたを見ている

ウィンストン・スミスは真理省に勤める党の一員でありながら、現状を
うまく飲み込めずにいた。
党か改変する過去を忘れることができない。
常時監視されているはずのテレスクリーンの死角を見つけ、ひそかに古い
うつくしい白紙のページの本に、日記を書き始める。
ジュリアとの出会い。ひそかに見交わしたオブライエンとの視線の合図。
世界が変わる時が来ると信じたかった。

新訳版、というのと、村上春樹の『1Q84』との絡みかなんかで、
どーんと大量に平積みされているこれ。昔々読んだことはあるなあと思いつつ、
旅行先で本が切れたときに迷ってやっぱり買ってみた。
何度も何度もあちこちで言及されることの多い本だし、一応かすかに読んだ記憶
もなくはない、し、新訳だし文字も読みやすく、読み始めるとすいすい読了。

監視社会。おそろしく綿密にウィンストンにはりめぐらされた監視、罠。
党の熱意の底知れぬ異常さ。権力こそが目的。

一九四九年にこの小説は発表されたそうで、その頃描いた近未来はすでに過去
なのだけれども。その予言の確かさと、的外れさと、両方が凄い感じ。

私に干渉してくる強力な権力はなく放置されているけれども。
所詮私がいるとしたら「プロール」な階級だからか。
プロールの中から革命なんか絶対に起こらない。って、日本ってこんな感じかも
とか思っちゃうのは思いすぎだろうか。

ビック・ブラザーはいなくて、リトル・ピープルな世界になってる。
テレスクリーンはないけどインターネットがある。

自分より優れた知性に洗脳を強制された時、抵抗なんてできないと、私も思う。
きっと私はあっというまに洗脳され、自分で自分を騙すことになるだろう、か。
こわいけれどどうすれば?最後のスミスは、スミス自身にとって幸福なのでは?
うーん。

ニュースピーク、って、言葉統制が一番こわいと思った。言語を奪うって思考を
奪うこと。言葉の変化はあって当然だろうけど。奪われることのないように。。。

再読してよかった。
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TITLE: 『最終目的地』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/18/2009 16:09:02
STATUS: Publish
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BODY:
『最終目的地』(ピーター・キャメロン/新潮社

南米ウルグアイに住んでいた作家、ユルス・グントの伝記を
書きたい、という手紙が、遺言執行人である3人の元に届いた。
作家の妻、作家の愛人、作家の兄である3人に。
妻と愛人がともに暮らす、ドイツ風な邸宅。少し離れた所に、
兄と、その恋人も暮らしている。
伝記を書くことによって研究奨励金を得て大学出版局からの出版をする
というオマー・ラザキ。
アメリカからオマーが訪ねてきたとき、静かな波紋が広がり始める。

自殺した作家の妻と愛人と娘が同居、とか、兄の恋人は青年、とか、
なかなかセンセーショナルな登場人物たちなんだけれども、お話はあくまで
静かに静かに、繊細な描写とさぐりあう丁寧な会話ですすむ。
亡くなった作家がどんな人物だったのか、ごく断片的にしか語られない。
ユルスによって縛られていた人間関係が、オマーという外部の登場によって
ほどかれていく物語。
たいへんうつくしいし、とっても素敵。

どこが最終目的地なのかなんて、生きている間は決まらないんだなあと思う。
生きている限り、次の瞬間何が起こるかわからない。それは私も実感として、
ああーと思う。

でも、でもでも。君たち美男美女だからそんなことになってるんじゃないかあー
と、ちょっとつっこみたい気はする。全員美男美女なんだもん。。。いいなあ。
まあもちろん、ドラマチックになるためには美男美女のほうがいいよね。読んで
てもみんな美形だわ、というのはうれしいことです。

ディアドラが確かにうっとおしい感じで、そうだそうだーがんばれオマーと
思っちゃう。これも、なんだかなあと、ちょっと思わなくもない、かな。

読み始めると文章丁寧だしするすると一気にいける。
うーん。文章の格調というか、うつくしさに支えられてはいるけど、一歩間違う
と、昼ドラの安っぽさにいっちゃいそう。映画化されてるらしいけれど、どんな
風に出来上がっているのか、見てみたいな~と思った。
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TITLE: 『森博嗣の浮遊研究室』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/16/2009 17:19:15
STATUS: Publish
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BODY:
『森博嗣の浮遊研究室』(森博嗣/メディアファクトリー)

WEB ダ・ヴィンチ で、週刊で連載されたエッセイ(?)をまとめた本。
日常の中の物事をちょっとだけ後ろ向きに、ちょっとだけありきたりじゃ
ない角度で見てみようかな、といった感じ。
森博嗣、車道栄、御器所千種、上前津伏見という4人の研究室メンバによる
おしゃべり、というスタイル。

図書館で借りてみた。
森博嗣の日記というか、エッセイというか、ええまあ、こういうのは今も
かなり好きかもです。これは2001年10月スタートだし、このくらい
昔のは好きかも、といっていいかも。
退屈しのぎ、というほど毎日退屈はしてないというか、ほんとはやるべき
こともありつつ、ながら、ちょっと現実逃避的な日々を紛らわせるための
読書というか。そのくらいの期待には十分こたえてくれる面白さ。
って回りくどくてダメだなあ。

えっと、後期のぐだぐだな小説っぽいというかミステリィっぽいものより
こういうエッセイみたいなもののほうが好き、かな。
小説かと思って読む時は私はどうしてもお話を求めちゃいますから。
エッセイなんだと思えば何がどうでもふむ~と楽しく読めます。

この本、図書館で、5の棚に置いてあったけど。工学とかのあたり。
違う、よねえ?なんで9に分類してないんだろう。不思議だった。

森家のわんこがトーマだったり、新刊の予告が懐かしいわってものだったりして、
時の流れを感じてみたり。

ところで、最後の、本としてのおまけ、ってことで、それぞれの登場人物に
モデルがいます、というか、実在の人物のメールをもとにしてます、という
ことで、座談会なんてのがついてたりしますが。
あんまり言うとバレちゃう~とかいってますが、この人たちは誰なんでしょう。
森ファンだったらわかっちゃうことなのかな?まあ、森博嗣はきっと著者森博嗣
だろうと思ってるわけですが。
とはいえ、実在だろうが、誰だろうが、いやほんとは実在しますっていってみた
だけで、ほんとはいません、でもなんでもいいんですけどね。
ふうん。
というか、ほんとはいないかもだし、とすんなり思うほどにヒネクレものになった
のか私、というか、えっとこの考えはヒネクレだろうかとか、んん?と自分で
自分に思ったりして。
そういう思考を持てるようになったのは森博嗣のおかげかもしれません。(なんちゃって)
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TITLE: 映画『20世紀少年―最終章―ぼくらの旗』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/09/2009 19:06:12
STATUS: Publish
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BODY:
映画『20世紀少年―最終章―ぼくらの旗』

ついに最終章。トモダチの正体は。過去には一体何が。

というわけで、原作を読んでなくて正直あんまりはりきって見に行くほどでも
ないかなあと思いつつ、行きました。
ちらちらいろんな芸能人が出てたり、そもそも主要キャストだけでも人物が
多いので、すごくあらすじーって感じがしてしまう。原作を読んで大好きでさらに
心が広いひとが見るとすごく楽しいのかもしれない。
マンガと登場人物がそっくり!とかいうそういう基本的なことが楽しめないのに
見るんじゃなかった、かなあ。

お話としては、なんだコレからどうなるんだどうなってるんだ!という第一章が
一番わくわくがあったかもしれない。当然ながら。
これで、一番の謎であるトモダチの正体、ってのがわかってすっきり、かなあ。
うーん。すっきりかな。
でもほんと、ケンジとかカンナがなんでそんなにヒーロー扱いなのかわからん。。。

映画の中でもいってたけど、こんなの子どもの遊びだよ。ってのが、こんな
大惨事に、ってことなんだけど。
それがなー。それはそれで、いいんだけど。
子どものあそびにすぎるんじゃないのか、という、気が、しちゃって。
えっとー、あの『サマーウォーズ』でもなんでそのご一家だけという狭いとこで
世界を救うとかになるんだよー。。。と引いちゃう気持ちがこれでもする。なんで
ケンジの幼馴染だけで世界を終わらせるとか救うとかになるんだよー。
まあそういう話だからだということなのはわかるけどねー。やっぱどっか引くー。
あまりにも世界が狭いわー。
なんですかあれですか島宇宙とかですかセカイ系とか。。えー、と、違うか、うーん。

最後の最後のところはなかなか感動的なんだけど。でもそれバーチャルだよね。
そんなんで謝罪した気になるとか救いになる気になるとかはずるいんじゃないのか。
感動的なんだけどーーー。
やっぱりずるいだろう。

2章の時から小池栄子凄い、と感激してたけど、今回もよかった。小池栄子すごい~~。
神木くんもすごい。いいー。
そしてこのごろどんな作品でも出てくる香川照之。出すぎだろと、思わなくもない。
堤監督には期待して行ったんだけど、たぶん私に楽しめる用意がなかったのが悪かった。
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