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2010年12月

TITLE: マンガ2冊
AUTHOR: シキ
DATE: 12/31/2010 14:22:54
STATUS: Publish
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BODY:
『のだめカンタービレ』25巻 #アンコールオペラ編(二ノ宮知子/講談社コミックキス)
 
オペラって、大変なのね~~~~~~~~~~~~。
歌手。演劇としての舞台。そしてオケ。全部が一体とならなくては。
全部で観客に、夢を見せなくては。
だからこそ、夢を見られるの。音楽って、素晴らしいー。
 
というわけで、ハッピーエンド。のだめもプロとして活躍しはじめ、千秋先輩も
若手としてバリバリ大忙し。二人のラブラブもついにプロポーズ。
ターニャってそういえばまだそんな小娘だったのね。とか。きれいにみんなハッピー
にまとまって終わってよかったね、という感じ。
俺様だった千秋先輩がすっかりのだめに惚れちゃって個人的にはちょっと
つまんなーい(笑)でした。

『聖☆おにいさん』6巻(中村光/講談社モーニングKC)

クリスマスプレゼント☆に25日に一日遅れて購入。今回もいろいろにやにや。
ダンテの『神曲』は天界のガイドブックだったんだね。読んでないなあ。読もうかなあ。
ショムジョはちょっとあんまりゲーム自体の意味がよくわからず(^^;でも
弟子たちが面白かった。 
お父さんが鳩サブレー好きとはwwやめて水系のいたづら!箱舟作るからまって!w
そんなこんなで読み返してコネタにまたにやにやしたい。
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TITLE: 『新・魔獣狩り』完結編・倭王の城 上下
AUTHOR: シキ
DATE: 12/30/2010 22:55:59
STATUS: Publish
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BODY:
『新・魔獣狩り』完結編・倭王の城 上下(夢枕獏/祥伝社 ノンノベル)

ついに。
鬼道の秘密が明かされる。
黄金のありかが。

完結編。これで、魔獣狩りシリーズの完結。完結。
長かったなあ。しみじみ。
物語としては、黄金もみつかり、文成は戦い、腑抜けになり。それでも、
未来へ開かれていく。物語が始まった時のように。鳳介はひょうひょうと
とらえどころなく笑って、美空は美しく。途中参戦って感じの毒島さんも
ひるこもさすがで、猿翁と黒御所の生死は不明。
完結。
でも終わりではない感じが私は最後にほっとため息をついてすうっとページ
を閉じることができて、これはこれだなあ。と、よかったと思う。
ずーっとの連載があったわけでなく、途中何度も中断があり、最初の3部作、
単発ものいくつか、そしてこの鬼道の話。と、最初の最初っからだと33年
だかかかっての完結、らしい。私は最初の三部作は出て、ってところから
読んで、美空曼荼羅 なんかはリアルタイムに買ってた。中学生くらいだったかな。
超伝奇エロスとバイオレンスにドハマリしてた中学生って。。。と振り返ると
思うけどね。20年以上読み継いできて、なので。やっぱりしみじみとしてしまう。
美空が好きで好きで。しっかりしろよ文成と思うし。鳳介はいつも鳳介らしいなあ、
とかもう。やっぱりすっかり20年来おっかけてきた愛するキャラたち。
完結。
完結してくれてほんとうによかったと思うし、すごく寂しくもある。
今回はだいぶ原点にもどって、という感じが多くて懐かしく思いながら読んだ。
けっこう人をちぎるぞ、とかやってるなーと。人をちぎるのが懐かしいって
おい、と、自分に思いつつも。
魔獣狩りの最初の3部作を読んだときのぞくぞくは今でも忘れてない。
面白くて面白くて面白くて怖くてえろくてぞくぞくがたまらなかった。
ずっと好きでおっかけてきて完結を見てよかったよー。
 
あとはキマイラを。ほんとキマイラを。お願いします獏さん。
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TITLE: 『レディ・ジョーカー』上中下
AUTHOR: シキ
DATE: 12/29/2010 23:50:15
STATUS: Publish
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BODY:
『レディ・ジョーカー』上・中・下(高村薫/新潮文庫)
 
日之出ビールの社長の誘拐事件。
事件を起こしたのは競馬場で知り合った仲間。淡々と計画をし、
淡々とこなす。なんのための、犯行だったのか。
 
読んだのは文庫でてわりとすぐだったと思うんだけど、なんか
感想書けないままで。今年が終わってしまう、と慌てて記憶を
たよりにメモ。
単行本は読んでません。
でもやはりいろいろ違いはあるようなので(ネットであれこれ拾い読み
してみた)単行本も読もうかなあとか思ってしまう。
でもやっぱりさすがの高村薫。読むとぐったりずっしり疲労困憊気分に
なってしまうのでなかなか手が出ない。読んでる間は面白くてたまらなくて
ぐいぐいいってしまう。
レディ・ジョーカーサイドも日之出サイドも、すごく深くてもの凄い。
こんなに緻密に描ききれるものなのかと思う。凄いー。
 
で。
合田ってこんなにも美形キャラな感じだっけか、と思ったり。
で、加納とこんなにらぶらぶのもえもえだっけかーとにまにま読み進めて
いたら。最後では悶絶しちゃったよっ。なんだよクリスマスってよー!!!
こ、こんなにド真ん中にがっつりくるとは知らなかった。えええええええ。
で、二人はどうなるんだよどうなっちゃうんだよーーーーーーーーーーっ。
と、もえ死にました。もう欲情しまくればいいじゃん!愛し合っちゃえば
いいじゃん!ばかー。と、呆然とした状態からしばらく立ち直れない感じ。
面白かったー。
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TITLE: 『沈黙のあと』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/28/2010 10:22:03
STATUS: Publish
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BODY:
*ネタバレあります。

『沈黙のあと』(ジョナサン・キャロル/東京創元社)

マックス・フィッシャー。
漫画家。新聞などに載せる、ちょっとしたマンガ。それでそれなりに
有名でほどほどに暮らしている。
美術館で出会った母と息子。リリーとリンカン・アーロン。出会った最初
の瞬間はさほどいい印象を持たなかった彼女たちだったが、会話のうちに
好きに、大好きになった。
愛しあい。素晴らしい家庭をつくる。それは不可能ではないと思っていた。
とてもうまくいっていた。
ある秘密を知ってしまうまでは。
 
図書館の放出本もらってきたもの。以前にも読んだんじゃないっけ。と
思いながらゆっくり読む。前半の素晴らしい愛の家庭、幸せが、一気に崩壊
していくのはさすがお見事。
唐突に守護天使とかいうことになったりするわけのわからなさも味わい。
天使なのか。妄想だったのか。よくわからなくて。呆然と取り残されたまま
終わる。
この、あと。どうなっちゃうんだよマックス。
間違った選択をしたマックス。間違った幸せを築きあげたリリーとマックス。
子どもの誘拐なんて許せないからもっと罰せられればいいのにと私は思う。
確かに恐ろしいことになったけれども。私の妄想の中でもっともっとボロボロ
のズタズタになってしまえばいい。特にリリー。と、なんていうか自分の中の
残虐性をかきたてられる気がするキャロルの本。そんで読んだあとじわじわ
落ち込むんだよなー。
またそのうち他のも読もう。そんでもってやっぱりブルテリアが気になる。
いつか飼ってみたいかも。。。ブルテリア。
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TITLE: 『ラスト・チャイルド』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/24/2010 10:51:15
STATUS: Publish
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BODY:
『ラスト・チャイルド』(ジョン・ハート/ハヤカワポケットミステリブックス)

十三歳の少年、ジョニー。
神様に祈ることはやめた。もっと古い、もっと別のものに力を求めた。
鷲の羽根。自分自身に力を。一年前、行方不明になった双子の妹、アリッサを
見つけ出し、家族がもとにもどるために。
 
このミスで5位かな。
面白そうかと思って読んでみた。
少年ジョニーくんが凄い行動力で、その分辛いとか悲痛な決意が読んでいる
こっちに痛くて、なんで周りの大人たち!ちゃんとしてやれよ!と苛立って
しょうがない。
子どもがいなくなる。
この絶望感は凄い。
ジョニーの行動によって明らかになっていく事件。それがまたかなり悲惨で
苦しい。こ、この町大丈夫か、と思うよ。。。
 
少年の成長物語、という面が強くて。友達との関係とかつらいし切ないし
でも最後はでも、よかった、と、少しは救いが、希望がある感じでちょっと
だけほっとする。
読み応えあり。面白かった。
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TITLE: 『モリのアサガオ』1~7巻、番外編
AUTHOR: シキ
DATE: 12/23/2010 22:08:45
STATUS: Publish
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BODY:
『モリのアサガオ』1~7巻、番外編(郷田マモラ/双葉社 アクションコミックス)

ドラマにはまりすぎて原作をオトナ買い。
1~7と番外編。
著者あとがき、みたいなのでは映画化の話もあったりつぶれたりまだあるかも、
みたいな感じで、まあわからないんですね。
で、映画化があれば、たぶん完結編を描く、みたいな。
でも渡瀬くんがいなくなったあとだったらさみしすぎるのでもう。。。

好きな絵ではなくていきなりだったら読まなかったなあ。 
絵にはだんだん慣れて、渡瀬くんの美形っぷりに惚れ惚れして
読めた。
でも脳内ではもちろんARATAに変換っ。
ARATAの渡瀬くんよかったなあ。
 
マンガのほうが当然ながら細々丁寧に描かれていて
時間がたっぷり流れているんだな、と思う。
ドラマではやはり設定変えてるところも細々多々あるのねと思った。
それでも、ドラマすごくよかったなー。
もの凄い演技見せてくれた役者さんがいっぱいいた。
 
作者本人がBLにとりあげられて嬉しい、みたいに書いてて、
そーかそーか本人的にもおっけーなのかと(笑
ほんっとにもう、及川くんが渡瀬くんに恋しすぎてて困る。
ヘタレで乙女及川。
ほんとうに少しずつ少しずつ少しずつ少しずつ、変化してったんだねー。
面白かった。
重いテーマだー。。。
考え続けなくちゃいけないんだよなあ。。。
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TITLE: 映画「ノルウェイの森」 感想2
AUTHOR: シキ
DATE: 12/17/2010 18:54:08
STATUS: Publish
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BODY:
原作と違うんじゃないかなあ。。。わりと大事なことが、と思ったところ。
とはいえ、原作をちゃんと覚えてないわけで、ざっくりした印象だけれども。
始まり。
海外かどっかへ行く飛行機にのっていて、ワタナベくんはたまたま ノルウェイの森
を聞いて、わーっと「あの頃」のことを思い出す、という始まりじゃなかったっけ。
それって、自分だけがおめおめと生きてしまっている。。。ということじゃないかな。
そういうどうしようもない回想、という小説だと思うのに、映画は最初から最後まで
大学生なワタナベくんだった。まあもっとあとの回想なんだろうな、っていうのは
わかるようになってるけれども。
永沢さん、って、確か死んだ、無茶な自動車事故か自殺かで死んだ、と、思うんだけど、
たぶん、映画ではそのこと言ってなかった。ハツミさんが後に自殺を、っていうのは
言ってたけど、なんで永沢さんのことを?永沢さんのことのほうが重要じゃないかなあ。
あと、ミドリの父の病院で。突然デートのつもりが、父の病室に行って、ちょっと見てて、
とか言われて。キュウリだっけ、なんか、ミドリちゃんとかががんばってても
お父さんに何か食べさせるとか出来なかったのに、ワタナベくんがポリポリ食べさせて
あげて、っていうエピソードじゃなかったっけか。それでミドリちゃんがなんかワタナベ
くん凄いのね、という感じになるんじゃないのかなあ。映画では単にお見舞いに行った、
っていうごく短いシーンだった。
最初同室だった、あのラジオ体操したり地図をつくるんだ、っていう彼のエピソードも
ほとんどなく。まあ、彼は外してもいいか?
そんなこんながなんで削っちゃったのかなとちょっと思ったところ。
 
しかし若者というのは。。。やることばっかり考えてるもんなのね。まああのくらいの
頃って、せっくすがもんのすごーく重要というか、そのことばっかり考えてるもんかな
そうだなあ、という感じ。
ワタナベくんはやさしくてすてきで素晴らしいけれどもやっぱりひどいと思う。
遠くのヤンデレより近くの不思議ちゃんか。まあそうだろうけれども。
村上春樹ワールドが私は少しも好きじゃないのでわりとまあもうどうでもいい。。。
でもこの映画は大好きだった。大満足した。こんなにきれいに見られてよかったー。
松山ケンイチ大好きだよ。

追記:永沢さんは死なないみたい。ぐぐった。ごめん。
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TITLE: 映画「ノルウェイの森」 感想1
AUTHOR: シキ
DATE: 12/17/2010 18:53:22
STATUS: Publish
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BODY:
映画「ノルウェイの森」見てきた。

私は原作はたぶん大学生んときに一回読んだくらい。好きじゃないので
原作とちがうなーというところは気にしないで見た。そもそもたぶん細かく
よく覚えてはいない。それでも、見ているとそれなりに覚えてる、と思った
りして、我ながら若かったから覚えてるのかそんだけ面白く読んだのか自分
でもちょっとわからない。
 
映画は、トライ・アン・ユン監督の映画、だと思った。
私は網羅してるわけじゃないけれども、この監督が好きだと思う。
雨。雪。プール。海。シャワー。俳優達は濡れる。映画全体が濡れる。しっとりと。
そういう映画づくりをする人だと思う。そして俳優達がたまらなくセクシー。
こんな色気のある俳優だったのか、と、いっそうメロメロに惚れてしまう。
この映画の宣伝で、松山ケンイチくんがいろんなテレビに露出するのを見るたびに
なんか好きだ。。。。とぐいぐい惚れてたのだけれども、映画見てもうほんとうに、
素敵でかっこよくてきれいでセクシーでひどいやつでキスしたいしてほしい抱いて
ほしい抱きたいと目が離せなかった。きれいだー。
永沢さんな玉山鉄二も、好きだったけどこの映画ではほんとうにきれいでかっこよくて
ノーブルな感じがしてセクシーで素敵だった。キズキやってた高良健吾もすごい
かっこよかった。みんなみんなほんとうにエレガントだったよ。
今となってはダサダサなファッションも、みんなが着こなしていると素敵だ。
ジーンズにシャツをインでもよかった。映画全体がほんとうにエレガントだった。
セリフ回しをあえて原作に近く、とやったそうで、その言い方も素敵だった。
それを素敵に演じしゃべれる松山ケンイチが凄いよ。大好きになってしまう。

時々イメージフィルムになってるーとか思いつつも、映画全体の雰囲気素晴らしくて
大好きだった。見に行ってよかった好きだ。
 
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TITLE: 『俺俺』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/14/2010 13:57:26
STATUS: Publish
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BODY:
『俺俺』(星野智幸/新潮社)

俺はマックで携帯電話を盗んだ。
盗んだ、というよりは、相手の不注意で俺のトレーに乗せられて
しまった携帯を相手が気付かないうちに、自分でもなんの気なしに
そのまま持って席をたってしまったのだ。
そのままなんとなくその電話をいじくり、その電話にかかってきた
「母」と会話し。
そして俺は俺が俺だらけにになって。。。
 
最初はちょっとしたこと、から、少しずつずれていってヘンだ。おかしい、
と思いながらもどんどん流されていって、おかしいのにそれに慣れていって
全然わけがわからなくなっていって。
ちょっと最後のほうには、それはどーなんだよ。。。となんか壮大になって
きちゃってふーん、と思ったけど、俺山の話で盛り上がるとか、俺だらけに
なっていってすさんでいくとか、読んでるこっちもぐいぐい巻き込まれて
俺が俺かもとか混乱したりしてどっと疲れた。面白かった。
俺は俺だから気持ちが通じ合う、っていうのも、でも俺だらけになったら
うんざりしてきて通じ合うどころじゃなくて結局俺だらけで一体になんて
なるわけじゃなくて、って、それ、俺が俺じゃなくても同じことじゃん。。。
と、ぐったりうんざりするー。
名前も空っぽも、醜いのもみじめなのもみっともないのも疑心暗鬼も暴力も
全部俺だ。俺。俺俺。なんて厭なんだ。。。

京極夏彦の『厭な小説』みたいかも。ちょっとテイスト変えればまさに厭な小説。
なんか希望と救いがあるかのような結末にしてるけれども、でもそうでもない。。
同じになっていくだろう。忘れるだろう。またいつか俺は俺俺になりからっぽになる。
覚えておくのは難しいよ。。。
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TITLE: 『新撰21』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/13/2010 12:24:15
STATUS: Publish
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BODY:
『新撰21』(筑紫磐井 対馬康子 高山れおな 編/邑書林)

21世紀最初の新人達の作品集、というコンセプトで、できるだけ
様々なタイプの俳人たちを集めました、ということだそうです。
21人の。40歳以下の。100句。別の人による短い俳人論。
いっぺんにこういういろんな俳句を読めるのは面白かった。
ほんとーにいろんなタイプがいる。正統派な感じからわけわからない感じまで。

いくつか好きだった句。

 冬の金魚家は安全だと思う  越智友亮
 切り裂けば目となり冬の海あふれ 山口優夢
 あぢさゐはすべて残像ではないか  山口優夢
 鳴り出して電話になりぬ春の闇  山口優夢
 カンバスの余白八月十五日  神野紗希
 黒板にDo your bestぼたん雪  神野紗希
 これほどの田に白鷺の一羽きり  神野紗希
 本棚の本に紛れて風邪薬  神野紗希
 蝶ふれしところよりわれくづるるか ??柳克弘
 盛り場のにほひが髪に花ざくろ  ??柳克弘
 鳥語より人語まづしき小春かな  ??柳克弘
 一二五〇〇分の一の地図鳥帰る  冨田拓也
 馬は夏野を十五ページも走ったか  中村安伸
 名月やむかしの猫を膝の上  中村安伸

俳句の良し悪しがわかるわけじゃないので、面白いなー好きだなーと
思ったもの。やっぱり鮮やかだったり小さくハッとする感じがあると
目にとまる。ささやかにさりげないのも好きだけど。あんまり奇をてらい
すぎるのは私にはついていけないかなあ。やっぱり人によって作風って違うし、
全部好きだーと思える人もいれば100句読んでも私は一つも好きじゃない、
っていうのもあり。俳句、こんなに短いのに凄いなあ。もうちょっと近づいて
みたいかも、と思う。
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TITLE: 『凛然たる青春』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/10/2010 11:50:44
STATUS: Publish
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BODY:
『凛然たる青春』(??柳克弘/富士見書房)

若き俳人たちの肖像
というサブタイトル。「俳句研究」に平成18年~19年に連載したものに、
書下ろしを加えてまとめた本だそうです。
俳人たちの青春詠。二十代で俳句をはじめた著者のきっかけとなったような、
親しみをもった青春詠についてのもの。
雑誌連載だけあって、一人ひとりについての分量は短く、著者のとりあげる
のも青春詠におおむねかぎっているものですいすい読みやすい。俳句や俳人
についての解説、もあるが、著者の思いというのを率直に述べているあたり
若いわ~という感じがして面白い。若くて才能あってがんばってるのね!と
思ったりです。俳句王子、かな。たくさんいろーんなことを勉強されてるし
知ってるんだなあと感心する。文章もちょっと硬いかなとか若いなとか思う
けれどもそりゃ当然だよなあ。著者二十代でこれ書いてるんだもんなあ。

私は俳句のこと全然知らないのだけれども、でも時々、解釈というか捉え方が
なんか違うなあと思ったり。感覚があわないのかな。なので、そ、そうなの?
とあれこれ思ったりしたことが面白かった。

で、やっぱり寺山修司の存在が特別である、とかあとがきにあって、
そうかー。やはり寺山。。。と思う。いまだに寺山修司に手を出せないワタシ。。。
こわいもん。
俳句も短歌も、いろいろも。。。そのうち読んでみたい。いつになるだろう。。。
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TITLE: 映画「リミット」
AUTHOR: シキ
DATE: 12/01/2010 20:40:44
STATUS: Publish
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BODY:
*それなりにネタバレあります。

映画「リミット」(スペイン/ロドリゴ・コルテス監督/主演ライアン・レイノルズ)

目が覚めると暗闇。手にしたジッポのライターをつけてみると、狭い箱の中。
棺、らしい。
力の限りに蓋を押し上げるがきしむ隙間からこぼれ落ちてくる砂。
埋められている。生き埋めに。
そして棺の中には携帯電話があった。
 
というわけで、ほんっとーに、全編棺の中。登場人物は一人。ポール・コンロイ。
兵士ではない。イラクで、復興のための(?)物資を運ぶトラックの運転手を
している男。突然襲われ、銃撃にさらされ、でも彼一人は撃たれず、生き埋めに
された、という状況。
ほんっとーに棺。明かりはライター。携帯電話の光。時間が進むにつれて
うまく点かない懐中電灯とかあの、なんかペキ、と折って光るやつとかの明かり
も出てくるけど。まあそういうものも一緒に棺に入ってたの。

助けてくれ!と電話をかけて。
でも埋められてるんだから場所なんてわからない。記憶にある電話は家族など。
イラクのどこかにいる。でも助けをもとめてかける電話はアメリカにしかかけられ
なくって、イラクのどこかで生き埋めになってる!助けてくれ!!!
。。。どうしろっていうんだ。どうなるんだ。どうやって。どうなる。どうして。

ものすごく意外なことが起こるわけでもない、けれども、ほんっとにそこで
どうしたらいいんだどうするんだどうなるんだ助かるのか助けはくるのか
外はどうなってるんだあああああ。というのがひしひしと怖くて辛くて。
やりきったな~と思う。
携帯電話がつながる、っていうのがなんかもうたまらないね。棺の中で。生き埋め
なのに。イラクで。でもアメリカにまでもつながる。助けがきそうで。助かるかも
しれなくて。留守電の家族。友達。日常の中でそんな電話かかってきたら
どうしたらいいんだよ。
なんか、んん?とよくわからないというか、そうなの?というか、すっきりは
しなかったけれども。
やりきったねー。 
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TITLE: 『金沢 酒宴』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/01/2010 10:33:20
STATUS: Publish
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BODY:
『金沢 酒宴』(吉田健一/講談社文芸文庫)
 
金沢の一軒の家を手に入れる。
そのたたずまいにひかれたので、いつもそう、少しだけ荒れたように
されている。東京から離れて、時々金沢の感じ、を味わうように滞在する。
骨董屋がやってきてあれこれ細々した世話をしてくれる。骨董を見せて
くれたりもするが、どこか不思議なところへ連れて行ってくれたり
つれて帰ってくれたりする。
 
まあ話の筋というのはどうでもよくていい気持ちで酒を飲み、酒の邪魔を
しない肴を食べているうちに、酒を飲んでいた座敷は別世界に通じ
桃源郷のようななんともいえない不思議なところでまたいい気持ちに飲み
もどってくる、というような。ふわふわなんだかもう気持ちいい酒だった、
というお話。
ユートピア小説、なんだろうか。でもまあそんなことすら考えるのも馬鹿で
気持ちよいいい酒を飲むように味わい酩酊しふわふわする素敵小説。
 
酒宴 というほうも、銀座で飲んでいて、意気投合した人についてって
灘まで。灘の造り酒屋で接待をうけ、みんなでいい気持ちにさらに飲む話。
どのくらいまでがほんとなのか、最初から最後までお話なのかなんだか不思議。
いいなあ。

いつか金沢にいってみたい。
町を歩いて酒を飲んでふわふわになりたいと思う。
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