« 2010年4月 | Main | 2010年6月 »

2010年5月

TITLE: 『鹿男あをによし』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/27/2010 17:55:00
STATUS: Publish
-----
BODY:
『鹿男あをによし』(万城目学/幻冬舎文庫)

きみは神経衰弱だから。
と、研究室の教授から言われた。おれは、奈良の女子高の臨時教師として
追い払われることとなる。
赴任先の女子高で、いきなり遅刻してきた、堀田イトという少女に嫌われる。
なんでだ。なんなんだ。
突然鹿に、出番だよ、先生。と話かけられる。
なんでだ。なんなんだ!

てなわけでドラマ見てました。本を読むのは初めて。万城目さんのを読むのも
初めて。
基本、漱石先生の『坊ちゃん』を下敷きにしてますが、それを別に気にしなくても
とっても面白いし読みやすいし、さわやかだし楽しい。
急に鹿に日本を救う使命をいいつかったりして、ええええー?だけれども、
馬鹿馬鹿しいって笑うよりも、えええーっ、って言いながらも楽しく読める。
魅力だなあ。

ドラマの時にかなり楽しく見ていたので、読みながらの脳内キャストもドラマで。
けっこう無理なくぴったりなキャスティングだったんじゃないだろうか。
おれ、先生は玉木くん。イトちゃんは多部ちゃん。藤原くんが女性にされてて
綾瀬はるかだったけど、私はドラマも大好きだったな~。歴史マニアつかオタクで
ものすごくしゃべる綾瀬はるかめちゃめちゃ可愛かった。まー本よりは随分恋愛もの
になってたけども。ドラマだとあんまり『坊ちゃん』な感じはしなかったなあ。
ヒロインがマドンナとイトちゃんと藤原くんと三人になっちゃってたからなー。
文庫解説が児玉清。ドラマでリチャードやってたですね、うんそういえば。
で、万城目さんのデビューからのファンらしくって、好きが伝わってくる文章で
素敵でした。
あー。奈良。学生のころと、そのあともう一回行ったなあ。また行きたいなあ。
そして、夕暮れとか夜とか夜明けとかの時間を、すごしてみたいなあ。
-----
--------
TITLE: 『影をなくした男』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/23/2010 17:15:06
STATUS: Publish
-----
BODY:
『影をなくした男』(シャミッソー/岩波文庫)

私は、船旅の果てにたどりついた港町で、ヨーン氏を訪ねる。
金持ちらしい鷹揚さで対したヨーン氏について朝食によばれている時に、
一人の不思議な男を目にする。
ヨーン氏やそのとりまきの言いつけるままに、ポケットからうやうやしく
必要なものを取り出す。絆創膏。望遠鏡。やがて、どう考えてもポケット
に入るはずのない、大きな敷物や馬まで!
その不思議な灰色の男に呼び止められ。うつくしい影ですね、どうか譲って
くださいませんか。ひきかえに、どんどん金貨が取り出せる革袋を差し出される。
しばし迷ったものの、影を譲ることにしてしまった。
影のない男となった私の運命。

御伽噺というか。寓話?
影がないことで人に蔑まれたり恐れられたり忌み嫌われたりして、ペーター・
シュレミールは人目を恐れ昼間を恐れ、なんとか影を取り戻したいと心を
痛めたりする。忠実な召使のベンデルだけが味方。
ユーモラス。
なんでそんなに影がないことが不自由なんだろう??と思うけど。みんな影が
ないからって、シュレミールに対してヒドイじゃないのーと思う。
影がなにかの象徴?でもそんなには深読みしなくていいみたいな。
灰色の男は悪魔なわけだけれども、怖いって感じじゃなくてやっぱりちょっと
ユーモラス。ドジっこみたいじゃないか。
シュレミールも、ベンデルと仲良くひっそり暮らせばいいのに恋しちゃったり
して、なんだかねえ(笑)面白かった。
 
後ろに手紙もついてて、これが出版されたのはどうしてかってことがあったりして。
勝手に印刷かよー。ほんとー?
著者のシャミッソーは、もともとはフランス貴族で、でも、フランス革命騒ぎで
ドイツに逃れてきた一家で。でもその後はドイツで軍人になったり。のちには
植物学者になり、ということらしい。面白いなあ。
このお話が書かれたのは1813年。出版は1818年なのかな?なんにせよ古典
だなあ。
くるくる影をまるめてとっていく、というのは納得。そういうもんだね。読んでよかった。
-----
--------
TITLE: 映画「アリス・イン・ワンダーランド」
AUTHOR: シキ
DATE: 05/21/2010 18:06:04
STATUS: Publish
-----
BODY:
映画「アリス・イン・ワンダーランド」

アリス。19歳。変わってるな、といわれる少女。
あれから13年後。かつてワンダーランドに行ったことは夢。
貴族のぼんぼんに結婚を申し込まれている。
突然の求婚に返事ができないアリス。
またしても白兎を追いかけて、穴に落ちる。
そこは、赤の女王が支配する世界。アリスが、救世主となる予言の世界だった。

アリスのその後、というわけで、あのアリスの世界のあれこれを
たっぷりうまく使いながら、オリジナルになってて面白い。
わりとあっさりどんどん話が進むな~と思ったり。
映像面白いし、やっぱり色使いとか素敵~。アリスの衣装も素敵~。
キャラクター造形がやっぱり面白い~。

3Dで見た。おおなるほど立体的。
まあそんなこんなで映像を楽しむ感じ。チェシャ猫が好き~。
都合よい感じだけどやっぱり助けてくれるんだ。
マッドハッター。さすがのメイクで、ジョニーはほんとこういうのが
好きなのねえと思う。
かっこいい、と、言っていいのか(笑)かっこいいけど。素顔は
全然わかんねーよ~。

赤の女王、ヒドイけど、チャーミング~って思えてくる。
どっちかというと同情しちゃうなあ。。
白の女王、きれい~だけど、ふわふわしてて、ほんとに彼女のほうが
正義なのか微妙な気が(^^;
まあそういうところがティム・バートン監督っぽいのかなあ。
小さくなる薬つくるとことか、微妙に意地悪だよなー。意地悪と思わずに
ヒドイコトしてるというか。
それがチャーミングだろうか(笑)

アリスの世界だ~。微妙にすこーしの毒があり、奇妙であり。
もっと何回も画面の隅々まで見たい感じ。
3D眼鏡と、自分の眼鏡で、見終わったときには重かった痛かった(^^;
べつに2Dでいいじゃん、と、思わなくもない。。。
-----
--------
TITLE: 映画「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」
AUTHOR: シキ
DATE: 05/19/2010 17:36:34
STATUS: Publish
-----
BODY:
映画「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」

いつまでもベーベ扱いされ、コンクールに出ることを許されないのだめ。
どんどん先を行くように見えるみんなに置いていかれる気分。
大好きになった曲を、千秋とやりたい!とはしゃいだのに、その曲は
ルイが千秋とやることになっていた。
その演奏を聴き。落ち込む。思っていた以上に素晴らしいものを見せつけられて
では、どうすればいいのか。
 
と、やっと映画見に行ってきました。
ドラマのあとはマンガずっと買ってるので、結末まで知ってる、と思いつつ。
やっぱり映画!ヨーロッパロケ!クラシックの迫力!
ステキステキ素敵だった~~~~!!!!!
 
後編はのだめパートで。つらい。もちろん笑いもボケも多数あれども、取り残される
ようで苦悩する、音楽とともに生きる覚悟に思いもよらないのだめの、試練、成長の
ところで。かなり苦しいし切ない。逃げたくもなるさー。
でも千秋先輩がもう~。
寂しい思いもさせるけど、優しい優しい優しいっ。かっこいい~~。素敵~~~。
いいなあ。いいなあ。なんてナイスカップルなんだ。愛されてるよのだめ。
なんだかんだいって、のだめもしっかり少女マンガ王道ではあるんだよねえ。
映画では二人の恋、というところが大きく描かれていたかなあという感じ。
らぶらぶ。きゃ~!とか思いながら見た。キスシーン、ときめくわああ~~。
最後のキスシーン、長い長い!もううう~~~!!!

峰くんと、ますみちゃんまで来てたのは笑った。三人での観光。スナップ写真で
わーっといく見せ方楽しかった~。峰くんと清良のかっぷるもらぶらぶー。きゅんきゅん。
いいよねえ。

ラブラブだけじゃなくて、苦しくて厳しくてっていうのもいっぱいで。いっぱい
涙ぽろぽろしながら見てきた。苦しくて。それでも、それ以上の喜びがあるから。
音楽って。高めあう二人って。凄いなあ。

音楽もたっぷり堪能できたし。マンガとはちょっと違うエンドシーン、かな。二人の
らぶらぶ、きっとゆるぎない絆の未来を見せてくれた感じ。
いっぱい楽しませてくれてありがとう!ドラマ、スペシャル、映画。どんどんグレード
アップして、たっぷり堪能させてくれてありがとう。大好きだー!
-----
--------
TITLE: 『神話が考える』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/19/2010 10:06:38
STATUS: Publish
-----
BODY:
『神話が考える』(福嶋亮太/青土社)

ネットワーク社会の文化論

 はじめに
 第一章 ポストモダンの公私
     ?T 今日のハイパーリアリティ
     ?U リゾーム化するサブカルチャー
     ?V ポストモダンの公私
 第二章 神話の神話
     ?T リンクと想像力
     ?U 喪の作業 
     ?V 時間操作
     ?W リズムの衝突
 第三章 象徴的なものについて
     ?T感情資本・自己組織化・構造主義
     ?U擬似宗教
 第四章 ネットワーク時代の文学―村上春樹前後
     ?T コミュニケーションの地平
     ?U ライトノベルとケータイ小説
     ?V 村上春樹
     ?W ハードボイルド的主体性
 第五章 ゲームが考える―美学的なもの
     ?T ゲームと機知
     ?U ルイス・キャロルの文学
 おわりに

という目次。注、キーワード解説もたっぷり。
図書館で借りてて、読む時間とれなくて、あわわ返却期限が、と焦ってざくっと
読んだ。けど。そんな読み方ではあんまりよくわからなかったというか。まあ
大いに自分の頭が馬鹿だから、というのと焦りとで。
事例に挙がるのが、ライトノベルだったり、ガンダムだったり、ニコニコ動画
だったり村上春樹だったりチャンドラーだったりルイス・キャロル、アリスだったり
というのがとっつきやすい、気はするけど、それ以外に思想家的というか社会学的
というかのもいっぱい出てきて、なんかああなるほどーな感じ。東浩紀からの流れ
ですねと納得な感じ。んー。
神話、というより物語作品ってことじゃないのか、とか、うーん。わざわざ神話って
言わなくちゃいけないのか、それでどう微妙なところを掬ってるのか。ざっとしか
読んでないんでダメなんだろうけどあんまりピンとこない自分の馬鹿さ。。。
「本書では神話という概念を「文化における情報処理の様式」として定義する」
だそうで。んー。情報、ってところまで手を広げますよ、ということか。
なんにせよ、全体的にこれからもっともっと書けるけど今回はこのへんで、って
いうのが多くて、そうなのかーと、微妙に物足りない感じではある。
最初の一冊、ということで、これから個々のテーマについて深めて書いていくのかなあ。
まあ一応、名前覚えておこうか。
-----
--------
TITLE: 『文学拡張マニュアル』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/03/2010 23:19:24
STATUS: Publish
-----
BODY:
『文学拡張マニュアル』(佐々木敦/青土社)

ゼロ年代を超えるためのブックガイド

1絶対安全文芸時評 2ジャンル小説の変質と解体 
3「私」と「世界」と「時空間」
という3部だて。
文芸誌を読んでの時評や単行本の批評(書評、っていうべき?)
インタビューなど。2008年2009年あたりの文学事情、でしょうか。

つくづく、私文学読んでないなーと。とりあげられている作品を
ほとんど読んでなかった。名前やタイトルなんかはぼんやり知って
るけれども、実際には読んでないってものがほとんど。もちろん名前も
作品も知らない、ってのも多数。
なので、この時評に対しての判断保留。この紹介、この批評に対して
私としてはどうこう、っていうのが全然言えない。私何にも読んでないなあ。
この本読んでそこそこ面白かった、かな。うーん。そこそこ。。。
あんまり自分の関心がついていけないんだなと思った。小説とか文学に
もう全然ついていけてないな私。
かといって、ジャンル小説にも、そんなについていけてないし。
私今でも毎日何かしら読んでるけど、何読んでんだろう。。。
大衆小説?物語?物語かなあ。
文芸誌は全然読んでない。単行本も自分の好みに偏りまくり。
まーでも私は批評家でもなんでもないわけで、自分が好きなのを好きなように
読めばいいんだけど。
なんとなく知っていたいとかついていきたいとかいう願望というか
ミーハー心があるなあ。でもなー。

最後のほうの保坂和志との対談でも、やっぱり、ここで話されている
「小説」とはなにか、というのについていけない。そういうものか?小説って?
すごいわからない。
私が好きなのは何なんだろう。私が読んでるのは何なんだろう。
んー。どう名づけるかなんて気にしなくても、自分が面白ければいいんだけど。

伊藤計劃とのインタビューもあり。これも先日『伊藤計劃記録』で読んでたもの。

詩のあたりの話はふむふむ納得、するところも多々あり。読者の不在とか。
でもあたりまえの指摘。ま、そのへんくらいしか私がわかんないからかな。
とにかくたくさんの作品を読み、熱心に丁寧に書いているんだろうなあと思った。
ゼロ年代。でも、まだわからないよ。
-----
--------
TITLE: 『NOVA』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/01/2010 13:26:32
STATUS: Publish
-----
BODY:
『NOVA』(大森望責任編集/河出文庫)

書き下ろし日本SFコレクション ノヴァ1

ということで、今後も2、3、と続いていくぞやるぞ!という日本のSFの
短編集だそうです。
伊藤計劃の名前で図書館検索したら出てきたのでなんだろう?と思って
借りてみた。伊藤計劃のは、『屍者の帝国』だった。長編になるはずだった
絶筆。先日の『伊藤計劃記録』で読んでたじゃん、というわけで、
他の人を読もうかな、としたけど。
円城塔、のがあって、この人は最近の注目なのか?とぼんやり名前を
知ってて。読んでみようかなと迷ってたところで。読んだ。けど。
うーん。私には無理っぽい感じ。。。こ、こういうのが今みんな好きなの??
まあたぶん幅広い作品書いてるみたい?だし、この短編ひとつでどうこうって
いえないかなと思うけど、うーん、じゃあ他のを読もうか、と思えない。。。
いつかまた何かひかれるきっかけがあれば読もう。
で、他の短編も、と思ったけど、うーん。

たぶん私がSF大好き!じゃないからダメなのかなと思う。
というわけで、全部読まずに返却します。ごめん。にっぽんのSFって今ほんとに
面白いの?。。。全部読んでもないのにごめんなさい。私がついていけないだけだ。
またいつか読みたくなるきっかけがあれば。。。

目次
 序 大森望
 社員たち  北野勇作
 忘却の侵略  小林泰三
 エンゼルフレンチ  藤田雅矢
 七歩跳んだ男  山本弘
 ガラスの地球を救え!  田中啓文
 隣人  田中哲弥
 ゴルゴンダ 斉藤直子
 黎明コンビニ血祭りSP 牧野修
 Beaver Weaver  円城塔
 自生の夢  飛浩隆
 屍者の帝国  伊藤計劃
-----
--------

|

« 2010年4月 | Main | 2010年6月 »

さるさる日記より」カテゴリの記事