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2009年4月

TITLE: 『人類のヴァイオリン』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/28/2009 15:12:13
STATUS: Publish
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BODY:
『人類のヴァイオリン』(大滝和子/砂子屋書房)

繊細な感覚と、どっかんと壮大な感覚と。
宇宙規模の歌をこんなにすとんと歌っていて、凄い。
とても素敵な相聞の歌もたくさんあって、素敵だあ、とうっとり。
凄い。凄い。
と、もう、そんなことしか私の感想としてはかけません。。。

付箋もいっぱいつけちゃいましたが。
いくつか、好きな歌

 レモンからレモンという名剥脱し冷たき水で洗いいるかな

 えびすえびす告白したい限りない渦巻模様となりつつえびす

 磨かれたレンズとともに恋人はさみしく宇宙いれかえている

 月齢はさまざまなるにいくたびも君をとおして人類を抱く

 きみに逢う日の階段よ銀河から銀河へ渡るひと足ごとに

 おおいなる桜並木をくぐりきて人形店の義眼のもとへ

 声きよい君をとおしてわたくしはありとあらゆる動物の妻

 12歳、夏、殴られる、人類の歴史のように生理はじまる

 神の名を呼ぶことさえもできなくて或る緯度のうえ泣きたり吾は

 スーパーのレジで働く地母神がわれのキャベツを数字に変える

 電車にて運ばれててゆく井戸たちの眼鏡と眼鏡まむかいながら

いくつかといいながらいっぱいひいちゃいましたが。
すごい素敵でかっこよくって圧倒される。うーん。なんでこんなに壮大に
歌えるんだろう。不思議です。
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TITLE: 『整形前夜』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/24/2009 09:32:33
STATUS: Publish
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BODY:
『整形前夜』(穂村弘/講談社)

2005年くらいから2008年くらいの、雑誌や新聞などなどに書かれた
エッセイ集。
フラウとかクウネルとか、いろんな雑誌や新聞にいっぱい書いてる
のですね、と思う。
本だと、見開き2ページくらいの分量のが多くて、さくさくっと
おもしろ~い、と読める。でも短いけれども、切実さというか、ぐっと
くる度合いは強くて、うんうん、うんうんって思いながら読む。
たぶんまだ不慣れな感じ、とかの文体とか、女性誌だからこんな風に
書こうかな、とかしてるのかも、という文体とか、時間の変遷をこっち
が勝手に想像してみたりする。

江戸川乱歩最高、の文章とか好き。そうだよ~。いいよね~、と、
勝手に相槌を打ちながら読む感じ。乱歩の倒錯も同性愛も、深く激しく
私ももっともっとそう思ってたの!と穂村さんに訴えたいと思っちゃう。

いろんな短歌をひいて終わってるのも多くて、いっそうぐっときます。
短歌すごいじゃーん。かっこいいじゃーん、と思う。
表紙とかの装丁もかっこいい。穂村さんは古本、本大好きみたいだから、
自分の本の装丁もすごく素敵になるようにつくってるのかなあと想像する。

「表現の痕跡」という文章の中で

>素晴らしいもの、素敵なもの、凄いものをつくることへの憧れの強さが
>「自分と同じ人間が本当にそれをやったなんて信じられない」という感覚

というのがあって、ああうんうん私も凄くそう思う、と勝手に同意。
私も憧れが強すぎて、憧れの誰か、は、いつも本とかテレビとか、映画とか
作品とか、そういう、別世界の人で、同じ人間だとか思えないとか、ほんとに
その手で、苦しみながらやってるとか、生きてるとか、信じられない気がする。
なので、生身の「人」に会うと、自分のほうが凄く今間違っちゃってる、と
思う。別世界だ、と思う。くらくらする。緊張する。
でも人間なのかあ、と思う。
そういうのって過剰な思い入れなのかなあ?でもフツウみんなそうなんじゃないのか?
よくわからない。
穂村さんのエッセイとか、たぶん大人気、になってるってことは、みんなも
そう思ってるんじゃないの。みんなもなんか自分世界音痴、って思ってるんだよね。

だからほんとはそういうの、すごくフツウなんだよね。
穂村さんがすごくうまく言葉で表現してくれて、腑に落ちる、っていうか。
言語表現って、重要~と思った。
 
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TITLE: 『白い仮説 黒い仮説』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/23/2009 14:38:11
STATUS: Publish
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BODY:
『白い仮説 黒い仮説』(竹内薫/日本実業出版社)

ニセ科学を見破る思考実験

マイナスイオンは体にいいのか?
ミネラルウォーターって実はなんなんだ?
とか。
ちょっと科学的っぽく宣伝されているものがイメージのみだったり、とかいう
おもしろ読み物と、マンモス絶滅の話、逆クレブス回路が生命の起源?
とかの自然科学的な読み物。
前半のほうは、ほほ~と読み、後半のほうは、ちょっとよくわからん、と
面白く読みました。宇宙や時間の話は、面白いけど、私の理解を超える(^^;
まあ、理解できるんならもっと違う道に生きていたかも。

で。
話は、仮説。
あれこれの仮説が白いか黒いか。
白い、とは、おおむね正しいというか実用的というか。信じて使っても問題
なさそう、というところ。
黒い仮説、のほうは、疑わしい、根拠不明、使えない、という感じ、かな。
で、どっちか100%の話ってのはないし、そのグレー度を考えましょう、
ってことですね。
イメージだけに振り回されるのはダメですね~。
マイナスイオンのドライヤーとか私使ってるよ。なんかいいような気がするから。
ん~。
「~といわれています」という宣伝文句は信じないようにします。
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TITLE: 本2冊
AUTHOR: シキ
DATE: 04/22/2009 13:56:03
STATUS: Publish
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BODY:
『かくれオタク9割』ほとんどの女子がオタクになった(杉浦由美子/PHP)

好きなものを買うために仕事をする。
かわいいワンピースで仕事するキャリアウーマン。
そんな小見出しで、現在、オタク化してる女の様々、についてのレポート。
レポート、というか、今女の子はこんな感じかも、というお話。
オタク、といっても、マンガアニメとかのみならず、コスメオタクやら出産オタク
やら、アイドルオタクやら。腐女子、というのも、BL好きってことでなく
たんにもうアニメやマンガ好きならそういうもんなんですかー。
ん~。
オタクというか、深くマニアックに追求する趣味があれば、年齢や環境に関係なく
語り合える仲間ができる。って話か。
仕事をちゃんとこなし。不必要に仕事に依存なんてしないで、好きなこと欲しい
ものにお金使って楽しく生きる。
そんな現在の女達。マーケティングはそのへんを読めてないのではないか、かな。
これは、出たのが2008年4月。ちょうど一年くらい前ですね。
まだ未曾有の大不況、の前、ってことかなあ。まあでも今でもやっぱり、
オタク趣味にはお金使う、ってのは変わりないかなあ。

で、もう一冊。
『なぜ、腐女子は男尊女卑なのか?』オタクの恋愛とセックス事情
(腐女子シンジケート/講談社アフタヌーン新書)

これは2009年4月刊。
前の、杉浦由美子さんは、その前にも、なんか腐女子の本出して反発くらった
んだっけか。
で、これは、フツウに仕事してたりする現役現場の腐女子が、自分達のことを
自分達で語ってる。
杉浦さんのは基本インタビューをもとに、だったけれども、こっちは
友達同士でわいわい楽しくやってるほんとのことを本にしてもらっちゃいました~
という感じ。
男尊女卑、というのは納得です。
腐女子がリアル男子に優しいなんて嘘。
BLの世界がいかに学歴肩書き才能美貌金持ち賞賛に満ちていることか。
そういうのが大好き!
現実とマンガ小説は全然別、ってもちろんわかってるけど、まあ、そういう
のが大好き!ではあるわけで。オタク男子キモイとかダメ親父最低とかは
フツウに思ってるでしょう。(自分のことは棚に上げて、ってのは当然~)
というか、もうほんとうに、腐女子だからっていうくくりで納まるわけはなくて、
人それぞれだし。。。

どっちもそれなりに、ふ~ん、と思って面白くさくっと読みました。
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TITLE: 『ROMES 06 誘惑の女神』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/21/2009 10:32:56
STATUS: Publish
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BODY:
『ROMES 06 誘惑の女神』(五條瑛/徳間書店)

最先端の警備システム、ROMES。
日本で配置されているのは、最新の空港、西日本国際空港。
その西空で、航空会社のイベントとして、ジュエリー展が開催される
ことになった。
目玉は、「誘惑の女神」。純金製、きらめく宝石をちりばめられた女神像。
それを狙う、伝説的テロリストの名前。
すでに死んだはずの、カリスマテロリストの正体は。その因縁は?

という感じで、ロメスの第二弾ですね。うれしい!
システムと犬だけを愛し可愛がる天才成嶋。そんな上司に憧れがんばる砂村。
天才少年にメロメロになったかつての教授。みんなに愛されまくってる成嶋
さんが素敵すぎる☆

んまあでも、愛されまくりすぎて、そんなに愛されんでも。。。と、やや辟易
しないでもない、かなあ。
リョウとタジリのこととか、なんか話が盛りだくさんたくさんたくさん!
になりすぎてて、なんかもうちょっと掘り下げてってくれないか?とか、
成嶋さんのことも表面的になりすぎてないか?とか、もっと、もうちょと、と
物足りなく思う。
五條さんならもっともっと、もっと深く面白く書いてみせてくれるんじゃ
ないのか?と、私は期待しちゃうから~。
この本もそこそこに分厚いけれども、でももっとがっつり読みたいのに~と
思う。あるいは、もっとざっくり切り捨てて絞ってほしかった、とか。
五條さんには欲張りになっちゃって困りますね。

成嶋さんと砂村くんのこともっと読みたいのに~とかいう勝手な妄想もあり。
あ、これは、清水玲子さんの、『秘密』みたいな感じだ。
少年のようなしかしものすごくキレ者な上司と、純朴青年っぽい部下。

ロメスのは今後もまだあるかなあ?警備に徹する、というところがなかなか
難しいとは思うけど、ぜひ成嶋さんのことはもっともっと読みたい~と、思う。
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TITLE: 『日本語が亡びるとき』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/17/2009 09:48:49
STATUS: Publish
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BODY:
『日本語が亡びるとき』英語の世紀の中で (水村美苗/筑摩書房)

アイオワ・シティ。IWPというプログラムに参加するために集まっている
世界各地の作家。
西洋人。アジア人。さまざまな国から集まった作家。会話をする時には英語。
それぞれの国で。世界中で。それぞれの言葉で、作家たちは書いているのだ。

半分くらいはエッセイ的というか、著者の経験が綴られていて、
最初思ったよりはずっと読みやすかった。
私は、海外経験というものはなく、著者の経歴、経験をふむふむ、と
ひたすら読むしかできない。
12歳からNYにいて育っていながら、フランス文学を専攻、日本近代文学
のことが大好きなんだなあ。
英語が普遍語になっている、とか、グーグルが世界中の本を情報を、あつめて
ネット上に巨大図書館をつくる、というのとか、イメージはわかるけれども、
自分の実感はない。

話が、だんだんごちゃごちゃになってきて、日本文学が、という話なのかなと
思って読んでいると、なんか違って、日本語と英語、ってことかな。
普遍語、伝達の言葉として英語が主流で、母語が英語じゃない人たちは二重言語
生活を強いられることになる、というか。
ま、それはそうだよね。
学問はどんどん英語になって、優秀は人は英語しか読まなくなり、そして書かなく
なる、というのが、日本語が亡びる、ということになるのではないか、ということ
みたいです、が。
学問が、とかいうのはそうかなあとぼんやり思うけれども、でもやはり文学って
ことになると、なんかそうじゃないって話だったんじゃないのか。
世界に向かって発信したりするのはもちろん英語になっていくだろうけど、
母語としての文学はなくならないと思うし。(それは楽観的なのか?)
とても面白かったし、いろいろ知らなかった~とか、そうなんだ~とか教えられた
本ですが、だからなおさら、なんか主張がごちゃごちゃになってきてなんか、ええ?
と終わってしまったのは残念な気がする。
国民文学ってなによ。

教育としては、これからはしっかりバイリンガルできる少数のエリートを
育てて~と思う。でもちゃんと本当のエリート、であってくれ。
で、英語が話せるとか云々以前に、考えて主張して意見意思がある人間が必要、
ってことなんだよね。英語がどうこう、ってのは道具だから。使う人間が必要。
。。。がんばってくれ教育。
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TITLE: 『蠅の王』(その2)
AUTHOR: シキ
DATE: 04/13/2009 12:08:27
STATUS: Publish
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BODY:
少年の、人の心の中に潜む悪、というテーマだ、と言ってしまうととても単純に
思える。
読んでいると、ラーフの恐怖を味わい、ジャックの反発と権力欲にもひきずられる。
可哀相なピギー。可哀相なサイモン。消えてしまったちいさい子。
獣。悪魔。それは闇の恐怖。見えないからこそ恐ろしさは膨れ上がる。
そこで。
この島で。
ラーフのようであり続けられるだろうか。ジャックに従うのが悪なのか。
何が、彼らを支配していたのか。

忘れていた(考えられなくなっていた)助けである大人は軍人で、島から出られても
戦争の世界で。
追いかけられる相手は木で作った槍どころではなく、核兵器を持った敵なのだろう。
何が本能なのか。
何が救いなのか。
少年たちは。ラーフは。
生きていけるのか?

何もかも、忘れようと、するのか。島を出て。彼らは、どうなるんだろう。

今までいつか読もうと思ってましたが、なんか読みにくそう、と手を出しかねて
いましたが。そんなことなくてとても面白かった。
ラーフが金髪美少年~♪と勝手にあれこれ妄想はできますが。そんな浮かれ気分は
ともかく。
ぐっさり深く突き刺さる作品でした。
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TITLE: 『蠅の王』(その1)
AUTHOR: シキ
DATE: 04/13/2009 12:07:51
STATUS: Publish
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BODY:
『蠅の王』(ウィリアム・ゴールディング/新潮文庫)

無人島に、少年たちだけが、生き残った。
大人は誰もいない。

この小説が発表されたのは1954年だそうで。50年以上昔の小説、って
ことですね。その小説が描く、近未来。
今読んでも、おそらく近未来、と思える。
戦争が起こり、子供たちを守るためにどこか安全なところめざして飛行機で
旅立っていた。おそらく攻撃を受け、南の島に不時着。おそらく核戦争が
どこかで起こっている世界。しかし、その珊瑚礁の島は、さしあたり果物や
水に不自由することはなく、生き残った少年たちは、小さな子供は遊んでいて、
少し大きな子は(それでも12歳前後、くらい。中学生くらいなんだろう)
なんとか救助がくるまでやっていこうとする。

ほら貝を見つけて、それを吹きならして子供たちを集めたラーフ。ラーフと
最初に出会った、喘息もちで眼鏡で頭でっかちなピギー。
集まってきた小さい子供たち。制服に帽子姿の合唱隊たちを率いるジャック。
リーダーを決めよう。
集会を開こう。
ほら貝を持っているものが発言できる。
ルールを決めよう。火をおこして烽火をあげ、救助を求めよう。
最初は面白く楽しく大人のいない無人島生活をみんなでうまくのりきって
いけるさ。救助はすぐくるさ。イギリスへ、きっとすぐ帰れる。

しかし、豚をみつけ、狩りを始め。救助のチャンスを逃してしまい。
ジャックとラーフの反発が始まる。
無人島の、少年たちの中だけの、隊長という権力。そんな権力が、欲しいのか。
いや、少年たちだけだからこそ。
そんな権力が、欲しいのか。
最初、イギリスの少年として、立派にやっていこう、というちゃんとした「いい子」
たちだった彼らが、豚を殺し、髪も服もボロボロになり、顔に泥を塗り仮面を
まとったことで、蛮族、となってゆく。
最後まで、イギリスの少年としての理性を捨てなかったラーフは、狩りの標的とされ
血祭りにあげられるところだった。
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TITLE: 『PLUTO』1~7巻
AUTHOR: シキ
DATE: 04/06/2009 11:32:07
STATUS: Publish
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BODY:
『PLUTO』(浦沢直樹/小学館ビッグコミック)

現在7巻まで。7巻まで買った。読んだ。

始まった当初から、すごくいい、すごくいい!という話は聞いてましたが、
でもどうかなあ、とためらってました。しかし、次の8巻で
完結らしい、と聞きまして。
8巻くらいだったら、と思って読む気になりました。
ブックオフで、1~4まで発見。お試しのつもりだった
のだけれども。
ほ、ホントに、すごく、凄く、すごくいい!

言うまでもなく、手塚治虫の、『鉄腕アトム』の中の一話(というのかな?)
「地上最大のロボット」という話を原作としてます。
でも私はアトムの印象ってあまりないのですが。読んでないし。アニメは
ちらほら見てる。アトムのことはもちろん知ってるけど、なんとなく、程度です。
だから、どの程度原作と同じとか違うとかはよくわかりません。
わかりませんが、でも、すっごく面白い。
たぶん原作知っててもいろんな違いを面白く読んだり、こんな風に料理したのか、
と、面白がる幅が広がるのでしょうが。
今のところ、どうなるのっ、どうなるの~~~~、と、ハラハラしていこうと
思うので、一応手塚治虫のほうは読まずに我慢でいこうと思います。

世界に、大量破壊兵器となりうる高度なロボットが7体あって、それぞれが
殺されていく、という話。連続殺人事件を追うミステリとして私は読んでます。
主役、というか、メインの視点が刑事のゲジヒトで始まってるし。

ロボットが、人間と同じように人権を持つ、認めよう、という社会。しかし、
それに反発するものもいる。差別。国際間紛争。親子。死。
鉄腕アトムの世界、というと、明るい未来で悪いやつどんどんやっつけちゃう、
ってイメージだけれども、このマンガで見る未来は、(未来というより、ほとんど
現代、ごくごく近未来、のようなこの世界)悲しみに満ちている。
たぶんもともと、手塚治虫の世界も、あの可愛らしい絵に目をくらまされながらも、
哀しみや、残酷さ、悲惨さが深くあるもの。
ロボットの哀しみを。でもたぶん人間の。生きるものの。魂の。哀しみを、
この上なく上質に描いて見せてくれていると思う。
ロボットが、「死ぬ」たびに、深い深い哀しみが。うつくしさが。

7巻では、エプシロンのあまりの優しさに、またしても泣かされた。
エプシロンの手を。
あの手を。

壊さないで、と、祈る。
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TITLE: 『サブカル・ニッポンの新自由主義』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/02/2009 11:21:09
STATUS: Publish
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BODY:
『サブカル・ニッポンの新自由主義』-既得権批判が若者を追い込む
(鈴木謙介/ちくま新書)

 第1章 既得権批判-流動化と安定の狭間で
 第2章 インターネットと反権威主義
 第3章 サブカル・ニッポンの新自由主義

という章立て。
既得権批判とかインターネットと反権威主義とか、現状分析、です。か。たぶん。
すみません。正直、あんまりさくさく読めるというわけではなく、それは私が
頭悪いからだと思うんだけど。文章がダメかもしれない。新書だから軽々らくらく、
って感じではないかと、思います。たぶん。私が読めてないだけか。社会学とか
全然軽いとこしか読んでないし知らないから。

新自由主義、というのが曖昧で、これを読んでもなんとなく曖昧にしか見えない。
いろいろごっちゃになってる感じ、なのか。右でも左でもなく、という感じ?
右でもあり左でもある、という感じか。
人間らしさ、といってもしょうがない。

うーん。
こうでしかない、と、思考を縛るのが苦しい、のか。
どのようでもありえる、という広がりをこそ認めるといいのか。
うーんんんんん。
社会なんて変わるのか?ほんとうに?ほんとうに、といい続けることで?
ほんとうに?
ほんとうに?

こんなにも疑い深くなってることこそ、社会変革の障害なんだろう。
未来に希望なんてない。社会がよりよくなるとは思えない。幸せはささやかな
現状維持で精一杯。
苦しい。

この国がどうなっていくのか、見ていたい。
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TITLE: 『人生問題集』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/01/2009 10:00:25
STATUS: Publish
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BODY:
今日はパタリロ殿下の誕生日なんですね。
おめでとう殿下!

『人生問題集』(春日武彦・穂村弘/角川書店)

友情 怒り 救い 秘密 努力 孤独 仕事 家族 不安 記憶 言葉
お金 愛  読書 

などについて、「現役“文学青年”たちがとことん考えすぎてみました!!」(←帯文より)
という本。
対談です。
とっても読みやすいし、うんうん、って面白かった。
でもなんだかんだいっても二人とも十分立派な大人で、エリート対談じゃん、と
思う。僻み根性の私。。。
うーん。いろいろ抽象的には大人って難しいし、本当に大人だ、なんてのは幻想
かと思うけど、まあ、暮らすに十分なお金を稼ぐ、仕事をしてる、結婚してる、
って、それは大人だと、私は思う。

二人の仲がよさそうでうらやましいかぎり☆
二人とも自分の気持ちとか記憶を緻密に語ってるなあと思う。
気持ちをちゃんと語れるって凄いなあと思う。本にしてるわけだからいくらかの
手直しとかはもちろんしてるのだろうけれども。
自意識過剰。っていうのは、でも、誰だってそうなんじゃないのか。
それを、自分の言葉でこんな風に語れるっていうのがすごいなあと思う。

最後の、煩悩108コンテンツリスト、面白いです。
穂村さんのリストは、ああなるほどうんうん、っていうのが多くて、私って
穂村さんの本、そういえば全部読んでるか、な?と、自分がキモイ感じ(笑)
春日先生のほうはまだわからない知らない事柄だらけで、本も全部読んでは
いないし、そうだよなあ、と、安心。
春日先生のお母様の話とかすごい素敵。つかやっぱり、そういうご家庭で
お育ちになったのですかそうですか、とか思う。そうであってくれて嬉しい。
いいな~。
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