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『坊っちゃん』(夏目漱石/夏目漱石全集2 筑摩書房)

『坊っちゃん』(夏目漱石/夏目漱石全集2 筑摩書房)

親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりして居る。

てわけで、先日読んだ柳広司の贋作坊ちゃんが面白かったので、
本来の坊っちゃんを読んでみた。
改行少なっ。
みっしり。
漢字いっぱい。ルビいっぱい。
というのを改めて思い知る。でも読むとぽんぽんテンポいいし、
短文で気持ちいい。そっけない。なんだか酷い言葉遣いだわ、と
今の私の目には見えるけど、(田舎を馬鹿にすること甚だしい(笑)
そういうものか、と思う。坊ちゃんが東京のほかを知らない若造な
わけで、そっかー、24歳なんだね、と思う。それにしても。
もうちょっとオトナでもいいのじゃないか坊ちゃん。可笑しい。

柳さんの贋作、というか、裏読み、を思い出しながら読むと、
なんだか唐突だなとかわけがわからないな、とか思うところが、
なんとなく裏ではあんな事情があるに違いない、なんて思えて
面白かった。
坊ちゃんそのものには時代背景はほとんど出てこない。けれど、
日露戦争後、というあたりではあるので、んー。アカとか自由民権
とか騒がしいときだったのかなあ、と、これは私はあまり把握して
ないけれども、そういうときだったか、と思う。
坊ちゃんはわりと単純馬鹿、ってことらしいとしていいけど、山嵐の
行動とかわけわからないもんなあ。何者だよあんた、という気がする。
おかしな薬を盛られたのだ、というほうがなんか納得できたりもする。
漱石先生は何考えてこれ書いたのかなあ。
あんまり何も考えずにぽいぽい書いたような気がするけど。
面白かった。

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『ハーモニー』(伊藤計劃/ハヤカワ文庫)

『ハーモニー』(伊藤計劃/ハヤカワ文庫)

人間が、おだやかに社会的に暮らしていくために。
一番いらないものは何?

読んだのは二回目。文庫になったのを買って読んだ。読み終わったのは
しばらく前で、地震よりも前。
少女たちは世界を憎み、世界の終わりを夢見た。という世界観が。今に
なると辛い。今けっこう世界終わってるわ、と思う。
 
ハーモニーの世界では健康であることが何よりも大事。人が健康に生き
社会的に立派に役割を果たしてゆくこと。感情は穏やかに。それぞれの
個人よりも社会的にどう役立つかが重要。個人の情報は常に開示されて
いる。自分は危険人物じゃない、と、周囲に知らせなくてはならない。

この本が出たのは2008年。
ソーシャルネットワークがあまねく発展した社会か、という感じがした。
勝手な印象だけど、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグが目指して
いるのって、こういうことなんじゃないの?と思った。誰もがフェイス
ブックのページを持ってる。誰もがそのページを見て相手がどういう人
なのか知る。現実的には、フェイスブックに登録しプライバシーを開示
するのは今、登録した本人が設定できるけど、公共機関がからめば、
このハーモニーの世界までわずかな差しかなくなるような気がする。
人々が社会的におだやかに思いやりを持って危険を回避し健康に暮らし
てゆくこと。それは理想世界だと思う。それはでもたまらなく息苦しく
生きづらいように私は思う。ミァハのようにはなれないし。トァンの
ようにもなれないだろうけれど。
意識をなくす、のはこわい。わたしはわたしをなくしたくはない。
でも、
いっそなくしてしまえば。
なんの苦しみもなくなって、それは素敵なことになるのかもしれない、
とも。少し思う。その時。どこまで人間なんだろう。それを人間と呼ぶ
のは、今の私には無茶だと思う。でも。苦しみを苦しみたいのか。
わたしがわたしでなくなって、でも、それも、いいのかもしれない。
わたしはよわいから。らくになるのかもしれない。らく、か、どうか、
すら、感情はなくなるのだから。

3.11以後。世界は変わった。ハーモニーの理想世界へ。加速するのか、
全然違っていくのか。世界はどうなっちゃうんだろう。

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『男の絆』(前川直哉/筑摩書房)

『男の絆』(前川直哉/筑摩書房)

明治の学生からボーイズラブまで
というサブタイトル。
明治時代の学生たちの間で流行っていた「男色」のこと。
女学生の登場。
男の友情へ。同性愛者の誕生。
締め出される女性と「ボーイズ・ラブ」
という風に、時代をたどって丁寧に書かれていた。こういう風に時間を流れで
捉えてみると、なるほどーと思うしわかりやすい。面白かった。
ボーイズ・ラブあたりのことは最後のほうに少し、といったところ。
基原稿は修士論文だったりの論文だそうです。ちゃんと読みやすい文章になって
いるのでかなりすいすい読める。
最初は硬派学生が男色、だったのが、だんだん相手が男女かかわらず恋愛すんのは
軟派学生、ということになって、やがて恋愛要素抜きに「友情」を築くようになる、
という男の変遷。
「家庭」という考え自体がごくごく近代に作られたものであること。
女性はマイノリティの中でもさらにマイノリティだね、というようなことも少しは
触れてあった。
ヘテロセクシズムがこんなにも支配的になっているのは近代つくられたんだよ。
ということを、今のヘテロセクシズムガチガチで疑ったこともないというあたりに
読んでもらえればいいのに、と思うけれども。疑ったこともない人はこういう本を
読むことすら拒否感があるのだろうから、届かないんだろうなあ。
なんか辛い。

ちょっと関係ないながら、最近私が勝手に個人的に気になること。
「ホモ」という言葉を目にするたびに、それは蔑称だから使わないでほしい、
なんで平気な気軽な感じでその言葉を使うんだろう、と思う。蔑称だった、という
私の認識が間違ってるのか?と自分に自身がなくなる。でも。どっちかといえば
「ゲイ」という言葉を使えばいいのに。と思う。言葉狩りをしたいわけじゃなくて
使うな、と強制、矯正したいわけじゃないけど。目にするたびに、あー。と、
ガクっとグサっと私個人としてはうなだれる気持ちになる。
終わりの章に、「「日本は同性愛に寛容」というウソ」というのがある。
日本ではまともに議論にすらなっていない、というだけのこと。こういうのを、
もっとたくさんの人が知ればいいのに、と思う。
たくさんの人は知ろうとすら思わないんだろう。どうにかしてたくさんの人に
届けばいいなあ。

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読書日記引っ越し

インターネットを始めた当初、さしあたり日記、というわけで始めたのがさるさる日記だった。
読書日記、普通の日記、などなど。
10年あまりになるのか。
ついに、さるさる日記のサービスが6月末に終了、というお知らせが出た。
おそれていたことがついにー。

今までのデータは消える、ので、どうしようかと悩んだ。消えるにまかせてもいい気もした。
そうそうめったに読み返したりもしないし。
でもやっぱり我が人生の10年ほどの記録がせっかくあるんだしなあと思うとやっぱりなんだか。
またネットにあげるかどうかもちょっと考えた。我ながらはずかしい。
でもまあ今までもあったわけだし、ローカル保存してもそれはそれでそのうち消しちゃうだろう。
ここのブログ、つくったままで放置気味だったし、これからこっち使おう。
そう思って過去データもざっくりまとめた。

この10年あまり。なんの成長もないわねーと思うけれど、それなりにいろいろあるわね。
ま。
また極めて地味に。個人メモとしてやっていこうー。

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2011年6月

TITLE: 『新世界』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/11/2011 18:14:32
STATUS: Publish
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BODY:
『新世界』(柳広司/新潮社)

ロスアラモス。
優秀な科学者が集められた極秘の町。新しい爆弾の開発が進められる町。
爆弾が完成し、日本が降伏した知らせをうけて戦勝パーティの日、馬鹿げた
事故の翌朝、病院で一人の患者が殴り殺されていた。
科学者を狙った間違いの犯行なのか?

柳さんのところに、ある日編集者を紹介してくれ、と持ち込まれた
原稿、という始まり。原爆の父を呼ばれるオッペンハイマーの死後見つかった
遺稿の中の小説だという。
なんでそういう設定にしてるのかよくわかんないけど。原爆のことを書くのに
ミステリの体裁をとるとか著者にワンクッション入れるとかそういうことなのか。

ちょっと、どう捉えていいのかわからない。
エンタテイメントとしてすごく面白い、というほどでもないかーと思う。
原爆をつくった科学者も所詮ただの人間、という話なのか。んー。どうにも
中途半端な感じがする。今読んだからなのか。

しかしたまたまたとはいえ今日読みきったんだけど。
三月十一日から三ヶ月。地震のあと。原発事故のあと。
この本は二〇〇三年刊で、関係ないんだけど。核のことを思うのは、この暗鬱たる
気分のときなので普通に面白いのかどうか判断がつかない。
原爆を落とされたわけじゃないけど。今現在も被曝しているかな、と頭のどこか
でずっと思っている。ただちに健康被害があるわけではない、のだろうけれどもね。
どうにも自分自身この世界に言葉がないし考えられないし受け止められない。
原爆がつくられたときから開かれた新世界。死神と破壊の世界。その地獄が
遠くなったはずの今、また目の当たりにしてる。
核実験の成功はまさにパンドラの箱だったのだと思う。時間は戻せない。
希望が残っていることを、希望の未来があることを願う。
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TITLE: 『黄金の灰』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/10/2011 18:06:44
STATUS: Publish
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BODY:
『黄金の灰』(柳広司/原書房)

古代ギリシアの夢。幻のトロイア。
夢から黄金を発掘しあてた男、ハインリッヒ・シュリーマン。
彼がついに黄金を発掘した時、殺人事件が起こった。

柳さんの長編デビュー作、だそうで。2001年刊。
シュリーマンの若き妻、ソフィア視点からの語り。シュリーマンについては
私は、えーと、一応名前程度は知ってるかな、というくらい。むかーし子供向け
伝記シリーズみたいなので読んだことがあるかも。
なので、この小説中のシュリーマンの造形がどの程度史実的なものかはわかんない
けども、まあ、別にそこは気にしないでそういうキャラなんだろう、ってくらいで
読んだ。シュリーマン好きだったりすると余計に楽しめるのかな?わからんけど。

正直に言えば私にとって面白い話ではなくて、読んでると眠くなって仕方なかった。
なかなか読み終わらず。
んーでもたぶんご本人的にも、まだ下手だったのでは、と勝手に思う。
あと私個人的好みとして、メインキャラが女性って時点で興味激減。シュリーマンも
あんまり魅力的とも思えず。いろいろとってつけたような筋立てかなあと思った。
最初に読んだ本がこれだったら、柳広司を追うことはなかったなーと思う。
夢の中でなんかいろいろ出来事が走馬灯になる感じはもうこの最初っからあるパターン
なのか。
ちょっとだけ微妙にファンタジーめいていたりするのが邪魔に私は感じる。
ギリシアのロマンってことだからそういうのもありなのかなあ。
ソフィアが何者なのです、とかいう問いも放置されたよーな。ブラウンさんって一体。
ラスト、その後の歴史とか大雑把にやるより、もうちょっと細部を丁寧に書いて欲し
かったなあと思った。
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TITLE: 『贋作『坊ちゃん』殺人事件』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/08/2011 15:05:47
STATUS: Publish
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BODY:
『贋作『坊ちゃん』殺人事件』(柳広司/角川文庫)

親譲りの無鉄砲で子供のときから損ばかりしている坊ちゃんが
三年ぶりにかつて教師をしていたところへ戻る。
あの時天誅を下してやったと思っていた赤シャツが、あの日の後、
自殺していたというのだ。
東京の街で偶然再会した山嵐にその話を聞き、なりゆきでそのまま
一緒に旅にでる。赤シャツは、殺されたのか?
 
『坊ちゃん』は読んだことある。けども、昔のことだしあんまり細々した
ことは覚えていないと思う。
でもこの文体。この言葉遣い。このテンポ。この無鉄砲(笑)は、ものすごく
本家『坊ちゃん』な感じがする~。解説にもあったけど、『坊ちゃん』をまた
すぐ読みたくなったなあ。つきあわせて読みたいような。お見事。
3年前に坊ちゃんが経験したことと、まさに世界が変わる。見方を変えると
こういうのもありだったのかもよ。と、思わせられるー。面白い。
しかしこれ、えらく物騒じゃないですかわがふるさと松山は(笑)
社会主義と自由民権運動との対立と闘争の舞台だったのかよ。タイヘンだ。
でも学校ってそうだったのかも。と思わなくもない感じになっちゃう。

天皇がどーのってなったり。夢の中で推理(?)が進んでいったりするのは。
『トーキョー・プリズン』でもあったなっと。こっちの方が書いた時期としては
先か。そしてなんだか、うらなり君がかっこいい。黒幕だなんて素敵。
そういう目でやっぱりもう一度、『坊ちゃん』を読んでみよう。
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TITLE: 『ダブル・ジョーカー』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/04/2011 12:37:19
STATUS: Publish
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BODY:
『ダブル・ジョーカー』(柳広司/角川書店)

陸軍に極秘に組織されたD機関。
「魔王」と呼ばれる結城によって組織されたスパイ養成機関。

短編。「野生時代」に出たものと、書下ろしひとつ。
 ダブル・ジョーカー
 蠅の王
 仏印作戦
 柩
 ブラックバード

結城の過去がちらっと出てくる「柩」、かっこよかった~。
やっぱドイツだよねー。そしてさらにその上を行く男、としての結城かっこいー。
ちらっとだけ優しいのもかっこいい。
まったくのアクシデントの事故で最初から死んでいた真木もなんだかかっこいい。
「蠅の王」も好きだった。いきなり笑えない漫才(?)で始まるのは苦笑、と
いう感じだけど。
最後ので戦争が始まってしまったので、このシリーズは終わりなのかなあ。
面白かった。
でも長編が読みたいー。
 
まー雑誌に発表だから仕方ないんだとわかってるけど、D機関の説明の感じが
繰り返されてるのが、まとめて読むときにはちょっと邪魔に感じた。
結城は影の存在だから仕方ないけどーでも結城主人公で長編読みたいーと思う。
しかしスパイなみなさん超人すぎる。私があまりに凡人だからダメなのか(^^;
あくまで私の勝手なイメージだけど、陸軍よりは海軍すきーで、なんか日本の陸軍
ダメ軍なイメージなので、ちょーっと乗り切れない気はする。なーんかどーにもうーん。
ま、この話の中でもD機関以外の軍はダメ軍っぽくてそれはまあそうかとも思うけど。
で、やっぱり日本人はスパイはダメなんじゃ、という思い込みがあるので、嘘臭さに
拍車がかかるというか。ま、お話だからいいんだけど。
でもやっぱりどっちかというと長編が読みたいな。

 
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TITLE: 『ジョーカー・ゲーム』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/02/2011 20:58:59
STATUS: Publish
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BODY:
『ジョーカー・ゲーム』(柳広司/角川書店)

短編集。
 ジョーカー・ゲーム
 幽霊 ゴースト
 ロビンソン
 魔都
 X X ダブル・クロス

「魔王」と呼ばれる男。結城中佐。かつて優秀なスパイだったという伝説
めいた逸話を持つ男。
陸軍に極秘に設立された諜報員養成所―スパイ養成学校。D機関という
そこは結城の指揮下にあった。
軍人以外から選ばれたそのメンバーは常日頃から偽名であり素性は一切
隠された。スパイとは、何事にもとらわれない。見えない存在になること。
 
「ジョーカー・ゲーム」が一番面白かったかな。D機関最初期、というあたり。
軍との連絡員、であるという佐久間くんがいい。
他、D機関を卒業したスパイたちのそれぞれの活躍。短編なので期待よりは
あっさり。おそろしく先をよむ男、結城。スパイそれぞれも超人的優秀さ。
「魔都」も好きだった。
上海とかって、退廃のイメージ~。及川大尉は、名前的にもみっちーを
脳内キャスティング。
でももうちょっとそれぞれを深く読みたい感じ。
「ジョーカー・ゲーム」と「魔都」はそれぞれが一冊の長編として読みたいよ。
魔王結城の過去とかねー。

というところで、あーやはり私は五條瑛が好きだ大好きだ、と思った。
また五條さんのが読みたくなる。
でも次、『ダブル・ジョーカー』読む。
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TITLE: 『トーキョー・プリズン』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/02/2011 15:52:02
STATUS: Publish
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BODY:
『トーキョー・プリズン』(柳広司/角川文庫)

スガモプリズンにやってきた、エドワード・フェアフィールド。
ニュージーランド人。今は軍からは離れている。戦前の仕事、私立探偵。
戦時中行方不明になった捕虜の行方を探している。その調査を認める代わりに、
交換条件をつけられた。このスガモプリズンで起きた変死事件を調べて欲しい、と。
 
柳広司を初めて読む。『ジョーカー・ゲーム』が人気、っていうときに名前を
知ってそそられていたものの、図書館でなかなか借りられなかったのでそのうち、
と思っていた。で、まずは気になったこれも、と借りてみた。
すごく面白い!

スガモプリズンを舞台にミステリ、というのも面白いし。キジマがなんといっても
魅力的。かっこいー。
記憶をなくした男。しかしずば抜けた推理能力で一目でフェアフィールドのあれこれ
を言い当てる。シニカルで頭脳明晰、苦しみの中にある美青年。ということで惚れる~。

戦争。戦後。そういうのを考えるのは苦しくて私は逃げがち。
エンタテイメントの小説の中でこんなにきっぱり描いてるの面白いなと思った。
テンノウとかまで書くか。というか、そんなの気にするのは私だけ?わからん。
舞台としての戦後なので、フィクションなわけだけど、あんまり平静でいられない。

事件の謎、キジマの謎、少しずつ明らかにしていってひっぱるのに私は
すっかりつかまれて、面白いやめられないとまらないで一気。実はキジマは、という
話は途中のは見当ついたものの、最後のほうのキジマの手記はステキだった。
でもそれもどこまでホントなんだ。何がホントなんだ。と思う。そういう風に思わせ
られるのは私がすっかりはまったからですね。
面白かった。
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TITLE: 映画『マイ・バック・ページ』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/01/2011 19:16:38
STATUS: Publish
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BODY:
六月。
さるさる日記がなくなるそうなので、引っ越しを考えなくちゃいけない。
今までのデータどうしよう、とか、めんどくさくって。。。
引っ越し決めたらお知らせします。(と、いるのかいないのかよくわからない
この日記を見てくださっている方へお知らせでした)
 
 

映画『マイ・バック・ページ』

1969年。週刊誌記者となった沢田は本来の希望とは違う配属先で
仕事に迷いを持っていた。
学生運動をやろうとする片桐は、激しい議論はするものの、実際の
行動や目的にはほど遠かった。

雨を見たかい って歌好き。その「雨」ってナパーム弾のことなの?え?
時代は学生運動真っ只中、よりは少し後。ベトナム戦争に記者は憧れる
頃だったのか。松山ケンイチは、ノルウェイの時もこの頃の学生、だった
のだと思うけど、もちろん全然違うもっさりした学生になっていた。口先
の議論は勢いいいけど、すぐに口先だけののヘタレ、という姿が見える。
でも少しは人をひきつける、という、一瞬見せる顔、というのがぐっとくる
感じがあって、松山ケンイチすごいーと思う。暗い中に梅木(片桐)の顔
だけ見える感じ、とかひきこまれる。
沢田をやる妻夫木くんもすっごくすっごくよくって、最初の頃の青臭い感じ
から、ラストにいたるまで。セリフとか大きなアクションがあるわけじゃない
のにその姿とかそこにいることで見せるものがすごくあるいい役者だ、という
感じがした。「悪人」見なかったけど、こーれはー。ほんとにいい役者に
育ったのだろうなあと思う。「悪人」も見ようかな。

話としては地味。殺人事件、というか、事件、はあるけども、地味。
あの頃の彼らを見る、という感じ。ノスタルジーや感傷の甘さよりは、
淡々とただ彼らがいるという感じがして、よかった。
私が妻夫木くんも松ケンも二人とも最初から好きだから贔屓目かなあ。
んーでもよかった。
川本三郎の自伝的小説?の原作らしいけど、本は読む気がしない。なんか
川本三郎嫌いってい印象だけがあるなー。昔なんか読んだことがあって厭な
感じが残ってるんだなー。

出番はほんの1シーンだけど、三浦友和が凄い。きっちり大人だった。かっこいい。
役者がみんな素敵だった。
でも沢田も片桐くんもまったく好きにはならなかったなあ。妻夫木くんと松ケンは
もっと大好きになった。学生運動って。何なんだろうなあ。。。
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2011年5月

TITLE: 『君がいない夜のごはん』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/31/2011 18:26:09
STATUS: Publish
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BODY:
『君がいない夜のごはん』(穂村弘/NHK出版)

食べ物とその周辺をテーマにしたエッセイ集。
きょうの料理ビギナーズ と 月刊ベターホーム に連載していたもの
をまとめた、のに加筆修正など、でしょうか。ビギナーズのはちらほら見ていたけど
ベターホームも連載してるのね。知らなかった。
 
さらっと、ふむふむと、とっても読みやすくっていいですね。
一つ一つの分量も4ページくらいで。
ほむらさんは料理が全然できないそうだ。
できない、というか、やらないんでしょう、とお友達にせめられるみたいなことが
書いてあって。あーあ。と思う。
奥さん偉いなあと思う。愛があるんだろうなあ。
というわけで、軽く自虐に見せかけてのろけがたっぷりなんだなー。
いいですねー。と、ちょっとひねくれながら読む。
言葉遣いが、ですます調というか、たいへんソフトに計算されていて、
そっかー。きょうの料理ビギナーズとか買ったり読んだりする人向け、というと
こんな感じなのか、と思う。なるほどある一定の感じよさ、ですね。
連載をぱらぱら見ていた頃にはあんまり思わなかったけど、まとめてすいっと
一気に読んじゃったので、全体的な印象、というのがそんな風に残った。
相変らずの安心の面白さです。
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TITLE: 『鈴を産むひばり』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/30/2011 16:22:52
STATUS: Publish
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BODY:
『鈴を産むひばり』(光森裕樹/港の人)

1998年から2010までの歌から314首を選び三章にまとめたもの、
だそうです。歌集にするにあたって旧仮名遣いに統一しました、とあるので、
最初の頃は新仮名だったのかな。いかにも旧仮名がふさわしい、という風情
でたまりません。
出てわりとすぐに、いいという話を聞いて買っていたんだけど、でも読むのが
怖くてずっと傍らに置いたままにしてた。ぱらぱら見ただけでももう、決定的に
上手い。うつくしい。凄いよくできてるってわかるのでなんかもう自分が歌やる
のが厭になると思って見たりやめたりしていたのを、ようやく最初から最後まで
読んでみた。
旧仮名のせい、というのもあるとはいえ、見事に抑制のきいた世界。完成度抜群。
うつくしいー。うっとりして大好きになってしまうしかない。
著者の姿というのはあまり見えないように距離を置いてる。IT関係の仕事だったり
するのかなあ、と思うけど全然違うかもしれない。著者の姿が気にならないのがいい。
小ぶりで水色の表紙のきれいな本で、きれいにガラスケースに収めつくり上げた
世界、という感じの作品とあいまって、とても大事にしたい本だと思う。
素敵だなあ。

いくつか好きな歌を。

 金糸雀の喉の仏をはめてから鉱石ラヂオはいたく熱持つ  (かなりあ)のルビ
  
 内側よりとびらをたたく音のして百葉箱をながく怖れき
 
 手を添へてくれるあなたの目の前で世界をぼくは数へまちがふ
 
 孵らずのさなぎを裂けば一匙の鱗粉のみに溢れてゐたり
 
 狂はない時計を嵌めてゐる人と二度逢ふ二度はすでに多きを
 
 乾びたるベンチに思ふものごごろつくまで誰が吾なりしかと
 
 だとしてもきみが五月と呼ぶものが果たしてぼくにあつたかどうか
 
 ずぶぬれのコートを羽織るもし人に翼のあらばかく重たからむ 
 
 人のみなうつむく冬の図書館にたつたひとりを探してゐたり
 
 オリオンを繋げてみせる指先のくるしきまでに親友なりき
 
 出目金でためすゆふべの読唇術――ユメガボントニ ナ ル 日 ガ 怖 イ

 
漢字の正字が出せなかった。「溢」と「逢」はほんとは違う字。
素敵だなあ。
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TITLE: 『しくじり姫』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/28/2011 10:32:41
STATUS: Publish
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BODY:
『しくじり姫』(ゴマブッ子/ヴィレッジブックス)

あの女 ブログ愛読なのでつられてまた買っちゃいました。ゴマさまの本
4冊目くらいかな。一冊買ってないのがあるけど。
初版には白鳥カードが二枚!とかwそういうのに釣られるワタシw
そしてひっそりと著者近影!おおー。微妙にカットされててお顔はわかんない
んだけれども、すごいかっこいい!感じがする!w黙っていればモテそう、
と言われる爽やかゲイ、妻夫木くん似、ってのは嘘じゃないんだろうな~と
妄想できる!ww

これは小説集、ということらしく。小説というかお話?御伽噺のゴマ流アレンジ
で、あの女から脱却めざせ綺麗売り!という感じ。さくさく面白かったし、
あ~という感じをうまくお話にしてる~wwと思う。
面白おかしく書いてくれてるけど、結局、人生の気づき、とか、感謝の気持ち、
とか、結局変わるのは自分、とか、思いやりの気持ち、とか、求めすぎないで
足るを知る、とか。根本的にはやっぱり人生ってそういうことが大事なのね、
というお話。ゴマさま流だとバカバカしかったり毒舌混ぜたりしてて、説教臭さ
がかなり減ってて読みやすい。決めるのは自分だから。
なんていうかこう。。。我が身を振り返ってワタシってダメ人間、とまた軽く
落ちて卑屈になるーw優子だ。ワタシは優子だ。ヤダーw
まあ、いきなりばっちり変われないわもうこの年になると。といきなり逃げ腰
になっちゃうけど、でも少しずつでも心がけを持とうと思う。
ま、毎朝あの女ブログ読んで、ゲラw!とかやってるけどね。人には「にっこり」
とできるようにしよー。
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TITLE: 『マスコミは何を伝えないか』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/21/2011 17:07:05
STATUS: Publish
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BODY:
『マスコミは何を伝えないか』(下村健一/岩波書店)

メディア社会の賢い生き方

著者は、TBS社員としてアナウンサーや取材ディレクター、キャスター
などであった人。現在はフリーだそう。現在の肩書きとしては「市民メディア
・アドバイザー」だそうです。
この本が出たのが2010年。現在もテレビに出てコーナーをもったりしてる、
そうで。私も見たことあるのかなあ。でも名前見てもあんまり覚えがない、
というあたり。
現在もマスコミの中の人、であり現場をふまえての、マスコミ被害加害の分析、
メディア・リテラシーについて、の本。講座の書籍化。テーマごとにゲスト
との対談もあり面白かった。

 第一章 報道被害はなぜなくならないのか? ―悪意なき《見えざる手》
 第二章 マスコミ自身による解決の道 ―《修復的報道》という提案
 第三章 自らが発信する時代へ ―新たな担い手「市民メディア」とは何か?
 第四章 メディア社会を賢く生きるために ―メディア・リテラシーを養う

市民、という言葉がなんかヤダ、という気もしないでもないけどー。
マスコミはこやって報道の偏りが出るのか、とかわかりやすい。なんで大勢に
のっかってばっかりかというと、みんながそうだからそういう報道すると決める
ハードルが下がる、とか。マスコミも人やのう、という感じ。なのにマスコミ
の報道を絶対視する人が沢山いる、というのも。

私は、学校でメディア・リテラシーがなかった時期、の教育を受けてきたんだな。
あんまり学校時代の記憶ってないけど(馬鹿なのでよく覚えてない…)メディア
発信的なこととかたぶんあんまり教わったりやったりしたことはない、ような気がする。
今の学校はそういうのやってるのかな。メディア・リテラシーがみんなこれから
上がっていくといいね。鵜呑み、ってしてないつもりだけど、自覚ないままに
鵜呑みしちゃってるかもしれないしなあ。自覚自覚。スポットライトの外にも
いろんな世界があることを、忘れてないつもりだけど忘れるかもしれないから
気をつけよう。。。
マスコミが変わるのかどうかも。どうなるかなあ。
今度の震災関連見てても変わるとはなかなか思えないなー。
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TITLE: 『フェイスブック』 *2
AUTHOR: シキ
DATE: 05/21/2011 14:10:09
STATUS: Publish
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BODY:
『フェイスブック』*1のつづき

私はフェイスブックをやってみたいという気持ちは今のところない。大体はミクシィ
をイメージしながら読んだ。フェイスブックの目指す方向っていうのが、どうにも
『ハーモニー』の世界なんじゃないのかと思えてしかたない。『ハーモニー』の文庫も
読み終えたばかりで余計にそう思うのかもだけど。誰もが自分のことを情報開示して
透明化し、社会化し、ふさわしいふるまいをし、おだやかに監視しあう。
ジョージ・オーウェル化、という言葉も出てきたけど、私はフェイスブックってそっち、
ジョージ・オーウェル化に近いと思うんで抵抗感のほうが強い。マークは理想があり
悪用したいとは思っていないんだろうけど、でもなー。そんなに深く気にせず、
ともだちとつながって楽しもうよ、と、凡人的にはそういうもんかもだけど、でもなー。
あんまりソーシャルになりたくないひきこもり根暗人格だな私は。。。
しかしこれからフェイスブックがどうなっていくのか。すごく面白いし見ていたいと思う。
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TITLE: 『フェイスブック』 *1
AUTHOR: シキ
DATE: 05/21/2011 14:09:08
STATUS: Publish
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BODY:
『フェイスブック 若き天才の野望』(デビッド・カークパトリック/日経BP社)

5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた
 
マーク・ザッカーバーグはじめ、フェイスブック内部の多くの人にたっぷり
インタビューし取材して書き上げられた本。映画とはもちろん違う。映画が原作
(原案?)にしたのは違う本。映画はやっぱり映画で、わかりやすく面白く完成
させたドラマなんだなあと思う。映画すごく面白かったのでこの本も読んでみた。
この本のほうが真実、かどうかというのではなく視点が別物。マーク本人だとか
よりも、フェイスブック、というビジネスが生まれ急激に成長していく様を描いて
いる。すごく面白かった。

学生の思いつき、で始まったかのようなインターネットサービス。
フェイスブック以前にもソーシャルネットワークサービスはあったし、IT産業の
様々な成長衰退はめまぐるしい。フェイスブックの急激すぎる巨大化も、西海岸に
あってはありなスピードなのかなと思う。それでも驚くほどの成長ぶり。
投資家がどーこーというあたり、私にはいまいちピンとくるほどわかるってものじゃ
ないんだけれども、投資もちかけられるとか、買収もちかけられるとか、交渉する
のがマイクロソフトだグーグルだとか、金額評価額が億の単位でガンガン上がるとか
なんかすっげー!という興奮がある。
広告をなかなか受け入れないとか目的は金じゃないとか、マークすっげー!とかね。
フェイスブックが変える世界、という感じ。プライバシーの問題とかユーザーからの
反発なんかもそこそこは書かれている。でもどうなんだろうなあ。
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TITLE: 映画『ブラック・スワン』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/18/2011 19:52:14
STATUS: Publish
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BODY:
映画『ブラック・スワン』

ニューヨークのバレエ団。
シーズンの始まりを、「白鳥の湖」のプログラムとすることになった。
これまでのプリマの引退。新しいプリマが選ばれる。
繊細で純真な白鳥。同時に、魔性の魅力の黒鳥を踊るスワン・クィーンが選ばれる。
ニナは、清純な白鳥を踊るには最高だが、黒鳥の魅力を踊れないでいた。
選ばれたスワン・クィーンであるという誇りとプレッシャーの中で、黒鳥を踊る
ための苦悩が続く。自分をもっと解放しろ。臆病になるな。しかし心は壊れていく。
 
ナタリー・ポートマン、アカデミー主演女優賞受賞。
サスペンスっぽいのかなと楽しみに見に行った。思っていたよりずっと怖かった。
まんまとつられてびくっとすること度々。小心者だ(^^;
カメラはずっとニナに寄り添う。近い。ぴったりついてニナを追う。
バレリーナの苦悩。というより、母と娘の関係の苦悩が凄い怖かった。
母と娘って厭だよね。つらい。
母もかつてはバレリーナだったこと。しかしニナを妊娠してキャリアを諦めたの。
でも、そのママは所詮群舞の一人。誰よりも娘を溺愛しながら、娘が主役になる
ことを、心のどこかでは妬んでいる。4人の白鳥だって十分素敵よ。主役なんて
無理よ。と、娘を愛し心配しながら娘が自分の手元より高く飛んでいかないように
縛り付けている。自覚的にせよ無意識にせよ。母の娘でいることはニナには苦しい
ことなのに。出て行くことをしなかった。ぬいぐるみやオルゴールに囲まれた部屋。
やがて反抗し、ぬいぐるみもオルゴールも捨てるとはいえ。ニナ。もっと早くその
部屋を出るべきなのに。ママにとっては永遠に12歳の子どもなのに。

黒鳥のために、性的な喜びを知れ、と、監督のトマスに叱咤される。
臆病な処女のようなニナ。押し殺した自分の欲望は本当は激しいものだった。
酒と薬で理性を麻痺させたとき、ゆきずりの男と絡みあい、ライバルである
はずのリリーとレズビアンなセックスをする。幻の相手と。自分と。
鏡の中の自分の顔が変わっていく。ブラック・スワンになっていく。ラストの
黒鳥のシーン素敵だったー。こわくて。
鏡がうちにも、もちろん稽古場にもたっぷりあって、その中で見る感じがこわくて
素敵だった。怯えるナタリーはほんとに少女のよう。気弱でちょっと甘ったれた
喋り方とかすごいよかった。こわくてつらくて面白かったー。
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TITLE: 『エアーズ家の没落』上下
AUTHOR: シキ
DATE: 05/10/2011 11:32:29
STATUS: Publish
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BODY:
『エアーズ家の没落』上下(サラ・ウォーターズ/創元推理文庫)

エアーズ家。ハンドレッズ領主館に暮らすのは母と娘と息子。
第二次世界大戦終了後、かつての華やかさはなく館にこもっていた。
往診の代役を引き受けたファラデー。少しずつ一家との親交を持つ
ようになり、館にのめり込んでいくことになる。
 
ホラーっぽい、のかなあ。ミステリというわけでもないような。
館の不気味な気配とか一家の狂気なのかなんなのかそもそもファラデー
先生の狂気なのか?描かれているのはどこか奇妙に歪んでいく日常、で、
結局明確な結論が出るわけではない。時代の流れ、のようなことかも
しれないし何か超常現象なのかもしれない。
没落、だなあ。一家の滅びの物語。
家、などというものにこだわらなければいいのに、こだわらずにはいられない
一家の思い、ファラデーの思いが悲劇だろうか。

面白かった。
戦後のイギリスの地方の旧家の滅びの物語。素敵だ。どうなるんだろう
何が一体?と思って最後まで読むんだけど、もやもやもや。
同性愛的なところがどっかであるかなーと期待したけどなかったなー。

キャロラインが、登場のころはどうにも変人っぽく可愛くなく描かれて
いるのに、だんだん恋人たちの物語になって、でも、とか、ダンスパーティの
シーンもその後の車でのシーンも、どうにも見るに耐えない気がして、
なんだか違和感で。そういうのも狙いかな。以外とキャロラインが一番まとも
だったのか。うーん。でも。こわい。
登場人物のだれもかれもに違和感。館もこわい。うーもやもやもやもや、と
なりながらもかなり夢中で読んで、最後まで気配だけ感じて終わってしまって
あーうー、と思いながら。面白かったー。
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TITLE: 「ヘンリー・ダーガー展」
AUTHOR: シキ
DATE: 05/09/2011 19:07:38
STATUS: Publish
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BODY:
「ヘンリー・ダーガー展」
 アメリカン・イノセンス。純真なる妄想が導く『非現実の王国で』

ラフォーレミュージアム行ってきた。
アウトサイダー・アートの人として、妄想の王国を築きあげた人として、
名前は知っていた。本物を見るのは初めて。ノートのようなものを想像
していたんだけど、ずっと大きかった。3メートルほどの長さの絵巻物
的大作もいくつも。子どもを虐待する悪の帝国と戦う七人の少女、
ヴィヴィアン・ガールズ。トレースで描かれた少女たち。同じポーズや
同じ顔。でも表情が違ったり洋服が違ったり。トレースでもコラージュ
でもなんでもいい。とにかく。彼のつくりあげた戦いの王国。少女たち
は何度も危機に陥り、しかし何度も逃げ延びて勝利する。

虐待される子ども。虐待どころが、どっさり殺されている。凄い。
色とか表情とか怖い。内臓なんかもかなり丁寧に描いてるし、遠慮なく
切り刻まれてる。凄い。
何より私が怖かったのは、絞め殺されている子ども。舌が突き出し、目をむき
苦悶している子ども。切り刻まれてるのよりももっと怖い。舌が。リアルに怖い。
凄い。なんでこんなに。
上手い絵、というわけではないのにひきずりこまれる。動きも固いし表情も、
笑っていたり逃げようと必死だったりなのかもしれないけれど、私には死んだ
顔に見える。トレースだから、というのもあるのかもしれないけど。それにしても
どうにもこわい。ひきずられる。ガールズにはちいさなペニスある。でもそういう
ものだ、という気もする。少女の体を知らなかったからだろうか?本当に?うーん。

平和になったあとの花咲き乱れての王国は色もきれいで平和。でもその中央に
子どもを虐待する像があったりして、ぐにゃん、と世界が歪む気がする。凄い。
猫や犬や子どもの顔の、体は蛇のような龍のような、羽根のある、もの。食用、とか
毒がある、だったりしてやっぱりなんだかぎゅるんと世界が歪む気がする。
たっぷりの、どっさりの、大きなダーガーの絵に囲まれて、彼の王国に踏み込んで
しまった落ち着きのなさを感じる。彼の非現実の王国。目の前に開かれているのに
徹底的に彼だけの王国。凄すぎるよ。
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TITLE: 『完全なる証明』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/01/2011 17:40:52
STATUS: Publish
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BODY:
『完全なる証明』(マーシャ・ガッセン/文藝春秋)

100万ドルを拒否した天才数学者

ポアンカレ予想が証明された、というのの、NHKスペシャルだったかを
見た覚えあり。ロシアの数学者、グリゴーリー・ペレルマン。
しかし、クレイ研究所からの100万ドルの賞金を辞退し、それどころか
どの大学や研究所からの誘いもフィールズ賞も拒否。世間一般すべてと
断絶し、森に消えたという天才数学者。
番組でも接触を試みようとしてたけどやっぱり会えてなかったと思う。

著者もペレルマンに会うことはかなわなかった。ペレルマンに近しかった
人たちへのインタビューなどをもとに、見知らぬ数学者の姿を描き出している。
著者もまた、ソ連時代、子どものころに、数学の才能を見出され、選ばれて
数学学校に通っていたユダヤ人、という、ペレルマンとの共通点があり、
ペレルマンによりそっていこうとする真摯さは、自分自身を振り返ること
でもあるようだ。
ユダヤ人であること、という問題、って、なんか凄い深刻なことなんだな…。
恥ずかしながらよく知らない。もうちょっといろいろ知りたいと思った。

ソ連での教育事情、というのが興味深かった。
配給の同じ制服を着て、厳しい規則のなかみんなと同じ永遠の退屈の中から
抜け出す希望として数学学校があった、とか。数学学校でのとことん個人の才能を
伸ばそうという教育とか。面白い。凄い。
そんな中でもペレルマンは特に才能をみこまれ、大事に育てられてきたのだ、と
いうところとかとても素敵。
先日読んだガロアの本でもやっぱり、才能を見込まれ早くから大事に育てられ、
という教育者がいたけれども。でもガロアは不遇のうちに亡くなってしまったけど、
ペレルマンはじつにいいタイミングで世界に出た、とか。ポアンカレ予想を証明
すべく選ばれた天才かー、という運命を思った。

ポアンカレ予想のことは、えーとまあ、解説されてもわからん(^^;ので
そこは気にしない。
天才数学者。孤独な変人。彼自身の独自の論理にしか従わない。かっこいーなあ。
すごく面白かった。
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2011年4月

TITLE: 『虫とりのうた』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/26/2011 19:46:38
STATUS: Publish
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BODY:
『虫とりのうた』(赤星香一郎/講談社ノベルズ)

作家志望の男はある日小学生らしき女の子に助けを求められる。
しかし、追いかけてきた父親という男に、なにかおかしいと感じつつ、
女の子をわたさざるをえない。
そして。
少しずつ、不思議なつながりをたどることになる。
 
第41回メフィスト賞の作品だそうで。本の発行2009年。
メフィスト賞のチェックってもう全然してない。というか、41回もあったのか、
とか、まだやってるのか?とか今もう興味ゼロになったな。。。
これは図書館にあったので、どうかなーと思って借りてみた。

秘密があります。と意味深なことがカバーの見返し(?)のところに書いて
あって、なんだろうと思ったけど、読み終わってからも、何が秘密なのかわからず。。。
ネットをちょっとぐぐってみたけど、よくわからず。
まあ、いいや謎とか。。。と思っちゃう感じ。
ミステリというよりはホラー的な感じが強いか。面白く、は、ない、かなあ。
どうにもなんかありがちかも。。。って思う。ありがちでもなんか魅力があれば
いいんだけど、私にとって魅力!と思えるポイントを見出すことのないままに
読み終わった。
謎。うーん。謎。なぜ事件が起こったか。本当の理由かー。
。。。わかんなくても仕方ないわ。謎解き得意じゃないし。
コワさもそれなりに。謎はよくわからなかった。図書館で借りてさらっと
読むには満足したー。
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TITLE: 『つまらない人生入門●鬱屈大全』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/11/2011 18:59:54
STATUS: Publish
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BODY:
『つまらない人生入門●鬱屈大全』(春日武彦=文 吉野朔実=漫画/アスペクト)

春日先生のエッセイと、吉野さんの2ページ漫画。『精神のけもの道』の続編、と
いったところか。このコンビ好きー。表紙、吉野さんが描く春日先生(だよね?)
の絵、大好き~。

 絶望感 喪失感 嫌悪感 脱力感 孤独感 焦燥感 無力感 誇大感 罪悪感
 不安感 被害感 空虚感 違和感

という、13のテーマでのエッセイと漫画。あとがきにかえて、の二人の対談。
春日先生の少年時代のこととか、よくそんなに覚えてるなあ、と感心する。けど、
もちろん脚色はあるだろうし記憶の補強改竄もあるのだろうなあと思ったり。
それにしてもヘンだと思う。なんかわかんないけどさすがだし面白い。ヘンで素敵。

吉野さんの漫画もやっぱり面白い。
で、あー。強いなあと凄く思う。怖いしクールだけど可笑しかったりでもあり。
テーマ出したのは春日先生のほうだそうで、じゃ、と、こういうので2ページ
漫画描いて、っていうのって。いやまあもちろんプロだけど。凄いと思う。
漫画で好きだったのは、孤独感の、頭に鳥かごがついてるやつ。「もしかして
ただの肩凝りか?」とかの最後のコマとかさすが。
で、強烈に好きだというか、吉野さんの強さだなあと思ったのは絶望感のやつ。
絶望感の中にいる男二人。たまたま隣に座ったベンチ。ヤケになって饒舌になる男、と、
沈鬱なもう一人の男。最後。イクラの数が、
「奇数か!?奇数だったのか!?」と、もう一人の男をおっかける饒舌男。
あー。
これ凄いなあと思った。さすが吉野さん。素晴らしい。
私だったら追いかけない。追いかけられない。心の中で、奇数なのか?奇数?
と、絶望感のまま立ちすくんで動けない。声をかけられない。おっかけてくコマで
終わらせる吉野さんが好きだ。かっこいい。

絶望感、や、喪失感、不安感。すべて誰でも覚えのあることでパニックになることも
フツウのことだろうと思う。どのくらいまでいったら病院に行くべきなのか。
まー個人の判断だろうし、実際生活に問題があるくらいになって強制的に、ってことに
なったりならなかったり、で。
絶望感。不安感。この13もちろん全部自分もあれこれ思い当たるし捕らわれている。
あ、誇大感はあんまないかな。んー。
たぶんでも、私はまったくもって平凡で全然大丈夫。だと思う。
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TITLE: 『ROMES 06 誘惑の女神』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/08/2011 17:33:42
STATUS: Publish
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BODY:
『ROMES 06 誘惑の女神』(五條瑛/徳間文庫)

すでに死亡したとされている伝説のテロリスト、アウレリオを名乗るものから
犯行声明が届いた。
狙われた空港。

文庫になってる~、と、鮮やかなピンクの表紙につられてまた買ってしまった。
加筆修正もされているようだけれども、単行本とわざわざ読み比べるまでは
しない。私の曖昧な記憶によるとたぶん大きく変わってるようなところはない、
のかな。たぶん。リョウに関してちょっとたぶんいろいろ付け加わったりしてる
のかもしれない。んー。どうだろう。
でも。
私の愛と興味は成嶋さんなのでその辺はまあいいやということで。
成嶋さんがみんなに愛されてて、でも成嶋さんは相変らず犬のハルだけを溺愛してて
ワンコな砂村くんが健気にがんばってるわーとにへら~となりながら読んで
やっぱり五條さんの本は面白くて大満足っ。

返す返す、せっかくNHKドラマにするんだったらなんで土曜ドラマじゃなかったのか。。と
残念でしかたない。リョウとタジリとかね。まあメインじゃないんだけどもうどっぷり
土曜ドラマじゃん。西空警備もハードな男ドラマなのにあああもったいない。。。
とまあ思っても仕方ないことを思いながら読んだ。

計画段階の念入りさに比べると実際捕まえるところがわーっとざくざくっと早い~と
思うけれども、読みどころとしては計画進行中のところだからこんくらいでもいいかなあとか。

ロメスシリーズはまだあるんだろうか。成嶋さんと砂村くんをもっと読みたーい。
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TITLE: 『ガロア』 『白銀ジャック』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/06/2011 18:02:25
STATUS: Publish
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BODY:
『ガロア』(加藤文元/中公新書)

天才数学者の生涯

エヴァリスト・ガロアは今から約200年前のパリ近郊で生まれた人、だそうです。
二十歳で決闘によって命を落としたという。近代数学史上に残る大発見をした、と
いう天才青年。(少年、といっていいくらいかも)あまりにも短い彼の人生。
というわけで、えっとー、その大発見って何?というくらい数学のことを全く知らない
私ですが、あまりにもドラマチックで素敵な天才美少年の(美少年と決めている)生涯
に興味を持って読みました。
革命期のパリかあ。リセでの生活かあ。ああもえる~。
本気で数学のことはさっぱりなんだけど、意味は全然わからなくても読むのは楽しく
読んだ。ガロアくんの不遇っぷりが素敵すぎる。いや本人的には辛い大変な人生だった
けれど、風木の絵で脳内マンガ化して読みました。ごめんなさい。
昔のことだし、論文も散逸しちゃってたりではっきりしたことがあんまりわかってなくて
物足りない気はするけど仕方ないか。
数学の世界って素敵だ~とうっとりです。永遠の憧れだ。全然わかんない。

『白銀ジャック』(東野圭吾/実業之日本社文庫)

スキー場に脅迫メールが届いた。
ゲレンデのどこかに爆弾を埋めている。雪が溶けるまで決してみつからないだろう。
爆破されたくなかったら金を用意しろ。

これはうちにあったのでせっかくなので読んでみた。
さすが上手い東野圭吾。すいすい読めるし面白いしうまいしよくできている。
けれども。
やっぱり私にとってはもう、さくっと一気読みしておしまい。というだけの感じ。
登場人物の誰かを素敵だと思うでもなく、犯人の動機とかトリックとかに驚くでもなく
何かに感動するでもなく、という感じ。
スキーやる人だともっと楽しめたりするのかな?どうなんだろう。そのうちかっこよく
映像化されるのかもね。テレビでやってて暇だったら見るかも、って感じです。
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TITLE: 映画『わたしを離さないで』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/01/2011 15:22:07
STATUS: Publish
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BODY:
映画『わたしを離さないで』

寄宿学校、ヘイルシャム。あなたたちは特別なのです。と語る厳格な校長の
指導のもと、学校の敷地より外には決して出ないよう指導され、芸術的創造性を
奨励される子どもたち。
キャシーとルースとトミー。どこかエキセントリックで仲間外れにされがちの
トミーと親しくなったキャシーだったが、幼い初恋は実らなかった。ルースと
トミーがつきあうようになったのだ。
ある日。まだ新任の先生が子どもたちに語る。あなたたちの未来は決められている、と。
 
原作を読んだときにも、淡々と静かな作品だと思ったけれど、映画もよくその雰囲気を
持っていると思った。静かな映画だった。
子ども時代の三人はとてもかわいい。トミーくんはなかなかの美少年くん。
でも育ってからの彼らはあんまり美形ってわけじゃないな~。まあそういうものか。

自らの運命を諦める。受け入れる。でもなんとか希望がないのかともがいてしまう。
そういうのが静かに、でも切実に描かれていてよかった。

しかし、トミーくんが流されるがままのダメ男くんじゃないのか、とちょっと思うわ。
なんなんだよもー。しっかりしろー。

魂を探るのではなくて、魂があるかどうかを、知ろうとしたの。
という校長先生の言葉。ヘイルシャムは閉鎖され。トミーが言うには、あとは
ブロイラー式さ、という、存在を描かれはしない子どもたち。
こんな世界に。なるのだろうか。ならないと言い切れるのだろうか。豚ならいいのだろうか。
羊ならいいのだろうか。魂を決めるのは、誰。
ブレードランナーのレプリカントと同じのように思ってしまう。
同じ。同じ、ではないのか。でも。
いつか直面しそうな問題に思えて、怖いよ。
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2011年3月

TITLE: 『ブレードランナー』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/21/2011 16:31:41
STATUS: Publish
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BODY:
『ブレードランナー』ディレクターズカット 最終版

出かける気力なっしんぐ。
というわけで、セールになっててつい買ってしまったまま見てないDVDを見る。
劇場公開版と、完全版、と、この最終版と、3つが一枚に入ってるDVD。
公開1982年だ。
約30年前、ってことになるのか。三十年前!?80年代って三十年前かあ…。
ハリソン・フォードが若いわけだよ。

懐かしい未来。この映画の舞台は2019年。
街のごちゃつき。雨。トレンチコートのクラシックなハードボイルド探偵スタイル
だなと思うデッカード。でも、コンピューターの性能はともかく見た目はゴツイ。
薄型モニタではなくブラウン管に緑が点滅する。でもかっこいい。
自動車は空をまだまだ飛びそうにない。レプリカントの性能をあと8年で生み出せるか
疑問。でもどうだろう。実現する未来かもしれないともまだちょっと私は期待する。
レプリカントの怯えと狂気が魅力的。あの怯えが。無垢なるものと感じられる。
SFだけどクラシック。静か。

劇場版とは、たぶんちょっとラストが違う、のかな。劇場版のほう細かく覚えて
ないので見直したい。ナレーションこっちだとなし。劇場版だとあるらしい。
リドリー・スコットの一言コメントみたいなイントロダクションあり。でもホント
ひとことコメントなので、まああってもなくても、みたいな。
暴力シーンの追加ありなのか。でもそんな激しい暴力シーンがあるとも感じない。
ハリソンくんはインディまでもだけど、ずっと追い詰められ痛めつけられるぞくぞく
キャラで凄く素敵。たくましいのにどこか危うい。脆い。素敵だ。追い詰め、
相手を殺していくキャラなのに。痛めつけられる男、の印象が強い。それがたまらなく
セクシーで素敵。好きだー。
雨の日にこもってみるには鬱々感たっぷり。満足。
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TITLE: 『猫の散歩道』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/21/2011 11:27:07
STATUS: Publish
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BODY:
『猫の散歩道』(保坂和志/中央公論新社)

保坂さんとしては軽い感じ、読みやすいエッセイ。ということだそうです。
新聞での連載などが多く入っていて、一つ一つがごく短いもので、確かに
読みやすくすんなり、という感じ。
タイトルどおり、猫に関する話がたくさん。
保坂さんちの猫もだけれども、道々で出会う猫とか、迷い猫なのかな?と
気になる話とか、通い猫が子どもを産んだみたいだけどどうだろう、とか
そういう話。
猫好きというかもう猫めろめろで、猫といると「楽しいなあ楽しいなあ」と
ばかり思う、という感じがすごくよくわかる。ああ猫。猫と一緒にいたいよ、
と、私は寂しくなる。私の猫は実家でのんびり幸せにやってるみたいだから
いいのだけれど。猫~。

保坂さんの小説を読んでいた頃に比べて、なんだか保坂さんは書くことへの
こだわりがすごくある頑固親父な感じだなあと思うようになった。そのこと
に対して、自分自身がどう思うかちょっとうまくいえない。小説家として凄い
とも思うし、でもちょっと辟易するような気もするしイヤな感じもするし素晴らしい
とも思う。微妙。好きとも嫌いともいえない感じ。

発売記念(?)のトークショーに言った。トヨザキさんとの対談で。地震の前日
だったよ。3月10日。
初めて生身の保坂さんを見て、しゃべっているのを聞いて、本の感じのような
人だなあとも思ったし、まあ人前でしゃべる、という場なので、もちろんそういう
場での振舞いなのだろうなあとも思ったり。もちろんどういう人なのかわかった、
ということでは全くない。よくわからないけれども、あー、と、なんとなく
ふうんと納得はしたような。って、こう、ちゃんと書こうとすればするほどああでも
ないこうでもないになる。んむー。
トヨザキさんリクエストで朗読もしてくれた、「ただ黙ってそこにいる」の話が
私もとても好きだ。こういう感じをちゃんとしてるのはやっぱり好きだと思う。
地震の前と後では。ということを考える。その体験の前と後では。ということ。
言葉のことを考える。

本は緑色の表紙で白い猫、翠の目の猫の可愛いイラストで持っていて嬉しい本。
サインもらって、保坂さんの猫イラストももらってにへ、と思う。猫可愛いよね。
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TITLE: 『切りとれ、あの祈る手を』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/16/2011 11:59:30
STATUS: Publish
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BODY:
『切りとれ、あの祈る手を』(佐々木中/河出書房新社)

<本>と<革命>をめぐる五つの夜話

第一夜 文学の勝利
第二夜 ルター、文学者ゆえに革命家
第三夜 読め、母なる文盲の孤児よ―ムハンマドとハディージャの革命
第四夜 われわれには見える―中世解釈者革命を超えて
第五夜 そして三八〇万年の永遠

佐々木中って誰。と知らないままに。後ろの略歴見ると、1973年生。
東大のなんかながーい名前の院を出て文学博士。今は二つほどの大学の
非常勤講師、だそうで。ついったーのTLで出た当時絶賛の嵐の、河出の
ついーと宣伝につられて図書館で予約してみた。

語り下ろしというのだっけ。話をまとめて本にしている。
その口調が私にはどうにも受け付けなくて最初から無理だーと思いながら
読んだ。こういう語り本は語る人のことを好きになれないと私個人としては
だいぶ無理な感じがする。そもそもこの人の前の著作読んでないし、知らない
のにいきなりこれ読んだのが無理なのかも。それにしても。私は受け付けない
気持ち悪い文章(語り)だった。。。いかん。。。
私は何も知らない愚かなものですよ、といいながら、自分が愚かと知ってる俺カコイイ(キリッ
としてるように感じてしまって仕方なかった。
季節の挨拶みたいのから始まって、まあ、その聞き手との雑談めいたところなんだ
ろうけど、そんで走ってますとかここまで歩いてきましたとかいうのもなんだか無理。。。
前著で述べたので、繰り返しません、というようなのもしばしば出てきて、前著
読んでなくてすみませんって感じだし。途中で話が長くてすいませんとか、大丈夫
ですかこれ、とかはさんだり。ソフトに語り始めつつだんだん熱くなっていくとか。
うーん。ハマれる人ももちろんいるのだろうが、私はちょっと。。。

話してる中身はもちろん賢い素晴らしい引用の数々、この人なりの熱い思いなの
だろうけど、たまになんでそんな当たり前のことを熱心に言うのかとかわからない。
私こそ本当に馬鹿で何も知らないから読めてないんだろうけども。
さらっと読み終わる。図書館貸してくれてありがとう。すみやかに返却します。
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TITLE: 『全貌ウィキリークス』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/15/2011 18:45:37
STATUS: Publish
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BODY:
『全貌ウィキリークス』(早川書房)

マルセル・ローゼンバッハ/ホルガー・シュタルク 著

ウィキリークス。極秘文書、内部告発文書を丸ごとネット上で公開する組織。
創設者、ジュリアン・アサンジ。
アフガン文書公開の際にメディアパートーナーとなった、ドイツ、「シュピーゲル」誌
の記者が描く現在までのウィキリークス。

2010年のことまで載ってて、え、ついこのあいだ。というのが早速翻訳で
読めて凄いと思う。
ジュリアン・アサンジ、そういや捕まるときの映像をニュースで見たな、と思うけど
すでに保釈されているらしい。今はどうしてるのか。今のウィキリークスはどうなって
いるのかもう知らない。。。
外電文書公開の騒ぎとかあったなーと、大きなリークのニュースは私でもまだ覚えてる。
でも日本じゃあんまり騒いでなかったような。いやちゃんと騒いでる人はいたんだっけか。
よくわからない。
そして。
私はあんまりそんなになんでもかんでも知りたい。公開しろ!とは思わない。
従順な平凡な飼いならされた小市民のままでいいや。とちょっと思ってしまう。
ジュリアン・アサンジに心酔する気分にはならない。
カリスマ、ではあるのかもだけれども、やはりここでも、内部崩壊、裏切り、みたいな
ことになったりもしてるみたい。あまりにも急激に大きくなるときって、組織が組織に
なってないしいろいろうまくはやっていけないんだなあと思う。
あんまりうまく組織をつくるとかやるタイプではないようだし。アサンジ。
 
この本読んだからわかった、っていいきれはしないけど。ウィキリークス。どうなる
のだろう。一瞬だけのあだ花でバラバラになりそうな気がするなあ。どうかなあ。
 
そして今は。なにより先日の地震津波の直後すぎて。情報戦がどーの、とか権力の
横暴がどーのこーのとか正直。。。いや大変なことだとは思うけど。
所詮電気がなくちゃサイバースペースなんて何の役にもたたん。情報は重要だけど
本当に必要な時には結局新聞やラジオだったりするんじゃねーか。という気がして
空しい。んー。ITとか情報革命って。電力安定供給あってのものだなあ。平和な気分
の時に読んだらもっと面白かったかもだ。
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TITLE: 『評価経済社会』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/09/2011 18:13:09
STATUS: Publish
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BODY:
『評価経済社会』(岡田斗司夫/ダイヤモンド社)

ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている

『ぼくたちの洗脳社会』の大幅改訂版!だそうで。
洗脳社会、読んだっけ、と自分の日記を久々に検索。読んでた。
もともとの出版は16年前、だそうで。大幅改訂版、としてはいるものの、ベースとしての予測、パラダイムシフトに立ち会っている、というのが
古びてないどころか具体的にネット社会、ついったーやらなんやらで
「評価経済社会」としてよりクリアに見えてくるようになっているのが凄い。

「お金」の時代から「評価」の時代へ。
価値観の転換期。で、たぶん私は新しいほうが好きになっていつつも
古い価値観にガチガチに捕らわれてる部分も大きくていろいろツライ、と
思ったり。もう若者じゃないし。まあ年齢はあんまり関係なく、かな。
新しいほうにどんどんいけてる人のほうがまだ少ない。し。新しい価値観、
評価経済のほうも別にラクに生きられるよ、ってわけじゃないし。
評価、なんて、お金よりもっとつかみにくくて崩れやすいものなんじゃない
のだろうか。んー。それもまだ古い思い込みだろうか。んーーー。でも評価
って貯金、というか、抱え込んで溜め込めるものじゃないしなー。
価値観の転換期だ!とわくわく楽しんでのりきっていける人はやっぱり今
その種の天才なんだろうなと思う。
と、なんだかブルーになりつつ(笑
面白いと思うけどメンドクサイ。。。あーまたしても自分のメンドクサイ病が。。。

ともあれ、やっぱりものすごくよくわかるように書いてあるしものすごく
納得させられる。信者にさせられるー。まあこうやってなるほど、と価値観を
選択、自分なりにコーディネイトしてくのが自然になっていくんだから。と。
あーこの本を鵜呑みに。。。
でも鵜呑みにはなれないところもあって、書いてないところが気になったりも。
情報過多になるからたくさんあるものをどんどん上手く使うのがかっこいい、という
ところを書いてるけど、少なくなるモノを大事にする、というところは書いてない。
『キュレーションの時代』をあわせて思うと、情報過多の今を、どう楽しくやって
いくか、ということはなるほどなんだけど、少なくなっていくモノをどう大事に
するのか、は、なくて、そっちも気になる。ま、自分で考えろなんだけど。
何が美徳になるだろう。うつくしく生きたいなあ。
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TITLE: 『大局観』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/09/2011 13:48:56
STATUS: Publish
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BODY:
『大局観』(羽生善治/角川ワンテーマ21)

―自分と闘って負けない心

「反省はするが後悔はしない」
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
そんな将棋の言葉を何度も繰り返している。
「大局観」全体を見ること。経験を積み重ねて自分の「大局観」を持つこと。
羽生さんの経験は羽生さんにしかなくて、それはもう凄いだろーと思う。
冷静だ。いつも。
いやでも、棋士の人はみんなそうなのか。みんな、ではないのだろうけれど。
何時間もかけて勝負をする。勝敗を決したあと、淡々と振り返ってその場で
感想戦だっけか、やったりしてるのがほんと凄いと思う。内心はいろいろ
あるのだろうけれども、それはそれとして、という切り替えが。

プロ棋士としてはその勝負が続く世界にいることが日常なのだから、というのは
あるとして、それがやっぱり凄くて。プロって、そう、勝負をつけていくプロって
ほんっと、どんな世界も凄いなあと思う。

羽生さんの将棋が何一つわかるわけじゃないけど、羽生さんは私にも伝わる
言葉を持っていてしゃべったり、本を書いたりしていて、いつ見ても凄いと
思わせるトップにいて、もう、えーと何回凄いといっても言い足りない。
将棋全然知らなくても読んで面白かったし少しは何かわかることに近づける気がする。
この本の中でも尊敬する人やら感銘をうけた映画やらいろいろ出てくるけど、
ずうっと将棋の勉強も実戦もこなしていながら、なおそういうものへもちゃんと
手を伸ばして自らの力にしていってる。凄いよなー。

40歳かあ。これから50歳になるのも60、70になるのも、どんな姿を
見せていってくれるのかとても楽しみ。ゆるぎなく間違いなく、これからも
トップであるだろう。百万分の一でも、この柔軟性強靭さ冷静さ向上心を、
見習いたい~と思って羽生さんの姿を見続けたい。
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TITLE: 『人生の法則』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/03/2011 19:11:19
STATUS: Publish
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BODY:
『人生の法則』(岡田斗司夫/朝日新聞社)

「欲求の4タイプ」で分かるあなたと他人

「4タイプ判定テスト」付き。ということでやってみたよ。私は「理想型」。
なるほどなるほどと思う。もちろん100%当てはまるわけじゃない。
そういうのもちゃんと書かれていて。で。ああそういうこと考えるのも
型だな、と思ったりで上手いこと書かれてるー。
他のタイプは、「司令型」「法則型」「注目型」。
それぞれのタイプの特徴、関係を解説、するのはもちろんだけど、ある高校
の文芸部にそれぞれの部員が集まったら。という小説仕立てになっていて
面白かった。
もちろんこんなにすべてが上手くいくようにならねーだろーーー。とは思う
のだけれども、モデルケースとしてはかなり納得。
最後の、「なぜ4タイプは存在するか」というのも面白かった。
人間の本能は壊れているから、文化が存在する。岸田秀とかの話や利己的な遺伝子
の話やなんやかんやをひきながらの話。
遺伝子(ジーン)のこととは別に、模倣子(ミーム)に比重が移る、という話。
そういう視点を持つと私にはちょっとラクになることもある。

やはり今。インターネット後の社会である現在を考える、ということにまとも
にとりくまなくてはいけない気がするなあ。

文化を受け継ぐ。「受け取って」「考えて」「真似て」「伝える」
それが「人生の目的」。
すごい言い切りだなと思うけれども説得させられるわ。
もちろんそうかなあ。。。とは思う。だから自分で考えなきゃと思う。
インターネット後の社会である今、を、考えよう。
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TITLE: 映画『英国王のスピーチ』 2
AUTHOR: シキ
DATE: 03/02/2011 20:08:35
STATUS: Publish
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BODY:
*1からの続き

王室ものなので、当然ながらユアハイネスとかマジェスティだとかデュークだとか
敬称、尊称?がいっぱい。教会の権威とかね。いろいろモエるたまらん。
全編大袈裟さはなくとても控え目。すごくぐっとくる。素敵だった。素晴らしかった。
アカデミー賞獲るよなと納得。王であることを垣間見た気がした。
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TITLE: 映画『英国王のスピーチ』(1)
AUTHOR: シキ
DATE: 03/02/2011 20:07:50
STATUS: Publish
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BODY:
映画『英国王のスピーチ』

英国。ヨーク公であるアルバート王子。公務としてのスピーチの機会が
あるものの、吃音症のため、うまく原稿を読めない。話せない。
厳格な父王の亡きあと、兄が王位継承したものの、その兄は離婚歴のある
女性に夢中。王位より彼女をとる。退位。そして、継ぐはずではなかった
王の座につくこととなる。ジョージ6世として。

吃音を直そうと、いろんな医者にかかるものの、直せない。
まっとうな医者でもないライオネル・ローグのもとをエリザベス妃は訪ねる。
夫の治療を頼みに。
えっと、お妃様ってそう気軽に出歩けるものなの?まだヨーク公妃だったけど。
よくわからないけれども、ほんとチャーミングな妻、だった。ヘレナ・ボナム・カーター。
夫にたいして一切非難がましいことは口にせず、力になるよき妻。
ヘタレダメ兄貴(でも王位と恋ってこれまたドラマチックだけど。相手がこの映画
ではまるでダメ女だったのでヘタレダメ兄貴としか思えん(笑)のせいで、王に
なることになったとき、アルバートが思わず泣いてしまったシーン素敵だった。
素晴らしい。

癇癪持ちで頑な。でも生真面目で誠実で苦しみながらも責務から逃げない。
まさにロイヤルデューティを引き受けるジョージ6世はほんっと素敵だった。
ライオネルもまた、最初は知らず、でも相手が何者であるかを知ったあとも、
ヘンにへりくだったりせず、対等に向かい合い、必ず治る大丈夫、と信じ続けるのが素敵。
まともな医者ではなく、役者に憧れるただのおっさんであるライオネル。
戦争で実績を積んだ。学んだ。
ジョージ6世の幼少期のお話もつらい。
トレーニングシーンはユーモラスで独特。罵詈雑言や猥褻語ならつっかえませんな、
っつって、大声で言いまくるジョージ6世可笑しい。
イギリスの空。
青空なんてなくて、霧が立ち込める湿気の街。
ジョージ6世の心であると同時に戦争前夜の雰囲気なのだろうと思う。
ラスト、懸命なラジオ生放送でのスピーチ。あのシーンで涙がとめられるはずはない。
BGMはベートーベンの7番2楽章らしい。あー聞き覚えあると思った。

そして戦争が始まる。その後の第二次世界大戦を見ているこっちは知ってる。
映画は終わったけれど、始まりである。膨大な犠牲の戦争の。しばらく涙が止まらなかった。
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TITLE: 『ディスコ探偵水曜日』上中下
AUTHOR: シキ
DATE: 03/01/2011 15:45:37
STATUS: Publish
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BODY:
『ディスコ探偵水曜日』上中下(舞城王太郎/新潮文庫)

ディスコ・ウェンズデイ。探偵。迷子専門の探偵。助け出した梢が、
両親に受け入れられなくなって、なりゆきで保護者となっている。
二人で住んでいる<ヴィラハピラ小島町>。6歳の梢が突然、17歳
の梢になる。未来からきた梢?大きくなったりもとに戻ったりする
梢の身体。何が起こってる?

久々に読む舞城。もー最初っからドキドキのハラハラのワクワクの
痛い痛いっ。読んでるこっちに小説の言葉がガツガツ叩きつけられてくる。
凄い。凄い勢い!どうなるのどうなってるの何が起こってる?何で?何で?
ぐいぐい引き込まれるけれども、わかんねーっ。面白い。
上中下、それぞれの巻末から次へのひっぱりが凄い。もともとは上下巻だけ
ど、どうなってたんだろ。なんにせよとにかくずうっと引っ張りまわされて
でもめいっぱい丁寧に親切にディスコの考えを展開していってくれるんだけど
私ついていけないよー。一気読みしたい気持ちを抑えて休み休み読んだ。
それでもわかったとは言い切れないか。時空を操り世界をつくるなんてもう
なんでもありだ。なのにこの感動。素晴らしい。

少女の身に起こったタイムトラベル。かと思うと奇妙な館での惨劇。
名探偵たちの推理が次々と披露され。名探偵の死。謎の声。これは何を読んで
いるのだろうか。面白すぎる。

九十九十九やルンババ12。これまでの舞城作品の登場人物たち、あるいは
作家の登場。えっと、私読んでる、けど、あんまちゃんと覚えてない。まあ
今までのことは気にしない。たぶん全部凌駕してこの作品があると思うから。

無茶苦茶な暴力。痛み。血みどろでサディスティック。やめて。でもどんなに
辛くなっても、舞城作品は強いから、愛が強いから、光がある。凄い。かっこいい。
たっぷり堪能した。やっぱり凄かった。私の期待なんて軽々ふっとぶ凄さだった。
ディスコー。ディスコ。新世界の神になるのも、ディスコならいいや(笑
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2011年2月

TITLE: 『あなたを天才にするスマートノート』
AUTHOR: シキ
DATE: 02/28/2011 21:03:20
STATUS: Publish
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BODY:
『あなたを天才にする スマートノート』(岡田斗司夫/文藝春秋)

毎日2ページ書くだけで、人生が変わる驚異のノート術。

三社三冊同時発売のうちの一つ。FREEexによる印税ゼロでの本。
ついったーでのフォローで大体のことを知っている。つられて三冊同時に
買いましたよー。

天才にする、とは。発想力、表現力、論理力の三つをすべて備えている人に
ノート術でなろう!という話。
えー。
とまず胡散臭く思いつつも(笑)読むとやっぱり面白くて、わー今すぐやりたい。
と思ってノート一冊使うことにしよう、と、まず今日の5行日記書いたよ。
めっちゃ釣られてる。素直な私は馬鹿だと思うwでも試してみてなんの損がある
わけじゃなし、続かなくなればそれはそれだし。
7つの段階を踏んで、せめて岡田斗司夫程度には面白い人に、天才になろうね、
ということで。
でもそれにはそれなりに続けていくこと、ノート数冊かけていくこと。数年かけて
いくこと。
ノート術は農業。無駄をいーっぱい重ねてどうでもいい面白いこと書き連ねていって
それを腐葉土として「わかる」こと、アイデアを育て収穫すること。という話は
とてもわかりやすく腑に落ちる感じだった。
どう考えたって明日から、来月には天才になるってはずないよねー。
数年かけたところで、自分が天才になれるとは思わないけど。

去年からほぼ日手帳使うようになって、今自分はノートとか書くことを欲している
ようになってるーと思うので。
このノート術のためのノートを一冊追加するのも面白そうで今はやってみたいという
気持ちいっぱい。別に今なんの仕事をしているわけでもないのにノート術なんて
無駄。。。という気持ちあるけど、ま、もともといっぱい無駄書きなさいよ、という
スタンスなので、やってみたーいと思う。

先日読んだ『キュレーションの時代』とリンクするなあ。自分がフォロワーを
ひきつける側になるか、単なるフォロワーの無名の一人のままになるか。
つながりもってひきつける側になるのはメンドクサソウ。無理。と思う。でも
ほんっとにただたんなる無名のフォロワーのままっていうのもつまんないだろうなと
思ってるのも確か。ま。なるべく。楽しく生きていけるといいな。
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TITLE: 『キュレーションの時代』
AUTHOR: シキ
DATE: 02/24/2011 23:36:23
STATUS: Publish
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BODY:
『キュレーションの時代』(佐々木俊尚/ちくま新書)

―「つながり」の情報革命が始まる

「世界の情報を流通させる巨大なソーシャルメディアプラットフォーム。
 その上に形成されていく無数の情報ビオトープ。
 それらのビオトープに接続し、視座を提供する無数のキュレーターたち。
 そしてそれらキュレーターにチェックインし、情報を受け取るフォロワーたち。」

ネットの情報社会の現状、これからはつながり、視座をもつキュレーターが
いっそう重要になっていくという話。
実例も話しのもっていきかたも面白く、現状そうだなあといろいろ納得。
グローバル化は進むけど文化圏による分裂、ローカル化も進む。
レイヤーが違う。
話がわかりやすすぎるほどにわかる。ま、単純化してわかりやすく言ってくれてる
んだけど。
で、そうはいってもやっぱりまだマスメディアの力も簡単にはなくならないだろう
とは思うけど。
こういう風に変化していくその変化の最初期にいる、という感じかな。

結局つながりか。
結局人か。
それはそうだとすごくわかるけど。メンドクサ。。。とも正直思う。
面白いけど。
ここでよーし!と思えない自分は結局フォロワーか、と思う。うーん。
でもまあ、なんとか。ゆるゆるやっていきたいなと思う。
 
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TITLE: 映画『あしたのジョー』 2
AUTHOR: シキ
DATE: 02/23/2011 17:45:15
STATUS: Publish
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BODY:
映画『あしたのジョー』下からの続き。

私はリアルタイムにジョーに燃えたわけではなく、ちょっと前にBSでやってた、
アニメ一挙放送!みたいなので見たくらいだけど、それでものすごく感激感動した。
なので、映画でも、最初にあの音楽が流れた時点でぐっとやられた。もう泣いた。
映画はほんとダイジェストであらすじでイメージシーンばかりみたいなもんだけど、
そこに自分の脳内補正がかかって自分で勝手に感動、ということになっちゃったんだと
思う。力石みながらもうずっと涙がとまらなかったもん。我ながらハズい。でも止まらなかった。
ほんっと力石かっこいいよ。力石だよあれ。凄い。
見に行ってよかった。伊勢谷力石大満足!
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TITLE: 映画『あしたのジョー』 1
AUTHOR: シキ
DATE: 02/23/2011 17:44:09
STATUS: Publish
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BODY:
映画『あしたのジョー』

ドヤ街にふらりとやってきた青年。矢吹丈。その喧嘩っぷりに
ボクシングの才能がある!とほれこんだ丹下のおっさん。
刑務所で、力石との運命の出会い。
刑務所内でのレクレーション的試合で、相打ちとなる力石とジョー。
先に刑務所を出る力石は、リングで待ってる、とジョーに告げた。
ひたすらに、力石と戦うため、ジョーはリングを駆け上がる。

ってな感じだろうか。映画は二時間ほどで、力石との試合、その後少し、
までいくので、話ははっきりいって単なる「あしたのジョー」のあらすじ
程度でしかない。物語はめちゃめちゃざっくりしていて、マンモス西こそ
いい感じで出てるわ~と思ったけど、登場人物も限られてるし、ジョーは
あっというまに力石との戦いに臨む。
白木のお嬢さんのエピソードこそいらんのじゃーと思ったけども、まあ
あまりにも男だらけの、って感じになるから無理矢理いれたのか。んー。
とにかくセリフ少ないよねみんな。一番しゃべるのは丹下のおっさんかな。

しかし。しかしっ!!!!!!
もーなにもかもすべてをおぎなってあまりある力石徹のかっこよさよ!!!!!
伊勢谷力石は完璧壮絶にかっこいい!!!!!かっこいいかっこいいかっこいいい!
力石ーっ!そうだよ力石はこんなにもかっこいいんだよっ。だからこそだよっ!
山Pくんもよくがんばってたし。
二人のトレーニングシーンとかね。もーっごくいい肉体見せてもらったよー。
力石のあのげっそりとした減量っ。本気であのマンガの絵のようだった。凄い。
力石の肉体はもちろん。ああもうかっこいい。視線のやりかたとかね。ちらっと
見せる笑顔とかね。スーツの時にはもちろん死ぬほどかっこいいさ。
ほんと素晴らしかったー。かっこよかったー。
そんで、丹下のおっさんもまた丹下のおっさんでしかないわ!香川さんもほんっと
凄い!丹下のおっさんのあの格好してこっちを感動させるなんて信じられないよっ。
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TITLE: 『市民ケーン』
AUTHOR: シキ
DATE: 02/22/2011 18:39:27
STATUS: Publish
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BODY:
『市民ケーン』

DVDで見た。
『ソーシャル・ネットワーク』の評判でよく比較にあげられてて、
有名だよなーでも見てないよなー見ようかな~。
と本屋で廉価版500円!がさらに値引きになってて、390円で買った。
うむー。名作はこういうふうに引き継がれていくといいね。マンガ一冊買うより
安く買える。お手軽。素晴らしい。
 
始まりはなんか怪奇ホラー映画なのかしら。と思わせるような重々しく謎めいた
画面。当然ながらモノクロで。ああ映画は光と影なのだと実感。
ケーン、という男の人生をちゃちゃっとまとめたニュースフィルム、が。
これでケーンの大体の経歴が見てるほうにもわかると。
しかしこれだけではダメだ、と記者たちが、ケーンその人を知りたい。知ろう、
として、まだ生きている関係者に話をきき、最後の言葉、「薔薇のつぼみ」とは
なんなのか、つきとめようとしていく。
うっかり手にいれた鉱山の権利のおかげで金に不自由はなく。
何故かその金のせいで?銀行家にあずけられるケーン。堅実な実業家、には
ならず、新聞社の経営が面白いのだ!と突っ走るケーン。
選挙にも出ちゃうぞ!といいとこいくが、妻との冷え切った仲、やすらぎを
求めた?歌手志望の若い愛人というスキャンダルですべてはなくなる。
世界恐慌ですべて失ったかと思いきややはり金に不自由はないようで、二番目の
妻のためにオペラハウスを建てる。完成しない宮殿。才能なんてない妻。
金はある。
やりたいことをやる。
しかし孤独なままのケーン。
 
愛なのか。やはり。
 
ケーン本人ではなく、ケーンを知っていた人々の思い出の語りの中でしか
ケーンはいない。右腕だった男。友達。妻子。みんな失っていく。
なるほどこういう感じ、『ソーシャル・ネットワーク』に通じるものがあるという
感じかな。ケーンも若い頃は早口でがっと相手のことにかまわずしゃべり倒していたよ。
面白かった。カメラワークとか後々の映画への影響大、だそうで。なるほどーと思ったり。
約二時間。それで一人の男の一生を。ゆるみなく面白く見られた。
映画の詳しいことはわかんないけども。見てよかった。
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TITLE: 映画『冷たい熱帯魚』
AUTHOR: シキ
DATE: 02/16/2011 22:21:01
STATUS: Publish
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BODY:
映画『冷たい熱帯魚』

小さな熱帯魚店を営む社本。再婚した妻。グレた娘。
ある日、娘の万引きが見つかったと呼び出される。しかし、その場に居合わせた
村田という男の助けがあって、警察沙汰にはならずにすんだ。
声の大きい、強引なほどの善意のマイペースの村田に、社本たちは逆らえない。
村田もまた、熱帯魚の店を経営していた。社本の店の何倍もの規模の。
ビジネスパートナーになろう、と持ちかけられ、話を聞きにいっただけのつもり
の社本は、詐欺まがいの現場に立ち会うことになる。そしてそれは、殺人現場でもある。
 
 
村田が、強烈すぎるっ。実際の事件モデル、だそうだけど、どこまでが事実なんだ怖い。
最初は、あーいるよなこういう、いい人なんだけど善意のおしつけがうるさい声の
大きいおっさん。というおっさんが。するっと狂気凶悪残虐なキャラに豹変する。
豹変、というのともちょっと違うか。声の大きい善意のおっさん、のままで人を殺す。
透明にしちゃうんだ、と、まったく悪びれず自慢する。社本たちのように、うまく
いってない、不満を抱えてくすぶっている相手の弱点を的確について自分のいいなりに
してしまう。ちょっとまて、が、言えない状況にいつのまにかなっている。
近所のいいおっさん、が、人を殺し、テキパキちゃちゃっと楽しげに死体を切り刻み、
魚のエサにし骨を焼いて灰を撒くになる。若いその妻も楽しげに従う。
逃げろよ。
反抗しろよ社本。
と思うけど。たぶん私もずるずるひきこまれて吐きながら泣きながら従うかもしれない。
いや。でも。
わからない。
あのペースに、巻き込まれたら。
 
エロスもグログロ血塗れもたっぷり。ぽかーんと見入ってきた。圧倒的。圧倒的。圧倒的。
キレたあとの社本にも圧倒される。惚れるかもしれない。
もーーーーーーーほんっと、俳優たち凄い。
展開としては、最後の最後のほうはちょっといらんセリフとかー、なんだあの警察、とか
見終わってちょっと冷静になるといろいろなんかダメっぽいところも思うけども。
村田凄い。愛子凄い。社本凄い。妙子凄い。凄い。凄い。凄い。それでいっかとも思う。

しょっぱなから、妻の食事の用意っぷりに参る。冷凍食品レトルト食品のみ。汚れの
残ったままの台所。日常、と思うそこからしてたぶん壊れてる。ありそうすぎるのが怖い。
見に行ってよかった。
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TITLE: 『新版 エヴァンゲリオン解読 そして夢の続き』
AUTHOR: シキ
DATE: 02/06/2011 19:48:16
STATUS: Publish
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BODY:
『新版 エヴァンゲリオン解読 そして夢の続き』(北村正裕/三一書房)

この本の初版は2001年。新版、となったのが2007年。
DVD発売などの資料補足したもの、ということらしい。
エヴァの謎本、解説本ブームのあと、劇場版の公開も終わり、ビデオの完結
の後。やっとエヴァの作品を解読できる!というところからの解釈、解読。
へー。
と、図書館をぶらぶらしていて発見したので読んでみた。
私自身は劇場版までは見た、けれども、DVD等所有していないので、
何度も見た、と言えるほどではなく、どっぷりハマったーとはいえぬるいです。
ここで熱く語られている解釈、謎の検証が正しいのかどうか、反論も異論もなし。
読んでてなるほどー、と、いろいろ納得はした。
ま、ご本人も書いているとおり、この著者の主観。エヴァ大好き絶賛!な感じが
ひしひしと伝わってくる。
『エヴァンゲリオンの夢』(大瀧啓裕)というのへの反論があるので、という
のも執筆動機のひとつらしい。そっちは読んでないです。読まなくても一応
大丈夫。でも読んでないとその反論がいいのかどうだか、ってのも判断できない。
いろいろ判断できなーい。と思う本書だったけれども、そういう謎解きをするんだ
ねえというのはよくわかり面白かった。
思い込みじゃん。。。と思うところもあったけど。絆を育てたから「ヒト」だ、
とか。ん~。
あと文章的にというか、まあ、大好きだから仕方ないのかもしれないけれども、
感情に溢れたところが多く、私は引く。。。感情的な文章ってよくないね。と
自分反省をした。。。まあでも熱く思い入れがないとそもそも書かないだろう
からなあ。とも思う。んー。
トウジの考察のあたりとかね。認めたくないがあまりにも残酷な、とかいう感じが。
そんなに??と思う。一応「論」なんだからそのへんの著者の感情はさらっと
いってほしい。

さて新劇場版。そういえば次はいつ出来るんだろうか。。。序。破。までだよなあ。
続きは?あと二つはー。まあ気長に待つけど。ほんとにちゃんと最後までやるのかなあ。
で、話は随分変わるだろうから。というか、つながってまた、ということだろうから、
新劇も全部終わったら。また少しは語られるのだろうか。それとももう誰も語らない
のだろうか。せっかくなので全部見たい。新劇完結させてねー。
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TITLE: 映画『ソーシャル・ネットワーク』
AUTHOR: シキ
DATE: 02/01/2011 19:04:16
STATUS: Publish
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BODY:
映画『ソーシャル・ネットワーク』

フェイスブックの創始者。マーク・ザッカーバーグ。最年少の億万長者。
ハーバード大の学生だったころ、学生交流の場をつくる、という
アイデアを形にした。
最初に1000ドル出資して共同経営者としてスタートしたエドゥアルド。
唯一の友達。
もともとのアイデアをもちかけた、というウィンクルボス兄弟。
彼らから訴えられ、争う。
フェイスブックはいかに生まれたのか。マークは何をなしとげたのか。

怒涛の二時間。
とにかく早口っ!マークの話は早口で話題はあちこちに飛ぶ。飛んだり戻ったり。
映画そのものも、マークが女の子にフラれるところから、フェイスブックを
つくり、広げていく、訴訟、弁護士たちとの話し合い、確認しあい、の時間、
シーンをあちこち飛ぶ。ガンガンテンポ早い。その勢いにずーっと圧倒される。
すごく面白かった!
ソーシャルネットワーク、という題材そのものは新しくもっとも今、だけれども、
そこにある物語は、友情やうまくいかない人間関係。物事を始める熱さ。裏切り。
金を手にする、金に群がる、人間の有り様。古典的物語。しかし恐ろしい早さ勢い
の物語。凄い。
フェイスブック、あっというまに流行り、大きくなる。流行ってる、となるのに
2週間かよ。大学生のネットワークってそういうもんかなあ。最初はハーバードの
中の話だからな。
 
ハーバード、とか。大学ってエリート集団なんだ。というのを実感。アメリカって
そうなんだー。日本もかなあ。東大?京大?名のある大学ってブランドだ。
アメリカは日本とはやはり桁違いにそのブランド力、エリート力が凄いんだろうな
と想像する。天才ってかっこいい!と思う。
そうたしかに、性格が最低よ、って女の子に振られるかもだけれども。
今もまだ若い、生きている成功者をモデルに、こういう映画作ったんだ。凄いと思う。
創作加えてます、とはいえ、事実ベース、ってみんなが知ってるの。面白い。
ウィンクルボス兄弟、かっこよかった。典型的ワプス、って感じなのかなー。
マークはコンピューターオタクで天才だけど。モテナイ。
誰よりも成功し金持ちになり。
幸せになったのか?
まだ若い彼のこの先、って、どうなんだろう。と。余計なお世話を考える。
本当のこと、がわかることはない。マークが陥れたのか?たまたまか?
そういうのも全部、面白かったー。
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2011年1月

TITLE: 『愛おしい骨』
AUTHOR: シキ
DATE: 01/29/2011 14:03:02
STATUS: Publish
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BODY:
『愛おしい骨』(キャロル・オコンネル/創元推理文庫)

森へ行った兄弟。
兄はもどったが、弟は行方不明に。
それから20年ぶりに戻ったオーレン。軍をやめてきた。
時が止まったままのような家。父と、家政婦のハンナ。そこに、
骨が、骨の欠片が届けられるようになっていた。おそらくは弟の。
オーレンは、捜査を始める。

最初は容疑者扱いだった兄、オーレンが探偵役に。
小さな田舎町であるコヴェントリー。小さな町にも様々な人がいる。
小さな、あるいは大きな秘密を抱えた人々が。

オーレンも、弟のジョシュもとっても美形兄弟だったようで、そこに
妄想もえもえしながら読んだ。思わせぶりな描写が多い。うつくしい、と
までは感じない。私の好みからすると、もったいぶりすぎでちょっと
つまらない描写に感じることもあり。
しかしこの町の住人たちがありありと見えるようでどっぷり。
時間のとまった町の世界を呼吸している気になって息苦しく思う。
子どもでありながら写真の腕前では天才的才能をみせていた弟ジョシュ。
まあ最初から行方不明。最初から死んでいる弟くんなので仕方ないとはいえ、
もうちょっとジョシュくんとオーレンの少年時代が読みたかった気がする。
オーレンとイザベルのごたごたは私としてはどうでもいいーと思う。
なんなのイザベル。強烈なツンツン娘なのかよ。めんどくさいなー(笑

ほんとうに大活躍だったのはハンナ。謎めいたハンナ。小柄でありながら
どんな男も叱られた小さな子どもに変えてしまえるハンナ。
あ、そっか。どちらかというと女性たちの物語だった。男たちは愛され
守られている。一人前の男でさえ。そういうのが私の好みとしてはのりきれ
なかったところかなあ。ともあれ十分面白く読みきった。 
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TITLE: 『警官の血』上下
AUTHOR: シキ
DATE: 01/27/2011 20:22:42
STATUS: Publish
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BODY:
『警官の血』上下(佐々木譲/新潮文庫)
 
安城清二。終戦後まもなく。安月給らしいとはいえ、毎月決まった金が
はいる。そのために警察官採用試験を受け、合格。
念願の駐在所勤務となってまもなく、不可解な死を迎える。
その息子、民雄。父のあとを継ぐように、警察官への道を進む。
しかし見込まれて公安の密命を受け、潜入捜査に入る。だかそれは心を
蝕むものだった。そして父の死の真相を探ろうとしている矢先、殉死。
その息子、和也。三代目の警察官となる。
そして、ついに祖父の死の真相が。父の警察官としての秘密を聞く。
自らの警察官として生きる道を、進む。

大河小説、というものなのか。
三代にわたるある警察官一家の物語。清二の死の謎、という一筋が
ありながらも、三人の男たちの、三人の警官の物語。凄く面白かった。
上下巻で三人分、なので、どんどんクールに進む感じはあるけれども、
十分な読み応え。ぐいぐい読んじゃう。警官の物語、とはいえ、単純に
正義の側でもなく、警察の側にいながら、正義を試される、問われるような
物語。しかし民雄が一番辛いような。時代ってこともあるか。
そう、60年にわたる物語、なので、時代背景的なところも面白い。
民雄の時は赤軍闘争みたいな時で、面白い。でも辛いなー。
 
ドラマになってて、それをちらっとだけ見た。で、まあそれが終盤だった
ようで、あーネタバレ見てから読んでるなーと思ったけれども、それでも
面白さは存分に堪能。
オカマさんがらみの話があるようだ、とわくわくしたんだけれども、ま、
それなりって感じ。
早瀬さんの物語を読みたいよ。そっちをもっと深く!と願う。妄想しておく。
迫力だなあ。
続編があるのかー。読みたいなー。和也のその後なのかなー。でも早瀬の
話が読みたいよー。
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TITLE: 『KAGEROU』
AUTHOR: シキ
DATE: 01/24/2011 11:34:41
STATUS: Publish
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BODY:
『KAGEROU』(齋藤智裕/ポプラ社)

さびれたデパートの屋上。ヤスオは自殺をしようとここへやってきた。
しかし、フェンスを乗り越えようとしたとき、声をかけられる。
自殺を止められる、というわけではなく、どうせ死ぬなら、とその男が
もちかけてきたのは、死んだ後の肉体を、役立てませんか、という話だった。
 
水嶋ヒロ、衝撃の小説デビュー作!(笑)
図書館に予約してたら思ったよりずっと早く回ってきました。いっぱい
買ってるのかみんながさくさく返却したのか(笑)ほんとに一時間で
読めた。なんていうかこう。
齋藤智裕くん14歳初めての小説デビュー!っていうんであれば納得する
ような面白さ。しかし水嶋ヒロくん若いとはいえ二十代半ば。ポプラ大賞
2000万!だからなあ。まあなあ。ほんとさくさく読めるしいいんじゃ
ないの、と、いってもいいのかも。私の好きな作品とは絶対言わないけど。
なんていうか。まったく気の利いた風でもないのに比喩いっぱい使ってたり
ほんとーにしょーーーもないダジャレをいってたり。それがダメダジャレで
なんか利いてるんならまだしも、私にはそれが何一ついいとは思えなかったー。
なんか、生真面目に、ユーモア交えて一生懸命、そう、「命」についてですか、
ほんとに真面目に書いたんだろうねえ、水嶋ヒロいい人だな。と思ったけど。
だから小説がいいとは言えないよ~。
 
で、なんだろうこの、うらさびれた中年男が自殺をしようとして最後に
なんかちょっとこういろいろで。と思ったんだけど、あれだ。小日向さんが
やってたドラマ。「あしたの、喜多善男 ~世界一不運な男の、奇跡の11日間~」
これを連想しました。このドラマ大好きだったーよかったー。原案島田雅彦だし!
水嶋ヒロとしては映画化希望、みたいなことらしいけれども、ちゃんと
ほんっとにいい役者使ってちゃんとした演出して、だったら面白いかもねーと
無責任に思う。それこそ小日向さんと松田龍平とでやるとかだったら見たいわ、と
思う。(でもそれドラマのパクリ感いっぱいだけど)小説のうすっぺらさを
役者の演技力で補ってもらうといいのでは。
そうだこれは小説じゃなくて、脚本、ト書き、だと思うといいんじゃないのー。
と思ったりでした。
ま、しかし。2作目あったとしても私は読まないだろうなあ。
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TITLE: 映画『バーレスク』
AUTHOR: シキ
DATE: 01/20/2011 14:49:43
STATUS: Publish
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BODY:
昨日はレディスデー。で、映画行ってきた。

『バーレスク』

田舎がらロスへ出ていった女の子が、バーレスクというお店での
ステージに魅せられて、チャンスをつかみ、ダンサー、歌手として
主役を手にする!成功。恋。ついでにお店のピンチも救っちゃう。
お話はシンプル。とにかく歌をダンスを!たーっぷり楽しめる~!
 
アリはアイオワでウェイトレスをしてた。でも歌いたい。舞台に
立ちたい。というわけでロスで職探しをしてて、偶然見つけた店に
入る。
そこでのステージを見た瞬間。その迫力とキラキラにうっとりと
見蕩れる。
そのシーン、ほんっと素敵で、観客としての自分もうっとりと
ひきこまれる。経営者でもあるテス。その歌声。
 
ダンス。キラキラ。舞台。キラキラ。激しくも色気たっぷり。
かっこいい!かっこいい!凄い楽しい!

男も女もみんなナイスバディ。アリがメイク教わるとかね。
ちらほら感動的だったりもする。
ジャックがめっちゃいい男で惚れるー。そりゃあ惚れるよねー。
テスも素敵だ。いつも強気。なので、ほろっと崩れるところ
ぐっときた。
女は戦うのだ。かっこいい。

メイクで顔変わるんだーとか、衣装きれいセクシーとか、
歌は当然すっごい素敵で、見るものなにもかもがキラキラ。
楽しかったー!
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TITLE: 映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』
AUTHOR: シキ
DATE: 01/13/2011 09:53:37
STATUS: Publish
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BODY:
映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』

西暦2199年。
地球は宇宙からの遊星爆弾、謎の宇宙艦隊により攻撃を受け続けていた。
放射能に汚染され、赤く不毛の大地となった地表。人々は地下へ逃れ
生き残りの戦いを続けていた。
 
見に行ってきたー。
お話はまさにヤマトで、登場人物みんなの年齢が高いんじゃね?というのが
最大の違いって感じかなあ。古代くんやさぐれてるし。島は子持ちだし。
真田さんはまあアニメでもがっつり大人だったけどさ。艦長は老人でいいけどさ。
沖田艦長は、山崎さんでよかったなあ。渋くて素敵。淡々と寡黙、っていうの
ぴったりと思った。
森雪はすっかり違ってて、バリバリの戦闘ガールだ(笑)なのにあんなにわかり
やすくツンデレ(笑)まあ可愛くていっか。
アナライザーがiフォンみたくなってるーと思ったら、凄い戦闘ロボットになったり
もして、スターウォーズ~みたいだったり。
いいとこではあのヤマトの音楽が流れて、なんかもうそれでうっかり感動しちゃう。
音楽いいよなー。かっこいいよなーーーー。ずるいわ。
佐渡先生は高島礼子になっててなんだか、だけれども、ちゃんとにゃんこがいて
そのにゃんこがおとなしくて困った感じになすがままに抱かれてるのが可愛かった♪
デスラーは、なんか、キラキラのものになってて、我々は個にして全である、みたいな
なんかこう、精神体。サーシャ?スターシャ?だかも。人に乗り移ってしゃべる、って
感じ。なんだっけこれ。ヴォーグだっけか、みたいな。なんかこういうSFあるよな、
という感じ。アニメとは違うなあってところ、なんだこれ、という突っ込みしたい
ところも多々ありつつ(笑)でも見終わって私はかなり満足。アニメを踏襲してる
ところもちろんたっぷりで。なんかアニメの想いを勝手に脳内補完しちゃって感動
しちゃう。アニメ、ものごころつくくらいに再放送とか見たんだっけか。OUTなんか
を熱心に読む小学生だったからか。なんでだか私ヤマト好きなんだなと思った。
 
やはり地に半ば埋まったヤマトがごごごごごごおごごごごごごごおおお!と旅立つ
シーンはすっごいかっこよかった。燃える~!もっと宇宙戦艦としての戦いを
いっぱい見たかったーと思うー。最初に思ってたよりはずっとよかった。
監督は本気だ。本気でヤマト好きなんだろうな、と思った。
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TITLE: 『溺れる人魚』
AUTHOR: シキ
DATE: 01/11/2011 22:42:04
STATUS: Publish
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BODY:
『溺れる人魚』(島田荘司/原書房)

溺れる人魚
人魚兵器
耳の光る児
海と毒薬

4つのお話が入った本。図書館をぶらぶらしていて見つけた。
一応どれもキヨシがらみ、といっていいのかな。不思議な話をキヨシに
聞かせる、あるいはキヨシの体験した不思議な話。不思議な、とはいえ
ファンタジック的ではありながらも、ミステリなので謎解きはされてる。
でも明確にこれ、という感じではなく、推理によるとこう、というもの。
歴史だとか故人がらみだとかで、もうはっきりとはわからない、という
ことになっている。
どれも面白かったけれども、歴史とか車薀蓄とか。私はあんま興味持てない、
と思ってざざーと思ったところがあったけれども。

微妙になんだか説教臭いというかいい話に仕立てていってるよーな気がして
んー。島田さんにももう以前ほどは熱中できないかーと思う。
最後の「海と毒薬」は、『異邦の騎士』の後々の、ファンのエピソード、
石岡くんから御手洗さんへ、お手紙、お知らせ、というカタチ。他の本に
はいってたものらしい。なかなか感動的ではあるけれど、んー。
『異邦の騎士』を昔初めて読んだ時にはぼろぼろ泣いたなあ。と昔を
懐かしく思い出して感慨にふけったり。そーゆーくらいでいいのかなあ。。。
ちょっと寂しい気もする。
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TITLE: 『KATANA』
AUTHOR: シキ
DATE: 01/09/2011 12:44:55
STATUS: Publish
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BODY:
『KATANA』(服部真澄/角川書店)

20XX年。
国家は軍事に関しても民間へのアウトソーシングをしていた。
おおやけにはできないことも引き受けてきたある企業。オーク・サーヴィシーズ。
今は解体したその企業の過去。
番組リサーチャーとして新人の黒崎ケイは企画のひとつとして軍事についての
サーチを進めていた。
過去をなくした男、ヴィンス。
アメリカで、銃をめぐって新しい動きがはじまりつつあった。
 
近未来、ということでしょうか。
伊藤計劃もやってたけど、軍事の民間へのアウトソーシング、って、もう今も
すでにがんがんやってるのかなあ。私があんまり知らないだけで。
そんなこんなで、技術の進歩と規制の方向、とか、ありそうありそう、という
感じと、ちょっとそれはなんだかねーという感じと両方。
話は面白く読んだ。
けど、やはり服部さんの登場人物には私はあんまりのめりこめず、まあ、
キャラもえしたがる私が悪いんだと思うけど、登場人物の魅力というものが
私には感じられない。色気がないっつーか。なんでかなあ。なんかこう。
好きになるポイントがないかなー。ありきたりな人物ばかり。で、つい、話と
してもありきたりな感じというか。動きがそうだろうなーそうだねーという
ことばかりな気がする。
今回の中ではちょっとメタボおじさんの兵藤が比較的まあまあ面白かった、かな、
というくらい。
登場人物いーっぱいだし、それぞれいろいろだけど、どうして私は誰も好きに
なれないかなー。著者と好みが合わないんだろうなー。
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TITLE: 映画『相棒-劇場版2-』
AUTHOR: シキ
DATE: 01/09/2011 00:02:14
STATUS: Publish
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BODY:
映画『相棒-劇場版2-』

警視庁に立てこもり事件。
人質となったのは、ちょうど定例会を開いていた幹部たち。
犯人の要求は。目的は。
特命係が明かす事件の背景は。

はりきって朝一番の上映に行ってきた。
今日から小野田官房長のポストカードがもらえるらしいので。
無事、さんきゅーというカードげっと♪小野田さんが一番好きなんだよー。
ラムネと神戸くんにももえーっとしてきたけどね。神戸くんがラムネには
熱血にくってかかったりするのがもえる。
事件そのものは。
なんていうか、見事に男だらけの警察物語。ヒロイン、小西真奈美も
がんばっててきれいだったけど、まー、話し的にはどうでもいいような。
ガチガチのマッチョ思考な男どもであることよ。。。
そんで、これ外事警察、とすごく思った。ヒナちゃん特命係と協力できる
んじゃないの。と思ったり。でもヒナちゃんのほうがまだしたたかだろーなー。
 
で、小野田官房長のたくらみも平行してあって、くーやっぱ官房長かっこいー!
大好きー!セリフにしびれる~!と思っていたらっ。
 
最後のほうでのショックで、最初の事件がどうでもよくなったワタシでした。
面白かったー。
最初のほうの突入!とかのざくざく組織での動きとか好き。もえる。
右京さんがちょっとコミカルだったりして最初のほうはそれなりに笑った。
最後のほうはドシリアスで、劇場出るときにはどんよりしちゃったけど。
右京さんは本人が言うとおり人の上にたつ器じゃないよなあ。特命係りも。
「自己満足の正論」て小野田さんに言われてたけど、そー思う。。。でも
こうやって、特命係り、右京さんを、どうもっていこうとするんだろうか。
長いシリーズ。ほんっと長いシリーズだよなー。どうなっていくんだろうか。
これからも楽しみに見たいと思った。
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TITLE: 映画『ハリー・ポッターと死の秘宝』パート1
AUTHOR: シキ
DATE: 01/05/2011 21:33:31
STATUS: Publish
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BODY:
映画『ハリーポッターと死の秘宝』パート1

ヴォルデモードの復活。魔法省、ホグワーツも闇の力に飲み込まれつつあった。
ハリーたちの安全な場所はない。
逃げながらも、ハリーたちは分霊箱を探し出し、破壊するために力をつくす。
 
一応ずっと全部見てきているので、遅ればせながら見てきた。
でもなんか、私前の話を覚えてないなー。と思いつつ。完全に続き物、って感じ
なので、えっとえっと、えー、ダンブルドア死んだんだっけ。そういえば。てな
ことを最初は思って戸惑いながら見てた。
まあでも、わからなくても気にしない私。面白かった。
3Dにしようとしていて、やめたんだっけか。3Dにしたかったんだろうなーと
思うような演出がけっこうあったような気がする。
でも私は別に飛び出してくれなくていいので。。。普通のが見たいよ。
 
三人はもうすっかり育ってる~~~~~。子どもじゃなくて青年、むしろおっさん。。。
海外の青年ってね、と思っちゃったり。
ハーマイオニーはめっちゃ優秀。めっちゃ出来る子!四次元ポケットだろあのバッグ。
呪文も魔法薬も素晴らしい。それに比べてハリーもロンもなにやってんの、と思う。
なんでロンがいいんだよハーマイオニー。不思議。
で、やっぱハーマイオニーが可愛くて美人で素敵で、ちょっと三角関係っぽいのが
ちょっとだけドキドキする~。妄想情熱キスシーンもよかった、すき~。
つか、ハリーはなんでハーマイオニーに惚れないの?そっちのが不思議。ロンがいる
からかなー、まーヴォルデモードのほうが大変だからなー。
ハーマイオニーが襲われてるのが可哀相だった。両親の記憶消す魔法かけたりして
切ない。
トビーも切ない。ハリーは助けられてばっかりだな。
パート2も楽しみ。早く見たい。どう決着がつくんだろう。わくわく。
スネイプ先生が好きなんだけどなー。どうなるんだろうなー。 
 
で、映画見終わったら本を一気読みしたい。じゃないと話、ぼんやりとしか
わかってねーわ私。
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TITLE: 2010年まとめ
AUTHOR: シキ
DATE: 01/01/2011 19:35:30
STATUS: Publish
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BODY:
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

2010年の読んだ本まとめ。

87冊でした。
少ないなー。そうかー。多少感想メモ書いてないのもあるけれども
100冊切るくらいしか読んでないんだなあ。まあ確かに昔ほどガツガツ読まなく
なったし、時間かかるようになったし、あれ、私ヒマなはずだけど何してるんだろう。。。
ネット、かな。今年はだらだらテレビとかだらだらネットとかやめるように心がけよう。
反省。

俳句にちょっと興味出て、歳時記読んでみたり俳句関連で少し読んでみたのは
面白かった。ちょっとだけでも近づけてよかった。
短歌のは、読めてなくてダメダメだ。今年こそは。ってずっと思ってるのに
やれてなくてダメだなあ。。。
雑誌とか買ったまま読んでなかったり。少しは勉強らしいことをしなくちゃ。
読まないと。反省。
 
映画のまとめ。映画館に行ったものだけで。
8本しか行ってない。行きたいと思ったのに行けなかったのが多かった気が。
水曜日に予定があることが多かったかなー。これも反省。行きたいと思ったら
ちゃんと早く行くようにしよう。ヒマなはずなのに私。あれれ。
水曜日狙いってのをやめて、前売り買うとかしようかな。。。
少ないながらも見に行ったのはどれも満足だった。
個人的には『フィリップ、君を愛してる』が一番かなあ。ユアンくんの可愛さを
見られて大満足っ。

今年は、うちでだらだらを減らして。テレビ消してネットだらだらを減らして。
本読んで映画見てってしたい。もーほんと。とにかくだらだらをやめなくちゃー。
太りすぎだしね。。。まずは歩くぞ。それから走っていけるようにしたい。
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2010年12月

TITLE: マンガ2冊
AUTHOR: シキ
DATE: 12/31/2010 14:22:54
STATUS: Publish
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BODY:
『のだめカンタービレ』25巻 #アンコールオペラ編(二ノ宮知子/講談社コミックキス)
 
オペラって、大変なのね~~~~~~~~~~~~。
歌手。演劇としての舞台。そしてオケ。全部が一体とならなくては。
全部で観客に、夢を見せなくては。
だからこそ、夢を見られるの。音楽って、素晴らしいー。
 
というわけで、ハッピーエンド。のだめもプロとして活躍しはじめ、千秋先輩も
若手としてバリバリ大忙し。二人のラブラブもついにプロポーズ。
ターニャってそういえばまだそんな小娘だったのね。とか。きれいにみんなハッピー
にまとまって終わってよかったね、という感じ。
俺様だった千秋先輩がすっかりのだめに惚れちゃって個人的にはちょっと
つまんなーい(笑)でした。

『聖☆おにいさん』6巻(中村光/講談社モーニングKC)

クリスマスプレゼント☆に25日に一日遅れて購入。今回もいろいろにやにや。
ダンテの『神曲』は天界のガイドブックだったんだね。読んでないなあ。読もうかなあ。
ショムジョはちょっとあんまりゲーム自体の意味がよくわからず(^^;でも
弟子たちが面白かった。 
お父さんが鳩サブレー好きとはwwやめて水系のいたづら!箱舟作るからまって!w
そんなこんなで読み返してコネタにまたにやにやしたい。
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TITLE: 『新・魔獣狩り』完結編・倭王の城 上下
AUTHOR: シキ
DATE: 12/30/2010 22:55:59
STATUS: Publish
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BODY:
『新・魔獣狩り』完結編・倭王の城 上下(夢枕獏/祥伝社 ノンノベル)

ついに。
鬼道の秘密が明かされる。
黄金のありかが。

完結編。これで、魔獣狩りシリーズの完結。完結。
長かったなあ。しみじみ。
物語としては、黄金もみつかり、文成は戦い、腑抜けになり。それでも、
未来へ開かれていく。物語が始まった時のように。鳳介はひょうひょうと
とらえどころなく笑って、美空は美しく。途中参戦って感じの毒島さんも
ひるこもさすがで、猿翁と黒御所の生死は不明。
完結。
でも終わりではない感じが私は最後にほっとため息をついてすうっとページ
を閉じることができて、これはこれだなあ。と、よかったと思う。
ずーっとの連載があったわけでなく、途中何度も中断があり、最初の3部作、
単発ものいくつか、そしてこの鬼道の話。と、最初の最初っからだと33年
だかかかっての完結、らしい。私は最初の三部作は出て、ってところから
読んで、美空曼荼羅 なんかはリアルタイムに買ってた。中学生くらいだったかな。
超伝奇エロスとバイオレンスにドハマリしてた中学生って。。。と振り返ると
思うけどね。20年以上読み継いできて、なので。やっぱりしみじみとしてしまう。
美空が好きで好きで。しっかりしろよ文成と思うし。鳳介はいつも鳳介らしいなあ、
とかもう。やっぱりすっかり20年来おっかけてきた愛するキャラたち。
完結。
完結してくれてほんとうによかったと思うし、すごく寂しくもある。
今回はだいぶ原点にもどって、という感じが多くて懐かしく思いながら読んだ。
けっこう人をちぎるぞ、とかやってるなーと。人をちぎるのが懐かしいって
おい、と、自分に思いつつも。
魔獣狩りの最初の3部作を読んだときのぞくぞくは今でも忘れてない。
面白くて面白くて面白くて怖くてえろくてぞくぞくがたまらなかった。
ずっと好きでおっかけてきて完結を見てよかったよー。
 
あとはキマイラを。ほんとキマイラを。お願いします獏さん。
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TITLE: 『レディ・ジョーカー』上中下
AUTHOR: シキ
DATE: 12/29/2010 23:50:15
STATUS: Publish
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BODY:
『レディ・ジョーカー』上・中・下(高村薫/新潮文庫)
 
日之出ビールの社長の誘拐事件。
事件を起こしたのは競馬場で知り合った仲間。淡々と計画をし、
淡々とこなす。なんのための、犯行だったのか。
 
読んだのは文庫でてわりとすぐだったと思うんだけど、なんか
感想書けないままで。今年が終わってしまう、と慌てて記憶を
たよりにメモ。
単行本は読んでません。
でもやはりいろいろ違いはあるようなので(ネットであれこれ拾い読み
してみた)単行本も読もうかなあとか思ってしまう。
でもやっぱりさすがの高村薫。読むとぐったりずっしり疲労困憊気分に
なってしまうのでなかなか手が出ない。読んでる間は面白くてたまらなくて
ぐいぐいいってしまう。
レディ・ジョーカーサイドも日之出サイドも、すごく深くてもの凄い。
こんなに緻密に描ききれるものなのかと思う。凄いー。
 
で。
合田ってこんなにも美形キャラな感じだっけか、と思ったり。
で、加納とこんなにらぶらぶのもえもえだっけかーとにまにま読み進めて
いたら。最後では悶絶しちゃったよっ。なんだよクリスマスってよー!!!
こ、こんなにド真ん中にがっつりくるとは知らなかった。えええええええ。
で、二人はどうなるんだよどうなっちゃうんだよーーーーーーーーーーっ。
と、もえ死にました。もう欲情しまくればいいじゃん!愛し合っちゃえば
いいじゃん!ばかー。と、呆然とした状態からしばらく立ち直れない感じ。
面白かったー。
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TITLE: 『沈黙のあと』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/28/2010 10:22:03
STATUS: Publish
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BODY:
*ネタバレあります。

『沈黙のあと』(ジョナサン・キャロル/東京創元社)

マックス・フィッシャー。
漫画家。新聞などに載せる、ちょっとしたマンガ。それでそれなりに
有名でほどほどに暮らしている。
美術館で出会った母と息子。リリーとリンカン・アーロン。出会った最初
の瞬間はさほどいい印象を持たなかった彼女たちだったが、会話のうちに
好きに、大好きになった。
愛しあい。素晴らしい家庭をつくる。それは不可能ではないと思っていた。
とてもうまくいっていた。
ある秘密を知ってしまうまでは。
 
図書館の放出本もらってきたもの。以前にも読んだんじゃないっけ。と
思いながらゆっくり読む。前半の素晴らしい愛の家庭、幸せが、一気に崩壊
していくのはさすがお見事。
唐突に守護天使とかいうことになったりするわけのわからなさも味わい。
天使なのか。妄想だったのか。よくわからなくて。呆然と取り残されたまま
終わる。
この、あと。どうなっちゃうんだよマックス。
間違った選択をしたマックス。間違った幸せを築きあげたリリーとマックス。
子どもの誘拐なんて許せないからもっと罰せられればいいのにと私は思う。
確かに恐ろしいことになったけれども。私の妄想の中でもっともっとボロボロ
のズタズタになってしまえばいい。特にリリー。と、なんていうか自分の中の
残虐性をかきたてられる気がするキャロルの本。そんで読んだあとじわじわ
落ち込むんだよなー。
またそのうち他のも読もう。そんでもってやっぱりブルテリアが気になる。
いつか飼ってみたいかも。。。ブルテリア。
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TITLE: 『ラスト・チャイルド』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/24/2010 10:51:15
STATUS: Publish
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BODY:
『ラスト・チャイルド』(ジョン・ハート/ハヤカワポケットミステリブックス)

十三歳の少年、ジョニー。
神様に祈ることはやめた。もっと古い、もっと別のものに力を求めた。
鷲の羽根。自分自身に力を。一年前、行方不明になった双子の妹、アリッサを
見つけ出し、家族がもとにもどるために。
 
このミスで5位かな。
面白そうかと思って読んでみた。
少年ジョニーくんが凄い行動力で、その分辛いとか悲痛な決意が読んでいる
こっちに痛くて、なんで周りの大人たち!ちゃんとしてやれよ!と苛立って
しょうがない。
子どもがいなくなる。
この絶望感は凄い。
ジョニーの行動によって明らかになっていく事件。それがまたかなり悲惨で
苦しい。こ、この町大丈夫か、と思うよ。。。
 
少年の成長物語、という面が強くて。友達との関係とかつらいし切ないし
でも最後はでも、よかった、と、少しは救いが、希望がある感じでちょっと
だけほっとする。
読み応えあり。面白かった。
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TITLE: 『モリのアサガオ』1~7巻、番外編
AUTHOR: シキ
DATE: 12/23/2010 22:08:45
STATUS: Publish
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BODY:
『モリのアサガオ』1~7巻、番外編(郷田マモラ/双葉社 アクションコミックス)

ドラマにはまりすぎて原作をオトナ買い。
1~7と番外編。
著者あとがき、みたいなのでは映画化の話もあったりつぶれたりまだあるかも、
みたいな感じで、まあわからないんですね。
で、映画化があれば、たぶん完結編を描く、みたいな。
でも渡瀬くんがいなくなったあとだったらさみしすぎるのでもう。。。

好きな絵ではなくていきなりだったら読まなかったなあ。 
絵にはだんだん慣れて、渡瀬くんの美形っぷりに惚れ惚れして
読めた。
でも脳内ではもちろんARATAに変換っ。
ARATAの渡瀬くんよかったなあ。
 
マンガのほうが当然ながら細々丁寧に描かれていて
時間がたっぷり流れているんだな、と思う。
ドラマではやはり設定変えてるところも細々多々あるのねと思った。
それでも、ドラマすごくよかったなー。
もの凄い演技見せてくれた役者さんがいっぱいいた。
 
作者本人がBLにとりあげられて嬉しい、みたいに書いてて、
そーかそーか本人的にもおっけーなのかと(笑
ほんっとにもう、及川くんが渡瀬くんに恋しすぎてて困る。
ヘタレで乙女及川。
ほんとうに少しずつ少しずつ少しずつ少しずつ、変化してったんだねー。
面白かった。
重いテーマだー。。。
考え続けなくちゃいけないんだよなあ。。。
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TITLE: 映画「ノルウェイの森」 感想2
AUTHOR: シキ
DATE: 12/17/2010 18:54:08
STATUS: Publish
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BODY:
原作と違うんじゃないかなあ。。。わりと大事なことが、と思ったところ。
とはいえ、原作をちゃんと覚えてないわけで、ざっくりした印象だけれども。
始まり。
海外かどっかへ行く飛行機にのっていて、ワタナベくんはたまたま ノルウェイの森
を聞いて、わーっと「あの頃」のことを思い出す、という始まりじゃなかったっけ。
それって、自分だけがおめおめと生きてしまっている。。。ということじゃないかな。
そういうどうしようもない回想、という小説だと思うのに、映画は最初から最後まで
大学生なワタナベくんだった。まあもっとあとの回想なんだろうな、っていうのは
わかるようになってるけれども。
永沢さん、って、確か死んだ、無茶な自動車事故か自殺かで死んだ、と、思うんだけど、
たぶん、映画ではそのこと言ってなかった。ハツミさんが後に自殺を、っていうのは
言ってたけど、なんで永沢さんのことを?永沢さんのことのほうが重要じゃないかなあ。
あと、ミドリの父の病院で。突然デートのつもりが、父の病室に行って、ちょっと見てて、
とか言われて。キュウリだっけ、なんか、ミドリちゃんとかががんばってても
お父さんに何か食べさせるとか出来なかったのに、ワタナベくんがポリポリ食べさせて
あげて、っていうエピソードじゃなかったっけか。それでミドリちゃんがなんかワタナベ
くん凄いのね、という感じになるんじゃないのかなあ。映画では単にお見舞いに行った、
っていうごく短いシーンだった。
最初同室だった、あのラジオ体操したり地図をつくるんだ、っていう彼のエピソードも
ほとんどなく。まあ、彼は外してもいいか?
そんなこんながなんで削っちゃったのかなとちょっと思ったところ。
 
しかし若者というのは。。。やることばっかり考えてるもんなのね。まああのくらいの
頃って、せっくすがもんのすごーく重要というか、そのことばっかり考えてるもんかな
そうだなあ、という感じ。
ワタナベくんはやさしくてすてきで素晴らしいけれどもやっぱりひどいと思う。
遠くのヤンデレより近くの不思議ちゃんか。まあそうだろうけれども。
村上春樹ワールドが私は少しも好きじゃないのでわりとまあもうどうでもいい。。。
でもこの映画は大好きだった。大満足した。こんなにきれいに見られてよかったー。
松山ケンイチ大好きだよ。

追記:永沢さんは死なないみたい。ぐぐった。ごめん。
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TITLE: 映画「ノルウェイの森」 感想1
AUTHOR: シキ
DATE: 12/17/2010 18:53:22
STATUS: Publish
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BODY:
映画「ノルウェイの森」見てきた。

私は原作はたぶん大学生んときに一回読んだくらい。好きじゃないので
原作とちがうなーというところは気にしないで見た。そもそもたぶん細かく
よく覚えてはいない。それでも、見ているとそれなりに覚えてる、と思った
りして、我ながら若かったから覚えてるのかそんだけ面白く読んだのか自分
でもちょっとわからない。
 
映画は、トライ・アン・ユン監督の映画、だと思った。
私は網羅してるわけじゃないけれども、この監督が好きだと思う。
雨。雪。プール。海。シャワー。俳優達は濡れる。映画全体が濡れる。しっとりと。
そういう映画づくりをする人だと思う。そして俳優達がたまらなくセクシー。
こんな色気のある俳優だったのか、と、いっそうメロメロに惚れてしまう。
この映画の宣伝で、松山ケンイチくんがいろんなテレビに露出するのを見るたびに
なんか好きだ。。。。とぐいぐい惚れてたのだけれども、映画見てもうほんとうに、
素敵でかっこよくてきれいでセクシーでひどいやつでキスしたいしてほしい抱いて
ほしい抱きたいと目が離せなかった。きれいだー。
永沢さんな玉山鉄二も、好きだったけどこの映画ではほんとうにきれいでかっこよくて
ノーブルな感じがしてセクシーで素敵だった。キズキやってた高良健吾もすごい
かっこよかった。みんなみんなほんとうにエレガントだったよ。
今となってはダサダサなファッションも、みんなが着こなしていると素敵だ。
ジーンズにシャツをインでもよかった。映画全体がほんとうにエレガントだった。
セリフ回しをあえて原作に近く、とやったそうで、その言い方も素敵だった。
それを素敵に演じしゃべれる松山ケンイチが凄いよ。大好きになってしまう。

時々イメージフィルムになってるーとか思いつつも、映画全体の雰囲気素晴らしくて
大好きだった。見に行ってよかった好きだ。
 
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TITLE: 『俺俺』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/14/2010 13:57:26
STATUS: Publish
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BODY:
『俺俺』(星野智幸/新潮社)

俺はマックで携帯電話を盗んだ。
盗んだ、というよりは、相手の不注意で俺のトレーに乗せられて
しまった携帯を相手が気付かないうちに、自分でもなんの気なしに
そのまま持って席をたってしまったのだ。
そのままなんとなくその電話をいじくり、その電話にかかってきた
「母」と会話し。
そして俺は俺が俺だらけにになって。。。
 
最初はちょっとしたこと、から、少しずつずれていってヘンだ。おかしい、
と思いながらもどんどん流されていって、おかしいのにそれに慣れていって
全然わけがわからなくなっていって。
ちょっと最後のほうには、それはどーなんだよ。。。となんか壮大になって
きちゃってふーん、と思ったけど、俺山の話で盛り上がるとか、俺だらけに
なっていってすさんでいくとか、読んでるこっちもぐいぐい巻き込まれて
俺が俺かもとか混乱したりしてどっと疲れた。面白かった。
俺は俺だから気持ちが通じ合う、っていうのも、でも俺だらけになったら
うんざりしてきて通じ合うどころじゃなくて結局俺だらけで一体になんて
なるわけじゃなくて、って、それ、俺が俺じゃなくても同じことじゃん。。。
と、ぐったりうんざりするー。
名前も空っぽも、醜いのもみじめなのもみっともないのも疑心暗鬼も暴力も
全部俺だ。俺。俺俺。なんて厭なんだ。。。

京極夏彦の『厭な小説』みたいかも。ちょっとテイスト変えればまさに厭な小説。
なんか希望と救いがあるかのような結末にしてるけれども、でもそうでもない。。
同じになっていくだろう。忘れるだろう。またいつか俺は俺俺になりからっぽになる。
覚えておくのは難しいよ。。。
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TITLE: 『新撰21』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/13/2010 12:24:15
STATUS: Publish
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BODY:
『新撰21』(筑紫磐井 対馬康子 高山れおな 編/邑書林)

21世紀最初の新人達の作品集、というコンセプトで、できるだけ
様々なタイプの俳人たちを集めました、ということだそうです。
21人の。40歳以下の。100句。別の人による短い俳人論。
いっぺんにこういういろんな俳句を読めるのは面白かった。
ほんとーにいろんなタイプがいる。正統派な感じからわけわからない感じまで。

いくつか好きだった句。

 冬の金魚家は安全だと思う  越智友亮
 切り裂けば目となり冬の海あふれ 山口優夢
 あぢさゐはすべて残像ではないか  山口優夢
 鳴り出して電話になりぬ春の闇  山口優夢
 カンバスの余白八月十五日  神野紗希
 黒板にDo your bestぼたん雪  神野紗希
 これほどの田に白鷺の一羽きり  神野紗希
 本棚の本に紛れて風邪薬  神野紗希
 蝶ふれしところよりわれくづるるか ??柳克弘
 盛り場のにほひが髪に花ざくろ  ??柳克弘
 鳥語より人語まづしき小春かな  ??柳克弘
 一二五〇〇分の一の地図鳥帰る  冨田拓也
 馬は夏野を十五ページも走ったか  中村安伸
 名月やむかしの猫を膝の上  中村安伸

俳句の良し悪しがわかるわけじゃないので、面白いなー好きだなーと
思ったもの。やっぱり鮮やかだったり小さくハッとする感じがあると
目にとまる。ささやかにさりげないのも好きだけど。あんまり奇をてらい
すぎるのは私にはついていけないかなあ。やっぱり人によって作風って違うし、
全部好きだーと思える人もいれば100句読んでも私は一つも好きじゃない、
っていうのもあり。俳句、こんなに短いのに凄いなあ。もうちょっと近づいて
みたいかも、と思う。
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TITLE: 『凛然たる青春』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/10/2010 11:50:44
STATUS: Publish
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BODY:
『凛然たる青春』(??柳克弘/富士見書房)

若き俳人たちの肖像
というサブタイトル。「俳句研究」に平成18年~19年に連載したものに、
書下ろしを加えてまとめた本だそうです。
俳人たちの青春詠。二十代で俳句をはじめた著者のきっかけとなったような、
親しみをもった青春詠についてのもの。
雑誌連載だけあって、一人ひとりについての分量は短く、著者のとりあげる
のも青春詠におおむねかぎっているものですいすい読みやすい。俳句や俳人
についての解説、もあるが、著者の思いというのを率直に述べているあたり
若いわ~という感じがして面白い。若くて才能あってがんばってるのね!と
思ったりです。俳句王子、かな。たくさんいろーんなことを勉強されてるし
知ってるんだなあと感心する。文章もちょっと硬いかなとか若いなとか思う
けれどもそりゃ当然だよなあ。著者二十代でこれ書いてるんだもんなあ。

私は俳句のこと全然知らないのだけれども、でも時々、解釈というか捉え方が
なんか違うなあと思ったり。感覚があわないのかな。なので、そ、そうなの?
とあれこれ思ったりしたことが面白かった。

で、やっぱり寺山修司の存在が特別である、とかあとがきにあって、
そうかー。やはり寺山。。。と思う。いまだに寺山修司に手を出せないワタシ。。。
こわいもん。
俳句も短歌も、いろいろも。。。そのうち読んでみたい。いつになるだろう。。。
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TITLE: 映画「リミット」
AUTHOR: シキ
DATE: 12/01/2010 20:40:44
STATUS: Publish
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BODY:
*それなりにネタバレあります。

映画「リミット」(スペイン/ロドリゴ・コルテス監督/主演ライアン・レイノルズ)

目が覚めると暗闇。手にしたジッポのライターをつけてみると、狭い箱の中。
棺、らしい。
力の限りに蓋を押し上げるがきしむ隙間からこぼれ落ちてくる砂。
埋められている。生き埋めに。
そして棺の中には携帯電話があった。
 
というわけで、ほんっとーに、全編棺の中。登場人物は一人。ポール・コンロイ。
兵士ではない。イラクで、復興のための(?)物資を運ぶトラックの運転手を
している男。突然襲われ、銃撃にさらされ、でも彼一人は撃たれず、生き埋めに
された、という状況。
ほんっとーに棺。明かりはライター。携帯電話の光。時間が進むにつれて
うまく点かない懐中電灯とかあの、なんかペキ、と折って光るやつとかの明かり
も出てくるけど。まあそういうものも一緒に棺に入ってたの。

助けてくれ!と電話をかけて。
でも埋められてるんだから場所なんてわからない。記憶にある電話は家族など。
イラクのどこかにいる。でも助けをもとめてかける電話はアメリカにしかかけられ
なくって、イラクのどこかで生き埋めになってる!助けてくれ!!!
。。。どうしろっていうんだ。どうなるんだ。どうやって。どうなる。どうして。

ものすごく意外なことが起こるわけでもない、けれども、ほんっとにそこで
どうしたらいいんだどうするんだどうなるんだ助かるのか助けはくるのか
外はどうなってるんだあああああ。というのがひしひしと怖くて辛くて。
やりきったな~と思う。
携帯電話がつながる、っていうのがなんかもうたまらないね。棺の中で。生き埋め
なのに。イラクで。でもアメリカにまでもつながる。助けがきそうで。助かるかも
しれなくて。留守電の家族。友達。日常の中でそんな電話かかってきたら
どうしたらいいんだよ。
なんか、んん?とよくわからないというか、そうなの?というか、すっきりは
しなかったけれども。
やりきったねー。 
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TITLE: 『金沢 酒宴』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/01/2010 10:33:20
STATUS: Publish
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BODY:
『金沢 酒宴』(吉田健一/講談社文芸文庫)
 
金沢の一軒の家を手に入れる。
そのたたずまいにひかれたので、いつもそう、少しだけ荒れたように
されている。東京から離れて、時々金沢の感じ、を味わうように滞在する。
骨董屋がやってきてあれこれ細々した世話をしてくれる。骨董を見せて
くれたりもするが、どこか不思議なところへ連れて行ってくれたり
つれて帰ってくれたりする。
 
まあ話の筋というのはどうでもよくていい気持ちで酒を飲み、酒の邪魔を
しない肴を食べているうちに、酒を飲んでいた座敷は別世界に通じ
桃源郷のようななんともいえない不思議なところでまたいい気持ちに飲み
もどってくる、というような。ふわふわなんだかもう気持ちいい酒だった、
というお話。
ユートピア小説、なんだろうか。でもまあそんなことすら考えるのも馬鹿で
気持ちよいいい酒を飲むように味わい酩酊しふわふわする素敵小説。
 
酒宴 というほうも、銀座で飲んでいて、意気投合した人についてって
灘まで。灘の造り酒屋で接待をうけ、みんなでいい気持ちにさらに飲む話。
どのくらいまでがほんとなのか、最初から最後までお話なのかなんだか不思議。
いいなあ。

いつか金沢にいってみたい。
町を歩いて酒を飲んでふわふわになりたいと思う。
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2010年11月

TITLE: あの女、三冊。
AUTHOR: シキ
DATE: 11/25/2010 10:52:08
STATUS: Publish
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BODY:
あの女 http://ameblo.jp/ano-onna/

ゴマブッコさま。モテないゲイ日本代表。ブログはかなーり前から
はまって見てました。「あの女!」を使う会話講座とか、昼ドラのドロドロ
なんかにがんがんツッコミいれまくったりしてるのがすごく面白くて。
どんどん人気ブロガーになり、本が出る出る!
今回3冊目が出たーのを記念に(?)がっつり3冊まとめ買い。
勝手に自分のことのように喜ぶ前ノメリ痛い女だわ私っwww
 
『あの女』ゴマブッ子 青山出版社
これが最初。実録「あの女」で、ゴマさまが街でみかけたあの女、とか
友達がらみであの女、とか、読者からのタレコミあの女とか。おっかしい。
あの女にならないように気をつけないと。

『女のしくじり』ゴマブッ子 ヴィレッジブックス
これが二冊目。モテそうなのにモテない。というあなた!恋愛に悩む貴女!
あなたこんな「しくじり」やっちゃってるからダメなんじゃないの!?
という実用書(かな?)なんかすごく共感させられて面白い。
笑わせながらも、なんかわかるーと納得させられる~。前ノメリはダメだよね。
重い女なんていやだよね、と。こうして言われればわかるのにねー。
 
『お気は確か?』ゴマブッ子 宝島社
これが三冊目。新刊。
ブログはいまや読者からの恋愛相談場所。女のしくじり、の実例たっぷり
具体例たっぷり、ですね。てか、みんなほんとにこんな恋愛してるの。。。と、
恋愛経験ごくごくごくわずかでしかない私はあまりのドラマチックさに感心したり
笑ったり。すっげーな恋する乙女たち。で、ゴマさまのぶった斬りアドバイスが
笑えるけど優しさがあって、また感心する。よくこんな恋愛相談に、そんな素敵回答
できるなあと。
自分の恋愛の最中って、ほんと盲目になるんだね。しくじっても前ノメリでも
恋してるっていうのは羨ましいなあとも思う。
 
あとよく登場してくる、最初は負け犬の教祖!みたいにいってたリアル女子T子さま。
すっごいデキる女、でもモテナイ、ってことだったみたいだけれども、今は結婚出産と
すっかり勝ち組に!ゴマさままわりのお友達たちも素敵おもしろすぎる。
で、やっぱり、みんな賢く、金持ちであり、冗談ぽく言ってるけどきっとマジでセレブ。
なーんかいいなーっと、今日も憧れてブログチェックしてます。
そんだけ努力も才能も駆使してるってことなんだな。。。凄いわ。
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TITLE: 『照柿』
AUTHOR: シキ
DATE: 11/13/2010 14:17:01
STATUS: Publish
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BODY:
『照柿』上下(高村薫/講談社文庫)

真夏。
野田達夫と合田雄一郎の再会。

読み始めてから、あれ?読んだことあるかな。。。と気がついた。
再読でもたまらなく苦しくて。そうだった。気軽に手を出してはいけない
高村作品、と改めて思い知ったのでした。

事件そのものが、実はなんだったのか、ということがやっぱりわからない。
雄一郎はなんでそんな、美保子に執着していくのかわからない。
達夫とは昔いろいろ思うところがあったのだろう、と思うけれども、
それでも18年ぶりの再会で、何故そうも熱くなってしまうのか。
でも、わからない、という答えなんだろう。
狂っていた、と、雄一郎も口にするしかなかったように。
太陽が、とか、夏の暑さが、とかいうことのせい、という不条理。
こんなに緻密に深くしつこく描写を重ねているのにわからない。でもわからない
ことに納得させられるというか、もう圧倒されて飲み込まれるというか。
つらい。

達夫が魅力的。雄一郎も美形キャラだよなー。
妄想がとまりません。
こんだけ重厚な物語でこんだけ妄想しかけてくる高村薫。
やっぱり気軽に手をだしてはいけない。凄すぎるよ。
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TITLE: 『グレン・グールドは語る』
AUTHOR: シキ
DATE: 11/12/2010 22:04:25
STATUS: Publish
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BODY:
『グレン・グールドは語る』(グレン・グールド ジョナサン・コット/ちくま学芸文庫)
 
ローリング・ストーン誌に掲載されたロングインタビュー。
グールドの電話友達、として親しくなったというジョナサン・コット。
時にメロディを歌いながら質問に丁寧に答えているグールド。
とっても素敵だ。 
 
正直私には音楽的な話はわからないんだけれどもとても面白かった。
変人だが天才。もちろん記事にしているわけでしゃべってるそのまんまという
わけではないのだろうけれども、熱心に、丁寧に、音楽についてピアノについて
整然と答えてる。
いろんな人格があるよ、って、偏屈そうなヨーロッパの音楽批評家、とか、
タクシー運転手のざっくばらんな語り、とか、その扮装してる写真があったりして。
こ、コスプレ?と笑ってしまう。
写真はどれも素敵だなあ。
表紙はめずらしいというカラー写真。赤がきらい、だそうだけれども、本人が
用意してきた赤いセーター姿。目が青いなあ。髪はブラウン。指先の出る手袋してる。
基本的にいつも冬の格好してるよーな感じらしい。なんなんだろうなあ。素敵。
 
で。
語ってるのを読んでいるうちにやはりCDが欲しくなり、買ってしまった。
行ってみたCD屋でちょうどよくグールド特集やってて、モーツァルトの
ピアノ・ソナタ集。と、話には出てきてなかったけど、ついミーハーなもので、
カラヤン指揮、ベルリンフィルとのCD。「コンサート・イン・ベルリン1957」
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番ハ短調と、シベリウスの交響曲第5番ホ長調
がはいってるやつ。
で、アマゾンで、「コンダクツ&プレイズ ワーグナー」を。指揮したのと、
ピアノに編曲したワーグナー。
聴くぞー。楽しみ~。
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TITLE: 『鷲の驕り』
AUTHOR: シキ
DATE: 11/11/2010 10:28:23
STATUS: Publish
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BODY:
『鷲の驕り』(服部真澄/祥伝社)

天才ハッカー少年、として、映画モデルにもなったケビン。
三年の禁固刑が終わり、出てきたところで、ファンなんだ、というヴィトーに
誘われる。アマチュアのハッカーではなく、金になる仕事をしよう。
 
知的所有権。特許権。
それを巡る国際的かけひき。情報を巡る戦い。
アメリカの特許権ってそういうふうなのか、とか、インターポールって
ほんとにそんなことを?とか、面白かった。
誰が味方なのか。誰がほんとうはどんな狙いで動いているのか。
次々にひっくりかえされていく。面白かったー。

ただ、誰が主人公って感じでもなくて。あえて言えば笹生かなあ。
でもまあ、その、いろんな組織や企業がいりくんで登場人物も多くて
キャラを掘り下げるって感じではなくて。
どんどん展開していく話だから物語おっていくだけで楽しいけれども、
私の好みとして、キャラ萌して熱中したいのにーと思うのでちょっと不満。
あんまり好き~ってなる人物がいない。

この本が出たのが平成8年だそうで。
14年前か。
技術戦争はやっぱり激しいんだろうなあ。しかし日本にはこの本に出て
くるような、情報戦を制していくようなまともな組織は、ないのかなあ。。。
と思ってみたり。ま、私が全然知らないだけで、ほんとは立派にこうして
日本の組織もがんばってますよ!であってほしいと思う。んだけど。
このごろの情報管理のぐだぐだな感じは。。。
これってどうなってるんだろうとすごくわからない。ほんとに日本はこんなに
ぐだぐだなのか。実は裏には凄い組織が。。。ないかな。。。
外事の名簿がもれるとか尖閣ビデオ流出とか。尖閣ビデオはまあ、流出そのものは
いいかなと思うんだけど。ホントに機密って感じの情報じゃないし。
企業はしっかりしてるのかな?官僚はしっかりしてるのかな?わかんないなあ。
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2010年10月

TITLE: 『ぼく、牧水!』
AUTHOR: シキ
DATE: 10/29/2010 21:47:27
STATUS: Publish
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BODY:
『ぼく、牧水!』(伊藤一彦 堺雅人/角川oneテーマ21)
 
―歌人に学ぶ「まろび」の美学
とのことで、若山牧水について、若山牧水記念文学館館長であり、教師である
伊藤一彦さんと、俳優、堺雅人さんが、飲みながら楽しく語り合う、という
感じの一冊。
恥ずかしながら、牧水については名前くらいしか知らず、伊藤一彦さんについても
知らず、で、堺さんは好き、だけれども、でも大ファン、ってわけじゃない、と
いろいろ中途半端なワタシでした。
高校の先生と、卒業後もこうして交流し、飲み友達になってしまっている堺さんに
まず驚愕ー。
堺雅人、知ったのは、大河での「新撰組!」での山南さんで。
その後もそこそこ好きとか気になる感じの俳優さん。この新書の写真ではかなりの短髪で
それがかっこいい(^^)伊藤一彦さんはかつての恩師、とのことで、高校生だった頃
から印象的な生徒だった、というような話を読むのも楽しかった。

まー何より、この二人で、郷土の偉人、だけとなんかちょっとゆるい感じの牧水が
とても魅力的だ。若山牧水、って、ほんと名前程度しか知らなくてごめんなさい、と
思った。そんなに恋に燃え破れそれをこんなにまっすぐに歌っている人だったとは
知らなかった。歌集読んでみたくなった。むー。若者は素晴らしいー。

堺さんが演技するときに、結局役にたったんだかどうだか、っていう勉強をしてて、
という話も面白かった。芸術論とか、大正天皇の歌を、とか読んでみたりして、でも
それがどう、っていう話でもないところとか素敵。
確かに、若者としては、啄木だとか、中也、そう、中也だろうなーと思う。
ワタシも中也です。今でも中也です。
でも楽しく酒を飲み、旅をしている牧水もいいなーと、今なら思えるねー。
堺さん本としても、牧水入門としても、楽しく気軽に読める一冊。堺さんが演技に
ついて語ってるのも楽しい。
詩歌が、ことばの結晶、っていってもらってて、すごくいいなーと思った。
結晶を暖めて、溶かしながら、できれば美味い酒を飲みながら、歌を読みたいなあ。
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TITLE: 『龍の契り』
AUTHOR: シキ
DATE: 10/26/2010 21:53:55
STATUS: Publish
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BODY:
『龍の契り』(服部真澄/新潮文庫)
 
1997年。香港がイギリスに返還される。
香港返還に関して、かつて交わされた密約。一旦は消失したかと
思われたその文書が、再び中国とイギリス、世界に揺さぶりをかける。
 
面白かったー。
解説にもあったように、まさに骨太な物語。誰が、文書を持ち去ったのか。
誰が、最後に笑うのか。わかんなかったー。
国際的スパイ合戦、ってことなのに、(でもあんまりスパイでもないか)
あんまりはどかどか人が死なない。少しは死ぬけど。
どかんどかん撃ちあいがあるよりこういうくらいのほうがリアルかも
知れないなーとも思う。
ただ登場人物の魅力、つーと、いまいちかも。。。ラオはかっこいいけど
もうちょっと物足りないかなー。沢木はなんか、真面目っぽくてちょっと
頼りない感じ。。。女性陣もわりとステレオタイプな感じがしてしまった。
でもイギリスが何故香港を手放すのか!?というところはすごく面白くて
そんな文書があったとしたらーとわくわくできた。
しかしなんだかイギリス情報部(?)がめっちゃダメダメっぽい(笑)
もうちょっとちゃんとしようよ。そんな大事な文書を外部に持ち出して
あわあわしちゃうかなーまったくもー。

時事ネタとしてロイヤル結婚のことがあり。
あの頃はねえ。。。と、ちょっと感慨もってみたり。
面白かったので、引き続きこの作家さんいくつか読んでみよう。
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TITLE: 『一億三千万人のための 小説教室』
AUTHOR: シキ
DATE: 10/20/2010 21:00:42
STATUS: Publish
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BODY:
『一億三千万人のための 小説教室』(高橋源一郎/岩波新書)
 
あなたは小説が好きですか?
という「少し長いまえがき」から始まる。

ベースとしては、NHKで「ようこそ先輩」という番組に出演して、小学6年生に
「文学とは何か、を生徒たちに教えてほしい」ということになり。その授業、の
感じを文章にしてお伝えします、という、この本、であるみたい。
 
でもそれものすごく難しいよね。「文学とは何か」
たぶん主張する人、それぞれ、その人なりの答えがあって、それ全部正解で
あり、全部間違いであるような問いだと思う。たぶん。
で、わかるためにやってみよう、ということで。文学ってなんだかわからない。
やってみることでわかるようになろう、っていっても、わからないことを
どうやってわかるんだよ。
で、まず始めにやることは「なんにもしない」をするの、というようなこと。
そして。それから。
と、丁寧に説明されてますが、真面目に考えれば考えるほど一歩も動けないねー。
結局は考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて、自分で自分の
小説をつかまえるしかないのです。
ねー。 
 
実例、というか参照、というかであげているのが、エロエロとかポルノ的な
ものだったりして、そーゆーのに高橋さんはまってたんだねえと思う。
思いもよらない視点、角度から書く、というのに、なんていうか、不思議ちゃん的
なものを求めるあたり。。。高橋さんは穂村さんと親和性があるみたいだけど
そういうのが好きな感じっていうのが共通してるのかなあ。まあ、そういうのが
好きな男性、多いよね。
 
ブックリスト、知ってる読んでるのもあれば、知らないのもあり。そのうち
じわじわ読みたい。ほんっと、真似をするのが大変そうです。。。
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TITLE: 『純棘』
AUTHOR: シキ
DATE: 10/19/2010 22:32:43
STATUS: Publish
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BODY:
『純棘』(五條瑛/双葉文庫)
 
革命シリーズ。6作目。
文庫になってるー、と、また買ってしまった。
 
日本人の純血、外国人排斥を願う田沼。
日本にも外国人を受け入れ、混沌の中から新しいものを作りたいと願う松任。
日本と多国籍。
対立は深まり、血が流される。
 
この巻はサーシャがいっぱい出てくるので嬉しい。かっこいい~。うっとり。
さらに書下ろしがついてる。きゃ~。
亮司が健気にサーシャが気に入りそうなもの探してるのが可愛い。もー。
鎌と槌と星をデザインしたオルゴール。崩壊した国の幻の部隊。サーシャは
そこで生きてきたのだろうか。サーシャのこと知りたくもあり、でもあんまり
教えて欲しくない気もするし。今何をたくらんでいるのが知りたいけど
知りたくもない気もするし。亮司とすみれと仲良く穏やかに暮らせばいいじゃ
ないかーとも思うしそんなことできるわけないか、とも思うし。
とにかく亮司とサーシャがいるのが好きでたまらない。いいな~。

どんな革命がどう起こるのか。楽しみで待ち遠しい。
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TITLE: 『俳人漱石』
AUTHOR: シキ
DATE: 10/17/2010 11:19:20
STATUS: Publish
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BODY:
『俳人漱石』(坪内稔典/岩波新書)

漱石の、俳句を、著者、子規、漱石本人、の三人の鼎談で鑑賞、批評
している、という体の本。百句選んで、三人であーここーだ言い合って
その当時の背景や子規漱石の交流なんかも語りつつ、ここがいいとか
これはダメとか言っている。
って、でも、著者が三人分、ってことで全部書いてるんだろーっ。と、
途中で突っ込みたくなるわ。
二人の書簡やエッセイをひきつつ、だし、著者は子規も漱石俳句も
みっちり勉強研究して、あたかも二人がそばにいるように思う、という
実感があるそうなので、まあ、そういうもんだ、と思って読めばいいか。
漱石俳句批評鑑賞、かつ小説、というところかなあ。
もちろん著者の足元にも及ばないながらも、子規さんや漱石先生ファン
である私は、なんか勝手に二人のセリフを~~、と嫉妬(笑)して、
自分勝手な子規漱石像にモエたりしてるので、ちがうーとか思ったりしながら
でも面白く読んだ。
月並みはダメとか、俳句的発想として古い、とかいい、とか、そういうの
勉強になりますーと思う。

私が好きな漱石先生の俳句は 「菫程な小さき人に生まれたし」
有名ですね。可愛いしきれいだし健気だしロマンティストだし好きだなあ。

そしてこれ読みながら、やっぱり漱石先生の小説を読みたくなったよ。
ちゃんと読みふけっていたのは高校生の時だったよなー。そろそろ私も
年をとったし、またもっと面白く読めると思うなあ。じわじわ読み返そう。
楽しみ。
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TITLE: 『西巷説百物語』
AUTHOR: シキ
DATE: 10/03/2010 21:49:29
STATUS: Publish
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BODY:
『西巷説百物語』(京極夏彦/角川書店)

上方。
桂男 遺言幽霊水乞幽霊 鍛冶が嬶 夜楽屋 溝出 豆狸 野狐。
7つのお話。
「これで終いの金比羅さんや―」

又市と昔の馴染み、であるらしい林蔵が、大阪あたりで仕掛けをし、
人の気持ちの落としどころをつける仕事。
林蔵さんって美形キャラなのねっ。
本来の、というか、の、このシリーズらしいというか、の、ひとつの短編で、
ひとつの不思議。面白かった~。
文章のリズム心地いい。言葉ひとつひとつが味わい~。好きだ。
で、シリーズならでは、で、読んでる自分としても、どのへんからどう仕掛け
ていくのか、とか、わくわくして読んだ。あ、とか、お、とか思いながら。
やっぱり上手いなあ。
満足した。
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TITLE: 『近代の秀句』
AUTHOR: シキ
DATE: 10/02/2010 15:40:08
STATUS: Publish
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BODY:
『近代の秀句』(水原秋櫻子/朝日選書)

明治、大正、昭和の時代別に、季節ごとに、秀句をあげ、
ひとつひとつに解釈と批評を書いてある。
俳句。この短い詩を、こんなにも読むのか、とひたすら読んだ。
そんなに想像力が必要なのかー。んー。読みなれると背景の想像
しやすくなるのかなあ。まあどうしたって水原秋櫻子ほど読める
ようになるわけないな。。。と思うので、ともあれひたすら読んだ。
 
たいへんお説教くらってる気分(^^;
私がゆるゆるだめ人間だからか。。。
俳句ってやっぱりどっちかというと「道」っぽいような。
品格とか立派さとか作者が優れているからこそとか、修行つんで
いかねばならぬ、とかいう気がする。
まーでもそれはそうなんだろうなあ。
 
もちろん俳句の現場(というか、えーと句会とか)では、わいわい
楽しく遊んでやったりもしてるだろうし、でもいい句があればみんな
してうなったりしてるんだろうなあと思う。
でも俳句の敷居はとんでもなく高い気がするわー。こわいわー。
面白いんだろうなあ。
 
で、この本読んで、秀句がわかるようになったかっていうと。。。
わかるようなわからないような。いやわかんないか。
馬鹿だから。。。ま。のんびり興味は持ち続けたいところだ。
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2010年9月

TITLE: 『蜜のあわれ/われはうたえどもやぶれかぶれ』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/30/2010 00:19:40
STATUS: Publish
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BODY:
『蜜のあわれ/われはうたえどもやぶれかぶれ』(室生犀星/講談社文芸文庫)

先日、NHKで再放送していたドラマ、「火の魚」をなんとなく見た。
見たら、もう、すごくよくって。原作室生犀星、とあったので、えー?と
思い、読んでみることにした。
 
5つの短編が入ってる。ドラマの原作、にあたるのは、「蜜のあわれ」と
その後記、とある「炎の金魚」、「火の魚」ということらしい。
「蜜のあわれ」(どうでもいいけど、どーしても 密のあはれ と書きたく
なってしまうのはなんだろう。。。)は、すべて会話体。おじさまと金魚娘。
おじさまの飼っている金魚が、おじさまには二十歳になるかならずかの若い
お嬢さんに見える、らしい。その二人、というか、主に金魚ちゃんのおしゃべり
がたっぷり。面白かったー。
お臀が大好きなのねおじさま。。。というか室生犀星か。おんなが大好きで
特にお臀が大好きなのねおじさま。しかもなんかちょっとロリ。大丈夫ですか
犀星先生、そんな赤裸々に。とつっこみたくなるところたっぷり。いやもう、
えろすでしょうえろすえろす、と思って読んでいたけれども、一般的?には?
老人と孫娘的な関係として理解するんだろうか。。。私が腐っててすみません。
いやーでもえろすだよねえろすえろす。
 
「火の魚」は、本の装丁に、金魚の魚拓を、燃えて落ちてゆく金魚の魚拓を
使いたい、という犀星の熱意と、その願いをきいてくれた女性のこと。
これがドラマのメインですね。ほんと素晴らしくドラマ、つくり上げていた
んだなあと思った。原作というより原案、ってあたりかなあと思うんだけど。
(あまりその違いは明確に知らないけれど)
素敵でした。

もうひとつ、タイトル作でもある、「われはうたえどもやぶれかぶれ」
(これも、われはうたへども って書きたい感じ)これは、闘病記、というもの
かもしれない。尿が出ない、と苦しみ、入院して治療うけて、というのを
他人事のように冷静かつ容赦なく描いている感じ。面白かった。
退院してよかったね、と思ったけど、解説とか年譜みると、実は癌にかかった
頃みたい。うー。凄い。
読んでみてよかった。室生犀星好きになった。凄いと思った。今出会ってよかった。
ドラマに感謝。
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TITLE: 俳句歳時記 夏
AUTHOR: シキ
DATE: 09/24/2010 21:49:13
STATUS: Publish
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BODY:
『俳句歳時記 夏』第四版(角川学芸出版編/角川文庫)

にわかに俳句に興味を持った。ので。当然のごとく歳時記読め、
かなあというわけで、まず夏。今の季節にあったものを読むほうが
楽しい。読み始めた頃は猛暑日続きだった。
昨日今日あたりはすっかり秋めく、というところ。ちょっと前に
読み終わって、まあまだ暑いころに読めてよかったかなと。
今は秋をじわじわ読んでます。
 
歳時記、って辞書的なもの、ではあるけれども、「解説は句を詠む
ときにどのような点に着目するか、という季語の本意がわかるように
努めた」とのことで、なんかちょっと決めつけなんじゃ。。。と
たまーーに笑っちゃうようなところもあったりして、けっこう楽しく
読んだ。句がたくさん載ってる季語もあれば2句くらいしかない季語
もあり。季語にも人気があるのね。使いやすいのとか。
先日読んだ『20週俳句入門』の、どの型かなーと思いながら読んだり、
やっぱりさっぱりなんで歳時記にのってる名句なのかわからない。。。
と思いながら読んだり。俳句を読みなれてないっていうのもあるかも
だし、やっぱり根本的に私は頭悪くてセンスがないからわかんないん
だろうなあと。。。思ったり。だからちょっとずつでもわかるように
じわじわ楽しみみつけて読んでいくしかないな~。

子規さんとか漱石先生の俳句載ってたりすると、お♪と思って楽しい。
芥川龍之介とか。室生犀星とか。へー。あとは教科書で覚えた人とか。
でもほとんどは知らなーい人だし知らなーい句。いろーんなのがある。
この基本たった17音で。凄いよなあ。
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TITLE: 『パッチワーク』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/11/2010 00:39:07
STATUS: Publish
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BODY:
『パッチワーク』(嶽本野ばら/文春文庫)
 
パッチワークという名のデパートメントストア。
それがこの本。野ばらさまがいろんなところで書いてきた
文章をあつめたもの。乙女のためのデパートメントストア。
ファッション。カルチャー。お悩み相談。いろんなもの。
 
乙女の根性。
野ばらさまには信念があって、というか、こうでなくては
生きられない!という根性があって。それがロリータだったり
乙女だったり、自分の美意識のために死んでみせる、くらいの
根性があって。そういうのが凄く素敵なんだよなー。

自分のために。がんばろ。
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TITLE: 『獅子の門 人狼編』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/09/2010 23:46:34
STATUS: Publish
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BODY:
『獅子の門 人狼編』(夢枕獏/光文社 カッパノベルズ)

バーリトゥードの試合が行われようとしている。
三月。
そこへむかって、男達はすでに闘いを始めていた。
 
てことで、これも買って読んで日記メモしてなかったかな。
獅子の門、次で完結だそうです。
ほんとか。
次っていつだ。
このシリーズに関しては、えっと全部ちゃんと読んでるのかなーと
不安になる。自信ない。なにしろ自分は格闘技にほとんど興味はない。
ただ獏さんの本だから、と読み始め、読むと当然ながら面白くて
ひきこまれてきたんだけども、でも実際のとこ格闘技には興味ない。
このシリーズは小説でいかに格闘技、試合、闘いを描くか、という
もので、ひたすら試合にむかって、試合のために、という話。
あんまりストーリーという感じがしない。ただ闘うことが生きることの
すべてといってもいい男たちがたくさんいてたくさん闘っている。
だからえとー、前の本読んだっけ。と不安になっても。その場その瞬間の
闘いのシーンを堪能すればそれでいい、という気がする。
これも長いよなあ。
それでもなんとなく、前のこととか忘れてるなあと思いつつ、読めば
誰が誰だっけ、というのをぼんやりとは知っている。私ってとことん
獏さんファンだ。いっときの熱狂はさめたとはいえ、死ぬまでつきあいます。
シリーズ、本、書いてくださいね。出してくださいね。待ってます。
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TITLE: 『キマイラ 9 玄象変』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/08/2010 23:29:24
STATUS: Publish
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BODY:
『キマイラ 9 玄象変』(夢枕獏/ソノラマノベルズ)

久鬼玄造の話は続いている。昔話だ。西域探検の物語の物語。
そして。
南アルプスに、獣が、いた。
 
キマイラの新刊!なんと8年ぶりだそうですよ。長いよ獏さん。。。(涙)
 
もー話とか忘れちゃったなあ、って思ってたけど、読み始めると
違和感なく、続き、という感じで読める。最初にこれまでのあらすじ、
みたいのもついてたし。
新刊、ノベルズで最初に出るんだっけか。単行本じゃなかったっけか。
まあもうなにもかもどうでもいいよ。キマイラの新刊が出るなら。
ひっさしぶりに、いつ以来なのかわかんないけど、九鬼さん少し登場。
すっかりキマイラ化し。でも、まだ少し、「人」が、残ってる。まだ
消えたわけじゃない。まだ。ことばが届く。
いまだにか、と、自分でも自分に驚いたけど、久鬼さんのことを読んでると
泣いてしまうよ。
助けて。早く、久鬼さんを助けて。
人が、人にもどるのは哀しいのか。
人は、哀しいのか。
久鬼さん。
久鬼さん。
久鬼さん。

続きを、待ってます。早く書いて。早く出して。早く読ませて。
絶対に、完結させて。
そのラストシーンを早く読ませて。
絶対に、完結させて。絶対に。獏さん、死なないで。キマイラをおいて
いかないでね。
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TITLE: 『オペラ・シンドローム』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/08/2010 00:44:00
STATUS: Publish
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BODY:
『オペラ・シンドローム』(島田雅彦/NHKブックス)

愛と死の饗宴

島田さんによるオペラ解説。NHKでやってた番組を本にしたのかな?
見てたけど内容的にはもう自信ない。
オペラの演目について、歌手について、演出についてなどなど。
オペラ見たいな~と思う。まだ数回しか生で見たことない。
できれば見終わってすぐにとか見る前にとか嫌味にならずに薀蓄聞かせて
くれる人とー。映像見たい。テレビとかじゃ眠くなるから生で。
ま、生でも眠くなったりで、それが快楽だったりも。 

ワーグナーを見ないと(聞かないと)いけないんだ。。。
眠くなること必至なんだね。心配だ。。。
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TITLE: 人影コレクター
AUTHOR: シキ
DATE: 09/07/2010 08:45:13
STATUS: Publish
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BODY:
短歌研究の新人賞に出して、候補作にしてもらた30首です。
誌上では半分ほどの掲載だったので、全部アップ。

人影コレクター

                       千坂麻緒

ゆうぐれにひとりで遊ぶもんじゃない影盗りがきて影を盗むよ

おひさまが沈んでゆくとき長く長く伸びたおまえの影があぶない

そいつはね真っ黒なんだなにもかも黒いカバンを斜めに提げてる

音もなくすうっと後ろからくるよ黄昏に影消えそうな時

くるくると影を丸めて盗ってゆく足から離す呪文を囁き

囁いた呪文の声が聞こえたらもう遅いもう影が消えてる

痛くない苦しくはないでも影がないとひかりが世界がこわい

影盗りも同じだからこわいから黄昏時に彷徨っている

太陽がきらいになっていつまでも眠り続けてやがて 死ぬよ

影盗りは集めた影をひらいては眺めて数えて夜明けに眠る     

さみしくてひとりぼっちの影盗りはもっともっとと影を集める

集めても集めても影。数だけが増えて部屋には闇が濃くなり

影盗りの影は誰より真っ黒で奇妙に歪んで泣き出しそうだ

捕まった影は毎晩すすり泣く もとのおうちへ帰りたいよう

ぺらぺらが積み重なった泣き声を一枚一枚閉じて仕舞った 

雨だけがやさしい低い泣き声を水にとかしてねむらせてゆく

影のないにんげんはもうにんげんじゃなくなっていく夢も見ないで

丁寧に時計のねじを巻く儀式 決してアラーム鳴らさないのに

影盗りは鏡を磨く後ろには影しかいないことを確かめる

誰よりも濃い影をもつ影盗りは悪夢の中で眠りをなくす

風が鳴る公園の中さまよって影盗りの次の獲物が逃げた

泣いている子どもはきらい最初から泣いてる影は火傷するから   

誰にも誰にも 姿を見られないように影の中にいる時々うたう

目の見えぬ人にゆっくり近づいて 囁く呪文を途中でやめた

ご親切にありがとう、って少しだけ違う彼方へ向かった笑顔

その影はほっそりと伸びうつくしくそのうつくしさを彼は知らない

後ろから、ではなくすうっと横に立つ腕にそうっと触れる力よ

風が強くていけませんいつもなら聞こえるはずの音が消えます

駅までの二〇七三歩分ふたりは黙って歩き、分かれた

盗もうとしていたはずのその影を見送るひとり影盗りひとり
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TITLE: 『「悪」と戦う』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/07/2010 01:40:13
STATUS: Publish
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BODY:
『「悪」と戦う』(高橋源一郎/河出書房新社)

小説家であるわたしには二人の子どもがいる。ランちゃんとキイちゃん。
ランちゃんは3歳にして文学からの引用のことばをどんどんしゃべる。
キイちゃんはことばが遅い。おとなには意味不明の擬音語のような声を
出すだけ。でもランちゃんだけは、キイちゃんのことばがわかるみたい。
ある日、ミアちゃんという女の子に出会う。
とてもとてもうつくしい、目や鼻や口をした女の子。でも、その顔に
そのパーツは、奇妙についていて、だれもが目をそむけてしまう。
何故、こんなにうつくしいパーツが、何故こんなにゆがみいびつに顔に
配置されているのだろう。
 
ランちゃんは突然、世界を救うために「悪」と戦う。
夢なのか、現実なのかわからない。「悪」が本当に悪いことなのかも
わからなくなる。
世界が壊れそうなのを。キイちゃんが、ランちゃんが、くいとめる。
 
基本3歳の(途中でもっと成長した姿になるっぽいけど)ランちゃんの
お話だからなか、児童書であるかのように、やさしい風に書かれている。
でもこのずっしり重い衝撃は、どうしたらいいんだか。
こどもはこわい。
せかいはこわい。
生きるってそれだけで奇跡。

だれが。なにが。「悪」なんだろう。ランちゃんは何と戦ったんだろう。
キイちゃんは何を守っているんだろう。
面白かったけど、どうしていいのかわからなくてこわくなってわたしは
すくんでしまう本だった。
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TITLE: 俳句関係の本、2冊
AUTHOR: シキ
DATE: 09/06/2010 11:28:06
STATUS: Publish
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BODY:
俳句に関しての本、2冊。

『俳句、はじめました』(岸本葉子/角川学芸出版)

著者が俳句に興味をもち、句会に参加しはじめました。
というところから始まって、初心者から学んでゆく過程を読めました。
とても面白かった。
恥ずかしいなあもう、ってな、思い違いとか、句作の思考過程、句会
での意見いろいろ、を書いてくれているので、そうなんだそんな風なんだ、
ってすごく親しみがもてる。俳句の決まりごと多くて大変そうなんだけど、
だから四苦八苦して考えていくのがとても楽しそう。勉強にもなるし単純に
読み物としても面白かったです。
著者さん、井の頭公園にお住まいが近いのかなってとこがあって、それも
勝手ながら親しみ感じました。句会楽しそうでいいなあ。
 
『新版 20週俳句入門』(藤田湘子/角川学芸出版)

こちらは、俳句を詠むための実践、20週でなんとか形をつけてそこそこ
に俳句が詠めるようにしましょう、というもの。
カルチャーなんかで教えてきた実践をもとに、俳句のコツ、教えますという。
でもでもっ。
厳しい。。。
うっかり俳句に興味が、なんて思っちゃってすみませんすみませんすみません。
とまず平伏して謝っちゃう感じでした。
もちろん、親切丁寧に、カルチャーに行かなくても一応はこれで独学できる、と
いう感じの素晴らしさ。図書館で借りたけど買うことにしました。これ凄い。
でもほんと、すみませんすみません私がバカで甘くてダメ人間です、と恐縮ー。怖いー。
俳句って。
厳しいです。
歳時記を読みたまえ。話はそれからだ。
1千句つくりたまえ。話はそれからだ。
3年、10年詠み続け勉強しつづけたまえ。話はそれからだ。
と言われてる気がしました。でもほんとそうなんだろうなと思い。勉強します。。。
歳時記買います。俳句読みます。はー。
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TITLE: 『陸軍士官学校の死』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/05/2010 00:08:12
STATUS: Publish
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BODY:
『陸軍士官学校の死』上下(ルイス・ベイヤード/創元推理文庫)

1830年。ウエストポイントの士官学校で、恐ろしい事件が起こった。
士官候補生の一人が死体となって発見され、消えた。
次に発見されたときには、その心臓が、なくなっていた。
 
その地には、かつてニューヨーク市警で高名を馳せたガス・ランダーが
早い引退をして移り住んできていた。士官学校の校長から呼ばれ、早急に、
解決を頼まれる。
助手を頼んだのは、士官候補生、一年の、ポオという詩人を自ら名乗る
青年だった。

ガス・ランダーの手記という体裁で記されている。ポオ視点は、ポオからの
報告書の形で。
すでに私家版(だっけ)の詩集は出している、というものの、無名の若き、
エドガー・アラン・ポオ。探偵役ではなく、探偵助手役。これは面白そうと
思って本屋に並んでたのを買ってみた。
ポオの大仰な物言いとか若いがゆえの情熱とか無茶さとか、それを受け止める
ガスのゆったりとした落ち着きとか、でもなんだか不安なのとか、面白かった。
死体からくりぬかれた心臓、とか。黒魔術?
陸軍士官学校の様子とか。(これはわりとあっさりとだったか)
いろんな道具立てにそそられた。
んーと、ミステリ大作、ということらしいけど(帯によると)あんまりミステリだ!
という印象派強くない。もちろんずっと事件の捜査してるし謎解きあるんだけど。
ポオとランダー魅力的だった。
私はポオについて詳しいわけではないので、後に有名作家に詩人になる青年、
というくらいの印象で読んだ。ポオに詳しい人ならいっそう楽しめるのかも、
という感じの解説ついてた。詳しくない自分が残念。
感動的だったし切なかった。チャレンジ買いしたけど、満足ー。よかった。
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TITLE: 『ハーモニー』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/04/2010 00:47:23
STATUS: Publish
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BODY:
『ハーモニー』(伊藤計劃/早川書房)

<大災禍>という混乱を経て。「国」なんてものはなくなり、生府、という、
人々の生存と健康を最優先する監視社会になった世界。
やさしさと善意。そのやさしさに絞め殺されそうな足掻きとして、三人の
少女は自殺を試みた。わたしのからだはわたしのもの、と、社会に反逆
するために。
 
SF?
『虐殺器官』の後の世界かな。明記されてるわけじゃないけれど。
御冷ミァハ、霧慧トァン、零下堂キアン というきれいで不思議な名前。
HTMLの記述みたいなのがはさまれて、これはポップアップで別窓が
開くのかな、という感じとか、話そのものはもちろん、いろんな細部に
まで作者のこだわりが描かれている。
面白かった。凄かった。
これはリアルにありうる世界なんじゃないかとまじまじと考えこんで
しまってたまらなくなる。こわい。これは楽園、だと、思うけど。
健康に。
若く。
強すぎる刺激は排除。
やさしさと思いやり。
それは楽園のはず。
 
人類補完計画、だよなあと思った。エヴァとは違うやりかたの。でも
もっとリアルに感じてしまうほどの。
そっちを選ぶのか。
凄いなあ。

伊藤計劃、は、これで全部読みきったはず。
。。。辛いな。
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2010年8月

TITLE: 『短歌が人を騙すとき』
AUTHOR: シキ
DATE: 08/24/2010 00:23:08
STATUS: Publish
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BODY:
『短歌が人を騙すとき』(山田消児/彩流社)

短歌は、作者と作中主体が同じ、と思われやすい。
歌の中に出てくる「私」と、作者。同じ、と思いやすいし、
同じである場合ももちろんあるけれども、違う場合もある。
「作者であって作者でない複雑な「私」のありようと、
創られた嘘の部分があってこそ、生まれてくる短歌の面白さ」
という前書き部分に大いに賛同する。

穂村弘論。平井弘論。歌人論の中の「私」。嘘をつく「私」。
韻律、定型、主題
大きくこの五章にわたって、歌の魅力を伝えてくれる。

私は穂村弘好きー!平井弘好きー!なので、とても面白く読んだ。
うんうんというところもあれば、私の考えとは違うなあという
こともあり。知らなかったなあということをたくさん教えてもらった
一冊だ。

約15年にわたる期間に書かれたものを集めた、ということで、
ちょっと、ん?と思うこともなくない。でもそういう生な実感、と
いうところを感じたりするのも面白いなーと思った。

大辻さんの『紐育空爆之図』絡みの歌の論争、というのを、なんとなく
聞いたことはあるものの、知らなかったので、かなり丁寧に論じて
くれているのが面白かった。
9.11は、世界中に、あらゆることに、大きな影響があったんだ
なあと、今更ながらに思う。
まだまだ全然まったく。知らないことだらけだ。
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TITLE: 『極圏の光』
AUTHOR: シキ
DATE: 08/21/2010 14:41:47
STATUS: Publish
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BODY:
『極圏の光』(中沢直人/本阿弥書店)

著者第一歌集。
1999年から2008年夏ごろまでの歌、396首。
非常に硬質な印象だった。ストイックな、というか。
強い自負心。淡々と仕事をこなすこと。そういうところ、男性的な、
といってもいいのかもしれない。
旅の歌。学生を眺める教授としての歌。家族の歌。
アメリカや、日本のこと。法学の徒としてのこと。複雑かつ深い思いが
あるのだろうけれども、そこはさりげなく垣間見える程度かなと。
私が好きだったのは、強い、ようでも、やはり揺れ惑っているような歌
にひかれた。堂々と負けなし、のように見えても、そんなことを思った
のかそんなものを見ているのか、と、ふっ、と優しいように見える
歌が好き。強い自負心っていうのもかっこよくって素敵ですが。

タイトルがついていても、一連、短くて3首、というのが多くて、
一連の長さがかなりいろいろだ。約9年間にわたる歌、というなかで
厳選していったのかなあと思う。そういうところもとてもストイックなの
かもしれないと想像する。

好きだったり気になったりした歌いくつか。
 
 薄っぺらなこれが私だマクドナルドのコーヒーにやすらいでいる

 出世したい男n汗はぬめぬめとしてわがタオルうみうしのごとし

 くすぐってほしそうな顎ばかりなり夏の果樹園めく講義室

 穏やかな同僚といて間違いにはっきり気づく夜の地下鉄

 靴底で黒ずんでおり本当はあなたに降りたかったはずの雪

 すがれゆくパルテノン多摩若すぎて憎まれるうちに教授になりたい

 公務員試験にここは出ませんと言い添えて九条を終えたり

 ゆっくりと父に戻ってゆく父がちょうどよく巻き戻されますように

 二単位分むだなく俺を消費する意志たゆたえり春の教室

 二分おきに来る駅行きのバスを待つ 誰とでもする男の顔で

 このへんで帽子を脱ぐね美しいあなたの胸に朝靄を撒く

 少しずつ留保が増えて好きなのか好きだったのか 傘を差したい
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TITLE: 『ロンリー・ハーツ・キラー』
AUTHOR: シキ
DATE: 08/18/2010 23:58:04
STATUS: Publish
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BODY:
『ロンリー・ハーツ・キラー』(星野智幸/中公文庫)

オカミが死んだ。
若きオカミに人々は期待していた。その死後、不意に無気力に、生きること
すらやめようとする若者達がいた。そのように社会から消えゆくものを
<カミ隠し>と呼んだ。
<カミ隠し>からミコトをなんとか立ち直らせたいろは。友人である井上と
ミコトを引き合わせ、三人での絆をつくろうとしたいろは。
しかし、井上はミコトと語り合ううちに、世界は死にたがっている、と認識する。
ミコトを殺し、井上は死ぬ。
残されたいろは。生き残る、とは何か。
 
井上の手記、いろはの手記、モクレンの手記(日記?)という三部構成。
近未来幻想小説、と、後ろ表紙の紹介には書いてあった。
まあ、そういうもんかな。
井上には共鳴しちゃいそうだ。いろはのことは、まったく好きにも理解する気にも
ならない。モクレンは、かっこよさげだけれども、でも、それはそれでイラっと
したり。ミコトが素敵だーと思う。井上とミコトでラブラブだね。
とはいえ、キャラモエ小説ではなく文学。
でも今だってオカミなき社会じゃないのかなあ。何故オカミ亡き後の世、という
のを思考実験するのかよくわからない。私がそう思わないだけで、世の中では
オカミが今も重要な位置をしめているんだろうか。もうすでに十分に抽象化
されているのじゃないかなあ。まあもちろん生身の人間だって知ってるけど。
 
面白いのかどうか私には言えない感じ。人魚 のよりは面白くどんどん読んだ
けれども、まったく自分が好きにはならない小説だと思った。
『俺俺』の順番をのんびり楽しみに待つことにする。
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TITLE: 『悪貨』
AUTHOR: シキ
DATE: 08/14/2010 15:31:57
STATUS: Publish
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BODY:
『悪貨』(島田雅彦/講談社)

「愛とお金の物語」
池尻は、理想のコミューンを作ろうとしていた。貨幣経済の彼岸にある、
モノに根ざした助け合いの共同体。
14歳の少年だったころ出会い、助けた野々宮は、今や池尻のために
巨額の出資をする謎めいた男に成長していた。
ある夜。
ホームレスが手にした百万円。それは、銀行の機械さえも欺くほどの
精巧な偽札だった。

てな感じで、あおりの帯には「闇の天才ビジネスマンVS美人すぎる刑事
成功するのは、恋か、捜査か?」って書いてあったけれども、そ、そんな
話ですかこれは??と疑問。
偽札によって日本が崩壊するかも、という経済テロのようでもあり、個人的
理想、社会への復讐、のようでもあり。
各章が短くて筆致も淡々としてて、そっけないくらい。あー島田さんって
こうだっけ、とちょっと久しぶりに読む島田さんの感じと、でもそりゃいつも
同じテイストってわけじゃないし、って感じと、いろいろに思いながら読んだ。
面白くぐいぐい読める。でもこの3倍くらい濃厚に読みたいという気もする。
んーでもこのくらいそっけなくしてるからいいのか、とも。どうかなあ。
野々宮さんが終盤日本にきてからはなにかとお粗末。。。という気がして
しまうなー。読み終わってから、表紙と帯をみて、えっと、この「闇の天才
ビジネスマン」って野々宮さんのことか?とびっくりするくらい。ビジネスマン
って感じじゃないし、そんな天才って感じにも描かれてないよーな。

おまけというのか、悪貨の紙幣っぽい栞的なものが挟まってて、これ欲しくて
買った(笑)肖像が弥勒菩薩だ。「日本銀行券 零円」とゆー。

偽札って、あるのかなあ。出回ってるのかなあ。貨幣経済って、一体どうなんだ。
というのを、少し、考えてしまった。
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TITLE: 『目覚めよと人魚は歌う』
AUTHOR: シキ
DATE: 08/12/2010 23:44:18
STATUS: Publish
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BODY:
『目覚めよと人魚は歌う』(星野智幸/新潮文庫)
 
赤砂漠。ススキの野原。一軒の家。
擬似家族、のようなものだよ。という、丸越、糖子、蜜生。
そこに逃げ込んできた、あなとヒヨヒト。
夢のような、数日間。
 
ペルーの日系3世であるヒヨヒト。日本人との間での揉め事から
逃げてきたあなとヒヨを匿う数日のお話。
あんまりあらすじとかどうでもいいような。。。何がなんだかよくわからない。。。
夏の暑さとか、伊豆、が舞台のはずだけどとても異国めいているとか、
不思議な感じ。
面白い、って感じではなかったなあ私は。好きな感じでもなかったなあ私は。
2000年の三島賞受賞、ですね。
三島賞、よくわからないよなー。
 
みんながみんなそれぞれの夢想にひたっているような話。
サルサのリズムにのせて。とかいうのも。あんましサルサのリズムとか
私は脳内に浮かばないのですみませんって感じ。。。
私には読めない作家なのかなー。
ともあれもうちょっとは読む。
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TITLE: 『秘密』8 『period』4
AUTHOR: シキ
DATE: 08/06/2010 11:09:51
STATUS: Publish
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BODY:
『秘密』8(清水玲子/白泉社 ジェッツコミックス
 
一期一会 という短編が最初に入ってた。青木くんにめずらしく優しく
する薪さん。私服な薪さん。きゃー。きゃー。青木くんそんなメロメロ
なくせにもううー。
という、サービスマンガかな。でも第9の今後の構想とかなるほどーだった。
雪子さんとはもう。。。薪さんが好きすぎるので雪子さんは嫌いだ。。。

で、本編。
地震が起こった時。ある小学校で起こった事件。死んでしまった子供。その時、
ほんとうは何が起こったのか。
新人キャラ、山本さん。今後微妙に異分子として活躍してくのかな。でももう
すっかり薪さんの虜になっている気も。。。
薪さんの警官コスプレwとか相変わらず薪さんが薪さんが薪さんがきれいで
冷たくて素晴らしい。
お話は今度もやっぱりかなり切なく。
人それぞれ、何を見ているのか。何を考えているのか。それぞれ、いろんな人
がいろんな世界を見ているのか。その世界がどれほど違うのか。。。
それはほんとうにいつか第9のようなことができるときまで、いやできてからも。。。
わからないんだろうな。
 
『period』4(吉野朔美/小学館 イッキコミックス)
 
一巻に時間がつながった。
ヨキ、どうなっていくんだろう。こわいし心配だ。。
ハル、父のように、なっていくのか?クールで賢い分、ヨキよりずっと怖く
なっていくだろうなと思う。二人、どうなるんだろう。
そして、死んでもなお、こんなにも二人を支配する。お父さんにぞくぞくする。
たまりません。好きすぎる。父と、二人。どうなるんだろう。
続きを待つのがほんとーーーに長い。。。早く読めますように。
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TITLE: 映画「インセプション」
AUTHOR: シキ
DATE: 08/05/2010 19:29:44
STATUS: Publish
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BODY:
見に行きました。
ネタバレするよー。読まないでー。
 
客席はシニア率が高かった。シニアになるといつでも1000円だよね。
羨ましい。
今回はいろんな予告を見られて面白かった。
ハリーポッター楽しみ~。トム・クルーズとキャメロン・ディアスの
やつ、なんかバカバカしそうだけど見たい♪トム可愛かったっ。
そして!
スペースバトルシップ ヤマト の予告も!
なんで宇宙戦艦じゃダメなんだ。。。ともかく、古代くんはなんか
やさぐれてた。。。アニメとかとはかなり違う話みたい。
見に行くべき?べき?どうしよう。。。
 
と、さて。
「インセプション」
 
コブは人の夢に潜り、情報を抜き取ることができる。
サイトーの夢の中で情報を盗ろうとするが、失敗。
そのサイトーから、逆に仕事をもちかけられる。敵対する会社の
跡継ぎ息子に潜って、その会社を潰すように、情報を盗むのではなく、
植えつけるように依頼される。
 
というのが始まり、かなあ。
しかし、何が夢なのか。どこからどこまで夢なのか。あの最後の
コマは、倒れるのか。
倒れそうにぐらついたけれども。。。
夢。
夢の世界。
夢の夢の夢の中へ、より深く。より長く。夢の夢の夢の夢の夢の。。。。
夢の中から、夢の中へ。夢の奥から、現実へ。
現実?
現実は、どこに?

正直私はあんまり整合性がどーのこーのとか気にならない。
ので、ひたすら映画館の大スクリーンと音響、その世界を堪能して
あんぐりびっくりうっとり痺れて参りました。
すーごーいーーー。
 
『メメント』にも痺れたクチだし、『ダークナイト』には死にそうに
ヤラレタ。クリストファー・ノーランの世界が大好きなんだなー。
意味はわかんないけど。
 
レオ様もかっこよかったし、謙さんもかっこよかった!
アリアドネちゃんも可愛いし、奥さんもなんか迫力。チームのメンバーの
みんなも好きだった。かっこよかったー。
テレビスポットの予告とかけっこう見ちゃって、期待もって行って
しまったけれども、期待十分満足した!
 
レオ様が、新幹線で、「京都で降りる!」とか言ってて笑った最初。
外国映画に見る日本ってなんでこう違和感ありありなのかなあ。
海辺の城とかも一体何だ。かっこよかったけど。
ともあれ、絶対映画館で見るべきと思う。よかった。
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TITLE: 『わたしたちが孤児だったころ』
AUTHOR: シキ
DATE: 08/04/2010 17:52:09
STATUS: Publish
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BODY:
『わたしたちが孤児だったころ』(カズオ・イシグロ/ハヤカワepi文庫)

1930年。ロンドン。「わたし」はケンブリッジを卒業後、探偵になろうと
決めてロンドンにいた。
幼い頃は上海にいた。不幸な事件によってイギリスにきてから、精一杯うまく
周りに溶け込んでやってきたと思う。
「わたし」の思い出、事件、記憶の物語。

一箱古本市で、トヨザキ社長んとこから買ったの。社長のオススメ一言メモ。
「わたし、これ、探偵小説のフレームをかりた、反(アンチ)ミステリー
だと思う。秀逸な探偵論にもなってるので、ミステリファンは読まなきゃ、ウソ」
だそうです。
 
これ、ミステリなのかな?と思う。主人公は探偵、だけども、事件を解決、って
いう話じゃない。いろいろ事件解決して、名声を得て社交界で人気者になって、
って感じだけど、そういう事件についてはほとんど語られない。
主人公の生涯の願い、というか、ほんとうに解決したい事件は、自分が10歳の
頃に、上海で誘拐され行方不明になった両親を探し出すこと、その事件を解明する
こと、で。大人になって上海に行って、無謀な行動にでたりするんだけど。
でも。
 
静かな語り口。冒険も、懸命さも、過去、としての静謐さの中にある。
本当は?
ほんとうは、何か解決されたのだろうか。
あれはアキラだったのだろうか。
救いはあったのだろうか。
幸せ、だったのか。孤児になったあのときよりもあとの世界で。
望みどおり優秀な探偵になって、それで。でも。
取り戻すことはできないのだろう。
 
なんともいえない気持ちになって、じわじわ染み込んできて遠くにいって
しまえる本でした。
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2010年7月

TITLE: 『1Q84』
AUTHOR: シキ
DATE: 07/30/2010 17:04:33
STATUS: Publish
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BODY:
『1Q84』BOOK1、2、3(村上春樹/新潮社)

青豆、という変わった苗字を持つ女性。
天吾は小説家志望の塾講師。
ある出来事をきっかけに、月が二つある世界にいることに気付いてしまった
彼女、彼らの物語。
 
1と2が出た時、去年ですね。あまりにも売り切れ売り切れという評判に
踊らされてまんまと買ってしまったワタシ。その時に読んだけど、感想を
書かずにいたな。たぶんこれは3が出る、と思った。しばらく3が出るか
どうか秘密、だったようだけど、まあ案の定今年の春に3が出た。その時
に買って、わりと最近3読了。また1から読み直したほうがよかったのかも
しれないけれども、まあそれはそれで、忘れているなりにもすんなり読めた。
3は、随分ずばりそのものこれまですれ違ってしまっていた二人の再会まで、
という、ストレートな恋愛物語だったなあ。1と2の時のような、どこか
不気味な、闇の存在、不思議な世界、宗教がかったところとか、謎の美少女
とか、そういうことは終わった感じで。青豆はひたすら身を潜め、天吾との
再会を願い、待ち、そして出会ってもとの世界へと二人で脱出する。そこが
本当にもとの世界なのかどうかということはわからなくても、二人でいる、
そのことが何よりも大事、という。まっすぐな恋、あるいは愛の結末。かな。
もうちょっとその、ふかえりのこととか、空気さなぎとか、小人がほうほう、
とかの怖いところをどうにかするのかと思った期待を持ってたけども、それは
なんかもうそのままだったなあ。よくわからない。よくわからない存在、って
ことでいいのか。んー。
世界の終わりから戻る物語になった、ってことかなあ。
また山のように研究読本みたいなのが出るだろうから、そのうち気が向いたら
読もうか。
牛河さんがなんかとばっちりで気の毒だなあ。
牛河さんは、別に悪人じゃないだろと思うけど。まあ、悪人じゃなくても
都合が悪ければ殺されちゃうってことはあるな。気の毒だ。むしろ青豆
のほうがずっと悪人だよな。自分の信じる正しいことのためとはいえ、殺人者だ。
いいのかなー。なんとなく青豆と天吾を祝福する気にはならない。
ま、村上春樹作品の人物に感情移入することはこれまでもなかったのでそれも
まあやっぱり村上春樹作品だよなという感じ。読みやすく面白かった
でも好きではないという相変わらずな感じだった。
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TITLE: 『連句遊戯』
AUTHOR: シキ
DATE: 07/27/2010 11:12:03
STATUS: Publish
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BODY:
『連句遊戯』(笹公人 和田誠/白水社)
 
歌仙を巻く、というのは憧れだ。
ものすごく細かく決まりごとがあって大変そうだし、その場の雰囲気なんかを
受けて自分の発想が試される、気がする。大変そう。
でもその場、っていうのはすごく楽しい、面白いものなんじゃないかと憧れる。
 
とはいえ、歌仙ってなんだかよくわからない。
この本は、二人でやった、ファックスでのやりとり、だそうで、なんていうか、
昔ながらのイメージ(って私のイメージもなんかもやもやでなんも知らない
んだけど)とはちょっと違うのかもな、という感じ。その場でわいわいやる、
っていうのとは違って考える場は個人個人なんですよね。
作品を読むと、そう受けるのかーとか、その発想は何?何故?と、すごく
面白かった。時事的なこと風俗もどんどん出てくるし、でももちろん素晴らしく
素敵な詩的表現にも参るし、SFっぽかったり馬鹿馬鹿しいっぽい遊びもあったり
和田さんの交友関係なんかを想像しちゃったり、と。
決まりごとがすごく多い中でやってるのに、すごく自由に見えて面白い。
決まりごとがある、っていう上での自由さ、ってあるよなあと思える。
 
後半には解説対談で、そういう風に句を作っていったのかーというのを読める
のもすごく楽しい。自分の読みとは全然違ってたりするのも楽しい。いいですねー。
大変そうだけどやってみたい気がしてくる。いやでも大変なんだろうけど。

とっても好きだった句をいくつか。

 (恋) お仙恋し横尾画伯の絵の中の     笹
 (雑)  天井桟敷に舞う紙吹雪       和

 (恋) 花図鑑埋めて校庭しずかなり     笹

 (春) 止められぬ雪崩のごとくボレロ弾く  和
 (雑)  切れた弦から生まれる蕾      笹

  
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TITLE: 『インディヴィジュアル・プロジェクション』
AUTHOR: シキ
DATE: 07/20/2010 15:17:50
STATUS: Publish
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BODY:
『インディヴィジュアル・プロジェクション』(阿部和重/新潮文庫)

「ぼく」は渋谷の映画技師だ。とはいえ、アルバイト。人とあまり会わなくて
すむ、という理由でこの仕事に満足している。
ぼくはとある塾で鍛錬してきている。今はひっそり身を隠すつもりでいる。
だが、事件なのか事故なのか。かつての仲間が死んだことを知る。
ぼくは狙われているのか?ぼくは騙されているのか?
 
日記形式。
当然ながらぼくの一人語りなので、終わりのほうにいくにつれて、
何が本当なのか。ぼくの認識や自意識は正常なのか??と、混乱していく。
騙されているのか?
私が?
と、なんかあんまりすっきりしない。最後の最後に、「感想」があって。
えっとーこれは?と、いっそうよくわからなくなって終わる。M、って
ほんとうにマサキさんなの?
 
解説が東浩紀だ。でもなんか著者との思い出話が書いてあって、つまんね。。。
んー。
まーなんか別にこの小説の批評だかは書いたそうなんだけど。そんなのいちいち
探して読むかよ。いやえっと、どれかの中に入ってるのかなあ。そのうち読む
のかも。
 
渋谷系文学、みたいなことを言われたことがあったのだろうか。これが?
この小説の初出は97年だそうで。渋谷系音楽みたいに言われて頃とかなのかな?
J文学とか?J文学、は、なんとなく聞いたことあるけど、渋谷系文学って
知らなかったなあ。
。。。文学って。
なんかそういうのがオシャレデステキだった時代なのかなあ。リアルタイムで
読んでいたらハマったのかなあ。
今読んで正直私には面白さとかよくわからないし、好きにもならなかった。。。
もうちょっと有名な代表作的なものを読むべきか。。。そのうち気が向いたら。。。
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TITLE: 『ケルベロス第五の首』
AUTHOR: シキ
DATE: 07/11/2010 10:51:24
STATUS: Publish
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BODY:
『ケルベロス第五の首』(ジーン・ウルフ/国書刊行会)

地球からおよそ20年かかる星。双子惑星、サント・クロアと
サント・アンヌ。
地球からの殖民によって人類がいる。現地人がいたはず、だか、
今はいない。いない、はず。

SF、か。最初は、その地で名士とされている館の少年の手記。
次は神話のような。次は、人類学者の手記の断片。3つの中篇、
のようであり、でも大きな一つの物語でもある。

最初はなんだかよくわからなくて。がんばって読み進めていくと
なんとなく世界が見えてくる感じ。面白い、とまでは私は言えない
なあ。不思議というか。面白いよ!といえるほど私の理解が及ばない
感じ。幻想的というかで、なんだろうなんだろうこれは。と、飽きずに
ゆっくり読めてよかった。
場面転換になかなかついていけなくて、ゆっくりしか読めない感じ。
文章に振り回されるくらくらを味わうというか。
ろくに感想も書けないなあ。
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TITLE: 『未来のイヴ』
AUTHOR: シキ
DATE: 07/09/2010 19:12:40
STATUS: Publish
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BODY:
『未来のイヴ』(ヴィリエ・ド・リラダン/創元ライブラリ)

無常ヲ観ジテ以テ永遠ヲ探求セヨ

夢見る人々に
嘲笑ふ人々に
 
メロン・パークに住んでいるエディソンが住んでいる。電気の魔術師。
そこに訪ねてきたエワルド卿。かつて貧しかったころのエディソンを救った
恩人である青年貴族。彼は恋の病に深く陥っていた。理想の女性とめぐりあった
のに、彼女の魂を愛することができない。彼女の魂を彼女から抜いてくれたら、
という嘆きに、エディソンは答えた。人類の理想。未来のイヴを創ることが
できます!
 
フランスで一八八〇年に世に出た物語。人形愛の古典、かな。
正漢字、旧仮名遣いを堪能して少しずつ読みました。
ハダリー。理想の人造人間。
エディソンが延々とエワルド卿に、理想の人造人間をどう創り上げるか、
それを受け入れる覚悟があるか、語りあう、というのが大部分。
人造人間を愛する、というのは、そんなにも受け入れがたいことなのだろうか、
と、今読むと私は不思議に思うけれども、そういうSFっぽい感じ?が
驚くべき奇怪な作品、であった時代なのかなあと想像。もっとたくさん、
ハダリーとエワルドが語り合ったり暮らしたりするところをもっと見たかったような。
でもそこにいたるまで、というのがドラマかなあ、と、これはこれで納得するような。
ハダリーを生み出すことに、いつか現実が追いつくだろうか。バーチャルな部分で
言えば、もうかなり出来上がっているかもしれないなあと思う。
ラブプラス?と思うと一気に身近(って別に私はやったことないけど。イメージ)
な気分。魂なんていらない。かなー。いるかなあ。うーん。個人的には、理想の
人形と暮らせるならそれで素晴らしく幸せになれる気がする。叶わない夢こそ
美しい。
 
前々から読んでみたかった本なので、とにかく手に入れて満足した。
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TITLE: 『死ねばいいのに』
AUTHOR: シキ
DATE: 07/06/2010 17:23:07
STATUS: Publish
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BODY:
『死ねばいいのに』(京極夏彦/講談社)
 
一人目、から、六人目。
死んだアサミのことを聞きたい、という男と話をするそれぞれの人物。
―死ねばいいのに。
そのセリフはなんの引き金になったのか。

うーん。これは、一応、ミステリ、みたいなものなのかな。
一応、殺人事件。その被害者の関係者たち。犯人が最後にわかって、
その動機が最後に語られる。という感じ。でもまあ、あんまりミステリ
って感じとかではないというか、そういうのじゃなくて、というところか。
うーん。
京極堂シリーズの、大鷹とかいう、たぶん。えーと、なんかそう。邪魅の
時にこんなようなキャラがいたかなあとちょっと連想。もちろん違うけれど。
俺バカだから。っていいながら相手の苛立ちを誘いどんどん喋らせていく。
なんだか厭な味わい。
 
厭な小説 といい。なんでこういう厭なところを延々と書くのだろう。
京極さんのこのタイプの話はやっぱり厭なので、ふーん、とざくざく読みきった。
厭な感じに書いているのだろうから、狙いどおりなのだろうけど。どうして
こんな厭なことを、厭なところを、たっぷり書くんだろう。人間は厭なものだ。
とかって陳腐なことなわけじゃないと思うんだけど。
やっぱり。厭なのは厭だなあ。
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2010年6月

TITLE: 『メタルギア ソリッド』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/21/2010 15:24:25
STATUS: Publish
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BODY:
『メタルギア ソリッド ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』(伊藤計劃/角川書店)
 
どのようにして、この世界が今このように在るのかを。ぼくはきみに語りたい。
伝説の英雄。スネークの物語を。
 
メタルギア ソリッド というのはゲームで、これはそのゲームをノベライズ化した
もの。しかし私はそのゲームのタイトルくらいは知っているものの、やったことない
し、内容についても知らない。なので、伊藤計劃の小説、として読んだ。
このゲームの世界、という前提を知らないので、時々、いろんな説明が、うーんと、
ゲーム世界観の説明なんだろうなあ。そもそもゲームを知っててプレイしてて、って
いうほうが、このノベライズをきっともっと楽しめるんだろうなあ、と思ったけど。
そもそもこれが、メタルギアシリーズの4つめ?集大成のもの、の、ノベライズ、って
ことで。登場人物それぞれの過去、というのを、きっとずっとゲームをプレイして
きていた人のほうがずっとずっと深く読めるのだろうなあと思う。
でもそのことを気にしないように一つの小説として読もう、としても問題ないように
丁寧に描かれている。
すでに『虐殺器官』を読んだあととしては、そっか伊藤計劃の世界だ。ここからきてる
のか、といろいろ納得したりした。もともと伊藤計劃がこのゲームの監督、
小島秀夫監督の大ファンである、とのことで。たんなるオマケにはしない、という
あとがきの決意にあるとおり、伊藤計劃の小説、になっているのだと思う。
 
ビジネスになった戦争。
さまざまなテクノロジーに依存している戦争。兵士。クローン。
繰り返し続く戦闘。ボロボロになってゆくスネーク。苦しみや痛み。何から自由に
なるのだろう。世界はやっぱり、戦いの中にあるんじゃないか。
苦しかった。
けれど、最後にはうるっと、希望があった。
読み終えた時には、少し安らぎの気持ちになれた。満足です。
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TITLE: 『数えずの井戸』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/16/2010 10:24:52
STATUS: Publish
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BODY:
『数えずの井戸』(京極夏彦/中央公論新社)
 
番町青山家屋敷跡、通称皿屋敷。怪異が起こる。
井戸から哀しい恨み声が聞こえる。数を、数える。一枚、二枚、
 
御行の又市もちらっと登場。
嗤う伊右衛門 あたりと同じ感じ。ウィキ見てみたら、江戸怪談シリーズ、って
いうらしいな。いつのまにそんなことに。
ま、ともあれ。
 
番町皿屋敷。
そのありえたかもしれない物語。
数を数え。数を数えられず。莫迦なのだ。菊は。
読んでいくと、じわじわと狂気に飲み込まれていく。明確な理由などない。
じわじわと。じわじわと。
それはもう狂気としか言いようがなく、だからこそ避けられぬ運命のように。
探偵小説、ではなく、これは怪談。
ほんとうのことなどないのだろう。
 
やっぱり分厚い本だけれども、ずいずいと引き込まれて読んでしまった。
少し遠くから、でも繊細に緻密に登場人物たちを淡々と描いていく文章好きだ。
井戸。怖いよ。
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TITLE: 『日本魅録』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/08/2010 14:57:21
STATUS: Publish
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BODY:
『日本魅録』(香川照之/キネマ旬報社)

香川照之をほんとうにちゃんと認識したのは、私は、坂雲での子規さん。
もんのすごく遅いと思う。
でもごめん。
私はハンサムにしか興味持たないの。
映画の「ゆれる」にも感動しておいて、オダジョーのことしか考えなかったよ。
いや、もちろん、おにーちゃんが、っていうのは物凄く感じたけれども、
それは香川照之じゃなくて、おにーちゃんのことだから。
 
とはいえ、えーと、二世俳優っていうけど、誰の?ということすら知らずに
ウィキをざっと見てみると、数多の作品のうち、自分も見てるなあっていうの
がいくつかはあるわけで。なのにねえ。
でもそれはそれで、いいのだ、と、自分に開き直ってみる。
私が俳優の名前を覚えるのはハンサムに限るので、作品ごとに役者は役の人、と
してしか覚えなくって、そして私の乏しい記憶力は長く続かないのだ。
役者、というのは、役の人でありきる、っていうのが、凄いことなんじゃないのかなあ。

ともあれ、さすがにこの私でもこのごろひっぱりだこの大人気俳優香川照之の
ことは俳優個人名として認識した。大河にもはまってる。龍馬伝というより
弥太郎伝だー!と、大喜びで見ている。
 
キネ旬でこういう連載しているとはしらなかった。
ここにまとまってるのは、2003年からの2年分。
読んでみて、熱く真摯に、トホホって微妙になったりもしながら、がっつり役者である
ことが、素晴らしく伝わってきて、物凄く面白かった。
ほんとーに文章もうまい。
時々によって書くスタイルを自在に変化させているんだなあ。一冊まとめて読んでも
飽きない。
役者というのは大変だ。。。監督やスタッフもすごく大変だ。。。
みんなみんな狂気の沙汰だ。
ここに書かれてる映画いっぱいっぱい、みんな見たくなって困る。面白いねえ。
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TITLE: マンガ4冊
AUTHOR: シキ
DATE: 06/04/2010 15:15:23
STATUS: Publish
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BODY:
最近買ったマンガ。

『のだめカンタービレ』24巻 アンコールオペラ編(二ノ宮知子/講談社)

日本に帰国して、音楽家活動を始めてる千秋さまとのだめ。
峰くんからの電話で、R☆Sオケでやるオペラの指揮をひきうけた千秋さま。
しかしやはりボロボロの状況~、の中、少しずつ形が出来上がっていく。
というわけで、初期のだめのころの雰囲気で。みんなで音楽やろーぜ楽しいぜ!
という感じ。いいよねー。
 
『さよなら絶望先生』第21集(久米田康治/講談社少年マガジンコミックス)

今回も面白かったです。普通に。ふつーっていうなあw
ますます絵がきれいにかわいくなってて好きだなあ。
次の政治ネタが楽しみです。管さんはどんなカオして描かれるかなー。

『パタリロ!』84巻(魔夜峰央/白泉社 花とゆめコミックス)

84巻かあ。
という感慨はさておき、これも定番の面白さ。宇宙人ネタかと思いきや単なる
偶然だったり。バンコランたちがちょーっとだけ出てきた。もっと出て欲しい~。

『聖☆おにいさん』5巻(中村光/講談社モーニングKC)

今回も細々といちいち面白かった。ルシファーとかマーラ可愛いw
弟子たちもいっぱい出てきて面白いw
私もまだ東京タワーいったことがないなあ。行きたいな~。
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2010年5月

TITLE: 『鹿男あをによし』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/27/2010 17:55:00
STATUS: Publish
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BODY:
『鹿男あをによし』(万城目学/幻冬舎文庫)

きみは神経衰弱だから。
と、研究室の教授から言われた。おれは、奈良の女子高の臨時教師として
追い払われることとなる。
赴任先の女子高で、いきなり遅刻してきた、堀田イトという少女に嫌われる。
なんでだ。なんなんだ。
突然鹿に、出番だよ、先生。と話かけられる。
なんでだ。なんなんだ!

てなわけでドラマ見てました。本を読むのは初めて。万城目さんのを読むのも
初めて。
基本、漱石先生の『坊ちゃん』を下敷きにしてますが、それを別に気にしなくても
とっても面白いし読みやすいし、さわやかだし楽しい。
急に鹿に日本を救う使命をいいつかったりして、ええええー?だけれども、
馬鹿馬鹿しいって笑うよりも、えええーっ、って言いながらも楽しく読める。
魅力だなあ。

ドラマの時にかなり楽しく見ていたので、読みながらの脳内キャストもドラマで。
けっこう無理なくぴったりなキャスティングだったんじゃないだろうか。
おれ、先生は玉木くん。イトちゃんは多部ちゃん。藤原くんが女性にされてて
綾瀬はるかだったけど、私はドラマも大好きだったな~。歴史マニアつかオタクで
ものすごくしゃべる綾瀬はるかめちゃめちゃ可愛かった。まー本よりは随分恋愛もの
になってたけども。ドラマだとあんまり『坊ちゃん』な感じはしなかったなあ。
ヒロインがマドンナとイトちゃんと藤原くんと三人になっちゃってたからなー。
文庫解説が児玉清。ドラマでリチャードやってたですね、うんそういえば。
で、万城目さんのデビューからのファンらしくって、好きが伝わってくる文章で
素敵でした。
あー。奈良。学生のころと、そのあともう一回行ったなあ。また行きたいなあ。
そして、夕暮れとか夜とか夜明けとかの時間を、すごしてみたいなあ。
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TITLE: 『影をなくした男』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/23/2010 17:15:06
STATUS: Publish
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BODY:
『影をなくした男』(シャミッソー/岩波文庫)

私は、船旅の果てにたどりついた港町で、ヨーン氏を訪ねる。
金持ちらしい鷹揚さで対したヨーン氏について朝食によばれている時に、
一人の不思議な男を目にする。
ヨーン氏やそのとりまきの言いつけるままに、ポケットからうやうやしく
必要なものを取り出す。絆創膏。望遠鏡。やがて、どう考えてもポケット
に入るはずのない、大きな敷物や馬まで!
その不思議な灰色の男に呼び止められ。うつくしい影ですね、どうか譲って
くださいませんか。ひきかえに、どんどん金貨が取り出せる革袋を差し出される。
しばし迷ったものの、影を譲ることにしてしまった。
影のない男となった私の運命。

御伽噺というか。寓話?
影がないことで人に蔑まれたり恐れられたり忌み嫌われたりして、ペーター・
シュレミールは人目を恐れ昼間を恐れ、なんとか影を取り戻したいと心を
痛めたりする。忠実な召使のベンデルだけが味方。
ユーモラス。
なんでそんなに影がないことが不自由なんだろう??と思うけど。みんな影が
ないからって、シュレミールに対してヒドイじゃないのーと思う。
影がなにかの象徴?でもそんなには深読みしなくていいみたいな。
灰色の男は悪魔なわけだけれども、怖いって感じじゃなくてやっぱりちょっと
ユーモラス。ドジっこみたいじゃないか。
シュレミールも、ベンデルと仲良くひっそり暮らせばいいのに恋しちゃったり
して、なんだかねえ(笑)面白かった。
 
後ろに手紙もついてて、これが出版されたのはどうしてかってことがあったりして。
勝手に印刷かよー。ほんとー?
著者のシャミッソーは、もともとはフランス貴族で、でも、フランス革命騒ぎで
ドイツに逃れてきた一家で。でもその後はドイツで軍人になったり。のちには
植物学者になり、ということらしい。面白いなあ。
このお話が書かれたのは1813年。出版は1818年なのかな?なんにせよ古典
だなあ。
くるくる影をまるめてとっていく、というのは納得。そういうもんだね。読んでよかった。
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TITLE: 映画「アリス・イン・ワンダーランド」
AUTHOR: シキ
DATE: 05/21/2010 18:06:04
STATUS: Publish
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BODY:
映画「アリス・イン・ワンダーランド」

アリス。19歳。変わってるな、といわれる少女。
あれから13年後。かつてワンダーランドに行ったことは夢。
貴族のぼんぼんに結婚を申し込まれている。
突然の求婚に返事ができないアリス。
またしても白兎を追いかけて、穴に落ちる。
そこは、赤の女王が支配する世界。アリスが、救世主となる予言の世界だった。

アリスのその後、というわけで、あのアリスの世界のあれこれを
たっぷりうまく使いながら、オリジナルになってて面白い。
わりとあっさりどんどん話が進むな~と思ったり。
映像面白いし、やっぱり色使いとか素敵~。アリスの衣装も素敵~。
キャラクター造形がやっぱり面白い~。

3Dで見た。おおなるほど立体的。
まあそんなこんなで映像を楽しむ感じ。チェシャ猫が好き~。
都合よい感じだけどやっぱり助けてくれるんだ。
マッドハッター。さすがのメイクで、ジョニーはほんとこういうのが
好きなのねえと思う。
かっこいい、と、言っていいのか(笑)かっこいいけど。素顔は
全然わかんねーよ~。

赤の女王、ヒドイけど、チャーミング~って思えてくる。
どっちかというと同情しちゃうなあ。。
白の女王、きれい~だけど、ふわふわしてて、ほんとに彼女のほうが
正義なのか微妙な気が(^^;
まあそういうところがティム・バートン監督っぽいのかなあ。
小さくなる薬つくるとことか、微妙に意地悪だよなー。意地悪と思わずに
ヒドイコトしてるというか。
それがチャーミングだろうか(笑)

アリスの世界だ~。微妙にすこーしの毒があり、奇妙であり。
もっと何回も画面の隅々まで見たい感じ。
3D眼鏡と、自分の眼鏡で、見終わったときには重かった痛かった(^^;
べつに2Dでいいじゃん、と、思わなくもない。。。
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TITLE: 映画「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」
AUTHOR: シキ
DATE: 05/19/2010 17:36:34
STATUS: Publish
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BODY:
映画「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」

いつまでもベーベ扱いされ、コンクールに出ることを許されないのだめ。
どんどん先を行くように見えるみんなに置いていかれる気分。
大好きになった曲を、千秋とやりたい!とはしゃいだのに、その曲は
ルイが千秋とやることになっていた。
その演奏を聴き。落ち込む。思っていた以上に素晴らしいものを見せつけられて
では、どうすればいいのか。
 
と、やっと映画見に行ってきました。
ドラマのあとはマンガずっと買ってるので、結末まで知ってる、と思いつつ。
やっぱり映画!ヨーロッパロケ!クラシックの迫力!
ステキステキ素敵だった~~~~!!!!!
 
後編はのだめパートで。つらい。もちろん笑いもボケも多数あれども、取り残される
ようで苦悩する、音楽とともに生きる覚悟に思いもよらないのだめの、試練、成長の
ところで。かなり苦しいし切ない。逃げたくもなるさー。
でも千秋先輩がもう~。
寂しい思いもさせるけど、優しい優しい優しいっ。かっこいい~~。素敵~~~。
いいなあ。いいなあ。なんてナイスカップルなんだ。愛されてるよのだめ。
なんだかんだいって、のだめもしっかり少女マンガ王道ではあるんだよねえ。
映画では二人の恋、というところが大きく描かれていたかなあという感じ。
らぶらぶ。きゃ~!とか思いながら見た。キスシーン、ときめくわああ~~。
最後のキスシーン、長い長い!もううう~~~!!!

峰くんと、ますみちゃんまで来てたのは笑った。三人での観光。スナップ写真で
わーっといく見せ方楽しかった~。峰くんと清良のかっぷるもらぶらぶー。きゅんきゅん。
いいよねえ。

ラブラブだけじゃなくて、苦しくて厳しくてっていうのもいっぱいで。いっぱい
涙ぽろぽろしながら見てきた。苦しくて。それでも、それ以上の喜びがあるから。
音楽って。高めあう二人って。凄いなあ。

音楽もたっぷり堪能できたし。マンガとはちょっと違うエンドシーン、かな。二人の
らぶらぶ、きっとゆるぎない絆の未来を見せてくれた感じ。
いっぱい楽しませてくれてありがとう!ドラマ、スペシャル、映画。どんどんグレード
アップして、たっぷり堪能させてくれてありがとう。大好きだー!
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TITLE: 『神話が考える』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/19/2010 10:06:38
STATUS: Publish
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BODY:
『神話が考える』(福嶋亮太/青土社)

ネットワーク社会の文化論

 はじめに
 第一章 ポストモダンの公私
     ?T 今日のハイパーリアリティ
     ?U リゾーム化するサブカルチャー
     ?V ポストモダンの公私
 第二章 神話の神話
     ?T リンクと想像力
     ?U 喪の作業 
     ?V 時間操作
     ?W リズムの衝突
 第三章 象徴的なものについて
     ?T感情資本・自己組織化・構造主義
     ?U擬似宗教
 第四章 ネットワーク時代の文学―村上春樹前後
     ?T コミュニケーションの地平
     ?U ライトノベルとケータイ小説
     ?V 村上春樹
     ?W ハードボイルド的主体性
 第五章 ゲームが考える―美学的なもの
     ?T ゲームと機知
     ?U ルイス・キャロルの文学
 おわりに

という目次。注、キーワード解説もたっぷり。
図書館で借りてて、読む時間とれなくて、あわわ返却期限が、と焦ってざくっと
読んだ。けど。そんな読み方ではあんまりよくわからなかったというか。まあ
大いに自分の頭が馬鹿だから、というのと焦りとで。
事例に挙がるのが、ライトノベルだったり、ガンダムだったり、ニコニコ動画
だったり村上春樹だったりチャンドラーだったりルイス・キャロル、アリスだったり
というのがとっつきやすい、気はするけど、それ以外に思想家的というか社会学的
というかのもいっぱい出てきて、なんかああなるほどーな感じ。東浩紀からの流れ
ですねと納得な感じ。んー。
神話、というより物語作品ってことじゃないのか、とか、うーん。わざわざ神話って
言わなくちゃいけないのか、それでどう微妙なところを掬ってるのか。ざっとしか
読んでないんでダメなんだろうけどあんまりピンとこない自分の馬鹿さ。。。
「本書では神話という概念を「文化における情報処理の様式」として定義する」
だそうで。んー。情報、ってところまで手を広げますよ、ということか。
なんにせよ、全体的にこれからもっともっと書けるけど今回はこのへんで、って
いうのが多くて、そうなのかーと、微妙に物足りない感じではある。
最初の一冊、ということで、これから個々のテーマについて深めて書いていくのかなあ。
まあ一応、名前覚えておこうか。
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TITLE: 『文学拡張マニュアル』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/03/2010 23:19:24
STATUS: Publish
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BODY:
『文学拡張マニュアル』(佐々木敦/青土社)

ゼロ年代を超えるためのブックガイド

1絶対安全文芸時評 2ジャンル小説の変質と解体 
3「私」と「世界」と「時空間」
という3部だて。
文芸誌を読んでの時評や単行本の批評(書評、っていうべき?)
インタビューなど。2008年2009年あたりの文学事情、でしょうか。

つくづく、私文学読んでないなーと。とりあげられている作品を
ほとんど読んでなかった。名前やタイトルなんかはぼんやり知って
るけれども、実際には読んでないってものがほとんど。もちろん名前も
作品も知らない、ってのも多数。
なので、この時評に対しての判断保留。この紹介、この批評に対して
私としてはどうこう、っていうのが全然言えない。私何にも読んでないなあ。
この本読んでそこそこ面白かった、かな。うーん。そこそこ。。。
あんまり自分の関心がついていけないんだなと思った。小説とか文学に
もう全然ついていけてないな私。
かといって、ジャンル小説にも、そんなについていけてないし。
私今でも毎日何かしら読んでるけど、何読んでんだろう。。。
大衆小説?物語?物語かなあ。
文芸誌は全然読んでない。単行本も自分の好みに偏りまくり。
まーでも私は批評家でもなんでもないわけで、自分が好きなのを好きなように
読めばいいんだけど。
なんとなく知っていたいとかついていきたいとかいう願望というか
ミーハー心があるなあ。でもなー。

最後のほうの保坂和志との対談でも、やっぱり、ここで話されている
「小説」とはなにか、というのについていけない。そういうものか?小説って?
すごいわからない。
私が好きなのは何なんだろう。私が読んでるのは何なんだろう。
んー。どう名づけるかなんて気にしなくても、自分が面白ければいいんだけど。

伊藤計劃とのインタビューもあり。これも先日『伊藤計劃記録』で読んでたもの。

詩のあたりの話はふむふむ納得、するところも多々あり。読者の不在とか。
でもあたりまえの指摘。ま、そのへんくらいしか私がわかんないからかな。
とにかくたくさんの作品を読み、熱心に丁寧に書いているんだろうなあと思った。
ゼロ年代。でも、まだわからないよ。
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TITLE: 『NOVA』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/01/2010 13:26:32
STATUS: Publish
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BODY:
『NOVA』(大森望責任編集/河出文庫)

書き下ろし日本SFコレクション ノヴァ1

ということで、今後も2、3、と続いていくぞやるぞ!という日本のSFの
短編集だそうです。
伊藤計劃の名前で図書館検索したら出てきたのでなんだろう?と思って
借りてみた。伊藤計劃のは、『屍者の帝国』だった。長編になるはずだった
絶筆。先日の『伊藤計劃記録』で読んでたじゃん、というわけで、
他の人を読もうかな、としたけど。
円城塔、のがあって、この人は最近の注目なのか?とぼんやり名前を
知ってて。読んでみようかなと迷ってたところで。読んだ。けど。
うーん。私には無理っぽい感じ。。。こ、こういうのが今みんな好きなの??
まあたぶん幅広い作品書いてるみたい?だし、この短編ひとつでどうこうって
いえないかなと思うけど、うーん、じゃあ他のを読もうか、と思えない。。。
いつかまた何かひかれるきっかけがあれば読もう。
で、他の短編も、と思ったけど、うーん。

たぶん私がSF大好き!じゃないからダメなのかなと思う。
というわけで、全部読まずに返却します。ごめん。にっぽんのSFって今ほんとに
面白いの?。。。全部読んでもないのにごめんなさい。私がついていけないだけだ。
またいつか読みたくなるきっかけがあれば。。。

目次
 序 大森望
 社員たち  北野勇作
 忘却の侵略  小林泰三
 エンゼルフレンチ  藤田雅矢
 七歩跳んだ男  山本弘
 ガラスの地球を救え!  田中啓文
 隣人  田中哲弥
 ゴルゴンダ 斉藤直子
 黎明コンビニ血祭りSP 牧野修
 Beaver Weaver  円城塔
 自生の夢  飛浩隆
 屍者の帝国  伊藤計劃
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2010年4月

TITLE: 『伊藤計劃記録』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/21/2010 22:13:42
STATUS: Publish
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BODY:
『伊藤計劃記録』(早川書房編集部 編/早川書房)

伊藤計劃の残した短編、未完作品、インタビュー、対談、
書評、散文、映画レビューをまとめたもの。
一番最後の作品リストを見て哀しくなる。少ないよ。

短編は、あんまり好きではないかもしれない。うーん。
たぶん著者の徹底的な世界造りは長編でこそ堪能しまくって面白い
んじゃないかな。
未完の長編、になりそうだったのか?試し書き、だそうな、冒頭、
『屍者の帝国』というのがすごーく面白そうなのに。読みたかった。完成
させてほしかった。
若きワトソンくん、大学生のワトソンくんがなにやら秘密任務につく、
みたいな話。フランケンやら吸血鬼やらいろいろてんこ盛りになりそうな。
読みたい。読みたかった。。。
先日見た映画の『シャーロック・ホームズ』のワトソンくんのイメージで
いけるんじゃないか。読みたかったー。

映画レビューがものすごいこだわりかつ面白かった。
映画がだいっすきなんだなあ。そして自分の好みがかっちりはっきりしてる。
映画そのものへの愛もあふれてる。いろいろ面白かった。すごく。
大いに共感するところもあり、それほどでもないところもあり。ま、当たり前か。
著者が大好きなものごと、思考がわかる気がする。

他の作品も早く読んでみたい。

でも『屍者の帝国』が読みたかったなー。。。
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TITLE: 『かってに改蔵』 1、2
AUTHOR: シキ
DATE: 04/20/2010 18:05:36
STATUS: Publish
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BODY:
『かってに改蔵』1、2巻(久米田康治/小学館少年サンデーコミックススペシャル)

愛蔵版?豪華版?まとめ版?
画業20周年記念出版、だそうで。全14巻になるそうです。へー。
というわけで、つい、勝ってしまいました。
絶望先生大好き、で知ったので、それ以前のは読んだことなかったです。
ちらほら絶望先生でもなんか昔のことがネタになったりしてる感じで興味ありで。

改蔵は17歳。かつては神童、天才塾にかよっていた天才少年だったが、
公園の遊具のてっぺんから落っこちたショックで奇人変人のほうになってしまった。
その落っこちた事件、実は幼馴染の名取羽美のせいであり、羽美は誰にも言えずに
罪悪感を抱えている。
ある日勝手な思い込みから、自分が改造人間になったと信じる改蔵のドタバタが
始まった。

てな感じか。高校生たちのドタバタ。下ネタ多い(笑
なるほどー。こんなだったのかー。
だんだん最初の設定はどうでもよくなるというか。時々出てきたりもするけど。
面白く読んだけど、えっと、どうしよう。ずっと全部買い集めるか迷うところ。
続きが出たときのお財布事情によるかな。。。

サンデーからマガジンへの越境を果たした久米田先生の偉業裏話、ってほど
おおげさじゃないにせよ、インタビューとかあるのはちょっと面白かった。
編集者さんとほんとに仲良しなのか???小学館のマンガはなにかと騒ぎが
あったなーと思ったりして。まーもちろんほんとは何がどうなのかとかわかんないけど。

女子高生のみなさんがルーズソックスだなあ。絵はやっぱり可愛いなー。
でもやっぱ、絶望先生のほうが好きだー。
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TITLE: 映画『シャッターアイランド』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/15/2010 18:29:43
STATUS: Publish
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BODY:
*たぶんネタバレになったりするところがあると思います。

映画『シャッターアイランド』

連邦保安官、テディ・ダニエルズは、新しい相棒、チャックと共に
ある島へ向かっていた。シャターアイランド。重度の精神病患者であり
犯罪者であるものが収容されたアッシュクリフ病院がある。
閉ざされたその島で、一人の女性患者(囚人)が消えたという事件の
捜査のために。
密室からの消失。謎めいた患者たち。医師たち。
しかしテディには密かな別の目的があった。テディの妻ドロレスは火事で
死亡していた。その火事を起こした放火魔、アンドルー・レディスがここ
にいるらしい。しかし探しても尋ねても誰もレディスのことは知らない。
嵐に閉ざされた島の中で、テディは禁じられたC棟へも潜入する。。。

謎!あなたはこの謎を解けるか、とか、この衝撃のラストは誰にも話さないで
ください、と、最初に出るのだけど。。。そ、それだけでもうネタバレじゃん。。。
ま、案の定、ラスト的いは非常に意味深な感じは残しつつ、んー、そういうこと
なのか。。。?という感じ。
あまりすっきり解決!ではないかな。ミステリ?サイコスリラー?よくわからんけど。

そもそも謎解き大好き!ってわけじゃないので、混乱と狂気に引き込まれる感じを
味わう。堪能。
なんだかもっさりしてるよ、ディカプリオ、と思うけれども、やっぱりやっぱり
かっこいいー。やっぱりきれいだ、と思わせる。
特に後半。どんどん混乱していって、泣き虫になって弱っていく様が素敵すぎて
ぞくぞくします。いいなあ。
ドイツでのトラウマ。受け入れられない過去と向き合いたくないのに逃げられ
なくなっていく苦悩。音楽も映像も好きだった。

たぶん私が気づいてない謎とかあるんだろうなーとか、やっぱり細々意味わからん
とも思うけど、まいっか。
自分の確認ミスで、うっかり超日本語吹き替え版を見てしまい、かなり見る前に
萎え~となってしまったんだけど。。。もう一回字幕見に行きたい、と思うほど
くらいに素敵だった。ディカプリオの声を聞きにもう一回行こうかなあ。。。
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TITLE: 『乙女の港』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/10/2010 12:04:42
STATUS: Publish
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BODY:
『乙女の港』(川端康成/実業之日本社)

新入生の三千子は、ある日、体操の時間の後、教室へ戻る途中で、
突然手紙を手渡される。
ネイビイ・ブルウの封筒。
教室へ戻ると、机に小さな菫の花束。真白な封筒がひとつ。
同時にもたらされた手紙には、うつくしい詩と言葉が記されていた。
ブルウの封筒には、花の詩を花束として。
白い封筒には「私のすみれ」と三千子に呼びかける素直な言葉。
上級生の方からのお手紙。一度に二人のお姉さまからのお手紙。
三千子はどうしてよいのかわからず、戸惑うばかりであった。

復刻、というのか、復刊、というのか。
新装版、として、中原淳一の挿絵も収め、解説や少女の友のトモチャンクラブ
や昔の宣伝もついたものが一冊。でもこれは新字新仮名になっている。
挿絵はないものの、装丁、本文昔のままの復刊(?)も一冊。これはルビもあり
旧字旧仮名の、当時のままの本。本文中の上に飾り罫(?)もあって、
かつての少女たちが読んでいたのはこれなのね。という気分にひたれる。
両方セットでねーという復刊でしょう。私は読んだのは旧仮名のもの。解説とか
挿絵を新装版で楽しみました。
セットでちゃんとリクエスト受け付けて買ってくれた図書館さまありがとう。

少女小説として大ブームだったらしい『乙女の港』。ミッションスクールでの
お姉さまと妹の親しい交際。失われた「エス」の関係。
素敵~。すーてーきー。ほぅ、とうっとりため息しながらうつくしい言葉、
文章に酔います。いいな~~。
洋子お姉さまを思いながら、少し強引な克子さんにも押し切られてしまう
三千子。みんな仲良くしたいわ。うつくしい人はみんなお姉さまにほしいわ。と
いう無邪気さと、流されやすいまだ子どもっぽい三千子。お姉さまたちも
つらいわ。
面白かった~。好きだなあ。うつくしい夢の世界だけにいたいわ。
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TITLE: 『元素がわかる』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/09/2010 14:24:12
STATUS: Publish
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BODY:
『元素がわかる』(小野昌弘/技術評論社)

ファーストブックシリーズ、だそうで。図解書籍シリーズ、との
とおり、丁寧に読みやすく書かれてました。
『元素生活』の勢いでもうちょっと詳しく、と思ってこれを借りて
読んでみました。
が。
別に元素がわかった!というようにはなってません(^^;
何書いてんだ?さっぱりわからない。はっはっはー。と思うんだけど
それが面白かったなー。
放射性とか、そういうこと自体がワタシにはわかんないんだよー。
なんなの。
一万分の3秒しか存在しない元素とか。人工的に造ったりしてるみたいで。
えーと。
それはなんか未知のエネルギーができるかも。プルトニウムとかみたいに、
ということなのか。。。研究だからもっと純粋に単にやってみようつくて
みよう!ということなのか。そうなんだろうな。別に役にたつかどうかとか
よりは。元素周期表の、未発見な元素がやがて発見されたのも。
なんだかステキ。
元素って、人工的にまだどんどんつくられてって増えていくのかなあ。
不思議だ。よくわからない。ステキだ。
どっちかというと、人工的に造るよりは、発見していく感じのほうが
ドラマチックロマンチック、な感じはするけど。
元素ひとつひとつに、ドラマがあるなあ。

決して面白くてどんどん読める!という本ではないけど、こういうのを
ちまちま読んでみるのも楽しい。興味もたせてくれた『元素生活』に感謝。
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TITLE: 『娚の一生』3巻
AUTHOR: シキ
DATE: 04/08/2010 23:01:26
STATUS: Publish
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BODY:
『娚の一生』3巻(西炯子/小学館 フラワーコミックスα)

つぐみの、発電所建設をめぐって、地元との対立が深まってきていた。
海江田との同居生活は穏やかに続いている。
ある日突然届いたメール。
つぐみがひきずっている恋愛相手。不倫相手が、海外から戻ってくる、
つぐみに会いにくるというのだ。

これで完結。
素敵だったなあ。シンデレラストーリーだ。海江田さんめっちゃ渋い~~。
渋くて熱くてえろくて大人で少年で優しくて。
理想!!!理想すぎる!!!
マンガだから。。。
こんな理想ーーーーっ。ありえないーーーーーーーーっ!つぐみ!愛されすぎーっ!
と、素敵すぎて叫ばずにはいられない感じ~。
こんなにもハッピーエンドでいいのだろうか。いいんですか西さん。とか思っちゃう
ワタシはヒネクレすぎかなあ。
ともあれ。
海江田さんが素晴らしく素敵素敵はーっ素敵~、でした。
つぐみと海江田さん以外の登場人物のちいさな描写なんかもバカバカしくも
素敵だったりして、そういう細部がこのありえない素敵恋マンガを支えている
のかなあと思う。
最初単なる嫌味キャラかと思った西園寺ちゃんも可愛くって好きになったー。
つぐみが一番ヤな奴、というか、ヤな女だよなー。もー。それなのにこんなに
海江田先生に愛されちゃって。。。む~。
まあでも。
やっぱ西さんのマンガ。うまくてすごい素敵だったです。
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TITLE: 『虐殺器官』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/05/2010 18:41:40
STATUS: Publish
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BODY:
『虐殺器官』(伊藤計劃/ハヤカワ文庫JA)

ぼくは死者を見ている。
殺された子ども。積み重なって燃えている村人。
ぼくの母親。

クラヴィス・シェパード大尉。米軍の特殊部隊に所属。専らの任務は、暗殺。
一人の男を追っているが、するりと逃げられている。
ジョン・ポール。その男の行く先には虐殺の混乱が起こる。
その虐殺の意味は。

近未来を描いたSF、ということになるのだろう。内乱の世界。
しかし、米軍の特殊部隊で活躍する主人公、というにはあまりにも繊細な語り。
淡々と計画は実行され、人を殺し、殺され。なのに痛みが、遠い。
この小説を読む行為そのものが、痛みを知ることができても、感じることはない、
痛みをマスキングされ調整されメンテナンスされていることみたい。
こんな未来がくるだろう。もう世界はこうなってしまっているだろう。と、
泣き出すこともできずに感じさせ、ぐっさり深く突き刺さってくる本だった。
凄い。

これが、デビュー作、ということらしい。第一長編?その前に短編とかがあった
のかな。でもまあ、たぶんこれが作家デビュー。2007年。そして、2009年、没。
その訃報を知ったときには私はまったく読んでなくてよく知らなくて、だった
のだけれども。
知っていたらどんなに衝撃だったか。。。と、ぞっとする。
すでにそのあまりにも早すぎる、惜しまれる死を知った後に読んでしまったけれど。
確かにこの作家は、おそろしく稀有な力を持っていたのだと思う。
すでにデビュー前から癌などの闘病生活があったらしい。短い活躍期間ではあれど、
他に与えた影響は凄いみたいだと感じる。今まで知らなかったなんで自分の馬鹿。
でも今知ることができてちゃんとよかった。遅ればせながら著作をおっかけるべく
図書館にすべて予約。読むのが楽しみだけど怖い。
怖いくらい凄いと、期待している。
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2010年3月

TITLE: 映画 『シャーロック・ホームズ』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/24/2010 17:37:00
STATUS: Publish
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BODY:
映画 『シャーロック・ホームズ』

オカルトとレトロ胡散臭い科学と肉弾戦!な映画だった。
推理もの、という感じはあまりしない。
ホームズもワトソンくんも強い!(笑)
ホームズが天才だけど、ちょっと可愛いじゃないのー。
アイリーンにはしてやられてばっかりだし。マッチョで変人で
可愛いホームズっていいな~。
ワトソンくんやってるジュード・ロウがっ。
かっこいいかっこいいかっこいい~~~!!!大好きー!!!
ブラックウッド卿もかっこよかった。

そして、モリアーティ教授。
正体不明で顔も出ない、まるっきりの黒幕としての登場だった。
これはこの映画が売れればシリーズになっちゃうよ、ってことかなあ。
すごく面白かったからぜひまた見たいな~。
3部作くらいはいけるんじゃないだろうか。期待したーい。

この映画、ミクシニュースとかであがってたことがあったと思うけど、
ホームズとワトソンが同性愛的に描写されるのは絶対ダメ!とか
いうちょっとだけ問題作?みたいな。
しかし、何をいまさら。
ずーっと前から二人はらぶらぶ、と当然のように思っていたの
だけれども、それはジュネ系だけのお約束だったんだろうか。。。
みんな思ってたんじゃないのー。

って、そういう小説読んだことあるーと思って検索したら
『わが愛しのホームズ』ですね。読んだ読んだ。

映画ではしっかり二人には女がいます!という話になってたけども、
ホームズくんが天才なのにだめだめくんで、ワトソンが結婚するのが
イヤでイヤで。ぼくには君が必要だ!君がいなくちゃダメなんだ!
というのを、言わないけど態度でありあり示してるのにモエ~だったり
なんだかんだいいつつ結局ホームズにつきあっちゃうワトソンくんが
素敵~~!だったり。
すっごい楽しかったっ!
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TITLE: 映画『フィリップ、きみを愛してる!』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/23/2010 15:45:47
STATUS: Publish
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BODY:
映画『フィリップ、きみを愛してる!』

ジム・キャリー演じる、スティーブンは、実は養子に出された子どもだった、
ということを幼いうちに知ります。
成長し、警官となった彼。よき夫としてよき父として暮らしていたけれども、
交通事故をきっかけに、自分に正直に生きる!と決意します。
ゲイであることをうちあけ、素敵な恋人ジミーと暮らす。
しかし、ゲイ・ライフには金がかかる。もっともっともっと、と、やがて
詐欺で荒稼ぎするようになる。罪はバレて刑務所へ。
そこで、運命の出会いをする。
金髪碧眼でシャイでピュアな、ユアン・マクレガー演じる、フィリップとの出会い。
詐欺、嘘を重ねて大金を手にし、捕まっても捕まっても脱獄してフィリップに
会おうとする。
愛してる。きみを愛してると伝えるために。

これは本当の話です。ほんとだってば!
という最初のテロップでいきなりちょっと笑っちゃう、基本コメディ。
テンポよくどんどん話は進む。面白い。可笑しい。切ない~。
ジム・キャリーの素晴らしいゲイっぷり。
ユアン・マクレガーの信じられないほどの可愛い子っぷり!
そりゃあ惚れるよね!可愛いよね!守ってやらなくちゃ!って思うよね!!!
という可愛さ。可愛いしえろいしもう愛を捧げるしかないよね!と納得。
ユアンくんいい~。可愛い~~。もう~!
詐欺っぷりとか脱獄とか、実話だそうで。ありえないだろーって思うけど、実際
それで懲役167年だかをくらって、スティーブンは現在も服役中だって。
巻き込まれたカタチのフィリップは今は刑務所出ていてユアンくんは実際に
会って話をしたようです。
スティーブンは天才で、真面目な仕事してる人たちがバカみたいで退屈しちゃって
詐欺しちゃって、みたいなことらしい。それでも、後半、すべてはフィリップと
素敵な暮らしをしてずっと愛し合いたい!ってことで。
詐欺なので暴力的なこととかなくて(むしろスティーブが自分を傷つけてるばかり
な気がして切ない)そのへんも明るく笑って見られる感じ。
さすがにこんな暮らしおかしい、って思ってスティーブンを心配するフィリップ。
ちょっとお馬鹿じゃん。でもすごい可愛いーの。もう~~~。
愛はクレイジー。スティーブンの愛し方はなんかダメなんだけど、でも、愛してる、
っていうその本当は、ほんとだと信じてる。
いい映画だった。とてもとても。いい映画だった。
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TITLE: 『元素生活』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/21/2010 13:44:56
STATUS: Publish
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BODY:
『元素生活』(寄藤文平/化学同人)

元素って、118個あるんだって。
少ないなーとも思う。118個でなんていうか、世界の構成してるわけでしょ?
まあ118個での組み合わせなわけで、私の想像からすると無限。。。なわけで
それはやっぱり凄い多い、のか、
よくわからん。
元素って何。水兵リーベボクノフネ、っての、或る程度覚えさせられたなあ、
てなくらいの知識しかない私が読んでも、面白かった~。

読む、というよりは見る本。
元素をキャラクター化して、その特徴をぱっと見でなんかわからせちゃう。
で、分かりやすくて面白い解説とイラスト。

宇宙で最初に生まれた神様元素はH。水素。気体だからふわふわユーレイ足で
発見も古いからじーさんな見た目で王冠ヘア。水素ってなんかすげー。
と、こんな程度で楽しんでいっか、と思っていいかな~。
イラストがゆるーくて可愛いというかヘンでいい。解説も親しみもてるように
してくれてて。
テクネチウム。「地球発生時にはいたけれど、はるか昔にぜんぶ崩壊して
しまった」けど、科学者たちがいろいろやってみて「なんか、つくれちゃった」
っていう元素なんだって。い、一体どんなドラマが繰り広げられて、その
なくなった元素見つけてつくれちゃったりしたんだろう~~~。面白そうで
不思議。
元素に興味を持つって、今までなかったのに。なんかすごい。

このイラストだと、ゆるーくてへへ、って笑って楽しめるけど、美形タイプの
イラストにしていくらでも萌え~っともイケルな。。。って思ったり。
結合とか反応とかえろいよね~~。

ともあれいい本でした。楽しかった。
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TITLE: 『極大射程』上下
AUTHOR: シキ
DATE: 03/19/2010 14:39:41
STATUS: Publish
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BODY:
『極大射程』上下(S・ハンター/新潮文庫)

ボブ・リー・スワガーは元米軍海兵隊。超一流の射撃の腕の持ち主。
ヴェトナムで戦い、射撃の腕を存分に発揮し、相棒を亡くし、自らも
重症を負った。
今は山奥で孤独と犬と狩りを愛してひっそり暮らしている。
ある時、非常に重要な任務に協力して欲しいと、男達がやってきた。
他の誰にもできない。超一流の射撃の力をもっていないとできない任務。
だがそれは、深く巧妙に練り上げられた罠への誘いだった。

映画をテレビでやってたのを見て、なんかあらすじみたいな映画だなーと
思い、本を読んでみた。
テレビでやってたわけで本来の映画よりももっとカットされてたのかも
しれないけども、まー映画は映画でかなりの別物感。。。
本は凄く面白かった。
緻密な緻密な銃の描写。私は銃に関してはなんの知識ももってないので
この描写がどうなのかってことはわからないにしても、銃を偏愛し人生
そのものになっている感じとかの迫力は堪能した。
で、映画だと、その罠とか、敵とかがなんだかよくわかんない感じになって
たんだけど、そのへんもじっくりたっぷり描かれていて面白い。
巻き込まれてくFBI捜査官のニック・メンフィスも、そういう風に巻き込まれ
てったのか、と、納得。
で、やっぱり、ボブが超人だ~。

図書館で借りたのだけど、下巻の最初のほうでページがなくなってた。。。
10ページ分くらい。うーん。ま、読み進めたら大体大丈夫だったので
決定的ななんかを読めなかったってわけじゃないかな。
映画のアレンジもそこそこ面白くて興味持てて本読んでよかった。
シリーズになってるみたい、だけど。んー。著者の名前を覚えておこう。
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TITLE: 舞台「マクベス」
AUTHOR: シキ
DATE: 03/18/2010 10:31:40
STATUS: Publish
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BODY:
「マクベス」 於:世田谷パブリックシアター

出演 野村萬斎 秋山菜津子 高田恵篤 福士恵二 小林桂太
構成・演出 野村萬斎

昨日見に行ってきました。
5人のキャストしかいなくて、どうするんだろう?と楽しみに。
マクベスが、萬斎さま。マクベス夫人が秋山さん。他はすべて
あと三人が、次々に演じていくのでした。
一枚の布を羽織ったり外したりで人物が入れ替わる。
凄い~。

三人の魔女、だけど、三人のおじさんじゃん。てな始まり
だったけれども、だんだんその三人が何者でもなくなっていって
セリフによって動きによって登場人物っていう架空の存在の
リアリティみたいなモノになっていくのを感じて引き込まれる。
マクベスと、マクベス夫人は、いる。んだけれども、他の人物が
いる、のに、いない、みたいな。
きれいは汚い 汚いはきれい のあの有名なセリフどおりに。
いるのにいない。いろいろ引き裂かれるマクベスとマクベス夫人の
心の世界みたいに。
少ないキャストだからこその幻想性かなあと思う。
面白い。

文庫読んで予習していってよかったと思った。
入れ替わり立ち代りの人物が一応は把握できたし、アレンジとか
構成とかそうしてるのか~とかいうのがわかって面白かったし。

セットは、半分丸いドームのような。
ごちゃごちゃと廃墟のような。
回ることを上手く使ってて動きが面白い。
宇宙で、スペースオペラのような印象だったー。スターウォーズかと。
マクベスとかの衣装の感じもちょっとそんな感じだったし。
シェイクスピアなのにスターウォーズ。面白い。
ラストのあたりはとってもきれいだった。
見蕩れた。。。

で!
萬斎さまが~もう当然ながらかっこいいことかっこいいこと!!!
きゃああー。惚れる。見栄えするする。素敵かっこいいぎゃああ~。
時々オペラグラスでアップを堪能。はー。どっからどう見ても
かっこいいかっこいいかっこいい~。
素敵な声。きれいな姿。きれいな手。なにもかも素敵素敵素敵。
だ~いすき~~~~。
一回セリフかんだな、ってのがあってにまっとしちゃった。
カーテンコールのときの最後にちょっとだけにっこりしてたのに
きゅんきゅん。マクベスんときは笑顔ってないからね。
あー。見にいけて良かった。幸せだった~。
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TITLE: ブギーポップ、4冊
AUTHOR: シキ
DATE: 03/16/2010 12:14:36
STATUS: Publish
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BODY:
『ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター』
              Part1,Part2   (上遠野浩平/電撃文庫)

イマジネーター。人の死が見えるもの。
人の心の欠落が見える飛鳥井仁はその力を使ってあやつり人間を作り出す。
統和機構の末端である人造人間たち。
ブギーポップは、自動的に、現れる。
 
『ブギーポップ・オーバードライブ 歪曲王』(上遠野浩平/電撃文庫)

街の中にそびえる異形の建物。<ムーンテンプル>。
奇才、寺月恭一郎が最後に残した遺物を公開し、見物客が押しかけたその時、
建物の出入り口は開かなくなった。
その中で昏睡した人々は、歪曲王に出会う。

『夜明けのブギーポップ』(上遠野浩平/電撃文庫)

昔の話。
まだ中学生だった彼ら、彼女らの話。
炎の魔女はいかにして炎の魔女になったか。ブギーポップはいかにその衣装を
まとうようになったか。
彼ら彼女らは。進化のきざしなのか。

ブギーポップシリーズの、最初のほうをまとめ読み。もうひとつ、パンドラ
みたいのがあるけど、それは読んでない。
それぞれ話は完結してる。登場人物というか、舞台が同じ、で、主役はそれぞれ、
といったところ。現れる敵が毎回違う。敵は、統和機構ってやつか。人類の危機を
救おうとしているのはどっちも同じ、って感じ。
どれもこれも、あっというまに読める。つまらなくはないけど、私は面白い!と
熱中はしないなーというところ。。。
あとがきの著者の自意識の感じが。。。(最後に、(ま、まあいいじゃん)みたいに
書いてるとかね)自分にも見に覚えがあるというかで、読んでてこっぱずかしい。。。
んまあそういうもんかね。ブギーポップももうかなり古い、って感じになってる
だろうから。まだ言い訳めいた説明があってそれが古い感じかも。
西尾維新とかはもう言い訳も説明もなくなってるよーな感じで、それがなんか不思議
なんだけど、こう、微妙な半端な説明とかあるよりは、いっそそのほうが突き抜けてて
いいかもなと思った。

ブギーポップに関してはなんとなくなるほどこういう感じかなーと分かった気がする。
この先はたぶん読まない、かな。図書館にあれば読もうかな。
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TITLE: 『殺竜事件』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/08/2010 21:18:27
STATUS: Publish
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BODY:
『殺竜事件』(上遠野浩平/講談社ノベルズ)

ロミアザルスは山脈の谷間に位置する小さな町。
そこには竜がいた。
圧倒的魔力を持つ超越的存在。強力強大畏怖される生き物。
その竜が。殺されていた。

異世界ファンタジーでミステリーという感じでしょうか。
でも、殺人事件ならぬ殺竜事件、誰が何故どうやって竜を殺したのか?
というのがメインであるようで、でもそれはあんまりは重要じゃない感じ。
キャラ小説、というべきか。
カッタータからきたレーゼ・リスカッセ大尉。若い女性のでありながら
優秀な軍人。
七海連合の特使である、本来はリズレイ国の軍人、「風の騎士」として
勇名を馳せているヒースロゥ・クリストフ少佐。レーゼとは学生時代(?)
からの友人(知人?)である。
そして戦地調停士、仮面をつけたエドワーズ・シーズワークス・マークウィッスル。
ヒースロゥとは昔なじみ。
という、三人が旅をして犯人を捜す。
探偵役としてはエドワーズ。
しかし三人の冒険、旅の物語である。

って、もう、こういうネーミングとか魔法が科学的である異世界とかなんかもう
なにかと典型的ファンタジーなイメージとか、そういうのが私は苦手なのでかなり
ダメだった。。。あっというまに読み終わるので、読みやすく面白い、なーと
思うけれども。。。
訳ありげな凛々しく美しいお姫様はちょっとお転婆(死語かな)で
「わらわは---」「~じゃ!」とかいう言葉遣いだったりするんだよー。
無理ー。なんだそれー。あえての??あえてのベタベタ?こういうのが
わかりやすくていいだろう、っていうこと??うーーーん。
この著者さん、ブギーポップの時もちょっと気になったけど、セリフの言葉遣い
が、ものすごくステレオタイプ。
そういうのがゲーム的?そういうのがするっと読めていいのかなあ。。。
でも私にとっては好きにはなれないところ。
シリーズはまだ続いてゆくようだけれども、これはー。私にとっては。。。
まあまたいつか気が向いたらシリーズ他のものも読んでみるかもしれない。。。
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TITLE: 『ブギーポップは笑わない』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/05/2010 14:07:51
STATUS: Publish
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BODY:
『ブギーポップは笑わない』(上遠野浩平/電撃文庫)

深陽学園。
2年生の女子の間で奇妙な噂が流れている。
ブギーポップ。苦痛もなく一瞬で、その人が一番美しい時に殺してしまう
殺人者。
誰も本当のことは知らない。
一つの事件。それぞれに少しずつ関わった人たち、それぞれの物語。

イントロダクション。
一話~五話。間奏を挟んで。
それぞれの話の語り手、視点が変わる。一つの事件、だが、関わった人物に
わかるのはその人物の理解の範囲内。全体がわかるのは読者、だけかな。
宇宙人みたいのとか、奇怪な殺人者とか、普通に見えて歪んでるやつとか、
ひそかに学園の正義を守るような使命を勝手にしょってる子とか。
ちょっとした心の病かもしれない。
ほんとうに世界の危機かもしれない。
高校生の恋物語かもしれないし、学園で起こる超常現象な世界の危機とそれを
救うヒーローヒロインの物語かもしれない。
面白かったー。

『セカイ系とは何か』を読んでから、やっぱりラノベの基礎知識的なものも
読んでおこうかなー。。。と思い、読んでみた。これは1998年発行。
第4回ゲーム小説大賞受賞作品、かな。
これがセカイ系、ってわけでもなく、でも、自己言及的、というか、やや自虐的
というか。変身ヒーローなんてありえない、と作品中で書きながら、変身ヒーロー
が登場したりして、という感じ。ラノベとして大ヒット、このあともシリーズ
いっぱいになっていく注目作、かな。
なかなか大変な事件が起こっている、というかありえない事態が起こっている、
けども、登場人物たち、学園の生徒たちは戸惑いつつも冷静というか、とても静か。
そんなわけないじゃん、という諦めというかクールさというかが印象的。
まだこの頃は、ベタに熱血にはいってなかったのか、と思う。
アクションも最後のほうあるけど、派手なシーンのはずだけども、読んだ感触と
しては、静かだと感じた。
シリーズ、いくつか読んでみよっかなと思う。
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TITLE: 『新訳 マクベス』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/05/2010 13:35:41
STATUS: Publish
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BODY:
『新訳 マクベス』(シェイクスピア/角川文庫)

叛乱軍を制圧した、さながら軍神の申し子のごとき勇敢なマクベス。
三人の魔女に出会い、予言を受ける。

マクベス、グラームスの領主!
マクベス、コーダーの領主!
マクベス、やがて王となるお方!

その言葉と自らの野心、夫人からの強い要望。マクベスは、王を葬りさった。

って、あらすじは知ってるものの、まともにはたぶん読んだことないかな。
角川文庫のこれ、カバー表紙が金子國義で素敵。新訳シリーズ?はこんな感じ
だったりして、他のも欲しくなったりするなあ。
萬斎さまが舞台にするんだよね。萬斎さまの声で脳内舞台で読む。ああかっこいー。

セリフが、散文的なところもあるけれども、大部分は韻文というか、詩的な
形式らしく、翻訳は大変だろうなあと思う。韻を踏んでるところとかたくさん脚注
つけてくれているけれども。ほんとに味わうためには自分がバイリンガルになるしか
ないんだろう。。。うう。無理。。。
表記を、一行の途中で切れるとか前のセリフを受けての一行になるよう下げて
書いてあるとか、とても工夫してくれているんだと思う。だからセリフの間合いとか
が読みながらわかる気がする。

王の前で上演するために書かれた作品、ということとか、訳者あとがきで
知った。なんていうか、こう。勝手に、シェイクスピアって伝説的に思い込んで
しまってて、でも、そうか歴史的に実在しててそーか王様が芝居みてて、って。
そういうことを改めて実感。面白いなあ。
舞台が見たい見たい。
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TITLE: 『セカイ系とは何か』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/03/2010 14:01:48
STATUS: Publish
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BODY:
『セカイ系とは何か』(前島賢/ソフトバンク新書)

ポスト・エヴァのオタク史

セカイ系。
過剰な自意識の一人語り。
ぼくときみとの小さな関係性が世界の危機を救うような抽象的大問題に
直結しているような作品。
って感じかな?中盤においては。
そもそもセカイ系という言葉自体に明確な定義もないままにその言葉が
魅力的にひとりあるきし、さらにその言葉が曖昧なままに変遷してゆく。
それがいっそう「セカイ系」とは何か、見えにくくさせている。

この本では、ポスト・エヴァだ。というところから始まって、その言葉が
広まり始めたところから現在まで、を見渡している。
へー。
と、よくわからない「セカイ系」がちょっとすっきり見えて面白かった。
ゼロ年代がすぎ、「セカイ系」も終わりつつある。終わり、というか、
ジャンルのひとつとして落ち着き、メインストリームではなくなって
きている、ということらしい。
早っ。
まあでもそういうもんかなあ。
宇野さんの ゼロ年代 が、そんなに重要とも思えなかったけどもう
私に見えなくなってるだけかな。。。そんなにあれよかった?凄かった?んー。
オタクセカイのことはもうゲームとかネットとか細分化し広がりすぎてて
全然ついていけてない。こういう解説書みたいなのは面白いしよくわからせて
くれて好きだけど、もー自分が参加したいとは思わなくなったなあー。
年取ったかなーというか、まあ、通り過ぎてきたのかなと思うし、もうそれで
いいかなとも思うようになってきた。
でも面白そうなとこは見たい知りたい。次の面白いことはなんだろう。

セカイ。世界。
なんだかすべては世界の終わりとハードボイルドワンダーランドな感じがして
なんか村上春樹凄いんじゃねーのか、とか、改めて思う。それは私の安易な
結びつけかもしれないけど。こういうのを読んでさえ、やっぱり村上春樹は
出てきちゃうわけで。構造分析しちゃうと全部一緒に。。。まあ、構造分析
すると全部神話になっちゃうけど。
ゼロ年代が終わって、やっと少しまとまって少ーしは距離あけて見えるように
なってきたのかな。
10年代の混沌はどうなっていくだろう。楽しみ。
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TITLE: 『外事警察』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/02/2010 16:21:26
STATUS: Publish
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BODY:
『外事警察』(麻生幾/NHK出版)

警視庁外事第3課作業班班長。警部補。住本健司。
そこはテロリストに対する特殊技能を持つものたちの寄せ集めだった。
寄せ集めとはいえ、全員がプロであった。
日本が国際テロリストの脅威にさらされることなどありえない。
その認識の中で地道に情報の裏をとり姿の見えない犯罪を追う。

NHKの土曜ドラマ「外事警察」の、原案、ということだそうで。
原作、ではないんですね。あとがきっぽいのに、NHKからの依頼で、
テロ対策をテーマにドラマを作りたいのえ、その原作小説を書いてみないか?
ということで書いたということらしい。
ドラマにどっぷりハマリまくって面白くてたまらなくって本も読んでみたけど
ドラマとはそーとーちがーうな、というのを確認。
ドラマが好きだ。好きすぎる。大好きだ。住本を演じる渡部篤郎が好きだ
大好きだかっこよすぎてたまらなかったよー!と心の叫び。

次々にシーンが変わり、何を追っていたのかよくわからなくなるほどに
めまぐるしい。
何を追っていたんだ。何が敵なんだ。誰もがなにかしらの思惑を抱いて動いて
いるけれども。その真意がわからず隠され全体像がはっきり見えなくて
混乱しつつ読む。
えーと。
最後まで読んでもちょっとよくわからない。。。と思ってしまったことも
あるけど、まあいっか。。。と、深く気にしないことにする。
思わせぶりなままで終わってるなー。

ドラマもなんか、ええーーどうしたの??何が?という終わり方してたしな。
ドラマのほうがもっとすっきりわかった感じはあったけれども。
でもほんっとかっこいい緊迫感あふれるドラマで大好きだった。渡部篤郎かっこいい。
なんのための原案小説だったんだろう。。。ドラマオリジナルってことじゃダメなの?
こんなに違うのに。よくわからん。まーそのへんも深く気にしないことにする。
読んでる最中は面白かったけど、なんかいろいろ混乱のまま終わっちゃった。
住本はでもやっぱ。ドラマの渡部篤郎がいいよー。好きだー。
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2010年2月

TITLE: 『陰陽師 天鼓ノ巻』
AUTHOR: シキ
DATE: 02/18/2010 23:44:04
STATUS: Publish
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BODY:
『陰陽師 天鼓ノ巻』(夢枕獏/文藝春秋)

超人気シリーズだそうで。陰陽師もすっかりメジャーになったのねえ。
短編集。8つのお話。

どの話も、偉大なるマンネリというかで、晴明の屋敷で庭を眺め季節を
眺めうまい酒を飲みながら博雅とふたり。妖しの物事を解決、というか、
おさめるために、「ゆこう」「ゆこう」そういうことになった話。
職人芸ですね。
ほろりほろりと獏さんの中からこの二人の物語が、平安の闇が、自然と
湧き出してくるかのように思います。
もちろん様々な工夫は凝らされているけれども。

晴明と博雅とともに酒を飲んでいる心地になる。
季節の草花を愛でている心地になる。
蝉丸の琵琶を、博雅の笛を聴いている心地になる。
鬼の哀しみを垣間見た心地になる。
人であることは哀しい愛しい、そう悪くないものだな、という心地になる。

獏さんも昔は、これでもか!とぐいぐい書いていたけれども、このごろは
妖しの出来事もおぞましさよりは(かなりおぞましい感じのことであったりは
するのだけれども)御伽噺めいてするりと読ませられる。
晴明と博雅とのコンビの魅力だね。

瓶博士 の最後には、ラブい!と萌~~。晴明さまの生きるために必要なものは
博雅だとか言わせてて、もう~~と、まんまとのせられて悶える。好きだなあ。

今回はいっそう、蝉丸の琵琶と博雅の笛とが響きわたっていて、読んでいるのに
楽の音を聞いている心地よさを堪能。

このシリーズは、完結とかしなくていいからずーっとのんびり楽しみに待ちます。
死ぬ前に死んでも完結させて!!と熱望してるのはキマイラと魔獣狩り。
ほんとほんとほんとに。頼みます獏さん。。。
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TITLE: 『書きあぐねている人のための小説入門』
AUTHOR: シキ
DATE: 02/10/2010 19:14:46
STATUS: Publish
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BODY:
『書きあぐねている人のための小説入門』(保坂和志/中公文庫)

小説を書くということ。

物語ではなく、小説を書くということ。そのことを保坂和志はこんな風に
考えて考えて、そんな風に書いているのか。
ということがよく書かれている本。
書きあぐねている人がこれで小説書けるようになるかというと、んー?
ならないんじゃないのか。。。と思ってしまう。
でも、小説ってもう、教わるとかじゃなくて、つまり自分で考えて考えて
考えて考えて自分の考えで考えて書くしかないんだよねえ。
そんなのずっと前から知ってる。
自分でやるしかないんだよ。
まあつまり、なんでもそうだと言えるけどね。日頃なにもやってない私には
なかなかツライ感じ。。。やらなきゃね何事も。。。めちゃめちゃ当たり前
なんだけど。

まあしかし、保坂和志の場合、というのをこんなに丁寧に書いてくれている
のが読めて面白かった。
創作ノート、がついてて、保坂さんの作品がどう書かれてきたのか、という
過程がわかって面白かった。

保坂さんは手書き推奨、でした。
そうかー。今でもそうなのかな。
うーん。
そればっかりは好みだと思うけど。手書き推奨の理由も一理あるかなとは
思った。
瑣末な部分より全体の流れを見る。書く。というのはやっぱり手書きなのかなあ。
わかんないけど。。。
手書きは疲れるよねえ。でも作家の手書き原稿のほうが、ファン的には萌える、
とも思う。保坂さんの原稿は古本屋に売られちゃったりはしてないのかしら。

保坂さんの作品、いくつかは読んでるけど、全部は読んでない、かな。
なんせそう、物語はあまりないタイプの作品だから。。。よく思い出せない。
猫が大好きということはほんとうによくわかる。
また何か、読んでみたい気がする。
そうだなあ。春になって。暖かくなって。読んでみたい気がする。
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2010年1月

TITLE: 『クォンタム・ファミリーズ』
AUTHOR: シキ
DATE: 01/28/2010 23:19:26
STATUS: Publish
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BODY:
『クォンタム・ファミリーズ』(東浩紀/新潮社)

テロ容疑男性。葦船往人(36)。かつて芥川賞候補になったこともある、
現在大学准教授。
9年前に結婚。相手は年上の元編集者、友梨花。二人の間に子どもはいない。
ぼくのもとにある日届いたメール。
文字化けだらけのそれは生まれていないはずの娘からのメールだった。
ぼくは、返信を、おくった。

面白かったー。
うーん。SFのような。文学のような。ジャンルわけは私にはよくわからないけど。
平行世界とか量子計算の可能性とか、道具立てとしてはSFっぽいのか。
テロだとか家族問題だとか、35歳問題だとか、は、社会問題的、で、文学的、
なのか。
村上春樹の引用というか、世界の終わりとハードボイルドワンダーランドが
はっきりベースになっていて両方のテキスト読まなくちゃという気になる。
あと郵便的、もかな。誤配とかそういうの、今までの東浩紀の著作も当然ながら
ベースになっている、んだろう。
一応私は大体読んできてる、と思うけど、まあ、何がどれの影響でどうこう、と
いう分析をするほどには読み込めてないし気力も知力もない。

ありえたかもしれない可能性の世界。計算上ありえる、のならば、それは ある
ことと、どう違うのだろう。
接触し通信し、手紙をおくり、出会うことができるかもしれない並行世界。
時間のずれ。生まれたかもしれない子ども。生まれなかったかもしれない子ども。
過去に犯した罪。償いを選ぶかもしれない世界。すっかり忘れ果ててしまうかも
しれない世界。
別の世界の記憶が脳に降りかかってくる通信。選ばなかった可能性があるかもしれない
世界。すべての記憶が混乱して、それではなにを本当というのか。何を自分というのか。
 
35歳問題だの、家族問題だの、いろいろ自分に実感くることが多くて気持ち悪い
ようななんとも言えない気分になったりしたり。
ロリコンな変態は許せないというか、げんなり気持ち悪いし。
自分を可哀相ぶって、というか、うーん、やはり「ぼく」は「ぼく」なのか。
村上春樹だなあと思ってみたり。

凄くリアルにも感じる。こんな未来になったらどうしよう。それとももうなっていて
平行世界の記述がネットにあふれているのかもしれない。その記述が今のこの現実の
ものだと、本当に私にわかるだろうか。
今の私の現実が揺さぶられる。面白かった。
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TITLE: 映画 のダメカンタービレ 最終楽章 前編
AUTHOR: シキ
DATE: 01/26/2010 19:19:59
STATUS: Publish
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BODY:
映画 『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』

ヨーロッパでの千秋さまとのだめ。
ヨーロッパロケ!素敵~~~~~~~!!!!!

お話はコミックでもう知ってるわけですが、やっぱりオケの音楽!を
しっかりたっぷり堪能させてもらって、とても満足~。

前編は、千秋さまの、マルレオケでの勝負、ですね。
やっぱり玉木千秋さま、指揮してる姿も、ピアノ弾いてるのもヴァイオリンも
見栄えするわーー。素敵ー。かっこいい~~~。
ウィーンの、あれ、学友協会だっけ、あの、ニューイヤーコンサートやるホール
ですね。素敵だよなあ。マルレの劇場も素敵だったー。
あのロケーションで。全編クラッシック!楽しい~!

序曲1812年 って、あれは、宝塚ベルばらの、あの、バスチーユに、白旗があ~~~!!
のところの音楽じゃないかな。オスカルさまあ~~~!!!
てなことを思ったりもだけれども、マルレのみんなのこと、千秋さまのこと
素晴らしくてほろり泣けた。

のだめが、また千秋先輩においてかれる、って落ち込むのがつらい。
楽しく描かれてるけど、めちゃめちゃシビアな厳しい才能と運の世界。
宇宙への音楽。
でも、その道はまったく平坦ではないんだよね。
まさしく後編へ続く!というオワリで、あーはやく後編が見たい!

のだめのトルコ行進曲、楽しかった。
音がひかりになってはじけていくの。
演奏会とか聞きに行くとほんとにあんな感じだよね。音楽はひかりだ。素敵だ。
千秋さまとのだめがもうすっかりしっかりラブラブで、千秋さまもほっぺ赤くなったり
してるのが可愛いやら嫉妬やら(笑)いいなー。
アニメも効果的に使われてて面白かった。
なによりヨーロッパの街並み~。なんて素敵なんだろう~~。
映画化されてよかった。音楽と映像をありがとう!後編も楽しみ~。
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TITLE: 『犬の力』上下
AUTHOR: シキ
DATE: 01/22/2010 14:04:39
STATUS: Publish
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BODY:
『犬の力』上下 (ドン・ウィンズロウ/角川文庫)

アメリカ。メキシコ。
麻薬密売をめぐる国境を越えての戦い。
DEA特別捜査官アート・ケラー。バレーラ一族との30年ほどにわたる
麻薬戦争。
たくさんの人が、組織がかかわり、駆け引きし騙しあい利用しあい、死ぬ。
 
「わたしの魂を剣から わたしの愛を犬の力から、 解き放ってください。」

犬の力。人の中にある闇。悪。

最初誰が誰なんだ、って戸惑っちゃったりもしたけど(登場人物多い)
まあ細かいことは気にしないで読む。
文章がほとんど現在形。短い文章。臨場感というか、目の前で見ている感じで
読む。カメラ的というか、うーん。映画的?でも映画だと、演技者の表情や音楽
がついてくるけど、そういうのはないので、淡々とそっけない。感情的な言葉は
少ない。目の前でアートたちが戦っている。読んでいる私は彼らを見ている。
ずっと彼らを見ている。

アートの戦いは孤独だ。結局、勝ったのか負けたのかもはっきりしない。
麻薬は続々と密輸され続け金儲けは続き、末端のものは麻薬に溺れてゆく。
あんなにたくさんの血が流れた戦いのあとにも、変わらない。
アートだって完全な正義じゃない。たくさんの人の死にかかわり手を汚し
卑劣な手段も使った。
それでも。最後には少しの救いはあると思っていいだろうか。
ノーラとカランはいっしょに生きられているのだろうか。
祈りは、届くのだろうか。

このミスで1位だそうで。
がっつりとぐっさりと重い物語。ただただただただ読む。苦しくでも読む。
確かに、凄かったよ。
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TITLE: 『バスハウス』
AUTHOR: シキ
DATE: 01/08/2010 15:32:05
STATUS: Publish
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BODY:
『バスハウス』(石井辰彦/書肆山田)

1994年発行の歌集。
初出一覧を見ると、1987年~1992年の歌を集めているようです。

タイトルからして バスハウス だったり、「東京=ソドム」てのがあったりで、
濃厚に同性愛ー。素晴らしい。強烈なゆるぎない美意識。言葉の重層性。

上下さかさまになって二重になっている「東京=ソドム または新宿で夜を明かす」
「沈黙の野」というのがあったり。

文字列は上から下になっているのに、読むのは下から、だったりする歌があったり。
いろんなことやってるのにもびっくりする。
そもそも本のカタチが、普通な単行本じゃなくて細長く縦長で変形版だ。
いろいろ、なんだこれは、と圧倒されながら読む。

母を見舞い、その死を見取る一連。「パリサイドの日記 一九九二年六月」。
詞書の日記的なものの華麗さ。歌もまた、深い哀しみを帯びながらも華麗。凄い。

母の死。友の死。バスハウスや一夜の快楽を描きながらも濃厚な死の影。
エイズの嵐が吹き荒れたのは80年代だっけ、とぼんやり思う。日本でもそうだっけ。
別にエイズという言葉は一言も出てこないけど。

いくつか、印象的な歌。
えーと本来旧字というか正字というのかで書かれてますが、引用にあたってパソコンで
出る字にしちゃってます。出る字は出したけど大丈夫かな。()はルビ。ルビかけなかったのもあり。
ルビじゃない()のもあるよ。引用難しい。

 新しき家が建ち家家が建ち、しかもそのすべての家が燃え

 死の床の友にわが溶く葛湯濃し(詩を讀みしことかつてなき友よ!)

 ひと鉢の水栽培のヒヤシンス… 人を殺せしこと君ありや?

 色ののぼけあの舌の男るふ戀ばれさ 樂快のりき度一は死 (←これは反対から読む歌ですね)

 花ざかりの森に出會ひぬやはらかき唇ひびわれし唇と

 こころゆくまではさすがに泣かざりき眞夏亡き《盟友》の墓にて

 うら若き兵士の雙(さう)の灰色の瞳/狂氣とすれすれの無垢

 いつはりの光まぶしき街に出でて知りぬ 大氣はあまりに重し

 音たててむさぼり食うに無花果は甘し 男の舌、もっと、甘し

 ふたりづれの天使は邑(まち)の男たちに(實は!)輪姦(まは)されき。といふ傳承(つたへ)
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TITLE: 2009年まとめ
AUTHOR: シキ
DATE: 01/08/2010 14:33:24
STATUS: Publish
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BODY:
新年あけまして、も、けっこうたちましたが。
やっとこさ09年の日記数えてみました。

冊数としては120冊。マンガも含めて。
読みかけの本とか、書いてないのも少しはあるかと思うけどまあ
大体こんなところでしょうか。
一ヶ月10冊足らずです。マンガの一気買いとかしてた。
去年の1月の最初の日記には、今年はもっとちゃんと読書日記を、と
書いてあって。自分に苦笑い。
書けてないやー。

本も読めてないやー。
でもまあ、もう沢山の冊数本を読むというガツガツした気力はなくて、
それでいいと思う。
えーと今年の目標としては、歌集をもっと読むこと。
お勉強とか鑑賞とか、今までよりはしなくちゃと思っている。

もちろん小説の、面白いのたくさん読みたい。感性広げられるようにがんばろー。
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2009年12月

TITLE: 『ノラや』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/28/2009 22:04:49
STATUS: Publish
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BODY:
『ノラや』(内田百??/中公文庫)

百?關謳カんところにちゃっかり居ついた野良猫出身のノラ。
さほど可愛がっているふうでもないように傍目には見えていたのだが
あるとき、ノラが帰ってこなくなってしまった。

ノラや。
ノラや。

百?關謳カは涙にくれる。

と、もうほんとうに、ノラがいなくなってつらい、という日々の日記と
いうか、日々泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて暮らしている様が
淡々と書かれている。
うにゃー。
猫がいなくなるなんて。
つらいよね。
先生、泣きすぎ。でもせつない。ノラや。

ノラのあとに居ついてしまった、クルツは、最期を看取るところまで。
これはこれでもうたまらなく切ない。哀しい。
いつか私も猫と別れるときがくるのだ。。。

前々から知ってはいたけど、読んでなかった『ノラや』。
ここしばらくの持ち歩き文庫としてつい買ってしまってちまちま読みました。
んむー。猫可愛い。猫可愛いよ猫。
でももうこんなに哀しいよー。
哀しかったけど、読んでよかった。

百?關謳カは、猫の一番可愛いところは耳である、と書いてる。
そうだなー。
でも前足も可愛いよ。耳も可愛いけど。しっぽも。目も。まあつまり全部
可愛いよね。
猫可愛いよー。
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TITLE: 『誘魔』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/26/2009 23:35:59
STATUS: Publish
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BODY:
『誘魔』(五條瑛/双葉社)

オカリナの音に誘われて、子供が消える。
御伽噺のような、都市伝説のような。鬼が人を攫うのか。
誘われていったものは、自らすすんで、騙されたがる。

革命シリーズ、第八作目かな。
今回サーシャの出番がなくてがっかり。
エリスとマシュとか、なかなか魅惑的な登場人物、と思ったら
この巻だけでケリがついて、ちょっと拍子抜け。
今までの登場人物たちのその後とか再登場とか、いろいろ話が終盤に
向かっていってるのかなあと思う。
ドキドキする。
どういう結末が待っているんだろうか。

すみれが随分しっかり成長してて、でも、ものすごく危なっかしく思えて
ハラハラする。
したたかだし十分賢いし、キラは信じるに足りる仲間だろうし。蘇先生も
いいお父さん役だ。
だからもう、そんな危ないほうに近づいちゃいけないよと言いたい。。。
サーシャ、罪な男~。
誰もがサーシャの手の内で踊っているようでもあり、サーシャは種をまいた
だけで何もしてない傍観者のようでもあり。
街はどうなるんだろう。
革命は、起こるんだろうか。

毎度のことながら、読み終わるとすぐにすぐにすぐに続きが読みたくなる。
少しでも早く続巻が出ることを願う!!!
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TITLE: 『ハダカデバネズミ』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/24/2009 18:09:07
STATUS: Publish
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BODY:
『ハダカデバネズミ』(吉田重人・岡ノ谷一夫/岩波書店)

女王・兵隊・ふとん係

って、ハダカデバネズミのすべてがここに!
って、まだすべてはわかってないんだねえ。

ハダカデバネズミ、私は一度上野動物園で見たことがあります。
ほんとにハダカ!ほんとに出歯!ネズミ!
まあそのー。一目で可愛い!!という感じではないんですけれども、
なんかこう、デバのよさ、可愛さを語る人の話を読んでると、なんかもう
なんなのコイツら!もう!もう!!って可愛くなってきちゃうなあ。

私が初めて知ったのは、この本でもイラスト描いているべつやくれいさんの
記事からでした。
で、この本、よく見てるHPでお勧めしてたのを見てやっぱり読んでみよう~と。

写真もいっぱい。サイズも厚みもお手軽感がありながら、研究者さん(著者さんたち)
の静かな情熱の伝わってくるいい本でしたー。

ハダカデバネズミは、脊椎動物としてはめずらしく、真社会性哺乳類、だそうです。
女王がいて、繁殖係りとか働き係りとか兵隊係りとかがいて、群れで暮らしてる。
アリとかハチとかに近い感じらしい。
女王なんかは長生きで、ここの研究室の最初の女王は38歳だとか。へーーー。
ネズミなのに!?
肉ふとん係りは、赤ちゃんデバが体温下がってしまわないように文字通り肉ふとん
としてぎゅうぎゅう寝て赤ちゃんを乗っけて暖める感じ。。。なにそれすごい。
デバは変温動物なんだってー。へー。へー。
鳴き声は17種類もあってピュイピュイいってコミュニケーションとってるんだって。
へー。へー。へー!

と、デバたちの生態が面白い。
デバたちが見つかったのは19世紀だそうだけど、真社会性であるとか、研究が進んで
るのは1981年だったりだとかで、わりとまだ未知の生物っぽい。面白いー。
まあその、見た目的に無理、って人に勧めたいわけではないですが、すごくちゃんと
面白い本です~。読んでよかった。またデバを見に行きたいなあ。
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TITLE: 『厭な小説』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/16/2009 17:17:58
STATUS: Publish
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BODY:
『厭な小説』(京極夏彦/祥伝社)

古めかしい装丁。
くろずんたページ。ページの間に小さな虫(蚊?)が潰れている印刷。
手にしているだけで、厭だ。
読むのも、厭だ。

そんな厭な小説。

厭な子供 厭な老人 厭な扉 厭な先祖 厭な彼女 厭な家 厭な小説

という7つの短編が収められている。
ひたすら不条理な厭なことが立て続けに起こり、理解できることは何もない。
厭だ、というのは感情だからだ。理屈ではないのだ。気にしない、ことが
できれば、何事もないような小さな出来事が。やがて耐え切れぬ厭な事になる。
厭だ。
厭だ。

最後の 厭な小説 が、書き下ろし。それまでの話に共通して登場する
深谷の話。それまでの短編では、主人公の友人だったり部下だったり上司だったり
するサラリーマン。
ついに、彼にも耐え切れない厭なこと、が。

そしてたぶん、読んでしまった私にも。
ああ。
厭だ。
そんな思いをたっぷり味わって読み終わる。

厭だねーーーーー。

図書館で借りました。買うのが厭だったんです。買ってうちにおいとくのが
厭だったんです。
うん。
借りることにしてよかった。
とても厭です。
お見事。
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TITLE: 『鉄腕アトムは電気羊の夢を見るか』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/12/2009 13:37:56
STATUS: Publish
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BODY:
『鉄腕アトムは電気羊の夢を見るか』(布施英利/晶文社)

2003年4月3日。アトムの誕生日。
手塚治虫が描いた未来が、今となった。

2003年に出版された本ですね。図書館で借りました。
著者は、芸術学者。芸術学者??
ロボットの心、などについてのサイエンスエッセイ。サイエンスエッセイ??

アトムを作れ! というイメージで、ホンダはアシモを作った。とか、
実際ロボットを作ってる人たちへのインタビューがあったりして面白い。
現場の人はリアルだ。二足歩行をするために常にロボットは短い単位で計算を
重ねて、曲がるときに一旦とまらずに曲がってゆけるようになる、っていう
進歩。まあそういえばそうなんだなあ。アシモがゆっくり歩く姿がなんか可愛い
って単純に見た目しかわかんないけど、あれは常に計算した結果、なんだねえ。
AIBOは、単純に人間のいうこと聞かない、っていうコミュニケーション。
昆虫の反射運動をもとにして飛躍的に行動が複雑にリアルになるプログラムが
できてるとか、へー、という感じ。

手塚治虫とダ・ヴィンチが似てる、という話とか。
科学者の目と、絵を描く目。
時間を描く、とか。美、とか。
科学の美、というのはうっとり憧れ。

ロボットの心。ロボットは夢を見るのか。
アトムは夢を見ない。アトムは、完全なロボットじゃない。アトムには、
わるい心がないから。
「完全なものは
 わるいですぜ」
そんなセリフが出てくる。手塚漫画は凄い。

「美とは調和である。」科学の美、ですね。もっとゆがんだ美もあると思う、けど、
その場合もうーん、ゆがんだなりの調和はあるかなあ。なかなか。
科学における美しい、の、簡単な例として、
2+4=6 これは、別に美しくない。しかし 2+2=2×2 これは美しい。
なんか納得。いいなー。
アトムにも、科学の美がある。

アトムの誕生日をすぎて、まだロボットはアトムにはなれない。でも科学の未来が
これからも輝かしいものであってほしいと思うなあ。
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TITLE: 映画『イングロリアス・バスターズ』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/03/2009 13:50:25
STATUS: Publish
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BODY:
映画『イングロリアス・バスターズ』

ナチ支配下のフランス。
ユダヤ・ハンターのあだ名を持つランダ大佐はある酪農家を訪ねてきた。
近くのユダヤ人一家を、匿っているのではないかと、あたりをつけてきたのだ。
あくまでにこやかに、紳士的に振る舞い、会話するランダ大佐。
しかし、一切の容赦はない。

だが、一家惨殺から一人だけ逃げ出せた少女がいた。

アメリカの特殊部隊をひきいるアルド中尉。アパッチの血をひくという彼は
バスターズを率いてテロ的にナチの兵士を惨殺してゆく。頭の皮を剥いで。

それぞれに、ナチとの戦いが始まる。

えーと、少女、ショシャナは逃げ延びた4年後、フランス人、ミミューとか
になってて伯母さんから映画館を譲り受けている。
とても美人。で、ドイツ兵、ナチの宣伝映画のモデルになり主演している
英雄戦士くんに勝手に惚れられて迷惑したりする。でもそのおかげで彼女の映画館
でのプレミア上映となり、復讐計画をたてられる。

ナチもだけど、アルド中尉のほうも残虐で、頭の皮を剥ぐとか、ううわー、
いたいいたいいたいいたいきついきついきついきつい、と、怖かったけど
すっごい!
なによりランダ大佐が凄いこわいし。
いろんな言語喋るんだよねー。そういうのをすごく上手く使ってる。
この映画ではいろんな言語が聞けて、すごくうっとりする。ドイツ人はドイツ語
喋るし、フランス人はフランス語喋るし。アメリカ人は英語だし。かっこいい。
ショシャナのフランス語にうっとりしたり。
彼女が、気合で戦闘モードにびしっとドレスアップしてメイクして、って
びっくりするほどきれいにしていくのに痺れる。しかもその時、D・ボウイの
曲が!きゃ~~。痺れる!!かっこいい!!流れてきた時その声にときめいて
しまったのもあって、忘れられないシーン。

予告の感じからだと、なんかもっと笑ったりするのかと思ってたけど、笑う
というよりはシニカルだし、すんごいはりつめた緊張感ビシビシにあって、
目が離せない感じ。馬鹿馬鹿しく面白かったりもするけれども、それ以上に
凄み、迫力があった。
ブラピは、ほんっと、役によって喋り方変わるよなあ。凄いと思う。でもやっぱ
ランダ大佐の圧倒的な不気味さが凄すぎる。
女優さんたちもみんなきれいで素敵でかっこいいし。ナチの英雄くんはキモいぞ。
見応えばっちり。面白かったよ!!!
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2009年11月

TITLE: 『アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ』
AUTHOR: シキ
DATE: 11/27/2009 00:12:24
STATUS: Publish
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BODY:
『アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ』(ジョー・マーチャント/文藝春秋)

1901年。ギリシアのアンティキテラ島。
海綿獲りの男たちは、海底に舟を発見する。古代ギリシアの舟だ。
やがて引き上げられる古代ギリシアの宝たち。見事な彫像、ブロンズなどなど。
その中に、風変わりな塊があった。ブロンズと木片からなるその塊の破片たち。
いくつかの歯車がのぞいている。
ありえないことだった。
2000年昔の、古代ギリシアの遺産のはずのその塊。
歯車を使っての機械仕掛け、は、時計の出現を待たねばならないはずだった。
1000年ほども年代があわない。
文献からわかる、古代のごく簡単な歯車の仕掛けとしては、せいぜい2つ3つほど
の歯車を使い、重いものを持ち上げるなどの道具があるだけだった。
アンティキテラの古い塊は、もっとたくさんの歯車、緻密に切り出された歯車、
複雑な目盛りをもっていた。なにかの計算をするものに違いない。
一体、これは何なのだ。

という謎が徐々に明らかにされていく過程の本書。
始まりのところは、海綿獲りの男達、の話だったりして、宝探しのわくわくに
まずひきこまれる。
過酷だったんだねー。潜水病で人がたくさん死んじゃったりしてたんだ。新しい
技術によってひきおこされる病気、って、つまり予測不可能だったりわかんなかったり
するんだなあ。と、なんかそんなことにも感心。

歯車の仕組みを知るのに、X線の技術向上を待たねばならなかった、とか、なんかこう
最先端の技術をもって、大昔の機械に挑む、って感じがかなりワクワク。
研究者たちそれぞれの考え、競争面白い。
よくそんなこと考えられるなあと感心。さらに古代にこの機械をつくった誰かって
めちゃくちゃすごいなあと感心。

結果、これは天体観測というか、月食を知る機械、という感じ。
複雑な計算、動きを生み出して、天体、空の動きを過去、未来にわたって、機械の
中に再現し計算することができる。
うーん。
仕組みなんかはわかんないけど、(いっぱい解説してくれてるけど、実際に
ピンとくるわけじゃないバカ頭の自分。。。)面白かった~~。
解き明かした研究者たちもすごいし、古代ギリシア人もすごーい。
こんなの知らなかった。
詳しい研究発表があったのが、2006年とかだったりして、ああほんと最近わかった
ことなんだな。
ほんと凄い。面白かった!
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TITLE: 『『こころ』大人になれなかった先生』
AUTHOR: シキ
DATE: 11/24/2009 15:35:21
STATUS: Publish
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BODY:
『『こころ』大人になれなかった先生』(石原千秋/みすず書房)

高校生向けの本らしい。
図書館で見て借りてみた。

最初にテクスト、として、漱石先生の『こころ』の文章。

第一回 なぜ見られることが怖いのか
第二回 いま青年はどこにいるのか
第三回 静は何を知っているのか

高校の教科書に私の時も『こころ』は載っていて、先生の遺書 のところで、
激萌!漱石先生にすっかりはまったきっかけの作品です。

高校生向け、ということもあるのか、とても読みやすく解説もふむふむなるほど
という感じで、さらっと読了。
面白かった。
あらゆる読みを許す漱石先生のテクストの偉大さを思う。

一回の、なぜ見られることが怖いのか 面白かった。
視線が怖いというのは、日本人に独特の神経症であった、とか。昔はジロジロ
見るとか、面接で視線をあわせず、ネクタイの結び目を見るようにしましょう、
とかいっていた、というのは、そうだよなあと感覚としては思う。
けど、このごろだともう、しっかり相手の目を見て話しましょう、っていうのは
西洋的な考え、が、定着してきたもの、か。なあ。
視線恐怖は減ってきた、らしいとはいえ、まだあるんじゃないのかなあ。私は
あるけどなー。
で、先生も、視線にこだわりがあって、見られる「仮面」をつくり、外側を
つくり、しかし、先生の倫理によって、外側と内側をひとつにしようとして
心が不安定になる、というような。
先生は、叔父の裏切りによって、大人になりきれなかった、とか。

でもでもでもでも。先生、可愛いよ先生!と、たまんないです。
ものすごく久しぶりに、先生と私との出会いとか読んだけど、まあもちろん
いろいろ思惑はあれども、これは恋だろー。すれ違いも、誘いも拒絶も、期待も
裏切りも。先生とKも先生と私も。先生誘い総受けみたいな。
と不埒なことも思いながら。やっぱり漱石先生の文章好きだなあと実感でした。
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TITLE: 『世界音痴』
AUTHOR: シキ
DATE: 11/20/2009 12:58:16
STATUS: Publish
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BODY:
『世界音痴』(穂村弘/小学館文庫)

飲み会が苦手である。
コンパだとか忘年会だとかに参加する機会はなくなってきたものの、
飲み会で「自然に」楽しみ、席をあちこち移動し、そのあたりの人と
楽しく談笑している人は羨ましい。
そんな人は、穂村さんのこのエッセイを読んで、うんうんうんうんうんうんうんうん!!
と、共感し、ダメだーと思い、いやここまでではないとか思い。
ハマっちゃうのだと思う。

2002年に単行本で出た本の文庫化。
それ以前の雑誌や新聞のエッセイのまとめ。
私は先に歌人穂村弘のほうにはまって、それから出てる本を片っ端から買いそろえて、
エッセイ読んでますますハマったなーというところ。

この本の中にある、人生の経験値とか、「世界音痴」という言葉とか、すごく
キャッチーでうまい。さすが言葉のプロ。
どれも2、3ページほどのエッセイ。読みやすくて面白くて、さらにハマリ度の高い
感じがほんとうに上手い。
そして時々切ない。ううわあああ。

飲み会で自然に楽しくあちこちで談笑できる人はあんまり共感しないのかなあ。
でもきっと、そう見える人もホントは苦手だなあって思いながら「自然に」見える
ようにがんばったりしてるんじゃないか。

世界を歌いこなせる人は、たぶんきっと、たくさんはいない。

と思いたい。

エッセイのあとに、短歌が添えられているのもあって、そういうのも楽しい。
短歌を知らない人が短歌に興味を持つきっかけになればいいんだろうなあ。

さてこの本のこと全部が全部ほんとうのことのわけはないけれども、それから月日は
流れ、穂村さんはますますリア充に。(たぶんこの昔からきっとリア充だったね)
文庫を読みながら、ああ時間がたったんだなあと、感慨にふけってしまったりだった。
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TITLE: 『由利先生と愛しき日々』
AUTHOR: シキ
DATE: 11/19/2009 18:35:59
STATUS: Publish
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BODY:
『由利先生と愛しき日々』(木下けい子/大洋図書 ミリオンコミックス)

『由利先生は今日も上機嫌』の続編ですね♪

戦後まもなく。(だったと思う)
売れっ子作家由利先生の担当である創幻堂出版勤務の六車くん。
前巻で二人は晴れてラブラブになったものの。今回は、ライバル作家(?)
高等遊民美形派手好き亡き母ラブな佐倉先生やら、由利先生にお見合いさせて
家継がせようって義母やら、勝手に婚約者になった女子学生の柚子ちゃんやら。
いろいろやってきて、二人のつまらない意地の張り合いからすれ違いー。
っという。
ハラハラしつつも、きゅんきゅんなラブラブ物語でした。

って、頭悪い文章書いちゃうな。。。まあ、基本相思相愛で惚気ものだからな。。。
いろいろ定番どおり。

しかし。
いいのだよ。
すべて。
由利先生がもうたまらなく素敵すぎて、そりゃあメロメロになっちゃうだろー。
六車くんががんばってたりけなげだったりしてもう可愛いったらありゃしない。
定番どおり、とはいえ、とっても丁寧によく描いていて、この絵柄とか間合いの
感じとか、すっごく素敵だ。大好きだ。
えろすはそこそこ。あまあまだ。いいなー。いいなー。由利先生素敵~~~。
セリフもほんとうに素敵。
由利先生のセリフ感動だ。泣きそうだよ。
由利先生の過去とか、ほんとごく断片しかわかんないんだけども、ものすんごく
想像が広がってもんのすごく思い入れしちゃって、先生がそんなこというように
なるなんてっ。と、自分の妄想に自分で感動するよ。
そんなにも想像させてくれてありがとう、と思う。素敵だー。

私は佐倉先生かなり好きだ。エノキヅさんタイプだろう~。好きすき。
猫の平蔵くんも可愛い~~。ああ。なんていいにゃんこなんだ。

これでもう続きはない、のかな。でも前んときも、続きがでるとはあんまり期待
してなかったし。あとは二人でいつまでも仲良く暮らしていってくれるといいなー。
ということで。きれいな終わりでもういいわ、と、思う。この二人がまさに「愛しき日々」
すぎて、不幸になんてあってほしくないー。
いいマンガでした。
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TITLE: 『透明標本』
AUTHOR: シキ
DATE: 11/16/2009 18:53:52
STATUS: Publish
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BODY:
『[新世界]透明標本』(富田伊織/小学館)

透明標本。
肉体が透き通った生き物の中の、骨、が、青く、赤く、紫に鮮やかに見える。
標本?
硝子細工?

きれいだ。

「特殊な薬品につけることで「筋肉を透明化し、軟骨を青く、硬骨を赤く染色する」
という骨格研究の手法です」

ということです。解剖が難しい小さな魚やその壊れやすい繊細な骨までも、
くっきり見えるようになる、のですね。
骨とか見るのイヤだ、という人の場合はグロテスクに気持ち悪いかもしれないけど、
透き通る生き物、きれいな青や赤。私にはとてもうつくしくみえます。ため息モノ。
すごい。

神様のデザイン、と思う。脊椎動物の背骨。きれいにならぶ骨。
生き物って、よくできてる。
亀の甲羅、全体が骨ってわけじゃないのか。肋骨みたいな、葉脈みたいな、骨になってる。
甲殻類は全体の形がそのまま半透明な感じ。
すごい。

つくりものみたいな、でもこれは生き物だったから。すごく綺麗ですこしこわい。
すこしこわいので、とても魅力的。
すごい。

骨はきれいだ。生き物はきれいなんだね。
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TITLE: 『どうして書くの?』 『人魚猛獣伝説』
AUTHOR: シキ
DATE: 11/09/2009 12:28:26
STATUS: Publish
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BODY:
『どうして書くの?』穂村弘対談集(筑摩書房)

明治から遠く離れて 高橋源一郎
生き延びるために生きているわけではない 長嶋有
不確かな“日常”、立ち向かう“言葉” 中島たいこ
歌のコトバ 一青窈
うたと人間 竹西寛子
言葉の渦巻きが生む芸術 山崎ナオコーラ
「酸欠」世界から発する言葉 川上弘美
言葉の敗戦処理とは 高橋源一郎

以上8つの対談、7人の言葉を書く人と穂村弘との対談集。
中身とは関係ないけど、表紙の感じとかパンダがすごく可愛い本。
ヨンダ?って思っちゃうけど、筑摩の本だ。
それぞれの対談ごとに、活字が違っててページのレイアウトの感じも
違うけど、内容にあわせたのか雑誌掲載時のイメージなのか?
細々心配りしてるんだろうなあと思う本。

最初の高橋源一郎と、中ほどの竹西寛子との対談が2001年、2002年で、
ちょっとあいて、2005年以降、な感じ。古い年のもののほうが、勝手な
印象だけど、堅苦しいというか、緊張してしゃべってるのかなーという感じ。
あとは女性作家さんとかから、ファンです~って言われながら対談してるのは、
へー、という感じ。正直羨ましい!ファンな作家さんと仕事できるなんて!(笑)

あまり短歌として、というのが前面には出てなくて、もちろん歌人として
ってのはあるけど、それよりは、タイトルどおり、「書くこと」について
話してる。対談相手の方の話も、穂村さんの話も、「書くこと」「書くひと」で
あることを聞かせてもらってる感じで読んでとても面白かった。
当然ながら、みなさん真摯です。素敵でした。

私が一番面白かったのはやっぱり高橋源一郎との対談二つだな~。
今敗戦処理なんだなー。ヤダなー(笑)。
ま、笑うしかないですね。
面白かった。

『人魚猛獣伝説』(穂村弘/かまくら春秋社)

スターバックスのHPで、短歌募集して、のエッセイの連載をしていたものが本になりました、という本。
スタバが出てくる穂村さんのほかのエッセイもはいってたりした。
さくさくを楽しく読んで、スタバへいってなんだか素敵になりたいなーと
いう気持ちにさせてくれる本。
投稿短歌ひとつひとつの丁寧な読みとか楽しい。

私はスタバで買った緑な表紙。書店売りは、12月かららしく、赤な表紙になるようです。
中に折込の台紙もイラストとか変わるのかな。
。。。両方買うほどは、釣られないぞっと。
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TITLE: 『ROMES 06』 『秘密』7
AUTHOR: シキ
DATE: 11/02/2009 12:05:54
STATUS: Publish
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BODY:
『ROMES 06』(五條瑛/徳間文庫)

その空港は最新の最高の警備システムで守られている。
システムの名前はROMES。その専用を把握しているのは、
成嶋優弥ひとり。
ある脅迫文書が届く。“チーム”と名乗る彼らの目的は何か。ROMESを
駆使することによって、空港は守られるのか。

といった感じ。
ハラハラわくわく。単行本も買ってますが、文庫も。NHKのドラマ化、という
帯がつき、五條さんの本にしては大々的な感じ。(失礼かな)
でもドラマはなあ。。。
ドラマは、こっちと、続編の誘惑の女神のほうと、両方適当にさらっと混ぜて
若者出して軽めに仕上げてます、って感じで。。。とはいえ見てるんだけど。。。
まあドラマ化って時点で別物と思わなきゃダメだ、と、自分に言い聞かせつつ。。。
うーん。
私としては、格段に原作が面白い大好き、と思う。
なにがどうあれ、五條さんがメジャーになっていくのは、寂しく思いつつも
(身勝手なファン心理。ごめんなさい)自由に書きたいもの書き続けてくれるような
環境になるといいのになあと思う。
革命のほうとか鉱物のほうとか、頼みます~~~~。

『秘密』7巻(清水玲子/白泉社ジェッツコミック)

拉致被害者。
政府を代表する大臣。

これはもちろんフィクションで、近未来で。2重に仕掛けられた罠。
犯罪、で。考えうる限り非情な復讐。
しかし、誰が被害者なのだろう。誰が加害者なのだろう。
こんなにもこんなにも、深い絶望と哀しみとやりきれなさ。
清水さんのますますの力量にひたすら圧倒されました。

そして、薪さんーーー。青木のばかーーー。
こっちのほうももうもうもうもうすごくすごくすごく気になるしもどかしい!!!
待ってます待ってます。ひたすら待ってます。大好きです。
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2009年10月

TITLE: 『赤い羊は肉を喰う』
AUTHOR: シキ
DATE: 10/24/2009 18:03:48
STATUS: Publish
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BODY:
『赤い羊は肉を喰う』(五條瑛/幻冬舎文庫)

内田偲は、内田調査で働いている。社長と苗字が同じなのはたまたまだ。
社長あわせて全部で三人の小さな調査会社。
ブランドショップの新店舗のための事前調査をしているうちに、街に起こる
小さな変化の数々に秘められた悪意、誰かの意思を、感じるようになる。

文庫化されたー。というわけで買う。
ほんのちょこっとだけだけど、極東ジャーナルの葉山くんも野口さんも登場。
偲くんは本人の無自覚ぶり以上に賢くいい男、って感じ。
渡辺エスターはサーシャっぽくもあり、ん~、いい男はいいねえ。

悪意はあやつれるのか、という実験。
そんなにうまくいくかよ、という思いと、このくらいのことはあるかもな、
という思いと、両方がある。
統計、数字、調査。観察だけでなく、積極的に介入して、大衆を望む方向へ
あやつりたい、という欲望はあるだろうな、というか、当然あるんだろう。
夏の選挙も世論操作っぷりがすごいなあと思ったけれども。
でも今、世論操作しまくってるなあ、って、かなり多くの人が知ってるよね。
それでも、その通りの結果が出るのってなんなんだろう。
世論操作以上の深読み的行動なのか、もうどうでもよくててきとーなのか、
あえて操作にのっかってる、とか。それとも単純にまだまだ世論操作は有効
なのか。。。たぶんてきとー、ってところが一番大きいのでは、と、感覚と
しては思うけど、でも、てきとーって、まさにてきとーだから、単純に世論操作
にのせられとく、ってのと同じになってるのかなあ。
確かに選択肢が少なすぎる場合は操作もなんもどうでもよくなる感じ、かなあ。

統計とか、調査とか、すごく面白そうだ、と思える。

これは第二弾とか出ないのかなー。まだまだ使えるというか、詰んでない、まだ
なにかやらかしてくれそうな人物がいるわけで。
続きがあればいいのにな~。読みたいな~。
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TITLE: 『娚の一生』
AUTHOR: シキ
DATE: 10/21/2009 10:41:03
STATUS: Publish
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BODY:
『娚の一生』第二巻(西炯子/小学館フラワーコミックスα)

ひとりで生きていくために田舎の祖母の残した家で暮らし始めたつぐみ。
そこに現れたかつて祖母を慕っていた海江田。

二巻ではついにー二人が~。
もう妻とかって紹介されちゃって、あまりのステキさにくらくらしっぱなし。
ううー。
海江田先生すてきぃ~~~。
子ども使ってきたりして、お話のなにもかもが凄い上手いしステキすぎる。
うう~~~。
こんなん理想や。理想的すぎるわ。

あまりにも理想的すぎるんだけども、仕事のこととかちらほら出てきたり、
甘いだけじゃないセリフでぐぐっとしめたりしてるので、読める、かなあ。
でもつぐみー。もうう~。じれったい~~~。
次ではつぐみの過去をしる同僚に出会ってしまい、ってな予告がついてたので
たぶん、甘ったれのじれったいだけの女じゃないってわかるといいなあ。
どうかなあ。

確かに。
海江田先生の手とか色気ありすぎてたまらん。大好き。
でも、ぼくにはあんまりじかんない、て、単に年齢差だけじゃないことだったり
するのかなあ。『センセイの鞄』みたいになっちゃうだろうか。つらい。。
ひとりにせえへん。って言ったくせに。
これでまた残されたとしたらつらいじゃないか。ひとりでも大丈夫、って
ひとりでなんでもできる、って、そう思われていたって、ほんとは大丈夫じゃ
ないのに。

とまあ、すっかりメロメロにハマってます。
海江田先生にあいされたい。
うー。あいされるにはそうとう敷居が高いけど。
理想だ理想。こんなセンセイ、いないもん。漫画だもん。
かっこいいなあ。可愛いなあ。ステキだなあ。色気だなあ。大好きだ
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TITLE: 『黒い山』
AUTHOR: シキ
DATE: 10/17/2009 15:46:24
STATUS: Publish
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BODY:
『黒い山』(レックス・スタウト/ハヤカワ・ミステリ)

ネロ・ウルフの親友で、レストラン<ラスターマン>のオーナーである
マルコ・ヴクチッチが殺された。
その犯人を突き止めようと捜査に乗り出したものの、なんの手がかりもない。
さらに、ウルフの養女であるカルラから、ウルフの故郷、モンテネグロの
民族運動とのかかわりを聞く。
行方不明となたカルラの消息は、訃報としてもたらされた。
ウルフはモンテネグロへ即座に出立する。

1954年の作品、みたい。
翻訳は初めての作品、かな。私家版みたいなのは出てたことがあるような解説
でした。
ネロ・ウルフのシリーズはちゃんと全部翻訳されて出てるわけじゃないみたいで
絶版も多い、のか。でもこうして新刊が出たりもするのもなんか不思議。
もちろん今読んでもすごく面白いと私は思う。ウルフのキャラ立ちも、アーチー
くんが可愛い~~とかも。

今回は、ウルフが行動的。つか、驚異的。いつもは自分のうちから外へ出ること
さえ極端に嫌う巨漢が、海外まで出かけていっちゃう。
いつもはニューヨークの街を歩くのもタクシーにさえ乗るのも嫌がるのに。
船にも飛行機にものる。荒野を歩く。山に登る。
う、ウルフがこんなにアクティブでアウトドアで。アーチーくんのほうをひっぱり
まわしてる~。

ウルフの過去、が、こんな風だったのも。なんか凄い~。8ヶ国語喋れる。
ナイフで戦うこともできるみたい。
文句というか不満そうながらも、山歩きもするし足が痛いとかろくな食べ物もない
とかでも、目的のために猛進する。

正直、話がなんか、ええええ??と、民族運動とか、何がどうなってんだ、と
わかりにくいんだけど。スパイ小説になってんのか??
まあでも、言葉が全然わかんなくてウルフに振り回されるアーチーくんが可愛い
とか、二人で旅してなんかラブラブとか、面白かった。
最後、ウルフは大丈夫だったのかしら。ま、大丈夫なんだろうけど。
アーチーくんがほんともう可愛いなあ。大好き。いいコンビ。また読みたい♪
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TITLE: 『和歌とは何か』
AUTHOR: シキ
DATE: 10/14/2009 12:04:30
STATUS: Publish
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BODY:
夏ごろに読んだと思うけれどまだ感想書いてなかった。

『和歌とは何か』(渡部泰明/岩波新書)

和歌は演技している
という序章にあるように、和歌のレトリックや詠まれ方、読まれ方を
演技している、という見方で読み解いていこうというもの。
ふむふむなるほど、と、「演技」という見方はすんなり納得できる。
でも、すんなり納得できすぎちゃって、わりと当たり前なのでは~とも
思う。
和歌が日本人のこころをうつす、などと、どこで言われているのか私は
よくわからないのだけれども。やはりイメージとして、ありのまま写実
とかの言葉が強くあって、レトリックとかがあまり意識されないのかなあ
一般的に?一般的ってでもどのへんなんだよわかない。

1 和歌のレトリック では、枕詞、序詞、掛詞、縁語、本歌取り、
まとめの講義、と、丁寧に解説されている。わかりやすい。

2 行為としての和歌  では、贈答歌、歌合、屏風歌・障子歌、
柿本人麻呂影供、古今伝授 
という、歌が詠まれる、読まれる、場、についての丁寧な読み。
わかりやすい。

和歌を生きるということ、という最後のまとめには、現実の作者と
「歌を作る作者」とがあり、両者はぴったり重なるものではないことが
述べられている。そうだよねー。まったくの無関係なわけではないけれど
すんなり同一なわけはない。
古の作者の素敵さに思いを馳せたりします。が。人物の実在そのものに
ついては計り知れない。

和歌について、あんまりわかってない自分には、入門書として分かりやすく
てよかったです。
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TITLE: 『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』
AUTHOR: シキ
DATE: 10/13/2009 14:57:24
STATUS: Publish
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BODY:
『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』(町山智浩/文藝春秋)

週刊現代、サイゾーなど、雑誌に連載されたコラムなど。
06年~08年のあたりに初出。

映画評論等を読んだことがあって、結構刺激的?なタイトルで評判だった
みたいだし、借りてみた。
図書館で順番待ちしてると半年がかりだった。

内容としては、ごく軽いコラム。
アメリカにいる著者ならでは、な、中から見たアメリカ、かな。
ふーん。ほー。という感じ。
でも、タイトルみたいな、地理がわかんないからどうこうってのは。。。
自分もイラクの場所どこかさして、っていわれたら。。。自信はない。
まーさすがにオーストラリアのあたりを指したりはしないけど。東京がどこ
にあるかは、分かる、けど。日本地図完璧にはわかんないし。
と、まあ、そんなこんなはともかく。
ブッシュ批判とか、オバマかヒラリーかが大統領になるのかどうか!?とか
そういう空気みたいなのがさらっと読めるのはちょっと楽しかった。

楽しかった、とかいってる場合じゃないんだけどな。
アメリカ。
でも、だからどうこう、ってわけじゃないような気も。アメリカだろうか
日本だろうが、中国だろうが、うーん。庶民、とかいっちゃうとどうなのか
わかんないけど。。。あんまり世界情勢とか政治とか気にしないで生活して
ます、ってほうが多数派なんじゃないのか。。。。
気にしたほうがいいんだろうけれども。
それでも、いろんな世界中の国の人が集まり交流し新しいものが生まれる
場所でもあるんだなあ。
いいのか悪いのか。。。
私は、外人コワイとかいう、おっそろしく田舎根性の持ち主だけれども、
日本だっていろんな国の人がもうすでにたくさんいる場所になってきてる、のかな。
アメリカほどではないのかもしれないけど。
どんな国もやがて滅びるのかなーと思う。
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TITLE: 『読まず嫌い』
AUTHOR: シキ
DATE: 10/12/2009 01:09:49
STATUS: Publish
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BODY:
『読まず嫌い』(千野帽子/角川書店)

余は如何にして読まず嫌いになりし乎

という前書きがあるように、かつてミステリやSFや純文学、「名作」と
呼ばれているものが嫌いだった、読まず嫌いだった、という著者が、
ある時小説の面白さに目覚め、いろんな本を読むようになり、「名作」と
和解をしたり係争中だったりします。
という、読書案内?な感じの本書。

「文学臭」というものが嫌いだった、というだけに、とりあげている
さまざまな小説、名作を、文学的で素晴らしい、ってなことで褒めたりは
決してしてない。
こんなのがあるよ、こんなのもあるよ、って、丁寧に著者なりの読みを
記している。

私が読んだことがあるのも少しはあったけれども、知らないなあというのが
多数で、へ、変態だ、変態だ、とわくわくしたりもしつつ。
ミッシェル・トゥルニエの『魔王』。少年への偏執、変態、ナチ。どんだけー。

でもやっぱりううーん、文章が苦手。。。
ネットのブログで読めばふーんとすんなり読む文章かもだけど、本で読む
分には、なんかすごく違和感が。
私の、本とネットは違うとかいう思い込み、思い入れのせいでまったく個人的
好みにすぎないい。私の好みじゃないなーというだけなんだけど。

面白そうと思う本も多々ありつつ、でもこの本で紹介されてるから私は
好きになれない可能性が高いかなあと思ったり。
「学校」のところで紹介されているのは、少年愛の世界っぽいところが
多々ありそうな小説が多くてわくっとした。全然読めてないわー。いろいろ
あるのね。
ムジールの『寄宿生テルレスの混乱』、トーマス・マンの『トニオ・グレーゲル』、
カロッサの『青春の変転』、伊藤整『若い詩人の肖像』
いつか読む時がくるかなあ。

たぶん出会うべくして本とは出会う。今まで何度も、今読んでよかった、と
今まで手を出さなかった本にふと手を出す時が来る。体験的に私も知ってるし
たぶん多くの人がそうだろう。
千野帽子さんの本は毎度ながらとっても装丁が可愛くて素敵。それにひかれて、
今まで知らなかった読者が手にとって。本の世界に嵌るといいのかもしれない。
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TITLE: 新書2冊分。
AUTHOR: シキ
DATE: 10/09/2009 18:41:36
STATUS: Publish
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BODY:
新書、2冊分。

『偽善エコロジー』(武田邦彦/幻冬舎新書)

「環境生活」が地球を破壊する
というサブタイトル。

レジ袋をやめたってエコじゃない。むしろレジ袋に利用できていた石油部分
の無駄になる。エコバックをつくるほうがもっと石油使っちゃう。
割り箸は間伐材の有効利用なのだから、国産の割り箸を使うこのほうが森を
守ることになる。分別のゴミはあまりリサイクルされてない。家電リサイクル
も中古に違法に流れている。
などなどなどなど、エコ、という名目のもとに喧伝されているものは本当は
どうなのか、という話。
エコ、っていうのはつまりエコビジネスなんだなー。
それが名目ほどの効果をあげているわけじゃないのか。と、なんとなく、エコ
っていってもなあ。。。と微妙にぼんやりしている自分としては、この本を
鵜呑みにしてっていう気もないが、エコだからどうこう!って熱心に何事かを
やり始めたりもしない。。。という。ゆるーい感じです。
なんでも鵜呑みにはできないよなあ、と、よくわからないなりになんとなく保留
にしつついろんな物事を受け入れたり考えたりしたい。
今スーパーへの買い物にはマイバック持参していってるけど、それはスーパーで
レジ袋をもらうと確実に、2円とか5円とか、お金に絡んでくるから。エコの
ためにどうこう、ってわけじゃないんだよなあ。。。エコって何がどうなのか、
まだ結果とかあまり見えないし規模が大きすぎる話だったりして(地球環境が、
とかって、そんなにピンとこないよ。。。)何が正しいとか、言えない気がする。
どうなんだかなあ。

『2階で子どもを走らせるなっ!』(橋本典久/光文社新書)

近隣トラブルは「感情公害」
というサブタイトル。

別に今自分が近隣トラブルに悩んでいるわけじゃないけれども、なんとなくこういう
の、知ったほうがいいのかも、と思って読んでみる。
近隣トラブルには、当事者同士の話し合いはこじれるばかりなので、適切な第三者が
間に入ることが大事、と。
警察とかたんなるお役所では難しいのではないか、と。
ほんとにここで提唱されてるような、トラブル話し合いセンターみたいなのができる
といいね。
社会が変わって、不安があって、ガマンとか話し合いとか通じなくなるご近所、とか。
やっぱり社会が悪いのか。
お互いが被害者。お互い様の精神をなるべく忘れないようにー。
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TITLE: 映画『空気人形』*内容に触れてます(その3)
AUTHOR: シキ
DATE: 10/06/2009 16:29:20
STATUS: Publish
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BODY:
*下↓その2からの続き

どうして彼女は持ち主を好きにならなかったんだろう。
人形をあんなに大事にしていたのに。
でも、人間がめんどくさくて。人形だからこそ大事にしていたから。心はいらない
と思っている持ち主だったから?
イケメンじゃないからかー。
順一は。
でも、順一も、からっぽだった順一も。ほんとうに彼女を愛したのか。
空気を抜きたい、といった順一は。マニアック。。。でも、そんな風に、いのちを
確かめたのかもしれない。
そんな風にいのちを確かめることのできる彼女を、愛して求めたのかも。

あの街で暮らす幾人かの人たち。
みんな寂しかった。
たぶん、生きている人、みんな寂しい。老人のことばは正直なことばだったの
だろう。みんなからっぽだよ。と。
でも、みんな人形なんじゃないんだよ。人形である彼女にわからなかっただけで。

うまくしゃべれなかったり、すこしたどたどしい動きも。
いろんなものを見つめる目。順一に教えられることを熱心に聞いて、でも、
難しい、っていう彼女。
自分の中に吹き込まれた順一の息を愛おしむ彼女。
安っぽい、でもきれいなきらきらを集めてかこまれる彼女。
もー。ほんっと、ペ・ドゥナ、完璧に人形できれいで可愛い。可愛い。
監督が彼女のファンでオファーしたってことだそうで。ああもうそうだろう
そうだろう。彼女ほんっと可愛いきれい。なのにぱーんと脱いで見せてくれて
性欲処理の人形、なんて役を。そして彼女だからこそ、そんな役なのにこんな
にきれいで可愛い。切ない。
心を持つのは、切ないということを、すんなり届けてくれる。

見に行ってよかった。映画だ。さすが映画だ。
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TITLE: 映画『空気人形』 *内容に触れてます(その2)
AUTHOR: シキ
DATE: 10/06/2009 16:28:08
STATUS: Publish
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BODY:
*下↓ その1からの続き

心を持つのは、切ないことでした。
という寂しさ。からっぽなままの空気人形。でも、心があるのに。
持ち主の性欲処理人形であることを心が拒否するようになり、ひっそりと押入れに
隠れる。それでも、別の人形をむかえる持ち主に、詰め寄らずにはいらなれない。
心が、あるから。
めんどくさいんだよ、っていうのは、酷い。心を持った相手に対して。
でも、人間が、めんどくさいんだよ、っていう、そのセリフはまた痛いほどわかる。
どんなに寂しくてもイタくても、人形だから安心して愛することができたのに、と、
いうことなんだろうな。人形だから、愛したい。

順一のバイクの後ろに乗って、ヘルメットをかぶって。でも部屋へ行った時に
おそらく昔の彼女の写真を見つけてしまう。あのヘルメットをかぶっている彼女
の写真を。順一にとっても、代用品なんだろうか。
いい人そうだったのに、ビデオ屋の店長に卑怯なもちかけをされてまた性欲処理
の道具になる。道具に。
さまよって、さまよって。
ついに順一のところで、人形であることを受け入れて、代用品じゃなくて、
彼女にしかできないことを、求められる。

人形の体に息を吹き込む。
ほんとうに素敵なエロスだった。空気人形な彼女が。ほんとうに空気が抜けていって
また膨らませられて、という感じ。素晴らしい。
でもとても哀しい。
空気人形。それは苦しいのに。でも、たぶんセックスはいつも苦しい。哀しくて
寂しくて抱き合うのだろう。
からっぽで、まっすぐひたむきに、疑いをもたず受け入れた彼女が哀しい。
なにもわからないまっしろな心だったのが哀しい。

空気人形は、心を持たないほうがよかったのか。
あんな切ないこころを、持ってしまわないほうがよかったのか。
でも、人形のままでも、たぶんこころは、あるんじゃないかな。
って、性欲処理人形をつくった人形師は言う。
人形は、愛されもするし、ただのモノとして捨てられもする。
生命は。
という詩が引用され彼女に朗読される。生命は、自分自身だけでは完結できない。
たぶん心をもってしまった人形は、他者に、愛されたとき、生きるのかもしれない。
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TITLE: 映画 『空気人形』*内容に触れてます(その1)
AUTHOR: シキ
DATE: 10/06/2009 16:25:40
STATUS: Publish
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BODY:
映画『空気人形』

性欲処理の代用品。空気人形。
心を、持ってしまいました。

なんだか気になって見に行きました。主役が、性欲処理の代用品の空気人形です。
って、凄いなどんなんなんだ??と。
冴えない中年男。空気人形に服を着せ、シャンプーを買い、食卓に向かい合って
今日の出来事をおそらくささいな見栄を張りつつ語る。何も答えない人形と会話
を交わし、狭いボロい部屋の天井にプラネタリウムを映して見詰め合う。
のぞみ、と名づけた空気人形に、きれいだとささやきながらセックス。あとから
淡々と、「その部分」を人形から取り外して、洗う。

うわあああああああああああああああああやめて。
モテナイ人間の見てはいけないところを見てしまう感じ。うううわわああああ。
そんなリアルにそんなにも寂しい。痛い。心が痛い。そんなところを見せないで
くれ、と、ぐっさりくるのは、私もモテナイ哀しい人間だからだろう。

ある日、空気人形がゆっくりと動き出す。雨上がりの雫を、「キレイ」と言う。
キャスティングの勝利だなあと思う。映像の。きれい。人形だったのぞみが
人間のようになって。動き出し、出かける。
メイド服姿が可愛いの何の。ほそい手足。きれいな体。ふわふわ。彼女の中に
つまっているのは空気。
心をもってしまった彼女は、恋をする。嘘をつく。嫉妬する。寂しくなる。
からっぽの人形である自分。代用品の自分。なにもない自分。
それでも、からっぽだよ、と話をする老人の、きっとこの町の人はみんなそうだよ。
ということばを、ことばどおりに受け止めてしまう。
ビデオ屋でバイトをはじめ、ふわふわした服を着たり、安いおもちゃのきらきらの
指輪を買ったり。海辺でラムネのビンをひろったり。恋をして、順一といて、
彼女なりのきれいなものをたくさん拾い集めて。
ハプニングで腕に怪我を、つまり、腕に穴があき空気が抜けたとき、順一が穴を
ふさいで息を吹き込む。
同じだよ、という順一のことば。
からっぽなんだ。
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TITLE: 『さようなら窓』
AUTHOR: シキ
DATE: 10/05/2009 15:48:54
STATUS: Publish
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BODY:
『さようなら窓』(東直子/マガジンハウス)

きいちゃんはゆうちゃんのところで暮らしてる。
居候、というのが一番正しいのか。ゆうちゃんは美容師。きいちゃんは
大学を休学して今は何もしてない。
きいちゃんは夜に眠れない。
ゆうちゃんがお話をしてくれる。
無理しなくていいよ、と言ってくれる。
きいちゃんはいろんなことがちゃんとできなくてうまくいかなくて
ゆうちゃんに甘えてばっかりじゃダメだ、って、思ってる。
ゆうちゃんのお話はやさしくて、ゆうちゃんはやさしくて。

ふわふわとやさしくてやわらかくて、でもその中には哀しみも少し。
ううーーー。
しかし私には、これが素敵とかいいとか好きとか面白いとか言うのは無理だ。
きいちゃんみたいなタイプの女の子のお話は無理だ。無理だ。。。
いくら二十歳くらいの設定とはいえ。ううう~。
こういうのいいなあ。こういう女の子がいいなあ、って思う女の子が
可愛い女の子なんだろうか。。。うー。無理や。
うまくなじめないとか、つらいとか眠れないとか、でもひとりでがんばった、
とか。
泣いた赤鬼 とかで熱心に語るとか。パン屋さんで接客に挫折して黙って
やめたとか。家出して手をさしだしてくれたゆうちゃんを好きになってとか。
エピソードのひとつひとつ、なにもかもすべて、きいちゃんがもうほんと
私には無理なタイプの女の子だった。
東さんの描く世界って、素敵だけど無理だなあ~と思ってたけど、
これは、恋愛的要素が大きいというのもあって、すんごく無理だった。。。
あー。
もちろんお話だからさ。
勝手にバイトやめるとかどんだけ迷惑なんだよとか、そういうのにつっこむ
ことはしなくていいんだ、って、わかってるけど、そういうのが気になる私。
どんだけゆうちゃんに甘えるんだよとか、ゆうちゃんもどんだけ甘いんだよとか、
そゆこと思わずに、いいな~あまあま、とか思ったほうがいいんだろうけど。
甘えんなよーー。ゲンナリ。。。と、なってしまう。
自分が甘えさせてもらえなかった恨み僻み根性なんだろうなー。ハズカシイな私。
ダメだ。。。

まあなんていうか。この本は図書館でYAのコーナーにありましたが、
ローティーンのころとかに、こういうの読んだりして、ふわふわ可愛い女の子
になるといいね。
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TITLE: 『エデン』
AUTHOR: シキ
DATE: 10/03/2009 20:54:00
STATUS: Publish
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BODY:
『エデン』(五條瑛/文春文庫)

亞宮柾人はストリート育ち。
捕まって特別矯正施設送りとなった。
しかし、送られたのは見たことも聞いたこともないK七号施設。
もっとも新しいタイプの特別矯正施設。入所者の人権を重んじる。
思想犯ばかりが集められたところに、何故か放り込まれたのだった。

文庫になったのでまた買ったぜ。
面白い。

見せかけの楽園。
思想にがんじがらめになった中で、本能を研ぎ澄ませて生きている
亞宮の存在。

かつて、日比谷暴動で、ひとりのカリスマがいた。その男に、魅せられた
のは暴動を起こした側だけではなく、取り締まる側もだった。
なんのためにこの施設があるのか。
亞宮の存在は。

カウンセラーの宇津木さんがすきー。亞宮も。
思想犯たちが亞宮にめろめろになっていくのも。
別になにひとつエロいことが起こってるわけじゃないのに、なんでしょう
このエロス色気メロメロっぷりは。
男が男に夢中になる。カリスマに率いられるのでも、憎悪するのでも。
それってなんて色っぽいんだろうー。大好き。
五條さんはそういうのが極上に上手い。大好きー。
もっともっと。もっと書いてほしい。続編とかサイドストーリーとか
書いてくれたらいいのになー。文庫書下ろしのおまけに期待したけど
なかった。残念。
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TITLE: 『長崎くんの指』
AUTHOR: シキ
DATE: 10/02/2009 21:46:54
STATUS: Publish
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BODY:
『長崎くんの指』(東直子/マガジンハウス)

わたしは家出をしていた。
ふらふらとたどりついた「コキリコ・ピクニックランド」に住み込んで
働くことにする。
住めばいいんじゃないんですか。
と言ってくれた長崎くん。
一目で長崎くんの指が大好きになった。長崎くんの指。指。指が好きだ。

短編集、かな。連作短編、というか。
6つのお話。共通して「コキリコ・ピクニックランド」が出てくる。
お話がつながってるわけではなく。
最後に書き下ろしで、「長崎くんの今」があって、そこはかとなく続き、って
ことかな。
あとがきにかえて、も、ショートショートって感じの「夕暮れのひなたの国」
だから、お話7つ、というべきか。ひなたの国にはピクニックランド出て
こないけど。

どのお話も淡々としていいて、優しくて、あっさりストンと置いてかれる
ように終わる。
えー。どうなったのー。なんだったのー。どうなるのー。
と、お話が終わるたびに、えっと~、と、ちょっと一人で悩んでみる感じ。
でも厭な感じはしなくて、ちゃんと明るいところにいる感じがする。
東さんの短歌の味わいと同じテイストかなあと思う。
ふわっとしててやさしくてひかりのあったかさとかあって不思議さがあって
なんだか素敵、と思わせる。

長崎くんは、「くん」付けだったけど、大体において登場人物たち、
「さん」付けなのが好きだ。こういう距離感の感じはかなり好きだ。

指が好きになる、とかいうのはうんうんうんうん。
好きになる指とか手とかあるよね。手が素敵な人っていい~。惚れる~。

みんながふわふわしたところにいるみたい。この場所にこの時だけしか
いないみたい。夢の中みたい。そういう不思議さ。誰もドロドロしてない
なあ。そういうところがすこーーーしだけありながら。かわしてるなあ。
すいすい。
読んでみてよかったです。
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2009年9月

TITLE: 『森博嗣の浮遊研究室 2 未来編』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/30/2009 11:08:12
STATUS: Publish
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BODY:
『森博嗣の浮遊研究室 2 未来編』(森博嗣/メディアファクトリー)

森博嗣、助教授。車道栄、隣の研究室の助教授。
御器所千種、秘書。上前津伏見、助手。
という4人の対談形式?おしゃべり形式?によるエッセイ的なあれこれ。
第2弾は02年11月25日の回から、03年06月23日の回まで。
30回分、ということだそうです。前回のが分量が多すぎたからだそうで。

おまけクイズの回答とか、それぞれによる夏休み研究的レポート、が
おまけですね。
相変わらず淡々と駄洒落満載でさらさら読めて面白かった。
もちろんクイズとか答えてやろうとかいう気負いはゼロで。さらさらと
読み流しました。
写真がカラーだったらいいのに。とちょっと思う。
でもわざわざそのためにフルカラーの本ってわけにもいかないよな。
値段上がるしな。
と、いろいろ余計なことを思ってみたり。

しばらく物語とか小説とか離れる気分だったので手を出しましたが、
そろそろお話が読みたい感じになってきた。

このシリーズの続きはまた図書館であれば、続けて読む、かなあ、ちょっと
お休みするかな。

確かに、これはもう6年ほど前に出たんだよなと思うけれども、あんまり
古臭いわ、って感じでもなく。
んでもまだこの文章に飽きないように、次読むのはしばらく間をあけよう。
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TITLE: 『一九八四年』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/26/2009 10:36:45
STATUS: Publish
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BODY:
『一九八四年』(ジョージ・オーウェル/ハヤカワepi文庫)

[新訳版]

ビック・ブラザーがあなたを見ている

ウィンストン・スミスは真理省に勤める党の一員でありながら、現状を
うまく飲み込めずにいた。
党か改変する過去を忘れることができない。
常時監視されているはずのテレスクリーンの死角を見つけ、ひそかに古い
うつくしい白紙のページの本に、日記を書き始める。
ジュリアとの出会い。ひそかに見交わしたオブライエンとの視線の合図。
世界が変わる時が来ると信じたかった。

新訳版、というのと、村上春樹の『1Q84』との絡みかなんかで、
どーんと大量に平積みされているこれ。昔々読んだことはあるなあと思いつつ、
旅行先で本が切れたときに迷ってやっぱり買ってみた。
何度も何度もあちこちで言及されることの多い本だし、一応かすかに読んだ記憶
もなくはない、し、新訳だし文字も読みやすく、読み始めるとすいすい読了。

監視社会。おそろしく綿密にウィンストンにはりめぐらされた監視、罠。
党の熱意の底知れぬ異常さ。権力こそが目的。

一九四九年にこの小説は発表されたそうで、その頃描いた近未来はすでに過去
なのだけれども。その予言の確かさと、的外れさと、両方が凄い感じ。

私に干渉してくる強力な権力はなく放置されているけれども。
所詮私がいるとしたら「プロール」な階級だからか。
プロールの中から革命なんか絶対に起こらない。って、日本ってこんな感じかも
とか思っちゃうのは思いすぎだろうか。

ビック・ブラザーはいなくて、リトル・ピープルな世界になってる。
テレスクリーンはないけどインターネットがある。

自分より優れた知性に洗脳を強制された時、抵抗なんてできないと、私も思う。
きっと私はあっというまに洗脳され、自分で自分を騙すことになるだろう、か。
こわいけれどどうすれば?最後のスミスは、スミス自身にとって幸福なのでは?
うーん。

ニュースピーク、って、言葉統制が一番こわいと思った。言語を奪うって思考を
奪うこと。言葉の変化はあって当然だろうけど。奪われることのないように。。。

再読してよかった。
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TITLE: 『最終目的地』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/18/2009 16:09:02
STATUS: Publish
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BODY:
『最終目的地』(ピーター・キャメロン/新潮社

南米ウルグアイに住んでいた作家、ユルス・グントの伝記を
書きたい、という手紙が、遺言執行人である3人の元に届いた。
作家の妻、作家の愛人、作家の兄である3人に。
妻と愛人がともに暮らす、ドイツ風な邸宅。少し離れた所に、
兄と、その恋人も暮らしている。
伝記を書くことによって研究奨励金を得て大学出版局からの出版をする
というオマー・ラザキ。
アメリカからオマーが訪ねてきたとき、静かな波紋が広がり始める。

自殺した作家の妻と愛人と娘が同居、とか、兄の恋人は青年、とか、
なかなかセンセーショナルな登場人物たちなんだけれども、お話はあくまで
静かに静かに、繊細な描写とさぐりあう丁寧な会話ですすむ。
亡くなった作家がどんな人物だったのか、ごく断片的にしか語られない。
ユルスによって縛られていた人間関係が、オマーという外部の登場によって
ほどかれていく物語。
たいへんうつくしいし、とっても素敵。

どこが最終目的地なのかなんて、生きている間は決まらないんだなあと思う。
生きている限り、次の瞬間何が起こるかわからない。それは私も実感として、
ああーと思う。

でも、でもでも。君たち美男美女だからそんなことになってるんじゃないかあー
と、ちょっとつっこみたい気はする。全員美男美女なんだもん。。。いいなあ。
まあもちろん、ドラマチックになるためには美男美女のほうがいいよね。読んで
てもみんな美形だわ、というのはうれしいことです。

ディアドラが確かにうっとおしい感じで、そうだそうだーがんばれオマーと
思っちゃう。これも、なんだかなあと、ちょっと思わなくもない、かな。

読み始めると文章丁寧だしするすると一気にいける。
うーん。文章の格調というか、うつくしさに支えられてはいるけど、一歩間違う
と、昼ドラの安っぽさにいっちゃいそう。映画化されてるらしいけれど、どんな
風に出来上がっているのか、見てみたいな~と思った。
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TITLE: 『森博嗣の浮遊研究室』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/16/2009 17:19:15
STATUS: Publish
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BODY:
『森博嗣の浮遊研究室』(森博嗣/メディアファクトリー)

WEB ダ・ヴィンチ で、週刊で連載されたエッセイ(?)をまとめた本。
日常の中の物事をちょっとだけ後ろ向きに、ちょっとだけありきたりじゃ
ない角度で見てみようかな、といった感じ。
森博嗣、車道栄、御器所千種、上前津伏見という4人の研究室メンバによる
おしゃべり、というスタイル。

図書館で借りてみた。
森博嗣の日記というか、エッセイというか、ええまあ、こういうのは今も
かなり好きかもです。これは2001年10月スタートだし、このくらい
昔のは好きかも、といっていいかも。
退屈しのぎ、というほど毎日退屈はしてないというか、ほんとはやるべき
こともありつつ、ながら、ちょっと現実逃避的な日々を紛らわせるための
読書というか。そのくらいの期待には十分こたえてくれる面白さ。
って回りくどくてダメだなあ。

えっと、後期のぐだぐだな小説っぽいというかミステリィっぽいものより
こういうエッセイみたいなもののほうが好き、かな。
小説かと思って読む時は私はどうしてもお話を求めちゃいますから。
エッセイなんだと思えば何がどうでもふむ~と楽しく読めます。

この本、図書館で、5の棚に置いてあったけど。工学とかのあたり。
違う、よねえ?なんで9に分類してないんだろう。不思議だった。

森家のわんこがトーマだったり、新刊の予告が懐かしいわってものだったりして、
時の流れを感じてみたり。

ところで、最後の、本としてのおまけ、ってことで、それぞれの登場人物に
モデルがいます、というか、実在の人物のメールをもとにしてます、という
ことで、座談会なんてのがついてたりしますが。
あんまり言うとバレちゃう~とかいってますが、この人たちは誰なんでしょう。
森ファンだったらわかっちゃうことなのかな?まあ、森博嗣はきっと著者森博嗣
だろうと思ってるわけですが。
とはいえ、実在だろうが、誰だろうが、いやほんとは実在しますっていってみた
だけで、ほんとはいません、でもなんでもいいんですけどね。
ふうん。
というか、ほんとはいないかもだし、とすんなり思うほどにヒネクレものになった
のか私、というか、えっとこの考えはヒネクレだろうかとか、んん?と自分で
自分に思ったりして。
そういう思考を持てるようになったのは森博嗣のおかげかもしれません。(なんちゃって)
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TITLE: 映画『20世紀少年―最終章―ぼくらの旗』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/09/2009 19:06:12
STATUS: Publish
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BODY:
映画『20世紀少年―最終章―ぼくらの旗』

ついに最終章。トモダチの正体は。過去には一体何が。

というわけで、原作を読んでなくて正直あんまりはりきって見に行くほどでも
ないかなあと思いつつ、行きました。
ちらちらいろんな芸能人が出てたり、そもそも主要キャストだけでも人物が
多いので、すごくあらすじーって感じがしてしまう。原作を読んで大好きでさらに
心が広いひとが見るとすごく楽しいのかもしれない。
マンガと登場人物がそっくり!とかいうそういう基本的なことが楽しめないのに
見るんじゃなかった、かなあ。

お話としては、なんだコレからどうなるんだどうなってるんだ!という第一章が
一番わくわくがあったかもしれない。当然ながら。
これで、一番の謎であるトモダチの正体、ってのがわかってすっきり、かなあ。
うーん。すっきりかな。
でもほんと、ケンジとかカンナがなんでそんなにヒーロー扱いなのかわからん。。。

映画の中でもいってたけど、こんなの子どもの遊びだよ。ってのが、こんな
大惨事に、ってことなんだけど。
それがなー。それはそれで、いいんだけど。
子どものあそびにすぎるんじゃないのか、という、気が、しちゃって。
えっとー、あの『サマーウォーズ』でもなんでそのご一家だけという狭いとこで
世界を救うとかになるんだよー。。。と引いちゃう気持ちがこれでもする。なんで
ケンジの幼馴染だけで世界を終わらせるとか救うとかになるんだよー。
まあそういう話だからだということなのはわかるけどねー。やっぱどっか引くー。
あまりにも世界が狭いわー。
なんですかあれですか島宇宙とかですかセカイ系とか。。えー、と、違うか、うーん。

最後の最後のところはなかなか感動的なんだけど。でもそれバーチャルだよね。
そんなんで謝罪した気になるとか救いになる気になるとかはずるいんじゃないのか。
感動的なんだけどーーー。
やっぱりずるいだろう。

2章の時から小池栄子凄い、と感激してたけど、今回もよかった。小池栄子すごい~~。
神木くんもすごい。いいー。
そしてこのごろどんな作品でも出てくる香川照之。出すぎだろと、思わなくもない。
堤監督には期待して行ったんだけど、たぶん私に楽しめる用意がなかったのが悪かった。
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2009年8月

TITLE: 映画「サマーウォーズ」
AUTHOR: シキ
DATE: 08/26/2009 18:49:33
STATUS: Publish
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BODY:
映画「サマーウォーズ」

みんなの憧れである夏希先輩に、夏休み、4日間だけのアルバイトを
頼まれる健二。
上田市の旧家である夏希先輩のおばあちゃんちに、親族一同集まり、
おばあちゃんの誕生日を祝うという。
その席で、夏希の彼氏役をする、というのが、アルバイトの内容だった。

公開前に特番があったりして、つい見てしまったりしてて、まあその
大体予想通りのことが予想通りの展開であり、あああんなに特番とか
見なければよかった、というところ。
陣内家の親族一同のみなさんと、健二とが、仮想世界オズの崩壊の危機を
救いハッキング人工知能をやっつけます。というシンプルな話。

えーと、ほんとよくできてるし、素直に面白いとか、家族の絆だとかに
感動すればいい、けど。でも、ううううーん。素直すぎるというか。
素直に感動しない私が悪いのね、という気になるだけなんだけど。
ひねくれた、というか、実際大家族というか親族関係とかがある私としては
あんなきれいにまとめられた家族なんていくらアニメだからっていっても
あまりにもご都合主義にすぎる感じがどーしてもしてしまうし。
家族の絆、とかいったって、やっぱ陣内家、今は財産もなく、とかいうこと
らしいけど人脈があってハイパーエリートな感じででも、そんな都合よく
うまくいくか???というのが。ううう~~~~~ん。
理一さんにしたってなあ。
健二くんも、この事件のおかげで数学の天才として目覚めたのかもしれない
けれども、でも、そんなスーパー頭脳で、とかにしても。なんで
あの一家だけで世界を救うのにちょうどよく人材も機材もそろうのさ。
つかマジで米軍はなにやってんだ、とか。
結局おちてくる人工衛星は一つなんだから、どっかの原発におちても、まあ
その地域は壊滅的になるかもしれないけど、世界が終わるってほどでも。。。
とか。ううう~~ん。いろいろ、なにかにつけて都合よすぎ。。。って
思っちゃって、うう~んアニメだからっていってももうちょっとなんかこう
説得力がほしいかも、なんかこう壮大なことをご親戚みなさんで、っていう
のにはやっぱり無理があるんじゃないのかなあとか思っちゃった。
ま、そんなことは気にせず、がんばれーとか、感動~とか、さわやか~とか
思ってみればいいんだろうと思う。でもなあ。。。

ううーん。ま、いっか、という感じでした。面白かったけどね。
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TITLE: 『徒然草 in USA』
AUTHOR: シキ
DATE: 08/16/2009 10:32:02
STATUS: Publish
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BODY:
『徒然草 in USA』自滅するアメリカ 堕落する日本(島田雅彦/新潮新書)

オバマ大統領と同い年の文学者による 21世紀版「アメリカと私」

とい帯がついてて、著者の写真もあり。
でもこの写真はちょっといまいちな気がしないでもない。島田さんは
もっとかっこいいよ!と、勝手ながら思う。

オバマ大統領が誕生した日、島田さんはアメリカにいたそうで。
1988年にも一年ニューヨークにいた時に、大統領選があって、レーガン政権
の終わり、父ブッシュ大統領の誕生の時、だったそう。今回は子ブッシュ政権
の終わり、オバマ大統領の誕生、ですね。どちらの時も一年ほどのNY滞在
だったようです。
実際にアメリカで暮らしていて、世界変革の時であった、ということからの
徒然草。
私が見たアメリカ、ということで、まさに徒然草。こういうことを考えた、
というもの。さくっと読める。そしてなんかわかった気になる。気になる、だけ
で、なるほどふ~ん、というだけで、厳密に何事かを検証してるわけではない。
とても面白かった。

私は海外経験はないので(昔昔のハワイ旅行程度だ)アングロサクソンの差別
とか、WASPとかいう感覚はよくわからないのだけれども、当然ながらある
だろうなあとは想像する。
対等とか平等なんて幻想だ。対等とか平等とか言い続け理想を追い続けないと
いけないから言うスローガンなんだろうと思う。
アメリカと日本。
世界と日本。
どうなるんだろう。
ソ連がなくなったときもびっくりしたけど、そんな風に世界が変わることが
ある、って目の当たりにしたのはよかったのだとは思う。
でも、変わっていくことが不安、常に不安。
未来に希望はあるのかなあ。
そして、旅をしなくては。
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TITLE: 『にょにょっ記』
AUTHOR: シキ
DATE: 08/13/2009 21:09:59
STATUS: Publish
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BODY:
『にょにょっ記』(穂村弘/文藝春秋)

『にょっ記』の第2弾ですね。
にょにょにょっ記 とか続いていくんだろうか。にょにょにょにょにょにょっ―

日付のあるものなので、買ってきてまずぱらっとした時に、自分の誕生日とか
見てみたりします。が、なかった。がーん。
ま、毎日分あるわけじゃないからいいんだけど。
穂村さんに嫌われてるのかしらわたし。って無意味な妄想で軽く落ち込む。バカ。

時々出てくる天使が可愛いけど、まーなんというか、穂村さんはこういうのが
好きなんだなあと思う。

時々出てくる、昔の本の中身が凄くて、面白い。うむー。
やはり本は恐れずにたまにはこういうテンションでどっかんといくべきなのでは
ないか。そして未来の誰かになんだこれ、って言われるといいと思う。

吉祥寺とか、井の頭公園とかの地名がちょっとわかるようになってうれしい。
もちろん幻の本の中だけの世界でいいんだけど、うんうんっていえるのもいい。

どのくらいほんとのことが混ざってるのか不思議だけど、(100%フィクション
ではないだろう、たぶん)こういう絶妙な感じできりとって見せてくれるのは
面白い。でもずっとおっかけて読んでるので時々マンネリ、とも思う。
でもマンネリもへこたれずにいけばやがてマリネラのようになるかも、と、
思わなくもないので、どこまでいくのかまだついていきたい、かなあ。なかなか
微妙なところ。どうなるだろう。

そしてやっぱりとっても素敵な本。表紙や装丁や、フジモトマサルさんのイラスト
が完璧に面白い。そうくるか!と思う。可笑しいけどクールで素敵。いいな~。
本文の文字もページの色合いも好きだよ。
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TITLE: 『祝福されない王国』
AUTHOR: シキ
DATE: 08/12/2009 19:22:51
STATUS: Publish
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BODY:
『祝福されない王国』(嶽本野ばら/新潮社)

新世界を描く、黒い寓話集
と帯にあります。寓話集。9つの短いお話。どこにもない国の物語。

雑誌連載されたもので、藤本由紀夫さんという方の写真、オブジェを
発想のもとにして物語を捏造していった、そうです。
音楽のDUBという話をあとがきで書いてますが、えーと、音楽のそう
いうのは詳しくないのでわかんないんだけど。

インスピレーションのもとになった写真を見ても、そんな物語が出てくる
とは思いもよらなくて。それはもちろん野ばらさまの作品になってるし。
どの話もすっきりはしなくて理不尽だったり不気味だったり哀しかったり
する。
かなり素敵です。
というかもうすごく素敵です。
今までの女の子、乙女、少女の物語、というのとは違うなあというのは
私はイヤではなくて、好きです。違うけども、野ばらさまだと思うし。

海の神様、海がとても神格化されているのが多いなという印象。
命の源として、海がふさわしいのかもしれないなと思う。
海。
こわいですね。

本の表紙の見返しのところ(?)、本を開いたら野ばらさまの顔写真が
ドアップ!にプリントされてて、どっきりしちゃう。

きれいな本です。黒い寓話集というのにふさわしい。
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TITLE: 『「謎」の解像度』
AUTHOR: シキ
DATE: 08/11/2009 12:03:45
STATUS: Publish
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BODY:
『「謎」の解像度』ウェブ時代の本格ミステリ(円堂都司昭/光文社)

2004年から2007年にかけて雑誌連載されたものと、書き下ろしを含む本。
取り上げられている本も大体その頃に出版された作品が多い。

有栖川有栖、綾辻行人、折原一、芦辺拓、北村薫、法月綸太郎、麻耶雄嵩、
島田荘司、道尾秀介、清涼院流水、歌野晶午、貫井徳郎、我孫子武丸、
竹本健治、西澤保彦、京極夏彦、米澤穂信、北山猛邦、山田正紀
などのミステリの分析、かな。

ちょうど私がミステリというのを読まなくて興味をなくしたあたりからのことなので、大部分は読んでない作家作品のこと。
京極夏彦くらいか、全部読んで今も好きで、っていうのは。
なので、ふーん、というくらいな熱意しか持たずに読んだ。
じゃあなんでこの本読んだんだよ、と自分でも思うけどえーと、離れたとは
いえ一時はかなり熱中していた本格とか新本格とか、ミステリとかにまだ
興味や未練はあるの、って感じでしょうか。バカバカ。

京極夏彦のところなら知ってる。で、うーん、そんなに目新しくなるほど!って
ほどでもないか、という気がした。事件を物語化し妖怪として落とす、って、
そのまんまやん。環境とか。ふむーという感じ。

書き下ろしである「ゼロ年代の解像度」はちょっと面白かった。
ハイレゾリューション(高解像度)を望む層とローレゾリューション(低解像度)
で十分だという層で需要の分化が起きている、という引用。
ローレゾシューションはユーチューブ、ニコ動的なネタ的コミュニケーション。
ハイレゾリューションはDVDや最近ならブルーレイな、パッケージされた商品。
清涼院流水以前はハイで、以降はロー、ネタ的なんだというのは、なるほどーと
思っちゃう。わかりやすすぎるかなあ。もちろんすべてがという話ではなく、
どこに焦点をあてるか、で。
解像度の多様化、というのもなるほどです。
うーん。ここでもやっぱり、島宇宙的というか、どの解像度をどう選ぶか、という
多様化、好みの細分化が起きてるってことかな。
ま、好きなことだけ選んでりゃいいや、って私は思ってるし多くの人も思ってる
のではないか。でも、ミステリの未来は、とか、大きく考える人も必要なのかも。
その大きく考える人、っていうのも、多様化のひとつ、ってことかなあ。
もう大きな物語の復活はないか。
なくてもいいか。
どーなのかなあ。
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TITLE: 『そしてエイズは蔓延した』上下
AUTHOR: シキ
DATE: 08/09/2009 14:49:31
STATUS: Publish
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BODY:
『そしてエイズは蔓延した』上下(ランディ・シルツ/草思社)

1976年。ザイール、キンシャサで、医師として働いていた
グレーテはひどい疲労感に悩まされていた。
やがて故郷へ帰る。リンパ系の不調。カリニ肺炎というめずらしい肺炎。
不思議な症状だった。
1980年。サンフランシスコ。ゲイ・パレード。
その中のわずかの人数ではあるが、ゲイの男達が漠然とした身体の不調に
悩んでいた。
ゲイの誰もが求めるようないい男、ガエタン・デュカは、航空会社の
スチュワードで、その職権も大いに活用して、あちこちで出会いとセックスを
楽しんでいた。
ゲイの間に広まりつつあるように見える奇妙な病気。
それが一体なんなのか。
真摯な取り組みがなされないままに、刻々と人々は病に倒れていった。

上下巻の分厚い本に、小さい文字で2段組。たっぷり淡々と記述されている
エイズ蔓延の記録。
怒りも絶望も、無力感、奇跡を求める人々も、たくさんの、とてもたくさんの
人の記述。余計な感傷よりも雄弁なのは、刻々と増えてゆく患者の数と、死者の数。
ゲイの間の病気なんだから関係ないとか、あいつら自業自得だ、とか、差別偏見が
なければ、もっと早くになんとかできたのではないか。
ゲイの間で流行り始めたのが最初、というのが、病気に対する過剰な意味を持って
しまったこと。月にシャトルが飛ぶ時代、科学や医学の進歩への信頼が、むしろ
たかが病気なんて、という思いを生んだのかもしれないということ。
政治的かけひきによって、結果放置してばかりになったこと。予算がおりないこと。
たぶん決定的に悪人とか、目に見える仇とかは、少ない。
多くの人が、初めての事態に戸惑い、病気の正体が見極められないことい戸惑い、
なにをするべきかわからず、よかれと思うことにも確信を持てず、何よりも、何が
起こっているのかを見ようとせずにいた。
無知と恐れ。偏見と拒絶。
あまりに多くの犠牲。本当は、もっと早くにどうにかできるはずだったのでは。

著者、この本の時にはまだ生きていたんだ。ミルクの本のときには、著者もエイズ
で、死亡、となってた。

無知と、闘わなくてはいけないと思う。
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TITLE: 映画「ハリーポッターと謎のプリンス」
AUTHOR: シキ
DATE: 08/05/2009 16:09:03
STATUS: Publish
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BODY:
行ってきました~。

謎のプリンス、ってあの人のことだったの!?
ほんとー???
どういう意味~~~。
うーん。歌手プリンスのほうとだったら通じるところもないでもないかも、くらいな。。。
いかにも、さあ続く!という感じで終了。
最終巻は二部作で映画化になるようで、来年、再来年で、ハリーとも
お別れかと思うとさみしいわ。(嘘)

なにはともあれ、ハリーもロンも少年というよりは、青年、
すっかり育ったねえと思ったりしながら見る。不思議不思議。
ハーマイオニーはやっぱり美人。ロンのアホー。なんでとなりに
そんな可愛い子がいるのに、あんなのといちゃつくわけ~?
今回、ロンの人気っぷりにびっくり。
うーん。楽しく付き合うにはロンみたいなののほうがいいのか。
若者の考えることはわからん。
青春のラブラブ模様が描かれてましたが、たぶんやっぱりいろいろ
原作読んだほうがわかるんだろうなあと思ったり。なんでそう
くっついたり離れたりしてるのかいまいちついていけない。
ハリー、前は黒髪の、中国系の子といい感じだったんじゃないのー。
まー、そのへんは本筋じゃないからいいけど。

苦悩するドラコくんがよかった。彼プラチナブロンドだけど
眉毛はわりと黒っぽいよね。髪を染めてるの?天然でそういう
もんなの?
金髪意地悪キャラってことで、私はかなりマルフォイくんが好き
なんだけど、彼もすっかり育ったよな~~~。

一応舞台は学校、のはずで、先生と生徒たち、なはずだけど、
ダンブルドア校長ったら、生徒にそんなこと頼んでいいのか?
なんなんだ??と面白かった。
あのラストも、ほんとにそうなのか?まだどんでん返しがあるんじゃ
ないのか??
と、いろいろ半信半疑。
そしてやっぱり、次はどうなるのだというのが気になる。
ので、見終わって、終わった、って感じがしない。
楽しみ。

ところで予告でいろいろ見る中で、「カムイ外伝」がすごく
かっこよくって面白そうだ。
でもかっこよくって面白そうすぎて、逆に、これは予告編が
一番かっこよくって面白かったな。。。というタイプの映画なの
ではないかと心配になる。
始まったら見に行くべきかどうか。。。悩む。。。
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TITLE: 『空庭』その2
AUTHOR: シキ
DATE: 08/03/2009 12:00:23
STATUS: Publish
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BODY:
*下、その1のつづき。

いくつか好きな歌。ルビは()で漢字のうしろに。漢字出せなかったやつは
簡単な字にしてます、ごめんなさい。

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 明日は来る(永遠に来ぬ)夏を待つ蝉の蛹の幾万光る

 月光が露草を抱くやうに抱く 樹液あふるる君のからだを

 ああ吾は誰かの過去世まなかひに雪ふる朝を地の底として

 朝焼けは植民地にも絢爛と来て世界中朝焼けだらけ

 冬の朝鎖(とざ)されて舌からめあふくちづけをやめないで、おとうと

 いまだ犯し足らぬと思ふ君の背を往く帆船のこぼすひかりは

 道の端(は)に金木犀掃き寄せられてその上をわれ歩むほかなし

 みんな死んぢやえばいいんだくさいろのティーポットよりあふるる音符

 渓水に唇(くち)を濡らせる九月尽あなたは人を殺しましたか

 目覚めては身の欲る真水一坏(ひとつき)にわたしは人を殺しましたか

 ゆっくりと東京はジャングルとなれ蘭を押し込む少年の口

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解説に岡井隆。「解説」などではないのだが、とのことで、率直にこの歌集を
楽しんでいる様が書かれていて、ううううう素敵です。。
つられて、第一歌集もsaiも手にした次第です。
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TITLE: 『空庭』 その1
AUTHOR: シキ
DATE: 08/03/2009 11:59:18
STATUS: Publish
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BODY:
『空庭』(黒瀬珂瀾/本阿弥書店)

著者第二歌集。
師である春日井建氏へ捧げる、あるいはその訃報に接したときの歌が
うつくしい。読んでいるだけなのに泣いてしまいそうに心の深いところ
へ響いてくる。

二〇〇九年刊。第一歌集から7年ですね。後記によると、第一歌集以後
6年間の歌を納めたもの。ゼロ年代の前半に当たる。とのこと。ゼロ年代
とか書いてるあたりからしても、この歌集にはサブカルの要素がたっぷり
ちりばめられている。
夏や蝉の歌が多いなと思っちゃうのも、今エヴァにどっぷりだし、真夏で
うるさく蝉が鳴きまくってるから目についちゃったかな。
前の歌集は物語的要素、耽美的要素が強く、もちろんサブカルテイストも
ありつつ、少なめかなと思ったけれども、この歌集では物語的耽美的な
味わいよりも、現実の事件、出来事、社会へ対応しているような歌が多い
と思う。シニカル。アイロニー。そういう捻りというかねじくりまわって
三周してるような感じ。
もちろん引き続きうっとりするようなエロスな歌もあり、そういうのが
大好き。
「花冠」という一連もあって、ひらがな多用のいかにも短歌というか和歌
というかのやわらかい花の歌でさすがうまいしきれいで好きだった。
そういうのもあり、シニカルもり、という幅の広い歌集。いろんな角度で
語り、論じることのできる歌集だと思う。歌数も多いよね。
前の黒い歌集と対照的に、白いきれいな本。持っててうれしい本。
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TITLE: 『黒耀宮』
AUTHOR: シキ
DATE: 08/01/2009 11:09:43
STATUS: Publish
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BODY:
『黒耀宮』黒瀬珂瀾歌集(黒瀬珂瀾/ながらみ書房)

第一歌集。2002年刊。

表紙が竹田やよいさんでびっくりする。
全体的に懐かしく思う。JUNEみたいだ、と思う。全体のトーンが。
序の春日井建氏の素晴らしい賛辞も歌も「最後に」というあとがきも。
「物語を書き綴るつもりでした。」というその物語は、きっと昔のJUNE
みたいな物語なのではないか、と思う。

言葉選びの大仰さも端正さも、道具立てもうっとりするものばかりで、
我に返ると恥ずかしくなるくらいだ。でもうっとり酔わせたままにして
おいて欲しいし、うっとりさせたままにするほどにきれいな本だ。

エヴァネタがはいってるのが、ああ今読むことになったのも運命、とか
勝手な妄想モードに入っちゃう感じ。
永遠の夏。

好きすぎて困る。
歌全部書き写したいくらいだけどさすがにそれはダメだから、いくつか。
(ルビは()で漢字の後ろに書いてます。かっこわるいけど)
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 The world is mine とひくく呟けばはるけき空は迫りぬ吾に

 愛さるるのみにしあればうす蒼き四肢は気だるくみがかれてゆく

 ふと気づく受胎告知日 受胎せぬ精をおまへに放ちし後に

 月無くて白河夜船 黒猫が人見(ひとみ)で恋を告げに来るとか

 性欲が憎いと囁ける君が桜浴びれば目眩む吾ぞ

 パーティーの前にトイレでキスをして後は視線をはづす約束

 今日もまた渚カヲルが凍蝶の愛を語りに来る春である

 薔薇の芽を摘むほどの悪事しか知らぬ君を利口にしてあげようか

 儚(はかな)しといふはけなげに囁くといふことである 君に降る雪

 ほろほろと狂ひはじめた君を抱く 秋風の舞ふその背中から

 犬のごと愛を求むるおとうとを組み伏せてわが命は寒し

 青年が脱ぎたるシャツの背に浮かぶ塩の結晶を味はひてみる

 殺人を犯すときさへその口で謝るやうな奴だねおまへ

 「いつかきみの肩の窪みに黄金の蜜を注いで舐めてみたいよ」

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くらくらします。妄想暴走です。好きだ。かっこいい。素敵。うっとり。
読んでみてよかった。
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2009年7月

TITLE: 『ゲイの市長と呼ばれた男』上下
AUTHOR: シキ
DATE: 07/30/2009 21:55:18
STATUS: Publish
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BODY:
『ゲイの市長と呼ばれた男』上下 (ランディ・シルツ/草思社)

ハーヴェイ・ミルクとその時代

映画「ミルク」を見て、もっと知りたくて図書館で借りた。順番待ち
だったのでようやく。
基本的には、映画がすごく丁寧に素敵に作られていたんだなあと思う。
映画で知ったとおり、といえる。

ミルクは、かつてはクローゼットの中に隠れていた。軍隊にも入っていた。
明るく親しみやすく、たくさんの友達にいつもかこまれているのに、孤独に
見えた。
二十歳くらいの男の子が好み。
情熱的にロマンチックに、ラブレターや花束やオペラや食事で口説き落とし
愛をささげる。
政治という舞台を得て、いくつかの職業をふらふらしてきたのも落ち着いた。
政治に、ゲイとしての活動に、熱中した。
声をあげなくては。権利を勝ち取らなくては。だまって隠れているだけなんて
おかしい。ゲイだという理由だけで虐げられ仕事を奪われるなんて間違ってる。
希望を。
ゲイとして生きることに希望を。
マイノリティであることに怯えなくてもいい希望を。

1977年。そのころのゲイへの差別の不当さ激しさにぞっとする。
30年。すごく大昔というわけではないはずだ。どうしてそんなことが
まかりとおっていたのか。
そのことに、怒り、声をあげた、ミルクのような人たちがいたから、今が
あるのか。今、たぶんカミングアウトのハードルはミルクの頃よりずっと
下がっていると思う。でも、おおっぴらに激しく差別されることは減ったと
しても、たぶん差別も偏見も消えてはいない。

希望を。
それでも、希望を。
政治家には、実行力も判断力も、いろいろ必須だろうけど。やっぱり人の心を
動かすのは希望なんだと思える。
希望が欲しいよ。
誰も、差別や偏見で、権利を、命を奪われるなんてあってはならない。
許せない。絶対に。
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TITLE: 日本近代文学館 夏の文学教室
AUTHOR: シキ
DATE: 07/28/2009 19:34:55
STATUS: Publish
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BODY:
第46回日本近代文学館 夏の文学教室「旅のかたち、旅する心」
というのに行ってきました。
6日間連続であるようですが、私は今日だけ。作家さんが、テーマに
そったお話を一時間する、という感じ。対談もあるみたいです。
で。
今日は、藤田宜永さん、島田雅彦さん、吉増剛造さん。
もちろん目当ては島田さん~~♪そして吉増さん。二人が同じ日で幸せ!

申し訳ないけど藤田さんはあまり興味なく。えーと、取材旅行の余談とか
編集者はつきあうのが大変だ、みたいな話。
で、島田さんは、相変わらずとっても素敵素敵かっこいいかっこいい声~
とうっとり聞きました。「旅の日本史」というタイトル。

挨拶も前置きもなしに、いきなり、「なんか見返りがないと旅をする気がしない」
って感じで話スタート。
縄文人のDNAが、とか、塩の道、製鉄と権力、刀のうつくしさとかつくったことある
とか。ヴェルディのオペラの話もちらっと。お伊勢参りで旅の恥はかきすて、とか
巡礼の旅、東京もんはみんな流れ者なんだ、とか。通勤だって短い旅だ。
あえて家とは反対方向の下町へいってみるのも、発見につながる。
旅には発見がともなっていなくては。それが旅の見返りといえるでしょう。
と、あちこち壮大に話が広がり飛びつつも、きれいにまとまって終わる。これから
下町に飲みにいってきます、って。いいな~~。あ~かっこい~~。素敵です。

次は、吉増剛造さん。「旅のアイルランド―新作シネと」
新作のシネを見せてくれるようで、その準備。そして、プリントも。あの
マジックメモ、現在は裸のメモ、ネイキッド・ライティングなどど呼んでいるらしい、
あのびっしりとくねくねとしたメモのコピーが配られる。
アイルランドの旅、猫町、イエイツ、もろもろ、お話がうねうねと続き、メモの
読み上げの時間がなくなる。シネも、やっぱりすごくすごく不思議。
凄い。すごくすごい。ずっと圧倒されっぱなし。絶対あの人だけなんか違う回路が
ひらいてるんだ。凄い。詩人って。すごい。
メモのカラーのコピーは申し込んだら送ってくれるそうで。どうしよう~~。
ともかくやっぱりすっごく圧倒される。感激でした。

ただ、なんかマナーの悪い人とかがうるさくてイラっともした。。もううう~。
暇つぶしにきてんのかなんなのか。せめてうるさくしないで黙ってて欲しいよ。。。
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TITLE: 『ポケットの中のレワニワ』上下
AUTHOR: シキ
DATE: 07/21/2009 17:12:26
STATUS: Publish
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BODY:
『ポケットの中のレワニワ』上下(伊井直行/講談社)

俺 は、コールセンターに勤める派遣社員。
その上司にあたる町村さん、ティアンは、小学生のころの同級生。
徳永さんは、親会社にあたるところとのつなぎ役的な気さくな人。
ある日曜日。
野球の応援に行く、という行き先が、たまたま俺とティアンとが
住んでいた団地の近くだったので、一緒に出かけた。
そこで再会したかつての同級生。
それから、ティアンの様子が、どこかおかしくなる。

上下巻だけどそれほど分厚くもなく、読み始めるとさくさく進む。
なんだろうどうなってるんだろう、と。
俺、こと、安賀多ことガタ、は、派遣社員で未来もねーし、家庭の
事情は複雑だったりもする。
ティアンは、日本人だけども、ベトナム人とのハーフ、ということで
それなりに苦労や複雑な事情やらを抱えている。
アガタはティアンが好き。でもどうにもなってない。
ふわふわと居心地のいいままでいられたらいいのに、そうもいかない。
一方的になつかれている義理の弟はひきこもりの2ちゃんねら。
なにかわからないことにはまりこんで、消えちゃう女の子と、それを
なんとかとりもどしたいと願う男の子。
というと、なんか村上春樹みたいだなあという感じはするんだけれども。
なんかいろいろディティールでも、そう思ったりもするけど。

派遣でどーしよーもねー感じとか、ネット廃人とか、なかなかどよーんと
した状況のはずなんだけれども、明るく希望がある感じに読み終える。
外国人と日本人の確執、みたいなのも。さらっと描かれてますが。
そんなにさらっとしてていいのかなあと思わなくもない、けど。
文学の希望だなあ。
結局ティアンのトラブルがなんだったのか、曖昧なままなんだけど、
それはもういいのかなあ。

子供のころの話。今の話。現実の話。夢の中みたいな話。夢なのか現実なのか
わかんない話。すんなりと読んで、おおっとこれはどうなんだ、とやや混乱。
その混乱もいい感じ。

そして勝手ながら、レワニワのイメージが、山崎先生。。。と思っちゃった。。。
吉田戦車の 伝染るんです のね。あああ。笑っちゃうというか。シュール。
ま。そんなこんなで、引き込まれて読みました。
がんばろー。
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TITLE: 『ナイン・テイラーズ』
AUTHOR: シキ
DATE: 07/18/2009 13:10:59
STATUS: Publish
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BODY:
『ナイン・テイラーズ』(ドロシー・L・セイヤーズ/創元推理文庫)

ピーター・ウィムジイ卿は旅の途中、車を溝にはめてしまう。
助けを求めたのは近くの村。
フェンチャーチ・セント・ポール。
小さな村だが、立派な教会がある。立派な鐘も。
迷い込んだ新年の珍客としてもてなされ、風邪で寝込んだ鐘のつき手の
かわりに、真夜中から朝の9時まで鐘を鳴らすことになる。

というわけで、前に読んだのからだいぶ飛ばして。長編第9作目、みたい。
一応別にこれだけを読んでもなにがなんだかわからないってことはない。
わからないのは、鳴鐘術とかだよなー。かなり丁寧にたっぷり説明が
あるけど、全然わからない。イギリスの教会って、そういうことやってんの???
まーそこはさらっと読みながしてしまいました。

最初が冬で、ということもあってなのか、全体的にいつも寒いというか、
湿っぽくて暗くて陰鬱たる雰囲気と思う。
最後には大洪水になったりして。なかなか壮大。
死体の様子もかなり悲惨な感じ。でもあんまり猟奇的とか残虐とかの
印象はないのは、ウィムジイ卿とかの飄々とした魅力でしょうか。
まーでも、面白いかどうかというと。私の好みとしては、そんなには。。。と
いう感じ。
ヒラリーという少女の後見人っぽくなるみたいだけど、この女の子と
今後どーにかなるのか?うーん。まあ、そういうのもほんとどうでもい。。。
従僕のバンターくんの出番も少ないしー。物足りない。。。

解説が巽昌章という人で、この話、京極夏彦の『魍魎の匣』と似た手ごたえ、
と書いてましたが。(他にもいろんなたくさんの推理小説をあげてつらつら
と解説書いてくれてますが)
そ、そうなんだ~~。
んんんんー。
なかなか納得はできませんが。

ところで、なんでこんなところに京極?とびっくり。かなり昔の小説を読んでる
つもりだったんだけど。この本の発表は1934年みたい。この文庫の発売は1998年。
50年もたってから翻訳されたのか?再版的なものなのかよく知らないけど。。。
ま、ミステリの歴史そのものが19世紀半ばくらいから、って感じかなあと思うと、
百年二百年ほどの歴史か。古い小説っていってもそんなでもないんだっけ、と思う。
それでも、高等遊民なお貴族様がいて、とっても素敵。
また他のも、のんびり読んでみようかなあというところだ。
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TITLE: 『黄石公の犬』
AUTHOR: シキ
DATE: 07/13/2009 10:54:51
STATUS: Publish
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BODY:
『黄石公の犬』(夢枕獏/徳間ノベルズ)

闇狩り師のシリーズ。ひっさびさの新刊。

老人が犬をつれている。
その老人と、犬には、なにやら不思議な力があるらしい。
なくしたものを見つけてくれたりする。厭なヤツをいやな目にあわせる
ことができたりする。
“お犬さま”。
彼らはそういうものなのではないか。

話しは二つで、この「黄石公の犬」と「媼」。黄石公のほうが、中篇、
といった長さ。
どっちも、ああ闇狩り師だーという作品で、ああ久しぶりに乱蔵を見た読んだ、
という満足感はあり。
しかし、乱蔵が、30代半ばくらい、ってことで、あーそういやそうだっけ、
ああああわたし、乱蔵よりも年上になってる感じか???と、混乱。昔は
当然ながら、乱蔵って自分よりずっと年上な大人だったのに。。。
あとがきよると、15年ぶりだか20年ぶりだかの、闇狩り師新刊。って作者も
わかんないくらいの久々さ。
初出を見ると、黄石公が2000年から2008年にかけてのSFJapnで連載。
8年がかりの連載なんて、誰がフォローできんだよ。。
媼 は、1986年のSFアドベンチャーに載ったやつだそうで。

はるばときてしまった。

と、感慨にふけるしかないじゃないか。

ま、好きですけどね。
闇狩り師の新装版がこれから出るらしい。でも昔のもちゃんと私持ってるよ。
買ってるよ。ずっといつもいつも、獏さんの新刊楽しみに待ってるよ。
新装版とかももちろんいいけど、(でもさすがにもう買わねーぞ~~~)
物語の続きを出してよ。
サボってないよ、って獏さんはあとがきに書いてるけど、私の手元に届かなくちゃ
意味がないんだよ。私にとっては。読者が読んでこそ。でしょう?獏さんはそう
言ってくれる作家でしょう?「絶対におもしろい」から、読め!って、そうやって
ずっと物語をうみだして読者に読ませてきたでしょう?
読ませてくれ。
もっともっともっともっと読ませてくれー。
キマイラを。あの物語を、途中にしてしまわないでくれ。
読ませてくれー!
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TITLE: 「東京アートダイバー」
AUTHOR: シキ
DATE: 07/12/2009 00:30:20
STATUS: Publish
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BODY:
中沢新一の、「東京アートダイバー」という講座へ行ってきた。
コレ↓
http://www.culture.aoyamabc.co.jp/nakazawashinithitokyoartdiver_contents.html

第一回ゲストは伊藤豊雄さん。建築家。
知らなかったのですが、お話、とっても面白かった!
ちゃんと理解できたという自信はないけれども、自分のためにまとめ。
あくまで私個人的理解の範疇での覚書です。

講座のタイトル「東京アートダイバー」は、もちろん「アースダイバー」をふまえて。
東京の無意識。人間の外にあるもの、自然の理法とでもいうものが、影響して
いる、決定してきている部分が確かにあるのではないか。そういうところを
話し合えるゲストをお迎えして、とのことです。
建築、というのは、反自然なものではないか。
土地の、自然のうねり、渦巻き、螺旋を押さえつけちゃうもの。しかし、伊藤さんの
建築は、自然を設計にとりこもうとしているみたい。
今までの作品のいくつかの写真を見る。
すごく不思議。
壁で仕切り、地上なのに地下空間。しかし中は流動的。まる。うずまき。
諏訪湖のそばの美術館は、船みたいといわれるけれど、もっと自然現象的なものを
イメージしている。水平虹。
スペインの湖のそばには、大きな貝のようなスパイラルな建築。
建築というよりは、オブジェのようだった。まだ未完成。そして、建築構想中なのが
台湾のオペラハウス。今建築会社待ち、みたい。
とっても有機的に見える。今まで見たことない、どことなく内臓みたいな建築。
すごい不思議。完成するのかなあ。凄い。
座・高円寺 も。これは見に行こうと思った。テントみたいな建築だそうで。
原っぱにテントをたてる。
サーカスのように。アングラ演劇のように。それは、建築以前の、まだ未分化な、
生まれたばかりのものが膜につつまれている感じ。
重農主義。フィシス。自然。カラダ。自然は、非線形。人工的なものは線形。思考、言語。
農も建築も、土地と深く結びついているものなのに。伊藤さんの建築はそれを
忘れてない感じ。
抽象、には二つのレベルがある。普通に言うところの抽象、と、さらにそれをつきぬけた
ことばにできない感じの「抽象」。コルビジェとかは感じていたのかも。

二時間あっという間。
お二人がかなり盛り上がって楽しそうに話してくれてるのが伝わってきて、
まったく退屈しなかった。行ってよかった!
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TITLE: 映画 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 破』
AUTHOR: シキ
DATE: 07/10/2009 17:09:48
STATUS: Publish
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BODY:
映画 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 破』

やっと見に行けました。

というわけで、ネタバレあるよー。

始まると、もう、ものすごく違うのにびっくり。
序 の時は、確かにテレビとかと違うところもありつつも、
まあ総集編的なつくりだったけれども、破 は、ホントに 破!だ。
新キャラ、マリが出てるってこともあるし、アスカの名前も変わってる
し、(式波さん~)違ってるんだろうなあとは思ってたけど
すごい違う。
テレビ版のシーンもなくはないけれど。
そして勢いも。
キャラの性格なんかもかなり変化ありで。
端的にいえば、前向きなわかりやすいキャラたち。
で、昔からのファンにすると、何でこんな風に変化してるんだ、と
考え込むことになり、初めて見ましたー、って場合には、わかりやすくて
いいんじゃないかと。

ここんとこ私は立て続けに、ロボットとかマシーンとか大迫力の
どっかんどっかん実写(CG)の大作、ターミネーター4とか
トランスフォーマーリベンジ とか見てきてるだけど。
やっぱアニメも最高~~!
やっぱエヴァ凄い。かっこいい。疾走!戦闘かっこいいいいい!!
使徒もすっごいかっこいい。
使徒強い~~~。
戦いの衝撃も凄くて。

「綾波を返せ」
のあとからはずっと涙がぽろぽろぽろぽろ。
凄すぎて。
ウテナとアンシーみたいだった。
その手を、早く。

カヲルくんはやっぱり、出番少ないのに、一番の意味深キャラで
素敵すぎて死んじゃう。かっこいー。

そして、続く、わけで。
どうなるのどうするの。
どう結末が、つくの。

エヴァの物語に、ついに結末がつくんだろうか。早く次が、見たい。

アスカがどうなったのか、とか。
今回、レイよりアスカの孤独が辛くて、哀しかった。
マリはなんか飄々としてて、にゃーとかいってて可愛いけど、どんな
企みがあるんだろう。
なんにせよ、萌えキャラとしてのサービスは満点。
アスカもレイもミサトさんもだけど。
リツコとかの出番は減って、重要度も減ってる感じ。いっそう
ヲタ男子へのサービスサービス~、って感じ。
加持さんとか、カヲルくんもで、腐な方面にもサービスサービス~、
て感じです。

たぶんもう一回くらいは見に行きそうなワタシ。。。
衝撃衝撃衝撃!ではなく、ちょっと落ち着いてよく見たいです。

次回にも期待!!!
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TITLE: 『アンダーグラウンド』
AUTHOR: シキ
DATE: 07/09/2009 23:53:53
STATUS: Publish
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BODY:
『アンダーグラウンド』(村上春樹/講談社)

『1Q84』を読んだんだけど(日記にはまだ書いてないけど)
やっぱり『アンダーグラウンド』を読んでおこうか、と、思った。

オウムが東京の地下鉄にサリンを撒いた。
1995年3月30日。連休のはざまの月曜日。よく晴れた日だった。
あの日、あの場所にいた人に。
インタビューをし、それを文章にした本。
本として、文章にして、まとめたのは村上春樹だけれども、それぞれの
人の語ったことをできるかぎり忠実に文章化したものだそうです。

小説ではなく、それは事件だったこと。
そのことを、私は体験はしていないけれども、リアルタイムとして
テレビのニュースで知った。
その後の騒動も知ってる。あくまで、テレビのニュース、新聞の記事、
などとして、だけれども。
それでも、あの、非日常な感じ、そのことを思うと暗澹たる気分になる
感じは、今でも消えない。

村上春樹、目をそむけずに、それを知りたいと、ほんとうに話を聞きたいと
思い、実行したのは凄いと思う。

それぞれの人の話は、ほんとうに、それぞれなんだけれども。
悪夢のようなものを見る。とか。
それは、すごく、村上春樹の小説に近いものを感じる。もちろん、村上春樹が
文章化したことだから、そうなるのはある程度仕方ないのかもしれないとしても。

やみくろだ。
と、私もいつのまにか思っていた。いたような気がする。

阪神大震災と、オウムの事件と。あれからどこかずれてしまったのではないか。
どこか違う場所にきてしまったのではないか。
そう感じているような気がする。
たぶん、ひきずられてるけど。

どうすればいいのかわからない。

でも考えることを放棄はしないようにしたい。
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TITLE: 映画「トランスフォーマー リベンジ」
AUTHOR: シキ
DATE: 07/08/2009 14:53:34
STATUS: Publish
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BODY:
映画 「トランスフォーマー リベンジ」

地球に残り、ディセプティコンの残党と、軍と協同して闘うオプティマス・プライムたち。
サムは大学へ行くために、家を出るところ。
ミカエラとは遠距離恋愛になるけれど。
バンブルビーもつれていけないよ、と、別れるけれど。
しかし、あの時の服に、オールスパークのかけらが残っていた。
再び狙われるサム。
メガトロンの復活。
宇宙から、ザ・フォールンも地球を狙っていた。

前作にも増して、トランスフォーマーがじゃんじゃん出てきてぎゅいんぎゅいん変形
して、激しく戦います!!!!!
すっごい!

人間の登場人物はほぼ前作を引き継いでいて、サムもミカエラもがんばってるし、
セクター7解散になり肉屋やってるあの彼も、今回大活躍。
レノックス少佐、前より昇進してるみたい。
も~~~かっこいい!!

トランスフォーマー同士の戦いも、空軍もろもろの戦いも、すっごい!
どっかんどっかん派手!派手!派手!
トランスフォームしまくり!
ロボット~~!メカ~!ごつごつのメカメカ~!かっこいい~!
くはー!戦闘機!戦闘ヘリ!空母!潜水艦!かっこいいかっこいいかっこいい~!

随所にはさまる笑いは、まあ、アメリカンな感じなんでしょうか、ほどほど
馬鹿馬鹿しく。
みんなものすごいよく喋る喋る。早口やなあと関心。
みんなタフだなあと感心。死ぬってー。
バンブルビーがサム大好きで可愛いかったり。ビーとの別れ話はまるっきり
女との別れ話だったよ。可愛いなあもう。

ストーリーのほうもそれなりに楽しめたし。
おわーすげーかっけー!とスカッと満喫しました。
映画館で見ないとつまんないですよ。
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TITLE: 『乱鴉の島』
AUTHOR: シキ
DATE: 07/07/2009 10:33:52
STATUS: Publish
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BODY:
『乱鴉の島』(有栖川有栖/講談社ノベルズ)

火村は休暇にでもいったら、とすすめられるままに、熊野灘のはずれの
島へ小旅行にでかける。ちょうど一休みしたいと思っていた有栖と一緒に。
烏島。
そこは烏が乱れ飛び、謎めいた人々の集う孤島だった。

というわけで、絶海の孤島ものですね。
久しぶりに読んでみたありす。最初に単行本出たのが2006年みたい。この
ノベルズが2008年ですね。
クローン問題だったり、たぶんホリエモンがモデルなのかな~という人物が
いたりと、時事ネタもりこんでいる感じ。

「こんな奇妙な事件は聞いたことがない」

とのことですが。
奇妙、かなあ。
うーん。
すみません私はそんなに驚きもせず奇妙とも感じなくて。。。
うーん。
たぶんこういうのには、ありすは似合わない。イメージするのは森博嗣だなあ。

これ、「本格ミステリベスト10」の堂々一位に輝いた、そうです。
そ、そうなんだ。
私があんまり新本格とかミステリとかを面白がれなくなってるのか単に
相性が悪いのか。まあもともと有栖川有栖は好きでもなんでもないので。
なら読むなよ、という気もするけどー、それなりにひととおり読みつくして
きたので。。。図書館であったとき、そういえばなんかで一位だった気がする
と思い、面白いのかなと思い。。。
一気読みはしました。
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TITLE: マンガと本、3冊分
AUTHOR: シキ
DATE: 07/06/2009 10:00:44
STATUS: Publish
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BODY:
このごろ読んだもの、いくつかまとめて。

『瓦礫の矜持』(五條瑛/中公文庫)

市民の権利を守るために、公職の不正を許さないために、活動する団体
コモン・フューチャー。
かつて妹をストーカーに殺された神楽は、警察を許せないでいた。
コモン・フューチャーに転職してきたところで出会う人々によって、
正義とは何か、考えがゆらぐことになる。

と、単行本も買ったなあ読んだなあと思いつつ、やっぱ文庫になってるのを
見ると、うれしくてまた買っちゃった。
双子の歌川兄弟とか、黒羽さんとか、神楽くんも、いいキャラだと思う。
事件を起こすまでが非常に丁寧、なのに、事件そのもの、その結末はごく
あっさりと終わってて、もうちょっと長くてもいいんじゃないのかーと思う。
うーん、ちょっといろいろ弱いかなとも思うので、この一冊読みきりくらいが
妥当なんだろうか。でもまた別の話、とかで、読めるとうれしいかもしれない。

『黒執事』7巻(枢やな/Gファンタジーコミックス)

サーカス編の佳境、かな。前巻よりはちょっと面白かった、ので、一応続きも
読もうかな、ってところか。
でもこれ弱いなー。お父さん、である伯爵。うつくしいものに激しく憧れ
狂気に陥る、ってのはステキなんだけど、その描写が。あとがきなんかでがんばって
議論してつめたみたいだけど、それでも甘いなーと思うよ。
たしかに、印象としては、シエルパパステキ☆ってなるわなー。

『プルートウ』8巻(浦沢直樹×手塚治虫/ビックコミックス)

完結。
悲しみを。
憎しみではなく哀しみを。
愛と平和。
ことばにすればなんて陳腐な。なんてうすっぺらく響くようになってしまったことか。
それでも。
愛を。
憎しみのない世界を。
哀しみのない世界を。
願う作品ですね。

読み終わってから、手塚治虫の原作を読みました。(愛蔵版の付録の)
あの作品をよくこんな作品に仕上げたものだなあと感動。
もちろん、手塚治虫の原作も、ここまでのマンガを描かせるほどの力のあるもの
だったからこそだ、というのがわかって。
ロボットに心がやどる。
ひとよりも優しい純粋な愛だ。
アトムたちに、涙を流させたくはないね。
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TITLE: 映画 「ターミネーター 4」
AUTHOR: シキ
DATE: 07/01/2009 15:30:36
STATUS: Publish
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BODY:
映画「ターミネーター4」

見に行ってきました~。すっごく楽しみにしていったんだけど、
すっごく、というほど面白くてたまんねえ!ってわけじゃない、かなあ。
これはやはり、期待をふくらませすぎてたかなあ、と。

お話は、予告なんかでばんばんやってるとおり。
スカイネット、マシーンと、ジョン・コナーたち抵抗軍との戦い。
最初から最後までドンパチやってました。
なので、おお~~~機械~~~~!!!
おお~~~~どっかんどっかーん!!!
と満喫するには、やっぱり映画館で見てよかった~、と満足です。

んが、なんでそんなにスカイネットがカイル・リースや
ジョン・コナーをマークしてるんだよ、とかなにかと細々疑問。。。
ジョンはこの映画の最初でまだ抵抗軍の一員、優秀な兵士ではあるものの
部隊長くらいな感じ。
カイルなんてまだ10代で抵抗軍の一員ですらない。
カイルが重要だ、ってのはジョンしか知らないことなのでは。
んー。
マシンが過去のデータとか調べ上げて、ってことなのか。。。
最初の時に、一応警察につかまってそれなりに調書とったり
サラは精神病院にいる間になにかと治療ってことで記録とられたり
してから、かなあ。
でもなあ。
まあでも、細かいことは気にしないのが一番か。

マーカスもまあそこそこかなあ。

今回この映画では、今までのシリーズの(3はわりとなかったことに。。。)
いいとこどりな名シーンの再現みたいのがあったりして
シリーズなんだ、続編なんだ、って強調してる感じ。
テレビで1~3やってたのを見て十分復習していけたので
それなりにニヤリとかもしました。
ま、それも別に気にしなくてもいいと思うけど。

クリスチャン・ベイルはやっぱりかっこよくって素敵☆
3の時のジョンはほんとなかったことにして。。。
ひどかったと思う。。。
ターミネーターのT-600がこの映画ではメインで。800が
開発されたばかり、ってところ。
シュワの顔も出ててまたニヤリ。すぐ骨格だけになるけど。

しかしやっぱり。1と2が完璧で最高。
私にとっては特に2が完璧で最高。

ドンパチやってますとか兵器盛りだくさんとかマシーンいっぱい!とか
十分わくっとしたけれども。
4は、ええ、まあ、なかったことにしなくてもいいと思う。
まだ続編作るのかしらね。
あれば見るかなあ。
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2009年6月

TITLE: 『フェルマータ』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/30/2009 16:44:30
STATUS: Publish
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BODY:
『フェルマータ』(ニコルソン・ベイカー/白水社)

これは僕の自伝だ。
アーノルド・ストライン。アーノルド、というよりも縮めて
アーノ、というほうが自分では気に入っている。
年は35。仕事はタイプ。派遣社員。
僕にはちょっとした力がある。指をぱちん、で、宇宙の時間の流れを
とめることができる。世界がとまってる。動き回れるのは僕だけ。
で、僕がやることは。
もっぱら性的な興味を満たすこと。
でも女性にたいして少しでも怖い思いをさせるつもりはない。
最大限の敬意をもって、心からの愛をもって、服を脱がせて眺めさせて
もらったり、ちょっと抱きしめさせてもらったりするだけ。
ぱちん。
時間をもとにもどしたときに、誰にも、もちろんその本人にも気づかれる
ことは絶対にない。

ってわけで、アーノくんの都合のいい一人語りなわけです。
うーん。
一応戸籍上生物学上女性である私としては、勝手なことを、と怒るべきなのか。
しかし男ってのはこんなにも無邪気にバカでエロスなのか。。。まあ
どの程度リアルなのかは深く追求しないけど。
小学生の頃、セクシーな先生のおっぱいを見たい。見たい。という強い情熱
から、力が目覚めた、というか。時間をとめるのも、偶然みたいなきっかけが
必要、で、安定していつでも好きなときに使えるわけでなくて、力が去って
いってしまうこともある、とか。
いろんな方法を試したり苦労したり、非常に馬鹿馬鹿しくもあり楽しくもあり、
かなあ。
目をつけた女性に、自分で書いたポルノを読ませるために時間をとめて必死で
タイプしたり。
せっかく時間をとめるなんてすごいことができるのに、なんかもっと悪いこと
しようよ。金儲け泥棒とか。ってことはできないチキン、あるいは良心的、って
のがほほえましい。かなあ。
あんまり微笑ましいとかいってるのもどうかって気はするけど。
と、微妙に複雑に思いながらも、うむうむがんばれよアーノくん、と、
おおむね楽しく読みました。
下ネタがダメな人にはまったく無理かと思う。
でも平気ならいーんじゃないかな。うんうん。
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TITLE: 「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」(ネタバレ)2
AUTHOR: シキ
DATE: 06/29/2009 16:35:20
STATUS: Publish
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BODY:
*下、1の続き。

犯人とクラインとの対面、銃を構えるクラインをバットで叩きのめして。
シャツを切り裂いて、犯人がクラインの腕に喰らいつくの!!!!!!
なんというエロス。血塗れの暴力の。
その冒頭だけで死にそうでした。凄い。一気に私も同化する。
おぞましい芸術に。
芸術じゃない。彼は殺人犯だ。連続殺人犯だ。
精神病院、白い部屋。白い服。考え込むクライン。自らを傷つけるクライン。
同化する。
同化する。
同化する。

殺人犯と刑事。死ぬほど好きだ。
2年前、ってことで、ジョシュくんがお髭なしの、ちょっと若者、ウブい感じ
だったりもして。でも狂ってく。
やっぱりジョシュくんはぬぼーっとしてるなあ~と、とてもとっても素敵で
かっこよくって、脱ぐのも脱がされるのも最高!好き大好き!
血塗れ。
狂ってる。
最高!大好き!!!!!

映画は、クラインがシタオを探してるってことで、フラッシュバックで、って
ことなんだけど、もー、ストーリーもなんも、シタオもマフィアもどーでもいいや。
クラインに心奪われて、私の妄想力で脳内補完1200%。
凄すぎる映画のイメージ。
前宣伝見てるときには、なんかキムタクのことばっか言うし、どうしようかなあと
思ってたけれども、でも見るのやめなくてよかった!
自分に他人の傷を引き受けて、とか、乙一ので映画化されたのもあったなあとか
思ったけど、でも、それってパタリロのフライミートゥーザムーンだよね、と
また思いつつ。だからシタオはなあ。
あのあからさまなキリスト教の味付けも。。。
うっかり、聖☆おにいさん のイエスを思い浮かべて、ちょっ、そんな痛いのイヤ
だから!ウリエル呼ぶから!とか思って笑いそうに。うう。もー宗教絡みは
おにいさんsのせいで雑念が入りまくりで困る。。。

見に行って本当によかった。監督のイメージの力?監督の狂気に同化する。。。。
しばらくぼーぜんとしてまだ非日常にいるみたい。こころが
あっちにいったっきりみたい。凄く凄かったよかった。

この監督が、次、村上春樹の『ノルウェイの森』を撮るそうで。。。
それなら見ようかなあと思うけど。。。どうなんだろうなあ。
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TITLE: 「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」(ネタバレ)1
AUTHOR: シキ
DATE: 06/29/2009 16:34:04
STATUS: Publish
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BODY:
映画「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」 トライ・アン・ユン監督

探偵、クライン。元刑事。
アジアで行方不明になった息子を探して欲しいという依頼を受ける。
全権委任。経費無制限。息子の名前はシタオ。
消息が途絶えたフィリピンへ向かったクライン。
彼の前にシタオを追っていた探偵からの情報によると、シタオは殺された、
という。
しかし、香港での情報が新たに寄せられる。シタオはそこにいるのか。
香港へ向かったクラインは、刑事仲間だったメン・ジーに情報を求める。
無慈悲な香港マフィアのドンポを追っていたメン。女が連れ去られ
る事態に、ドンポは怒り狂っていた。
他人の傷を自分に引き受け、いつも傷ついているシタオ。
刑事をやめた2年前の事件のフラッシュバックに苦しむクライン。
冷酷なマフィアでありながら、女を深く愛しているドンポ。
男達の、深い、傷。

前宣伝なんかではキムタクばっか、男達のうつくしいハダカのことばっか
言ってましたが。
フランス映画ですね。この監督のは、『青いパパイヤの香り』を見たことが
あって。あああの雰囲気。
もちろん全然違うのだけれども。
湿気の多い感じ。草。雨。汗に濡れて。

イケメン俳優が脱ぐぞ~♪ってな気分で見に行くと酷い目にあうみたい。
フジテレビがガンガン宣伝するようなタイプの映画じゃない。
激しい暴力。血塗れ。グロテスク。そういうのがダメ~ってきゃあきゃあいう
女の子やらオバサマやらは、気持ち悪くなるみたいな。ネットで評判みてみた
けど、気持ち悪いとか気分悪いとか多々ありました。
私はそんなことないんだけど。

私は心奪われてしまいました。。。
キリストモチーフなキムタクはわりとどうでもよくて、ボスで残酷なのに
ナイーブなイ・ビョンホンもまあ、かっこいいねくらいで。
主役はクライン。ジョシュ・ハートネットだろう。
2年前。
何があったのか。

少しずつフラッシュバックで明らかになる。
連続殺人犯を追っていたクライン。犯人の考えることを考え、行動を追い続けた
27ヶ月。クラインは犯人に同化した。
犯人は人を殺して、それで芸術をつくる。彫刻。彫像。
人体にグロテスクに開く口、歯。捩れ、組み合わされたカラダ。
早朝4時に、一人でこい、と、呼び出されたクライン。犯人は彼を選んだ。
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TITLE: 『やんごとなき読者』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/23/2009 09:20:34
STATUS: Publish
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BODY:
『やんごとなき読者』(アラン・ベネット/白水社)

イギリス。
女王の犬が、宮殿にやってきていた移動図書館のあたりでうるさく
吠えた。
「やかましくてごめんなさいね」
と、侘びを言いに足を踏み入れた女王は、礼儀として一冊、本を
借りていくことにした。
それがはじまり。
いったん読み出した本は最後まで読む。義務としてマナーとして、
そういうふうに育てられたのよ、という女王は、次々と本を読み始め、
読書にすっかりはまっていく。

という、軽いユーモアのお話。女王様ですから。なんだか有名作家
や写真家たちなどなどにも実際に会ったわ、でもあの頃は本のことなんて
興味なくて、という感じだったりして、やーんいいですね、って、読み
ながらくすくすしたり突っ込んだりしてさらっと一気読みでした。
イギリスのお貴族さまとか上流階級は、お馬鹿でなくてはならない、って
のがお約束みたいなものだそうで。
ああそういえば、解説にもあったように、ジーヴスものだって、お馬鹿な
お貴族のぼっちゃまと完璧な執事、で。そう、完璧な執事、つまり主は
ちょっとなんだかね、っていうパターンですね。
女王様も、いろんな物事に、公務に、公平に興味を持つべき、だけれども、
何かにはまる、ってのは好ましくない状態。
でも読書って楽しいわ、と目覚めていく感じは、すごーく、うんうん、って
こっちも楽しく読んだ。
いいな~。

最初に女王の読書の案内役になる、もとは厨房の下っ端だったノーマン少年。
彼が本を選ぶ基準はもっぱら著者がゲイであるかどうか、ってことだったり
して、ああさすがイギリス。
私もそれはすごく重要!と思ったりして。
この本の中に出てくる本は、うーん、ほとんどは知らない読んでない(^^;
マキューアンとかカズオ・イシグロくらいか、知ってる、と思えたのは。
あーあとまあ古典的なのとか。やはりプルーストは読むべきですか。。とか
悩む。うう~ん。いずれ。。。
『僕の犬チューリップ』J・R・アカーリー、というの読んでみたい。最初に
ノーマンが女王におすすめしたやつ。(でも検索で見つけられない。ないのかな?未翻訳?)
犬の本なら気に入るのではないか。

ラストもなかなか素敵で、勝手ながら女王陛下万歳、と思っておきました。
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TITLE: 『邪魅の雫』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/22/2009 12:28:56
STATUS: Publish
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BODY:
『邪魅の雫』(京極夏彦/講談社文庫)

あの探偵の縁談話。
しかし、見合いをする以前に次々破談になるのはおかしいじゃないか。
親類である今出川から相談がもちかけられる。
馬鹿馬鹿しく可笑しい話だ、とのんきに聞いていた益田はしかし、
気の重い調査を始めることになる。

人が、死ぬ。

文庫、分冊じゃないやつを買いました。講談社から出るのはこれで
最後ってことらしい。ノベルズの時も分厚かったけれども、文庫で持つと
ありえないくらいの分厚さだー。読んでる最中に真ん中くらいまでくると
背表紙真っ二つになって本が壊れるかと、心配しちゃった。
これは文庫だけど持ち歩き本にはならないなあ。。。というわけでうちで
集中して読む。再読とはいえ、やっぱり切なくなる。エノキヅさーん。
で、やっぱり、関口くんやら青木くんやらがなんかがんばって頼もしい
感じなのも、うるうるもんだ。(とはいえ、やっぱり関くんはいるだけか)
京極堂が優しいじゃないか。
エノさんがつらいから。
ううー。大好きだー。だいっすきだ~っ!

さて今後、このシリーズは出るのかしら。読み終わった瞬間から、もう
この次が、新しいのが、エノキヅさんのことが、読みたい読みたい読みたい
読みたいーと思う。
エノキヅさんに女なんかいらないわ!(と、邪なことを考えますよっと。。。)
エノキヅさんがどっかんどっかん大活躍して京極堂ががっちり閉める小説
を、読みたいです。もっともっとー。
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TITLE: 『トンデモ科学の世界』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/19/2009 12:39:35
STATUS: Publish
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BODY:
『トンデモ科学の世界』(竹内薫+茂木健一郎/徳間書店)

トンデモ本の世界 を、面白おかしく楽しんでると学会のいうところの
科学は、受験科学だ!
トンデモ学説とされているものが将来正しいとなる可能性が大いにある!
ってな感じで、いろんな学者のいろんな学説を、なんかとんでもない
というかすごすぎてついていけないけど、なんか凄くていいじゃん!
という本。
って、えーと、ちゃんと説明できないけど。
いろんな学者がいていろんな説があるんだな~。

後半の茂木さんのが不思議具合が大きくて面白かったかも。
というか、心脳問題が!と熱く語ろうとしてくれてるんだけども、
なんか誰にも通じないし誰もわかってない!!
という熱い思いがひしひしと伝わる。

この本、1995年に出てます。昔なんだねー。茂木さんは自分の著作、
一般向け的な著作は出してない頃みたい。
肩書きっぽいのは「生物物理学者。英国ケンブリッジ大学生理学研究所
研究員」ってなってます。
今テレビにもしょっちゅう出て、新書やら文庫やらで一般向けの本を
どんどん出して、あなたは何者ですか偉い人みたいだけど?というのに
なる、なりはじめのところなのでしょうか。
今、マスコミ的活動のほうが忙しいのではないのか?研究ってできてるの?
と、まあ、大きなお世話なことを思ったり。

しかし紹介されてるの、何が凄いのかトンデモなのか、私に知識が
なさすぎてあんまりはピンときません(^^;馬鹿や自分。

興味もったのは、ロジャー・ペンローズ『皇帝の新しい心』とか『心の影』
とか。面白そうな気がした。でもきっと、気がしただけで、私が読んでも
わかんないんだろうなあ~。

科学の世界も最初は発想が肝心なわけで、それは直感とか想像力、で。
面白い。
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TITLE: 『森博嗣の半熟セミナ 博士、質問があります!』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/18/2009 09:01:06
STATUS: Publish
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『森博嗣の半熟セミナ 博士、質問があります!』(森博嗣/講談社)

科学問答60題!

2005年10月から、2008年3月までの二年半、『日経パソコン』(隔週刊)
に連載した「森博嗣の半熟セミナ」をそのまま本にしたもの。
だそうです。
その前の連載が「森博嗣のTOOL BOX」で、こっちは自分で本を
買った。その時には日経BPから出てたし、(どうやらその後、中公文庫
になってるっぽい。道具箱とかいう名前で)写真が素敵でいい本だと思った
からいいんだけど。
この半熟セミナは、なんで講談社から出てるんだろう。値段も高いですよ。
薄いし。ハードカバーでカラーだし紙も厚めだしとかかもしれないけど
でもTOOLBOXだってそんなで、さらに値段これより安かったし。
まあつまり、講談社も森博嗣もボッタクリじゃね?というものすごい不信感。
大人の事情はまったくわかりませんが(出版業界のことは全然知らないし)
まあその、こんな風に思っちゃうようになっちゃってる自分があさましい感じー。ともあれ、もう自分の貧しい懐からの出費はできないな。
ああでも百年密室シリーズの完結が出たら買うかも。ああもう。馬鹿。

で、本の中身は。
科学問答、ってとおりに、博士と助手の会話で、自転車が倒れないのはどうして?
とか、飛行機の話とか鉄道の話とか、ちょっとした科学的疑問に答えよう、という感じ。
でもこの本でなくては、という感じは私にはしなくて、うーん。
私は科学とか理系的なことはちっともわかってないけど、ふーんとかへーとかいう
程度の知識で、凄い面白い新発見が書いてあるわけじゃなくて(そんな新発見がこんな
軽い読み物になってるわけないか)ちょうどいい軽~く読める本だった、かな。
雑誌で、こういうカラーで見開きページで、さらっと読めてふむふむ、とそこそこ
楽しくて、というページがあるのは歓迎だと思うけど、(そういう趣旨の文章だし)
この本わざわざ買うかなあ????
まあファンのための本なんでしょう。

って、こういうことをぐだぐだ書いて見苦しいですね。
かつてすごくハマっていた、というわけで、自分自身の勝手な都合でぐちゃぐちゃ
書いてたりします。もうやめた、って読むのをやめたのに、暇ができて図書館で
すぐ借りられると読もうかなあとかしてる自分が見苦しいですね。
ぐだぐだは言わずに、適度に楽しんでいくようにしよ。
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TITLE: 『漱石とグールド』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/16/2009 12:14:03
STATUS: Publish
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『漱石とグールド』8人の「草枕」協奏曲(横田庄一郎編/朔北社)

アラン・ターニー
サダコ・グエン
ジョーン・ヘブ
石田一志
相澤昭八郎
河村満
長谷川勝彦
樋口覚

グレン・グールドが、15年にわたり漱石の『草枕』を愛読していた。
ということらしく、漱石とグールド、というテーマでそれぞれが書いた
ものを集めました。という本でした。
が、図書館で借りたんだけども、最後の最後んところでページがなくなってる。
がーん。借りる時には気づかなかった。。。
というわけであんまりちゃんと全部は読んでない。
グールドが『草枕』を愛読していたのか!ということにびっくりして
ちょっと借りてみた、というところ。なんか使えることがあるかなと思った
んだけども、うむむ、ちょっと私には使えない感じ。
パラパラと見てみた、程度で返却しちゃいます。ごめん。

漱石の『草枕』。えと、情に棹させば流される、みたいなあれだな。
昔読んだと思うけど、あんまりは覚えてない。漱石を読み漁ったのは高校生
のころだ。高校の図書館の新潮文庫で大体のとこは読んだと思う。
繰り返し読んだのは『こころ』くらい。(授業であったからさ)
忘れてる。でも漱石先生好きだ~という尊敬の思いは変わらず。自分もかなり
いい年にもなってきたし、また再読していきたいなあという思いはあるなあ。
あと、これは読まずにとっておこう、と思って、『明暗』だけは読んでない。
もったいなくて。
主要作品年代追って読んでいって、最後に『明暗』読みたいなあ。
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TITLE: 『女性を美しくする言葉』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/16/2009 09:29:23
STATUS: Publish
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BODY:
『女性を美しくする言葉』(中原淳一/イーストプレス)

 「美しい」と「醜い」をくらべれば、
 「美しい」ほうがいいのにきまっています。
 だから私たちの身のまわりのすべてを
 美しく彩りたいものではありませんか。

 内面に美しいものを持った人が外観が美しければ、 
 もっといいのではないでしょうか。

お友達がプレゼントしてくれました。わーい♪
中原淳一の、うつくしいについての名言(?)の数々。素晴らしい。
何よりも、きっぱりと断言している強さが、素敵です。
「美しい ほうがいいのにきまっています」
素敵です。
そうありたい、と。きっぱりと、美しさを求めていく姿勢を感じます。
こんなに素敵に断言してくれるってなかなかないなあ、と思います。
私もこういう強さを、欲しい。なかなか軟弱者で自分に甘くて弱くて
情けない自分で恥ずかしい。
もちろん、この本の言葉のすべてに共感したりすべてを実践したりは
できないのだけれども、甘ったれた考えでよしとするようにはならない
ようにしなくては、と思う。
美しくあるのはかくも厳しい道のり。
と思うのは、今の自分がいかに美しくないかなんだわ、と思う。
すんなりとこんな風に強く美しく生きている人もいるのかなあ。うーん
でもきっと、誰にも見せないところで自分に厳しくして美しくなって
いるのではないかしら。
美しい人はみじめさを見せびらかしたりしないと思うから。
少しずつでもがんばろー。

 本は私達の一番賢いお友達です。
 あなた方は決して
 本を読む生活を忘れないでいて欲しいと思います。

大丈夫、それは忘れません。
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TITLE: 『誰の死体?』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/13/2009 19:14:15
STATUS: Publish
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BODY:
『誰の死体?』(ドロシー・L・セイヤーズ/創元推理文庫)

浴室で死体が発見された。
まったく見知らぬ死体。身に覚えのない死体。
素っ裸で眼鏡だけかけた男の死体。
つかまったそのうちの実直な男は、知り合いのピーター・ウィムジイ卿に
助けを求めた。

セイヤーズの名前はわりとよく聞いてるというか、主人公(?)の
ピーター・ウィムジイ卿もなんか有名だなと思っていたものの、なんとなく
手にしてなかった。勝手なイメージで、ピーター卿ってそれなりに老人なの
かと。。。そうでもなかった。むしろ青年、ってとこですね。
戦争のフラッシュバックに苦しんだりするシーンがあったりして、
完璧な執事であるバンターくんとのやりとりとか素敵。二人が昔の軍隊仲間?
ってのがまたとってもイイ!
イギリスお貴族さまの探偵趣味。って、すごいいいわ~。
警察にも、おばかなのと、慎重だけど話の分かるのととかいたりして、
いろいろキャラもそろってる感じ。お母様、公妃さまとかいわれてて、まあ
やっぱりとっても絵に描いたようなキャラ。
これはものすごく漫画化に向いているのではないのでしょうか。マンガに
なってないのかなあ。

ま、そんなこんなで、楽しく読んだけれども、まだそんなにハマルとかいうほど
でもなく。
ぼちぼち図書館でゆっくり読んでいこうかなあ。
長編としてはこれが最初のもの、らしい。けど、短編が先にあったりするのか。
ま、短編もそのうち。。。

訳者あとがきによると、シリーズがどんどんあって、そのうち恋愛ものに
なっていきそうな。それはかなりつまらない。うーん。ま、一応読んでみる、
かなあ。
勝手に妄想して読み替えちゃう。やっぱお貴族さまと執事っていいな~~~。
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TITLE: マンガ買ったの2冊
AUTHOR: シキ
DATE: 06/12/2009 20:52:46
STATUS: Publish
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『あずまんが大王』一年生 (あずまきよひこ)

買っちゃいました。
持ってなかったのでこれはいい機会~と思って。
(4巻だけは買ったんだけど)
3年生、って3冊にまとまるのはなんかすっきり感があって
私は歓迎。
どんどんつられます。毎月出るってことで、あと二ヶ月楽しみです。

ちよちゃんがもうかわいいなあもうもう。
榊さんもすきー。大阪かわいい~。もう~かわいいな~もう~。
ゆかりちゃん先生のように生きたかったと思う。。。

『恋する暴君』5巻。(高永ひなこ)
まだ続くらしい。楽しみ。えろすで今回も先輩はかわいくて
面白かった。
前後編の、おにーさんの話は。なかなかの重さ。
本編とは違うこういうのも好きではある。
ちょっと懐かしいこういう重さ。ジュネ系かな~と
思った。小説で読みたい。。。いやでも、これからも
話展開していくのかなあ。どうなっていくのか楽しみに待とう。
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TITLE: 『KUNIMORI』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/05/2009 19:15:34
STATUS: Publish
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BODY:
『KUNIMORI』(五條瑛/中央公論新社)

武原耕太は、亡くなった伯母、都築由江のすべての財産を相続した。
特に贅沢をしていたわけではない、結婚もせずひとり寂しい暮らしを
していたのではないかと思っていた伯母だったが、住んでいたマンション
の部屋のほかにも実は、かなりの資産があった。
寂しかったのではないかという印象を覆すように、生前は人々の世話を
ひきうけ、活発に様々なつきあいがあった。
伯母のあとをひきうけてから、突然耕太のところに謎めいた訪問者が
やってくる。
カサイに連絡してくれ、と意味不明な伝言。
おばさんのところへ行けって言われてた、という、中学生の男の子。
伯母は、耕太にいったい、何を残していったのか。

東京の下町での暮らし。
伯母がほんとうは何をしていたのか。
現在進行中の謎の会社の夜逃げ(?)と、行方不明のこどもの祖父。
耕太といっしょにいろんな謎を追いかけて、面白くて、一気読み。
盗聴をきれいにする、専門業者、って、そういうの、いるのかなあ。
いるんだろうなあ。
そんなこんなを思いながら。
探偵役やる、中瀬がなかなか素敵。これからなんか他にも作品に登場
しないかなあ。あるいは中瀬主役でも。
耕太は寂しくて優しくていい人だ。
潤くんかっこいい。おとーさん、危険な人。潤くん、ひとりでおとなに
なってて、切ない。おとーさんみたいな、危険な男に育ちそうだ。
でも、耕太と暮らしたこの短い間の思い出が、きっと支えになるだろう。
彼らの、その後、たとえば10年後を、見たいなと思った。
ほろり。
よかったー。
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TITLE: 『目薬αで殺菌します』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/03/2009 10:31:06
STATUS: Publish
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BODY:
『目薬αで殺菌します』(森博嗣/講談社ノベルズ)

Gシリーズの第7弾。
目薬に劇薬(?)混入事件が起こる。
個人的恨みの犯行か、無差別な悪質いたずら事件か、製薬会社を狙ったものか。
その製薬会社の内部調査を依頼される赤柳。
加部谷恵美は製図の課題に取り組む日々。
明け方まだ暗い時間に大学からアパートへ帰ることもしばしば。
近道としていた階段で、転んで怪我をしたこともある。
友人雨宮との帰り道に、死体を見つけてしまう。

久しぶりに森博嗣を読んでみる。
この本が出てるのは2008年9月。
すごく久しぶりで、ちょっとあれこれのぞきにHP見にいったりしたよ。
一応は引退、ということにしてるのそうで。でもまだ本は出るみたいな。
研究生活、鉄道模型その他趣味生活のためにもう十分資金稼ぎできました、と
いうことみたいでなにより。
いろいろひっぱって整理つけたりするみたいで、まだ今年も本はでるし
予定的にはあと7年くらいは本が出るみたいですね。このGシリーズ、前ので
おわりなのかどうなのかみたいな噂もいろいろあったと思うけど続くのね。
全12冊の予定らしく。まだまだ先は長いのね~。

今回も、事件は起こったけれどもあんまり解決したって感じではないし
というか、事件なんてささいなことで、もっと壮大な計画のごくごく一部、
みたいな。まあこれはずっとそうだけど。
また多少ネットうろついて。ファンの間でも海月くんは誰なんだとか赤柳は
誰なんだとか、諸説いろいろ。私も気になる。誰なの~。
加部谷ちゃんはええまあがんばったんでしょうけど。うらやましいわキス(笑)
青春ですねえ。
そんなこんながすごく好きじゃねーわ森作品(^^;
でもこうしてふらっと図書館で借りてぱらっと読むのは、たぶん今後もするだろう。
なんだかんだいいつつ、いっときはすべて買うわ読むわしてたので、世界すべてが
つながるみたいだねえというのも見たいかなあと思うし。
でも、スカイクロラの世界は繋がらない、って最初言ってたと思うんだけどなあ。
結局繋がるのかな。あれはひとつかふたつかしか読んでない。。。読もうか
どうしようか悩む。

とまあ、自分の懐を痛めてない範囲なら、なんだかなあと思いながらも心地よく
読んだ。また図書館で読んでない本見かけたら読もうと思う。
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TITLE: マンガ2冊
AUTHOR: シキ
DATE: 06/02/2009 10:12:11
STATUS: Publish
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最近買ったコミック。

『さよなら絶望先生』第十七集(久米田康治/講談社 少年マガジンKC)

表紙が切望先生じゃない!のに絶望した!
めくった裏表紙でした。開けないでよ。のさらに裏。。。先生~。
スイッチはいっちゃった、の話。私がスイッチはいるのはまあやはり
腐な感じのところだねえ。
加賀ちゃんのホクロを押すと政権替わるの、って。ひそかにオザワさん
っぽい人が押そうとしてた。うぷ。その前にオザワさんが変わっちゃったね。
毎度面白く読みました☆
命先生もっと出てこないかなあ。

『パタリロ!』82巻(魔夜峰央/白泉社 花とゆめコミックス)

久しぶりにパタリロそのもの。
パタとタマネギの話がほとんど~。マライヒはちょっとだけ。バンコランは
一コマだけ。寂しい。パタのミステリっぽいのとかハードボイルドっぽいの
とかをまた期待したいけど、もうやんないかなあ。
バレエの話もあったりで。
バレエがいま一番の興味関心なんだな~。

今回、エッセイマンガみたいなのとかいろいろ、おんなじ時に4冊出してた!
で、帯で、一コマずつあって、4冊買うと4コママンガ完成、って。
ううむ~~~。
さすがにやめました。。。ずるいよ~~。
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2009年5月

TITLE: 『樽』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/30/2009 15:42:11
STATUS: Publish
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『樽』(F・W・クロフツ/ハヤカワ文庫)

ロンドン。
船で届いたワインの樽の受け取りをチェックしにいったブロートン。
船会社の若い社員だ。
一つの樽が荷崩れし、破損したところからこぼれだしたおが屑の中
に、金貨があるのを発見する。
荷札からすると、彫像が入っているという樽。
不審感から樽の中を確認しようとすると、そこには、手がのぞいていた。
彫像の手なんかじゃない。死体の、手が。

これが発表されたのは1920年だそうで。
江戸川乱歩が瞠目した、とかいう、古い話ですね。どんなもんかなあと
思って読み始めると、本気で面白かった。
ロンドン、パリ、またロンドン、と、舞台の移り変わりも素敵。
まずは警察の捜査。綿密なアリバイ供述の裏付け。情報収集。
犯人とみなされた男。
次にその男を弁護しようとするもの。
逮捕された男を救うのは絶望的に思われたが、他に犯人とおぼしき人物
の、鉄壁なアリバイを、いかに崩していくか。いかに糸口を見つけ、
暴いていくか。
面白かった~!

名探偵、ってほどの名探偵じゃない感じだけど、(探偵が出てくるのは
最後のほうだ)ミステリ史上もっとも重要な作品といってもよい、って
のもなるほどと思う。よくこんなにアリバイくみ上げて、さらにそれを
暴いていくこと丁寧に書いてるな~。読んでるうちに、ええと樽は
どっちなんだどうなんだ、とか混乱するバカな私。でも面白い。
ロンドンやパリ、素敵~って思うし。いいなあカフェで食事したり~
社交とかもなんかかっちょいいわ。
手を出してみてよかった。
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TITLE: 栗本薫さんの訃報を知って(3)
AUTHOR: シキ
DATE: 05/29/2009 18:14:59
STATUS: Publish
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BODY:
(1、2、からの続き)

訃報を知ってから、もうずっと本を読んできていないにもかかわらず、自分で
思いがけないくらい動揺し、深い喪失感を覚えた。
今、腐女子やらボーイズラブやらがたっぷりある中、それでも私はなんか違うと
思い続けている。今でも、私はどうしても何かだとあえて言うとしたら、JUNE系、
という風に言うしかないか、と、思っている。きわめて個人的勝手な思い入れ。
それは、あの頃小説JUNE(小ジュネといってた。大ジュネはマンガメイン)が
大好きだった、というのが自分の根本だと思っているから。そして小ジュネは
もちろんいろんな人の手によって創られていたとはいえ、やはり、中島梓に、
栗本薫に生み出されたのではないかと思う。

ありがとうございました。

本を読まなくなって、癌のことをちらほら知り、たぶん遠くないうちにその死が
予感されていたとはいえ、でもそうはいっても大丈夫なんじゃないの。
グインを書き続けてどうにかして完結させるんじゃないの。と、思っていた。
私なんかよりももっともっとファンの人、愛してる人は山ほどいるだろう。
私は、あまりよい読者でもなく、熱心でもなく。勝手な思い入れをもっているだけ。

ありがとうございました。

大ファンでもなんでもないけれど。やはりそう言うしかない。あの頃JUNEがあって
出会っていてよかった。

ありがとうございました。

ありがとうございました。

それでももっと、書いてみせてほしかった。グインをどう決着つけるのか見たかった。
世界の誰も成し遂げてないことを、完成させて欲しかった。読まなくなったくせに
勝手なこと言ってるけど。

ありがとうございました。

ありがとう。

JUENの世界をつくりだしてくれてありがとう。

ありがとうございました。

どうぞ安らかに。
ご冥福をお祈りいたします。
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TITLE: 栗本薫さんの訃報を知って(2)
AUTHOR: シキ
DATE: 05/29/2009 18:13:44
STATUS: Publish
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(*1からの続き)

小説道場。
JUNEを読む少女たちが、自分も男同士、男の子同士の恋を書きたいのだ。という
情熱をもって投稿した場所。中島梓は投稿を呼びかけ、小説の書き方を指導し、
読者を書き手に育て上げた。
角川がルビー文庫をたちあげたとき、目玉にされたのは富士見交響楽団のシリーズ
だったと思うのだけど(たぶん)、それは小説道場の投稿に始まり、JUNEに掲載
され人気を呼び、そして角川というメジャーで本になる最初のものではなかったかと
思う。
現在の華やかなBL文庫群の始まりだ。
そういうのを目の当たりにして、私はドキドキしていた。JUNEものがこんな風に
大きくなっていくのが凄いと思ってびっくりしていた。

また、少しずつ、やおいだとかが世間の注目を集めるようになり、その時に前面
にたって、評論的文章を発表していったのを、熱心に読んだ。
そうだそうだ、とも思うし、そうでもない、とも思うし。
でも、そういう文章は中島梓のものしかなかった。今みたいにいっぱいはなくて。
ほんとうに、彼女がパイオニアだったと思う。
JUNEを熱心に読む人たちの、投稿をする人たちの、一番の代表だと、思ってた。
まったくもって勝手な思い入れです。それでも、そういう思い入れをさせてくれる
作家だった。

小説道場からは、プロとなる人が次々現れ、ルビー文庫だけでなく他にも本が
出るようになった。
もう、小説JUNEを切り取って保存しなくても、好きな作品が本になって読めるように
なったりしてきたのだ。
凄いと思った。
びっくりした。

私も、小説道場に投稿したことも一回くらいあった。でもまったくダメ。
でも、それでも、小説道場で、初歩の初歩として、小説の書き方を知ったと思う。
10代のあの頃、小説JUNEがバイブルだった。
JUNEがなくては、生きていけない、くらいの思い込みで、熱中していた。
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TITLE: 栗本薫さん訃報を知って(1)
AUTHOR: シキ
DATE: 05/29/2009 18:12:16
STATUS: Publish
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BODY:
きわめて個人的感傷たっぷりの文章になります。
栗本薫さんが、亡くなったそうです。5月26日の夕刻だったとか。
私が知ったのは27日でした。ネットをしばらくぐるぐる見て回り、その後
ニュースサイトなどにあがってきて、本当なんだ、と、思った。

私はもうここのところずっと、本を読んできてませんでした。
グインも、昔たぶん38巻くらいまで読んだ。外伝のいくつかも読んだ。
でもやめてしまいました。
ぼくらのシリーズだとか、伊集院大介とか、その他もろもろ、膨大な著作の
数々を、それこそ昔はいっとき読破していたこともありましたが、結局追いかけ
つづけることはありませんでした。
読めば一定の面白さは確実、だけれども、大好きにはならずじまいだった。

私にとっては中島梓としての活躍が、かけがえのないものだった。
腐女子、やおい、ボーイズラブ。現在でこそ堂々と書店の一角をしめるように
なったそれらが今あるのは、中島梓、栗本薫のおかげだろう。あるいは栗本薫
のせい、と。
今はこんなにたくさんのそういう類、のものが溢れているけれども、昔、
男同士、男の子同士、美少年美青年の愛は、JUNEしかなかった。ほんとうに、
それしかなかった。本屋の片隅でひっそりと、いけないもののように扱われて
いたのだ。JUNEといえば、栗本薫(中島梓)竹宮恵子なくしては成立してなかった
だろうと思う。
田舎の高校生だった私は、どきどきひっそりと、本屋に一冊や二冊しかないそれを、
当時の自分にとっては高いと思いながら、それでも何物にもかえがたく購入して
いたのだ。
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TITLE: 『乙女のトリビア』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/22/2009 14:27:45
STATUS: Publish
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BODY:
『乙女のトリビア』(嶽本野ばら/祥伝社)

雑誌、Zipperに連載されていたもの。
ファッションに関するエッセイ。
雑誌、たぶんティーンのお嬢さん向けだろうと思うので、
野ばらさまが、まだ若い乙女たちにファッションの歴史やロココなどなど
乙女の教養を教えてあげませう。
って感じでしょうか。
君に、って、読者である乙女なアタシ、いいえわたくしにむかって
直接語りかけてくれる文章です。
きゃ。

今までにもほとんど野ばらさまの本を読んできているので、うんうん、って
今までにもあったお話とかの復習って感じでもあるのだけれども、
それでもさらさら飽きずにやさしく可愛く語ってくれてうれしいな~と
満足の一冊です。
最後の、原宿の話。
書き下ろしですが。
野ばらさまも心がくじけそうになったときにはおしゃれして原宿にいって
自分らしくカッコよくなるんだ、って、いう話は、きゅんときますね。
ダサくてもヘンでも自分で考えてチャレンジしたスタイルならそれで
胸をはれ。チャレンジするんだ。
安いお洋服しか買えなくっても。
原宿が遠くて行けなくっても、心に原宿あればいいんだよーって。

君は君の為に生きればいい。
ってね。たぶん100万回言われてる自分らしさの話でも、野ばらさま
がいってくれると、まっすぐ受け取れるのは何故でしょうね。
誰よりも野ばらさまが自分で自分のために、自分の好きとか可愛いとか
かっこいいとかのために戦ってるのを信じられるからですね。

野ばらさまにサイン会とかイベントとか、で、逢える自分でいるように
がんばろー。
もしも実際に逢えなくても、野ばらさまの本を読める自分でいるように
がんばろー。
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TITLE: 『ダイバーシティ』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/21/2009 18:21:22
STATUS: Publish
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BODY:
『ダイバーシティ』(山口一男/東洋経済新報社)

豊かな個性は価値創出の泉
生きる力を学ぶ物語

ダイバーシティってなんだろう?と思ったのでした。
私はなんとなく社会学とかいうものに興味がありつつも、
実際に何かを学んだことがあるわけじゃなくて、
サブカル絡みの本をちらほら読んでいる程度。
なので、この本で解説されているいちいちに馴染みはあまり
なくて、へ~、と思ったりでした。
まあでも、解説されていることは、なるほどそうですね、と思って、
なんとなくぼんやりとは知ってるかなあという感じ、かな。
用語だけが新鮮に感じたというか。
ダイバーシティ は、多様な人々の多様な価値、って感じか。
金子みすずの、みんなちがってみんないい なんだったら、それで
いいじゃないか。。。と、思ったり。

前半は、ファンタジーっぽい物語仕立てになってますが、
うーんん。

後半は、日米比較的な。大学での授業風景での教育劇?
教育劇って。それも言葉を新鮮に感じました。
お話は。
ふむう~~ん。

私にとっては、文章の魅力があんまり感じられなくて、読みやすく
すらすらいけちゃうけど面白い!というほどではなかったです。
社会学ってこういう感じ、というのの、たぶん初歩の初歩、をさわれた
のは、よかったです。
でもたぶん、私こういう本来的な感じの社会学に興味があるわけじゃ
ないのかな~と、思った。
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TITLE: 映画『MILK』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/20/2009 17:21:13
STATUS: Publish
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BODY:
映画「MILK」

1970年代のアメリカ。
ゲイでありながら、初めて公職に任命されたハーヴィー・ミルク。
同性愛者であるという理由で、差別されることに声をあげ、自分達はここにいる
ことを、知らせるんだ。差別をなくすんだ。
ゲイだけでなく、有色人種、シニア層、弱者、マイノリティの差別問題を解決
すべく政治にのめりこむハーヴィー。
その声を、届けてくれる映画。

もうね、すごくすごくすっごくよかった。
ドキュメンタリーっぽいシーンも、ミルクとスコットがラブラブするのも。
政治的なところよりは、私は、スコットと愛し合ったりすれ違ったり別れたり
するところがすごくすごくよかった。
ちょっとおバカで依存的なジャックも。ジャックはやめとけ、って、はらはら
しちゃった。哀しかった。
スコットがすごく素敵だったし。
なんで別れちゃうんだよミルクーと思ったり。でも、すれ違いって、そういう
ものなんだね。哀しかった。
ゲイの描き方がさすがセクシーで素敵。うっとり。

選挙に出るといっても簡単に当選できるわけもなく。
消耗していくのも、それでもみんなの熱意に動かされていくのも、とても
よく伝わってきた。当選決まった時にはすでにじわじわ涙してしまうくらい
ひきこまれきって見た。

ダンは、酷い。こわい。たぶん壊れてた。たぶんそれも哀しいこと。

もしも暗殺されたら公表してくれ、と、テープに自分のやってきたことを吹き込んで
振り返る、というスタイル。
最後のほうは、ちょっとだけ時間軸が混乱しちゃった私。でも、あのろうそくの行進
のシーンから、エンドロールが終わるまで。終わったあとまで。
ずっと涙が止まらなかった。

希望。
希望だけで生きるわけじゃない。
でも、希望のひかりはこんなにも力がある。

ヘンに差別反対とか熱く善悪強調とかすることはなく、テンポよく、かつ丁寧に
見せてくれた映画だと思う。ユーモアもたっぷり。
私は恥ずかしながらミルクのことを知らなかったけれどこの映画を見て知ることが
できて本当によかった。

マイノリティであることは、病気じゃない。間違ってない。かといって、もちろん
特権でもない。ごく当たり前に。普通に。それぞれに。生きる道があるといい。
ミルクの希望を、なくしたくないと思った。
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TITLE: 『青い虚空』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/20/2009 08:17:10
STATUS: Publish
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BODY:
『青い虚空』(ジェフリー・ディーヴァー/文春文庫)

ララ。護身術を指導する立場の、ぬかりない女性のはずだった。
殺された女。
犯人は彼女のコンピュータをのっとって情報を手に入れ、知人になりすまし
彼女の行動を把握し、近づき、殺した。
どうやって?

コンピューター犯罪。ハッカー同士の戦い。私は、コンピュータに詳しくないし
プログラムについて何一つ知らないので、単純にそういうものかと面白く
わくわく読んだ。
「青い虚空」「ブルーノーウェア」というのは、作者の造語。
コンピュータワールド、今こうして私もどっぷり嵌ってるネットの世界のこと。
フェイトほどはまりこんで、現実との境目なくすほどではないけれども、
ネットがないなんて無理。ヤダ、とは思っている。暇さえあればとりあえず
ネットつないでる~。

この本にあるように、ネットの世界において、優れたハッカーは魔法使いに
なれるのではないか。パソコンがなかった時より、パソコンが偏在する今のほうが、
魔法の世界に近づいたのではないか。

で。これは連続殺人犯人を追い詰める話、なので、刑事もの、誰が犯人か、
誰が裏切り者か、というぞくぞくもたっぷり、これでもかというほどたっぷり
味わえる。楽しめる。サービスたっぷり。ヒューマンドラマのほうは、まあ、
ありきたり、って感じだけれども、まあ、その分安心してワクワクハラハラ
しておけばいいわ、という感じ。
変態度というか、妄執というかドロドロというか、そういうの私には物足りない
かなあという気がする。
この本も、映画化の話がある、って訳者が書いてたけど、結局映画化はされてる?ワクワク娯楽大作になる本だと思った。

この文庫が出てるのが2002年。たぶんコンピュータに詳しければ、著述が古臭く
感じてしょうがないとか可笑しいとかになるのかも。ネットの世界はどんどん
変わるもんなあ。一応私、自分のHP、タグ書いてつくって放置、で、まあ、
最初まだそういうのでもインターネットだわーいわーい、って感じだったけど。
その前はパソコン通信、で、テキストオンリーでやってたし。その感覚で、今も
データは軽いほうがいいとか、テキストだけでいいや、って思ったまんま。
進歩についていけず(^^;それまだほんの10年前とかくらいだけど。別世界だなあ。
ネットがどこまでどうなっていくのか、見ていたいな~と思う。
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TITLE: 『バチカン奇跡調査官』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/18/2009 10:23:42
STATUS: Publish
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BODY:
『バチカン奇跡調査官』(藤木稟/角川書店)

セントロザリオ教会から、奇跡の申請があった。
処女受胎だ。
セントロザリオ学院の、ホワイトプリンスと呼ばれる少年にも、
奇跡の聖痕が現れる。
バチカンから、二人の奇跡調査官が派遣された。

というわけで、調査官のロベルトと、平賀が奇跡の調査を始めて、
続々と殺人事件などが起こったりして。
えーとー。
なんか面白そうというか、平賀が美少年みたいで(年齢わかんないけど)
天然かつ天才科学者、っぽくて、コンビのロベルトは古文書マニア(?)
で平賀の世話やいちゃったりして、えーとー、萌え~となればいいんだ
けれども、なんか。。。あんまり魅力的じゃないんだよね。。。。
そうだよ。
私、この作者の本、他の読んだことあるけど、やっぱりなんていうかこう、
私の好きそうな設定なんだけれども、でも、実際読むと、なんかつまんない。。。
と、思ってしまうんだった。
文章が魅力的じゃないんだよな。私にとって。
いろいろ、面白そうな道具立てがどんどん出てくるけど、新鮮味なくて、
別に新しくなくてもいいけど、文章が魅力的ってわけでもなくて、
本の中に引き込まれない。
なんだそれ、とか、そりゃないよ、とか思って、本にちっとも説得されない。
納得できない。
文章の相性ってやつかなあ。うーん。うーん。

これも、最後にはえらく壮大な話になってるけど、なんだかなああああ、
と思って読み終わった。ペラい感じがしちゃってどうしようもない、と
私は思う。なにが足りないんだろうなあ。何もかもかなあ。。。。
人物造詣も中途半端だし。。。そんなに天才って設定のわりには天才って
感じしないし。ロベルトなんて全然何やってんだかわからん。。まあ
文書解読に役立ってるのかもしれないけど、でもなあ。
何かにつけて残念か気がする。もうこの作者に手をつけるのはやめたほう
がいいな私。
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TITLE: 映画『ウォーロード/男たちの誓い』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/14/2009 16:07:39
STATUS: Publish
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BODY:
映画『ウォーロード/男たちの誓い』

太平天国の乱、ってそういや習ったかなあというあたり。
つい先日見たレッドクリフと比べてしまうけど。

レッドクリフは、まさに娯楽大作!大昔のことでもあるし、
きゃ~☆わ~☆と堪能しましたが。
こっちはぐっさり重い作品だった。泥をすすり餓えに苦しみ
生きるか死ぬかの血塗れの戦い。
実際の暗殺事件をもとにしているよう。
アルフとウーヤンは実際の兄弟なのかな。
敗軍の中一人生き残ってしまったパン将軍と出会い、仲間となった
のは、よかったのか、悪かったのか。。。

金城くん素敵素敵!ナレーションもですね。うっとり。
やっぱり大好きです。なんて素敵。純粋でまっすぐで、強くて。
なんてかっこいいんだ。血塗れでも泥まみれでも
ボロボロでもきれいな格好しても。素晴らしかった。
あのきらきら潤む金城くんの瞳だからこその、ウーヤン
だったと思う。
どうすれば。
どのときに引き返せばよかったのか。
でも、どうしようもなかった。
あのまま盗賊でいたって未来はない。
パンの語った理想の社会、誰も一方的に虐げられたりしない未来の
ために、死ぬのなら本望だ、って言ったとき、悲劇があっても
希望があった。
蘇州を落とす時、4千人を殺しても、正しいと、自軍を
餓えさせるわけにはいかないと思った。

どの時も、正しいことを、選んできたはずだった。

戦いのどんな絆も、いずれ変わる。

パン将軍は、もともと官兵だったから、戦いのあと、出世ということ
政治ということを考えられた。(それでも、老獪な宮廷人たちの
前ではどうにもならない)
アルフは大将の器でありながら、政治ができる男ではなかった。
ウーヤンは。
ウーヤンは、目の前の出来事にまっすぐに反応する。
その純粋さは、あまりにもまっすぐで、あやうい。

せっかく生き延びたのに、なぜ死ななくてはならないの。
兄嫁の叫びも封じられる。

三人のあの戦いの間の絆は深く本物だったろう。
なのに戦いが終わって、やっと生き延びたのに。
なぜ殺しあわなくてはならないの。

どうしてなんだ。
どうすればよかったんだ。
きっと、ウーヤンが叫んでる。
自分の手で、殺したのに。

ものすごくいろんなことを考えて、帰りには泣きそうになった。

誰か、早く。
ウーヤンを殺してやってくれ。
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TITLE: 『ベルカ、吠えないのか?』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/10/2009 11:43:09
STATUS: Publish
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BODY:
『ベルカ、吠えないのか?』(古川日出男/文藝春秋)

戦争をしていたのは人間。
そして、鍛えられ命令されている犬。

犬による、戦争史、というのでしょうか。
1943年。戦地におきざりにされた軍用犬。そこから連なるイヌの系譜。
スプートニク2号の打ち上げ。宇宙に漂ったはじめての地上からの命。
ライカ犬のライカ。イヌ紀元ゼロ年。

ほとんど現在形、で語られているのがちょっと不思議な感覚。イヌよ、
イヌよ、お前たちはどこにいる?と、地の文が語りかけ、イヌのこと
が短い文章で繰り広げられて、読むというよりは見ている感覚。
映画みたい、といえばいいのか。
イヌが、うぉん、となく時、が、目覚めの時、なのか。

人間は戦争ばっかりしてるなあ、という感じ。イヌは、でも、犠牲になってる
というだけでなく、イヌはイヌの歴史を刻んでいるのか、という感じ。

ヤクザの嬢、も、よくわからない。イヌの名前を継いで、イヌになる。
でも、だから。
よくわからない。
よくわらかないままに、戦いって始まったりするのか。どうして、なんて
どうでもいいのか。

イヌの言葉も、少しはあるけれども、イヌは、イヌで、変に擬人化されてもないし、
感情的でもなくて、淡々と読みすすめていく。
この素晴らしいイヌたちの、主人になれる人間は、あまりいない。
21世紀に、どうなるんだろうか。

わたしんちにもわんこはいて、イヌだけれども。立派な番犬であり、可愛い可愛い
わんこ。お前に、うぉんと、吠えさせないようにするよ。
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TITLE: 『文学の断層』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/09/2009 10:37:38
STATUS: Publish
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BODY:
『文学の断層』(斎藤環/朝日新聞出版)

セカイ
震災
キャラクター

2004年から 2006年にかけての小説時評をまとめたもの、だそうです。
この本の発行は2008年。単行本化にあたり、大幅な加筆を行った、そうです。

清涼院流水以降、ということで、西尾維新あたりに大注目、だったり、
セカイ系について、だったり、戦争、ニート、震災の後の文学、だったり。
毎度ながら、私が興味関心ありそうなところ、の話でありながら、やっぱり
毎度ながら、なんかこの人は違うなあ、バカだなあ、無理~、と思いながら
読む。そう思うならもう読むのやめればいいんだけど、うーん、やっぱり
興味あるかなあと思って読んでみる。私にはわらかないところにこの人の
関心があるのかなあと思う。好みはかなり似てるところがあるように思うのに、
(D・リンチ最高、って思ってるみたいだし)論を読んでこんなにも共感でき
ないのはなんでだろう。うーん。共感しなくてもいいんだけど。うーん、
なんか全然違うだろ、と、モヤモヤが残って仕方ない。でも私がバカすぎて
上手な反論とか言えなくていっそうモヤモヤするー。
あーでも、私は清涼院流水をまったく評価できないし(キライ)、西尾維新も
多少は読んだけれども(ほんと多少、だから、ほんとはあんまりなんとも言えない
んだけど)熱中はしなかったし、好みは全然似てないのかも。

ただ、やっぱり、臨床で心理学というか、精神科医としてやってきてるんだろう、
というところが読んでみたくて読むのだけれども、そのへんもやっぱり物足りない
感じだったりして、モヤモヤ不満なのかなあ。
春日先生のほうがずっと好き。って、まあ比較するところではないけど。

震災後の世界。震災後の文学、というのも興味深いところだけれども、ん~。
これを読んでもあまり何かを納得できたというわけにはいかない。
ん~。そもそも私が読んでない本も多くてピンとこないか。でも読んでる本でも
ピンとこなかったりもして。。。どうなんだろう。

このごろの自分の読書が、偏ってて、あんまり新しさとかについていこうとして
なくて、新しい作家とかに手を出してなくて、いろいろ鈍化してるかもしれない。
そろそろもうちょっとあれこれ読んでみようか。ラノベもなんか或る程度は読んで
みるべきかしら。うう~~~~ん。
読みたいかどうか考えたい。
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TITLE: 『ブライヅヘッド ふたたび』 その2
AUTHOR: シキ
DATE: 05/05/2009 11:34:28
STATUS: Publish
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BODY:
貴族たちの暮らし、てのにもうっとりだし。オックスフォードじゃみんな従僕みたいの
がいるもんなのでしょうか。素敵。学生くんたちはお金ないとかみたいだけど、
そうはいってもハイクラスなんだよな~。かっこい~。

宗教についての、苦悩とか断絶みたいなのもたっぷりなのだけど、カトリックだから
どうなのかとかいうのが、私にはぼんやりとしかわからないので、そのへんはなんと
なく。。。で。ジュリアとはでも、つまり宗教上のことで、別れなくてはならなく
なったのかしら。う~~~ん。いまいち何が起こったのかよくわからない。。。
自分がバカで哀しい。
後半になると、すっかりセバスチアンは酒に溺れ異国にいっちゃってみじめっぽく
なったみたいで、人づての話程度にしか登場しなくて寂しい。でも、美しい悩める
青年だったまんまの思い出のままのほうがいいのかもな~。
チャールスのバカ。ジュリアなんかとどうこうするより、ちゃんとセバスチアンと
愛し合えばいいのに!臆病者!

そんなこんなで、素敵素敵イギリス貴族さま!と堪能しました。

これを読んだきっかけというのは、なんか岩波文庫で上下巻で積んであったので、
なんだろう?と思ったので。最近映画化されたりしてるのね。日本では公開なかった
みたいな。もっと前にはドラマ化とか、あったみたい。若い頃の二人のオックスフォード
での暮らしのあたりなんかは、見てみたいなあ。
で、岩波文庫はちらと立ち読みして、これは私好きそうかも、と思い、でも、買うのは
やめて、ネットみたりしてると、吉田健一の訳のあった。どうせなら、と、吉田健一
のほうを、図書館で借りてみた。やっぱりそう読みやすいってわけじゃないけれども、
非常にうっとりできる~。みっしりしてる。
読んでる間、別世界にいって幸せでした。素敵よセバスチアン~。
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TITLE: 『ブライヅヘッド ふたたび』 その1
AUTHOR: シキ
DATE: 05/05/2009 11:33:37
STATUS: Publish
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BODY:
『ブライヅヘッド ふたたび』(イーヴリン・ウォー/ちくま文庫)

チャールス・ライダー大尉の信仰と俗世間の両面に亘る思い出

というサブタイトル?があります。
大尉として軍隊にいるチャールスが、部隊を率いて移動していったところ。
広大な屋敷。噴水のある前庭。あんなものは見たことないと思いますよ、と
いう部下。「いや、あるよ、フーパー。私は前にここに来たことがあるんだ」

かつて、アルカディアであったその場所。時。チャールスがオックスフォード大学
に入った最初の時。親しくなる前からひときわ目立つ存在として知っていた、
美しい貴族、セバスチアンの家族が住んでいたのが、ブライヅヘッドだった。
一緒に、来たことがある。ここのことならみんな知ってる。

青春の回想の作品。
チャールスと、セバスチアンとの、深い友情愛情の大学時代。その後。
大人になったあとにも、輝く思い出。大人になったからこそ、輝く思い出。

もうね~。セバスチアンがほんっと~に魅力的。
美しいし。貴族の次男で、家族との間に憎しみを持ってるし。ばあやだけは
愛し愛され。いつまでたってもこどものようじゃありませんか、って叱られてみたり。
オックスフォードにきてるってのに、いつも熊の玩具を大事にして、アロイシアスって
名前をつけて、語り合ったりしてるの。熊の玩具、ってまあ、テディ・ベアだよね。
酒を飲み、自由奔放。チャールスとの出会いが、酔っ払ってチャールスの部屋の
窓につっこんできて吐いた、ってことからで。
二人だけで遊ぼう、って、排他的になったり。
はっきり書いてはいないけど、これってアナザーカントリーだわ~。愛だわ~。
で、どっちかというと、チャールスはわりとヘテロなんだわ~。セバスチアンに
メロメロになったくせに、そっちに踏み込んでいくことはしなかったんだわ、と、
思う。セバスチアンは、どんどん酒にハマって、よくわからんドイツ人兵士と
暮らすようになったりして。あああ~。
アントニー・ブランシュはたぶん、わりとわかりやすいゲイだったのかな~。
セバスチアンはもっと苦悩してるのかなあ。ああもううっとり~。
セバスチアンの微妙に甘ったれたセリフの感じとかたまんない。白ワインと苺ね。
天国の味がするのはきみと一緒だからなんじゃないのか。萌える~。
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TITLE: 映画 レッド・クリフ パート2
AUTHOR: シキ
DATE: 05/01/2009 17:02:15
STATUS: Publish
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BODY:
映画「レッド・クリフ パート2」

きゃ~~~!金城くんの孔明さまかっこいい~~~~~~~☆!!☆!!☆!!

と、これでもうたっぷり十分満足満喫幸せなのです。

が、まあ、あれこれ。
孫権くんがやっぱりハンサムでかっこいい~と思った。若かった頃の
渡辺謙さんみたいじゃない?と勝手な私のイメージ。
で、孫権の妹。いくらおてんば妹、ってことにしたって、敵軍に入り込んで
あんなマネは無茶すぎ。。。孔明さまの手下って感じ?で、女ってバレてない
とか、友情つか愛情つか仲間とめぐりあう、みたいになったりして。。。うーん。
で、小喬も~。いくら時間稼ぎって、でも、身篭ってるとかなのに、それはいくら
なんでも。。。ありえねえ、と思いすぎて、冷める~。
で、曹操がなんか純情青年みたくなっちゃってんのは可愛かったけど。
うーん。超伝奇エロスとバイオレンスで育った私としては、即犯されないのが
不思議。というかまあ、それは私のほうが間違ってる?(^^;
まあでもみんな無事でよかったね。そんなこんなも、まあ。娯楽大作、ってことで
いいんだろう。
超雲かっこいいし☆
なんであれで曹操殺さないんだよー。まあ、さすがに生死は変えられないか。
うーん。

で、孔明さまと、周ユと、なんの打ち合わせしてる風でもないのに、ことごとく
相通じあってて、もう、これは愛だろう愛!!!
矢を集めるついでに、祭ボウたちとかに濡れ衣を、とか。
劉備が逃げ出しちゃう、ってのでも結局は謀だったのかよ、とか。
妻がいなくなっちゃってて、で、孔明さまと琴かよ~~。えろす。素敵。
最後の別れも、もうもう、それはキスするための距離でしょううううう!!!
妻の目の前で!!も~~~っ!
うんうんやっぱ二人はかけがえのない友よね☆ライバルで。憎みあって愛し合って
ください。うっとり。

戦闘シーンもざっくざっくたっぷり見て燃える~。やっぱ映画館で見て幸せ!の音!
風が変わるシーンの孔明さまかっこい~~!
火計、もっと船が燃えまくるのかと思ったけど、陸戦のほうが長かったかな。
盾で固まっていくところとか好きだった。かっこいい。
関羽とか張飛とかの活躍シーン少なかったのは残念だけどもまあ仕方ないか。

いろいろ勝手に妄想爆発させて、すっごくすっごく楽しめました!
ありがとうジョン・ウー!素敵すぎます金城くん!!!大好き三国志!!!
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2009年4月

TITLE: 『人類のヴァイオリン』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/28/2009 15:12:13
STATUS: Publish
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BODY:
『人類のヴァイオリン』(大滝和子/砂子屋書房)

繊細な感覚と、どっかんと壮大な感覚と。
宇宙規模の歌をこんなにすとんと歌っていて、凄い。
とても素敵な相聞の歌もたくさんあって、素敵だあ、とうっとり。
凄い。凄い。
と、もう、そんなことしか私の感想としてはかけません。。。

付箋もいっぱいつけちゃいましたが。
いくつか、好きな歌

 レモンからレモンという名剥脱し冷たき水で洗いいるかな

 えびすえびす告白したい限りない渦巻模様となりつつえびす

 磨かれたレンズとともに恋人はさみしく宇宙いれかえている

 月齢はさまざまなるにいくたびも君をとおして人類を抱く

 きみに逢う日の階段よ銀河から銀河へ渡るひと足ごとに

 おおいなる桜並木をくぐりきて人形店の義眼のもとへ

 声きよい君をとおしてわたくしはありとあらゆる動物の妻

 12歳、夏、殴られる、人類の歴史のように生理はじまる

 神の名を呼ぶことさえもできなくて或る緯度のうえ泣きたり吾は

 スーパーのレジで働く地母神がわれのキャベツを数字に変える

 電車にて運ばれててゆく井戸たちの眼鏡と眼鏡まむかいながら

いくつかといいながらいっぱいひいちゃいましたが。
すごい素敵でかっこよくって圧倒される。うーん。なんでこんなに壮大に
歌えるんだろう。不思議です。
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TITLE: 『整形前夜』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/24/2009 09:32:33
STATUS: Publish
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BODY:
『整形前夜』(穂村弘/講談社)

2005年くらいから2008年くらいの、雑誌や新聞などなどに書かれた
エッセイ集。
フラウとかクウネルとか、いろんな雑誌や新聞にいっぱい書いてる
のですね、と思う。
本だと、見開き2ページくらいの分量のが多くて、さくさくっと
おもしろ~い、と読める。でも短いけれども、切実さというか、ぐっと
くる度合いは強くて、うんうん、うんうんって思いながら読む。
たぶんまだ不慣れな感じ、とかの文体とか、女性誌だからこんな風に
書こうかな、とかしてるのかも、という文体とか、時間の変遷をこっち
が勝手に想像してみたりする。

江戸川乱歩最高、の文章とか好き。そうだよ~。いいよね~、と、
勝手に相槌を打ちながら読む感じ。乱歩の倒錯も同性愛も、深く激しく
私ももっともっとそう思ってたの!と穂村さんに訴えたいと思っちゃう。

いろんな短歌をひいて終わってるのも多くて、いっそうぐっときます。
短歌すごいじゃーん。かっこいいじゃーん、と思う。
表紙とかの装丁もかっこいい。穂村さんは古本、本大好きみたいだから、
自分の本の装丁もすごく素敵になるようにつくってるのかなあと想像する。

「表現の痕跡」という文章の中で

>素晴らしいもの、素敵なもの、凄いものをつくることへの憧れの強さが
>「自分と同じ人間が本当にそれをやったなんて信じられない」という感覚

というのがあって、ああうんうん私も凄くそう思う、と勝手に同意。
私も憧れが強すぎて、憧れの誰か、は、いつも本とかテレビとか、映画とか
作品とか、そういう、別世界の人で、同じ人間だとか思えないとか、ほんとに
その手で、苦しみながらやってるとか、生きてるとか、信じられない気がする。
なので、生身の「人」に会うと、自分のほうが凄く今間違っちゃってる、と
思う。別世界だ、と思う。くらくらする。緊張する。
でも人間なのかあ、と思う。
そういうのって過剰な思い入れなのかなあ?でもフツウみんなそうなんじゃないのか?
よくわからない。
穂村さんのエッセイとか、たぶん大人気、になってるってことは、みんなも
そう思ってるんじゃないの。みんなもなんか自分世界音痴、って思ってるんだよね。

だからほんとはそういうの、すごくフツウなんだよね。
穂村さんがすごくうまく言葉で表現してくれて、腑に落ちる、っていうか。
言語表現って、重要~と思った。
 
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TITLE: 『白い仮説 黒い仮説』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/23/2009 14:38:11
STATUS: Publish
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BODY:
『白い仮説 黒い仮説』(竹内薫/日本実業出版社)

ニセ科学を見破る思考実験

マイナスイオンは体にいいのか?
ミネラルウォーターって実はなんなんだ?
とか。
ちょっと科学的っぽく宣伝されているものがイメージのみだったり、とかいう
おもしろ読み物と、マンモス絶滅の話、逆クレブス回路が生命の起源?
とかの自然科学的な読み物。
前半のほうは、ほほ~と読み、後半のほうは、ちょっとよくわからん、と
面白く読みました。宇宙や時間の話は、面白いけど、私の理解を超える(^^;
まあ、理解できるんならもっと違う道に生きていたかも。

で。
話は、仮説。
あれこれの仮説が白いか黒いか。
白い、とは、おおむね正しいというか実用的というか。信じて使っても問題
なさそう、というところ。
黒い仮説、のほうは、疑わしい、根拠不明、使えない、という感じ、かな。
で、どっちか100%の話ってのはないし、そのグレー度を考えましょう、
ってことですね。
イメージだけに振り回されるのはダメですね~。
マイナスイオンのドライヤーとか私使ってるよ。なんかいいような気がするから。
ん~。
「~といわれています」という宣伝文句は信じないようにします。
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TITLE: 本2冊
AUTHOR: シキ
DATE: 04/22/2009 13:56:03
STATUS: Publish
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BODY:
『かくれオタク9割』ほとんどの女子がオタクになった(杉浦由美子/PHP)

好きなものを買うために仕事をする。
かわいいワンピースで仕事するキャリアウーマン。
そんな小見出しで、現在、オタク化してる女の様々、についてのレポート。
レポート、というか、今女の子はこんな感じかも、というお話。
オタク、といっても、マンガアニメとかのみならず、コスメオタクやら出産オタク
やら、アイドルオタクやら。腐女子、というのも、BL好きってことでなく
たんにもうアニメやマンガ好きならそういうもんなんですかー。
ん~。
オタクというか、深くマニアックに追求する趣味があれば、年齢や環境に関係なく
語り合える仲間ができる。って話か。
仕事をちゃんとこなし。不必要に仕事に依存なんてしないで、好きなこと欲しい
ものにお金使って楽しく生きる。
そんな現在の女達。マーケティングはそのへんを読めてないのではないか、かな。
これは、出たのが2008年4月。ちょうど一年くらい前ですね。
まだ未曾有の大不況、の前、ってことかなあ。まあでも今でもやっぱり、
オタク趣味にはお金使う、ってのは変わりないかなあ。

で、もう一冊。
『なぜ、腐女子は男尊女卑なのか?』オタクの恋愛とセックス事情
(腐女子シンジケート/講談社アフタヌーン新書)

これは2009年4月刊。
前の、杉浦由美子さんは、その前にも、なんか腐女子の本出して反発くらった
んだっけか。
で、これは、フツウに仕事してたりする現役現場の腐女子が、自分達のことを
自分達で語ってる。
杉浦さんのは基本インタビューをもとに、だったけれども、こっちは
友達同士でわいわい楽しくやってるほんとのことを本にしてもらっちゃいました~
という感じ。
男尊女卑、というのは納得です。
腐女子がリアル男子に優しいなんて嘘。
BLの世界がいかに学歴肩書き才能美貌金持ち賞賛に満ちていることか。
そういうのが大好き!
現実とマンガ小説は全然別、ってもちろんわかってるけど、まあ、そういう
のが大好き!ではあるわけで。オタク男子キモイとかダメ親父最低とかは
フツウに思ってるでしょう。(自分のことは棚に上げて、ってのは当然~)
というか、もうほんとうに、腐女子だからっていうくくりで納まるわけはなくて、
人それぞれだし。。。

どっちもそれなりに、ふ~ん、と思って面白くさくっと読みました。
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TITLE: 『ROMES 06 誘惑の女神』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/21/2009 10:32:56
STATUS: Publish
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BODY:
『ROMES 06 誘惑の女神』(五條瑛/徳間書店)

最先端の警備システム、ROMES。
日本で配置されているのは、最新の空港、西日本国際空港。
その西空で、航空会社のイベントとして、ジュエリー展が開催される
ことになった。
目玉は、「誘惑の女神」。純金製、きらめく宝石をちりばめられた女神像。
それを狙う、伝説的テロリストの名前。
すでに死んだはずの、カリスマテロリストの正体は。その因縁は?

という感じで、ロメスの第二弾ですね。うれしい!
システムと犬だけを愛し可愛がる天才成嶋。そんな上司に憧れがんばる砂村。
天才少年にメロメロになったかつての教授。みんなに愛されまくってる成嶋
さんが素敵すぎる☆

んまあでも、愛されまくりすぎて、そんなに愛されんでも。。。と、やや辟易
しないでもない、かなあ。
リョウとタジリのこととか、なんか話が盛りだくさんたくさんたくさん!
になりすぎてて、なんかもうちょっと掘り下げてってくれないか?とか、
成嶋さんのことも表面的になりすぎてないか?とか、もっと、もうちょと、と
物足りなく思う。
五條さんならもっともっと、もっと深く面白く書いてみせてくれるんじゃ
ないのか?と、私は期待しちゃうから~。
この本もそこそこに分厚いけれども、でももっとがっつり読みたいのに~と
思う。あるいは、もっとざっくり切り捨てて絞ってほしかった、とか。
五條さんには欲張りになっちゃって困りますね。

成嶋さんと砂村くんのこともっと読みたいのに~とかいう勝手な妄想もあり。
あ、これは、清水玲子さんの、『秘密』みたいな感じだ。
少年のようなしかしものすごくキレ者な上司と、純朴青年っぽい部下。

ロメスのは今後もまだあるかなあ?警備に徹する、というところがなかなか
難しいとは思うけど、ぜひ成嶋さんのことはもっともっと読みたい~と、思う。
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TITLE: 『日本語が亡びるとき』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/17/2009 09:48:49
STATUS: Publish
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BODY:
『日本語が亡びるとき』英語の世紀の中で (水村美苗/筑摩書房)

アイオワ・シティ。IWPというプログラムに参加するために集まっている
世界各地の作家。
西洋人。アジア人。さまざまな国から集まった作家。会話をする時には英語。
それぞれの国で。世界中で。それぞれの言葉で、作家たちは書いているのだ。

半分くらいはエッセイ的というか、著者の経験が綴られていて、
最初思ったよりはずっと読みやすかった。
私は、海外経験というものはなく、著者の経歴、経験をふむふむ、と
ひたすら読むしかできない。
12歳からNYにいて育っていながら、フランス文学を専攻、日本近代文学
のことが大好きなんだなあ。
英語が普遍語になっている、とか、グーグルが世界中の本を情報を、あつめて
ネット上に巨大図書館をつくる、というのとか、イメージはわかるけれども、
自分の実感はない。

話が、だんだんごちゃごちゃになってきて、日本文学が、という話なのかなと
思って読んでいると、なんか違って、日本語と英語、ってことかな。
普遍語、伝達の言葉として英語が主流で、母語が英語じゃない人たちは二重言語
生活を強いられることになる、というか。
ま、それはそうだよね。
学問はどんどん英語になって、優秀は人は英語しか読まなくなり、そして書かなく
なる、というのが、日本語が亡びる、ということになるのではないか、ということ
みたいです、が。
学問が、とかいうのはそうかなあとぼんやり思うけれども、でもやはり文学って
ことになると、なんかそうじゃないって話だったんじゃないのか。
世界に向かって発信したりするのはもちろん英語になっていくだろうけど、
母語としての文学はなくならないと思うし。(それは楽観的なのか?)
とても面白かったし、いろいろ知らなかった~とか、そうなんだ~とか教えられた
本ですが、だからなおさら、なんか主張がごちゃごちゃになってきてなんか、ええ?
と終わってしまったのは残念な気がする。
国民文学ってなによ。

教育としては、これからはしっかりバイリンガルできる少数のエリートを
育てて~と思う。でもちゃんと本当のエリート、であってくれ。
で、英語が話せるとか云々以前に、考えて主張して意見意思がある人間が必要、
ってことなんだよね。英語がどうこう、ってのは道具だから。使う人間が必要。
。。。がんばってくれ教育。
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TITLE: 『蠅の王』(その2)
AUTHOR: シキ
DATE: 04/13/2009 12:08:27
STATUS: Publish
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BODY:
少年の、人の心の中に潜む悪、というテーマだ、と言ってしまうととても単純に
思える。
読んでいると、ラーフの恐怖を味わい、ジャックの反発と権力欲にもひきずられる。
可哀相なピギー。可哀相なサイモン。消えてしまったちいさい子。
獣。悪魔。それは闇の恐怖。見えないからこそ恐ろしさは膨れ上がる。
そこで。
この島で。
ラーフのようであり続けられるだろうか。ジャックに従うのが悪なのか。
何が、彼らを支配していたのか。

忘れていた(考えられなくなっていた)助けである大人は軍人で、島から出られても
戦争の世界で。
追いかけられる相手は木で作った槍どころではなく、核兵器を持った敵なのだろう。
何が本能なのか。
何が救いなのか。
少年たちは。ラーフは。
生きていけるのか?

何もかも、忘れようと、するのか。島を出て。彼らは、どうなるんだろう。

今までいつか読もうと思ってましたが、なんか読みにくそう、と手を出しかねて
いましたが。そんなことなくてとても面白かった。
ラーフが金髪美少年~♪と勝手にあれこれ妄想はできますが。そんな浮かれ気分は
ともかく。
ぐっさり深く突き刺さる作品でした。
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TITLE: 『蠅の王』(その1)
AUTHOR: シキ
DATE: 04/13/2009 12:07:51
STATUS: Publish
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BODY:
『蠅の王』(ウィリアム・ゴールディング/新潮文庫)

無人島に、少年たちだけが、生き残った。
大人は誰もいない。

この小説が発表されたのは1954年だそうで。50年以上昔の小説、って
ことですね。その小説が描く、近未来。
今読んでも、おそらく近未来、と思える。
戦争が起こり、子供たちを守るためにどこか安全なところめざして飛行機で
旅立っていた。おそらく攻撃を受け、南の島に不時着。おそらく核戦争が
どこかで起こっている世界。しかし、その珊瑚礁の島は、さしあたり果物や
水に不自由することはなく、生き残った少年たちは、小さな子供は遊んでいて、
少し大きな子は(それでも12歳前後、くらい。中学生くらいなんだろう)
なんとか救助がくるまでやっていこうとする。

ほら貝を見つけて、それを吹きならして子供たちを集めたラーフ。ラーフと
最初に出会った、喘息もちで眼鏡で頭でっかちなピギー。
集まってきた小さい子供たち。制服に帽子姿の合唱隊たちを率いるジャック。
リーダーを決めよう。
集会を開こう。
ほら貝を持っているものが発言できる。
ルールを決めよう。火をおこして烽火をあげ、救助を求めよう。
最初は面白く楽しく大人のいない無人島生活をみんなでうまくのりきって
いけるさ。救助はすぐくるさ。イギリスへ、きっとすぐ帰れる。

しかし、豚をみつけ、狩りを始め。救助のチャンスを逃してしまい。
ジャックとラーフの反発が始まる。
無人島の、少年たちの中だけの、隊長という権力。そんな権力が、欲しいのか。
いや、少年たちだけだからこそ。
そんな権力が、欲しいのか。
最初、イギリスの少年として、立派にやっていこう、というちゃんとした「いい子」
たちだった彼らが、豚を殺し、髪も服もボロボロになり、顔に泥を塗り仮面を
まとったことで、蛮族、となってゆく。
最後まで、イギリスの少年としての理性を捨てなかったラーフは、狩りの標的とされ
血祭りにあげられるところだった。
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TITLE: 『PLUTO』1~7巻
AUTHOR: シキ
DATE: 04/06/2009 11:32:07
STATUS: Publish
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BODY:
『PLUTO』(浦沢直樹/小学館ビッグコミック)

現在7巻まで。7巻まで買った。読んだ。

始まった当初から、すごくいい、すごくいい!という話は聞いてましたが、
でもどうかなあ、とためらってました。しかし、次の8巻で
完結らしい、と聞きまして。
8巻くらいだったら、と思って読む気になりました。
ブックオフで、1~4まで発見。お試しのつもりだった
のだけれども。
ほ、ホントに、すごく、凄く、すごくいい!

言うまでもなく、手塚治虫の、『鉄腕アトム』の中の一話(というのかな?)
「地上最大のロボット」という話を原作としてます。
でも私はアトムの印象ってあまりないのですが。読んでないし。アニメは
ちらほら見てる。アトムのことはもちろん知ってるけど、なんとなく、程度です。
だから、どの程度原作と同じとか違うとかはよくわかりません。
わかりませんが、でも、すっごく面白い。
たぶん原作知っててもいろんな違いを面白く読んだり、こんな風に料理したのか、
と、面白がる幅が広がるのでしょうが。
今のところ、どうなるのっ、どうなるの~~~~、と、ハラハラしていこうと
思うので、一応手塚治虫のほうは読まずに我慢でいこうと思います。

世界に、大量破壊兵器となりうる高度なロボットが7体あって、それぞれが
殺されていく、という話。連続殺人事件を追うミステリとして私は読んでます。
主役、というか、メインの視点が刑事のゲジヒトで始まってるし。

ロボットが、人間と同じように人権を持つ、認めよう、という社会。しかし、
それに反発するものもいる。差別。国際間紛争。親子。死。
鉄腕アトムの世界、というと、明るい未来で悪いやつどんどんやっつけちゃう、
ってイメージだけれども、このマンガで見る未来は、(未来というより、ほとんど
現代、ごくごく近未来、のようなこの世界)悲しみに満ちている。
たぶんもともと、手塚治虫の世界も、あの可愛らしい絵に目をくらまされながらも、
哀しみや、残酷さ、悲惨さが深くあるもの。
ロボットの哀しみを。でもたぶん人間の。生きるものの。魂の。哀しみを、
この上なく上質に描いて見せてくれていると思う。
ロボットが、「死ぬ」たびに、深い深い哀しみが。うつくしさが。

7巻では、エプシロンのあまりの優しさに、またしても泣かされた。
エプシロンの手を。
あの手を。

壊さないで、と、祈る。
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TITLE: 『サブカル・ニッポンの新自由主義』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/02/2009 11:21:09
STATUS: Publish
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BODY:
『サブカル・ニッポンの新自由主義』-既得権批判が若者を追い込む
(鈴木謙介/ちくま新書)

 第1章 既得権批判-流動化と安定の狭間で
 第2章 インターネットと反権威主義
 第3章 サブカル・ニッポンの新自由主義

という章立て。
既得権批判とかインターネットと反権威主義とか、現状分析、です。か。たぶん。
すみません。正直、あんまりさくさく読めるというわけではなく、それは私が
頭悪いからだと思うんだけど。文章がダメかもしれない。新書だから軽々らくらく、
って感じではないかと、思います。たぶん。私が読めてないだけか。社会学とか
全然軽いとこしか読んでないし知らないから。

新自由主義、というのが曖昧で、これを読んでもなんとなく曖昧にしか見えない。
いろいろごっちゃになってる感じ、なのか。右でも左でもなく、という感じ?
右でもあり左でもある、という感じか。
人間らしさ、といってもしょうがない。

うーん。
こうでしかない、と、思考を縛るのが苦しい、のか。
どのようでもありえる、という広がりをこそ認めるといいのか。
うーんんんんん。
社会なんて変わるのか?ほんとうに?ほんとうに、といい続けることで?
ほんとうに?
ほんとうに?

こんなにも疑い深くなってることこそ、社会変革の障害なんだろう。
未来に希望なんてない。社会がよりよくなるとは思えない。幸せはささやかな
現状維持で精一杯。
苦しい。

この国がどうなっていくのか、見ていたい。
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TITLE: 『人生問題集』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/01/2009 10:00:25
STATUS: Publish
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BODY:
今日はパタリロ殿下の誕生日なんですね。
おめでとう殿下!

『人生問題集』(春日武彦・穂村弘/角川書店)

友情 怒り 救い 秘密 努力 孤独 仕事 家族 不安 記憶 言葉
お金 愛  読書 

などについて、「現役“文学青年”たちがとことん考えすぎてみました!!」(←帯文より)
という本。
対談です。
とっても読みやすいし、うんうん、って面白かった。
でもなんだかんだいっても二人とも十分立派な大人で、エリート対談じゃん、と
思う。僻み根性の私。。。
うーん。いろいろ抽象的には大人って難しいし、本当に大人だ、なんてのは幻想
かと思うけど、まあ、暮らすに十分なお金を稼ぐ、仕事をしてる、結婚してる、
って、それは大人だと、私は思う。

二人の仲がよさそうでうらやましいかぎり☆
二人とも自分の気持ちとか記憶を緻密に語ってるなあと思う。
気持ちをちゃんと語れるって凄いなあと思う。本にしてるわけだからいくらかの
手直しとかはもちろんしてるのだろうけれども。
自意識過剰。っていうのは、でも、誰だってそうなんじゃないのか。
それを、自分の言葉でこんな風に語れるっていうのがすごいなあと思う。

最後の、煩悩108コンテンツリスト、面白いです。
穂村さんのリストは、ああなるほどうんうん、っていうのが多くて、私って
穂村さんの本、そういえば全部読んでるか、な?と、自分がキモイ感じ(笑)
春日先生のほうはまだわからない知らない事柄だらけで、本も全部読んでは
いないし、そうだよなあ、と、安心。
春日先生のお母様の話とかすごい素敵。つかやっぱり、そういうご家庭で
お育ちになったのですかそうですか、とか思う。そうであってくれて嬉しい。
いいな~。
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2009年3月

TITLE: 『今ひとたびの』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/31/2009 10:51:42
STATUS: Publish
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BODY:
『今ひとたびの』中川悦子歌集 (ポートレイトブックス)

遺稿集です。
大正生まれ、享年86歳の著者の残された歌を、長男さんの手によって
まとめられたもの。
美容院をやってらしたそうで、その仕事のうた、仕事としてのみのドライさ
ではなく、喜びとしても生き生きと暮らしていたであろう歌も多く、
その姿が目に見えるように感じました。

母として、美容師として、ひとり人として、の、まなざしが歌になっているなあ。
軍歌のひびき という章があり、戦争が、実体験であるのだ、と思う。
数は多くはなくて、50年後に振り返っている、というものですが。記憶を封印
していて。50年後であっても、その封印は、とけないのだな、と思う。
病の歌や、老いての歌は、読むのがつらいと思う。
しかしこうして作品に残したことで、著者にとってはささやかな救いになって
いたのかなあと思う。
たぶん、歌にするときに、少し悲しみ痛みの自分から視線を離す、というか、
少し客観視することができたのではないかなと思う。

歌を詠むっていいなあと、素直に思えた。

いくつか、私がとても好きだと思った歌。

 ひと日終えぬサインボールはくるくると「私だって働いてゐました」
                   (ルビ わたくし)
 
 つどう子等の姿はあれど静かなる聾学校のひだまりの梅

 音も無く赤きつゝじにかくれたる妊みし猫のまなこつめたく  
             (ルビ はら )

 ピザパイを本を見つつし焼きあげぬこんな味かと子にたずねつつ

 傘ひとつ身のおきどころ降りしきる雨のバス停棒杭と立つ

 うすずみの霧のヴェールにわが街もメルヘンめきぬ吾も深海魚

 ほとほとと紫つつましほととぎす地上の花は啼くことしらず

 こんな筈ではこれでいいのだの繰り返しおーい待ってくれ時の歩み
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TITLE: 『ちくま日本文学 尾崎翠』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/27/2009 18:45:49
STATUS: Publish
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BODY:
『ちくま日本文学 尾崎翠』

「こおろぎ嬢」「地下室アントンの一夜」「歩行」「第七官界彷徨」
などなどなど。
小説、詩、短文いっぱいです。

尾崎翠、読むのは初めて。
特に「第七官界彷徨」がいい、という力説を見たことがあったりで、
なかなか手を出せずにいたのだけれども、がんばって読んでみた。

昭和が一桁のころに書かれ発表されたものたち。
文学少女というか、文学乙女。でも軽やかで明るさがあって、不思議。
褒め言葉として、マンガで見たい、と思うような。素敵さ。
吉野朔美さんがパネリストに出るというシンポジウムに行きたくて
読み始めたのだけれども、なるほど吉野さんの絵でマンガにしてみてほしい
と思う。バッサリ髪を切っちゃうところとか素敵そうだ。
ふわふわしてて。詩を書くの、というのが至上のこと。
いいなあああ~~~~~~。という世界。

兄と妹、とか。旅の人、とか。恋愛模様のようでありながら、そうでも
ないか?という微妙な距離感。不思議。
家事をしようとかしてるのに、地に足がついてない感じ。
なんでしょうこのふわふわ。すごい。可愛い。ヘンなの。

黒パンに、バタをつける、というのはともかくとして、塩ふって食べる、とか
辛子、とか、えーと、一応貧乏なのか?とも思うけど、なんかそれが贅沢?
みたいな感じもして不思議。
時代の違い、というのもあるのだろうか。でもそんなの関係ないとも思う。
小説もなにも、全部全部が詩のようです。
そう思わせてくれるって、凄い。
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TITLE: 映画 ダウト
AUTHOR: シキ
DATE: 03/24/2009 15:32:08
STATUS: Publish
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BODY:
映画 「ダウト -あるカトリック学校で-」

見てきました。
ド迫力!
舞台はあるカトリック学校。もともと舞台のものだそうで、ほぼ学校内、
教室、校長室、ミサの場面、あたり。限定された舞台で、派手な映像や
CGなんて全然なく、役者の演技の力だけで、すごいド迫力。
若いシスターが、主役ふたりにはさまれてめちゃめちゃ苦しむというか
気まずいというか、に、なっちゃってましたが、見てる私も、あううう、
と、怯えるばかり。こわい。疑惑の追及、その断定。その迫力が怖い!

カトリック学校で、神父と、少年との、不適切な関係についての疑惑。
ってことで、おおこれは、と思ったんだけど、ぜひ見に行こうと思った
のは、よく見てるブログのCampy!での紹介が素敵だったから!
(コチラ→  http://55campy.blog102.fc2.com/ )
 
紹介されてたのがこんな感じで↓

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「人望厚いフリン神父」には、ただ微笑んでいるだけで変態にしか見えない
オスカー俳優フィリップ・シーモア・ホフマン!

「厳格な校長のシスター・アロイシス」に、何をしようが意地悪にしか見えない
オスカー女優メリル・ストリープ!

フリン神父に向けられた“罪”の疑惑っていうのが、ぶっちゃけ児童の性的虐待
(しかも男児)なんだけど、「ハリウッドを代表する」といっても過言ではない名優2人が、
ストーリー上では「ヤったかヤラないか(夕刊フジ)」を、そしてその裏では
「アタシのほうが演技力上よ!」対決を繰り広げるという一大スペクトルバトル。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

わわ~~これは見なくては!!!と思ったのでした。

神父に可愛がられてる男の子の母親と校長が対話するんだけど、そこで、実は
男の子の性質がゲイなんだもの!ほっといて!父親に知られたらあの子は殺される!
というお母さん。
そのへんもぐっときます。
この話の舞台はケネディ暗殺の翌年。60年代、かな。
まだまだゲイへの、黒人への差別偏見迫害は、今より酷くあっただろうなと思う。
許されない、と、糾弾しない、できない母親は、つらい。

本当は、どうだったのか。
疑いは。疑惑は。校長の心の疑惑は、また形を変えて彼女を苦しめるのではないか。
こわい映画です。
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TITLE: 狂言 ござる乃座
AUTHOR: シキ
DATE: 03/22/2009 11:31:12
STATUS: Publish
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BODY:
狂言 ござる乃座 41回 を、昨日見に行ってきました。
宝生能楽堂。

 成り上がり  太郎冠者 石田幸雄
        鞍馬寺へ参詣した主人の太刀持ちをしていた太郎冠者。しかし
        眠っているうちにすっぱに青竹と取替えられてしまう。
        太刀が青竹に成り上がったのだ、といい逃れようとしたり、
        せっかく捕らえかけた盗人をまんまと逃がしてしまったり。

 八句連歌   貧者 野村萬斎  何某 野村万作
        借金をなかなか返せない男が、詫びを言いにいく。居留守を使われ
        では、と、去り際に発句を詠んでゆく。それをきいて、何某のほう
        も句をつけるうちに。返済をまって欲しいとか早く返せとかうまく
        詠み込まれてゆく。

 牛盗人    藤吾三郎 野村萬斎  子 野村裕基
        牛を盗まれた牛奉行が、犯人を教えたものにはどのような褒美も
        とらせよう、と高札をうつ。
        訴えてきたのは子供。犯人は藤吾三郎だという。二人は親子であった。

能楽堂へ行くのは私は初めて。感激です。脇の席だったので、主な舞台を
ほぼ横から見ることに。それも新鮮でした。
そして今までの、初心者向け講座的なものは一切なしに、ひたひたと静かに
始まって、客席も舞台も明るさ同じ、というのにもまた感激。こういうもの
なんですねえ。
そして、ほどよくこじんまりとしていて、声がよく響いて素晴らしい。
こういうものなんですねえ。
謡の声に聞きほれました。

「成り上がり」はかなり面白おかしく笑わせてくれました。
「八句連歌」も面白かった。連歌をきいてほほう~としたり。最後に連歌うたうのが
かっこいいのなんの。素敵☆
「牛盗人」は、笑いの要素は少なく、人情劇。演劇的。
子方、息子さんなんですねえ。さすがきりっとびしっとしてる。んで当然ながら
ちびっこなのでボーイソプラノの声が、狂言師の大人の中にあって光ってます。
萬斎さまはこの藤吾三郎の役が初めてだそうで。もちろん素敵です。
謡の声のうつくしいこと。ひたすらうっとり。舞の仕草のうつくしいく凛々しいこと。
ステキ~。
まだまだ初挑戦があり、どこまでもより良きものを追求してゆく姿勢、かっこいい。
すごく面白かった。見に行けてよかった!
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TITLE: 映画 ヤッターマン
AUTHOR: シキ
DATE: 03/19/2009 08:30:30
STATUS: Publish
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BODY:
映画 「ヤッターマン」

見に行きました!
おおおおおおおお~~~~~なんて馬鹿馬鹿しい!素晴らしい!!

アニメに比べれば、テンポがわるーい、とか思っちゃいますが、でも
本気でアニメを実写にしてる~~~、と、感激!
ヤッターマンは、アニメもかなりふざけてるというか遊びまくってて
自由だ~、と思うんだけど、それをホントに実写にしてるぅ~~~。
とってもよかったー☆可笑しかった面白かった~☆

ヤッターマン1号2号も、ショウコちゃん?ヒロイン?な女の子も
すんごいがんばってるわ、と思ったけど、もうもうもうもう!なんと
いってもドロンボー一味でしょう!
ドロンジョさまあ~!!深キョンステキーーーーーーーーーーー!!!
すっごくすっごくよかった!バカみたい!すごい!ドロンジョさま~☆
セクシーだし可愛いしぃ。棒読みだし。ドロンジョさま!ドロンジョさま~!

馬鹿馬鹿しさにまぎらせてましたが、かなりエロす。どきどきです。
お子様に見せていいんでしょうか。アニメじゃない分生々しいですけど☆
大人の遊びって気がします☆
最後には次週(次回か)予告もあって、なんかそれも面白そうだったし!
でもたぶん続編とかやるわけじゃないよね??なのに予告のために
ヤッターペリカンつくったのかしら。ステキだ。
楽しかった~☆
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TITLE: 『大人にはわからない日本文学史』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/17/2009 17:14:24
STATUS: Publish
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BODY:
『大人にはわからない日本文学史』(高橋源一郎/岩波書店)

ことばのために というシリーズで出ているもののようです。
全5冊。別冊1。<いまことばをめぐる環境はめまぐるしい変化のうちに
あります。>ということで、企画されたシリーズのようです。
荒川洋治さんの『詩とことば』とかは読んでみたいかも。

ともあれ、この本。日本文学史、ですが、明治から現代、です。
単純に年表的に、というわけではなく、ここ百年の変化、今現代において、
日本文学のOSが変化、更新、されてきているのではないか、という、
現代に重点をおいたものでした。
一日目、から7日目、までで。樋口一葉に始まり、ケータイ小説や中原昌也
で終わる。講義をまとめたもの、らしく、話し言葉的なですますな文章で、
とてもわかりやすくて詠みやすくてふむふむと納得させられそうになる。

穂村さんの『短歌の友人』が5日目にはとりあげられていて、短歌の百年の
変化と重ね合わせるように小説のほうも読み解けるのではないか、という話も。

(しかし、現代の短歌の例で出てる歌が、生活の貧しさなのです、という
話になってて、ああなんかそうそれはそうなんだけどでもでもでもなあ。
まあそれはつまり、現代が貧しい生活で、という話なのだけれども、でもでも
でもでもでもなあ、と、思った。私は、自分の短歌読まれて(いや誰も読まない、
というツッコミはおいといて…)貧しい生活(たとえそれが現代の、という風に
一般化されるとしても)の歌だ、という風にとらえられるのは、嫌だ。そういう
歌、うーん、詠んじゃってるけど、でも、もう詠まないようにしよ、と思った)

小説のOSを更新する日、というフレーズは非常にぐっとくる。なるほど、と
思う。それが世の中にひろまるの、に、どのくらい時間がかかるのか。
歴史の彼方から、今この時を振り返るのを見てみたいと思う。絶対にかなわない
けれど。
近代文学は終わってる、みたいだ。
新しい文学がでてきてる、みたいだ。
どうなんだろう。どうなるんだろう。それはほんとうなのかどうなのか。
面白い。

でもたぶんケータイ小説を読みたいとは、思わないなあ今のところ。。。
私は新しいOSに、変更したくないよ。
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TITLE: 『プリーズ、ジーヴス』 1
AUTHOR: シキ
DATE: 03/13/2009 08:14:04
STATUS: Publish
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BODY:
『プリーズ、ジーヴス』1 (勝田文/白泉社花とゆめコミックススペシャル)

イギリス。
貴族階級に属する、バーディ。ウースター一族の若様。
その執事。ジーヴス。何でも知っている完璧な執事。

って、漫画化されてるんだ、って、今頃認識しました。メロディで
連載だったんですね。知らなかった。
勝田文さん、って、『しゃべれどもしゃべれども』も漫画化されてるようで、
帯に佐藤多佳子さんの推薦の言葉が。
ジーヴスものの漫画化って、どーなんだろどーなってんだろ、と気になり、
表紙見た感じもなんかステキそうだったので、買ってみました。
面白かった♪

私が本を読んだのは2006年でした。(自分の日記検索した)
『ジーヴズの事件簿』(P・G・ウッドハウス/文藝春秋)
これだけ、だっけ。(すでに記憶曖昧。私の頭も残念な出来なのです)
P・Gウッドハウス選集、というのの、1が出たばかりの頃みたい。
その後、4まで出てるらしい。国書刊行会からも続々出てますね。

これは安心していつでも読める、と思って、その後おっかけてはいない。
なんていうか、池波正太郎と同じで(私にとっては)読めば満足する
面白さであろうことは読まなくてもわかってるので、ものすごくゆっくり
たっぷり時間あるときに読むものなくて困った、ってくらいなときにでも
読みましょう~、と、あとのお楽しみにとっておくことにしてる感じ。

ともあれ。
バカ坊ちゃまと完璧な執事。
という黄金のパターンの原点、なのかな。ジーヴズ。
完璧で、かつちょっと意地悪というか実は悪人というか腹黒というか♪
いいよね~~~♪
イメージとしては、ジーヴスはもうちょっと年上でもいいのでは?と思うけど。
ヘンに美形すぎない絵柄とかムードはなかなかうまくてステキだ~と
思いました。
バーディのばかばかしい服装の趣味とか、期待してたけども、
漫画、モノクロだからな、とちょっとがっかり。まあ、現代の眼で見れば
ピンクの水玉のネクタイもありです。(かな?)

1、というからには続ていくのでしょうか。また続き出たら買おうかなと
思います。
おしえてジーヴス、ってコラム(?)あって、ミニ知識とかあるのも面白いし、
巻末のイギリスへの取材旅行、すごくうらやましいい~~。
あ~~~~いいな~~~イギリス紳士~~~。
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TITLE: 『にょっ記』『北へ。』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/10/2009 10:41:08
STATUS: Publish
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BODY:
『にょっ記』(穂村弘/文春文庫)

単行本買ってるし、と思ってたけど、文庫化にあたって、帯に
フジモトマサルさんの特別漫画(5コマ)がついてて、うう、釣られて
買ってしまう。
解説の、長嶋有さんの偽ょっ記(解説にかえて)も面白い。まんまと
釣られる。とはいえ、長嶋有という方のことは何一つ知らないし、本
読んだこともないのに。なんで釣られるかなあ。
たぶん、この本つくってるみんな、著者も装丁家もイラストも解説も
みんな仲良しみんなうれしそうにこの本つくったよ、っていう感じが
ちょっとステキとか思わされてしまうからだと思う。
ちょっとステキとか思いたくないのに。まんまと。。。
そんなにみんなステキに仲良しなんて。嫉妬。と思うのに。
天使の話なんか読みたくねーや、と思うのに。
むー。
惚れたヨワミ。。。

あの絵の、ヤブイヌ、っていうんですか。かわうそかと思ってました。
勝手に。
ごめん。

スターバックスの克服、の日記とか面白い。というか、ここから、スタバ
での連載とか勝ち取ったのでしょうか。すごいすてきと思う。

なんか、いろんなところで。
私はダメなんだ、と思った。
前も思ったけど。

爆笑、は、しないと思う。にや、くす、だろうと思う。爆笑する人も、いるのかもだけど。

『小説 北へ。 いつか出会うあなたに……』(九頭竜都流 広井王子/電撃文庫)

ゲーム、の、プレストーリー、という感じの小説。
って、私はゲームを全然知らないんだけど。たぶん最後のところで、夏休みに
昔遊びに行ったことのある親戚の家の『お兄さん』がやってくる、とのことで。
ゲームプレイヤーがたぶんその『お兄ちゃん』で、この女の子たちと、夏休みの
出会いつーか恋つーかをするんだろうなあというのがわかったんだけど。
まあ。
そのたくさんの女の子たちのそれぞれの背景、というか、それぞれのエピソード、
ですね。
九頭竜都流、というのが、五條瑛さんのペンネームだそうで、ってのをネットで
見て(五條瑛もペンネームみたいだけど)つい興味もって読みました。
ま、へー、というあたり。。。ゲームに興味ないのに読むもんじゃないか。でも
そう思って読めば、そういう感じの描写とかあるかも、という気もしないでもない。
ひとまず満足しました。
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TITLE: 『動物園で逢いましょう』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/03/2009 14:26:04
STATUS: Publish
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BODY:
『動物園で逢いましょう』(五條瑛/双葉社)

パンダのコーヒーカップを買いたい。

雑誌掲載のものと、書き下ろしと、あわせて7本の短編集。
米国の下請け的アナリストとして、極東ジャーナルに籍を置きながら、
陰険な上司、エディの命令によって、あまり重要とも思えないような
情報提供者と対面する葉山隆。

引退した新聞記者との待ち合わせは動物園だった。
コビトカバの前で、孫の手をひいた相手と会う。
いくつかの情報、いくつかの出来事を追ううちに、もっと大物のスパイ
を狩る準備が、整えられていく。

というわけでものすごく久しぶりにタカシの話。
エディはやっぱりとっても素敵で意地悪で、坂下ともいちゃいちゃしてんじゃ
ねーよ、とツッコミたいところたっぷり。

雑誌は00年掲載のものから入ってるので、9年越しの単行本ってことになるか。
ばらばらな短編と、書き下ろし混ぜて、短編集としてもありだし、コレ一冊で
の大きな物語のエピソード集ってものでもある。
特に気になるのは、最後、「街角の向日葵」、エピソード1、ってことになってる。
ああも~~~!
じゃあ他のは!?2は?3は?って。読み終わったとたんに、次を!早く!
読みたい読みたい読みたいよ~~~と思う。
でかい狐狩りに、結局は葉山くんもかかわっていくんじゃないの?
長編、がっつり読ませてください、と、切に願う。

で、まあ、葉山と、対面する引退した新聞記者、仁志との待ち合わせが動物園、
上野動物園なわけで、それでこういうタイトルなのね。
葉山くんが、パンダのコーヒーカップ買って職場で使ってた。。。欲しい。私も
上野動物園に行きたい。パンダのコーヒーカップ売ってるのかな。欲しい。
本の裏表紙にあるカップがそれなのかな。可愛い。わーん。
と、まあ、いろいろ楽しみました。
五條さんの新刊はいつも待ち遠しく、読むたびにもっともっと!と思う。
どこまでつれてってくれるのか。もっともっと、読ませてください~。
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TITLE: 『趣都の誕生 萌える都市アキハバラ』増補版
AUTHOR: シキ
DATE: 03/02/2009 14:29:41
STATUS: Publish
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BODY:
『趣都の誕生 萌える都市アキハバラ』増補版(森川嘉一郎/幻冬舎文庫)

単行本は図書館で借りてで読みましたが、文庫になって、第6章が増補版、
ってことで追加されてたので、うーん、買うか。で、読みました。

単行本が2003年。秋葉原をの変化を示す、というのが1998年あたりからの変化。
萌え、という個人の趣味の部屋が、都市にまであふれ出している、という考察。
それから10年ってとこですか。
増補版では、アキバが、オタクの街としてマスコミに大々的に取り上げられ、
メイド喫茶ブームだの、電車男ブームだので、オタクの街としてよりは、マスコミ
に注目される街、となって、秋葉原通り魔事件のターゲットに、街そのものが
ターゲットになった事件までを記述している。
まだもちろん、事件が2008年のもの、生々しすぎて、記述どまりって感じだけど
文庫化にあたって、アキバブームの一端を担った本として、ちゃんとしてるなと
いう印象。
どうなるんでしょう。
アキバ。
そもそも都市の変化なんて。ここで終わりってことにはなかなかならないだろう
から、どこまでも進行形で言うしかないかなあ。
今、アキバの駅にそんなに堂々と萌え絵とかないんじゃないのかな~。メイド~
とかももうフツウって感じで、マスコミは飽きたんだろう。
じゃあそもそもホントのオタク(?)の人は、またそれなりにひっそり楽しく
やってるのかなあ。

昨日、フジテレビの50年、だとかで、事件の証言、というような番組があり。
ちょうどこの本で読んだばかりの、万博のお祭り広場と太陽の塔、とか、オウム
のサティアン、とかを映像で見て、建築って、というこの本の記述を思い出したり。
今の建築の未来はどっちなんだ。
コミケのサークルブース表(?)と、昨日のテレビの、極秘資料として出た、
サティアン内部の個室、の、間取り図(?)があまりにもそっくりだった。
そこで暮らす、。。。どうなってたんだろう。

東京、という都市の変化、というのも。
東京は、でも、それでも今でも、無記名な街でありながら、みんな物語りの舞台は
東京だと思っちゃう、という磁力はある。そういうのは東京の魅力が失われたとは
言わないんじゃないのか?と私は思ったけど。

なんにせよ、テレビにせよ、いろいろ今は振り返るとか、見直すとかの時代
なのでしょうか。
未来はどっちだ。
今誰にもわからないのかなあ。
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TITLE: 『秘密』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/01/2009 12:05:41
STATUS: Publish
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BODY:
三月だ。
でもこれを買って読んだのは昨日だよ。

『秘密』 6巻 (清水玲子/白泉社 ジェッツコミックス)

第九のメンバーがいなくなり、室長一人、となっていた時。
捜査一課で、捜査員として実力を発揮していた岡部警部が
配属となる。
望まない移動だった。むしろ反発を覚えていた。しかし、第九の
捜査の核心に触れ、薪警視正に触れ、捜査に、力を入れていくようになる。
事件は。
犯人は。
みんな、死んでしまったからこそ。

という、岡部さんと薪さんの出会いのときの話。
しかし、ほんとうにつらい事件で。
きゃ~。薪さ~ん、というのもともかく。
事件のことが、辛くてつらくて。他人事ではなくて。。。
ぐっさりきました。。。
毎度ながら。こんなに描く清水さん。ますます凄くなっていくなあ。

後半、というか、青木くんの話のほうは、まさに序章、というところで、
つ、続きはどうなるんです!!!!と、すごく気になるところで
この巻終わりになってて。ううう。
早く続きを出してくださいね。。。読みたい。読みたい。
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2009年2月

TITLE: 『period』
AUTHOR: シキ
DATE: 02/27/2009 11:54:21
STATUS: Publish
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BODY:
『period』3 (吉野朔実/小学館 イッキコミックス)

施設は火事でなくなってしまった。
ハルとヨキは、おじさんのところで、いとこのまいらと暮らし始める。
お父さんは病院。華ちゃんは看病。
ちいさな平和と安定があった。

でも、長くは続かない。
死が、安定を壊す。

3巻もやっぱりぞくぞくする苦しさと痛み。それでもハルとヨキの、
こどものしなやかな強さがくっきりとある。
買ったのも読んだのもしばらく前だけど、ずっしりささってきて
感想書くどころではなかった。
まあ、時間おいたからって、かけるものじゃないな。

まいらも凛々しくて素敵だったなあ。
きれいな顔、一瞬で愛される。そうだ。音楽みたいに。そうだ。

お父さんが、こわくてこわくて、でもほんっと素敵で、ハマる。
こんな男最悪だろうと思うけど、ぞくぞくくる。好きになってめちゃくちゃ
にされたいな~。そして相手にもされなくて死ぬしかなくなるまで。。。。
死ぬよな。

第4部の連載開始、が、今年の秋から、みたいに帯に書いてあったけど。
ということは本が出るのはいつなんだよ。確実に来年、でしょう。。。
ま、待ち遠しい。
待ってます。
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TITLE: 『ネフスキイ』
AUTHOR: シキ
DATE: 02/20/2009 19:06:04
STATUS: Publish
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BODY:
『ネフスキイ』(岡井隆/書肆山田)

2006年9月12日から、2007年8月15日までの約一年間の短歌。
毎日数首、かいていたようです。
日記のように、岡井隆の日常風景を伝えるものであり、妻との
暮らしを描くものであり、旅行に行ったり会合があったり、本を
読み、なにがしかのものを書き、眠り、起き、思う歌たち。
もちろんすべてを単純にそのまんまなんてことはなく、どれを
読んでもくらくらするほどに歌であり惚れ惚れしてしまいます。
素敵。。。
妻との暮らしが愛しく、妻を愛しているのね、と思う。
妻を詠む歌のなんと愛情にあふれていることか。素敵~~~。
それでいて決してべたついたところのない作品でうっとりです。

時にぞんざいな口語であったり、いいっぱなしであったり。
とにかく、840首ほどの歌、というから、たっぷりであり
バラエティに富んでいる。そういう配置のバランスとかも考慮
されているのでしょう。飽きずひきこまれてしまう。
付箋だらけにしてしまうしかないじゃないか。

老いのことがあったり、歌を詠むということそのものについての
歌があったり。そういうのもハッとする。
本を読みつつある、というのがモチーフとなっていくつも出てくる。
レヴィ=ストロース『悲しき熱帯』は私も読みましたよ~、と思う
けど、こんな丁寧に読んでないので(とにかくただ読んだだけ)
引用されている所々を読んで、うむふむと思ったりする。
アルベルト・シュヴァイツァアは知らない。。。『ファウスト』は
まだ結局読んでない。。。読まねばなー。

好きな歌、は、いーーーーーっぱいすぎますが。全部書くわけには
いかないですね。三首だけ。

 きみを措きては親友はないはずなのに勤めゐしビルを見上げて立てり

 敵だつた男が急に崩れ去り 屍を析くメスの重たさ

 苦しければ声をあげなさいそのまま聴きとつてあげる雲雀のやうに

 (*2首目、ルビ 敵(てき) 屍(かばね) 析(ひら))
私が勝手に妄想爆走して身悶えする歌です。素敵。はー。うっとり。

 
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TITLE: 『百鬼夜行絵巻の謎』
AUTHOR: シキ
DATE: 02/17/2009 12:09:18
STATUS: Publish
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BODY:
『百鬼夜行絵巻の謎』(小松和彦/集英社新書ヴィジュアル版)

百鬼ノ図。
まず飛び出してきたのは、天狗のような鳥のような妖怪。走っている。

と、絵巻がカラーでたっぷり見られてわくわくです。
国際日本文化センターが購入した、「百鬼ノ図」から、これまで謎で
あった、百鬼夜行の絵巻の成立その他の問題を見直して捉えなおして
いこう、というもの。
百鬼夜行はとりあえず妖怪とかがぞろぞろ歩いてるやつだろう、という
感じでなんとなく知ってるつもりですが。
その成立年代とかについて考えたことも調べたことももちろんないわけで、
とても面白く読みました。

つくづく、研究とは地道な作業ですねえ。
できるかぎりたくさんの百鬼夜行の絵巻を見て比べて、同じもの、違うとこ、
検証して考察して。
流れが大きく二つあります、とか。
地道な作業、だけれども、新しい見方が見えたときって、すごくわくわく
だったろうなあ、と、その興奮想像して、読みながら楽しかったです。

ともかく、カラーで、絵がたくさん見られるのがうれしい。
最後のところの、黒雲、黒い影のサタンのようなもの、迫力ある~。
ほんと、サタンって感じ。西洋も東洋も関係ないのか?祖本は中世、室町
に遡るかも、とのことで、模写年代は元禄、江戸初期あたりではないか、
てなことらしく。
悪魔、という西洋的概念ってどのくらい入ってたのかな~。江戸ならもう
十分入ってたのかなあ~。信長が魔王とかいう感じで(そんなこと言われた
のは後世か。。。)戦国にはキリスト教の宣教師きてたんだよねえ。
悪魔と妖怪とって、ありなのかしら。
とかなんとか眺めました。
買ってよかったと思う♪
本物も見たいなあ。見る機会があるといいなあ。
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TITLE: 平山夢明の本、2冊
AUTHOR: シキ
DATE: 02/12/2009 08:45:08
STATUS: Publish
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BODY:
『異常快楽殺人』(平山夢明/角川ホラー文庫)

 人体標本を作る男 エドワード・ゲイン
 殺人狂のサンタクロース アルバート・フィッシュ
 厳戒棟の特別捜査官 ヘンリー・リー・ルーカス
 ベトナム戦争は終わらない アーサー・シャウクロス
 赤い切り裂き魔 アンドレイ・チカチロ
 少年を愛した殺人ピエロ ジョン・ウェイン・ゲーシー
 人肉を主食とした美青年 ジェフリー・ダーマー

 以上7人の殺人犯について、生い立ちや犯行を丁寧に解説した本。

 なんとなく大体は知っている殺人犯たち。異常快楽な殺人たち。
 深い怨恨だとか金目当てとか、動機らしい動機があるというよりは、
殺人の快楽のための殺人。人肉喰い。狂気、か。
 生い立ちがやはり幼児虐待を受けたもの、というのが多くて、そしたら
なんで親はそんなにも異常な子育て(育ててるとは言えないか)をして
いたのか、親自身も幼児虐待だったのか、と、延々さか上っていくことに
なるのかな。
 殺したのが300人だの400人だの、凄すぎ。
 羊たちの沈黙 の、あの映画。原作も。
 あれにぞくぞくくるのは、異常ですか。どうですか。でも実行しなければ
大丈夫ですか。こんな本をじっくり読んでいていいのかとやや不安にも思う。
読むだけなら大丈夫ですか。(大丈夫だと思うけど)狂気の判定は自分では
できません。。。

『独白するユニバーサル横メルカトル』(平山夢明/光文社文庫)

 続いてこっち。
 このミスで1位とかとったみたいです。でも、ミステリ、かなあ??
 ホラー的だと思います。SF的なのもあり。
 
 短編集。お話8つ入ってます。
 『異常快楽殺人』と立て続けに読んだので、ああ、ああいう事件からの
発想だろうか、という感じがして、リアルにムカムカきます。
 容赦ない暴力。悪臭。殺人。人肉食。
 
 タイトル作は、つまり地図帳の独白による短編。そんなものがしゃべるのか
というのが面白い。
 
 あまりにも残虐であるから、突き抜けて聖なるもののような印象にもなる。
 うーん。
 でも、1位になるほど面白いのか???
 ちょっとその辺は私としては、ふーん、というところ。
 たぶん文章とかが私の好みではないのかなと思う。

 これで平山夢明は一応満足。実話的シリーズとかを読みたいとは思わない。
 なるほど~、でした。
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TITLE: 『童夢』 『AKIRA』
AUTHOR: シキ
DATE: 02/09/2009 12:45:22
STATUS: Publish
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BODY:
先日の吉野さんの対談で熱く語られていて、もっかい読みたい~~と
なって、勢いで一気読み。

『童夢』(大友克洋/双葉社アクションコミックス)

団地があらゆる角度から描写されている。
どさっ、と、いう、小さな吹き出しの音が、ぞくぞくする怖さ。
出たのが1983年ですね。
もうう。
ほんっっっっっっっっっっっっっとに凄い。
なんなんだこれ。

『AKIRA』1~6巻(大友克洋/講談社)

これも。今回勢いにのって。
昔アニメ化されてたのを見たことがある。音楽が凄かった。でも
話としてはあんまりよくわかんない、という出来だったように思う。
漫画も読んだ、と思うけれど、また一気読みしてすごく満足。

やっぱり、なんなんだと凄すぎる絵。
この想像力っていったいなんなんだ。
はー。

凄いとしかいえません。。。大友克洋満喫。
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TITLE: 『狂気な作家のつくり方』
AUTHOR: シキ
DATE: 02/07/2009 11:16:29
STATUS: Publish
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BODY:
『狂気な作家のつくり方』(平山夢明・吉野朔実/本の雑誌社)

作家、平山夢明と、漫画家、吉野朔実の対談。

平山夢明って作家は私はよく知らなくて、読んでないのですが、吉野さんが
こんなにも面白いって言ってるならば読もうかなあ。。。
『独白するユニバーサル横メルカトル』って、このミスで1位だったりするし
読もうか。どうしよう。まずは『異常快楽殺人』読もう。

平山さんという人はそういう怖そうな話の作家というイメージのわりに、
なんか明るく飄々とスゴイ体験とか楽しくおしゃべりする人みたいです。
吉野さんとの話があれこれ盛り上がっているようで楽しそうでうらやましい。

吉野さんの、きっちり本気のプロの漫画家としてのお話が読めたのが
うれしかった。
そんな風に漫画を描いているのか、と、改めて素敵でした。
人物一人描くのはラク、なんだそうで。机の上にカップがひとつ、とかいう
方が、きっちり描くのは難しいそうで。ちゃんと、机の上、に、カップが
あるようにするのが。いい加減に描くと机に埋まってるみたいになっちゃったり
することがあるみたい。
漫画家とか、絵を描くことに憧れたことがあるけど、そういうのってわからない
から。なんか感動。
確かに吉野さんの絵って、すごくきっちり、というか、ふわふわ透明なのに
硬質な手触りという感じで、好きなんです。いい加減にしてないんだなあ。

怖い話のとこはこわいのでもう再読したくない(^^;

映画の話もなかなかついていけないけどすき~。
漫画の話も好き~。そうか。『童夢』か。読み直したいわ。

つくづく。吉野さんの潔さとか男前っぷりに惚れ惚れです。素敵。
子供のころ怖かった、とかいうのもすごく共感。そういうのが、作品に
つながっているのだなあ。
ほんとの本気のプロっぷりに、ますます参りました。
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TITLE: 『時の基底』
AUTHOR: シキ
DATE: 02/06/2009 10:39:37
STATUS: Publish
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BODY:
『時の基底』(大辻隆弘/立花書房)

98年から07年までの短歌時評集。
未来の時評55回分と、その他、というもの。
私が短歌に興味を持つようになる以前のことが大半なので、とても
面白く読んだ。
短歌界の様々を、著者がどうとりあげ、どう反応したか、ということ。
時評って、じっくり時間をかけて、というものではないようなので、
生々しく率直な文章だなあと思った。
評論的なもの、って、あんまり感情をだすものではない、と私は思って
いたので、こんなに率直でいいのかあ、とびっくり。でもそれが誠実さ
でもあるか、と思う。
穂村さんの本とか発言とかについてわりとたくさん書かれていて面白かった。
そんな風だったのかあ、と。(もちろん著者が書いていることしかわから
ないので鵜呑みにするわけではありません)
読んでいて、でも、とりあげられている元ネタというか、その、他の雑誌
や本のことがわからないのがもどかしい。いちいち原点にあたっていく
ほどの気力はなし。。。時評集を読むってこういうことかと思う。

「わたしづくり」という一文があり。
短歌を詠む<私>という主題の作り方みたいな特集に違和感を覚えるとの
ことで。キャラ化するニッポンとかそういうあたりのことか~と思う。
大辻さんはそんな<私>なんていらない、ということのようですが、じゃあ
なんで作家論を、全歌集を読んで作家そのものにせまろうとしているのかなあ
と思う。私はどっちかというと作品論のほうが好き。。。
文語についての話もあって、でも、私は文語好きだけと使いこなすことが
あまりできなくて、でも文語って異化作用ってことなんじゃ、、、と思って
しまって、そういうのってダメなのかなあと思ったり。

ネット歌人がどうこう、というのもあって、そんな感じだったのかあと読む。
題詠マラソンのことは、自分も参加したことがあるので、うんうん、と。

最近の若者の歌の痛み、みたいな話もあって、なんとなく、先日読んだ
ゼロ年代の想像力、を思い出す。すでにあきらめから出発しなくてはならない
若者たち。そりゃあバブリーな40代50代とは全然違う地平にたってるのは自明で。
たぶん大辻さんはゼロ年代とかいうサブカル的なものは嫌いなんだろうなあと
想像する。
そんなこんなをいろいろ考えて面白かった。
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TITLE: 映画 20世紀少年 第2章
AUTHOR: シキ
DATE: 02/05/2009 07:53:50
STATUS: Publish
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BODY:
昨日見に行きました。

ケンジおじさんの無実、生きてる、ということを信じつづけるカンナ。
マフィアの抗争をとめ、銃の弾丸に当たらない。スプーンは曲がる。
運命の子。最後の希望。
ともだちが支配する世界の中、脱獄したオッチョ、ひっそり
隠れ住むユキジたち。
しんよげんの書 がひらかれ、きゅうせいしゅは暗殺される。

撃たれ、死んだはずのともだちが、復活するとき、それは新たな神の
誕生だった。

えー。
私はコミック読んでないので。
キャストがマンガそっくり!とかカメラワークがマンガと同じように
こだわってる!とかいうことらしいですが、そういうことは全く
わからず。。。つまりマンガ原作大好きな人だったらもっとすごく
楽しいのかもしれません。
まだ続く!なので、今んところ、すごく面白い、というほどハマル
こともできず、完結を待つか~というところ。
つかやっぱり、原作読み込んでいったほうがいいんだろうなあ。。。
たぶんすごくいろいろすっとばしているんだろう、と想像。
話が飛び飛びって感じがする、けど、これは原作もそうなのかどうなのか
よくわからない。
演技とか音楽とか、なんかベタというか、いかにもマンガを演じてます
という感じで。。。
リアリティがない~と思う。
マンガだからいいのか?よくないかも?と、なんかやっぱり、これは
原作読んだほうがいいのかなあと思うので。。。それは映画としては
よくできてないのかも??
真面目にパロディやってます、という感じ。
そういう方向で映画化しているのか??

ともあれ、最初うっかり見ちゃったので、最後まで見ようと思います。
しかし。
この前テレビで、もうひとつの第一章、ってやってましたが、そんなの
ズルい~と思った。。。第一章もバカ頭な私はほどよく忘れてるけど
それにしても、たぶんずいぶん違う編集とか、未公開シーンとかあった
ような気がする。。。たぶん。自分が忘れてるってことが大きいのかも
しれないけど~。
テレビも映画も見よう!ホラホラ!ということなんだろうけれども、
なんかもうウザ。。。
日テレメインでやってるから仕方ないんだろうが~。
メディアミックスとかいらん。そもそも原作マンガありなのにさらに
テレビも見てねとか。。。も~。

ま、文句あるなら見るなってとこですね。はいー。
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TITLE: 『南極(人)』
AUTHOR: シキ
DATE: 02/03/2009 08:29:03
STATUS: Publish
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BODY:
『南極(人)』(京極夏彦/集英社)

ギャグ小説。
赤塚不二夫とのコラボとかある。
んむ~。ご冥福をお祈りします。

ぬらりひょんの褌 は、こち亀んときに読んでる~。
やはりこれが一番面白かった。
というのは、まあ、中野の古本屋さんファンとしては仕方ないかと。
今回他のパロディにしてる作品の元ネタのほうをあまりよく知らなくて
まあ、どの程度パロディなのかよくわからず。というかたぶん全然まったく
違うんだろうなあとは思いつつ。

やっぱギャグ小説は難しいんでしょう~。
というか、私があんまり好きじゃない、のか。あんまり笑えね~。

ウニのときだっけ、そこでもちらりと中野の古本屋さんへの言及が。。。
そうだよなあ。
まだ生きていても、っていけるくらいか。。。。
と、妄想して楽しみました。
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TITLE: 映画 マンマ・ミーア!
AUTHOR: シキ
DATE: 02/02/2009 09:24:25
STATUS: Publish
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BODY:
日曜日で一日で映画の日なのね。
ということを気にしてなくて昨日行ってしまいました。。。
ちょっと並びましたが、まあそれなりにちゃんと見てきました。

映画「マンマ・ミーア!」

結婚式を明日に控えたソフィ。
母、ドナが女手一人で育ててきた可愛い一人娘。
父親はわからない。
しかし、母の昔の日記を見つけ、読んでしまった。父親の可能性が
あるのは、3人!
その3人ともに、こっそり結婚式に招待した。誰が父なのか、会えば
わかると思って。
素敵なサプライズになると思って。

というわけで、基本コメディなミュージカル♪
アバの歌をた~~~~~~~っぷり堪能して、踊って歌って
感動してハッピーになる映画♪

老若男女みんなが楽しめるって感じです。やっぱ音楽最高☆

ダイシング・クイーン の歌のとこで、なんか涙ぽろぽろに
なってしまいました。。。全然哀しいシーンとかじゃなくむしろ
とっても楽しい明るいシーンですが。
やっぱ音楽って素敵すぎると涙が出るもんなんでしょうか。
青春の歌でなんかあまりにもまぶしすぎるんでしょうか。
あれすごいいいよね。
楽しかったです。
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TITLE: 『精神科医は腹の底で何を考えているか』
AUTHOR: シキ
DATE: 02/01/2009 00:08:34
STATUS: Publish
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BODY:
『精神科医は腹の底で何を考えているか』(春日武彦/幻冬舎新書)

春日先生の本はかなり好きで、というか、吉野朔美さんの
本エッセイ漫画なんかに出てくる春日先生がかなり好きで
これもやはりつい手にとってしまいました。

精神科医とはどんな人なのか。どんなことを考えて診察しているのか。
100人のドクター、100のタイプのドクターとして紹介されている。
面白かった。

自分は実際に精神科にかかったことはないんだけど。
かかってみたいかも、という気はしないでもない。
でもそんな患者は迷惑だろうなあ。。。

精神科医として専門的知識、経験はあるけれども、一般人としての
常識があるのかどうか、いわゆる世間というものを知っているのか
どうか、心配である、不安である。というところがなんか素敵なんだけど
でも、それで患者をいかに治った、と判断し、社会復帰への道すじを
つけるか、というのが不安になる、ってことだと、責任的にもなかなか
難しい。精神科医、って、単に病気を治す、というだけじゃなくて、
患者のその後の人生に一部ながらもかかわらざるをえない、って
ことがあったりして。
難しいんだろうなあと思う。
たいへんだろうなあと思う。

精神科医といっても。別に人生の達人ではないのだ。

生きるってたいへんだよね。
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2009年1月

TITLE: 『ゼロ年代の想像力』
AUTHOR: シキ
DATE: 01/30/2009 11:06:55
STATUS: Publish
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BODY:
『ゼロ年代の想像力』(宇野常寛/早川書房)

東浩紀、その後の批評家たちはもう古い。
90年代、95年に重要点を置く批評は古い。

90年代の古い想像力、を代表するものとして、エヴァンゲリオンが
ある。
世界に対して、傷つくのはもうイヤだ、とひきこもりになってゆくもの。
しかし、あれから10年がすぎようという今、ひきこもっていては
生き残れない、サヴァイヴァルな、バトルロワイヤルな想像力が
現れている。代表するものとして デス・ノート。
碇シンジでは夜神月をとめられない。

という感じで、現在の批評が相変わらず古臭いことばっかりとりあげて
いるのにいらだつ、というスタンスで、ゼロ年代の想像力をとりあげ
批評、というか、解説、していっている。

もうとっくに古いほうになっちゃってる私としては、とりあげられている
ものが、平成ライダーシリーズだったり、野ブタ。をプロデュース だったり
宮藤勘九郎だったり、そんなこんなを、そこそこは見たりしているけれども
そうだそうだ!と納得はできなかったり。龍騎とか好きだったけど。

確かに、傷つくのはイヤだ、ってひきこもっててももう死んでいくだけ、
っていうのはそのとおりで、今はすでに、世界とはそういうものだ、
だから生き残るためにルールを自分で構築していくのだ、ってほうが
イマドキなのかもしれない。
でも、碇シンジを古いから、って切り捨てていくわけにはいかないだろ。
実際もう死んでいくだけ、ってのを選択してるほうだってなくなっては
いないと思うから。古い、新しい、だけじゃなくて、新しいのもでてきてる
けど、というくらいなんじゃないのか。
10年、っていうけど、そんなに短く刻んでいっていいのかなあ?とも。。。
思うけど。どうかなあ。自分が古いから抵抗感があるだけかもしれない。

実際、まだゼロ年代のほうは小説とかにしても荒削りで稚拙だったり
して、古いほうが完成度が高い、みたいに書いてたけど、私は、
新しければいいとはやっぱり思えなくて、完成度が高いほうがいいやーと
思う。

しかしやっぱり、この本でとりあげられてるのが、あまりにもあまりにも
サブカルばっかなのはどうなのか~?と思う。
もうちょっと社会とか見ないのかな?
でもいまの社会ってじゃあ、なんなのかなあ。サブカルのがメインカルチャーみたく
なってるかもしれないしなあ。。。
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TITLE: 『黒執事』6巻
AUTHOR: シキ
DATE: 01/29/2009 17:25:29
STATUS: Publish
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BODY:
『黒執事』6巻(枢やな/スクエアエニックス GFC)

サーカス団の行く先々で、子供が消えている。
死体はない。
シエルとセバスチャンはサーカス団へ潜入することになるが、
そこにはすでに、死神が、いた。

てなわけで、執事って流行ってるなあというこのごろ。
悪魔な執事のセバスチャンの超人っぷりはそこそこで、まあ、それなりに
ふーん、という感じ。。。
まだ謎を探ってる段階なので、この巻だけで面白いのかどうかは
わかんないなあ、というところ。
最初は単発短編だったけれども、これからは長編になっていくのでしょうか。
まあ、坊ちゃまの過去とかおいおい描いていくことになるの、かな。
でももうあんまり夢中になるよーな面白さでもなく、笑えるでもなく。。。
なかなか中途半端になってると思います。
がっつり長編でひっぱっていってくれるくらい面白くなるかなあ。
もうちょっとは様子見で買うかも。だけど、まあ、そのうち見切りをつける
かもしれません。。。
がんばれよ~。
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TITLE: 機動戦士ガンダム THE ORIGIN 18巻 ララァ編・後
AUTHOR: シキ
DATE: 01/28/2009 15:49:09
STATUS: Publish
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BODY:
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』 18巻 ララァ編・後 (安彦良和/角川書店)

テキサス・コロニー。

ララアは戦闘には出ない。
シャリア・ブル大尉。ああ、そんな人もいたか、と記憶曖昧。
でもなんかかわいそうだった。

ゲルググ、出た~。
アムロがニュータイプだと確信されて、シャアさまが間違ったほうに
つっぱしり出してます。
哀しい。

白馬のシャアさま出た~☆きゃ~☆

しかし、セイラさんとの最後の対話。
キャスバルにいさーん!
哀しい。

この巻の最後。
セイラさんが、一人、ベッドに座った姿勢から横に倒れてゆく、
その動きが。
ぐっときます。
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TITLE: 『ポスト消費社会のゆくえ』
AUTHOR: シキ
DATE: 01/26/2009 23:54:05
STATUS: Publish
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BODY:
『ポスト消費社会のゆくえ』(上野千鶴子 辻井喬 /文春新書)

辻井喬の、辻 の字、点が二つなんだけど、私出せませんでした。
すみません。
で。
上野千鶴子が、セゾングループのトップであった堤清二にインタビューして、
戦後消費社会の変遷を振り返る。
とはいえ、本の著者名としては辻井喬なわけで、なかなか微妙ですね。
企業の(しかもかなりの大企業の)トップででありながら、反抗する青年
でありつづけたかのような堤清二。

すごく面白かった。

80年代の広告文化をつくりあげたのはセゾングループなのか、という
ぼんやりとした認識が私にありますが、それはこういうトップがいてこその
ありかただったのか、と思う。
百貨店経営をしつつ、文化事業に熱を入れる。それは集客のため、という名目
がありつつも、やっぱり趣味的道楽的、あるいは反抗する青年としての情熱なのか。
こういうトップが、時代の空気にあっていたのか、時代の空気そのものをつくり
引っ張っていったのか。うーん。高度成長期でなくてはありえなかったことでは
あるんだろうなあ。

そして、今、百貨店はもう終わりですね、とか、さらっと言われて。
えーとー現場の人間だとしたらそう簡単に言われても~、と悲鳴のあがるところ
ではないかと思うけど~。

やはり人は生まれながらに不平等つーか。
人の上に立つ人間と、人に使われる人間と、でしかないのではないか。。。
せつないねえ。

外から見れば、なんかものすごいことみたいな百貨店経営とか、街そのものを
つくっちゃうみたいなところ。
でも当人としてはその時々に仕事をしてきた、というだけのことか。時代の変遷
なんて、真っ最中にいるときにはわかんないんだろうか。

三島由紀夫の自決のときにわけもわからぬうちにラジオでしゃべることになったとか、
なんか当事者ならではのお話もすごく興味深く。
企業人でありながら、詩人で作家で。って。すごい。
さらっと、べつに、名前が違うだけですよ、というのもなんか凄い。
いろいろほんと、面白かった。
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TITLE: 『フェルメール 謎めいた生涯と全作品』
AUTHOR: シキ
DATE: 01/22/2009 18:21:15
STATUS: Publish
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BODY:
『フェルメール 謎めいた生涯と全作品』(小林?ョ子/角川文庫)

17世紀、オランダの画家、ヨハネス・フェルメール。
30数点の作品が残るのみ。その魅力をフェルメール研究の第一人者が
わかりやすく解説したガイドブック。

ということで、フェルメールのにわかファンとしては、フェルメールのことを
全然知らないっていうのもどうかなあと思って買ってみました。
文庫だけどカラーで絵がのっていて(参考図版なんかはモノクロだけど)
とってもお手軽。まあもちろん、暗い部分は解説されててもなんだかよく
わかんないし、この筆遣いが、とかの解説になっててもそれもあんまりわかん
ないし、なんだけども、そう気軽にフェルメールの本物を見にあちこちいくわけ
にはいかない私としてはおおまかに解説ざらっと読めればいいか、というところ。

美術館へ行くのは好きだけども、音声ガイド借りるとか図録買うとかいうことは
せず(主に経済的理由^^;)へ~。きれい~。とかそんな感じで勝手に妄想
しては楽しんでいるわけで。
絵を見るとはどういうことなのか全然知りませんでした。
この文庫は、もともと、もっとかっちり膨大であるらしいフェルメール論の
一部を文庫化してみた、ということだそうです。
見る人の視線をどううごかすか、とか、構図のとりかたとか、そういうことを
緻密に計算されていたり、読み解いたりしているものなんですね。
このモチーフにはこういう意味があるとか。そういうテキストがあるんだ、とか
絵の世界のことを全然知らないので、へ~、と思うことばかり。
面白かったです。
同時代の画家との比較とか時代背景なども解説されてて、ほんと初心者に親切な
いい文庫買ったわ~。

なんだかんだあっても、やっぱり真珠の耳飾の少女、が、好き。物語が好き。
と、微妙に邪道なまんまです。
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TITLE: 『女装する女』
AUTHOR: シキ
DATE: 01/21/2009 19:08:01
STATUS: Publish
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BODY:
『女装する女』(湯山玲子/新潮新書)

10のキーワードで現代女性を読み解く、というもの。

1章 女装する女
2章 スピリチュアルな女
3章 和風の女
4章 ノスタルジー・ニッポンに遊ぶ女
5章 ロハス、エコ女
6章 デイリーエクササイズな女
7章 大人の女になりたい女
8章 表現する女
9章 子供化する女
10章 バーター親孝行な女

著者の身の回りとか、聞いた話とか、テレビを見てとかで現代のオンナを
分類、分析、消費動向、マーケティングターゲットの提案、という感じの本。
読み物。
うんうん、あるよね~、と分かる、分かる気分でさらっと読みました。
自分は10の分類全部あてはまるとこ多かれ少なかれあり、とかで、まあたぶん
誰もが思うでしょう。
どれかひとつでしかない女、ってのはないだろう~。
男が読むと、こんな女?!とか思うのかな?いやでも、男でも、うんうんわかる、
とか思うのではないかなあ。
つまり特別凄い新発見なことは書いてないのではないか、と、私は思う。
最初のほうをチラ読みして、うんうん、女装って言う~ある~、と思って
つい買ってみたんだけれども、まあ、他の章のとこも、ああそういうのありそう
なんかいそう、という共感の本かなあ。自分とは縁がないけど。

しかし、著者、1960年生まれ、出版、広告ディレクターとのことで、
その著者の身の回りの話の実例とかなので、えーとまあ、40代あたりの元気で
仕事やってて金あるよー、主婦だとしてもなにかしらの自己実現しちゃうよー
という感じの世界のことになってて、負け犬んときにも思ったけど、ようするに
そのレベルとかでは全然なくて、毎日の暮らしでめいっぱい、もう疲れ果てて
ぼーっとするとかいうところのことにはまったく触れられてないなあと思う。

ま、マーケティング戦略への提言っぽいようなことをちらちら書いてるので、
消費購買力のない層にははじめから目が向いていないってことでしょうか。
(と、僻むワタシ)
あとまあ、オタク女は論外なんですね。著者の身の回りにはいないのか
いたとしてもスルーなのか。オタクな趣味なら蕩尽惜しまないって層も
ありではないのかと、思うけどなー。ま、スルーなんでしょう。オタクってとこ
にスポットあてなくても、たいていの女は10のうちのいくつかにあたるだろうし。
そんなこんなで、ふーんと楽しく読みました。
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TITLE: 映画 K-20 怪人二十面相伝
AUTHOR: シキ
DATE: 01/08/2009 17:22:25
STATUS: Publish
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BODY:
戦争を回避した、帝都日本。
華族制度が続き、人々の職業選択の自由などはなく、厳しい身分制度によって
格差社会となっている。
上流階級の人々の美術品等を盗み騒がせる、怪人二十面相という怪盗が、いた。

やっと見に行きました。

きゃ~~~!!!きゃ~~~!!!金城くん素敵~~!かっこい~~~!!

って、まあ、それにつきます。私の場合。
なにしてても素敵☆可愛い。おちゃめ。面白い。かっこいい~~~!!!
修行してんのも可愛いし~。鳩可愛がってるのも可愛いし~。孔明さまと
かぶるなあ。
医者も坊主もインド人も素敵よっ!

で、まあ、そういうきゃあきゃあ贔屓目を抑えるにしても。
最初んとこのアニメなオープニングすごくかっこよかったし。
お姫様と泥棒、ってカリオストロかよ、ってのも定番でいーし。
面白く楽しく見られていいんじゃないでしょうか。
私は単純に、乱歩の二十面相なイメージでしたが、原作、違うもんね。
北村想だっけか。読んでみようかなあ。どんなんなんだろう。

明智と二十面相はエロいよなあ!と激しく萌えるので、この映画でも
またしてもうわわ~と、勝手にエロく妄想して楽しかったです。
中村トオルもかっこいいなあ。クールで偉そうなの似合うな。

なにはともあれ。
金城くんサイコ~~!よかったです!!!

穂村さんの歌
 こんな目に君をあわせる人間は僕のほかにはありはしないよ

を思い出す。(漢字表記とかこのまんまだったか確認してませんが)
これ、まんま二十面相が明智くんにいうセリフだそうで。
ああああああもううううう、たまりませんね!!これこれ!
やっぱ乱歩はいいなあ。
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TITLE: 『チャイルド44』上下
AUTHOR: シキ
DATE: 01/07/2009 09:25:42
STATUS: Publish
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BODY:
『チャイルド44』上下巻(トム・ロブ・スミス/新潮文庫)

スターリン体制下のソ連。
国家保安省の捜査官、レオ・デミドフは、部下の子供が殺されたという
訴えを、殺人などありえない、という国家の方針のもと、退ける。
優秀な捜査官として活躍してきたはずだったが、いくつかの計略にはまり
片田舎へとばされる。
強制労働施設送りでないだけましだった。
しかし、そこでも、子供が殺される事件があった。

手口は同じ。
いくつもの子供の死体。

誰も、この連続殺人事件を、見ようとはしていなかった。

年末年始に読む本~~と物色していて、このミスで海外編1位、との
帯につられて買いました。
とりあえず面白いんじゃないだろうか、という期待。

期待を裏切らず、ぐいぐいひっぱって読ませられた。
おそろしい飢餓。誰が裏切り者なのか、次の瞬間どんな罪に問われ殺される
のか、気のぬけないソ連体制下。
あってはならない、という理由で、誰も認めない連続殺人事件。
それを見つめ、解決しようとするだけで、国家に追われることになる。

最初、レオは体制側の人間で、非情な機械のような兵士である。
そこに、わずかながら人間らしい感情を持ち始めた瞬間から。追われ
虐げられる方になる。
子供が、こんなにも殺される。
その犯人の淡々とした狂気。

私、どちらかというと、犯人のほうに、ひきずられる。
こんな狂った方法しかとれなくなるほど、どうして。何が。あったのか。

レオの正体も。
どんなに心を殺してきたのか。そのことそのものを殺してきたのは、
よかったのか。
悪かったのか。

この本、世界27カ国で刊行!だそうですが、ロシアでは発禁、だそうで。
ほんとかな。
今でも、そういうものなのかな。
世界は変わるけれど、変わらないことも、あるのかな。

読み応えありでした。
映画化決定!って帯にあったけど、どうなるのかなあ。楽しみ。
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TITLE: 08年まとめ
AUTHOR: シキ
DATE: 01/07/2009 08:51:38
STATUS: Publish
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BODY:
今年もよろしくお願いします。

って、年末年始はなんだかあわただしいのかぼさーっとしてるのか、で、
まあ結果だらけていたかな。というところ。

一応昨年のまとめ。
数えてみたところ、ここに読書感想(というか記録)をアップできてるのは
106冊ほど。(漫画込み)
たぶんそれよりはたくさんは読んでる、んだけど、まあ、かなり日記を
さぼりがちになってます。。。
自分のための記録なんだからちゃんと記録してったほうがいいなあと思いつつ、
なんとなく、ネットにはつないでも見るだけでなんも書く気力もない、と
いう日々が多かった。
せっかくの新年なので、気分一新、といきたいところです。

年間100冊超え、で、えーと大体三日か四日で一冊、という感じで
かなり少ないな~と思う。うーん。記録もれもあるとしても、まあ
こんなもんかなあ。
今年はもうちょっとちゃんと記録もしよう。
でももうちょっとちゃんと勉強な本も読もう。つかほんと勉強しろ自分。

なので、冊数を増やすとかではなく。
なにはともあれ、ちゃんと生きよう、ってことかな~。曖昧な目標だけど。

フェルメールとか絵画方面に興味が向いて(それまでただ見るだけ、って
のはあったけれど)本を少し読んでみたのはよかったか。
詳しくなるとかは無理だけども、そこそこは、知っていきたい。
音楽熱のほうはやや沈静。でもまたのだめの映画化も決まったようで、
またもうちょっと知っていくようにしたいな~。
いろいろ楽しみ。

で。まあもちろん。歌を読む。詠む。がんばれ自分。
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2008年12月

TITLE: 『前巷説百物語』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/28/2008 08:26:06
STATUS: Publish
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BODY:
『前巷説百物語』(京極夏彦/角川書店)

さきのこうせつひゃくものがたり。
又市、青臭いと言われる若造であるころの物語。

損料屋、の手先に見込まれる。
人の世の、一方的な損を、金で引き受け、損をなくす。
仕掛けをこらして、人死にを出さぬよう、仕事をする。

又市が、若造で、とんがってて、口先だけでなんとかやってこうとするのが
初々しくてなかなか素敵でした。
ずっと前に買っていたまま、積読してましたが、やっと読めた。
やっぱり面白かった。
しかし、どんどん次を、と、読みたくなってきて困るなあ(笑)。

周防大蟆 の話は、兄の敵討ち。でも相手は無実だと知っている。
若殿の無理強いで望まぬ敵討ちをすることになってしまった、という事件
なんだけれども。
仇とらぶっていたのは、弟のほうである、という、なかなか素敵なモエ話
だった☆
いい話だなあ。

なるべく人を殺さないように。
って、くどいくらい又市はそういっている。
若造としての威勢のいい悪口ぽんぽん具合は木場修みたいで面白かったし
仲間のみんなも面白かったのに。
やってることは必殺仕事人なのに、人を殺さないように工夫を凝らす。
妖怪を使う。
なのに、人は死ぬ。
無情だ。
こ、こんなにざくざく死んでしまうのか。。。京極夏彦ヒドイ。とか
思っちゃった。まあ、京極さんのは登場人物ざくざく死ぬよね。。。

人の世の損は、そうかんたんには取り返せない。
互いに損のかけあうことの少ないように、生きるのがいいやね。
でも、そうおもってただうすぼんやりと生きていても、あんまり面白みも
ないさね。

世界はつながっていく。
面白かった。
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TITLE: 『真珠の耳飾りの少女』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/11/2008 13:30:19
STATUS: Publish
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BODY:
『真珠の耳飾りの少女』(トレイシー・シュヴァリエ/白水社)

1664年。
わたしのうちに、二人の客がやってくる。あまり落ち着きがあるとは言えない
おばさん。わたしが切りわけた野菜について尋ねたおじさん。
あしたから、女中へ行く先の奥様と旦那様だった。
そのお宅。あの旦那様は、画家のフェルメール。わたしはあの方のアトリエの
掃除をするのだ。

映画の『真珠の耳飾りの少女』の原作ですね。
フリートの視点で語られている。
映画ではセリフも説明もとても少なかったけれど、これを読んで、フリートの
ことがよくわかった。
しかし、すばらしく映画化したものだ。と感心。この小説が素晴らしいのは
もちろんだけども、これを見事に映画化してたんだなあと思った。
フェルメールの家の空気感、ひかりは、映画が思い浮かぶ。

フリートのお父さんはタイル職人だったけれども、仕事中の事故で目を失い、
もう働けない。フリートは16才で女中として働くことになり、そのわずかの
給料で家計を助けなくてはならない。肉屋の息子のピーターとのつきあいは、
肉、という現実的な魅力をもって、フリートの母親の公認となった。
とはいえ、ひどい両親というわけではなく。貧しいだけで、いい両親では
あるのだと思う。
タイルに絵を描いていた父の影響もあって、フリートは絵や色に敏感であった
のだ。あの子どもにいたずらされて割られた、フリートが大事にしていた
タイルは、父からもらった大事なものだったんだ。
そんなことを本を読んで理解する。

フリートがどうしようもなくひかれた画家の世界。でも、画家にとっては、
絵の中のフリートこそが大事だったのか。。。でも、最後に贈った真珠の耳飾り
は、画家にとっても、フリートが大事だった証なのか。。。
ふたりで絵をかく時間は、すばらしくうつくしかった。
フェルメールのあの絵の少女は、このフリートだったのだと。思う。魅力的です。
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TITLE: 『MURAKAMI』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/10/2008 22:49:21
STATUS: Publish
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BODY:
『MURAKAMI』龍と春樹の時代(清水良典/幻冬舎新書)

W村上。
なんか懐かしいような響き。
このごろはこの二人を並べて論じることはなくなったが、あえて
本書では二人を並べて、時代の反映(あるいは予言めいた鋭敏な感性)
としての作品たちを論じている。
二人の作品はデビュー当初のみならず、ずうっと、現在にいたるまで、
刺激を与えあっているようだ。

てなことで、久々にW村上ってな話しかあと思って面白く読みました。
龍のほうはあんまり追いかけてなくて、『悲しき熱帯』あたりからもう
読んでない。たぶんなんか読んですげえつまんね、と思ったことがあって
以来やめちゃった。最高傑作は『コインロッカー・ベイビーズ』ってこと
で私にとっては満足してしまった。
でもこれ読んで、その後の長編にも興味出てきた。読もうかなあと思う。
とくに『半島を出よ』は凄そう。

春樹のほうはなんだかんだ思いつつも、ほぼずっと全部おいかけて読んでる。
あーでも、問題作?の『アンダーグラウンド』はまだ。いい加減読むべきかー。
春樹は、長編新作が久しぶりにまた出るのらしい。
読もうかなあ。。。
この本でいうと、龍の『半島を出よ』をうけての新作、ってことになるのか。
どんなんなんだろう。

とまあ、龍も春樹ももっかい読もうか、という気をおおいにそそってくれる
本でした。
書いてあることとしてはなるほど~というすんなりわかりやすいことで、
久しぶりにW村上ってなくくりで読むのはやっぱり面白いなあと思わせて
くれていいなと思った。
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TITLE: 『日本文学史』 『フェルメールの闇』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/10/2008 01:17:20
STATUS: Publish
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BODY:
図書館に返す期限をけっこうすぎてしまった。。。
というわけで、慌ててメモ。いろいろ読んでるけど(再読したりして)
読書日記書けてないなー。忘れちゃう~~。

『日本文学史』(小西甚一/講談社学術文庫)

わりと薄めの文庫。ですが、古代から近代まで網羅されてます。
しかしほんとーに粗筋、という感じ。。。これテキストで、講義を聞きたい
です!というところ。
文学史は一応は学校で習ってきたはずだけども、なんとなく勝手に、明治以後
の小説とかのこと、を文学史だと思っていた。ま、もちろん、万葉集やら源氏
やら、いろいろもっと昔のことも習ってますが。
和歌、連歌、のことこそがメイン、というのをあまり意識してなかった。。。
散文が好きなんだなあわたし。
和歌の世界こそ文学、であったころ、表現者と読者が同じコードで読みあう
世界、っていうことのほうがメイン。。。
なんか、うちわ受けは嫌いだ、とか思ってる自分が馬鹿みたいな。。。
そういうものかあ。
「雅」「俗」「俳諧」という理念の分け方をしてらっしゃいますが。わかった
ようなわからないような。。。やっぱり講義が聞きたい。。。

『フェルメールの闇』(田中純/マガジンハウス)

フェルメールの自画像が発見された。
イギリスの古城の片隅に埃まみれで放置されていた。
世紀の大発見か!?あるいは、偽物か!?

にわかフェルメールファンになったので(というより、贋作のことに興味津々)
図書館で借りてみたもの。小説、なのがなかなか微妙。。。あんまりは面白く
ない。。。やはりどっちかというとドキュメントな感じのが読みたい。贋作の。

帝国美術館を辞めて、サラ金会社の社長の道楽につきあう学芸員、としての
主人公、光岡のキャラが魅力なく。。。どうにもな~と思う。
表紙とか口絵はフェルメールだ。(贋作だ)、と楽しめるな、と、思った。
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2008年11月

TITLE: 『わたしを離さないで』
AUTHOR: シキ
DATE: 11/28/2008 01:04:27
STATUS: Publish
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BODY:
『わたしを離さないで』(カズオ・イシグロ/ハヤカワepi文庫)

わたしの名前はキャシー・H。
介護人を11年やっています。

という、独白で始まる。ずっとモノローグなので、何が、何の、どうして
なのか、というのがなかなかはっきりしなくてもどかしい。
キャシーの語る世界。
子どもの頃から、ヘールシャムという、隔離された寄宿学校のようなところで育ち、教育をうけてきたらしい。
隔離?
それは単なる学校なのか。

いったい何が、隠されているのか。

前々からなんとなく読まず嫌いをしていたカズオ・イシグロですが、ついに
手を出してみました。
プレミアムカバーエディションだそうで、なんか素敵なイラストカバーで
積み上げられていて。
旅先で読むものがなくて本屋めぐりめぐって結局やっぱり気になるこれを。

読んでいくうちに、少しずつぼんやりと事情がわかってくる。

なんで、キャシーは、介護人としてそんなに長くやっているんだろう。
トミーや、ルースも、介護人として長くやるのはつらくなってくる、
いっそ早く提供するほうになりたい、というようなことを言ってたと思うけど、
私もそう思う。
自分の運命を知ってしまった後、ならば、提供者に早くなってしまいたいと
いうほうが納得いく気がするけれどもなあ。
癇癪を起こし、叫びだすトミー。なぜ、キャシーは淡々としていられるのか。
大事な思い出を、大事なままに、覚えておくことができるのか。

とても、静かな物語。
ありそうかも、と思わせる。たぶんこんな未来は遠くないのではないか。
たぶん、ほんのわずかの違いでしかないのではないか。

これは、恐ろしい物語なのだろうか。
これは、うつくしい物語なのだろうか。
これは、ほんとうのことなのではないだろうか。

すばらしい読み応えありでした。
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TITLE: 市街劇 人力飛行機ソロモン 松山篇
AUTHOR: シキ
DATE: 11/24/2008 23:36:50
STATUS: Publish
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BODY:
市街劇 人力飛行機ソロモン 松山篇

正午搭乗。

というわけで、市街劇って何だー、とわけがわからないなりに
見てきました。
寺山修司はもちろん好きですが。
いろいろ、わけがわからなく。。。
もちろん全部見るわけにはいかず。(同地多発市街劇。。。)
でも、街が、日常と、非日常の異空間とのふたつの時間を実感して、
面白かったです。

非常にローカルに歩きまわる。
よく知ってるはずの街が、なんなんだかわけがわからないことに。
あっちにもこっちにもいってみたいのに、いけない。
そういうどうにもならない感じを味わわせるのも芝居のうち、ってことか。

エピローグ、ホールから外へ、そしてあの空き地へ行ったのは
さすがに凄いと、感動。

今日は雨。
いや、やんだり、降ったり。
夜の雨の中、観客として劇へ参加した!という一体感。

大失敗なのか?
トラブルさえもドラマチックに成功なのか?
私にはわけがわからないし批評もできないけれど。

見に行ってよかった。参加できた。楽しかったなと、思います。
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TITLE: 買ったマンガなど
AUTHOR: シキ
DATE: 11/22/2008 22:39:14
STATUS: Publish
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BODY:
『胡桃の中』1、2巻 川唯東子 リブレ出版 ゼロコミックス

『パタリロ師匠の落語入門』 魔夜峰夫 白泉社

くるみのなか、は、リブレですから、BL、の範疇でしょうか。
でもやってるところはあんまりなくて、突然亡くなった祖父の「胡桃の中」
という画廊をついでいる谷崎、と、大学のときからの友人(かつ恋人)
の、映像クリエーター(??みたいな?)の中居二人が、絵画にまつわる
ちょっとした事件、出来事を解決してく話。

谷崎くんが普段はむさくるしい無精ひげ男だけど、実はフォトジェニック
で素敵、とか、なんかわけあり、で、孤独の影が、とかで、しかし
無邪気な中居に救われてる、とか、中居はけなげで無垢で可愛い、
とかで、まあ、そういうのはしっかりBLかなあ。

で、絵画がらみの物語。谷崎は絵の修復とか請け負うんだけど、
(画廊なんで売買もあるけど)まあ、裏の仕事、的に、天才的贋作づくり
の腕前の持ち主、だったりします。
おお~。極個人的私の絵画贋作マイブームにぴったり。
と思って、全然知らないながらも表紙買いしてみました。

短編なので、さらりと。面白く読みました。
谷崎くんはかなり好み♪買ったことを後悔しないだけの満足あり。
よかったよかった。
なかなかいい話になったりしてるのが多く、ほのぼのですねえ。
らぶ~♪

しかし、これ、新刊ってわけでもないのに(奥付みたら、わりと古い本
だった。。。)なんで平積みでおいてたんだ。。。担当者さんの
お気に入り??まあ、手にとるきっかけになったのでいいんですが。

パタリロの落語入門は、ほんとに落語入門だ(笑)
もちろんパタリロは全部読んでるので、落語ネタが多いんですねとか
わかってますけど、落語そのものをちゃんときいたりしてるわけでは
ないのだけどもでも寄席とかいってみたいよう~と思ってるワタシには
おあつらえむきでした。
落語ブームってのはほんとにきてるのですね~。こういう本の企画が
出てちゃんと成立するんだ~。
パタリロの、落語をもとネタにする漫画と、文章での解説、軽い薀蓄、
寄席ガイド、などなど。
落語ききに行こう!という気になる一冊~。いいねえ。
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TITLE: 映画「レッド・クリフ」
AUTHOR: シキ
DATE: 11/20/2008 09:50:01
STATUS: Publish
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BODY:
映画「レッド・クリフ」

やっと見てきました!
言うまでもなく三国志!赤壁の戦い!周瑜!孔明さま!!!!
ぐはー!燃える!!!(そして萌る!!!)

映画が始める前に、ちらっと三国志の解説、みたいのがありましたが
あれは日本での親切説明なんでしょうか?
そんで、始まると、いきなり新野の戦い!!ぐおお!
趙雲かっけー!!!
関羽はなんで赤ト馬に乗ってないんだろ?とか、張飛はすごい
イメージまんま、とか。劉備もかなりイメージまんまかも。すご~い。
孔明さまは!!金城くんかっこいいいいい~~~~~~~!!!!!
素敵~!うっとり~!
しっかり男くさくもあり、でもやっぱりすっごくかっこよく美形でもあり。
おっさんばっかりのどーん!としたアップの中で、金城くんのアップは
もっと!!もっとして!!という感じ(^^)
孔明さまのイメージとしては、もっとクールビューティだろう、と思う
けれども、(金城くんはなかなかお茶目さんっぷりもちょこっと発揮して
いた)でもとにかくかっこよくって素敵でちゃんと頭よさそうだし、
やっぱりしっかり男だし、というのもあって、不満ってことはない。
魅力倍増!と思う。あーん。かっこいいよう~。

孫権もなかなか、苦悩する若き領主って感じで、ハンサムくんだった。
イメージと違うかと思ったけども、あれはあれで好きになった♪

周瑜!トニーさんは、すごく静かなる智将、って感じで素敵だった~。
琴での孔明さまのとの競演はわくわくどきどき。萌~~~。
この二人が主役、って感じですね。
むしろ今回は孔明さまか。
パート2になると周瑜のほうになるのかなあ。
今回もはりきって最後戦いに出ちゃって、矢傷うけてましたが。あああ。
もう、そこから泣いちゃう。悲劇の序曲。わーん。

曹操は、しっかり悪役つーか、おっさん。もうちょっとかっこよくっても
いいんじゃないのか。と思うけれども。まあ今回はしょうがないか。
許せないってほどでもないか。

やはり戦闘シーンはド迫力!!!地響きを体感しつつやっぱ映画館で
見る映画だああ、と感動。
ぐっさぐっさ人殺してましたが、ああああもう。戦国だ。
陣形なんかを俯瞰で見たりするのが面白くて。
ほんとのところ、実際にはどのくらいああいう陣はって動けたんだろうなあ。
水軍のほうは、今回はまだ戦闘にはいたらず。戦いはどーなるか、早く見たい!!
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TITLE: 本2冊
AUTHOR: シキ
DATE: 11/14/2008 21:58:40
STATUS: Publish
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BODY:
『となりのクレーマー』(関根眞一/中公新書ラクレ)

「苦情を言う人」との交渉術

というわけで、いろんなクレーマーの実例と、対処をどうした、というもの。
クレーマー怖いよう。
でも怖いとか、そのくらいのことで、とか、誠意ある態度じゃないとき、
というのはすぐに見抜かれるそうです。
うーん。
誠意をもって謝罪、とか、平常心で交渉とか。頭でわかってたとしても
なかなかできるもんじゃない。。。というか私には無理だった。。。と、
接客業たる書店員時代とかを振り返ってみて思う。
どんなシゴトであれ、プロになるのは厳しく、経験の積み重ねだー。

『ケータイ小説的』(速水健朗/原書房)

再ヤンキー化時代の少女たち

てなことで、ケータイ小説に見る現代の若者像、というか、少女像、かな。
ケータイ小説を私は読んでないので、まったくどうこう言えるわけではない
のですが。
ま、読んでないからこそ、こういうのを読んでみよっかーと思うわけです。

とても読みやすくて、さらっとした読み物、なのかな。
批評に自由を!
てなフレーズがあったけれども、そういうことなのか???
ちょっとそのへんはあんまり納得はできず。

ケータイ小説のブームというのは、現代における「ヤンキー文化」だ、と
いゆことらしく。
浜崎あゆみで、ヤンキーで、地元つながりで、NANA で、アダルトチルドレンで、
相田みつをなのだそうです。

ああああ。ヤンキー的な文化とこれまで接点を持ってない私には、
ケータイ小説もあえて読んでみたいものではないなあと、思う。
わざわざ興味もてないものを読むこともないか。。。若者にもあんまり
興味ないしな。。。
私が興味あるのは乙女のロマン文化のほうだからな。

フラットでファスト風土化する郊外、って話があり。
それって野ばらさまの『下妻物語』における下妻の世間、と、ロリータな
桃子との対立そのもの。
いちこが対立したレディスたちは、ケータイ小説な世界って感じだなあ。
ジャスコだ。
『下妻物語』、すごいわ。この評論だか社会論だかをもっとずっとすばらしく作品に
してるわ。野ばらさまさすが~☆
てなことを思ったりしながら読みました。
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TITLE: 『私はフェルメール』
AUTHOR: シキ
DATE: 11/09/2008 22:34:35
STATUS: Publish
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BODY:
『私はフェルメール』(フランク・ウィン/ランダムハウス講談社)

―20世紀最大の贋作事件―

ハン・ファン・メーヘレン。
ナチスドイツに、オランダの国家的芸術作品、フェルメールの絵を
売り渡したと、拘留された男。
しかし、メーヘレンは驚くべき自白をした。
あれは贋作だ。
私が描いたフェルメールだ。
そして、疑う人々に、フェルメールの新作を、描いてみせた。

つい先日、テレビ番組で、フェルメールの特番をやっていて、それで
初めて知りました。ハン・ファン・メーヘレン。
凄い!
美術にもフェルメールにもうといもので、20世紀最大の贋作事件、という
メーヘレンのことも全然知らなくて、なにか手ごろな本はないかなあと
探してみて、図書館でこれ借りました。

面白かった。
現代美術界に受け入れられなかった、古典作品を愛するメーヘレン。
絵の才能への強い自負心と、批評に耐えることのできない臆病さ。
フェルメールに愛着し、たんなる模写ではない、たんなる贋作ではない、
失われたフェルメールの、あるはずの本物の作品、を、自分で描くこと
で、美術評論家たちを、専門家たちを、嘲笑し、自分の才能を認めさせ
ようとした。

でも、巨額の現金を手に、その絵を描いたのが自分だと名乗ることは
できなかった。
酒。煙草。女。モルヒネ。
パラノイアの病。心臓の病。
贋作の犯罪者から、ナチスを愚弄した英雄となるはずだったかもしれない。
有罪を言い渡された後、死亡。
メーヘレンの作品を、名作とすべきか、ゴミとみなすか。。。
完全な答えは出ない。

美術の世界って!
凄い。
動いてる金がすごすぎるし。いくら科学的鑑定があるとはいえ、それでも
言ったもん勝ち、的世界でもあるのかも。。。こわい。すごい。面白い。

フェルメール。
ロマンだ。

ちょうど今日テレビで「真珠の耳飾の少女」の映画をやってたのを見て。
またしてもうっとり。えろす。
あの絵にはこの物語があったのだとしかもう思えないわ~。きれいだ。
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TITLE: 『ダ・ヴィンチ・コード』上・中・下
AUTHOR: シキ
DATE: 11/07/2008 23:12:56
STATUS: Publish
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BODY:
『ダ・ヴィンチ・コード』上・中・下(ダン・ブラウン/角川文庫)

ルーブル美術館の館長であるソニエールが殺された。
死体は、異様な姿となって発見される。ダ・ヴィンチの、<ウィトルウィウス人体図>
をなぞった形。傍らには謎めいたメッセージ。
ソニエールの孫娘である、暗号解読官のソフィーとともに、ハーヴァード大学教授、
宗教象徴学専門のラングドンはソニエールが残した秘密を解くべく奔走する!

ってな感じで、えーと、映画は結局見逃したまま。
一時たいへんなブームだったこの本も、やっといまさらながら読んでみました。

その大ブームだったころに、テレビなんかでけっこうネタばれというか、謎解き
しまくっていたのを見た気がするので、謎の解明のたびに驚く!とか興奮!とか
いうことはなかった。。。
キリスト教についてはそれなりに、知らなくも無いかも、という程度で、信仰もなく
衝撃とかもあまりないし。

ん~。端的にいうと、私にとってはあんまり面白くはなかった。
話的にも、キャラ的にも。ラングドンがそんなにかっこいい感じではないしな~。
ソフィーにはもちろん興味ないしな~。
なんであんなに大ブームだったのか不思議。まっさらな感じで読んだらもっと
すごく面白かったのかもなあ。
読む時期を外さないのが大事な本というのもあるんですね。
文庫3冊にわけるほどの分量でもないだろうと思うんだけど。
そして、このくらいなのに、読むのにすごく時間がかかってしまった。う~ん。

映画もそのうち見たいけれども、あんまり期待はしないでおこう。。。
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2008年10月

TITLE: 映画 「容疑者Xの献身」
AUTHOR: シキ
DATE: 10/29/2008 20:33:55
STATUS: Publish
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BODY:
映画「容疑者Xの献身」

弁当屋をひらいている花岡靖子。娘と二人暮らし。
かつて結婚していたことがある。ろくでもない男。とっくに別れたその男が
あらわれ、しつこくつきまとおうとする。
ついに娘にまで手出ししかねないその男を。
殺してしまった。

見ました。
素晴らしかった!

原作を我慢できずに読んでしまっていて、それはもちろんとてもよくって
あの話をどう映画にしてるのかと、期待。テレビドラマの感じだったら、軽すぎ
てやだなあ、でも、そんなわけないか、と、期待、と不安。

素晴らしかった。
石神と湯川を、見た。
石神を演じた堤真一、今まで正直あんまり印象ないんだけれども(京極堂はなあ。。
いまいちダメだしなあ。。。)今回ほんっとにすごいと思った。
石神の映画です。

そもそも原作でもそうおもってたけど。
探偵役は、いつだって事件のあとにやってくる。主役は、犯人なんだよ。

石神と、湯川先生と並んでて。その2ショットが素敵でよくって。
福山雅治かっこいいなあ。。。つくづく思った。立ってるだけで絵になる男。
授業風景で、メガネでベスト姿で、もう最高にかっこよかった!
コートにマフラーめちゃくちゃかっこいいし!苦悩するのもよかった。かっこいい。
対比して、石神の、ぼそぼそ冴えない感じがすごくよかった。
堤さんだって、ぱりっとかっこいいハンサムいくらでもできるのに、ほんとに、石神
だった。すごい。
全体的にセリフ控えめで、演技も抑え目で、なのにすごくよく見せてくれた。
松雪さんの薄幸の美人、もよかった。
原作の雰囲気をすごくよく映画にしてたと思う。
石神と湯川先生と、酒飲んでるとことか大好き。
山には行かなくてもいいんじゃないの、とか、ラストシーンは石神のとこで
終わっておいてほしかった。。。とか、あれ?と思わなくもないけど
まあ、十分。
ひとつだけなんで!と納得いかないのは、娘ちゃんの自殺未遂のことがなかったこと。
あれがないのはダメなんじゃないかと思う。

拘置所(?)で、天井のしみを見ながら石神が4色問題を描くところあたりから
ボロボロ泣いてしまった。素晴らしい。
すごく、すごくいい映画。

勝手ながら妄想もえもえもあり。いいなあ男の友情。天才の、友情。
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TITLE: 『航路』上・下
AUTHOR: シキ
DATE: 10/29/2008 00:16:16
STATUS: Publish
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BODY:
『航路』上・下 (コニー・ウィリス/ソニー・マガジンズ)

マーシー総合病院に勤務する、ジョアンナ・ランダー。
認知心理学者。臨死体験を研究し、その仕組みを科学的に解明しようと
している。
しかし、臨死体験を宗教的色合いに変えて、話をつくりあげてしまう
やっかいなベストセラー作家マンドレイクから逃げ回ってばかり。
しかし、新たなプロジェクトの共同研究の話を、神経内科医のリチャード・
ライトからもちかけられる。
神経刺激物質によって、擬似的に臨死体験を引き起こせるというのだ。
実際の臨死体験と、引き起こした擬似的臨死体験を比較検討したい。
臨死体験がなんなのか、つきとめたい。
そうして二人で乗り出した研究だったが、被験者不足に悩まされ、ジョアンナ
自身が擬似臨死体験をすることになった。

何かが、わかる。
わかりそうだ。それがなんなのか。臨死体験とはなんなのか。

たっぷりハラハラドキドキの上下巻。
やめられないとまらないの一気読み!心臓病の少女、メイジーが、ベッドサイド
にきてくれた相手を帰らせない、ひきのばしの天才、ひきのばしの女王、って
なってるけど、まさに作者はそれだ。
すれ違い。わかりそうでわからない感覚。謎。
伝えなくちゃ。伝えるための必死の思いは報われるのか。
もうちょっと。
あと少しで。
なんとかなりそうなのに。
どうなの。どうするの。どうなるの!!!
も~。ひっぱられてひっぱりまわされて、読むのをやめられない。
うまいなあ。

ひっぱられ具合にイラっとくることもありつつ(笑)いろんな邪魔する
(当人たちに悪意は無い場合でも)人物たち山盛りで、もうタイヘン。
こ、こんなことになるとは。

凄いなあ。うまいなあ。
読みきったぜ。という満足。満足です。
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TITLE: 大正ロマンごっこ♪
AUTHOR: シキ
DATE: 10/25/2008 20:08:25
STATUS: Publish
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BODY:
高畠華宵大正ロマン館へ行きました♪

今日は 大正ロマンごっこ 少女の茶話会 というイベントがあったのです。

「華宵・夢二と『少女の國』のさしえ画家たち」という企画をやっていまして、『少女の國』という大正のころの少女雑誌の挿絵の原画を堪能できます。
は~。
うっとり。

そして、その『少女の國』の読者少女たちが茶話会をおこなっていた、というのをもとに、その再現をして、大正少女文化を体験、学びましょう、というイベント。
きゃ~~♪
素敵!!!

音楽鑑賞、とか、『少女の國』に掲載されていた楽譜をもとに、みんなで歌をうたいましょう、とか。
少女雑誌の投稿欄を読みあったり、華宵便箋で、大正ロマンな少女になりきってお手紙を書いてみましょう、とか。
紅茶にケーキ(ピラミッドケーキ。というお名前!バームクーヘンでした)、森永キャラメルをいただいて。
記念撮影、名刺交換(名刺にする用紙もいただいちゃった。可愛い!)
韻律体操、という、これまた雑誌にのっていた、バレエの準備体操みたいな?体操をちょっと実演。
なんか可笑しくて楽しい☆
お土産に華宵のポストカードやボールペンもついて、も~~すごく楽しかった!

なりきり乙女で、お手紙を書いたものを発表してくださったけれど(もちろんみんなロマンなペンネーム。学芸員さんが朗読してくれた)
とってもロマンでなりきってて面白かった!みんな凄いわ☆

ドレスコード、で、リボンを装いにとりいれること、というわけで、
私も女装(笑)
ロマン館のみなさまも、とっても素敵にリボン使ってらして、モガで
素敵だった~~☆
大正ロマンなお着物姿も歓迎、ってことで、着物姿の方もいて華やか。
素敵~。あ~私も着物でさらっとお出かけできるようになりたい。。。

司会進行してくださった方の、お話わかりやすく楽しく親しみやすくて
すばらしい。

最後に、ロマンちゃん会認定証をいただく。
可愛い~。素敵~!!!
特に裏の、少女心得(5ヶ条)には感激!
細部まで丁寧につくってくださっていてほんとうれしい。宝物に
しますわ☆

ひとりで行って、どきどき緊張でしたが、会がすすむにつれてお隣
の方とかと会話できた。
みんなロマンちゃん仲間だ~。

こんな素敵なイベントをありがとう!
ロマンちゃんな少女の心得を忘れずに生きてゆきます☆
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TITLE: 『ドゥームズディ・ブック』上・下
AUTHOR: シキ
DATE: 10/23/2008 22:03:32
STATUS: Publish
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BODY:
『ドゥームズディ・ブック』上・下(コニー・ウィリス/ハヤカワ文庫)

オックスフォード大学、史学部。
歴史研究の学生であるキヴリンは、過去への時間旅行へゆこうとしていた。
中世へいきたい。
選んだのは1320年。まだ黒死病は猛威をふるう以前だし、勉強熱心な彼女の
準備は万端のはずだった。
予想されるずれは問題になるほどとは思えない。
中世をしっかりと見て、記録して、帰ってくる。
ダンワージー先生がそんなに心配するようなことはなにもないわ。
しかし、彼女の予想外の出来事ばかり起こる。もちろん、ダンワージーも予想だに
しないようなことが。
過去と、現在。猛威をふるう病との闘いが。

たっぷり上下巻、たっぷり堪能の作品。凄く面白かった。
『犬は勘定に入れません』の姉妹作、というか、こっちのほうが先なんですね。
コミカルなのかなと思ってましたが、実際前半のほうは、なんかちょっと可笑しい~、
という軽さもあったけれども、だんだん深みにはまって、酷になってきて
下巻のほうは容赦なくて、ぐいぐい一気読み。
最後までどうなっちゃうんだ、と、はらはらしっぱなしでした。

なんか、泣けるSFとしての評判高いらしい。
ま、そんな評判知らずに読んでよかった。凄くよかった。
すごくよすぎて、余計なことなんか一切考える暇もなくひたすら読んだ。
素晴らしい。

前半のほうは、ちょっとドタバタというか、コリン少年とか、アグネスちゃんとか
全然つかまらない休暇中のベイジンゲームとか、話つうじないギルクリストとか
役立たずの秘書フィンチとかなんかもう、イラっとすることいっぱい~~~!
なのに、なのになのに。後半のこれでもかという勢いに降参。
素晴らしい。

もう一回、『犬は勘定に入れません』を読みたいなあ。あっちはもっとほっとする
感じだったと、思う。ちゃんと覚えてない(^^;たぶん前よりもっと楽しめるの
ではないか。
こんなにぐいぐい読みたい気持ちにさせられる。素晴らしい~。
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TITLE: 『一反木綿から始める生物学』
AUTHOR: シキ
DATE: 10/21/2008 22:31:37
STATUS: Publish
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BODY:
『一反木綿から始める生物学』(武村政春/ソフトバンク新書)

妖怪を生物学的に語る。
って感じでしょうか~。。

まじめに考察、というよりは、エッセイですね。
(まじめに考察はできないか)
一反木綿に似たクラゲがいるとか、生物学的に妖怪、キメラはつくれるか
否か、というような。
DNAのこととか、免疫の話とか。
 お化けは死なない~♪
のは、細胞が老化しないように、テロメアが短くなるのを防ぐ働きがある
からじゃないのか、とか。
癌かよ、みたいな。

生物の多様性と妖怪の多様性は共通している、とか。
。。。なんか、好きなこと話して、こじつけているように思わないでもない(笑)

さらっと楽しく読む新書、というぶんには満足でした。
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TITLE: 『暗黒館の殺人』上下
AUTHOR: シキ
DATE: 10/20/2008 21:26:48
STATUS: Publish
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BODY:
『暗黒館の殺人』上・下 (綾辻行人/講談社ノベルズ)

九州。熊本県の山深く、人里遠く離れたところに、その館はあった。
そこにはよくないものが棲む。
暗黒館、と呼ばれるその館に、迷い込むもの。

上下巻、ともに分厚く重いっ。
いまさらですが、図書館でぽいと借りられたので、読んでみました。
8年の歳月をかけた超大作!ですね。
一応館シリーズ、ということですが、一応たぶん私はそれなりに館の
やつ読んでる、ハズだけれども、あんまり記憶がない。。。
たぶんシリーズ全部は読んでないのかなあ。でもそれなりに読んでる
と思うけど。。。
ということで、ほんとならシリーズ読みとおしてこれにもとりかかった
ほうがいいのかもしれないと思いつつ。
まあでももちろん、これ単独でも読めないわけではないです。
いろんな謎をめいっぱいめいっぱいひっぱってて、イラっとすると
いうか、気になってついつい先を読んでしまうというか。

ものすごく。
もんのすごく、読みながら眠くなった。
そういう術中にはまってる正しい読み方なのかもしれない。
すっごくすーっごく単純に言えば、これって、夢オチですか。。。
ま。
そんな単純なこといっちゃいけませんか。。。
うーん。びっくりした。というか。
館シリーズに思いいれがあれば、おお!と思うのかなあと思ったり。
でも思い入れのない私としては、あんまり。。。というか。。。
中村青司になんの思い入れもないですから。。。興味も。。。
なら読むな、ってとこか(^^;
そうだよなー。私、綾辻の作品はそこそこ読んでるはずだけど、あんまり
記憶に残ってなくて、つまりあんまり好きじゃないんだよな。
なら読むな、だなあ。

これは、あれですね。江南くんと、鹿谷くんとがらぶらぶで、
玄児くんと中也くんとがらぶらぶのえろえろもえもえですね。
そういう妄想はありありだけれども、やっぱどーしてもキャラもえする
ほど文章好きにはなれないし。。。
まあ、なら、読むな、だな。
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TITLE: 新書2冊
AUTHOR: シキ
DATE: 10/14/2008 23:38:48
STATUS: Publish
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BODY:
『友だち地獄』 ―「空気を読む」世代のサバイバル  土井隆義 ちくま新書

 KYがなによりも嫌がられるこのごろの学校。人間関係。
「教室は地雷原」という言葉を紹介し、いつ、どんな地雷を踏んでしまうか
せいいっぱい気をつかって「優しい関係」を築いている子どもたち。

子どもに限らず、若者たち、というところ。
私自身はたぶんあんまり空気読めないほうなので、ほんとキツイ気は
実感する。でも、もう若者って言える年じゃないんだけど。。。
私の実感と、現役の若者(?)の実感もたぶんまた違うんだろうけれど。
そもそも、他人とわかりあえない のが前提。だけれども、だからこそ、
純粋さを希求する切実さ。

生きるって大変だよね。。。

『ぼくが最後のクレーマー』 クレーム攻防の方法  関根眞一  中公新書ラクレ

 『となりのクレーマー』というのが確かに話題になってたなあという記憶あり。その著者の第2弾、ですかね。
その『となりのクレーマー』というのは読んでないのですが、これが目に付いて読んでみました。

クレームってツライよね。と、接客業わりと長くやってたので(まあ今も図書館カウンターなんて、接客業ですが)理不尽なクレーマーに泣かされたこともあります。。。
クレーマーは寂しがりや、なんつっても、そんなもん知るか!!と・・・思う私は根本的に接客業に向かないんだ~。
不況の世の中、ますますお客様の立場が大事にされ、クレームつけられるほうは、おろおろするばかりかと。
あー。
。。。やっぱり世の中金ですな。
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TITLE: 『きょうの猫村さん』
AUTHOR: シキ
DATE: 10/12/2008 22:10:05
STATUS: Publish
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BODY:
『きょうの猫村さん』1巻 2巻(ほしよりこ/マガジンハウス)

家庭の事情で、遠く外国へ旅立ってしまったぼっちゃん。
猫村ねこは、まだ子猫だったころのある雨の日、ぼっちゃんにひろって
もらって助けられた恩を忘れず、だいすきなぼっちゃんにいつか会いに
行くために、働いてお金をためて勉強しようと思っている。
村田家政婦の求人広告を見て応募した。猫だけど、家事はてきぱきこなす。

 つ、つかえるわね、猫。

と、奥さんをうならせ、見事そこへいつくこととなった。
初めての派遣先は犬神家。わけありの家庭らしかったが、懸命につとめ
ようとする猫村ねこ!得意料理はネコムライス。
ちょっとおせっかい。ちょっとうっかりもの。愛すべき家政婦猫村ねこ!

って、猫村さん大ブームだったころには読み損ねてたけど、図書館にて
発見。
1巻2巻と続けて読みました。

これ、ネットで連載してるのって、一日一コマなんですか。。。
まとめて読めるってすばらしい~。本になってくれてよかった~。

お話はまあ、なんつーかお昼のドラマのパロなのか、コントなのかという
くらいベタベタで、まあそこをあえて笑うってことですね。
なんといっても猫村ねこ!
猫ですから!!
時々見せる猫なしぐさが可愛い~☆
とってもベタだけれども、猫だからなんかほほえましくおかしくステキに
見えるじゃないの。可愛い~。おせっかいおばさん的猫だけど。

文庫になってるのを最近見たけど。図書館で見つけてらっきー☆
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TITLE: 『オタクに未来はあるのか!?』
AUTHOR: シキ
DATE: 10/08/2008 22:33:13
STATUS: Publish
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BODY:
『オタクに未来はあるのか!? 「巨大循環経済」の住人たちへ』
(森永卓郎 岡田斗司夫/PHP研究所)

対談。
オタクを語る、というか、オタク経済について語る。
さらっと30分で読める。
オタク経済っていってよく知らないとかわかんないとかいう人が
さらっとさくっと知りたいかなあというときに読むといいのかも。
私としては。。。わりと知ってることばかりで、まあ、図書館で見つけて
暇だし読んでみようかな~という程度で借りてみた、というわけで、期待
もないが発見もないという感じ。。。
まあほんと、さくっと総括見るにはいいかなあというところ。

最後のところで、暫定的2008年のおたくの定義として
「今のおたくは、作品のリアル化より、現実のファンタジー化を求める」
とありました。
ふむふむ。
んでもここは「おたく」より「オタク」と書くとこでしょう。
って、そんなこだわりを覚える自分がぷちオタクな感じでイヤだ(^^;

しかしやっぱり。世の中金ですね。。。
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TITLE: 『予知夢』
AUTHOR: シキ
DATE: 10/08/2008 00:49:13
STATUS: Publish
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BODY:
『予知夢』(東野圭吾/文春文庫)

17年前から、ぼくと彼女は結ばれる運命だった。

ストーカーによる単純な事件と思われたものが、その動機をさぐるうちに
超常現象につきあたる。
ポスターガイストの起こる家には、殺された男の死体が埋められていた。
自殺した女のその自殺の様子を、事件の二日前に見た少女。

短編集で、毎回不思議が不思議でなくなる快感を味わう。
湯川先生はクールだし、草薙刑事はテンション低めながらも刑事としての
仕事をしっかりこなす。
いいコンビ~♪

つくづく、ドラマでの柴崎コウはいらないよな。。と思う。
まあ、ドラマとしての華は必要なんでしょうが。
こういうすっきりとした短編で、ああいうドラマつくるのが凄い、と
ほめるべきなのか。。。
この解説に、湯川先生のモデルは佐野史郎、とあったよ。
うーーーむ。
ま、これは、福山雅治にしてくれてよかった。。。かっこいい~~☆
佐野史郎も嫌いではないけれども、でも佐野史郎だったらこんなにハマって
ミーハーに見たりはしなかったかと思う。

容疑者X の映画は、石神がいいらしく、かなり期待。
早く見に行きたいな~。
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TITLE: 『問題は、躁なんです』
AUTHOR: シキ
DATE: 10/06/2008 22:05:20
STATUS: Publish
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BODY:
『問題は、躁なんです』(春日武彦/光文社新書)

正常と異常のあいだ

というサブタイトル。
うつ病はだれでもかかる心の風邪、という認識が広まりつつある中で、
まだあまり病としての躁病がひろく知られていないのではないか、という
感じで、躁病を紹介、解説(?)した本。

エノキヅさんは躁病じゃん、という感じですが(^^;

破綻していないかぎり、エネルギッシュで行動力があり、と、一見
頼もしいような躁病。
しかし、病であるからして、思いつきはどんどんあふれるけれどもそれを
最後まで実らせる努力はできないとか、自己評価があまりにも過大で怒り
っぽくなり、イライラし、怒鳴り始めるとか、やっぱりすごく困ったこと
になったりする。
躁病のほうがうつ病よりは少な目らしい。
たんにエキセントリックな、とうつる人が実は病である可能性も。。。
他人事としてみる分にはドラマチックで面白いけれども、身内とか自分が
とか思うと、ツライなあ。

毎度のことながら、春日先生の文章は読みやすいし面白い。
臨床の現場でなんかすっごいことになってるんじゃないのか?と思うけど、
適度に面白く淡々と書いてて素敵。
随所に素敵な本の引用、紹介があったりして、その読書センスにもうっとり。

自分もほんとうはおかしいのではないか。ほんとうは病気で、異常なのでは
ないか。
という不安は常にあって、いやいや全然平均的というか平凡でフツウすぎる
くらいフツウだ。と自己認識し、でもそこが妄想なのでは?ほんとはみんな
迷惑してるのでは?とぐるぐる不安になって。
という、それこそがきわめて平凡な悩みを覚えることがあって。
春日先生の本にひかれたりするのはそういう不安や興味をたしなめてくれる
んじゃないかなあという小さな期待があったりもする。
でも読んでも結局やっぱり不安だねえ。
春日先生自身がなんかきわどいところにいるみたいで素敵だし。
心の病はわからないです。
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TITLE: 『ぼくはきみのミスター』
AUTHOR: シキ
DATE: 10/05/2008 23:51:23
STATUS: Publish
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BODY:
ぼくはきみのミスター』(作 トーマス・ヴィンディング 絵 ヴォルフ・エァルブルッフ/BL出版)

ある日、一匹の小さな犬がやってきて、一緒に暮らしたいと言った。

って。
小さな犬がおしかけでやってきて、わたしの意見におかまいなしに、どんどん
やってきていつのまにか小さな大事な友達になっちゃうお話。
んきゃ~!これはらぶだわ!えろい!もえる!!!

と、図書館の児童書の棚で見つけて借りてきて読みました♪

ドイツの児童文学、かな。あのー、アクセル・ハッケの『小さな小さな王様』
みたいな感じ、と思って手にしてみました。
似てるってわけじゃないけれども、似た匂いを感じるというか。
素敵です。

ミスターって呼んでもいいよ。って、この生意気な小さい犬は言います。
いい子でいるってなこと言っておきながら、わがままで結局やりたいように
やって、「わたし」は困らされたり憤慨したり。でも大事な友達なんだよ。

ミスターはお話が好きで、「わたし」はミスターにいろんなお話してあげる。
動物の出てくるお話。
でもなんか、教訓とかあんまりわけわかんないような?いろんな国の御伽噺、
ってことなんだけど。これは作者の捜索じゃなくて、ほんとにある、いろんな
国のお話なのかなあ?
面白い。
一冊の本だけれども、たくさんのお話を読めます。

「わたし」のところに、友達が訪ねてくる時があるけれども、その解きは、
ミスターはしゃべったりなんかしない、ごくふつうの可愛い犬として、
きゅんきゅんいったりしてちゃっかり可愛がられたりします。
友達が帰ったあと、「わたし」は、昨日はどうしたんだよ、ってからかったり
して。
なんかもう~。すごくいいじゃないか!!
可愛い!ミスターも、「わたし」も!
自分の本を選ぶ目に自信を深めました(笑)
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TITLE: 本日のお出かけ
AUTHOR: シキ
DATE: 10/01/2008 23:30:43
STATUS: Publish
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BODY:
映画「パコと魔法の絵本」見に行きました。

泣けない大人が泣く映画。

色彩感覚はさすが素敵。
役者たちもものすっごくすっごくヘンでした。。。。はじけてるなあ。
パコがめちゃくちゃ可愛い!!可愛い~~~!!!
そりゃあ頑固じーさんも改心しちゃうよなあと納得させるほどの
可愛さでした。かわいい~~~☆

しかしお話としては、「いい話」「泣ける」というセオリー通りか。
味付けはすっごいけれども、うーん。
でもせっかくなら、もうちょっと深いとこまでつっこんで描いてみせて
泣かせて欲しいかも。
あのオカマさんにしてもさあ。院長先生だってヘンだもん。なにか
あったりするぞーとか。
それぞれのこと、ちょこっとは触れてて、でもそれっていかにもペラい
ことしかいってない。
うーん。
まあ、一人ひとり丁寧に描くとかそんなことしてたら時間がいくらあってもたりないか。。。
これを見に行くかどうかすごく迷ったのは、予告どおりの「いい映画」
だったらちょっとなあ。。。と思ったんですが。
うーーーん。
はじけてハズしてるけれども、私にとっては、このバランスだと
ベタすぎると感じる。
やはりお金集めるためにはこんくらいやらなくちゃダメだったん
でしょうか。。。

午後、子規記念博物館。
特別展 栗田樗堂 
地味~。でもじっくり~。売茶翁の肖像画(?)が妖怪のようだ。。。
と、相変わらずたぶん本筋と関係ないことでひとり楽しむ。
子規よりも一代昔ですかね。墨が薄い。。。古いから?保存状態
が、とかいうことなのかなあ。よく読めない。

 ものいふか田螺の口の水の泡

という句がお気に入り。可愛い。他にも結構好きかもと思ったり。
すっかり貸切で見てきました。
のんびりたっぷり見られてよかった。
けれども、それでいいのか、と余計な心配をしてしまったりも(^^;

午後はすっかり晴れてすばらしい青空。
今一番いい季節だな~♪
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2008年9月

TITLE: 『探偵ガリレオ』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/30/2008 23:28:39
STATUS: Publish
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BODY:
『探偵ガリレオ』(東野圭吾/文藝春秋)

草薙刑事は大学時代の友人、現在は物理学者である湯川学に事件の謎を
相談した。
突然、人の頭が燃え上がったというのだ。

短編集、かな。ドラマの原作、だけども、ドラマはお話くっつけたりなんだり
して、いろいろ派手に演出してたのね、と再確認。
なにより、本だと、基本男ばっかで淡々としてます。でもそれがいい~。
しかしかなりしっかりドラマみたので、湯川先生はもう福山としか思えないし、
草薙は北村一輝だなあ。ドラマもこの二人で淡々とやってくれたらよかったのに。。。
まーそれは無理なんでしょうが。。。

ドラマではクライマックスの、木島先生も、別に湯川と対立するわけでもなんでも
ないじゃないですか。。。むしろシンプルにかっこいいです。
あんなヘンな爆弾つくってヤケクソになるような人物じゃないです。。。ヒドイワ。

で、まあ、当然ながら、湯川先生は、事件のあとからやってくる、しかも草薙の
要請で協力ちょっとするだけ、というわけで、あんまり名探偵とか主役、って
感じでもない。タイトル的には『探偵ガリレオ』だし、事件解決に導くわけなので
主役といえば主役、なのかなあ。
どっちかというと草薙刑事のほうががんばってる。でもあんまり熱い男ではないので
好き。
短編だしね。湯川先生が名探偵でもないしあんまりそんな奇人変人でもないし、
キャラづけとかされてるわけでもない。
初出、96年ですね。12年前??
まだラノベラノベとかじゃないころ、かなあ。すべてがキャラ化する前かなあ。
このくらいのテンションのほうが読みやすいと、私は思う。

あともう一冊、かな。読もう~。
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TITLE: 五條瑛さんの本、2冊
AUTHOR: シキ
DATE: 09/29/2008 11:00:49
STATUS: Publish
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BODY:
五條瑛さんの本二冊。文庫と新刊♪立て続けに出てうれしかった。
文庫は再読になるわけですが。まーそれでもうれしい。

『蝶狩り』(五條瑛/角川文庫)

桜庭は調査会社の所長兼事務員兼調査員兼、つまり一人でなんでもする仕事。
人探しが主な仕事だ。
ある日消えてしまったキャバ嬢のキリエのことを気にかけ、探し続けている
うちに、キリエが陥ったトラブルはとても手におえないようなものだとわかる。
しかし、キリエの潔さは、うつくしかった。

桜庭と檜林のかけあいがやっぱりとっても楽しい。ヤクザな渚ちゃんもいい。
裏社会に生きる潔さがかっこいい。
どうしてもっと要領よくやらないんだよバカ。というところが魅力だなあ。
これ、どうなるのか。。。続き読みたいと思う。
で、できれば檜林のほうのことも、もっと読みたーいと思う。

『天神のとなり』(五條瑛/光文社)

鏑木。元大学の准教授。
わけあって現在は、ヤクザの下請け的にトラブル調査やパシリめいた名ばかりの
社員として暮らしている。

というわけで、こっちも桜庭調査会社と似たような。。。といえる。
鏑木の魅力ってのがもうちょっと掘り下げて伝えて欲しい~と思う。
これもぜひぜひ続編を。長編を読みたいところです。
脇キャラもいろいろおいしい感じでそろってるし。金払いのいいヤクザなんて
素敵じゃないか。
若くてハンサムで色事にうとい(とみせているだけなのか??)京二とか。
いろいろ妄想の余地たっぷり♪で面白かったけども、でもこれだけ単純に読んでも
ちょっとものたりないかなあ。
短編集的だからかなあ。
五條さんはがっつり長編のほうがすきだ。
もっと読ませてくれと切望。

どの作品でも魅力となっているのは、帯にもあるように「明日がなくて悪かったな」
という刹那な感触。
明日にそなえてきゅうきゅうとしている日常ではないところが、切なくもあり、
自由でもあり。自由は、こんななんだと思う。こわい。こわくて、素敵だ。
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TITLE: 『容疑者Xの献身』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/26/2008 00:22:28
STATUS: Publish
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BODY:
『容疑者Xの献身』(東野圭吾/文春文庫)

高校の数学教師をしている石神。
さえない彼の隣人は母子家庭の花岡親子。近くの弁当屋につとめている
彼女から、弁当を買うことだけが石神と花岡靖子の接点。

ある日、別れたろくでもない元夫、富樫が靖子の居場所を探し当て、
つきまとってきたことから事件は起こる。
靖子たちを守るため、石神は合理的かつ緻密なプログラムを開始した。

出たときから話題で、読もうかなあと思っていた。
ドラマのガリレオはかなり楽しんだので、映画化の前に、ついに手を出して
しまいました。
天才数学者。
天才物理学者。

かといって、やっぱドラマみたいなことはなく、これはもうきっと
どうしたって本を読んだほうがいいだろう~と思う。ドラマの原作に
なったほうは読んでないけれども、こういうテイストの原作だったの
かな?と思うと、ドラマはやっぱり随分派手に脚色してるんだろうなあと
思う。
映画化、は、どうなるんだろう。
見たいような見たくないような。。。

やっぱり、どうしても計算できないものがあったんだね。
心。
少女の心。
愛。

こんなこと書くのもこっぱずかし~けれども、でも、がつんとそこに
攻めてくるストーリーはさすが。
確かにすばらしく傑作でした。
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TITLE: 映画とか本とかあれこれ
AUTHOR: シキ
DATE: 09/24/2008 21:46:41
STATUS: Publish
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BODY:
映画『20世紀少年』

見に行ってきました。
漫画を読んでないので、あんまりどういう話なのかわからないまま。
話はちゃんとわかった(たぶん)けれども、やっぱりなんかすごい
展開が早いんじゃないかー?と思った。漫画をがっつり読んで思い入れ
なり、脳内補完なりができたほうがきっとずっと楽しいだろう、と思う。
でも、あんまり漫画に思い入れあると、チガウ!とか思っちゃうかも
しれないしなあ。ん~。どうなんだろう。

最後に次回へ続く!ってわけで、予告もあり。
次回もぜひ見たい!
。。。漫画を読んでおくかどうか。。。うーん。

最近買って読んだ新書をいくつかまとめて。

『自分探しが止まらない』 速水健朗 ソフトバンク新書

中田の自分探しの旅、をはじめ、若者たちの自分探しのはまりっぷりのことなどなど。あれもこれも「自分探し」なのね。
ふむふむなるほど、と、面白かったです。

『俳句という愉しみ』 小林恭二 岩波新書
―句会の醍醐味―

復刊、ですね。『短歌パラダイス』に大いにはまった私としては、これもぜひぜひ
読みたかったもの。復刊ありがとう!!
句会っていうのもすご~く楽しそうでいいなあと思った。面白い。
そしてまた岡井隆にほれぼれ。素敵だ。

『リアルのゆくえ』大塚英志+東浩紀 講談社現代新書
おたく/オタクはどう生きるか

二人の対談。最初が2001年、最後は2008年。
大塚が東に絡んでる、という感じ、かなあ。最初、近いところなのかと思って
ましたが、なんかたぶんいろいろあったんですか。事情は私は知らないけれど
断絶があり、決別があり、なのかなあ。
面白かったですが。
対談とか対話しよう、としているのに、なってないところがなんとも。。。
どっちが悪いって。。うーーーん。たぶん私は東のほうがわかる気がするけれど
(大塚が嫌い)でもわかるってほどわかるわけじゃないしなあ。
まあ、これからもおっかけてみようかなとは思う。
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TITLE: 『またの名をグレイス』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/22/2008 23:08:10
STATUS: Publish
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BODY:
『またの名をグレイス』上下(マーガレット・アトウッド/岩波書店)

カナダで起こった殺人事件。
当主と、その愛人関係にあった女中頭を殺して逃げた、若い女中グレイスと
厩番の男マクダーモット。
マクダーモットをそそのかしたのは、わずか16歳だった美しいグレイスなのか。
それとも何もわからず巻き込まれてしまっただけの無垢なる少女なのか。
グレイスを罪に問うことは正当なのか。
彼女の話を、誰もがききたがった。

現実の殺人事件を元にしていつつ、わからないところに関しては想像で、という作品。
読み始めた最初は、なんだかなじめなかったけれども、グレイスの語りになるあたり
からはぐっとひきこまれ、すごく面白かった。
上下巻。たっぷりですが、ぐぐっと一気読みです。

昔の新聞記事や評伝的な、ノンフィクションのものが章の始めに少あり、実際に
あった事件なんだな、と確認されられる。
しかしその詳細というのは結局わからないまま。
精神医学をめざすサイモンは、グレイスの話を聞き、将来の自分の研究に役立てよう
としている。しかし、彼女から思うような話は引き出せない。
そもそも彼女の精神は正常なのか。異常なのか。
サイモン自身が、下宿先の夫人との泥沼な関係に陥るようになり、正常なのか異常なのか
混乱のきわみにおちいる。

グレイスのこころに、なにかほんとうのことはあるのか。
彼女の語る生い立ち、状況。ほんとうのことはどのくらいほんとうなのか。

すべてははっきりしない。
すべては、彼女の心のままに。

しっかし、サイモンくん、ダメダメじゃないか。。。
なんなんだー。主人だったキニア様とか~。マクダーモットとか~。どいつもこいつも
ろくでもない。。。。としか思えない。。。。
いい男っていないものなのか。。。

グレイスはでも最後には幸せになった、のかなあ。うーん。
ジェレマイアこそが希望だったのか。
でもそれは、決して手に入らなかったからこその希望だったのか。。。
順応することこそが、幸せだったのか。

順応すること、かなあ。
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TITLE: 『土曜日』
AUTHOR: シキ
DATE: 09/11/2008 10:09:14
STATUS: Publish
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BODY:
夏の終わりというのはいろいろあるものなのでしょうか。
なんてな。
しばらく本の感想も書いてないまに、えーと、職を失ったり楽しく旅行
したりぼーぜんとしたり飲んだりいろいろです。
ま。
人生何があるかわかんねえなあ。
いろいろ読み終わったものもありつつ。とりあえず返却にいかねばならぬ
これ。

『土曜日』(イアン・マキューアン/新潮社)

ロンドン、未明。
何故か目覚めてしまったペロウン。窓辺に立つと、最初彗星かと思った光り
は、エンジンから火を吹く飛行機だと気づく。
脳神経外科医。愛する妻がいて、詩人としてデビューを迎えようとしている
娘と、ブルースミュージシャンとして脚光を浴びようとしつつある息子のいる
幸せなヘンリー・ペロウン。
静寂の土曜日の夜明けからの、長い一日。

丁寧に丁寧に、ペロウンの一日を描いた作品。
どうみても幸せなのに、不安も悩みもある。ささいなこと、として忘れようと
したはずのことが、重大な事件の引き金になる。
それでも、とりかえしのつかない崩壊ではない。それでも、なんとか立て直して
いこうと選んでゆける。
一日、の出来事だけれども、ペロウンの人生にどっぷりつきあったかのような
読後感でした。
充実。充足。不安や怯えもたっぷり味わったけれども。
丸一日のお話だけれども、空気感としては、冒頭の、ひんやりとした夜明けの
感触、という感じがして、静かに読み進められてすごくよかった。

ペロウンめ、恵まれたヤツ!とかいい人生おくってるじゃねーか!とやっかみも
しつつ(^^;
母にたいしてのところとかが私はかなりずーんと重くきました。。。
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2008年8月

TITLE: 『執事の分際』
AUTHOR: シキ
DATE: 08/21/2008 23:07:42
STATUS: Publish
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BODY:
『執事の分際』(よしながふみ/白泉社文庫 コミック)

フランスに、革命が起こる30年ほど前のこと。
シノワズリ(中国趣味)の伯爵と、平民の出会い。

貴族のうちで働くこととなったクロード。
見目麗しいおぼっちゃま、アントワーヌ。
革命のせいで、亡命することとなり、身分もさしあたり関係なきごとく
なった時、執事はようやく、愛してますと、告げることができる。

最初のは、番外編、というか、プロローグ的なもの、か。
短編のシリーズ。クロードと、アントワーヌのお話メインですね。
シリーズというか。ふたりのエピソードのつらなり。
いままでさんざんいいという評判ばかりきいてきたものの、よしながふみを
読むのは初めてだなあ。
間違いなく面白いんだろう、と思っていたので、さしあたり買うものがなく
執事ものかあ、と気になっていたこれを買ってみた。
予想より、えろいシーンあり。なんかイメージとして、えろいシーンは
あまりない人なのかと思ってました。
商業誌だけじゃなく、同人誌の話しもまとめているからかな。
やー。
クロード素敵☆
いいわ~☆☆☆
アントワーヌもおぼっちゃまぶりが素敵だし~。
やっぱ執事の丁寧語な責めは最高だなあ。いい~。

しかし、ベルばらではあれほどの悲劇、運命のフランス革命だというのに、
こっちでは「そういえばそんなことがあったんだった」ってなもんですか(笑)
まいっか~。

これから文庫、ちまちま買ってみよっか。よしながふみ。
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TITLE: 映画『スカイ・クロラ』
AUTHOR: シキ
DATE: 08/21/2008 00:35:41
STATUS: Publish
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BODY:
映画『スカイ・クロラ』 押井守監督作品。森博嗣原作。

ショーとしての戦争。終わりのない愛。

というようなコピーがポスターにあったと思いますが、えええっそんな
いきなりネタバレ!?とびっくり。というか、アニメ化、というところで
まず、キルドレのいきなりのネタバレ!?とびっくりだったのですが。
いっとき森博嗣の本を出るたびに買って読んでいたので、『スカイ・クロラ』
も、たぶんシリ-ズ途中までは読んでいると思う。
今回の映画を見始めて、あれ?と戸惑う。
シリーズ全部が原作なのか。
結局途中で読まなくなったので、原作の最後まで映画でやってるのかどうかわかんない
ところですが。映画としてよくまとまって、ちゃんと一本として完結
している感じ。なるほど、そういうシリーズの話だったのか、と、よく説明
してくれていて納得。(ちがうのかもしれないけれど)

なにはともあれ、空での戦闘シーンのうつくしさが、重要、だと思うんだけど。
CGは凄くて、実写かと思うかのような。で、なんか、サンダーバード
みたいと思っちゃった。いやその、すごく実写みたいだから。ってでもつまり
やっぱそこは微妙にCGだから、ペライというか、おもちゃめいたところも感じて
しまって、それがなんか、サンダーバードみたいってゆーか。
もちろんものすごくすごくよくできてたんですよ。
でもやはり飛んでる感とかはナウシカだとかラピュタだとかのほうが爽快かなあ。まあ
あっちはわりと人の生身だからか。でもこんなに凄いCGやらなくても、アニメはアニメ
でアニメらしく描いてくれればいいのに、と、思わなくもない。

なにやらまた小難しい感じの映画になってましたがそれもまたちょっと微妙。
イノセンスくらいつっぱしってわからん、ってなると圧倒されますが、これはそれなりにちゃんとわかりやすく説明もいっぱいある
ので、ふうん、と、それなりに納得。でも、なんか小難しい感じ
はあるので、うーん、と、なんっか、微妙、としか言えない感じ。。。どーなんだろう。
もっと突き放してもいいのでは、と思わなくもない。
そもそも原作もそーだし、押井守監督もそうなんじゃないの?と思うんだけどな~。
どっちのファンにも、なんかちょっと違う、と思わせる出来上がりなんじゃないだろうか。
英語と日本語、とかもなんか使い分けてたなあ。でもなあ。。。

うーん。
なんか期待しちゃったけど期待ほどではなかったかなあ。
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TITLE: 『グロテスク』『ダブルフェイス』
AUTHOR: シキ
DATE: 08/19/2008 22:11:55
STATUS: Publish
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BODY:
『グロテスク』(桐野夏生/文藝春秋)

怪物的に信じがたいほどの美貌の妹、ユリコ。スイス人の父とのハーフで
あるのに、姉のわたしは美しくはない。ユリコとは全然似ていない。
やっとの思いで離れ、バカなユリコには決して入れるはずのない名門Q女子高
にはいったのに。そこもまたわたしの居場所ではなかった。

東電OL殺人事件を題材にとっている。とはいえ、もちろん小説。
妹とわたし。女子高でのあきらかな差別、区別、格差。意地悪さ。年をとって
いくことの残酷。女であることの残酷。女であることのグロテスク。
カリスマ的ユリコな要素はちょっと無理、と思うものの、どの女のどのどろどろ
暗黒面も、多かれ少なかれ身に覚えある。。。という突き刺さる感じ。
ユリオが出てくる最後はどーかと思ったけれども(なんか唐突で、こういう終わり
にしたいのかあ、と笑っちゃった)がっつりぐいぐい読ませます。で、マイナス
パワーを存分に浴びて、あああああヤダ。。。と、鬱になりますね。ううう。
どうしたって女のほうに分類される自分がほんとヤダなあ。まあ、男ならいいか
ってわけでもないけどなあ。
街娼になって殺されたいな。。。イヤだけど。でももうそうするしかないような
気になってきた。働いて、年をとって、誰にも認められずだれにも優しくされず。
年寄りの醜い娼婦と蔑まれながら殺されたい。

すっかりとりつかれてる。

『ダブルフェイス』(久間十義/幻冬舎)

これも、東電OL殺人事件を題材にしたもの。
事件の裏には、政界の圧力とかスキャンダルとかがあるんじゃないのか、という
感じ。
だけれども、そのことは結局つめてなくて、なんか、刑事のほうの、恋人との
あれこれとかあったりして、正直非常につまらない。。。。
ノンフィクションのほうとか、『グロテスク』のほうが明らかに上出来です。
まあ、比べて、ってくらべるのもヘンですが、『グロテスク』がいちばん凄い。
ノンフィクションは、文章はあまり好みではないけれども、やはり事件そのもの
についていく感じが魅力だった。
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TITLE: 『東電OL殺人事件』『東電OL症候群』
AUTHOR: シキ
DATE: 08/16/2008 20:25:09
STATUS: Publish
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BODY:
『東電OL殺人事件』
『東電OL症候群』  (両方ともに、 佐野眞一/新潮社)

1997年、事件は起こった。
東電につとめるエリートOL。年収は一千万を超えていたという39才の渡辺泰子。
彼女はしかし、昼の仕事の後には、渋谷、円山町で街娼として客をとり続けて
いた。そして、殺された。
犯人とみなされたのは、客となったことのあるネパール人。
彼女に何が起こったのか。
犯人は本当にそのネパール人なのか。
事件の風化を許さないノンフィクション。

この事件のことはなんとなく覚えていて、この最初の本が出た時に話題だった
のも覚えていて、図書館で見かけた時に、そういえばーと気になって読み始めた。
殺された泰子に共感する女性読者が多くいた、という続編の話しにもあるように、
泰子は私だ。
と思ってしまいたい気持ち、なんかすごくわかるー。なんでなのかとかよくうまく
言えないけど。と思う私も30代後半となっていて、エリートとはほど遠いにせよ
働く独身女で、多少なりともファザコンっぽいとこもあるかなと思い、
こういう風に思うようになった今、これを見つけて読んでしまうのもなんか運命か。
なんてな。
ノンフィクションなんですが、えーと、なんかこう、著者の思い入れというか
大仰な書きっぷりがなんかちょっとねえ、と思わなくもない。
本が出たのが、最初のが2000年、続編が2001年ですね。
捕えられたネパール人、これを読む限り、どうしたって犯人じゃなくて、警察に
無理矢理犯人にされてるみたいなんだけども。ググってみたところ、まださらに
上告中らしく、決着はついていない事件なんですね。。。ホントに冤罪だとしたら
あんまりだ。
いつか結審したら、また著者は本出してくれるでしょうか。
気になります。

現代の大いなる堕落論として、極めて魅力的、と思う。
同時に、所詮男の著者の男目線か、とも思う。どうでしょうね。
ノンフィクションならでは。結局どうなのかということはわからない。
でも十分に読みごたえありました。 
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TITLE: 『のだめカンタービレ』21
AUTHOR: シキ
DATE: 08/15/2008 22:29:02
STATUS: Publish
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BODY:
『のだめカンタービレ』21巻 (二ノ宮知子/講談社KC)

のだめも21巻ですか~。
一時ほどの熱狂はしてないのですが、発売されてるのねっ、と気になってて
やっと今日買いました。

ルイと千秋。
のだめと千秋、でやりたかったようなコンチェルトを聞いてしまうのだめ。
千秋もほんとうはのだめとやりたかった。けども、まだ、やれない。ルイと
やる。出し惜しみしてる場合じゃねーだろ。という言葉。そうなんだよね。
千秋さまもまだまだ新米指揮者。駆け出し。期待の星とはいえ、出し惜しみ
したりしてる場合じゃない。いやもちろん、どんな有名指揮者になったとしても、
一回一回の舞台に出し惜しみなんかしちゃダメ。ダメだった舞台を見た客は
基本的に二度と見に来てはくれないもんなんだよ。

パリ編にきて毎度のことながら、芸術の世界に生きようとするって、
なんて辛いんだ。大変なんだ。厳しいんだ。うわあああん。って、思う~~~。
ルイと千秋を見て聞いてしまったのだめ。
でものだめはそうはいっても千秋さまと恋人同士だし~~~オクレール先生
だって、今回はミルヒーだって、のだめのことを見込んであれこれ手助けして
くれるじゃないかあああ~~。
うわ~ん。

私なんか誰もいません。
誰も手助けしてくれないし誰も認めてもくれないし励ましてもくれないし。
いやまあそもそも才能がないんだからないものねだりなわけでつかのだめと
くらべること自体が間違いってわかっちゃいるけどあああーいいなー千秋さま
の手料理食べて甘えて匂い嗅いで(おい)プロポーズしたいよ~(おいおい)
うわーん。

とまあ、なんか意味不明な辛い気持ちになりながら読みました。
どう決着がつくのか。楽しみデス。
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TITLE: 映画『ダークナイト』
AUTHOR: シキ
DATE: 08/15/2008 05:39:47
STATUS: Publish
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BODY:
映画『ダーク・ナイト』

バットマンシリーズ。
前作、バットマン誕生の続編、ということになるでしょうか。
バットマンの人、監督ともに同じ。アルフレッドも同じ。きゃ☆

ゴッサムシティでバットマンの活躍が知れるようになり、悪人たちは
怯え始めていた。バットマンの真似をするものもあり。
しかし、一切のルールをまったく無視する怪人、ジョーカーという男が
現れる。バットマンと対決するというゲームを最高の楽しみとして、悪人
たちを圧倒し、新たな支配者となろうとする。

てか。もうあらすじとかどーでもいい。(あ、もちろん言うまでもなく
こりにこってて、ゾクゾクとする展開ですっごい面白かったんです)
ジョーカー。
ジョーカー。
ジョーカーの狂気というか、本気でヤバい怖さにひたすら圧倒されました!
凄い。
この役を最後に亡くなってしまったのがなんだか運命なのかと思ってしまう
くらいに(もちろん後付けの勝手な妄想ですね)強烈すぎでした。
正義の側に立つがゆえに、限界があり、甘さがあり、自らに悩むバットマン。
ジョーカーはどんな倫理もルールも軽々と飛び越える。
翻弄され、後を追いかけることだけしかできない警察とバットマン。
苦悩するウェイン様と励ますアルフレッドもとっても素敵でしたが。
もちろん私はジョーカーに圧倒されひきずられ魅入られました。信じられない
ほどの悪。
素晴らしい。

結構長い映画、ですが、まったくダレることなく、凄い展開が続々きて
もう怖いもうやめて、って思いながらいっそみんな殺されてしまえ、と願って
いた。凄い。凄い。
光の騎士、としてゴッサムシティの希望、といわれる検事の変貌も凄かったし、
それにまた苦悩するバットマンも素敵だったし。
バットマンを一方的に熱愛するジョーカー最高だし。
凄い。理想的映画だった。
もう2、3回見たいくらいだ。。。また見に行こうかなあ。
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TITLE: 『フロスト気質』 上下巻
AUTHOR: シキ
DATE: 08/13/2008 04:08:09
STATUS: Publish
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BODY:
『フロスト気質』上下巻(R・D・ウィングフィールド/創元推理文庫)

イギリス。デントン。
嫌味で規則規律経費削減見栄ばかりに気をとられているマレット署長のもとで
フロスト警部は下品さマイペースをつらぬきながら、続々と起こる大小様々な
事件解決に奔走する。

てな感じで、警察小説シリーズ第4弾、です。(警察小説っていうシリーズ
だったのか)
前のが出てからめちゃめちゃ時間がたってると思う。新刊として並んでいる
のを見た時にはびっくりでした。ついに上下巻になってるし。
相変わらず寝る暇もなく事件事件事件で、タイヘンなことになってて。
それなのになんとなくなんとか解決がついちゃうのが凄い。面白い~~~!!

今回の新人くんは、リズ・モードという若い女の子の部長刑事。
かつてデントン署勤務だったものの、娘の轢き逃げ事件の痛手からデントンを
離れていたジム・キャシディ警部代行。
相変わらずのマレット署長。
どいつもこいつも、フロストの邪魔をする。。というか、邪険にされても
仕方ないフロストのダメっぷりだったりなんだけれども。実際手柄をあげるのは
フロストなんだけれども。それぞれの手柄に横取りされても、文句言わないんだよね。
マレット署長にたいするフロストの態度は見習いたい。。あんなヤな上司にも
耐えていけるフロストは凄い。。。ま、見習えないなあ小心者で凡人の自分には。。。
子どもに絶対的に優しいとか、意外と細やかな思いやりがあるとか、フロストは
なんだかんだいってもやっぱり魅力的。根本の確かな正義感はゆるぎない、とかね。

健気に捜索を続ける捜査員下っ端なみなさんとか、今回いっそう素晴らしく感じた。
働くって大変だなああ。って、そういうことに感心するようになったのか私。
前回からそれだけ歳月が流れたってことでしょうか。

もちろん、読んでいる最中は、大変だタイヘンだ、どーするのどーなるの、
またスカかよ!と、なにかと熱中してそんな感慨抱いてる場合じゃないんですが。
じっくり読もう、と思っても、面白くてついつい読んじゃっても~上下巻だけど
一週間もたなかった。。。
そして、著者が亡くなったそうで。フロストシリーズは、翻訳出るとしても
あと二作ほどでおしまい、なのですね。早く訳して~とも思うし、でもゆっくりでも
いいかも~とも思う。どっちにしろ出れば絶対読む。待ってます。
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TITLE: 『ぼくには数字が風景に見える』
AUTHOR: シキ
DATE: 08/11/2008 22:28:42
STATUS: Publish
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BODY:
『ぼくには数字が風景に見える』(ダニエル・タメット/講談社)

サヴァン症候群。自閉症スペクトグラム。
著者は、そういった病名を持つ男性。
きまった日課が崩れると不安になり、数字を数えると少し落ち着く。
数字は小さい頃から大好きで、数字それぞれに色や形があり、数字の連なりは
うつくしい風景に見える。
πを暗記、暗唱して、てんかん協会のチャリティに役立てるイベントをきっかけ
にして、注目の人となる。
数字、語学の天才であるが、一般的な人とは違うところが多い。自立して暮らせる
のは、かなり凄いことだ。

映画の『レインマン』のような特殊能力があるけれども、施設でないと暮らすのが
難しい、というタイプの人。
だけれども、愛する人と出会い、自立している。
ボランティアに参加する意欲はあるし、一人で海外へ出かけて行くこともできる。

すごく不思議で面白かった。
生きるのが辛いこともいっぱいあるようですが、基本的にすごく幸せに暮らして
いるのがほんとーに凄い。
で、ゲイな人なんですね。
この本の評判は聞いてたけど、そこは全然知らなかった~。そこがわかってまた
俄然魅力的でした。
愛する人と静かに暮らす、って素晴らしい~。

数字が風景に見える、というその感覚、とてもわかるとは言えないけれども、
でも読んでいて不自然なところはどこにもなくて、淡々と書いているけれども
ものすごくものすごく大変だったんじゃないのかこれ。。。というのがたくさん
あって。なにより家族が凄いなあと思うし、恋人も凄いなあと思う。
もちろん著者が凄いのは言うまでもないです。

生きるのが大変、ってことは多かれ少なかれ誰にもあることだよ。なんとかがんばろーよ。
と、なんか素直にそう思っちゃったりして。
淡々とした書きぶりがそういう素直さとかやさしさを引き出してくれる感じ。
「ブレインマン」ていうドキュメント、日本でも放送されたそうで。見てない~。
見たいなあ。いつかまた再放送しないかしら。
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TITLE: 『湯めぐり歌めぐり』
AUTHOR: シキ
DATE: 08/05/2008 03:50:22
STATUS: Publish
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BODY:
『湯めぐり歌めぐり』(池内紀/集英社新書)

温泉と歌人。
というエッセイ。

最初に「子規と道後温泉」があり、ふむふむと読む。
これはごく短いものでした。

かなり感動してしまったのは、「晶子と箱根」とか
「修司と恐山」とか。「牧水と水上温泉」とか。牧水がくるぞ、いるぞ、
というので、田舎の歌をつくる人たちがふらりと宿に訪ねてきたりするの。
田舎にいる身としては、なんか納得~~というか、いじらしいというか、
ほのぼのとするけれども哀しいというか。こういう交流というのがあるのだ。
なるほど、と思う。

池内紀といえば翻訳、しかしらなくて。『香水』はこの人が訳していたかな
というくらいしか知らないです。ドイツ文学者とかではないのか?と思って
いたので、短歌少年であった、とかいうのは全然知りませんでした。
うーん。凄い人というのは何でも知ってるのね、と思わせてくれてうれしい。
文章ももちろん素敵。
そっけない。
きりりとしている感じ。
引用されている短歌もますます素敵に見えます。

宮沢賢治が歌をつくっていて、それがいつまでたってもとても下手だった、
でもそれを何度も推敲していたり、結局あふれて、歌から詩へ、さらに物語
になっていったりしたようで。
そういうのもよく知りませんでした。そうか。下手なのか。歌人ではなく
詩人で、物語る人だったのか。なんかいいなあ。
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TITLE: 『啄木鳥探偵處』
AUTHOR: シキ
DATE: 08/04/2008 00:34:34
STATUS: Publish
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BODY:
今日の午後は子規記念博物館の特別企画展示、外骨 を見に行った。
名前程度しかしらない外骨ですが、かなり面白かった。色きれいだった~。
外骨すげえ。
ざくっと楽しんで、記念講演?を聞く。前半ややつまんないと思ったけど
後半はだいぶのってきて、面白かった。
その後、まだ明るい午後ながら、道後ビール♪夏はこれですなあ。

で。まったく関係ないけれども、読了本。

『啄木鳥探偵處』(伊井圭/創元クライム・クラブ)

石川啄木。病がちながら傲岸不遜。探偵を始めたという。
金田一京助。大学講師の身である。啄木に心酔してしまっていて、抗議しつつも
彼の頼みを無下にはできない。
新聞を賑わす怪しい事件の解決に乗り出してみたり、依頼人がやってきたり。

って。
えーと。
1999年刊行。ホームズ役が啄木で、ワトソン役に金田一。
短編連作ミステリ、というところでしょうか。
しかし。。。正直いって私には面白くなかった。
たぶんキャラモエ狙いで行こうとしてるのかなあ?って感じですが、でも
それにしてはどっちも魅力を感じない。。。
啄木と金田一京助かあ!と、期待を持って読んでみたのに。。。
というか、まともにじゃなくて、お笑いか?と読むほうがいいのかなあ。
でもそれにしても別に笑えないけど。

舞台となってる明治終わり頃、とか、道具立てというか、いろいろ好きそうな
設定ではあるのに、どうしてこんなにも乗れないのか。。。
文章が下手なんじゃないのか。。。いやでも新人賞的なものとってるわけで
けっこう上手いよってことなんだよね?
しかし読みながら退屈で、読み終わるのに凄く時間がかかってしまった。
そもそもこの二人がもしかして腐なのかしら☆きゃ☆ってこと狙いなのかも
だけども、そんなの勝手にこっちが深読みするから楽しいのであって、わざわざ
書かれてもただひくだけですやん。
なんだかなあ。
なんだか、私がいうのもなんですが、おしい、って感じ。もっと面白くなる
素材だったのでは??うむ~。
もったいない。
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2008年7月

TITLE: 『精神のけもの道』
AUTHOR: シキ
DATE: 07/30/2008 23:09:20
STATUS: Publish
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BODY:
『精神のけもの道』(春日武彦=文 吉野朔実=漫画/アスペクト)

ついおかしなことをやってしまう人たちの話。

というサブタイトル。
おおおお~~~春日先生と吉野さんの漫画だなんて~~~~~。
買わずにはいられません。
まさに、春日武彦=文 吉野朔実=漫画  という通り、エッセイのあとに
二ページの漫画。
すごく面白かった。

本のつくりも凝ってますね。ひとつのお話ごとに、紙を変えている。
少しクリーム色がかってるのと、真っ白なのと。なので、本体が縞縞模様。
素敵☆
中の小タイトルもステキ。
「そんなもんだと思ってた」「鍵をねじ切る」「そんな嘘をついて何になる」
「本当に憶えていないの?」「わからなくなりました」「ある日、マンホール
に落ちる」「愚かさがまぶしい」
素敵すぎてくらくらすることばかり。いいなあ。
精神を病む、ということにロマンティックな憧れを持つ小市民なワタシには
魅惑的なことばかりでした。(『ロマンティックな狂気は存在するか』みたい
なこれまた魅惑的な春日先生の本あるねえ)
いろんな本の話しもどんどん出てきて、その本面白そう、とか、ブックガイド
的でもあったりして。よく読んでるよなあ。で、よく覚えてるよなあ。

吉野さんの漫画がまたすごくいいし。
てゆーかその飲み会に混ぜて欲しいっっっっっ、と切実に思う。いいな~~~。
巻末の対談でも、吉野さんのかっこよさにますます惚れ惚れ。素敵だなあ。
潔い。かっこいい。
春日先生がそれにくらべるとちょっとゆるーい感じなのがまたイイ!し。
飲みながら二人の話を、えっと、その愉快な仲間たち、みたいな面々の話を
ずーっときいていたいよ~。
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TITLE: N響 松山定期演奏会
AUTHOR: シキ
DATE: 07/30/2008 02:36:27
STATUS: Publish
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BODY:
月曜日の夜、N響の定期演奏会。ローカル周りをしてくれてありがとう♪

指揮 パスカル・ロフェ。
若い感じでした。動きが機敏!痙攣的にガッ!ガッ!と強さを振り、音もキレる!
軽く駆け足でステージに登場してきたり。
指揮棒はなしで、手振り。一曲目のブラームスと、三曲目のベートーベンは譜面
もなし。激しい!ヒップホップダンスか!?という勢いの指揮っぷりでかっこよかった
です~。私の好みとしては、もっとたーっぷり目にどーんと鳴らしてくれるのが好き
かもだけども。この勢いつーか迫力つーかの演奏も堪能しました♪

一曲目、ブラームス ハイドンの主題による変奏曲 作品56a
初めて聞いた、かな。
きれいでした。(←小学生でももうちょっといいこと言いそうな^^;すまん)

二曲目、ジョン・ウィリアムズ チューバ協奏曲
チューバの協奏曲というのがあるのか。初めて聞きました。
ション・ウィリアムズは、『ジョーズ』、『未知との遭遇』や、『スター・ウォーズ』
『インディ・ジョーンズ』『ハリー・ポッター』シリーズなどなど、映画音楽を担当
している人で、おお、現代作家なんだ~。なるほどなんか、すごくそういう、SF映画
とかって感じのフレーズもありありで。不思議だ。

三曲目、ベートーベン 交響曲第5番 ハ短調 作品67
運命、ですね。
生で聞くのは初めてかも。
さっすが大迫力!ドラマティック!
オーケストラの構成(?)としては、非常にシンプル、なのかな。二曲目が
いろんな楽器を使っていたのでよけいそう思ったのですが、弦と木管と金管と、って
感じ。

今回、私は二階席の最前列の端のほう~で見たのです。舞台全体の動きがとても
よく見えて面白かった。あたりまえですが、弦の弓のボーイングが見事にそろって
いて凄い。奥のほうの打楽器系の人の動きもよく見えた。オーケストラは見ていて
楽しいな~。庶民の音楽でいい。私はオーケストラが好き~♪
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TITLE: 『怪盗タナ-は眠らない』
AUTHOR: シキ
DATE: 07/27/2008 21:37:04
STATUS: Publish
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BODY:
『怪盗タナーは眠らない』(ローレンス・ブロック/創元推理文庫)

エヴァン・マイクル・タナーは眠らない。
戦争の時に受けた銃弾が脳に損傷を与えて以来、失った眠りの時間、
語学の勉強やあらゆる本を読むことに費やしている。
いろいろな会の会員になって、あらゆるパンフレットを読みこんでいる。
隠された金貨のことを知り。
確かめにいこうとしたところ、思わぬ事態になってゆく。

ブロックの、初期のシリーズもの、だそうです。
なんか、知ってる気がしてたけれども、(眠りをなくした男の事件、
みたいのを)言及されてたのを知ってただけで、実際に翻訳された
のは今回初、なのかな?たぶん。
帯には、「インディ・ジョーンス+ルパン三世+007?」てなことを
書いてましたが、そ、そうかな??(^^;
別に怪盗ってわけでもないじゃん。。。と、思う。

面白いのは確かです。もちろん。

本人はそのつもりがないのに、なんかどんどん巻込まれ、巻き起こし。
大変なことになっちゃうけれども、なんとなくなんとかすりぬけていって
宝を手に入れ、自由も手に入れた。
別にスパイなんかではなかったのに、なんだかよくわからないなりにスパイに
なったような。
なんの組織なのかなんの依頼なのかなにひとつわかりませんねえ。
タナーにもなんだかよくわかってないまんまで、読んでるほうもよくわかんない
まんまで、でもなんだなんだってのが面白かった。
淡々とクール。
シリーズ、このあとも翻訳されていくんだろうか。出れば読みたいよなあと思う。
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TITLE: 『狂血』
AUTHOR: シキ
DATE: 07/26/2008 21:20:11
STATUS: Publish
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BODY:
『狂血』(五條瑛/双葉社)

シリーズ第7弾。

櫂は、なにかが、どこかが、壊れている少年。
薬をきちんと飲んでいれば、どこか無気力さは感じさせるものの、さほど
変わった少年ではない。
ある日、亮司の画廊をのぞきこんでいた。
ルソーの絵が好きだという。
きみの描いた絵を見てみたいな。
亮司の言葉は率直な思いから出たものだったが、櫂の心の何かに火をつけて
しまった。
櫂の心の絵。
赤い季節が、暴発しはじめる。

今回は、植村が、なんだかあっさりと死んでしまったり、リャンと、大川と、
亮司と、再会があったり。
かなり終局にむかいつつあるのかなと思う。
革命が。
革命の準備は、確実に動き始めた。

サーシャの出番は少なめ~。亮司との絡みも少なめ~。残念~。でもプレゼント
したりしてときめかせてくれるじゃないかっ。素敵~。
リャンが、クールなハズなのに、亮司に心酔していて、そんなだったのか、と
なかなか意外に思う。
桑田さんもすっかり。。。可哀想に。
エナが、あれでもまだ死んでないみたいなので、終局にどう関わっていくのか
楽しみではある。たぶんまた出てくることになるんだろう。なかなかウザいのに
重要キャラっぽいのがどうにも~。どうかなあ。

しばらく前に買って、むさぼり読んで。また読んで。またすぐに続きが読みたい
読みたい~~~。
早く続きが出ますようにっ。
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TITLE: コミック二冊分
AUTHOR: シキ
DATE: 07/22/2008 23:01:54
STATUS: Publish
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BODY:
最近買ったコミック。

『亀の鳴く声』(西炯子/小学館フラワーコミックス)

市役所に勤める中川信。密かに少女漫画を描いていた。
ファミレスで出会ったお人形のような美少女、高月くれは。お人形のような
外見とはうらはらな強引さで、中川の漫画を東京へ、売り込みにいこうと、
連れ出す。

さすが西さんのコミック~~。という読後感。
大事なことをちゃんと大事に。でも突き放したクールさで。きれいな世界。
ぐしゃぐしゃな世界。
うーん。このごろは、西さんが描いている世界そのものにたいしてかなーり
ひいている感じで。その突き放しっぷりが素敵でもあるのだけれども、でも
もうちょっと、???うーん。
好きですが。

『さよなら絶望先生』第十四集(久米田康治/少年マガジンコミックス)

カラーの扉がついてますよ♪
絶好調に面白いっ☆
あのー、小学館でえっとー金色のガッシュだっけか、原稿なくされたとかで
裁判になってそれを新條まゆだっけかがブログかなんかでクメタセンセイに
スルーパスしてきたんだっけか。
小学館ってヒドイとこなんでしょうか。見てる分にはおもしろおいしいネタ
です。ネタすぎます。やるなあ。
てなわけで、触らぬ神。こわ~~~。
社会派ですね。他にもいろんなネタが。社会派ってのはほめてない、って
かいてたけど。
命先生がわりと大きく出ていてうれし~~(^^)かっこい~。

そしてっ。15と16は、DVDつきの限定版っ。ああああ~も~~~~。
大人の商売めっ。絶望した~~~!
でも予約する。。。
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TITLE: 『二次元美少女論』
AUTHOR: シキ
DATE: 07/22/2008 06:26:49
STATUS: Publish
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BODY:
『二次元美少女論』(吉田正高/二見書房)

オタクの女神創造史 というサブタイトル。

甲冑・パワードスーツ・触手
メカ美少女
美少女パイロット
格闘美少女
ヴァーチャル・アイドル
ゲーセンの美少女

6つの章でそれぞれに二次元美少女の属性、要素を考察し、戦後日本の
文化の考察をする。
という、なんか大仰なまえがきでしたが。
それぞれの美少女の歴史、というか、羅列があり、ほほう~、と面白かった。
テレビアニメ、とかばかりではなく、同人誌のほうにも多く言及されていて、
それはかなり凄いんじゃないかなあと思う。オタクだ。同人コレクションとか
たっぷりあるらしい。活用できてよかったね。

コミックのことはあまりなくて、あくまでアニメメインでした。
あーあったあった、的にかなりわかる自分がオタクだと思っちゃった(^^;

80年代には二次元美少女の要素は出そろった、とのこと。
あとは廃れたり甦ったり洗練されていったとか組み合わせのバリエーションとか。
上記の6章以外にも、ネコ耳とか水色髪、とか、もっっと二次元美少女の要素は
あるようですが。
大体は80年代までに出たもので、2000年代はどうかというと、ちょっと思いつき
ません、というところ、らしい。
んまあたしかに、そうそう新しいことは出てこないだろうか、という気はするなあ。

やっぱ二次元美少女の歴史はエロか。エロなんだな。というのがかなりストレート
に書かれててなるほど~と思う。アニメの作り手は男性がほどんと、ということ
だなあ。
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TITLE: 『「世界征服」は可能か?』
AUTHOR: シキ
DATE: 07/20/2008 23:31:44
STATUS: Publish
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BODY:
『「世界征服」は可能か?』(岡田斗司夫/ちくまプリマー新書)

誰もが一度は憧れる、悪の組織のスローガン、世界征服!
いろんなタイプの世界征服を検証し、さてどうやって世界征服するか、リアルに
考えてみよう。
という本。

世界の支配者になるっつっても、高いビルのてっぺんから世界を見下ろして
ガッハッハ!と贅沢しよ~ってだけなわけにはいきません。
世界の支配者になるってことは、世界のメンドウ、もめごとを持ち込まれる人になる、
人類のお世話係りになるってこと。。。
世界征服するうまみ、って、近代までならともかく、今あんまりないんだよね。。。
なるほど~。と、よくわかる話しでした。
世界の歴史の流れとか、経済の根本、とかがさらっとわかる話で。
もちろんものすごおおおおおくめちゃめちゃ単純化しておもしろく話してるって
ことですね。
悪、とは、現状の秩序、価値観に反抗すること。
自らの新しい世界の平和と幸福をつくりだすこと。
凄く大変そうです。
自分はやりたくねえな。
でも面白いだろうなあと、思う。

階級社会とかって憧れだけど~。もちろん妄想として、自分は上流階級ってのが前提さ。
今、階級社会はイギリスでさえ崩壊しつつあり、階層社会、になってるという。そんな
のつまんないよねえ。ま、現実自分は下層だからな。。。鬱~。

悪の組織の維持はタイヘンって話も面白い。つか、悪の組織じゃなくて現実みんな
タイヘンなんじゃないの。経営論でもあるわけですねえ。やー。たいへんたいへん。
実例(つーかまあ。。。)で出てくる『レインボーマン』が面白すぎる。というか
過激すぎじゃないですか!?死ね死ね団って、黄色人種、中でも得に日本人が大嫌い!
だから、日本滅亡させちゃおうぜ!日本人皆殺し!ってな悪の組織だったんですね。
こ、こわ~~~。
レンボーマン、主題歌とかかすかに記憶にあるけど、番組そのものは覚えてない。
おそろしい子ども向け特撮番組だったんだなあ。すばらしい。

あ、世界征服して支配者になってぜひやるべきこと、教科書の改編、ってのは実に
リアルですね。お金がかからないわりに効果絶大なのでおすすめです。って。
なるほどです。
いつか支配者になったら(なるか?)教科書書き換えて洗脳しまくろうぜ。
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TITLE: 本二冊分
AUTHOR: シキ
DATE: 07/19/2008 23:24:07
STATUS: Publish
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BODY:
読書日記とかとか滞ってますが、読んでないわけはなく。なんとなく
アウトプットにいかない感じ。暑い。暑すぎるのが原因かと思われます。。。
感覚も鈍ってるかなあ。

とりあえず本日は二冊。

『電脳遊技の少年少女たち』(西村清和/講談社現代新書)

1999年刊。
テレビゲーム、とか、伝言ダイヤル、とか、プリクラ、とか、たぶん当時は
最先端であったものたちでしょうが、もうすでにそーとー古いなーと思う。
電脳世界の変化は早いなあと。
しかし半分くらいは、「遊び」について。遊びとは何か、みたいな。
正直あんまり面白い説を読んだっっって感じはなし。期待の方向が間違ってた
でしょうか。
Mくん事件のこととかあり。ホラーについての言及だったかな。死刑執行された
なあ。と、なんか感慨深い感じがした。うーん。なにひとつ解決された感はない
けどな。

『電波男』(本田透/講談社文庫)

これは2005年に単行本。評判はかねがね~と思ってましたが文庫になったのね、
というわけで買いました。読みました。
革命的オタク論誕生、ってな帯ですが。三次元に見切りをつけて二次元だYO!
っていったところで。あんまり革命的でもないじゃん。。。結局価値観としては
対象を二次元にしてるだけで、女(しょうじょ?ようじょ?)を、
若さ!おっぱい!若さ!おっぱい!
ってことでしか見てないのでは。女は男を 顔!金!でしかみてねーけと、みたいに
書いてたけれども、同じだYOネ!
と、若くない私は大いに僻む(笑)
面白かったです。でもあんまりこれで納得説得はされねーぞー。
二次元か三次元かの転換なんて、そんなに革命的でもないじゃん。
恋愛資本主義が敵!みたいのはすごくよくわかってクリアだなあと思った。
文庫になってくれてありがとう。読めてよかったよ。
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TITLE: 映画 インディ・ジョーンズ
AUTHOR: シキ
DATE: 07/15/2008 00:01:23
STATUS: Publish
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BODY:
日曜日に見に行きました。

インディ・ジョーンズ4 クリスタル・スカルの王国。

って、たぶんこんな感じのサブタイトル。。。

前のシリーズの30年後くらい、ですか。新作が!と聞いた時、つい舞台が
現代なのかと思ったけれども、これも昔、というか。70年代よりも前?
かなあ。アメリカとソ連と冷戦で。アカ狩りみたいのがあったりした頃、か。
ジョーンズ博士は素敵なおじーさま、って感じですが、バリバリだぜ。
やっぱりすっごくかっこよくって受けで素敵でした~~☆
ついに女につかまったのか。あああ。

予想外に、えすえふなのか?と。わくわくです。
あのクリスタル・スカルの形、ルチ将軍!!!知能指数は1300!!!
って思ったよねー。
未知との遭遇 か、とも思ってみたり。

とりあえず気になったのは、ジョーンズ博士、洗えばいいって問題か?
と。。。いくら鉛製でも、冷蔵庫で核兵器実験持ちこたえられますか??
やはりアメリカンは原爆をなめてるのか。。。
あのきのこ雲背景に立ってるジョーンズ博士は、怖かった。。。

展開はすかっとさくっと早いし、きっとなにがあってもインディたちは
大丈夫~~という安心感があるので、ハラハラも余裕で楽しめる。
正しい娯楽超大作!ですね。
やっぱあの音楽のわくわくさせっぷりは最高~。

父と息子の物語、なんだねえ。
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TITLE: イタリア美術とナポレオン
AUTHOR: シキ
DATE: 07/04/2008 23:43:12
STATUS: Publish
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BODY:
ルネッサーンス☆

というわけで「イタリア美術とナポレオン」展を見てきました。
7日まで、なので、あわわあともう少しで終わっちゃう。と思ってて。
ちょうど、というか、思い立って所用のため木曜日有休とったので、
行ってきた。

ボッティチェリ のがありました。ビーナスじゃないけども。
きれいでした。(アホの子の感想やな^^;)
「聖母子と天使」というものです。
写実、というか、そうでもない、というか。どうなんだ。。。
もちろん、きれいなすばらしい絵の数々。で。ナポレオンの戴冠式
のやつなんかほんと圧倒的だったです。
んが。
宗教的な絵がやはりいっぱいあるわけさ。
イエスの磔の絵もあったわ。
ぐ。
吹き出して笑っちゃいそうに~。
『聖☆おにいさん』を熱心に読んでいるから!あああたしかに、がっかり
なツイてない死に方な絵だよ!
いや、敬虔な宗教画なんだということは重々承知の上で。
すみません笑いがこみ上げて仕方なかったです。

この企画、テレビCMが始まる前から始まってからも今もかなりの頻度で
やっていて、洗脳されちゃうんですが。
始まる前に、犬神家の一族、みたいにナポレオン一族、ってやってたのが
印象的でよかった~。
テレビ局が共催しまくりなのではりきってあっちでもこっちでもCMやってた
んでしょうか。美術展のCMなんて昔はなかったかなあと思うけれども、このごろ
は盛んです。がんばってるのかーとも思うけれども、こんなに
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2008年6月

TITLE: 野村万作・萬斎「狂言の会」
AUTHOR: シキ
DATE: 06/29/2008 22:51:34
STATUS: Publish
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BODY:
野村万作・萬斎「狂言の会」

28日、行ってきました♪今回三列目の席がとれたので、等身大な萬斎さまを見た!
きゃーん。かっこいい~~~!素敵~~!仕草、声、なにもかも最高に素敵
で、うっとり☆細かく表情まで見ることができて幸せでした♪

最初に解説。石田幸雄さん。この「狂言の会」が来てくれるごとに見てるので
自分としては勝手にお馴染み気分。喋って下さってる時と、擬音をやってみましょう、
といって演じて下さる時の切り替わりというか、声の出し方、とかですね。それが
すごくかっこよくて素敵。丁寧に語ってくださるので、そのあとの演目を見る予習
をさせてもらって、わくわく気分高まります。

ひとつめ。「蚊相撲」
にほんごであそぼ でこのごろやってるのを見ているので、おお、とすごく親しみ
を持って見る。萬斎さまが大名。長袴から、相撲をしよう、と準備する、早変り、
ってほどじゃないけど、衣装脱いで代えるところでときめくワタシ。(阿呆)
蚊の精の動きとか、うちわで「やっとな」とやるところはすっごく楽しく笑える~。
大名、の、無邪気な負けず嫌いとか、なんか素敵じゃないか。庶民としては、そこ
笑っちゃうけれども、愛されキャラとしての笑いだなあ。

休憩のあと「千切木」
嫌われものの太郎を野村万作。
連歌の会をしよう、というところの始まり。太郎はでもどうにもわざわざいけずを言う
やつ、ということで嫌われもの。会に呼ばないでおこう。としたところが、やっぱり
やってきて、ぐだぐだ言うので、みんなで踏みつけにする。(ヒドイ^^;)
太郎の妻が、ええい情けない、やられたらやり返せ!とたきつけて家々を回るけれど
留守、なので、空威張りする、ってな話し。
嫌われものを笑っていいのかしら~、と、微妙にいじめ的に思っちゃったりした
けれども、やはり基本滑稽。太郎の嫌われっぷりも、女房には頭上がらない感じも
留守とわかっての空威張りも、からっと笑える。女房に、仕返しなんかやめようよ~
とヨワヨワになって言うのが可愛かったりして。嫌われもの太郎も愛嬌あるじゃん、
ということですね。面白かったー。
この演目のとき、後見を萬斎さまがやっていて、わわ、と、控えてる萬斎さまのほうを
見てしまーう。素敵~。かっこい~~。

そんなこんなで、しっかり楽しませてもらったのでした。きてくれてありがとう
「狂言の会」!またきてね!!!
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TITLE: 『吉田健一対談集成』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/28/2008 12:04:23
STATUS: Publish
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BODY:
『吉田健一対談集成』(吉田健一/講談社文芸文庫)

吉田健一のことも、対談相手の数多の人々のことも、あんまりよくは知らない
のに読んじゃいました。
とりあえず父は吉田茂、というのが多少枕にふらる感じか。吉田茂の偉大さ
というか、なんというか、当時の時代の空気というのが今の私にはよくわからない
ことなので、この対談の空気というのにもちょっと距離感を感じる。
作品を読む時には時代を超えて、みたいなのがあると思うけれども、対談という
ものは、その対談の組み合わせとか掲載されている雑誌の空気とか、リアルタイム
な感じとか、そういうのがわかるほうがもっと楽しいんじゃないかなあ。
やっぱり好きな人には生きている時に会いたいですね。
後ろに吉田健一の年譜があってくらくらする。凄い経歴だなあ。やはり生まれ育ち
というものは。。。素敵すぎます。

河上徹太郎との対談が3つあって、面白い。河上徹太郎が師匠って感じなんですね。
なんだか二人の関係性が素敵☆
河上徹太郎は、白洲次郎のことをいくつか読んだ時から気になりつつ、どういうもの
なんだか全然読めてない。どーなんだ。小林秀雄もまだ手を出せてない。読まないと。。。
過渡期なんだ、という話しが印象的。
とはいえ、ちゃんと今、未来にむかってひらかれている感じの話で素敵でさすが。
丸谷才一との対談もあり。丸谷才一がなんか若い感じがする。いいなー。

たいていお酒の入った対談のようで。いいなあ。一緒に飲めたら最高だろうなあ。
どんなことをきいても、さくっと本質を答えてくれそうな気がする。
下らない、って笑って相手にされないか。

高笑いがきこえる、ってなことらしい。うーん。私は知らないので、うらやましい。
映像とか残ってないのかしら?NHK とか「知るを楽しむ」でやってくんないかなあ。
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TITLE: 舞台「黒蜥蜴」
AUTHOR: シキ
DATE: 06/23/2008 00:46:54
STATUS: Publish
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BODY:
舞台「黒蜥蜴」

原作:江戸川乱歩 脚本:三島由紀夫 演出・美術・衣装:美輪明宏
出演:美輪明宏 高嶋政宏 木村彰吾 ほか

梅田芸術劇場へ、見に行きました。

うつくしいもの、宝石をコレクションしている女賊、黒蜥蜴と、名探偵
明智小吾郎の対決と、秘めた恋物語。全3幕。
一幕目。緑川夫人として、宝石商の仲間として、お嬢さんと仲良くなりつつ
誘拐を企てている黒蜥蜴。それを阻止するべく雇われている探偵、明智。
ホテルの一室で、トランプしながら語り合う、犯罪に魅せられた二人。
華麗なセリフの数々。美輪さま演じる黒蜥蜴のセリフこそが宝石のよう。
なんだか軽くてヤなやつである明智。しかし語り合うほどに、犯罪をめぐる
二人は表裏一体、黒と白の絵としてぴったり重なりあう。
誘拐を防いだ明智。しかし銃を奪われていた明智。犯行には失敗したものの
黒蜥蜴は見事逃げおおせる。

二幕目。上手には明智の探偵事務所。下手には黒蜥蜴のアジト。
ライトのみで場面転換していくのがなんだか素敵。役者はさがらずに、舞台上で
影に沈む。幕の最後には、明智と黒蜥蜴とが場を超えて語り合わせていく見栄の
きりかたがかっこいい。すごい~素敵~~。

三幕目。船で、明智の侵入に気づき、長椅子の中に閉じ込めたまま、海へ
沈める決意をした黒蜥蜴。しかし、今なら言える、と、熱い告白を。なんて
素敵な情熱の告白。うっとり。
ラスト、黒蜥蜴のコレクション美術館。工場の廃虚の地下には宝石と、
生人形たち。欲しいものをすべて手にいれたはずだった。しかし。明智は生きていた。
その姿を見て、毒をあおる黒蜥蜴。「男の中でいっとう卑怯な男」をなじるものの。
「心の世界で、あなたが泥棒で、私が探偵だった」明智が、生きていることが嬉しいと、
言い残して彼女は死ぬ。本当の宝石は、死んでしまった。

うつくしい。うつくしい。うつくしい。なにもかも、全てが美しかった。
笑わせくれるところもあり。しかし、衣装もセットも、なにもかもが素晴らしく
美しく。ときに歌うようにつむぎだされる絢爛たるセリフ。嗚呼。舞台だ。夢の
王国はここにある。
最後のカーテンコール、美輪さまと明智が現れ、美輪さまが優雅にターンし、ホール
全体に挨拶をおくって。涙滂沱。美輪さまありがとう~。
見に行ってほんとうによかった。よかったです。
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TITLE: 愛媛ゆかり 花開く戦後の画家たち
AUTHOR: シキ
DATE: 06/21/2008 19:44:21
STATUS: Publish
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BODY:
セキ美術館へ行く。

愛媛・感動の美術家たち展-第4期展
愛媛ゆかり 花開く戦後の画家たち

というもの。戦後の、と銘打ってますがあまりそういうことは意識なく見ました。
見に行ってよかった~、という満足感あり。ちっともいいと思わないものもなくは
ないけど(私は絵とかわかりませんしー)すごく素敵だ、とじっくり見たものあり
で、もちろんながらチラシでみるのよりずっっっっと色鮮やかだったり緻密で繊細
だったりで。やっぱりできうるかぎり本物を見るべき、と実感。
「黒いひまわり」というのが、とてもインパクトあって大好きだった。その部屋へ
入った瞬間その絵の前にいってしまった。すごくいいなあ。
戦後っていうのは、現代絵画ってことなんでしょうか。抽象もすこしだけあり。
狂う、とか思いつつ見る。抽象っていいなあとちょっと思えるようになってきている
自分だけど、(よしあしとかは全然判断できない)でも、これだとちょっともの足りん~
と思う。
「横笛を吹く少年」というのの解説つーか、作者のひとこと、みたいなのにちょっとモエ。
モデルになってくれてその後も親しくしている、みたいなの。素敵☆妄想モードで見る。
自分にとって一番興味がないテーマが、「生活-日常と非日常」。。。
静物とか、祭りの絵とか。。。すみません。。。興味ないです。
「山羊休む」も好きだった。赤が。血まみれ、とかちょっと思ってしまう。ゆうべ
『狂血』を一気読みしたばかりだからか。。。

絵、いいなあ。

帰りには雨。
今年の梅雨はよく降る。
でも渇水になるよりはいい。
でも明日は降らないでほしい~。
勝手なものです。
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TITLE: 『アムステルダム』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/18/2008 23:27:41
STATUS: Publish
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BODY:
『アムステルダム』(イアン・マキューアン/新潮社)

モリーの死。
魅力的な女性だった。その葬儀に集まった男。かつてモリーと恋人
だった男たち。
モリーの最期を見取った男へ軽蔑と苛立ちを持っている男たち。
作曲家として賞賛を浴びているクライヴ・リンリー。
新聞の編集長をしているヴァーノン・ハリデイ。

イアン・マキューアンを読むのはこれで2冊目。文章の淡い感じとか
淡々とすすむ感じとかで、最初何がおこっているのかよくわからなかった。
最後読み終わると。
ほわー。と、思う。
丁寧に、途中まではクライヴとヴァーノンとを追って見てきたはずなのに、
その飛躍を見失ってしまった感じ。おいてけぼりにされた感じ。
こういうふうに小説となりまとまり本になったのね。と、感心する。

モリーは、一体本当は、なんだったんだろう。
魅力的な。男に惚れられる女性だった。ということだけがわかる。でも
物語は彼女の死の後のこと。モリーのことはわからない。
どうしてこんなことに、というのも、納得できるようで、納得できないようで。
でもすっきり道筋がわかるわけではないのがリアルというものかなあ。
現代的、というものかなあ。
素敵な読後感。
うーん。決して幸せではないのに。というかどうにもどうしようもなくて
暗澹たる気分にもなるのに。

ブッカー賞だとかいうのをとった本、なんですね。
正直そんな絶賛のような(本の後ろに絶賛コメントいくつか。。。)ほどに
面白いっ、と思わないんだけれども、まあそもそも、面白い!とコーフンする
タイプの話しではないので。
まさに味わう、という感じ。
わかった、とか思わなくてもいいのかなあと思う。またこの著者の他の作品も
読もうと思う。
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TITLE: 本、三冊分。
AUTHOR: シキ
DATE: 06/15/2008 21:51:31
STATUS: Publish
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BODY:
一日雨の日曜日。三冊読了。

『若者が<社会的弱者>に転落する』(宮本みち子/洋泉社新書)

2002年刊。パラサイト・シングル、なんてののあと、という位置付けに
なるのでしょうか。6年前。若者が崖っぷちにたっている。結婚したくない
男女。モラトリアム期間の長期化。大人、として社会に参加できないまま
ずるずると年齢だけを重ねて行く。社会が危機感を持っていかねば。という本。
子どもが消費の王様になっている。

『下流志向』(内田樹/講談社)

「学びからの逃走」「労働からの逃走」というテーマで。2007年刊。
上の本で危惧されてたようなことが現実問題として深刻な現状を分析。かな。
すごく面白かった。子どもたちは消費の主体として、教育と「不快」とを
等価交換しようとしている。ニートは等価交換できない「労働」から逃避する。
今もっとも価値あるものとされているのは、労働ではなく、消費、の力なんだよね。
ものすごく実感する。教育は、等価交換できるものではない。労働も。そうかー!
と、なんかすごくわかった気になりました。
それが見失われているから、なんかうまく合理的にというか損得的にというかで
答えを見つけようとして見つからなくておろおろ、とかになっちゃうの。
もっとおせっかいになろう!ということらしい。
すごくまっとうだなあと思う。

『不機嫌な職場』(高橋克徳+河合太介+永田稔+渡部幹/講談社新書)

なぜ社員同士で協力できないのか
実際自分は仕事なんて仕事ーやるだけのこと自分だけでもくもくとやりたいし
コミュニケーションとか無理、と思ってて、不機嫌な職場の一旦を担ってるー
と思いながら読みました。
これはぜひとも経営者とか、エライ立場の人みんなに読んでもらいたいかも。
というか、ニートになりてー、と思う。モウヤダ。
で、この本でもやっぱり、助け合いましょうよ。笑顔で仕事できるようになることが
結局いい会社となり業績アップにもつながりますよ、ってこと。
笑顔で仕事??そんなのありえない、とか思うほどには私も病んでますが、

認知されたい欲求、っていうのが、なんだかんだいっても、一番大きいこと
なのかなあと思う。三冊とおして読んでみて。
誉められ必要とされ認められることが一番。でも、そのためには。誉められたいたい
ばかりではなく、誉め、認め、見守り、という自分からの働きかけが大事、ってことか。
でもなー。
それができないんだよ。
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TITLE: 『ネットオークションで騙す。』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/11/2008 22:55:12
STATUS: Publish
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BODY:
『ネットオークションで騙す。』(ケネス・ウォルトン/光文社)

全米を揺るがした絵画詐欺犯の告白

イーベイはインターネット上のオークションサイト。
軍隊時代につきあいのあったフェッターマンが、そこで絵画を転売しては
相当の利益を上げている、どうだやってみないか、と誘われた。
わたし、ケンは新人弁護士としてやっていたが、あまりに容易く儲かりそう
なその話に、のることにした。
最初はおっかなびっくり。
中古屋でみつけたなんのへんてつもなさそうな、自分自身でさえ、これが
転売できるのかどうかよくわからないいくつかの絵。
写真をとり、オークションにかける。思いがけない値段がつく。
最初は、騙したりなんかしていない。
最初は、とまどいばかりだった。

実話、なんですねー。
正直、別にそんなに重大犯罪だとは思わないけれども~。ネットオークション。
サクラ入札も。。。そんなに重大犯罪って感じしないけれども~~。
入札するほうだってリスクは承知の上なんじゃないのかー!?
その金額が大きくなりすぎただけで、新しい状況の注目を集めただけで。
タイミングが、運が悪かった、というだけなんじゃないのかこの著者は。
と、思ってしまうけれども、本人の本だからなあ。公平に書いているようでも
やっぱりそれはワンサイドからの視点なんであって、自己弁護になってる
ところもそりゃああるよね。
フェッターマンには別の言い分あるかもしれないし、新聞記者たちだって
それぞれにそれなりに言い分はあるだろうし。

ともあれ、すごく面白かったのは確か!
実話なんだーというのは正直あまり関係なくて、面白いクライムノベルという
感じ。海外の話~と思うし、自分はオークションやらないし買わないので。
それにやはり、どうにも、ネットは自己責任、と思ってしまうところあるので。
うーんでももちろん、偽装は犯罪だ。
その後、酷い目にあいつつも、なんとか復活し、ちゃんとお金儲けもし(まっとうに!)
こういう本を出している。彼はちゃんと頭いい見る目のある人物なんだなあと思う。
面白かった~。
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TITLE: 『カラヤンはなぜ目を閉じるのか』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/08/2008 22:27:12
STATUS: Publish
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BODY:
『カラヤンはなぜ目を閉じるのか』(中広全延/新潮社)

精神科医から診た“自己愛”
というサブタイトルがあって、おっと。もっと音楽的な話しかと思って
図書館から借りたのですが、予想とは違ったなー。

病跡学、というのがあるのですね?
夏目漱石はどんな神経症だったか、とかみたいな。
そんな感じで、カラヤンの病跡をさぐる、みたいな。いや、そんな感じ
ではあるけれども、そういうわけではない、みたいな。
なんかよくピンとこなくて読めてないな。。。
自己愛性人格障害、というのがあるそうで。ナルシシズム、みたいなのか。
えっとー。正確にはいろいろ書いてあったけども、ま、わりとその専門的な
ことは私にはどーでもいい感じ。。。
カラヤンを診断するとして、自己愛性人格障害、と判定できる、という感じ。
でも実際にはカラヤンは精神科に受診しにいったりしてるわけではないんで。
「自己愛性人格をもつ人」という用語を使うことにしよう、という著者の
主張あり。

カラヤンは何故目を閉じるのか。
目の前のオーケストラよりも、理想の音楽を自分の内に聞いていて、それに
集中するため、だったような。
音楽から時間をとりさり、オケとの対話を拒み、指揮者という支配者、王者と
して君臨するカラヤン。
うつくしいこと。
完璧であること。
それを求め、周囲にも認めさせるカラヤン。

確かに身近にいると、とか、家族だったら、とか、つきあってはいけない
人格だったりするのかもなあと思うけれど。
でも私にはカラヤンが残した作品しか関係ないので。完璧であろうと、
うつくしくあろうとしたカラヤンでしかありえない指揮者像を、ひたすら
かっこい~!と、うっとり眺めたい。
カラヤンは妄想ではなく、現実を彼の理想に平伏させるだけの力が、才能があった。
奇跡的な素晴らしさだと思う。
カラヤンのうちに鳴り響く理想の音楽の世界を妄想して、うっとりです。
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TITLE: あれこれ6冊分
AUTHOR: シキ
DATE: 06/07/2008 23:23:24
STATUS: Publish
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BODY:
ここしばらくで、買ったり読んだりした漫画などなど。

『菫の騎士』 榎田尤利/大洋図書 シャイノベルズ

ファンタジーBL(笑)。菫、と形容される方が攻の黒い騎士、なのは
なかなか素敵かも。領主さまは薔薇です。ファンタジー的な味付けという
のは私はあまり興味ないので、別に妖精とかいらん。。。と、ちょっと思う(^^;

『ビューティフル・プア』榎田尤利/リブレ ビーボーイノベルズ

榎田さんのが立続けに二冊出た五月でした。こっちは、すばらしい美貌の
貴族、ただし没落し貧乏な貴族さま。自分を売りに出してまで守りたいものは。
という感じ。画商の手先(?)としてあんまし興味ないハズの侯爵さまの
お相手にのりこんできた日本人くんが攻。安心して楽しめました。

『由利先生は今日も上機嫌』木下けい子 大洋図書 ミリオンコミックス

タイトルと、表紙の感じでつい買ってみてしまったコミック。
編集者、六車くんは、気難しくて気紛れ我が儘なミステリ作家、由利先生の担当。
先生のわがままにつきあって健気につくす。
先生のわがままとかいじわるが素敵~☆六車くん可愛い~☆これはすごく気に入った。
ジャケ買いしてみてよかった☆
先生の攻っぷっりがすごく意地悪だけど優しくてかっこよくって素敵っ。
軍医くずれ、とか、いつも和服で。とか。なにかとすごく好み!時代としては
京極堂あたりといっしょなのでは、と思う。そういうのもイイ!猫の平蔵も可愛い!
いいですね~。

『さよなら絶望先生』第十三集 久米田康治/講談社 少年マガジンコミックス

『由利先生-』が気になったのも絶望先生にはまりまくりだからかも。
やっぱり面白かった。アニメ終わってほうけてるのとか共感~。
ガマンしない大会!とかもう~身につまされる~~。絶望した!

『パタリロ!』81巻 魔夜峰夫/白泉社 花とゆめコミックス

久しぶり~に、パタリロ本編。バンコランとかマライヒとかまんまで出てる話
ってのも久しぶり~、と思う。もちろん安心して楽しく読みました☆

『薔薇十字探偵?氈x 京極夏彦/講談社ペーパーバックスK

セブンイレブンと共同開発(?開発、か?)な、コンビニ用のペーパーバック。
つか、セブンイレブンないんですけど!!このへん!とムカつく。(アマゾンで買った)
講談社なんかキライだーー。バカー!
でもやっぱりエノキヅさん最高~!と、嬉し気に読んでしまった。自分が一番バカ。。。
 
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TITLE: 『思想のケミストリー』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/03/2008 00:31:36
STATUS: Publish
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BODY:
『思想のケミストリー』(大澤真幸/紀伊國屋書店)

日本の近代史において、思想の中心的担い手は哲学者たちよりは、
文学者や文藝批評家だった。

てなまえがきで、なぜなのか。
言葉が、日本の思想の言葉が、日本人のなかにはいってこないものとして
あるからではないか。
外来語としての思想の言葉。それは日本語表記の特徴として、漢語であったり
カタカナ語として記され、外来語、であることから逃れられない。
文学作品は、特異であるがゆえの普遍性を持つ。それを読み解くことが、思想
へとつながるのではないか。
。。。って感じのまえがき、だと思うけど全然違うかも。
やっぱりあんまり何が書いてあるのか、よくわらかない。ああああもう私が
馬鹿すぎてごめんなさい。。。。

で。
図書館でかりているのでいい加減返却せねば、というわけで、興味あるやつだけ
(わかるかも、と思うやつだけ)部分読み。
漱石の『こゝろ』についての講義。講義だけに、話し言葉なのでちょっとわかりやすい
感じがする。明治の精神、というか。他者によって恋愛を承認される、というような。
遅れることが原罪であるような。うーん。やっぱり「他者」との問題か。
啄木の閉塞感。とか。
宮沢賢治の銀河鉄道、大乗とファシズム。とか。
三島由紀夫。イデアとしての「金閣寺」。これはなんかよくわかったように思う。
イデアだよねー。
村上春樹の『アンダーグランド』『アフターダーク』のこと。
わかるようなわからないような。。。。オウム的なものへの関心は相当強い、という
ことか。関心が強くない人なんていないか。
『アフターダーク』の視線、の問題。それがネット社会へつながる、かなあ。これは
ちょっと疑問。

そのくらいだけ読みました。
面白かった。
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TITLE: 『虚構の時代の果て』
AUTHOR: シキ
DATE: 06/01/2008 23:06:58
STATUS: Publish
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BODY:
『虚構の時代の果て』(大澤真幸/ちくま新書)

オウムと世界最終戦争

世界最終戦争、というのは、第二次世界大戦のこと、だそうで。
その後、50年を経て、日本で二つの戦争が起こった。阪神大震災と
オウムの一連の事件、である。

震災も戦争と見るのかあ。

理想の時代、と、虚構の時代。その終焉の象徴的事件として、連合赤軍の事件が
あり、オウムの事件があった、というもの。
この前『不可能性の時代』で読んだので流れとして。ずっと先に出ていたこれを
読もうか、と、思ったんだけれども。
めちゃめちゃ読めなかったー。何が書いてあるのかわからん。読んでいてすぐに
とてもとてもとても眠くなったりして。脳がもう無理、と言っているのかしらーと
思う(^^;ああああ馬鹿なんです私、すみません、と思う(^^;
読んだけれども、たとえば誰かに読んでどうだった、と聞かれても、えーと
オウムのこととか書いてあったよ、としか言えない感じ。。。わからん。ぼんやり
とは、なんとなくは、ふーん、と思ったりなんだけれども。
それ言えないので、さっぱりわかってないってこと。

でもそもそも、連合赤軍のことも、オウムのことも、理屈を超えてしまったところ
にいってるから。わからないってことを、わかろうとしても、もうわからないんじゃ
ないのかなあ。と、思うけど、どうだろう。

いつかなにかとつながるかもしれない。
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2008年5月

TITLE: 『ひとさらい』(その2)
AUTHOR: シキ
DATE: 05/26/2008 22:26:32
STATUS: Publish
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BODY:
 歌集から、いくつか好きなうた。うっとりしすぎてもうどうしていいのかわからない。

 内臓のひとつが桃であることのかなしみ抱いて一夜を明かす

 「はなびら」と点字をなぞる ああ、これは桜の可能性が大きい

 この森で軍手を売って暮らしたい まちがえて図書館を建てたい

 三万年解かれなかった数式に雪を代入する渡り鳥

 美術史をかじったことで青年の味覚におこるやさしい変化

 からだにはいのちがひとつ入ってて水と食事を求めたりする

 別段、死んでからでも遅くないことの一つをあなたが為した
 
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TITLE: 『ひとさらい』(その1)
AUTHOR: シキ
DATE: 05/26/2008 22:24:51
STATUS: Publish
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BODY:
笹井宏之歌集『ひとさらい』の批評会に行ってきました。
批評会については、いずれ未来なり、新彗星なりで正式にレポートが出る
事になるのではないかと思います。
私はなにものでもないただの参加者、これは個人的日記です、ということを
お断りしておきます。

さて。福岡は午後雨になりました。
傘を持たずに出かけて、そのままみんなのお世話になりっぱなし。ありがとうです。
批評会は、加藤治郎さんと穂村弘さんとの対談的に始まりました。穂村さんの
『短歌の友人』が伊藤整評論賞(?)受賞、おめでとう、ということから。
口語短歌、ここ10年くらい、短歌の変化を、うまく表現できないところなのではないか、
というお話。そんな現状の中登場してきた笹井さんの作品。

言葉の才能に優れ詩の才能が明らか。そういうタイプというのは、どの年代、どの
世代にもいたわけだけれども、笹井さんの魅力はどういうところだろう、という
読み解きになります。
レジュメのキーワードでいうと ●無力感(→希望) ●変身(輪廻転生、食物連鎖)
●OSの変化(世代的な感覚?) というもの。
穂村さんのお話も、加藤さんのつっこみもとても興味深く面白かった。
私は、笹井さんのことをくっきり知ったのは歌葉の時だけども、もちろん候補として
発表されて一読、ヤられてしまって、正直、歌集を読むのもイヤでした。。。だって
こんなの読んだ後、自分が短歌続けられますかー。無理ー。私にわからない、私に
決して届かないポエジーの力が、極上の短歌がそこにあるのを見てー。短歌続けられるか。
でも批評会に参加して、たくさんの人の意見を聞き、それはそれでとてもよくって
やはりみんな、このポエジーにやられてるんだなあと思って。
後半は会場全体からの一言、発言、でした。参加者はかなり年齢層も幅広いようでした。
それでもそれぞれに、この歌集への共感があり、いとおしむ感じがあり。
穂村さんが最後にまとめて、笹井さんの短歌では、自分と、この世のすべてのものが
(生きているものもそうでないものも)等価であるような感じがある、と。世界への
優位がない、世代、というものなのかも??というところ。。。
この笹井さんの世界がどうこのあと構築されていくのか、いかないのか、見てみたいです。

もちろん我が身をくらべるのもおこがましい。自分は自分、としてがんばるしか
ないかー。と。ラーメンたべて博多を満喫しました。
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TITLE: 外伝 ベルサイユのばら-ジェローデル編-
AUTHOR: シキ
DATE: 05/20/2008 22:51:45
STATUS: Publish
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BODY:
タカラヅカ、見にいってきました♪
地方公演です。うう~うれしい!!!

ベルサイユのばら 外伝-ジェローデル編-

はじまりが、いきなり、ナポレオン暗殺の犯人を追っている!てなところで。
え?時代が違うんじゃ。と戸惑う。革命後、でした。ジェローデルは生き延びた、
ということですね。
そして、ベルばらの世界へ。
オスカルさまはさすがに出てきますが、アンドレとか、アントワネットさまはいない。
フェルゼンはいたけれども、妹のソフィアとジェローデルがからむことにになるので、
というところかなあ。
「あなたは、薔薇の花びらを食べるのですか」というのはありましたが、うーん。でも
やっぱりもうちょっと物足りないと言うか。。。
オスカルさまが、とびっきりの軍服で舞踏会に、というシーンが見せ場かしら。
素敵だった~♪オスカルもジェローデルも。でもジェローデルは翻弄されてるばかり。。。
なにかにつけて、どうしても主役不在、という印象を持ってしまう。
うーーん。私はジェローデル大好きなんだけど~。
もちろん、楽しませてくれるし、きれいだしきらきらだしうっとりの夢の舞台ですが。
いろいろ脳内で、このあと ゆけ!フェルゼン だな。とか、シトワイヤン、ゆこう~!
とか、補完したり修正したりしながら見る。ま、それはそれで楽しめる。
マロングラッセさんえらく元気で長生きね、とびっくりしたり、ソフィアが可哀想すぎ
るというか、それでいいのかー!?とか。
最後はぐっと感動したりもして。うーん。よくまとめている、かな。
基本、ベルばらは歴史劇であるので、いろんな立場から、シーンから描くことができる
んだなあと感心したりでした。でもこの舞台だけ、いきなり見たらよくわかんないんじゃ
ないのかなあ?どうだろう。。。わかんないけど。ベルばらだ!と思うと物足りなさが
残りますが(曲も新曲ばかり?ん~。少しは前からの曲も聞きたかった。。。)
タカラヅカの舞台を見た!きれい!ゴージャス!ドレス!きらきら!かっこいいいいい!!!
という満足はたっぷり。素敵でした~☆☆☆

ショー・ファンタジ- 「ミロワール」-鏡のエンドレス・ドリーム-
これ、すごくよかったと思う。
合わせ鏡なダンスとかすごくよかった。楽しめたし。かっこいいし~~~!
キラキラ!キラキラキラ!!!☆
ドラマのほうが涙で終わって。ショーでとってもハッピーな気持ちにさせてくれる。
嗚呼タカラヅカ、最高~☆
サービス満点~☆堪能しました♪
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TITLE: 『恋刃』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/18/2008 22:48:03
STATUS: Publish
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BODY:
『恋刃』(五條瑛/双葉文庫)

恋をした。

それが破滅の道だとわかっても、引き返せない。

文庫化にあたっての書下ろしショート。今回は彫翔と、亮司の出会い、でした。
きゅーん。
彫翔の屈折を溶かしてしまう甘い罠~。プチ・サーシャか!?と思ったわ。
んでも、サーシャがあらわれると、亮司は前みたいにだだっ子みたいになって
も~~~たまらんっ。可愛いっ。
何回読んでもとっても素敵すぎます。面白い。

破滅だと、わかっていても堕ちてゆく恋。
んまあもちろん小説ですから。都合よくいってますが。なんて魅力的。

勤勉な毎日。出世はのぞむべくもないけれども、ささやかな幸せらしきもの
を手に入れていたはずの毎日。
懐かしい日々を少し思い出した。少しだけ、美しい女に心奪われた。
厄介事が降り掛かってきたので、それから逃げたかった。
その結果が、どうなるかわからずに。わかるはずだったけれども、考えずに。
最初はそう。少しだけ。
ただ巻込まれただけ。
恋に堕ちたと、自覚するまでは。

なんかかなり泣けてしまうんだけど。せつなすぎる。
騙して、騙されて。命がやりとりされる。
街は、どんなふうにつくりかえられてしまうのだろうか。
サーシャがなにをしようとしているのか。見たい。

続き~~。新刊待ってます~~~。
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TITLE: 『不惑の手習い』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/11/2008 22:05:59
STATUS: Publish
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BODY:
『不惑の手習い』(島田雅彦/集英社)

身につかなくたっていいのだ、格好さえつけば。

島田さんがUOMOで連載していたものですね。島田さんが、というか、ま、
雑誌の企画?
んでも、ちらちら立ち読みしてましたー。男性誌ですが。ちょいワルおやじ
雑誌、ですよね(笑)
んで、写真たっぷりメインで素晴らしく島田雅彦かっこいい~~~~!!!
と堪能しましたっ。

二胡、書道、カクテル、礼法、手揉み茶、左官、フォギュア、フリークライミング
などなどなどなど。
なるほど40の手習いにふわさしい、か、なあ??よくわからないものもないでも
ないですが、いやでも、どれもこれもすごく素敵で、はーかっこいい、とうっとり
しまくり。本になってくれてありがとう!ま、雑誌よりサイズは小さくなってます
けれども、でもでもうれしい。
最初にちょっと緊張の面持ち、というか、なんか入門します、という初々しい顔
してたりして素敵だし、やってる最中とか、終わった時とかは、がんばりました、
の充実の笑顔だったりして、またまたきゅんきゅん素敵で、大好き~♪
それにどれもこれもかなり様になってる感じとお見受けしますが。ま、ひいき目
ですからね。冷静には判断つきませんとも。
カクテルつくってる、バーテン姿なんか素敵だなあ。島田さんにお酒つくって
もらったらどんなに美味しいだろうか~。あ~ご一緒して飲みたいですっ。
と、激しく妄想。

当然ながら文章も端正で、手習いのポイントとか習ったことを丁寧にさらに
読者に教えてくれている感じで、うれしい。
身につけるにはそれこそ一生もののあれこれですが。格好がつく程度に
のんびり何事かやってみるっていうのはいいなあ。そんな素敵大人、でも
一体どこに!?
やっぱり島田さんに惚れ~ってことで私は十分♪
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TITLE: 人体の不思議展 など
AUTHOR: シキ
DATE: 05/10/2008 22:22:21
STATUS: Publish
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BODY:
人体の不思議展 を見に行きました。
なんだか大人気で入場者多数、らしい。平日には行けないし。
というわけで、張り切って朝イチで。開場10分前でしたがチケット売り場には
すでに行列。。。ほんと人気なんだ。雨なのにー。
でもともかく最初のほうに入場できたので、人の後ろから、ってわけでなく
じっくり見て回りました。
一通り見た後にもういちど、なんてぐるっと回ると、けっこうな混雑になって
きていた。がんばって早く出かけたかいがあったかな。

人体を、水分を薬品におきかえて、シリコンで固めて、という感じ?
血管のびっしりとあるものは、血管に樹脂を注入してから回りをのぞく、という
ことで、見ているのは樹脂、ってことですね。
顔とか手とか、びっしりこまかく血管でかたどられているのを見て感心。
骨、ろっ骨ってうすいですね。お、折れる、とかにわかに自分の身体が心配に
なりました。。。ちゃんとはしっこまでくっついてない骨もありましたが
そういうもんなんでしょうか。大丈夫なのかしら。(大丈夫なんだけろうけど)
筋肉とか、筋。皮膚。内臓。脳。神経系。胎児。スライスの断面。
皮膚はぺろんと脱いだ全身タイツみたいでしたよ。毛穴があるのがタイツとは
ちがうところ。爪が。
爪がこわかった。
爪が。

夜は、録画しておいた映画、「ジーザス・クライスト・スーパースター」を
見ました。
有名だけども、ちゃんと見るのは初めてかも。こういう映画だったのか。
歌って踊ってますね。ミュージカルの舞台、を、映画化?1973年の作品。
ユダとジーザスにはめろめろなんです。クライスト・スーパースター。いったい
なにものだったんでしょう。
キリスト役の人ステキ。

んで。
ちょっと 聖☆おにいさん を思い出してしまってにやっとしてしまうじゃないか。
聖人って、いいよね!
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TITLE: 『オタク学入門』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/09/2008 23:59:19
STATUS: Publish
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BODY:
『オタク学入門』(岡田斗司夫/新潮文庫)

最初の出版は1996年。
二回目の文庫化、ということなんですね。新潮oh!文庫って、この頃は
どーなってんだろ。

本文は、オタクはこうアニメを見る!映画を見る!とか。
通の目とか匠の目とか粋の目、とかで、オタク的作品の楽しみ方レクチャー。
これが、うんうんそうそう、って面白くて、んで、そんなにまでは私は無理!
オタクって凄いな~~頭いいな~~根性だな~~めちゃめちゃ記憶力がいるな~~
と、仰ぎ見るばかり。ああオタクになるなんて私には無理~。と、自分の馬鹿さ
を実感するばかりです。
オタクは膨大な知識を貯え、レファレンス能力にすぐれ、分析力、批評、熱意と
根性に人一倍優れていなくてはだめなんです。

と、当時、まだまだ偏見の中にあった(今でも多少なりとも偏見はあり、オタクが
メジャーになったとはいえ、偏見が消えてるわけじゃないと思うが)オタクを、
なんか凄いんですよ!ホラホラ海外でももてはやされてるし!と、持ち上げまくって
いる本です。

今回の文庫化にあたってのあとがきとか、富野さんとの対談では、その、かつて
オタク貴族、オタクエリートとして持ち上げようとしていたオタクはもう過去のもの
となった、というようなところになっていて。『オタクはすでに死んでいる』に
つなげてますね。

しかし富野さんは熱い。
やっぱりどうしたって、こういう人にはかなわないんじゃないかと思う。
時代をとった人にはそれなりのオーラが宿るんだろうなあ。というか、宿ってほしい、
と、見る私のほうが願いをこめてしまう。

さてやっぱり。今は荒野なんじゃないかと、思う。
昔はよかったのかというと、それはわかんないんだけど。。。
今、大人ってどこにいるの?と思う。
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TITLE: 映画「大いなる陰謀」
AUTHOR: シキ
DATE: 05/07/2008 22:20:34
STATUS: Publish
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BODY:
映画 「大いなる陰謀」

アフガン。
上院議員のオフィス。
大学の研究室。

新たな作戦に趣く兵士たち。事態の打開を謀る新しい作戦について語り、
勝利への一歩だと語る議員とそのインタビュアーとして選ばれたベテラン
ジャーナリスト。志願兵として優秀な学生を送り、ひきとめられなかったことを
悔やみ、今目の前にいる、優秀だがやる気を失っている学生に志願兵となった
二人の学生のことを語る大学教授。
アメリカは。
イランを。アフガニスタンを。前線で戦う兵士を。自由の力を。

どうすべきなのか。

大いなる陰謀、というタイトルですが、陰謀、ってほどなんかすごい悪い不正がとか
犯罪がとかいうものではなく。
ひたすらセリフ劇。前線は、命がけですが、動けなくなった二人、なわけで、
アクションは極めて控えめ。
若き熱き上院議員をトム・クルーズ。ジャーナリストをメリル・ストリープ。
大学教授をロバート・レッドフォード。
きゃ~トム~☆素敵~。上院議員って感じ~!(上院議員なんてしらないけど
イメージです)素晴らしいエリート。タカ派。すごい。

結論は、ない。

アメリカは。どうしたいのだ。どうなるのだ。何が、正義なのだ。
そのことを様々な視点で問いかける、語り続ける映画。
トムですから~「この馬鹿な作戦をたてたヤツに自分で助けにいけと言ってやれ!」
てなセリフで、おっミッションインポッシブル!とか瞬間思うわけですが、そんな
お気楽娯楽映画アクション大作では全然ないです。
これを問いかけ、自己批判せよ、といわんばかりのこれも、アメリカ。ハリウッド映画
なのだ。
なにが正義なんだろう。
そして、死ぬのは、前線の兵士だ。
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TITLE: 『不可能性の時代』
AUTHOR: シキ
DATE: 05/05/2008 23:31:30
STATUS: Publish
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BODY:
『不可能性の時代』(大澤真幸/岩波新書)

帯に、「なぜこんなにも息苦しいのか? この凄まじい閉塞を克服するために」
とあって、穂村さんの『短歌の友人』にも「酸欠世界」というようなことが
書いてあったなあと思い出しました。
ずばりタイトルに「不可能」だと書いてあるじゃん。
不可能なんでしょ?

戦後の社会を、理想の時代から虚構の時代とわけて考え、(切り替わり地点は
1970年)今、は、その虚構の時代のあと、と考える。それを名付けるとしたら
「不可能性の時代」だと。
「現実からの逃避」ではなく「現実への逃避」
極端に過剰に激しい厳しい現実の破壊衝動へ逃避していったり、虚構へあまりに
も深く深く没入することによって、虚構をこそ現実と作り替えようとしたり、
してる。
ということかなあ。。。えー。私がちゃんと理解できてるのかどうかは疑問。。。

オタクというのはまだ虚構の時代のものなんですね。
(虚構の時代の終わりは1990年代。オウム事件は虚構の時代の終わりをつげる
ものとしてとらえられている)

不可能なものとは何か。<他者>をこそ求めている。だたし、自分と似た、
自分となにかを共有できる、傷つけあうことのない<他者>を。
それは矛盾していると思う。他者は他者であるかぎり、理解不能なものだ。
あああ。不可能なのか。と思う。(これも私の勝手な解釈。。。解釈できて
いるのかどうかは大いに疑問。。。)

凄く面白かった。
難しかった気はするけども、たぶんわかってないので難しいのかどうかよく
わからないんだけども。
たぶんすごく親切丁寧に書いてるんだと思う。面白く読めた。
オタクのあたりとか、いろいろ参考文献だとか引用されてるモトのものを
読んできているのではいりやすい気がしたし。
不可能性の時代かー。
最後のところで、それでも希望はある、というくくりでしたが。
ランダムな線、で、小さな世界は外へとつながりうる、というような。
そう、なのかなあ?それは希望ですか?うーん。それが希望ということが、
私にはよくわからない。
たしかにそれすらなくなったらどうにも動きようがなくなるということか。。。
「不可能性の時代」ということをめぐって、これからまた議論とかあるのかな。
楽しみです。
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TITLE: 高畠華宵大正ロマン館
AUTHOR: シキ
DATE: 05/05/2008 11:09:43
STATUS: Publish
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BODY:
昨日は、高畠華宵大正ロマン館へ行きました。
友達の車に乗せてもらって。お互いに道が不案内だったものの、一応
迷うことなく無事到着。しかし、駐車場までが、なんだかよくわからなく
なっておろろー。緑の中のロマン館へ無事入って一安心。
中は静かで落ち着けて、ロマン溢れる世界~。はーうっとり。
初めて行くわけじゃないですが、何度行ってもうっとりできる素敵空間です。

今の企画展は、華宵のこども絵の世界。
金の船、(だったと思う)というこども雑誌の絵とか、絵本『しあわせの王子』
の絵など。
オリジナル創作童話?の雑誌なのか、翻案みたいなのももちろんありましたが、
そういう挿し絵とか面白かったです。こども絵といいつつ、あんなにも華宵の
絵の世界。今だったらこどもにこんな絵を見せてはいけませんってなっちゃったり
しないんだろうか~と思う。うっとり。
で、こども雑誌、らしいのに、雑誌の中の広告が、対象バラバラな感じなのも
面白すぎ。ナカヨシ、の広告の隣のページは、バイロン詩集だったり、肉欲だか
禁欲だかだったり。この並びは一体???
本文も漢字いっぱいの(フリガナも多少はあったけれども)文字びっしり。
話もなんだか、難し気だったり荒唐無稽だったり。。。面白すぎる。
一体この雑誌は誰が読むの??大正時代のお子様はこういうの読むのが普通だったの
でしょうか。
比較としてちらっとあった他のこども雑誌は、なんかなるほど、こども雑誌ね。と
思えるんだけども。
やっぱり華宵ステキ。

イベントとして、大人のための読み聞かせ、というのがあり。
しあわせの王子 にちなんで、ワイルドについてのミニレクチャー。面白く聞きました。
詩の朗読があり。
春らしい詩。
絵本しあわせの王子 の朗読。原原画を前にして見ながら朗読をきけるのはうれしかった。
いいよねえ。しあわせの王子。

カフェで友達とゆっくりおしゃべり。緑が花がほんとうにきれいで。春もロマンも満喫~。
いい時間でした。
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2008年4月

TITLE: 『上陸』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/30/2008 23:15:53
STATUS: Publish
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BODY:
『上陸』(五條瑛/講談社文庫)

勤めていた先の倒産によって、職を転々とすることとなった金満。
若くして前科ありの安二。
パキスタンからきた不法入国者のアキム。
肉体労働の現場でつるむことになった三人の共通点はあきれるほどに
金がないということ。三人でいるのが便利だから、というきっかけで
共同生活をおくるようになったものの、いつしかそれは大事な絆となった。
三人でかかえる秘密。
いつまでもその日暮らしで、けっこう楽しくやっていけるといいと、願っていた。
いつまでも続くわけはないと知っていた。

文庫化にあたり、最後にショートショートな書下ろしあり。
じーん、と、うれしかった。

あんまりいいことも、未来に希望らしい希望もないのに、こんなに
救いのある話しってのも凄いと思う。再読でもやっぱり面白かった。

金は金です。

どこからが、許されない一線なのか。

それは、やはり、命、かな。
貴いとか、かけがえのない、とか、まあそういうきれいごとだけの話しでは
なく。
それは、ほんとうに、取り返しのつかないことだから。

彼等に未来を。
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TITLE: 『自殺するなら、引きこもれ』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/29/2008 23:00:03
STATUS: Publish
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BODY:
『自殺するなら、引きこもれ』(本田透 堀田純司/光文社新書)

問題だらけの学校から身を守る法

というサブタイトル。いじめに苦しんで自殺するしかない、なんてことはない。
ほんとに死ぬ程苦しいのなら、学校にいくのをやめればいい。
学校にいかねばいけない、というのはごく近代にすりこまれた狂信。
社会が変化した今、学校に行くことをやめるという選択肢をおそれることはない。

てな主張。
あんまり目新しいとは思わない、んだけれども。
どうなんでしょう?
学校をやめる、というのはもうすでに選択肢としてそれなりに認知されている
んじゃないかなあと思うんだけども。でもまだいじめを苦に自殺、という
ニュースもあるわけなので、まだまだ訴えなくてはならない問題なのか。
教育すべきは親のほう、ですか。
学校をやめても人生が終わるわけじゃない。
学校だけが人生をきめる全てではない。世界は、道は他にもあるのだ。

正直言うと、私はひきこもりになりたいのになれない、なれなかった、という
うじうじした思いがあるので、この本みたいな主張に、素直にそうだよ、という
気はしないんだけどね。ああ私が子どもだった頃にこんなこと言って助けてくれる
人がいればよかったのに、と、つくづく思う。
自分が苦しかった分、今他の人に手をさしのべよう、というようなやさしさは
私はまったく持ち合わせていなくて、たいへんにダメ人間だな私は、と思う。
実際今の私が読んで何か役に立つとかいうことはない本なんですが。
なんで気になって買うのか自分、と、読み終わってからはよくわかんないけどね。
子どものころの自分を今も自分で可哀想がってるんだろうなあ。ハズカシながら。

だからってむやみに引きこもりをすすめてるわけじゃないよ、という本で。それは
もちろん、学校にいけるんなら行っておいたほうがいい。まだ現状、学校をやめて
自分でなんとか、というのは、すんなり学校卒業して、というよりは面倒だったり
することが多い。でも、もちろん面倒だったりするけれども、なんとかなる程度の
ことなんで。
もしも不登校だとか引きこもりだとか、こどもがいじめにあって苦しんでいるのかも、
という親ならば、今すぐ役に立つ実用書ですね。
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TITLE: 子規と為山
AUTHOR: シキ
DATE: 04/27/2008 22:25:45
STATUS: Publish
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BODY:
今日は晴れ。
午前中はすっきりそうじして、午後から自転車で出かけた。
お城山とか、道後公園とか。花のあとの桜の木たちも。今はほんとうに
新緑。みどりがきれい。自転車日和だー。

子規記念博物館の特別展、「子規と為山」

手紙とか。手紙にも、絵がささっと描いてある。
松風会の図、とか、これはきっと、似てるんだろうなあと思いながら見る。
ささっと描いてる線がさすが迷いがなくて、ちょっと可愛かったりしてすき。

掛け軸ですか。たくさんあって、とってもきれいだった~。
松と鯉の、すっきりきれいだった~。椿と雀とか可愛いし。
雀ちゃんがあちこちにいっぱいいて可愛いの。つんつんと枝に軽くとまってる。
可愛いし。
青梅もかなり好きだった。
上のほうから、ばさっと斜に松だとか芭蕉だとか描いてる構図、かなり好き。
赤が鮮やかで印象的~。

で、短冊をずらーーーっとひらいた「留華帖」というのがありまして、
それがとっっっってもきれい!わ~~と心の中で歓声あげちゃうねー。
とてもカラフルだし。やっぱりなんだかかわいい感じの絵だなあと思う。
短冊だからちいさきものだからかもなあ。
猫がいる絵もあったよ。あれ可愛い。この短冊で子規博のグッズつくればいいのに。
欲しい。
正直、本物が欲しいところですが、まもちろんそれは無理ですから~。

書も面白いですねー。

為山はもともと油絵のほうだそうですが。私はそれはほとんどみたことなくて
(見たことあったっけなあ。。。)こーゆーのが、俳画、なんでしょうかー。
すごくすてき~と思う。

子規へあてたハガキのとか、子規の南瓜の図とか、前の時にみたことあるある、と
思うものもあり、でもこれどれも大好きだから、また見られてうれしかった。
絵がいっぱい、というのは、落ち着いてるけど華やか~でいい空間になってて
楽しく見倒してきました。

いい休日すごした充実感だな。
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TITLE: 映画「クローバーフィールド」
AUTHOR: シキ
DATE: 04/26/2008 22:00:04
STATUS: Publish
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BODY:
映画「クローバーフィールド HAKAISYA」

NY。
日本へ栄転するロブの、お別れサプライズパーティが開かれていた夜。
突然の破壊音。
地震か?
外を見ると、爆発の炎。逃げようと外へ出たところへ、吹っ飛んできた
のは、自由の女神の頭部。高層ビルの隙間から、見えたのは、巨大な、何か。。。

いろいろ謎、謎、という評判だけきいていた映画。
すべて、その事件後に見つかったホームビデオの映像、というわけで、
めちゃめちゃ手ブレ。つかもうどわんどわん揺れまくり。気分悪くなった~。
臨場感はスゴイ。すごい。さっぱりわからない感も凄い。なんなんだ。
あれ、は。

最初は、そーはいっても、ゴジラみたいなもんでしょ?と思ってました~。
あのアメリカンゴジラね。でも、あれ、は、人に近すぎる。どちらかというと、
巨神兵みたいな。バイオノイド的なものかなーと思ったり。
帰りの夜道、あれ、が突然出てきたら怖い。こわすぎるっ。とびびりながら帰った。
謎は謎のまま。
続編があるんですかね?もう決まってるのかなあ。
三部作くらいやるのかなあ。
あのちびっこいのに噛まれると、あれどーなるってんだろう。ゾンビ的なもの??
なんかいろいろ気になることたっぷり。
でもこう、わかんない~~っていう感じの時が一番面白いのかもなあ。
あれ、は、エヴァの使徒っぽいのかも、とも思ったり。

ロブはかなりかっこいい。
しかし彼等が生き残ったのかどうかも謎のまま。まあ、続編があるなら
生き残ったのかな?
続きができればぜひ見たい。
でも、今度はホームビデオじゃないのがいい(^^;ほんと酔ったよ。。。
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TITLE: 『オタクはすでに死んでいる』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/25/2008 23:01:36
STATUS: Publish
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BODY:
『オタクはすでに死んでいる』(岡田斗司夫/新潮新書)

一億総コドモ社会はなぜ生まれたのか。
という帯。んで、まあ、またしても著者、痩せてますアピールの、デカイ
昔のズボンにすっぽり入ってる写真つき。その写真はいらんやん。。。
ま、ともかく。
「オタクは死んだ」という、2年前のトークイベントの内容に加筆修正の
書き下ろし、だそうです。

「オタクと昭和の死」についての本。
一読、ものすごく、あまりにも。すばらしくクリアにわかりやすくて
わかりすぎて感心。こんなにもわかりやすく、オタクの現状、日本社会の
現状を書けてしまうのは、ほんとうに凄いと思う。もちろん、なるほど!って
この本を鵜呑みにしてそうだそうだ、とかいう話しではなく。このわかりやす
さ。オタクキングは伊達じゃないな~と。オタクを語る芸歴(というか)は
他の追随をゆるさない感じ、と、感心。あうあう。面白かったし、キャッチー
なキーワード満載で、思わず付箋つけまくりました。これはこれをネタに
またいくらでも自分語りにはいってしまいそう。

オタクは死んだ。というここの「オタク」は、著者がイメージする、思う所の
「オタク」です。オタク第一世代、第二世代。第一世代はオタク貴族で、
第二世代はオタクエリート主義。今どきな感じはオタク第三世代。自分の気持ち
中心主義。もちろん安易な世代論は危険、という保留つき。
ものすごくわかる気がしてしまうのは、私が思う所の「オタク」の感じが、著者
と近いイメージだからだろう。
オタクは、頭よくて強い精神で、自分が好きなものを自分で決める貴族だ。エリート
だ、と思ってる。(だから、私なんてとてもオタクとは名乗れません~と思う)
自分があてはまるとしたら、第二世代。でも、女オタクなほうだから、アイデンティー
にふれるところがあるので、でもなんか違うし。と、延々答えのない世界に行く。

人は自分のOSをどんどん新しいもの、次のものにインストールしなおしていくという
たとえもなんか納得ー。相性のわるいものになるときがあるとか。
今は大人が大人になることに拒否感があるのだ。いつまでもみんなが子どもでいたいのだ。
高度消費社会の勤勉な昭和な日本人も死んだのだ。おれたちオタク、という共通認識も
消えたのだ。

荒野だ。と、思う。

そうだなあ。こうして。ちまちまネットに日記を、書き続けていこうか。
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TITLE: あれこれ
AUTHOR: シキ
DATE: 04/21/2008 21:58:33
STATUS: Publish
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BODY:
ひさしぶりにヒールで歩いたら、見事に足の裏に血豆。。。

日曜日はかなり動くのがイヤでした。でも今日はもうかなり平気です。
足の裏に親指の先くらいの紫があるけどね。

こういうのはどういうのなんだろう。やはり足に靴があってないって
ことなのか。靴の中で足が動くのがよくないのか?
ドラックストアを見ていたら、足のケアとか、靴の中敷に、とか
靴の中にいろいろサポート、な、ジェル的なパーツ(?)とか多々あり、
足と靴のトラブルに関する悩みは多いのだなと思う。
私もどれか買うか、と物色したけれども、買うには至らず。。。でも
今度なんか買おう。さしあたっての現在の私の足は、もう無理せず
直るのを待つしかないから。

土曜日はちょっと久しぶりになった歌会。
私が出した歌は、歌になってない~~~~~~でもこの情景をなんとか
歌にしたいんだけどなあ~~うう~~ん。というところの、まだあんまり
歌じゃないところのものを出してしまった。
なんとかしたい、ということで、みなさんの御意見を聞きたかったので。
しかし。
何故だか、私がなんとかうたにできないかなあと思ったそのまんま、
100%情景が伝わった人がひとりいて、驚愕!何故!?凄い!感動しました。
うれしかった。

でも他の人にはなんだかなあということだったので、もうちょっと考えて
こねくりまわしてみます。

選歌がかなり難しい。
そして何事かをしゃべるのが難しい。
しゃべれないなー私。がんばってしゃべらないといけないなあ。。。。
でも私なんてつまらなことしかいえないし気の効いたことも面白いことも
何も言えないし。。。と、すみませんすみませんすみません、な、加害妄想
なんですっ。すみませんすみませんっっ。

んでもやっぱりとっても楽しかったー。
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TITLE: 『萌えで読みとく名作文学案内』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/19/2008 12:03:25
STATUS: Publish
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BODY:
『萌えで読みとく名作文学案内』(牧野武文/インフォレスト)

『児を盗む話』志賀直哉。『伊豆の踊子』川端康成。『ロリータ』ナボコフ。
『ジェニーの肖像』ネイサン。『鍵のかかる部屋』三島由紀夫。
『林檎の樹』ゴールズワージー。『蜜のあわれ』室生犀星。『片恋』二葉亭四迷。
『愛と死』武者小路実篤。『お伽草紙』太宰治。『貴族の階段』武田泰淳。
『風立ちぬ』堀辰雄。『痴人の愛』谷崎潤一郎。『癇癪老人日記』谷崎潤一郎。
『田園交響曲』ジッド。『美女と野獣』ボーモン。『みずうみ』川端康成。
『少女病』田山花袋。『はつ恋』ツルゲーネフ。『幼児狩り』河野多恵子。
『地獄』バルビュス。『懲役人の告発』椎名麟三。『眼球譚』バタイユ。
『骨餓身峠死人葛』野坂昭如。

これみーーーんな、萌え文学!

「あの志賀先生もメイド萌えだった?」とか、「ロリ文学の旧約聖書」とか
「金魚とのエロチックな恋愛を描いたチャット小説」とか、として、名作文学(?)
の紹介たっぷりです。
そんなんあたりまえ、と、知ってる作品も多少はあり。でも海外のには私はうとくて、
(『ロリータ』とか『眼球譚』くらいはともかく)へ~、そうなんだ~と、かなり
面白かったです。読んでみたいー。

萌え~、というにはちょっと重いのでは。。。(^^;というのもあるけれども
ま、それは実際、誰がどう読もうと勝手だし、読んだ人が考えることですね。
最初タイトルだけ見てた時の予想よりも、読んでみるとずっとしっかりがっつり
した読書ガイド本だと思いました。面白かった~。

表紙とか、イラストが、ちょっと好きではない。。。です。
もっともーっと可愛く萌え~となるイラストがよかったよぅ~。
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TITLE: 映画 マイ・ブルーベリー・ナイツ
AUTHOR: シキ
DATE: 04/18/2008 21:32:34
STATUS: Publish
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BODY:
映画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」

ウォン・カーウァイ監督。
NY。
カフェのオーナー、ジェレミーは、忘れ去られたわけありの鍵を捨てられず
ボトルにあつめている。
失恋したエリザベス。
恋人の鍵をカフェにあずける。
失恋を受け入れられないエリザベス。いつも売れ残ってしまうブルーベリーパイ
を食べ、ジェレミーとの距離が近付いていく。
そしてある日、旅に出た。

ジュード・ロウ、素敵っっっっっっっ。
なんか小汚いカフェオーナーですが(笑)でもでもとっっっっっっっても
素敵~~~。睫毛が長いわ。素敵な横顔。笑顔。寂しくて疲れててでもちゃんと
仕事をしてて、優しい。
ほんっと素敵。あーもーそりゃあんな人が待っててくれれば、帰りがいも
あるというものです。うっとり。

メンフィス(?)での、酒場での、アーニーとのエピソード、よかったなあ。
脚本に、ローレンス・ブロックが絡んでるらしいんだけども、それってホント
にあのローレンス・ブロックなのか?と思いつつ。(だってウォン・カーワァイ監督
だからなあ)でも、あのアーニーの感じとかは、スカダーシリーズっぽい味わいかも、
と、思ったんだけども、どーなんでしょうね。

ナタリー・ポートマンも出てました。カードギャンブラー。
やっぱりとってもきれいで見るだけで満足しちゃう。ま、もちろん、見た目だけ
じゃなくて演技も話もなかなか素敵エピソードでした。

男の子のほうがずっと変わらず待ってる。女の子のほうがふらっと旅に出て
あちこち放浪してくる。
昔だったら逆パターンですかね。
それでも、少女マンガちっくなロマンだなあと思った。

なにはともあれ、ジュードくんがめちゃ素敵だからね。
見に行っておいてよかった。
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TITLE: 『笹公人の念力短歌トレーニング』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/17/2008 22:36:49
STATUS: Publish
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BODY:
『笹公人の念力短歌トレーニング』(笹公人/扶桑社)

笹短歌ドットコムの書籍化。
短歌入門書、でもあります。
笹さんの講評はかる~く読めて面白くてわかりやすい言葉で、でも
ちゃんと大事なことが書いてあると思う。
私も短歌やってみたーい、と思うよね、読んだら。
って、そんなこんなで、私も短歌やってますが、ほんと勉強になります。
つか、私もものすごい勢いで勉強しろよ、と、反省。。。すみません。

ブログに私も二回くらいか、投稿したことあり。
でも載ってないよ。。。そりゃあ私の歌は出来が悪いから。。。うう。
というか、投稿したのが少ないので、投稿したテーマは本から外れてた(^^;
収録されてる短歌はやっぱり面白くてすごいわと思う。

アニメ短歌とか、SF短歌とか大好きです。面白い。
お話とか思いつきの説明だけになってるのは、作品以前の問題です、
って、ものすごく耳に痛い。反省。。。
がんばろ。。。

縁語とかちゃんと意識しないとなあ。
って、そんなのも意識できてないのか、と、我ながら。。。うーん。

でも悩み過ぎても短歌できないしな。

負けねー。
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TITLE: 映画 亀は意外と速く泳ぐ
AUTHOR: シキ
DATE: 04/16/2008 22:39:11
STATUS: Publish
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BODY:
映画「亀は意外と速く泳ぐ」

上野樹里演じるところの、23歳、主婦、夫は海外赴任中のスズメ。
夫が可愛がっている(らしい)亀に餌をやること、近所の犬に吠えられること。
それだけがスズメの生きている証。
平凡な毎日。わたし、誰にも見えてないの?だんだん薄くなる。
と思っているところ、ちびちびのポスターを見つける。(指先にのるシール
のようなポスター。しかも階段の柵(?)の下の方にちまっとはってあった)
スパイ募集。
スパイ。
問い合わせの電話をかけてみたところから、世界は動く。

「転々」にすごくハマったので、地デジでやってたこれ、録画しました。見ました。
案の定、ものすごく可笑しかった~!
上野樹里、彼女はすごい女優なのかしら、と思った。のだめのときも、これも、
ものすごく素でやってるみたいに見える。セリフまわしとかなんかたまらんものが
ありますね。うわー。うんうん。みたいに、勝手ながらものすごく共感する。

舞台はなんかさびれたような、どっか奇妙な街で(でも東京だよね)出てくる人々
はやはり、ものすごーーくヘンで、ありえないけども、なんかアリ、と楽しめちゃう
ような。
カラフルなインテリアだったり、シーンごとのテーマカラーっぽい画面づくり(?)
とかしていて、すみずみまでこだわってるんだろうなあと思った。
ヘンだけど。。
なんで亀。あんな模様に甲羅塗られてるの??でも一切説明ナシ。うう~ん。でも
いっか。
スパイっていっても、なんかまったく馬鹿馬鹿しい感じだけど。でもいきなり
札束。五百万円。ずしっとピストル。馬鹿馬鹿しいけど、その淡々さがこわいよ。
なんか気分変えよっかなあ、と思うたびに、打ち消されて(海外旅行とか、パーマ
かけようかとか)、結局平凡な暮らしをして潜伏して、というだけで、同じことの
はずの毎日ががらりと変わる。世界が変わる。
平凡な主婦の平凡なスーパーでの買い物って、どんなの?
はちゃめちゃな幼馴染み、クジャクのほうが、つまらないんじゃないか、という
一瞬があったりして。

楽しかったなあ。面白かったなあ。
あ、嶋田久作が出てたよ!
私にとっては、嶋久は永遠に、帝都の加藤なので、か、加藤が、加藤があんなこと
やってる!!と、ものすごく楽しかった。
いい映画でした☆
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TITLE: 『恋愛できない男たち』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/15/2008 23:12:46
STATUS: Publish
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BODY:
『恋愛できない男たち』(速水由起子/大和書房)

恋愛できない男、五つのタイプ。
<自己愛性人格タイプ> 世界で自分しか大事じゃないタイプ。
<回避依存型タイプ> 恋愛の盛り上がりが怖くて逃げるタイプ。
<共依存タイプ> お互い依存。どっぷり。
<仮面恋愛タイプ> 自己愛性人格と回避依存の混合。モテる自分が大事。
<マザコン・ロリコン表裏一体タイプ> ママのいい子のボク。支配できる幼女好き。

この本が出たのが、2002年。
この分類はなんかどうなんだか?と思いつつ、それなりに、はっきりいって
ほとんどの男はたいていなにかしらにあてはまるもんなんじゃないのでしょうか?
何にもあてはまらず、恋愛バリバリ~という人、って、いるの?
あてはまらなければ恋愛上手、ってわけでもない、かなー。
で、男に限らず。
このタイプのいずれかには女もたいていなんかあてはまってるんじゃないの??
やっぱりそんなことはなくて、たいていの人はあてはまらなくて、恋愛上手~、
なわけですか??
まー、本が古いってのもあるし、結局そうはいっても女も負け犬とか言われる
ようになってて、ほんとは恋愛できないヒト、のほうが多数派なのでは、という
気が、私はするんだけど。
私が恋愛の世界に縁遠くなりすぎててわかんないだけかー?

モテるのは、やっぱり、コミュニケーション能力、的なことがやはり
ちらっと書かれていて、それはもうこのころから定説だったのか。もっと前から?

んー。ま。そんなこんなで、書いていることはなるほど~と面白く、
さくさくっとすぐ読めました。

この本も、表紙が女の子の写真ですが。
『若者のすべて』もそうでした。そーいや、なんかこういう装丁が流行った
んだっけか?と、ちょっと懐かしくも思ってみたりでした。
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TITLE: 『若者のすべて』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/14/2008 23:11:20
STATUS: Publish
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BODY:
『若者のすべて ひきこもり系VSじぶん探し系』(斎藤環/PHP)

原宿系は「ひきこもりモード」、渋谷系は「じぶん探しモード」

若者へのインタビューを通じての、若者分析。

というか。
出版が2001年、ですね。この「ひきこもり系」とか「自分探し系」
とか、原宿系とか渋谷系、とか、池袋系とかの分類ってここからなのか~
と思ってみたり。
話題がいかにも古い。携帯をみんなもってますね、とか、携帯が重要な
ツールになってるんですね、とか。携帯が普及したのって、そんなもん
だっけ。。。と、私はもうすでにわかんなくなってますが。。。うーんと、
まあたぶんたしかに、10年前だったら、携帯はまだまだ高くてピッチ、とか
言ってる感じかなあ。これが7、8年前だから、携帯のほうが勝ってきてる
感じのころかなあ。
こういう時の移り変わりの激しさ早さに感慨にふけってみたりして、という
本でした。
今でも原宿系とかいってるのかなあー。もーなにが最先端なんだか
わからなくなってきました。。。私が年寄りだからか。。。それとももう
ひとくくりにできるような傾向とかないくらい微細に分裂してるのか。。。

まあやっぱり、斎藤環は、臨床の精神科医なのだなと思う。
実際そうなんだし、実際そうあろう、ということで、ブレてないのは立派
なのかも、と思う。
でもいまいち私にとってはつまんない。
つまんないとかいいつつ、これ図書館でみかけて、読んでおこうかなーと
思ってしまう。うーん。つまんないけどやはりある程度面白いというか。
知っておかないと、と、なんか勝手に自分が思うところ突いてくる感じが。。。
うーん。

なんにせよ、東京のやつらは、東京が世界の中心だと思ってんだろうー。
斎藤環も。東京のやつらめー。と、勝手ながら僻む(笑)つくづく、ヤなら
読むなよ、と、自分でも思うけど。うーん。
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TITLE: 『日本語のゆくえ』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/13/2008 14:14:32
STATUS: Publish
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BODY:
『日本語のゆくえ』(吉本隆明/光文社)

吉本隆明が、東工大で、「芸術言語論」という講義をしたものの書籍化、
みたいです。
文章が語り口になっている。
読みやすい、のかと思ったけれども、あんまりは読みやすくはなかった(^^;
実例をあげてみましょう、てなところの話はすいすいわかりますが、前置きと
いうか、思考を語ってるところは。。。すみません私にはあんまりはついて
いけません。という感じ。

芸術言語論、とはいえ、詩歌について、というところが多かった。
なにが芸術の言語なのか、というところか。
うーん。
個人の人間性に根ざした所が、いい芸術言語、かなあ。
主観なしにはない。というか。
自然描写にも主観をいれてこそ俳句も芸術になる。とか。。。
と、思ったのは私の勝手な解釈で、違うこと言ってるのかも。。。すみませんんっっ。
私が馬鹿で。。。

後ろの方、短歌のことをしゃべってるのが興味深く。
短歌の流れとか、歴史的変遷とか、自分でも自分なりに考えたいところ。。。
い、いつか。。。

二十代、三十代の人の詩をまとめてたくさん読んでみました、というところで、
触れられている、水無田気流さんって、この前、黒山もこもこで読んだ人だ。
やはりエリートじゃん。。。おのれ。と、余計な雑念を抱きつつ(^^;
神話につかえる詩はない、とのこと。
この若い人たちの詩は、見事にみんな「無」だということ。
自然がなくなっていて、それに詩はどうむきあっていくのか、ということ。。。

私は地方在住で生まれ育ってるので、まあまあ自然は、アリ、なほうなんだと
思うけれども。でも、自然がなくて、「無」ですが、という感覚はわからなくも
ないつもり、で。
で。
「無」ですが何か?と思う。
「無」ではない状態がわからないわけですから。「無」ではじまりそろってるほうが
当たり前なのでは??なんで?
なんか。
考えよう、と思った。どう考えていくのか、そこから考えよう、と。そんくらい思った。
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TITLE: 木曜日はドラマの日
AUTHOR: シキ
DATE: 04/10/2008 23:21:43
STATUS: Publish
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BODY:
ラスト・フレンズ 見ました~。
ああああやっぱり!
瑠可はビアンな設定ですね!?
ビアンというか、性同一性障害?
しかしそれに今どき「禁断愛」とかつけんなよー。もー。
なんって思いながらも、樹理ちゃんがんばれーと、これからも見よう~。
ちょっと前まではのだめだ、のだめ。どこでみかけてものだめだ、と
思ってたものですが。
髪があそこまで違うと、もう顔も変わってみえる。のだめのとろんと
ゆるい天然な感じとか、素なんじゃないの?と思ってましたが、樹理ちゃん
はちゃんと役者なんだなあと思う。
このテーマどこまでドラマで描くのか楽しみです。
しかし、長澤まさみの回想モノローグ?がちょくちょく入るのがうるさい。
なんだかねえ。
しかし、みちるのような女の子に振り回されてしまうのだ瑠可は!というの
は、ものすっごくわかる気がするっっっ。ううう。

ウタダの歌も絶妙にいいです。
もー。
あまりにも売れているのでこんなことを今さら言うのは恥ずかしいですが
ウタダの歌はいいですねえ。たいがいどの歌も好きです。

瑛太は、大河ドラマの出番はもうほとんどなくなるのかな?
氷川あさみもでてて、のだめメンバー♪と思うけれども、それぞれその役
なりに変わってきていて、楽しみ。

で。
その前にNHKでの「バッテリー」
今日は2回目でした。初回は見逃してました。ほとんど期待もしてなかったし。
でも。
今日見たら。かなりよかった。かなりよくできているのではないか。
やはり映画では、短すぎるか。でも映画で巧やった子のほうが好きかなあ。
ま、ドラマの子も悪くはないかな、くらいで。

そんなこんなはまあともあれ。

えろい!
らぶい!!
んもお~ものすごいらぶらぶでえろいもえもえのセリフの数々に
のたうちまわってしまうぜ。
どの程度計算ですか。もう全部計算ですかー。それでもいいっ。もう
どんどんつられて踊らされたいっ。もっとやってー!
そもそも、女の子のあだなに「尺八」ってどーゆーことさ!
で、先生と、よりも、あの子との青春ラブ路線の仮面をかぶろうって
魂胆ですか。
でも全然そーじゃないじゃん!

これもこれからは見逃さないようにしたい。
楽しみだな~♪
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TITLE: 『抒情の奇妙な冒険』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/08/2008 23:40:52
STATUS: Publish
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BODY:
『抒情の奇妙な冒険』(笹公人/早川書房 ハヤカワSFコレクションJシリーズ)

 帯に
  寺山修司は「架空の私」を、
  笹公人は「他人のノスタルジィ」を手に入れた。   山田太一

 とあり。ああもうさすが。これ以上うまいこと、言えないです。
 すごい。
 笹さんは私より少しだけ年下ですが、この歌集を読んでてとてもそうは
思えない、少し年上な感じが強くあった。都会と地方の差、というのがもちろん
あるだろう。そしてそもそも、この歌集の「私」として設定されているのが40代
と、あとがきにも明言されていて、まさにそう感じさせるうまさを実感です。
タイトルは ジョジョ だけども、中身はそうでもない、のかな。私がジョジョを
ほとんど知らないので、イメージ、ですが(^^;
 それよりずばり、「抒情」な感じ。ノスタルジィというのはそういうものか。
少しブラックは含みつつ、たっぷりせつなさを味わえる。これいいよねーと、
単純にきゃいきゃい人と話せる感じではなくて、きゅんと一人で唇を噛み締める
感じですね。
 これがハヤカワSFコレクションてな名前のシリーズの一冊になっているのが
すごい。でもこれはまさに、懐かしい未来のうた。中にもたっぷりオマージュが
捧げられていましたが、この歌集がここにあること自体がもう、なんかさすが
すごいなあと思うありかたですね。

 私が知らなくてなかなかついてけない言葉も多々あり。でも、知らなくても
感じるものとして、好きと思うところ多々あり。知ってるのはもちろんいっそう
ぎゅっとくるー。笹さんの歌は、私はやはり、笑いというよりも、せつなさが
くるなあと思う。抒情。抒情って、思っていいのか。
 なつかしい未来に、短歌がうたいつがれますように。

 いくつか好きすき~と思った歌。

 鏡から鏡へ移る魔術師に手錠をかけて夜がはじまる
 秋の日の鏡の中に棲む後家に微笑まれ 赤いカアテンを閉ず
 泣くもんか 砂場に半分埋もれてる科学特捜隊のヘルメット
 鳥占の鳥を逃した老師いてきらめく正月の中華街
 看板の飛び出し坊やが永遠に轢かれ続ける琵琶湖のほとり
 流星にさらわれたのか 僕たちの学園祭の夜の記憶は
 なめ猫の免許証の猫と目が合えば免許持たぬを責めらるるごとし
 エレファント・マンの頭骨を抱いて眠りおり白き裸体のマイケル・ジャクソン
 「どうかわれらに罰をあたえよ、あたえたまえ」きみの涙で地球は沈む
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TITLE: 『ジェネラル・ルージュの凱旋』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/07/2008 10:17:04
STATUS: Publish
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BODY:
『ジェネラル・ルージュの凱旋』(海堂尊/宝島社)

東城大学医学部付属病院。
救命救急センターの部長、速水のあだ名は 血まみれ将軍(ジェネラル・ルージュ)。
部下の尊敬を一身に集め、数々の命を救ってきた。
しかし、ひとつの内部告発文書が、リスクマネジメント委員会委員長田口の
もとに届く。
速水に業者との癒着疑惑がかけられた。

と、またしても一気読みしてしまった。
前作のナイチンゲールとほぼ同時期。ナイチンゲールが小夜さん、小児科
メインだったけれども、こっちは速水さん、救命救急メイン。
私の好みとしては、こっちー。速水部長かっこいい~☆

しかしどうにもベタな、というか。
そんなベタな!とつっこみをいれたくなるところ多々ですけれども、
でもやっぱり面白いのは面白いからねえ。
ジェネラルが再び陣頭指揮をとるラスト近くでは喝采を送ってしまう。
大惨事なわけで、喝采、ってのはよくないですが。
でもやっぱりそれはかっこいい。しびれるだろう~。

救命救急の問題、病院経営とは、という問題、かな。
かなり深刻に思ってしまいますが。ではどうすれば?
どうすればいいのか。

前にもまして、田口先生の出番少ないよー。白鳥さん少ないよ~~。
でも、出た!氷姫こと姫宮!
そ、そんななのか。イメージくるうなあ。でもそれもまたよかったけど。
次号へ続く!って感じですが。続編はっ!?読みたい~。

しかしこれも登場人物ががんがん増えていってますね。うう。
やっぱりそれなりに読ませられて、すごいうまい~と思うけれども。
あんまり増えると、田口先生とか白鳥さんの出番が減るからヤダーとも
思う。
んで、藤原看護師さんがどんどんスゴイ人になってる~。
ま。
そんなこんなもシリーズの楽しみとしてみるといいのでしょうか。
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TITLE: 『ナイチンゲールの沈黙』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/06/2008 14:36:38
STATUS: Publish
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BODY:
『ナイチンゲールの沈黙』(海堂尊/宝島社)

浜田小夜は、東城大学医学部付属病院、小児科の看護師。
美しい歌声を持つ。

チーム・バチスタに続いての第2弾。
登場人物がどーんと増えていました。なかなか事件が起こらない、って
おもってしまった。
でもそれでもしっかり面白くて、やはり一気読み。
みんなにあだ名があって、ややオーバーだ、と思ったけれども、これだけ
一気に人が増えるので、それくらいくどくやったほうがいいのかなー。
ちゃんとそれぞれ人物わかるように読ませるのはさすが。

白鳥さんの出番が少ないじゃーん。と、それがちょっと欲求不満かなあ。
でも加納さんとのからみとか面白かったし!
加納とタマさんとのコンビもいい。
速水さんもなんかかっこいいし!わーん。面白い。

物語は今回、そんなのアリ??と不思議に思いつつ。そのへんの
オーバーさがちょっと、と思いつつ。でも楽しめるのでいっか。

いい嘘のつきかた。
考えますね。
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TITLE: 『世界でもっとも美しい10の実験』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/02/2008 23:24:57
STATUS: Publish
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BODY:
『世界でもっとも美しい10の科学実験』(ロバート・P・クリース/日経BP社)

  世界をはかる -エラストテネスによる地球の外周の長さの測定
  球を落とす -斜塔の伝説
  アルファ実験 -ガリレオと斜面
  決定実験 -ニュートンによるプリズムを使った太陽光の分解
  地球の重さを量る  -キャヴェインディッシュの切り詰めた実験
  光という波 -ヤングの明快なアナロジー
  地球の自転を見る -フーコーの崇高な振り子
  電子を見る -ミリカンの油滴実験
  わかりはじめることの美しさ -ラザフォードによる原子核の発見
  唯一の謎 -一個の電子の量子干渉

こんな目次。
しかし正直、選ばれた実験はどれも私にはよくわからない~。でも
面白く読みました。
科学の世界、わからないからこそうっとり美しいと思う。
この本の中でいっている、科学者たちの美しい、とは違う感じで私は
読んでしまっているのかなと思いますが。
まーでもわかんないんだもん。
でも読みたかったんだもん。
特に、フーコーの振り子のところはわくわくですね。かっこいいし。
イメージだけで、それがなんなのか知らなかった。地球の自転を見る振り子
なんだ。壮大~。シンプルでうつくしい~。
私も見たいなあ。

世界が変わる瞬間が、うつくしいということなのではないかなと思う。
世界の認識が変わる。
その刺激。興奮。
科学者たちは実験でそれを実感し、確信するのだろう。私には実感はできない
かもしれないけれども、その確信と興奮を感じてうっとりしてしまう。
個人的実感としては、科学の実験じゃなくても、世界の認識が変わる興奮を
言葉で味わったりしていると、思うけど。たぶん。

これからも世界は変わるのかな。
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TITLE: 『チーム・バチスタの栄光』
AUTHOR: シキ
DATE: 04/02/2008 12:56:19
STATUS: Publish
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BODY:
『チーム・バチスタの栄光』上下(海堂尊  宝島社文庫)

東城大学医学部付属病院。
高階病院長に呼び出された田口。
愚痴外来と陰口たたかれる、出世コースとは無縁の万年講師。
しかし、病院長に頼まれたのは、病院のスター、チーム・バチスタの
術中死の不審点を探ることだった。

いまさらですみません。
ものすごく面白いらしいという評判はたっぷり知っていましたが、まあ
そのうち図書館でみつけたりしたら読もうかなあ、くらいでした。
たまたま貸してもらったので読みました。

ら。
すごい。
上下巻になってるけど、途中でやめられないよねー。久々にずるずると
ベッドにまで持ち込み一気読みしました。
医療の専門的用語類、手術の様子なんかはもちろんわかりませんが、
わからなくてもするっとスルーで面白く読めるほどのテンポ。
医療現場の問題、ってなことが描かれてますが、嫌味なお説教くささは
あまりなくて、でもうったえかけはあって、面白い。

で。
やっぱりキャラが面白い~。
けっこう色男なんですか田口先生。ステキ。
白鳥はゴキブリですか~。でも破天荒なキレもの、というキャラはステキ。
高階病院長がかなり理想の上司ですね~。
最初ヤな感じのやつらも、それなりにちゃんと味わいにおとしこまれてる
ので、一気読み、読後感さわやか、です。
犯人だけ闇、ですが、せめてそのくらい毒がないとしまらないと思う。
しかもなんかかなり好きかもしれない。
まーでもこんだけの底の浅さだといまいちかもしれない。

シリーズになってるようで。
あああああ読むの楽しみっ。
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2008年3月

TITLE: 『ゲイ・マネーが英国経済を支える!?』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/31/2008 22:18:43
STATUS: Publish
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BODY:
『ゲイ・マネーが英国経済を支える!?』(入江敦彦/洋泉社新書)

ピンクポンド。
英国経済好調の原因として考えられるのは、ゲイ・マネーだ!

という本。
ピンクポンドって私は聞いたことなかったし、なかなか面白そう~と
思った。とおりに、なかなか面白かったです。
イギリスの同性愛人口、約6%だそうで。リッチなゲイたちが気前よく
使うお金が、英国経済を支えてる!
というのは、単純すぎる話しではないのか。。。と、読み終わった時には
思うけれども、読んでる時には、ふむふむ、と面白かった。
ゲイだからリッチ、ってわけじゃないよね。
富貴層の中にゲイな人もけっこういて、そういう人たちはより気前よく
お金つかってるよー。という話し。
そもそもリッチじゃない場合、関係ないじゃん、と思う。

富貴層、社会でのハイクラスにもゲイな人がこんなにいます!
ということを、まだまだ知らしめなくてはならないんです。そこが問題か
と思う。ゲイであることは病気でもなんでもない、当人にとってはフツウ
なこと、なんだけども。だから、リッチだろうが貧しかろうが、それなり
にゲイな人がいるのは当然でー、と、まだなかなか浸透してないってこと
かなあと思う。
ゲイな人のお金の使い方の特徴、っていったって、それはべつに20代OL
の場合、とか、40代子どもがいる家庭の場合、とか、そういうのと同じ
ようなカテゴリのひとつであるはずなのに。ゲイの場合の特徴っていう
のが、いまだ社会で認知されてない、っていうのが。
英国はそれが認識されつつあって、そこでマーケティング拡大!って
ことなんでしょうか。
日本ではマーケティングすらされてない、ってことですかねー。

なんだかんだいってもやはり資本主義経済な今の世の中、金ですな。
と思っちゃうワタシはなんかダメでしょうか(^^;
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TITLE: 映画 死神の精度
AUTHOR: シキ
DATE: 03/29/2008 09:56:22
STATUS: Publish
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BODY:
死神の千葉。
仕事をしに人間界へいくと、いつも雨が降っている。
青空を見たことがない。

金城くーん!かっこい~~!!
ということを堪能しました♪

まあ、でも、いってみればそれが一番の満足、ということで、映画としては
まあまあ。。。くらいか。
スイートレイン なんてサブタイトルになっているとうり、どうにも甘い
かなあと思った。。。原作読んだときにはもうちょっとよかったと思った
んだけども(自分の日記今確認してみた。やっぱりいい話なのがちょっと
ヤダ、と書いてあって、自分どんだけ~と、ちょっと思ったところ・・・)

原作の中から3つの短編とってきていて、そのつながりがずいぶんよく
わかるようになっていた。
そんなもんかなあと思う。うーん。
そんなもんですか?
原作読んだときに私がわからなさすぎたのか。

しかしもうちょっとなー。なぜ甘くする必要があったんだろう。
世の中甘いほうがうけますか?うーん。
私としてはそんなことするなんて。。。もったいないなあと思う。
ベタな映画になってる感じなんだよなー。
金城くんは素敵だったのだけども、でもでも、もっともっともっと
素敵になるはずではないのか!と思った。
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TITLE: 『小林秀雄の恵み』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/24/2008 22:17:29
STATUS: Publish
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BODY:
『小林秀雄の恵み』(橋本治/新潮社)

小林秀雄の『本居宣長』を読む。
そういう本です。
橋本治が読む。
そういう本です。

小林秀雄をまともに読んだことはない。本居宣長も。
なのに、こんな本を読もうとしてしまってすみませんでしたっ。
わかりませんわかりませんっ。
という気になりました(^^;
小林秀雄にならって、ということですか?わからないなあ。
わかりにくいように書いてるんだろうなあ。いや、単純に私が馬鹿だから
わかりにくいだけなのかも。。。そうかも。やはりそもそも小林秀雄を
読んでないのにこの本に手を出すなんてね。馬鹿バカ自分。

本居宣長その人のことは、わかるような気がする。それはわかりやすく
書いてくれているんだろう。心が動くことがあはれだ、とか、わかりやすい。
それは、小林秀雄じゃなくて、橋本治が書いてることだからな。
しかし小林秀雄は。。。

読むのにものすごく時間がかかりました。実際読んでる時間じゃなくて、
読もうかなあ、読み続けようかなあ、という、本を眺めてる時間がかかった。
後半とか、おしまいのほうは、ちょっとエンジンかかってきて興味深いところ
も多々あり。面白かった。と、思う。たぶん。たぶんわかっちゃいないんだろうけど。

神と仏、とか。仏は同行してくれるけれども答えはない。とか。日本人には
空白があるのが当たり前だった、とか。西行のせつなさ、とか。共感。共有。
自分に応えてくれるものはなにもない。という発見。孤独、というのはわかる
気がする。
芭蕉の凄さ。強さ。神と等価になる。己を空しくして自然を見る。主体はない。
神を出現させている。<水の音>が神になる。
日本神話では、神は人をつくらない。人はいつのまにかいるのだ。
本居宣長の頃は、「皇国」以前で、小林秀雄の時には「皇国」があった。
橋本治の時には「皇国」は過去のものだ。
そういうのもあるかもしれないなあと思う。
ピンとくる人はくる。こない人はこない。うん。そうだろうなあと思う。

がんばって読んだけど、こんなくねくねの思考、もうヤダと思う。
でも小林秀雄はそのうち、読もうかなーと思う。(なんか前から思ってはいるけど)
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TITLE: シンポジウム 『坂の上の雲』の映像ドラマ化
AUTHOR: シキ
DATE: 03/20/2008 23:24:58
STATUS: Publish
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BODY:
シンポジウム 歴史小説『坂の上の雲』の映像ドラマ化を考える

というのに行ってきました。
坂の上の雲ミュージアムと、松山大学の社会学の院?との共同主催、という
ことらしかった。(知らなかった)かなり軽~い気持ちで申し込んだんだけ
ども、行ってみると、おっさん率がものすごく高く、わ、ワタシ、めちゃ
場違いですか。すみませんすみませんすみません。。。と怯みました。。。
休憩時間、男子トイレに行列(女子トイレはあいてた)なんてイベント、
初参加かもです。すみませんすみませんすみませんっ。

パネリスト(?)は法政大学の藤田真文氏と、東洋大学の島崎哲彦氏。
最初に二人それぞれの発表、というか、お話があり。
藤田氏「テレビドラマの現在~物語論から『坂の上の雲』の映像ドラマ化を
考える~」
司馬小説の特徴、「先説法」の多用。とか。司馬作品の特徴の説明。
物語論って何だ?と思いながら聞きましたが。話はものすごくわかりやすくて
面白かったです。
ドラマについては。まー、まだ実際には作られてないわけですからね。わかりません。
というのが正直なところでしょう。
次に島崎氏。「『坂の上の雲』のドラマ化と視聴者」
テレビドラマの歴史の流れ、とかの説明。受け手がドラマ視聴に求めるもの、とか
へーと思いながら聞く。環境監視、というのがなんだ?と思ったけどちょっと
学んだ気分。面白かった。
ドラマについては。もちろんまだ作られてないわけでー。当たるのか?むしろ
ダメなのでは。とか。問題点と思われることの列挙、など。

で、質疑応答などあり。
重い。

私は、小説として読む、もえ~とか言いながら熱中していたクチなので、
歴史認識がどうこうということをあまり深く気にしたことはないんですが、
あまりにも自分はぼへーとしていたんだなあと実感。このドラマ化に対する
拒否感を知ったのは興味深かったです。
決して戦争賛美的な小説でないことは読めば明らかだし、歴史認識の押し付け
なんかではないことも読めば明らか。
どーんなドラマになるんでしょうね。

司会進行がややぐだぐだだったのがなんだかなあと思いつつ。ま、でも、
行って十分自分の中では楽しんだかなーと思います。
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TITLE: 『イカの哲学』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/17/2008 22:47:54
STATUS: Publish
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BODY:
『イカの哲学』(中沢新一・波多野一郎/集英社新書)

特攻隊の生き残り。在野の哲学者波多野一郎。
戦後、彼はアメリカへ留学し、イカの冷凍食品をつくる現場のアルバイトを
しながら、ひとつの哲学に開眼する。
イカの実存。
世界平和のためには、お互いの実存を認めあうしかないのではないか。

波多野一郎が残した『イカの哲学』という一冊の本。
それを今、中沢さんが甦らせた。という一冊。今こそ、学ぶべき世界平和
のための哲学。

日本には原爆が落ちた。
イカのように一気に容易く、日本人はまとめて殺された歴史を持つ。
かろうじて、記憶を。まだ持っている。

世界平和、って。
でも本当に本気で、そのことを中沢さんは考えているんだなあ。

このごろになって、というか。ようやく、というか。
戦争のことから目をそらすことができなくなっている感じ。
別に自分で世界平和について考えたいと思っているわけでもないけれども、
戦争の事や平和のことの本を読んでしまったり、読むからにはそれなりに
考えたりしている。

ヤダ。

でも、もう目をそらせなくなっている。
でも、まだだからどうこうと言うことはできない感じ。
どーすっかなあ。
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TITLE: 『愛の続き』
AUTHOR: シキ
DATE: 03/13/2008 23:48:00
STATUS: Publish
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BODY:
『愛の続き』(イアン・マキューアン/新潮文庫)

ぼくらは気持ちよくピクニックを楽しむつもりでいた。
その気球の危機に気が付く瞬間までは。

このごろ急に気になる作家として目に入ってきたイアン・マキューアン。
私が知らないだけで、もちろん有名つか、面白い!と人気の作家さん
なんですね。
『贖罪』というのが今月の文庫化新刊みたいで、それを読むかどうするか
いろいろみてるうちに、こっちのあらすじにひかれました。

偶然の事故で出会った、ぼく、ことジョーとパリー。
ジョーは屈折した思いがありつつも、ライターとして十分に成功しており、
うつくしい恋人がいて人生を楽しんでいた。
しかし、パリー。
まったくの偶然の出会いであったものが、パリーには運命だった。
愛してる。と告げ、一方的な愛を、神への信仰を共有しようとするパリー。
泣きながら、弱々しく、愛してるとくり返す。しかしそれは狂気。
ジョーの世界が壊されていく。

何が本当なのかぐらぐら混乱する。面白かった。
どきどきするけれども、紗の幕のかかった向こうの世界のような淡さが
あって、静かに思える。
パリーは何者なのか。パリーはほんとうにいるのか??と疑いを持たされ
ながら。
ぐらぐらする。

パリーのほうに共感していってしまう。妄想。狂気。愛してる。愛してる。
報われない一方的は爆発的な愛。でも、パリーのほうが幸せなのではないか。
怖い。
そっちへ、行きたいと願ってしまう。

もっとゲイテイストなのかと思いましたが、それほどではなかったなあ。
どっちかというとホモフォビアテイストかな。この作家の他の作品も是非
読んでみたいと思う。
これ、映画化されてるみたいだけれども、全然知らなかった。ひっそりマイナ
に公開されて、こっちでは公開されなかったのかなあ?でもちょっと見てみたいな~。
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TITLE: 冬季子規塾 「最晩年の子規」
AUTHOR: シキ
DATE: 03/02/2008 21:44:33
STATUS: Publish
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BODY:
子規博特別講座 冬季子規塾「最晩年の子規」 岡井隆氏

というのを、一日に聞きに行きました。
最晩年の、というだけあって、メインのお話は、『仰臥漫録』と『病床六尺』
にそって。
子規の病気について、まずはお話。ああ、岡井先生はお医者さまでした。と
改めて感じるお話。結核がもとで、その発症としての脊椎カリエスであった
りする、というもの。子規の病についてこのような話しを聞けるのは新鮮で
あり、また改めて子規の冷徹な自分の病気を見、書く目の凄さを感じる。
そんな病身でありながら、ということで、句の紹介、解釈。『病床六尺』や
『仰臥漫録』の記事を読みきかせてくださる。
素直にひきこまれる。

「最晩年の子規」だなんて、泣いちゃうかも~、と思ってましたが、本当に
泣いてしまった。今まで子規の書いたものを読んできていたし、特にその
二つの本は自分でも読みながら泣いたなあというものであるし。お話の記事
は自分でも凄く心に残っていたところだったし。
まさに岡井隆ならでは、のお話だったと思う。病気をよく知るものとして、
日々文章を書き発表しているものとして。子規への共感があるのですね。
私は、ただ好き、というだけの子規ファン、岡井隆ファンですが、お話が
自分の思ったことと重なって、いっそうよくわかったと思うし、岡井先生に
私が読んできたことを肯定してもらっているように思えて(←バカバカ。勝手な
思い込みですが、思い込ませてください^^;)救われた思いでした。
今日まで生きてきてよかったなあと思った一日でした。

岡井先生の声も姿も素敵だなあとうっとり。静かにゆったりとしたあの話ぶり
もほんとうにひきこまれる。素敵すぎます。うっとり~。お目にかかれて本当に
幸せです。

この機会に、未来の先輩方にもお会いできて。お話できてとてもよかった。
私の歌を見て下さっているのを言ってくださって、心から感激。感謝です。
なんてありがたいことだろう。とっても嬉しかったです。
なんか、幸せすぎてもうこわいわー。
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2008年2月

TITLE: 『思春期ポストモダン』
AUTHOR: シキ
DATE: 02/26/2008 23:08:45
STATUS: Publish
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BODY:
『思春期ポストモダン』(斎藤環/幻冬社新書)

成熟はいかにして可能か
というサブタイトル。
現代は、思春期が長く、成熟は遠い世の中だ。という感じ。

なんというか、斎藤環ってそうだなあ臨床の精神科医なんだなあと
改めて思った次第。
実際にひきこもりとかに悩んでる家庭向け、という本でした。
もちろん社会分析みたいのもあるので、そうでない人も読んで、ふーん
とか思っていいんでしょうが。

ひきこもりとかは、家庭環境問題が大きいので、とにかく環境を
変えてみる、というのがかなり有効だったりする。そうです。

今、コミュニケーション能力って、すごい重要なことなんですね。
自分自身があまり、というかかなり、コミュニケーション能力ないほう
だと思うので、どっちかというとひきこもりになりたいところですが
環境がそうはさせなかった、というとこかなあ。
まあたぶん。自分自身が成熟してるとか大人になっているとか思わない
けれども、かといって思春期ってわけでもないなあと思う。情けないながら。

成熟してる人ってでも今いるのかしらね。
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TITLE: 『黒山もこもこ、抜けたら荒野』
AUTHOR: シキ
DATE: 02/25/2008 23:12:52
STATUS: Publish
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BODY:
『黒山もこもこ、抜けたら荒野』(水無田気流/光文社新書)

デフレ世代の憂鬱と希望
というサブタイトル。
著者は私よりひとつだけ年上。つまり私もデフレ世代、なんですね。
個人史を語っているわけで、そこからちょっとだけ世代論っぽく
格差論っぽい文章。
これはなんていうのかなあ。エッセイでもあり評論でもあり?

いろいろ負け、で、いろいろ貧乏くじで、目の前で最終バスが
いってしまった(バブルの崩壊)感じとか、書いていることはかなり
共感できるというか、わかる気がするなーと思う。んでも、共通して
感じるところがあるぶん余計に、でも著者よりももっと私のほうが
ミジメって思って、いっそうブルーに(^^;
希望、ってサブタイトルつけてますが、そこがもう全然わからない。
希望??なんですかそれは。と思う。
著者は、そうはいっても、御立派な学歴、知的フリーターみたいに
いってるけどもそのへんのコンビニでバイトってわけじゃないし、
結婚してるし出産してる。こうして本を出している。御立派な勝ち組
なのでは??

やはり出産っていうのが人にとってものすごく大きいことなのかなと
思う。出産する。子どもを愛しく大事に育てる。必然的に未来を思う
のだろう。
未来はあなた方にまかせるよ。

ま、そんなこんなで、僻んでしまってますが、さくさく面白く読める
本でした。腐女子はゆるーくフェミしてます、という感じとか、あはー
そうそう、と思う。別に誰に喧嘩売るでもなく、世の中ずらして
ひっそり楽しんでいます。
そのへんのことはほっとけ、と思うね(^^)
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TITLE: 映画「スウィーニー・トッド」
AUTHOR: シキ
DATE: 02/24/2008 22:22:22
STATUS: Publish
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BODY:
映画「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」

ベンジャミン・バーカー。うぶな理髪師。
美しい妻と赤ちゃん。幸せだった。しかし、妻は美しすぎた。
悪い判事に目をつけられ、ベンジャミンは無実の罪で追われる。
若くうつくしくかよわい妻は、どういしようもなかった。
十五年ぶりに、ロンドンへもどってきたベンジャミン。名前を
スウィーニー・トッドと変えて、復讐を企む。

ジョニー・ディップ主演。ミュージカル。
もう公開が終わってしまうーと思って見に行きました。
期待したほど、は、面白くはなかったかなあ。ほどほどに満足、かなあ。
娘はどーなったんだ?とか、なんか、いろいろ中途半端に終わった感じ
がしますが。ああいうもんだったのかな。
あの若者とか、まさに都合のいいようにしか扱われてないなー。うーん。
なにかと、もうちょっと物足りない感じ。。。
さくさく殺人はしてるし、どばどば血も出てますが。もっとなんかこう
じっくりたっぷり猟奇殺人にしてくれ。と思う私がヘンかしら。。。

ま、ジョニーを見て満足はしました♪
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TITLE: 映画「転々」
AUTHOR: シキ
DATE: 02/23/2008 22:55:41
STATUS: Publish
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BODY:
映画「転々」

借金抱えた大学8年生。借金取りの男。
あと三日だけ待ってやる。といったその男が、突然、ちょっとつきあえ、
といってきた。
借金を返してちょっとおつりがくるくらいの、100万円やる、と。
散歩。
歩いて、目的地は霞ヶ関。

吉野朔実さんの『シネコン111』(あーこの本のメモまだ書いてないか)
でみてすごい面白そうだなあと思ってて、ちょうど上映かかっていたので。
久しぶりに映画に行った。寒い間はなかなか出かけられなかったなあ。

で。
ほんと、すっごく面白かった!
なんか、とても、テンションは低め~、だけど、さりげなくすごくヘンな
ことがちりばめられていて笑う。可笑しい。
オダギリジョーと三浦友和。三浦友和だよー。久々に見ました。むっくり
しててすっかりおじさん、つか、おっさんになってたなあ。まあそういう
役でもあったわけで。でも三浦友和~。なのにすごくヘン~。
出演のどの役者もみんなみんなみーんなすっごくよかった。

淡々と散歩していくんだけど。
散歩。
目的地がある場合、散歩じゃないんじゃないか。とモノローグがありました。
散歩。
散歩のほんとうの目的地は、家、なんじゃないかなあ。
冒険、も、そうだよね。
ほんとのハッピーエンドは。
ゆきてかえりし物語。無事におうちに帰ってくることが。何よりもすてきな
ハッピーエンド。
でもいつも、無事に家に帰っていけるとは、限らない。
家は、いつもあたりまえにあるものではない。
ささやかなかりそめの疑似家族でも。あああれは、楽しかったね。

くすくすいっぱい笑って、エンドロールの暗闇の中で、ぽろぽろ涙3粒こぼす。
いい映画見た。
帰り道、いっぱい歩いて帰りました。
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TITLE: 『子規句集』
AUTHOR: シキ
DATE: 02/21/2008 23:58:07
STATUS: Publish
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BODY:
『子規句集』(高浜虚子選/岩波文庫)

正岡子規は35年という短い生涯の間に多彩な文学活動を行ったが、
その文学は俳句にはじまり、最後まで片時も俳句から離れることは
なかった。
と、表紙にありますが。そうかなあ??てなことを思ったりするほどに、
子規のことはなんかまあまあ知っていて、思い入れとかあったりして、句に純粋に萌~となるのがむずかしーと思っちゃいました。虚子の選、ってのも、なんか私の好みとはあわないんじゃないか?と思ったり。
たぶん、蕪村のほうが、句集、面白い。
でも、子規の句をまとめてたくさん読んでみると、やっぱり、こんな句を
読んでるのかあ、知らなかったと思うのも多々あり、面白かった
し、読んでよかった。
漱石がきたことによせて、とか、私の大好きな、真之への送別の句とか、
詞書に激しくもえもえ♪いいよねえ。

 君味噌くれ我豆やらん冬ごもり ←←そんなの勝手に決めないでよねっ。強引!
 鶯の覚束なくも初音哉 ←←やはり鶯ってドジっこキャラなのね。
 短夜のまことをしるや一夜妻 ←←一晩だけの思い出。。。
 喘ぎ喘ぎ撫し子の上に倒れけり ←←ぼ、僕もう、ダメ。。。(表記出せませんでした)
 其のまゝに花を見た目を瞑がれぬ ←←色っぽい。ソフトSMかしら。
 冬ごもり男ばかりの庵かな ←←男ばかりで、いいいったい何をっ。
 短夜を眠がる人の別れかな ←←碧梧桐を送る、とのこと。碧、可愛いよ碧。
 行く我にとどまる汝に秋二つ ←←漱石と別れる。きゅんきゅん。
 桔梗活けてしばらく仮の書斎哉 ←←漱石んとこに。ああもうっっ。
 梅活けて君待つ菴の大三十日 ←←漱石が来るって約束で待ってるのね。
                 ああああもううううっっ。きゅんきゅん。
 五月雨やしとゞ濡れたる恋衣 ←←ずばりえろす。
 月に来よと只さりげなく書き送る ←←詞書はずばり「恋」べ、べつにどうしても
                   来てっていってるわけじゃないんだからっ。
 君を送りて思ふことあり蚊帳に泣く ←←真之を送る。これ大好き。
 寒からう痒からう人に逢いたからう ←←碧梧桐天然痘にかかりて。
                    碧、大丈夫かい碧。可愛いよ碧~。
 
そんなこんなで、もちろん他にもいっぱい付箋つけました。俳句読むのも
楽しい(^^)えーとえーと、次は芭蕉かな。
 
 
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TITLE: 『蕪村俳句集』
AUTHOR: シキ
DATE: 02/10/2008 23:51:01
STATUS: Publish
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BODY:
『蕪村俳句集』(尾形ツトム校注/岩波文庫)

 菜の花や月は東に日は西に
 さみだれや大河を前に家二軒

名前と、句はこのくらいなら知ってる、かな。という程度だった蕪村です。
でもいつも本の面白話しで開眼させてもらってる「本読みHP」で、ツンデレ俳句
で読めばいいのか!!と触発されました♪面白いんだ俳句~。蕪村萌~!
というわけで、今日買ってきた。

読んでみるとほんっとに面白い!
萌える!ツンデレいっぱい!ドジっ娘とかっ。ストーカーか!?とか!
基本的に、ちいさい動物系は、かぶりもの二頭身かわいいキャラとして読みます。
なんか職人系は、三島の仮面の告白系で読みます。ををー。エロいぜ!

 筋違に布団敷きたり宵の春 ←←ふ、布団敷いてる!!やーんやーん。
 公達に狐化けたり宵の春 ←←狐!かわいいよ狐!!ハァハァ。
 小冠者出て花見る人を咎めけり ←←んま。生意気な少年が!可愛い!
 鮓つけて誰待つとしもなき身かな ←←べ、べつに誰のことも待ってなんか
                   ないんだからね!
 腹あしき僧こぼし行施米哉 ←←怒りっぽい僧、なんだって。キャラ立ってるな~。
 小狐の何にむせけむ小萩はら ←←コンコン。小狐ちゃん!!可愛い~!
 泊まる気でひとり来ませり十三夜 ←←最初から泊まる気で!きゃ。
 宿かせと刀投出す雪吹き哉 ←←強引な!スゴイ夜になりそう!
 鶯の枝ふみはづすはつねかな ←←出た!ドジっ娘!
 あちら向きに寝た人ゆかし春の暮 ←←もうっ。寝顔なんか見ないでよっ!
                   (寝た、の漢字が出せませんでした)
 待宵や女主(をんなあるじ)に女客 ←←ビアンの世界♪
 
とまあ、あれもこれもあれもこれも、すっごくモエる、素晴らしい句の数々!
俳句楽しい~!
もちろん、モエじゃなくても素敵だなあという句もいくつもあり。
というか、蕪村ですから、たいていの句はいい句なんでしょう。
俳句って読めないと思ってましたが、楽しく読めるようになりました。
(って、こんなことでいいのか、という気はしないでもないけど^^;)
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TITLE: 『現代短歌 そのこころみ』
AUTHOR: シキ
DATE: 02/09/2008 22:10:01
STATUS: Publish
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BODY:
『現代短歌 そのこころみ』(関川夏央/集英社文庫)

1953年。斎藤茂吉と釈迢空が亡くなった。
短歌の歴史が一つ終わったのだ。

という感じで始まる本。これは、評論集、といったのでいいのかな。えーと。
その二人の死の翌年、中城ふみ子、寺山修司の登場の衝撃を描くところから
始まっている。
私は短歌の歴史、流れについてほとんど無知なので、現代短歌の道筋を
一通り眺められるこの本はとってもためになるな~と思って読みました。
もちろんこれは著者によるある一面からみた流れ、試みである、という
留保はつけて。
とても読みやすいし面白い。
穂村弘と石田比呂志のところとか。素敵だなあ。
『短歌パラダイス』とか、『短歌はプロに訊け!』とかにふれたたりするのも
うんうん、と思ったりしながら。
一首で競う時、短歌にプロもアマチュアも差はなくなるかもしれない。でも
プロ、となるか否か、は、短歌を続けるかどうか、短歌を読み、詠み、知り
続けることができるかどうか、ではないかなあと私は思う。たぶん。

戦争の短歌。というのを私はむしろ意図的に読まないようにしてきた。
読みたくない。
でも、この中で、宮柊ニのことを知った。
凄い。
その死の2年前。72歳のとき、となりますか。1984年の歌。

 中国に兵なりし日の五ケ年をしみじみと思ふ戦争は悪だ

「戦争は悪だ」なんというシンプルな言葉。私はぼろぼろに泣いてしまいました。
これは、実際に戦争で前線で闘い、戦争で生身の敵兵に相対し、自らの手で刺し殺す
ことをやむなくされた兵の歌。この歌のちから。言葉の力。
宮柊ニを知ってよかった。

寺山修司を読もうかなあと思えた。中城ふみ子のは、本一冊買ってるけど置いたまま。
読もうかなあ。
そして、岡井隆、塚本邦雄は、一章ではおさまらないとして、あえて書いてない、
ということでした。ああーそれもまたとっっても素敵。ちらちら垣間見える姿が
またすっごくかっこいいです。岡井隆も塚本邦雄も読まねば。
いろんな短歌を読もう、という気にさせてくれるいい本でした。
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2008年1月

TITLE: 『茂吉秀歌 百首』
AUTHOR: シキ
DATE: 01/31/2008 23:15:07
STATUS: Publish
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BODY:
『茂吉秀歌 『白桃』から『のぼり路』まで百首』(塚本邦雄/講談社学術文庫)

『白桃』『暁紅』『寒雲』『のぼり路』の4つの歌集からの百首選。
茂吉の歌集から百選する、というシリーズのようで、これは第4弾。5まである
みたいです。でも絶版みたいー。これは、とりあえずユーズトで物色して
買ってみました。
ほんとは最初からずっと読みたいところ。。。ま、いずれじわじわと。

戦争初期にかかる歌集から、ということらしく。茂吉のわりと後期のほう、ですか。
そもそも茂吉の歌集をあんまり。。というかほとんど読んでないのに、
いきなりこの解説読み始めてしまっていいのかしら。と思わなくもないですが、
塚本が書いていることをなにか読まねばー。と思ってしばし物色して手に入る
もの少しだけ買ってみたもののひとつ。

塚本を読むのはなんかものすごくすごくすごく怖くて、呪われるーと思って
読まずにきたんだけれども、やっぱ読もうかなあという気にようやくなりました。

で。
うだうだゆってしまいまいしたが。
読んでみると、かなり面白かった。
読みやすくはなくて、この1冊読むのにめちゃめちゃ時間はかかりましたが。
面白い。
茂吉の歌にびしばしダメだししてるしー。そして塚本の好みつーか趣味つーか
主義つーかをがっつり書いているし。素晴らしい。さすが。って私が言うまでも
ないですね、当然。
読む前の怖くて怖くて、というのは少しだけやわらいで、文章には親しみを
覚えました。
んでやっぱり、まったく容赦ないのが素敵すぎてうっとりでした。
そんなに言わなくても。。。茂吉かわいそう。とかいろいろ感情移入しながら
読んでしまった。

字がみっしりだし、旧かなだし漢字たっぷりだし(しかもむずかしー漢字)
素敵です。
改行しろよ!(^^)
吉田健一はひじょうにくねくねしてて凛々しいけれどもやわらかいですが、
塚本のはやわらかさはあまりないですね。塚本はお酒飲まないのかなあ?

今年は少しは塚本邦雄を読んでいくぞ。と決意。本買ったわけだし。読みます。
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TITLE: 『秘密』4
AUTHOR: シキ
DATE: 01/30/2008 23:17:54
STATUS: Publish
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BODY:
『秘密』トップ・シークレット 4(清水玲子/白泉社 ジェッツコミックス)

殺人の犠牲者。
その脳が最期に見た、犯人につながる映像。
遺体から脳をとりだし、特殊な技術でその映像を取り出し解析し犯人逮捕
へ導く。警察組織の中の「第九」

今回は、電車での殺人事件に端を発する連続殺人事件。
犯人は、どうやって被害者を見つけだし、殺し続けるのか。

今回、青木くんのラブかよーっ。と、そこが一番の驚き(^^;すみません。
でもいい感じってのはいいですね。
でもでもでもでも、そうやってなんだか、克洋くんのイメージを重ねられて
いって、青木くんは不幸なんじゃないのか。。。きっかけはそうだったけれど、
ちゃんと青木くんとしてのよさ、を認められてって、はっぴーになっていく、
のかなあ。うーん。
でもでもでもでも、薪さんがっっ。
薪さんが辛いなあ。。。
最期の特別編のなんか。もう。
なにがまるで『外科室』ですね、だよっ。笑顔になるとこじゃないだろっっ。
青木の馬鹿ー。薪さん。薪さんっ。

しかしあの特別編、薪さんにも適当につきあってる相手はいる、ってこと
なのか、行きずりの誰かと適当にやってる、ってことなのか。。。
なんにせよ薪さんに目隠し。。。
どきどきです。。。しかも泣く。
たまりません。

清水さん、御出産のあと最初のマンガなのかな?昔から、命とか大事に描いて
たけど、この最初はいっそう実感こめて描いたんだろうなあと思う。

薪さんが。いつか気持ちよく眠れますように。
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TITLE: 『贋学生』
AUTHOR: シキ
DATE: 01/28/2008 23:59:54
STATUS: Publish
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BODY:
『贋学生』(島尾敏雄/河出文藝選書)

木乃伊之吉とので会い。
私と毛利とは親しくはないが、友人だった。毛利と同じ下宿だという
木乃は、医学部の学生だという。
私は、いやな奴だ。つきあうべきではない、と木乃にあったときから
思っているのに、ずるずるとつきあいを続けてしまう。
それどころか、どんどん深い付き合いになっていく。木乃の言うがまま
に振り回されてしまうことになっていく。
男色の関係を拒み切ることもできない。
妹の縁談を持ち込まれ、家族ぐるみで木乃を待ち続けることになる。
毛利と競合して、会ったこともない木乃の妹、宝塚のスターだという
妹と結婚しようと思ったりする。
しかし、木乃とは何者だったのか。
なんのためにつきあったのか。なにひとつ確かなことはわからないまま
消えてしまった。
騙されていたのだ。
しかし、むしろ奢られつづけ、得をしたのは私達のほうである。
木之の目的がなんだったのか。
それはわからない。

『意味という病』を読みかけなんだけども、そこでこれに触れているところが
あって、ものすごく興味ひかれて読みました。
ええもちろん、男色の関係!?というところに。
でもそのシーンはかなりあっさりでしたが。ヒャダ!そんだけなわけ??と
つっこみつつも、まあ、それはそれでいい。
ほんとうに、不思議というか、不快というか、なんなんだかよくわからなくて
この語り手である私、浜地と同化してしまうというか、釈然としないまま
読み終わりました。
なんだー。
これはなんなんだー。
浜地も毛利もなんかなにやってんだ??という感じだし。。。
木乃が、ほんとなんかヤなんだけども、しゃべり方とか妙に生々しくてリアルに
思う。『意味という病』で書いてあったように、夢の世界のようなリアル。
これはなんなんだ~。

すごく面白かったです。
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TITLE: 『オシリス、石の神』
AUTHOR: シキ
DATE: 01/24/2008 23:42:03
STATUS: Publish
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BODY:
『オシリス、石ノ神』(吉増剛造/思潮社)

詩集。
カタカナ。ひらがな。感じ。記号も全部総動員。レイアウトも自在。
大きな本で。そのおおきな見開きのページに、言葉で絵を描いてるような。
レイアウトでも意味でも。意味、というか。うーんと。

詩的飛躍、というのがよくわからない私にさえも、これが詩なのか。と
思わせる力。

目次は吉増さんの自筆なんでしょう。
紙の質感。活字の具合も。なんか素敵。
中のタイトルの文字なんか、レタリングしてつくった活字なのかも、と
思う。(ちがうかも。勝手な思いです)

詩とはなんですか。

ただただこれを読むしか私にはできないです。感想ですらなにも言えない。
言いたくない。
ただただ読めばいいんじゃないかな。
脳内で、吉増剛増の声と語りで再生するの。
みっしり、たっぷりの言葉の紙面は、きっとあの細かい字で描かれたもの
なんじゃないかな。すてき。

なんなんだろう。この異界に突き落とされるような不思議は。
全然わからない。
凄いねー。
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TITLE: ローラ・パーマー最期の七日間
AUTHOR: シキ
DATE: 01/20/2008 23:37:46
STATUS: Publish
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BODY:
映画「ローラ・パーマー 最期の7日間」

DVDで見ました。
ツイン・ピークス の、前日譚、かな。
テレサ・バンクスの事件から始まる。
その捜査にあたっていた捜査官は消えてしまう。
消えていた捜査官が突然現れ。また消える。
クーパーは、ローラの事件を予感している。

ローラは、薬に溺れている。
ボブの存在に怯え、父との関係もうまくいっていない。
怯えている。
強く拒否しながら、ボブに怯えている。

ムードは満点ですが、意味は全然わからない。さすが。
何故?と思いはじめるとどうしようもないです。さすが~。
これはある意味ポエジーってことなんでしょうか。。。
さすが。

ドナがドラマのときとはちがう人になっててがっかりだよね。
ボウイの出番がほんとに一瞬なのもがっかりだよね。
映画見に行ったときは、ボウイが出る~とわくわく期待していって、
あ、あれで終わりかよっ、と思ったものです。
クーパーの出番もすごく少ないし。ま、ツイン・ピークスの事件の
前、なので、当然ですが。
アニーの幻が一瞬あらわれて、善いクーパーはロッジにいて出られない
ということをいってた。
あー。シリーズの3があればなあ。
でもまあ無理だよねえ。

かなーりセクシー映画でときめく。
んで、普通の高校生してるときのとってももっさり、ダッサイ格好と、
セクシーシーンでの変身っぷりのギャップが凄くてさすが。

テンションがすごく高くて怖い。
もうなんかもうなにもかもがものすごく怖くてヘンで凄い。

リンチの世界の住人になりたい。。。
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TITLE: テレビのこと
AUTHOR: シキ
DATE: 01/17/2008 23:35:08
STATUS: Publish
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BODY:
8時からは、鞍馬天狗!

楽しみにまってましたっ。萬斎さまがたっぷり見られる~~♪
で。
なんか青年!なのがちょっと可愛いと思いました。
かなりみんな、熱演!!!ですねー。かなり笑いですねー。
熱演!!!なのがステキ。娯楽ですね~♪
なので、新撰組、わっるぅ~~~!完全に敵の雑魚キャラですよ。ぎゃ~。
でもまあ、細かいことは気にしない、ですね。
怒りに燃えて助けにかけつけたわりには、衣装変えてるじゃん!っとかは
いいのね。
萬歳さま~(^^)いい声~(^^)

しかし、天気にくわしい桂さんは。。。。あれはヤだったよ。。。もー。
んー。
まいっか。

10時からは、鹿男あをによし
原作が人気なんでしょうか。
私は全然知らないです。本がわからなくなってるなあ。
ともあれ、玉木宏!かっこいい!

でもやっぱり大好きなのは、のだめの千秋さまだなあ。
でもやっぱりかっこいい♪いい声~。好き~。

研究室を追われて女子高の教師に。
って、これは、「高校教師」と同じ始まりだねえ。わけありっぽい
謎の生徒となんだかんだあり、とか。
でも展開はまったくちがっていくのでしょう。
なんかわりと壮大なことになるみたいですね。
楽しみー。

今期はかなりテレビづけかも。
火曜日の あしたの喜多善男 がいっちばん楽しみ!
私にはあれが一番面白い。一番予想以上、はるかに超えて面白い。
早く火曜日になれ~。
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TITLE: 玉三郎!!
AUTHOR: シキ
DATE: 01/16/2008 22:58:31
STATUS: Publish
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BODY:
昨日は あしたの喜多善男 を見ていたので、録画しておいた
プロフェッショナルの、玉三郎のを今日見ました。

すごかった。
玉三郎。

57歳ですか。
きれい。
あの、私服のときに、丸い眼鏡かけてたのが、映画の 帝都物語 んときに
泉鏡花やってたのと同じ~、と思った。
変わらないよねえ。きれい。と思うし、衰えてきているというのを誰よりも
自覚してるんだなあというのもわかる。

ね。
あれだけやっても、やってもやっても、まだなんだね。
「安心して舞台に立つなんて、そんなつまんないことないでしょ」と言ってた。
嗚呼。

向上心のないものは馬鹿だ。
と、漱石先生の『こころ』読んで以来思ってますが、玉さまもやはりそう
言っていて。
それはもうほんとうの本気でほんとうにそうしている人の言葉なので。

泣いたー。

安心なんかいらない。
どこまでももっと。

玉三郎の生身を見られる時代に生きていてよかった。
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TITLE: テレビのこと、 『妖怪変化』
AUTHOR: シキ
DATE: 01/15/2008 23:14:38
STATUS: Publish
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BODY:
ドラマ、あしたの喜多善男 今日も面白かった。
平太さんサイドの思惑が見えてきて。松田龍平かっこいいなあ。感心するー。
お母さん、痴呆?。。。で、あのしんみりのあとに、ガクッとコケさせる。
いいねー。
で、この前のあとにわかりましたが、飯田譲治が脚本ですか。ほほー。
演出の人は知らない名前だった。でも面白い。今後も期待!!!

まだ読書感想メモ日記書いてなかったみたい。↓

『妖怪変化』京極堂トリビュート(講談社)

あさのあつこ 西尾維新 原田眞人 牧野修 柳家喬太郎 フジワラヨウコウ
松苗あけみ 諸星大二郎

豪華??メンバーによる、トリビュート作品集。
おおっぴらな同人誌?ですか?
まあ、正直、読んで面白かったかというと。。。微妙(^^;
やはりどうしても気になったので買いましたが、まあああああ。まあ。かなあ。
諸星大二郎の漫画はさすがー、ですが。
京極堂トリビュートとかいうよりなにより、妖怪ハンターですね。
意外にも、といってはナンですが、西尾維新のが一番面白かったかも。
松苗あけみのマンガは、やはりどうしても。。。。絵が私にとってはダメ。
原田さんってのはモウリョウの映画の監督ですか。こういう感じでホント
に映画化していったのかなあ??これはこれで小説???まあ、どっちにしろ
いまいち。。。

京極堂の話はやっぱり京極夏彦に書いてもらいたい。
というか、やっぱり私は京極夏彦の文章が好きなんだろう。

あー。
やっぱり。
モウリョウのハコの豪華なやつ、買おっかなあ。
はこのなかのむすめ が、読みたい。読みたい。読みたい。
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TITLE: ツイン・ピークス
AUTHOR: シキ
DATE: 01/15/2008 00:01:10
STATUS: Publish
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BODY:
「ツイン・ピークス」のDVDBOX。10枚組。本日やっと見終わりました~。
ちまちま見ていて、年を越してしまった。
昔テレビで見て以来、だと思うんだけど。見直したことあったっけ。
たぶんないと思うんだけど。
しかしいろんなシーン、たくさんちゃんと覚えていて我ながら感心。
いや、見ながら思い出す、というので補強されてった、ってことかな。
ともあれ、ツイン・ピークスに熱中していた!というのを改めて実感。
面白かった。
毎週あれを楽しみに心待ちにしていたなんて狂ってる。最高だ。

振り返って、みたいな、出演者やスタッフのインタビューがあって。
ああみんなが年をとっている~~。と、なかなかショック。
クーパー捜査官も~。カイル・マクラクランはこのごろどうしてるの
でしょうか。。なんか映画とか出てるかなあ。知らないなあ。
ルーシーが二倍くらいのたっぷりさんになっててびっくり(^^;でも
しゃべりかたはやはりああいう感じでキュート。
シェリーはとっても美人なまま。美人~~。
ツイン・ピークスはほんとに美人だらけだったなあ。リンチ最高!

やはりセカンドシーズンの後半のほうはぐだぐだ。みんなのテンションも
下がりまくりだったらしく。なるほど、と思う。
それでもできればサード・シーズンまで、という思いはマーク・フロストには
あったみたいで。今度はクーパーの闇の部分を、とか。それ見たいなあ。
そうだよねえ。あのラスト、まだまだこれから何かある、という含みを
いろいろ残したつくりだったもんね。
ドナんちは、ベンはどーなったんだ。オードリーはどうなったんだとか。
でもやはり、リーランドの死のところで限界だったろう。
うん。

ジョージアのCMが入ってたのもすごく満足した!(^^)
スチール写真ギャラリーみたいのもあって、も~~~すっっっごくかっこよくって
うっとり。カイル最高~(^^)
BOX買ってよかった~~~(^^)
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TITLE: ふつうに雑記
AUTHOR: シキ
DATE: 01/10/2008 23:49:37
STATUS: Publish
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BODY:
いまだにお正月特番モードなのでしょうか。テレビ、見るものがないー。
と。
まあ通常モードでも、そうそう毎日見るものがあるわけではないか。

と、そんなこんなで、今、「ツイン・ピークス」のDVDは8枚目の途中。
ずいぶん長く楽しませてもらっている。
楽しんでいる、と、いっていいのかどうか(^^;
正月そうそうこれ見ていてもう気が狂うかという勢い。
うーん。

今日のとことは、クーパーが、アニーと出会って恋におちて。
ジョークを言って口説いて、というあたり。
くー。
かっこいいい~。
うっとり。

ウィンダム・アールの変装が仮装っぽくて笑ってしまう。。。
クーパーのテープ吹き込みの本を読んだ時には、もっとすばらしく
キレ者のスマートでインテリジェンスあふれるイメージなんだけどなあ。

注文してしまった本。
島田雅彦『佳人の寄寓』出ていたのは知ってたけど、このへんの
書店で見つけられずにいたもの。やっと注文してみた。
でも前の本もまだ未読(^^;読まなくちゃ。

『意味という病』
これもいまさら、って感じですが。たぶんまだ読んだことない、と、
思う。。。たぶん。うーん。読んだっけ。。。ま、思い出せないので
買ってもいいかと。
中身よりも、このタイトル。完璧だ、と思う。このタイトルが
このごろ頭から離れないので注文してみました。
読まなくちゃ。
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TITLE: 『幻想小品集』
AUTHOR: シキ
DATE: 01/09/2008 23:53:25
STATUS: Publish
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BODY:
『幻想小品集』(嶽本野ばら/角川書店)

7つの物語りのおさめられた短編集。
睡眠導入剤によって人工的な眠りに溺れる。とか、
ゴシックを身につけてやっと解放され、愛することができた。とか。
魔女になった悪魔を信仰する女の子。とか。
チョコレートが麻薬。とか。
そういう感じのお話たち。

溺れている感じ。野ばらさまテイストだわ。と思うけれども、もうちょっと
もう少し。何かもうちょっと欲しいのです、と思う。
わがままですね。
野ばらさまならもっと、と期待が。期待しすぎてしまってごめんなさい、と
思う。

目覚めぬ眠りにつきたい、というのはとても魅力的です。
でも薬を使って、というのは私には無理だなあ。
せめて美味しいチョコレートに溺れましょうか、と思う。

ミラーハウスに入りたい。
このお話が一番好きだった。
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TITLE: ドラマのこと 新書二冊
AUTHOR: シキ
DATE: 01/08/2008 23:53:43
STATUS: Publish
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BODY:
ドラマ、見ました。「あしたの喜多善男」
島田雅彦原案。原作??ですよ。信じられない。島田さんがそんなメジャーな
ことになるなんて~~。イヤ~~。と、長年の愛ゆえにひねくれまくって複雑
でしたが。
思ったよりずっとずっとすごく面白かった。これは毎回見よう!と思った。
松田龍平がかっこいー。すごく。こんなにかっこいいと思ったことなかったわ。
男になってるのかなあと。
ファザコンじゃない。 というセリフは笑ったね。
遊びのバランスがいいかもしれない。

で。
先日久しぶりに書店へ行って新書購入。なんかこうざくざくと手っ取り早く
情報入れたい気分で。

『キャラ化するニッポン』(相原博之/講談社現代新書)
キャラなしでは生きていけない。
という帯。
キャラ化、とはいえ、その場その場でキャラを使い分ける、なんて大昔から
誰もがやってることなのでは??と思うんですがー。ネット上だけの問題では
ないのでは?と思う。セカンドライフのこととか、なんかすごいハズしてる感じ。。。
セカンドライフって、流行ってない、よね??私の知らないところで流行ってる??
ちょっと前に読んだ かわいい論的な感じ。本としての面白さはまあまあ、かなあ。

『わたしたち消費』(鈴木謙介 電通消費者センター/幻冬舎新書)
カーニヴァル化する社会の巨大ビジネス
というサブタイトル。
ビジネス書、ですね。ビジネスターゲットとなる消費者はどこにいるのか。
どうやってマーケットを拡大していくのか。
これを上手く使ってマーケット拡大してってください。やはり世の中金。
経済。金が回ることに関わっていけば、オタクは主役になれるか。
というわけでもないみたいなんだけど。
うーんと。島宇宙の断絶が進んだ今、本当に身近に感じるヒット商品ってのは
なかなかない、のかな。
でもそれでいーじゃん。と思うけど。私はメーカーサイドじゃないから。
どんどんうまいことあやつられる消費者だなあと、自分で自分のことを思うねえ。
でも楽しければいいの。どんどん私をあやつって消費させてくれ~(^^)
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TITLE: のだめスペシャル その2
AUTHOR: シキ
DATE: 01/06/2008 00:10:00
STATUS: Publish
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BODY:
のだめのスペシャル。今日はのだめ編、ってことですね。
千秋さまはやっぱりかっこよくってうっとり~♪
あーっっもーーーーっっいいな~~~~~~キスシーン~~~!!!
でも一回だけだったな。
よしよし。(なにが)

のだめが落ち込んでいっぱい泣いてて、あれは思わず感動してしまった。
つらい。
きつい。
なんのために?
どうすればいいの?

でものだめたちは天才だからいーじゃん。
どんなに努力しても勉強してもがんばってもダメだったらダメじゃん。
でも。
それでもそのダメかどうか知るためにも、死ぬ程勉強も努力もがんばることを
しなくてはどうしようもないんだよね。
ぐはー。

そんなこんなで、今日のは昨日ほどではないにせよ、(やはり私が好きなのは
あくまでも玉木千秋さま~♪かっこいい~♪)とっても楽しみました。
いいドラマだ~。

えーと関係ないけど、今日の昼は、美術館へ行きました。
エジプトの。早大の発掘の、青いマスクとか見た。
吉村先生がそんなにほんとにすごいとかピンときてなかったですが(^^;
でもほんとにあーゆーの発掘してしまうって、凄い。
しかしもってきていいのか??と思わなくもない。。。ね。
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TITLE: のだめスペシャル その1
AUTHOR: シキ
DATE: 01/04/2008 23:48:12
STATUS: Publish
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BODY:
ノ・ダメー(^^)!!!
テレビ見ました~♪
面白かったあ~~!!!!!

昨日の再放送後半はけっこう見ていて、気分の盛り上がりは最高~♪
続編があるといいのにねえと思っていたドラマ。
スペシャル~。しかも明日も~。うれし~い♪

今日は、千秋さまの指揮者コンクール。
ヨーロッパ編になるってことは、外国人ばっかり、舞台はヨーロッパ
ばっかり、というわけで、続編希望しつつも、やっぱり難しいのでは、
という感じだったけれども。
ちゃんとほとんどオールヨーロッパ♪ジャンもけっこうハンサム外人くんで
すごくよかったー!
フランツのウエンツも、ターニャのベッキーも、馬鹿馬鹿しくもでもほんと
ナイスキャスティング~~~♪すごく面白かった~。
ドラマアレンジは多々ありましたが(友情がなかなか強調されてましたしー
回想シーンも多いなーとは思ったけども。まあ日本メンバーを出すにはそれ
しかないだろうし)ドラマなんだし楽しめればいっか~という範囲かと。

なにより玉木千秋さまがかっこよかったっっっっ!!!
よかった~。かっこい~。すてき~。うっとり~~~♪

指揮のシーンも、音楽も、ほんっとよかった。楽しませてもらったなあ。
カタヒラの指揮もすごくよかった。よく表現されてたなあ。あれは楽しい。
しかも素敵だ。
音楽は、いいねえ。
と、また心から思いました。
あー。フルオケの生のコンサートに行きたいなあ~。むう~。当分このへん
じゃあオケのコンサートの予定ないよ。むむ~~。

ともあれ。明日もすごく楽しみ♪
すごく楽しみにしていて、ちゃんとその期待を裏切らないでいてくれる
素晴らしいドラマだ!ああー。明日はキスシーンかあ~。わーん。
それはイヤー。(アホ自分)
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TITLE: 新年 映画「魍魎の匣」 他
AUTHOR: シキ
DATE: 01/03/2008 14:09:03
STATUS: Publish
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BODY:
あけましておめでとうございます。

元旦は子規記念博物館の特別展を見てきました。
「子規の俳句を味わう」というもの。短冊がたくさん。書も。
子規が書いて贈ったというものと、同じ句を、碧梧桐が書いたもの、と並べてて
へ~、と思う。「たび人」が漢字になったりしてましたが、そういうもんなん
でしょうか。あんまり気にしないもんなのかなあ。不思議。
南瓜図、というのが、なんかかわいかった。「コレハ壷デス」とか書いてるの。
おかしい。
俳句っていうのは、ひとりでやるものじゃないんだなあという感じがするなー。

二日。映画「魍魎の匣」を見に行く。
原作とは別物。。。
んむ~~~。
んんん~~~~。
でもまあ、面白かったんですけど。
原作のことは忘れて、気にしないようにしてみるものだなあと。
阿部ちゃんのエノキヅさんかっこいいし。
なんか笑わせるシーン多々あり。
京極堂と関口くんとエノキヅさんと、のっそり男達がうだうだしてるのは
かっこよかった(^^)好きだ。
今回のあっちゃんはわりとよかったかなあ。
クドカンの久保はかなりよかった。
まあでもほんとに、原作とは別モノ。いっそ思いきってあんだけ別モノにする
しかないかね。映画1本分にはあの本はできないよなあ。まービジュアルとしても。
いろいろ無理かな。
本は本としてまた読もう。

夜は友達と飲み会。
うちでうにゃうにゃと。飲んだー。楽しかった~。
というわけで、本日はまだちょっと頭イタイ(^^;
のだめをテレビでみまくりました。やっぱ玉木千秋さまかっこいい~♪
音楽素晴らしい~♪
いい新年です。
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2007年12月

TITLE: 100冊
AUTHOR: シキ
DATE: 12/31/2007 22:04:59
STATUS: Publish
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BODY:
2007年も本日終了~。

今年を振り返る、ってことで、今手元で数えられるここの読書日記を
見てみると、今年の読了本、100冊、でした、
読んだけど感想書けてないのとかあるので、もうちょっとだけは多い
かな、というところ。
今年は読めてないなあ。
まあ、数が多ければいいってもんじゃないけれども。少ないわ。
さくっと一日で読み終わるとかいうのが減ったかなあ。

ちょっと読書日記書くのに自分で厭きてる感もあり(^^;でも
自分の記録のために書くべきー。来年はもうちょっと真面目に書こう。

映画もけっこう行ってました。
美術館とかコンサートとかも行ってけっこう満足かも。

夏の大会に燃え尽きた今年前半かなと。
夏、秋は転職で神経がすり減った(^^;

来年はもっともっと勉強せねば。(ってずっと言ってるけど実行できて
ないよね。。。えーとー。ボチボチすすめる、ということでー)
本ももっと読まねばー。
がんばろー。

ちらちらとでもここを見て下さってる方々、ありがとうございます。
何のお役にもたてませんが、来年もたぶんあんまり変わりなく、続けて
いくつもりですので、どうぞよろしくお願いします。
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TITLE: 『ずっとお城で暮らしてる』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/30/2007 20:22:14
STATUS: Publish
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BODY:
今日、テレビで映画の「レインマン」をやってたのを見ました。
久しぶりー。トム・クルーズ、若いわ。すっばらしくハンサム・ボーイだ。
いい映画だ。
レイモンドがレインマン?ってわかったあのシーンで、チャーリーは
自分もほんとはちゃんと愛されて大事にされてた子供だったとわかる。
それはほんとうにぐっとくるー。
感動ものなんだけども、演技はかなり抑え目なんじゃないかな。チャーリー
がキレるとこはキレまくってたけど(^^)
二人で歩いてるシーン、いい絵だと思う。トムー。好きだ~。

で。
『ずっとお城で暮らしてる』(シャーリイ・ジャクソン/創元推理文庫)

あたしはメアリ・キャサリン・ブラックウッド。十八歳。

と始まる物語。
メアリ・キャサリン・ブラックウッド。愛称メリキャット。彼女の一人語り
の物語。ブラックウッド家は大きなお屋敷で立派なお家だった、らしい、
けれども、今では村びとたちから忌み嫌われている。家族は姉のコニーと
ジュリアンおじさんだけになっている。
それは。

信頼してる書評紹介のひとの記事を読んで、読みたくなりました。
なにがどうなのか、メリキャットの一人語りなのでなかなかクリアには
わからなくてもどかしい。どんどんひきこまれてやめられないとまらないです。
ホラー小説???ミステリ??
狂気。悪意。
なにが本当なのかわからない。
たぶんほんの半年くらいの間に起こった出来事たち、だよね。崩壊。

ずっと、お城で暮らさせてあげておけばよかったのに。

こわいよ。
ずっと幸せね。ふたり。ずっと。ずっと。
ずっと、って。いつまで?
こわいよ。

面白かった。
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TITLE: 『かわいい症候群』『萌え萌えジャパン』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/30/2007 00:10:57
STATUS: Publish
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BODY:
昨日、図書館がお休みに入る前に借りに行くことができた。
で、午後から三冊読了。ま、軽い本ばかりなので、だけど、今読むモードに
なってんのか自分。

『かわいい症候群』(増淵宗一/NHK出版)

出たのが1994年。13年前か。ちょっと古いかも。最後のほうに、かわいい文化
からいずれ訣別するのは30代女性だろう、的なことを書いてますが、終わんない
でしょう。働く30代が増えて、ということで予測してらっしゃるようですが、
働く30代でも、「かわいい」をいつまでもどこかに持ち続けるよね。
40代50代、もっと上でも。かわいいものがきらいなひとなんているのかしら。
ということになってると思うー。
この本が出たころには、リラックマとか、癒しブーム的なのはまだだったのかな。

リカちゃん人形にみる、日本は母子関係が強力、ってのは納得。
ざくっとおおざっぱに、って感じでしたが。「かわいい」はあまりにも幅広くて
この軽い本1冊では分析できないでしょう。
なかなか面白かったです。

『萌え萌えジャパン』(堀田純司/講談社)

出たのは2005年。もともとはウェブでの連載だったそうです。
二兆円市場の萌える構造
とミニタイトルがあり。オタク、萌え~!の現場取材というか。インタビューも
多くて面白かったです。
抱き枕、のとことかは。。。オトコはアホなのか。。。という感じがしたけども、
まあ、自分ちで抱き枕を大事にふかふかしてるくらいなら別に誰の迷惑でもないので
いーです。
美少女ゲームが、新しいクリエイトの場だ、とかいうのは。まあ。それはそうかも
しれないけれども、でもそうはいっても、美少女ゲームの大部分はエロでえろえろで
エロでしょ?それは言わなくてもわかってるから触れないお約束なんだろうか。
まあ。まったく触れてないわけではないけども、ちょっときれいごとのほうを
強調してるかんじだなあ。まあいーけど。
なんにせよ、たぶん私もオタク気味なので、ほっとけや、と思うんだろうね(^^;
世の中が、オタクで金もうけできる!と気づいてなんだかんだ騒ぐのはどーなの、と
疑問がある。でもまあ、オタクブーム(?か?)ももう下火という感じ。
世の中の移り変わりは早いですねえ。
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TITLE: 改訂版『わたしは可愛い三月兎』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/25/2007 23:26:49
STATUS: Publish
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BODY:
『わたしは可愛い三月兎』改訂版(仙波龍英/沖積舎)

改訂版、ということで、新かなにしているものと、旧かなのと
まざった歌集。
うーん。
あんまり好きではなかった。

新しい短歌、という感じらしいですけれども、出た当初は新しい
感じだったのかな?
最初の出版が1985年みたいです。この改訂版が1989年。
改訂版の時点で、旧かなが絶滅寸前である、とあとがきに書かれていますね。
今はまたそれから十年以上がたち、揺り戻しつーか、絶滅させちゃいけない
という気分はきてる感じですが。
でも自分は旧かなはまだ使えないしなあ。

で。
歌集ですが。
あんまり好きではなかった、と思った。
うーんと。たぶん自意識の過剰さとかの処理が私の好きな感じでは
ないんだと思う。都会っぽさも泥臭さも、両方バランスが私は好きじゃない
なあと思った。
注、とか、自己突っ込みとかが多いんだけども、それはなあ。あくまで私の
好みですが、それはちょっとあまりにもダメな感じがするんだけどなあ。

注が多いといえば田中康夫で『なんとなく、クリスタル』ですが、それが
1980年あたりの話題作、だったんだよね。そういう影響とか??と思う
けれども。そういうつもりでもないんだろうか。よくわからないけれども。。。
でもうーん。あんまり好きではなかった。

で。
でもやはり中でも好きな歌はあり。

 土饅頭のごとき双肩ゆらめかし牛屠るひと人は屠らず
 地の下に眠るものみな燐光をはなつ夜には吾もかがよはな
 このぼくはあくまで正気だっ! 桜木を蒼ざめし馬とみたて跨ぎて
 三和土にてぼそぼそ呟く存在はやはりそこにはゐない小人が
 <われら>とう薄気味悪き種族から逃れて潜む404に
 降りる駅まえ降りる駅まえおじさんが「小さく前へならえ」している

ルビがあるものもあるのですが、はぶいています。すみません。
こういうのは、好きだなあと思った。
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TITLE: オタク本、二冊。
AUTHOR: シキ
DATE: 12/24/2007 21:41:42
STATUS: Publish
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BODY:
図書館へ本の返却へ行き、また何か借りようかなあと見て回っていたら、
この二冊が並んでました。
お。
というわけで二冊一気読み。
クリスマスイブな連休だというのに。。。私ってもうダメですか(^^;
まーいっか。

『嫌オタク流』(中原昌也・高橋ヨシキ・海猫沢めろん・更科修一郎/太田出版)

出版が2006年2月、ですね。嫌韓流、にのっかった本で、出たときにちらっと
見てみたいかなあと思った覚えが。
しかし実際読んでみて、あまりのペラさにびっくり。イラっとくることすら
馬鹿馬鹿しいでしょうか。。。まあ。どーでもいいや。
これお金出して買った人っているのかなあ。お金分満足したのかなあ。1050円
ですよ定価。ふーん。

『オタク論!』(唐沢俊一×岡田斗司夫/創出版)

これは2007年4月が初版1刷。
創 という雑誌に載ってたものをまとめたものですね。
かなり最近の時事ネタありで、もちろん読んで面白いレベルです。
『テズカ・イズ・デッド』に触れていたり、『電波男』はいい、といってたり、
『嫌オタク流』も出たころに?話題になっていて、あまりにもIQが低い、との
こと。納得。
この二人とも、オタク第一世代とかいうことらしいですが。オタク間格差、
みたいな問題がそんなに大きくなってるのか?と不思議。ほんとうにほんとに、
若い世代の人たちはベタでバカなの??
どのくらいほんとにベタなのか、バカなのか、よくわらかない。
あんまり若い人と接点はないからなあ。
うーん。まあたしかに、ニッポン、急速にバカの天下になってるのでは、
という気はするけど。。。それはマスコミのバカさ、とかいうのでは
ないのか?ん~。そういうマスコミをささえてる大衆、とかいうのが
ほんとに実際のところ。。。いる、のかなあ。オタクもブームとかいってるけど
もう今はそんな感じではないよね。この本の出版から一年たたないうちに、
もう終わった感があるんだけど。萌~とかもう終わったよね。というか、好きな
人層には定着してブームとかいうもんじゃなくなった、のかな?
どーなんでしょうね。

あと岡田斗司夫がまだデブな写真ですねー。やー。ほんとすごい痩せたんだよねえ。
。。。痩せなくちゃなあ。。。
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TITLE: 父と子
AUTHOR: シキ
DATE: 12/23/2007 23:15:43
STATUS: Publish
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BODY:
不覚にも、感動してしまった。

中村屋のテレビを見てましたら。

日本の家族とは、とか、父と子、受け継ぐもの、とか、やたら
家族愛愛いってうるへーとか思ってたんだけども。

やっぱりあれは凄い。
勘三郎さんかっこいい!!!

あのエネルギーというかパワーは。凄い。

ニッポンの家族とか気軽にナレーションしてんじゃねーよ。
(や、別に軽いナレーションではなかったけどね。重々しい
ナレーションだったけどね)

あれは中村屋だからでしょう!

ニッポンのどこの親父があれだけの背中を息子に見せられると?

まーそりゃもちろんいろんなおとーさんがいると思うんで。
いっぱいいるのかもしれませんが。

歌舞伎ステキだなあ。
かっこいいなあ。

愛だ愛だと安易にあおってるよーな番組つくりはヤだったけど
いいもの見た。
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TITLE: 『赤き死の訪れ』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/23/2007 13:30:21
STATUS: Publish
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BODY:
図書館で借りていて。今日もう返しにいかなきゃ。というか延滞
してるくらいかも(^^;すみません。読み終わってたのに。
今日返却にいくからー。

『赤き死の訪れ』(ポール・ドハティー/創元推理文庫)

中世謎解きシリーズ、っていうんですか?(裏表紙みたところ)
『毒杯の囀り』に続く第2弾。
舞台は14世紀後半のイングランド。今回、ロンドン塔です。

検死官のジョン・クラストン卿。書記をつとめる托鉢修道士、アセルスタン。

ロンドン塔で、ラルフ・ホイットン卿が殺された。
なにかに怯えていた彼の過去。意味ありげな客たち。
連続殺人事件となったその過去の秘密とは。

とはいえ、なんかスリルとサスペンス!という感じではなくて(そういう
感じの道具立てであるんだけども)徒歩とか馬を歩かせるペース。
クラストンは奥さんの様子がおかしい、ってことに悩んでるし、アセルスタン
も、好きな星ばかりみてるわけにはいかない。墓泥棒の騒ぎに怒ってるし。
事件の捜査は?としばしば思う。
でも、検死官って、警官つーか、刑事と同じようなもんなの?この当時警察って
なかったの??
と、なんかそういう背景そのものがよくわからないですが。
それでもけっこう面白く読めました。

クリスマス前あたりの季節。とても寒そうです。冬に読むのがベストって
感じで、今読めてよかった、と思いました。

飲みたくなるよねー。
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TITLE: 『ゲッチョセンセのおもしろ博物学』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/20/2007 17:42:53
STATUS: Publish
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BODY:
『ゲッチョセンセのおもしろ博物学』(盛口満/ボーダーインク)

虫と骨編。

虫はキライー!大嫌い~。
だけど、たまについこういう本を読んでしまう。
見開きで、虫の丁寧な絵と、説明というか、エピソードというか
書いてあって。
面白かったけれども、やはり、心の中で、わ~ヤダ~ぐわ~
と思いながら読みました。

骨編のほうは、もうちょっと静かな気持ちで読める。

虫が好きな気持ちって、どうなんだ?
いろんな虫のいろんな形とか色とか生態とか面白い。ってこと
なのだろうか。。。と思うけれども。
モビルスーツっていうか、まあ、車とかメカっぽいのが好き、
という感じに通じていくものがあったりして、それでどっちかと
いうと男の子的趣味みたいな感じだけども。
でもどうして男の子的としては、そういうのが好きなんだろー。

虫の形とか色とか生態とか、すごく私にとってはイヤーっ、な
もので、怖いし無理だ。。。。
ほんとにメカなら平気、というか、むしろ興味はあるけど、
虫は生き物じゃん。。。こわい。

なので骨はわりと平気だなあ。
まー標本とかだって(絵だって)生きてはいないけれども、
生き物っぽさが強すぎる。
こわい。

文章がていねいで読みやすいし。スギモト君が、なんだかやっぱり
ステキなんだけど。
あなたたちは沖縄で一体なにをしてるのだ??

面白いです。
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TITLE: 『百器徒然袋-風』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/16/2007 23:58:43
STATUS: Publish
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BODY:
テレビドラマで、「信長の柩」(だっけ)を見ました。
完結編。って、前のほうはいつやったんだ?(^^;
信長さまを玉木宏がやっていてー!きゃー!かっこい~!きれいな顔~!
かっっっっこいい声~~~!きゃ~!
と、ヨロコんで見たっ。信長さまファッションも素敵でした。マント姿
もかっこいいし~。レースの襟でキラキラの着物もかっこいいし~。
お話は。ま。すべての黒幕は家康だった、ってことかな。ま、わりと。。。
そんなのどーでもいい。。。やっぱり光秀め!と怒りが(^^;今さら
怒ってもあまりにもしょーがないんだけど。
信長さまが上司だったら最悪だね。。。でも神だ!と遠くで崇めるには
最高の人物!日本史に信長さまがいてよかった。

で。
神だ!というわけで、これも随分前に買って読んでたぶん。
『百器徒然袋-風』(京極夏彦/講談社文庫)

五徳猫事件
雲外鏡事件
面霊気事件

の三つ。最後に本島くんがついに探偵に本名をゆってもらえる本ですね。
大磯の事件のあとかと思うと、切ない。
でもやっぱりエノキヅさんは探偵で神です!かっこいー(^^)
にゃんこだ!化け化けにゃんこ!

はじけてて好き~。
ちょっとほろっと感動しちゃったりして、それも程よくて好き~。

京極堂トリビュート、なんて本が出てるようで。
。。。なんなんだ。と思うけど買うつもりです。
でも京極堂のほんとの新刊が、早く読みたいです。
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TITLE: 『シェイクスピア シャイクスピア詩集』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/14/2007 23:00:29
STATUS: Publish
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BODY:
『シェイクスピア シェイクスピア詩集』(吉田健一/平凡社ライブラリー)

シェイクスピアの作品について吉田健一が書いたもの。
シェイクスピアの十四行詩を吉田健一が訳したもの。 です。

シェイクスピアはあまりにも有名で、いくつかは、テレビで舞台見たことも
あるけれども(日本人がやってるやつですが)戯曲をまともに読んだことは
ないです。ハズカシながら。。。
十四行詩、って、そういうのも読んだことがなかった、です。ハズカシながら。
うう。
でもなんだか読みにくいのではないか、とか敬遠しちゃってた。
で、この本も、こんな本が出たのか、と買ってみたものの、気軽に読める
わけもなく。
でもすごく面白かった!
俄然シェイクスピアが素敵に思えてきました。すごい。
ああー。自分が英語がわかる人でありたかった。と、こんなにも切実に
思ったことはないです。英語わかる人になりたかったなあ。。。今から
英語にまで手を出して勉強する気力も才覚もありません。。。うう。

 君を夏の一日に喩へようか

という、十八番のうつくしさを讃える文章のなんとまたうつくしいことか。
うっとり~。
素敵~。
で、何よりも、私は知りませんでした。シェイクスピアがこんなにも
うつくしい詩の数々を愛する青年に捧げてたことを。
そうだったのかあ。ああうっとり。
吉田健一が、この恋愛を、熱烈な友情としてしか認めないシェイクピア
研究者(?)たちを揶揄しているみたいに書いているのに、解説でまた
「熱い友情が」って書いてるのに笑った。認めない人は認めないのね。
いーけどべつに。いろんな説があっていいわけですから。

詩を英語のままで、原文のままで、うつくしいと味わえる人でありたかった
なあ。。。訳文ももちろんそれは素敵なのですが。

で、この十八番の詩、ツイン・ピークスで、ホーンがキャサリンに
言ってたよーな気がする。有名なのね。で、詩のひとつも暗唱して使いこなせる
ことが、必要なのね。
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TITLE: 『回転ドアは、順番に』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/11/2007 00:08:20
STATUS: Publish
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BODY:
『回転ドアは、順番に』(穂村弘×東直子/ちくま文庫)

短歌の交換で綴る愛の物語り。

文庫化されたのかあ。すぐ買って読みましたが、感想まだこっちに書いて
なかった。
単行本の時は、文字の色がちがっていたりして、凝った本だなと思いました。
すごくドキドキしていたのが、その時の読書日記に込められていて自分で今
読み返して照れますな。

文庫化されてみればそれはまたうすくちいさく表紙も可愛く、ああ、
いいサイズだなあとやっぱり大事な本になる感じ。
しかも自作解説がついてる!

それはでも、どうなのかなあと思うなー。どうなんだろう。
どう?
短歌と、詩と(詩、でいいのかなあ)で構成されてて。
なのにさらに自作解説つき。
その解説はいらないよう。と、ちょっと思う。
でも自作解説はやはり興味はあるけどね。でもなあ。解説しないで。とも
思うなあ。うーん。
短歌と詩なんだから、もう十分説明はされているんじゃないかなあ。
まあでも。。。文庫化のために何か特典を、ってことなんでしょうが。
微妙な心境です。

ともあれ、再読してもやっぱりすてきでうっとりでときめいて
せつなくて哀しい、短歌すごいなと、好きになれる本でした。
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TITLE: ツイン・ピークス の、文庫二冊分。
AUTHOR: シキ
DATE: 12/07/2007 23:54:54
STATUS: Publish
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BODY:
DVDBOXのツイン・ピークス、まだファーストシーズン(?)しか
見終わってませんが。ちょっとストップ中。なにかと慌ただしくて。
そーはいいながら、ちょっと気になった本、読みました。図書館で
借りた。一気読みに二冊~。まーそんな本読めるんならDVD見れば?
と自分でも思うけど、ま、本を読むのは気軽だからね。

『ツイン・ピークス ローラの日記』(ジェニファー・リンチ/扶桑社ミステリー文庫)

親愛なる日記さん。
12歳の誕生日に、日記帳をプレゼントされたローラ。
ローラの本当の声が、綴られていく。
親愛なる日記さん。って。これはアンネの日記もたしかこんなじゃなかったっけ。
でもローラのイメージは「悪い子」。小悪魔。悪を怖れ、怯え、しかし受け入れ
てゆく少女。受け入れたくなんかない、と、引き裂かれ苦しみ嘆いているのに。
麻薬とセックスに溺れる。
ローラ。
世界一うつくしい死体になった少女。

『ツインピークス クーパーは語る』(スコット・フロスト/扶桑社ミステリー文庫)

デイルが最初のテープレコーダーを手に入れたのは、13歳のクリスマス。
生真面目なデイル・クーパー少年。
彼にもまた、悪の影が頻繁に訪れてきていた。

どっちも、テレビシリーズが始まるより前の、二人の物語。
どちらも一人語りなので、なんだかはっきりよくわからなくてもどかしい。
ま、そもそもテレビ作品が。たぶん、いきあたりばったり??
どのくらいまで計算なんだか。。。それでもいい!んですが。
DVDじっくり見られるのはもうそろそろかなあ。ここしばらく出かけることばかり
で。楽しいことなんだけれども。そろそろこもらないとダメかも。
眠い。
ねー。
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TITLE: コミックふたつ
AUTHOR: シキ
DATE: 12/06/2007 23:53:30
STATUS: Publish
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BODY:
コミック。買ってすぐ読んでるけどなかなか感想メモできず。。。

『のだめカンタービレ』19(二ノ宮知子/KC Kiss 講談社)

久々に清良とか峰くんとか登場~。にぎやか。
千秋さまとのだめがとってもラブラブなのに妬ける。(自分アホや)

コンクールに必死になるターニャとかユンロンとかステキだったー。
ターニャの心の叫びが突き刺さってきて泣いちゃう~。
「わたしもこの人たちと同じ世界にいたいって」
うう。
その世界に私も行きたい。
そっちの世界に!!!

燃え尽きちゃったユンロンの道もまたよし。かなあ。うう。RSオケも
大変そうだったり。
楽しいことばかり続くわけはない。
でもできること精一杯やるしかないね。
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『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』16(安彦良和/角川コミックス)

オデッサ編・後

マ・クベですよー。白磁の名品~。
ギャンってこんなだっけ。。。ま。モビルスーツのことはやはり
わかんねえ。
オデッサのあたりって、こんなだっけ。。かなり忘れてる。それとも
かなりオリジナルになってるのかな。
ホワイトベースも一軍の駒のひとつとして、戦争やってる感じが強い。

いつか、死ぬんだなあ。

次からまた、宇宙だ。
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TITLE: 『婦系図』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/04/2007 22:32:50
STATUS: Publish
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BODY:
『婦系図』(泉鏡花/慎重文庫)

お蔦は酸漿を鳴らす。
クウクウ。と、コロコロ、と、連弾をするものがある。
クウクウ、コロコロ。カタカタカタ!
「蛙だね」莞爾とした。

という感じの、この始まりのところを、吉増剛造がにっこり、
やってくれたので、まいってしまいました。
あとはたいしたことない話だ、ってことでしたが(^^;
読みましたー。

早瀬主税はドイツ語の翻訳家。師と仰いでいるのが酒井先生。
お蔦は芸者上がりで日陰の身。酒井先生のお嬢さんお妙。
早瀬の学問友達(?)河野が、お妙さんを嫁に、ということを
言い出したが、そのお嬢さんを調べる遣り口が気に入らない早瀬は、
河野の家をやがて破滅させるに至る。

と、うーんと、なんかまあそんな感じ。
ストーリーが追いにくい。。。私の読解力の問題でしょうか。すみません。
描写のディティールは細かくてうっとりものです。が。
話の展開はぽんぽん飛ぶので。えっ、いつのまにあんた病気に!?とか
びっくりさ。
面白かった。

別れろ切れろは、芸者の時に言う言葉。今のあたしには、いっそ死ねと
おっしゃってくださいっ。
てなセリフだけ、何故か知ってますねー。この話しなんだ。
でもほんと、解説読むまでわからなかった。作中には出てきませんよ。
劇化されるときにできたシーンらしい。
へー。
早瀬が一体どうしたいのか、最後のシーンまで、よくわからなかった。
そんな秘密があったのかー。
でも、あんまり納得はいかない(^^;時代の違いか??
ま。スト-リーよりはたぶん。文章、ことばのひとつひとつ、小さなシーン
のひとつひとつを味わって堪能、で満足でした。
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TITLE: 『対局する言葉』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/04/2007 00:00:51
STATUS: Publish
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BODY:
『対局する言葉』(羽生善治・柳瀬尚紀/河出文庫)

吉増さんと羽生さんの対談を読んだあと、やはり読みたくて。
わりと薄めの文庫ですが、やっぱりとっっっっても面白かった。凄い。
柳瀬さんは『フィネガンズ・ウェイク』を訳したすぐあとくらいなんで
しょうか。単行本化は1995年5月ですね。この文庫の初版が1996年11月
ですね。早い文庫化だなあ。
対談の時はまだ七冠王になってないときで、本が出る時にはなってた、と
いうタイミングみたい。
くー。
かっこいい!!!!!!!

私は将棋はまったくわからないんだけれども、やはりとてもミーハーに
羽生ファンで。昔からこうも大の男たちが羽生善治にメロメロにやられて
るのはやっぱりそんだけ凄いんだろうなあと思って。わくわくします。
いやもうほんと、言われるまでもなく。羽生の頭脳にこの性格のよさ
(って、会ったことあるわけでもないけど。でも対談とかしゃべるのを
読んでると感動的に丁寧で天才で凄いと思うので)この表現者としての
姿、言葉。羽生さんと同時代に生きてる人でよかった、と思いますよねー。
吉増さんも詩をささげてましたが。柳瀬さんはいろは歌をささげてる。
いいなあ。
言葉の天才たちに詩歌を捧げさせる男羽生善治。素敵~~~(^^)

最後とかの将棋、棋符の話しとかになってくると、さっぱりわからない
のですが。
言葉のこと、凄いレベルまでいくのはまだ躊躇してるとか、こころが能力に
ついていかないんじゃないかとか、そういうところはとてもうっとりで読み
ました。
とてつもなく本物だ。
ほんとの天才なんだと感じる。
凄い。
ああもう~。かっこいいなあああああ。
凄く素敵な本です。読めてよかった。本になっててよかった。ありがとうです。
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TITLE: 『文芸漫談』
AUTHOR: シキ
DATE: 12/03/2007 17:39:55
STATUS: Publish
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BODY:
『文芸漫談』(いとうせいこう×奥泉光+渡部直己 /集英社)

いとうせいこうと、奥泉光との対談。+渡部直己の脚注。
すごく面白かったー。いい本だなあ。

笑うブンガク入門 というサブタイトル。
笑えます。面白い。でも深い。というか、入門とかいうけど
なんかすごくいきなりハイレベルな話をしているように思う。
それともこのくらい入門レベルですか?
私がバカなだけか(^^;?

職業作家である以上、こういうものも書けなくてはいけないのでは、
と思って書いてみたり。
大事なのは二行目でしょう。とか、二作目でしょう。だったり。
泣かせるのなんか簡単だもん。そんなのはダメだ、だったり。
(世界の中心で が流行ってたころみたい。発行2005年ですね。
でもライブは2003年くらいから、みたい)
小説はノイズだ。
イロニーとユーモアとか。
文化のコードの違い、とか。言語のコードも、かな。
物語ではなく小説を。とか。
物語は癒しでいい、のね?小説はちがう。らしい。
外部が大事、というか、他者とか。そういう力っているんだな、とか。
なるべく笑おうとか。

書くことですでにずれていくのか。

なんか、すごくいい本だなあ。
たぶん私は理解できてないけれども、読んですごくよかった。

いとうせいこうが書けなくなってるみたい。でも書こうよ、って
奥泉光が言うの。凄いな。
奥泉光の本はなんだか難しそうで、ひるんでたけれども。やはり
がんばって読んでみるべきか。こんな面白い感じなのかな小説。うーん。
たぶん違うんだろうなあ。

楽しみ。
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2007年11月

TITLE: 映画 パンズ・ラビリンス
AUTHOR: シキ
DATE: 11/29/2007 00:44:17
STATUS: Publish
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BODY:
映画「パンズ・ラビリンス」

スペインの映画。
スペインの映画ってあんまり(というより全然かな?)見たことがない
気がします。
スペインという国についても、あまりよく知らないです。
スペイン。暗黒時代があったのですか。軍隊とレジスタンスの闘いが?

身重の母とともに、山間部の基地(?)にやってきた少女オフィリア。
母の再婚相手はこの地の独裁者となっている大尉。大尉が大事にするのは
母のお腹の中にいる息子のことばかり。
高圧的で残虐な彼を父親と呼べるわけもない。オフィリアは夜、やってきた
昆虫、妖精に導かれるまま、古い迷宮へ向かう。

ファンタジー。
なんっておもうともうそれはそうじゃなくて。。。ダークファンタジー?
というのともまたちょっと違うと思う。悪夢。
悪夢だと思う。
幻想的でグロテスクなおそろしさが美しさだけれども。
これはオフィリアの物語。
寂しくて不安で怖くてどこにも居場所がなくて不安で不安で不安で不安で。
痛くて血塗れで死と恐怖に満ちた世界の物語。

凄いです。

物凄い完成度だと思う。完璧だ。
あの第2の試練の時の怪物、(怪物だよね?)あの造形美は凄い。あんな
おそろしいもの、よくつくったなあ。こわい。
パンも、なんかこわいです。妖精もきれいとか可愛いとかじゃないし。
昆虫の音で私はずっと怖かったし、気持ち悪かった。。。

凄い。
凄い映画です。
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TITLE: 講座終了
AUTHOR: シキ
DATE: 11/24/2007 14:20:14
STATUS: Publish
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BODY:
昨日で最終日。
抽象美術についての講座、月に一回で、全5回。セキ美術館へ行ってました。

初回が一番わくわくものでしたー。こういうのに行くのが初めてで。
お話も面白くて知らないことばかりで。
二回目のあと転職をして(^^;開始時間に間に合わなくて30分遅れに
なってしまい、ご迷惑おかけしてしまいました。
昨日は祭日だったのでちゃんと行けた。よかった。

抽象美術の歴史的流れ、などあれこれお話、と、そのあと作品を
スライドでどんどん見せてくれる。
正直、眠気との戦いに陥ることもありましたが(夜の講座で、
仕事のあといそいでいって聞くのでした)
行ってよかったなーと思います。

抽象美術がわかるようになったのかというと、それはわからないままなんだけどね。。。
恐れなくてよくなった、というか。
もちろん写真では作品にふれたことになりません。できるだけ本物を
見てくださいね、とのことですが、いろんなのを見て少ーしだけは見慣れた。
そんで、わかんないものはもうしょうがない、と開き直れる。
よいとされるものをわかろうとすることは大事だけれども、やはり
相性とか感性とかで、かならずしも先生だって全部わかっているとは
言い切れない、ってことらしい。
別に評論家になりたいわけじゃないので、見て好きだーと思えるものに
であったらそれでいいんだねえと思う。
いろんな美術館とか行きたいなあ。
勉強はつまり、たくさんたくさんたくさんたくさん、いいものを見る
ということなのね。

なにごとも同じかなあ。
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TITLE: 愛媛ゆかり 日本デザインの先駆者たち
AUTHOR: シキ
DATE: 11/19/2007 23:30:19
STATUS: Publish
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一応お知らせ。
HPのトップでリンクしている私のメールアドレスですが、11/30で
無効になります。
携帯とかニフティのとか、ミクシィとかは変わりありません。
このさるさる日記の登録メールアドレスは変更済なので、もしもなにか
メッセージある時には問題ないかと思います。

さて日曜日には、セキ美術館へ行ってきました♪
「愛媛ゆかり 日本デザインの先駆者たち」
杉浦非水、高畠華宵、柳瀬正夢、真鍋博 などなど。
こないだ県立でも柳瀬正夢やってたなあ。華宵はたいてい見たことあるもの
ですが。でも何度見てもいいので堪能。
バスクリンの広告(?)色っぽすぎませんか。いーですねー。
華宵便箋、ってキャラクターグッズですか?ちょっと違う気がします。
言葉の使い方がそれでいいのか?とちょっと思ったけど。まいっか。
便箋私もほしーです。嗚呼。でも素敵なお手紙を書かねばならない感じがして
もったいなくて使えませんよねえ。まあ、集めて眺めて楽しむわ、と思うもの
でしょうか。いいね~。

真鍋博とか?
本の装丁なんかの、見ていて楽しかった。
セキ美術館は小さくて階段だらけの建物だけどなかなか好きです。
今回はオルゴール鳴らしてるの二回も聞いちゃった。アンティーク(?)の
でっかいオルゴールがあるんだよね。
いい遊びができたお休みでした。
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TITLE: 劇団四季 「エビータ」
AUTHOR: シキ
DATE: 11/18/2007 00:56:07
STATUS: Publish
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BODY:
劇団四季の「エビータ」 見てきました!
地方公演だからでしょうか、それとももともとでしょうか。シンプルな
舞台装置で、でも効果的に使われててさすがー。
アンドリュー・ロイド=ウェーバーの作曲なんだ~と思ってわくわくで
見に行きました。
んー。
アルゼンチンのファーストレディーだったエバ・ペロン。
ミュージカルさ最初、だったのかな。マドンナが主演した映画を見たことが
あり、それはかなり面白かった覚えがあり。
舞台ももちろん面白かったです。
でも、地味。。。(^^;
ミュージカルといえばタカラヅカ!ベルばらを愛する私なので~。
アルゼンチンの貧しい民衆たちの群舞とか。。。それはもちろんそれなりに
いいシーンですが。衣装とかつまり民衆なわけで。
やーん。貴族さまの仮面舞踏会とかが好きなんだよ私。という偏った趣味
なので、地味だなあと思ってしまいました。
音楽も。やはり「オペラ座の怪人」は死ぬほど傑作の名曲ばっかり!だった
んだなあと思ったなあ。「エビータ」でも十分楽しませて聞かせてもらった
んですけれども。
大満足!とまではいかなかったかなあ。でも満足~ではあります♪

んで、帰宅後はサッカーの応援。
ベトナム相手。勝った!よかった!けども、まったく全然安心じゃないので
しばらくハラハラですね。もー。

で。
ふとBSの番組欄みたら、D・ボウイのライブをやってるじゃないか!!!
わわわわ~~~~!知らなかった!!!!慌てて途中からだけども録画。
はー。かっっっっっっっっっっっっっっっこいいいい~~~~。
80年代ですね、スーツとかで、グラム・ロックばりばりのころよりは
身綺麗な、だいぶ人間ぽいスタイル。そして素晴らしくハンサム♪かっこいー!
髑髏もって歌う演じるシーンとかあり。おお信長さま!と思う。
ボウイはもちろん見た目も最高ですが、改めて、声も音楽も最高!!!!!と
実感。天才だなあ。凄いなあ。
案内人とかって、番組の最後に、サエキけんぞうさんがしゃべってた。
ボウイは京都に家があったころがあって。とか。ああああ。京都であって
みたかったよ。。。はあ。
思いがけずボウイを堪能して。素晴らしい土曜日でした。
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TITLE: 『「雪の島」あるいは「エミリーの幽霊」』
AUTHOR: シキ
DATE: 11/15/2007 23:47:11
STATUS: Publish
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今日はいい口実とばかりに、ぼじょれーぬーぼーを飲みました。
つい、買ってしまった「ツイン・ピークス ゴールデン・ボックス」とかいう
10枚組のDVDもちょうど届きましたし~。ああ~。もー。たまんないっすね。

とはいえ。一応読書日記なので。

『「雪の島」あるいは「エミリーの幽霊」』(吉増剛造/集英社)

詩集。
大きな本です。1998年に出た詩集ですね。
羽生さんの対戦に触れた詩句があったな。素敵。

…… がたくさん使ってある。
レイアウトに凝っている。****で、注釈がたくさんある。
それすらも計算された飾りかなというところでしょうか。
日本語だけじゃないし。(読めません)
マジックメモでもらったものがもっと整理され作品としてプリントアウト
されたもの、という感じかなあと思った。
9年前に出た本、か。初出はもっと前(1995年とか)だったりするから、
そのころにはこういうスタイルになってました、ということかなあ。
でも他の詩集読んでないからなー。読もうかなー。

たいへんやさしく丁寧な声が聞こえて来るような。詩人の思考をなぞって
いけるかのような気がする。
でも、あのねえ。詩についてはわかりません。
ただ読むだけ。素敵。かっこいい。きれい。だだ読むだけです。
手紙、だったりするんですね。
言葉を、声を、届けようとしている作品だろうか。
私はそれを読むだけです。
すごく素敵。読んでうれしいです。
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TITLE: 『草迷宮』
AUTHOR: シキ
DATE: 11/13/2007 23:38:26
STATUS: Publish
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『草迷宮』(泉鏡花/岩波文庫)

吉増剛造さんが、鏡