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未来10月号より

                         千坂麻緒

 じわじわと人気深海生物の写真集には目のない魚

 海月には海と自分の境目がわかってないと思うんだけど

 静かに静かに海をきく時は目を閉じたままひとりで歩け

 青空が消えて十年たちました雨後雨の緑の街に

 悪夢から目覚める時に逃げてゆく魚の鱗が右手に残る

 歩くのか泳いでるのかぐちゃぐちゃと音をたててる青いスニーカー

 七夕は旧暦でやるきらきらと星を切り出しちりばめている

 コンビニの灯りの前で降りるのはひとりの部屋に帰る儀式だ
 
 また一人辞めてゆくひとパソコンのモニタに残る退職届

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七月に提出分。連作がつくれなくて、というか、歌が全然できないと
思ってたころ、だと思う。(まあでもわりといつも毎回歌ができないっ、
と思っている)
大会直前くらいに出した。締めきり日は大会の日とかだったし。
で、気持ちは大会どーなるのどーなるの、と、まったく落ち着かなかったなあ。

んで。
選歌欄後ろの岡井先生の感想のところで、何人かの方といっしょに、
とりあげられて、ちょこっっっっと誉められていた。わわ〜い(^^)

 七夕は旧暦でやるきらきらと星を切り出しちりばめている

の歌です。とてもとてもうれしい。うれしーい。がんばります。

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