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短歌研究11月号より


   うそつきアリス

                     千坂麻緒


 銀いろの球体の中鏡鏡ゆっくり狂ってゆく赤蜻蛉

 夕焼けは世界を燃やす黒々と影を伸ばして子捕りが歩く

 くるくると回り続ける犬がいて月夜の影はさやかに映える

 時を巻く竜頭が壊れはしたなくねむりつづけるちいさなアリス

 きらいきらいきんの目をした猫じゃなきゃ月のひかりのうそがつけない

 捨てられた猫よりさむい目をしてる君にさわれぬ指さきふたつ

 いちめんにきんもくせいがふりつもるあしたのあさへいっしょにゆこう


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最近衝撃を感じた現代短歌 という題で書いてねのエッセイは、平井弘の
歌をあげさせてもらいました。

 男の子なるやさしさは紛れなくかしてごらんぼくが殺してあげる

めろめろくらくら。何度見返しても凄い歌でうっとりです。

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