« ゆにふぉーむこれくしょん♪ | Main | ねんね »

題詠マラソン2005

001:声 きのうから届かぬ声をまっている許せないのは雨と同じ      
002:色 この色は何色?あおいこいびとは笑う 濡れてる これは何色?  
003:つぼみ 薔薇の木のつぼみを守る透明な小さな星のガラスのケース   
004:淡 淡水を選んで棲んだ魚には誰にも言えぬ秘密があった       
005:サラダ 粉チーズたっぷりかけてひんやりのみどりを我にシーザーサラダ
006:時 カシオペア、時間泥棒世界から奪われるのに気がつかないの?   
007:発見 小さくて白くて固い猫の歯が床に落ちているのを発見!     
008:鞄 軽々と逃げ出したくて小さめの鞄は白にみどりのステッチ     
009:眠 眠り姫 百年たてばあの人はもういない世になるから はやく   
010:線路 線路だけ残っています今はもうないことばかり語ってしまう   

011:都 なれるなら、何になりたい?都知事とか、猫とかきみの筆箱だとか 
012:メガホン スタンドに残されてゆくメガホンはかなわなかった勝利の残滓
013:焦 焦りとは無縁に見える猫ですがなかったフリが上手なだけ、よ   
014:主義 「サヨク」ってかろやかに書くカタカナは主義というより恋がすべてだ
015:友 友だちと、言うしかないの 特別な 関係なんかなんにもないの  
016:たそがれ たそがれの猫の背中を見つめたらやさしい孤独 うん、大丈夫
017:陸 やわらかい草を選んで食べている陸ガメの背に夕日が落ちる    
018:教室 真夜中も教室はある真夜中もそこにあなたは立ち続けてる    
019:アラビア アラビアはどこなのですか?私からどれだけ遠く離れていくの?
020:楽 くいくいと白楽天を友としてすすむ酔いから歌がこぼれる     

021:うたた寝 うたた寝のフレーミーまた落っこちる胡蝶の夢はテレビの中に
022:弓 弓なりの背にそえた手にしっとりとあなたの汗が熱い 熱くて   
023:うさぎ うそつきのうさぎがはねてまたあしたまたあしたってうそつきうさぎ
024:チョコレート チョコレート工場からの招待を拒めるきみはさみしい大人
025:泳 エーテルの乳の川なら泳げます 地球の海ではうまくできない   
026:蜘蛛 悩ましい思いは告げずゆっくりと糸をつむいでゆく蜘蛛になる  
027:液体 全身の液体すべて汗になるピーター・バッグを誰が許せる?   
028:母 なにもかも昔のままにしておいて母の見ている夢を守って     
029:ならずもの 迫力のBGMをしょってくるならずものなら気障にキメなよ 
030:橋 渡ってはいけない 橋の向こうにきみの知らないパパの家がある  

031:盗 こころなら盗まれたまま クラリスの可憐な青い瞳の湖      
032:乾電池 背中から単三乾電池を入れてプリプリドールがしゃべる ねえママ? 
033:魚 あの人が私を責める わたくしの暗い淵ではぞろり、魚が     
034:背中 背中から羽根をなくした男にはやさしい酒が必要だった     
035:禁 禁色は、ジジイのエロス さらさらと絹の重さを肌に味わう    
036:探偵 恋をした探偵はもう許してる深いつめたい悪にさわって     
037:汗 肉球がぺたぺた汗をかいているペロペロざらり舐めておめかし   
038:横浜 横浜の天気予報が気になって雲の動きの画面をたどる      
039:紫 4番は紫ですねゆっくりとキューをかまえた視線の先は      
040:おとうと おとうとはわたしをおいて消えました。つめたいあさに。ふるえるあさに。

041:迷 書き上げぬままのミステリわたくしの起こした事件は迷宮入りに   
042:官僚 決めつけていいんだだって官僚がズルイ正しいきっと絶対    
043:馬 さっそうと白馬に乗った天皇の写真をながむ ニッポニアニッポン 
044:香 みっしりと薔薇の香のたちこめる古い館にゆく約束を       
045:パズル きらきらのだんぺんさいごのひとつだけなくしてしまったわたしのパズル 
046:泥 凛と立つましろな鷺の細い足泥にまみれてこわくはないか     
047:大和 カンタンに大和魂口にするアナウンサーが跋扈する夜      
048:袖 あと右の袖だけ編めばできあがるセーターがもう三年ねむる    
049:ワイン ヌーボーの予約はちゃんと入れました ワインの味なんかわからない 
050:変 変人と噂のまとの日野さんの愛犬ポッッツはぐるぐる回る     

051:泣きぼくろ ペンシルで泣きぼくろを描く泣き虫のなみだをとめるおまじない きゅ 
052:螺旋 月のない夜の海辺で目を閉じるからだのなかの螺旋が哭いた   
053:髪 さらさりと切り落とす髪の重さは言い訳の重さと同じです     
054:靴下 コンビニで靴下をかう 沈丁花破ったことは許してあげる    
055:ラーメン みじめではない深夜にひとりきりで味噌ラーメンを食べる決意は 
056:松 松の木の下で昼寝をする犬の大きなあくびは笑顔に似てる     
057:制服 制服の折り目をきれいにつけること しるしは襟に隠れる場所に 
058:剣 刀剣の本をさがしにくる人は自信満々語りたがりや        
059:十字 薔薇十字団の一味になりたいです下僕でヒサンでバカになりたい 
060:影 月影が冷える帰り道ひとつホットカフェオレガコンと買った    

061:じゃがいも じゃがいもの芽に毒がある毒があるていねいにとるこれはたべもの 
062:風邪 個人的かってなルール決めている風邪をひいたら『悪霊』を読む 
063:鬼 いつまでも鬼になってるきみが好きはやくわたしをつかまえにきて 
064:科学 科学的根拠のようにミノフスキー粒子について語る うんうん  
065:城 招かれぬお城の舞踏会の音魔法使いは来てくれなかった      
066:消 朝8時45分に家を出る消耗品であるらし我は          
067:スーツ 街をゆくスーツの色が深くなり今年のブーツはウエスタン風  
068:四 この街でいきてゆくこと受け入れて四国の猿となりたし我は    
069:花束 花束がゆっくり枯れてゆく香り夢の中では声あげて泣く     
070:曲 夜想曲奏でるようにささやけば目をとじるのが答えのすべて    

071:次元 四次元の空から届く雪がありみんな真っ赤に塗りつぶされた   
072:インク 水色のインクがきれたボールペン書けなくなった君への手紙  
073:額 額縁の重厚さだけ誉めている男の声のあかるい響き        
074:麻酔 麻酔からまださめてない猫ニ匹うけとりにゆく夕暮れの道    
075:続 続編をつくって正解だったのは少年と機械との愛まで       
076:リズム よく聞いてメトロノームのリズムより君は3ミリ遅れているよ 
077:櫛 何一つ声にはしない櫛の歯をひたすらにただ折っているだけ    
078:携帯 携帯を抱いて眠れば君からのふるえがそっと目覚めさす朝    
079:ぬいぐるみ ぬいぐるみみたいなしろくまピースです赤いボールがだーい好きです 
080:書 書を捨てることはできないどこまでもあなたを憎むことはできない 

081:洗濯 盗まれた洗濯機にはさよならを上手に伝えられなかったよ    
082:罠 こっそりと草を結んでしかけたる罠にかかった生徒会長      
083:キャベツ 巻いて巻いてキャベツが隠して抱いている春のさいしょのつめたい雫 
084:林 すみません、林さんへの伝言はなかったことに 小さな後悔    
085:胸騒ぎ 明け方に残っていたのは胸騒ぎだけだったのに 離してはいや 
086:占 熱心に猫の占い気にしてもひるねのねこにかまってもらえず    
087:計画 結局は愛に負けちゃう計画でスターダストのダイヤキラキラ   
088:食 少しだけうたがっているおびえてる可愛いひつじ食べない。がまん。
089:巻 前髪がのびすぎている巻き髪が右しかうまく巻けない きらい   
090:薔薇 降り積もる秘密の数だけ艶やかに咲き誇りたる沈黙の薔薇    

091:暖 ヨンダパンダのマグカップいっぱいぶんのミルク暖め きみにおやすみ 
092:届 海をこえ届いたポストカードにはJAPANの文字 とおいこいびと  
093:ナイフ 突き立てたナイフにキスを最後までわかりあうことなんてできない 
094:進 前進にざくっとギアを入れました。どうする?どうする。逃げるなわたし 
095:翼 飛ぶための翼をもたぬペンギンはときどきあおいゆめを吐くのだ  
096:留守 留守番のとくいな猫はひだまりをさがしてねむるひねもすのたり 
097:静 日曜の深夜テレビは砂嵐ペン先乾く静寂をきく          
098:未来 月ごとに未来が届く雨が降るポストに濡れてにじんだ名前    
099:動 もうずっと動物園に行けなくてオオアリクイはほんとうにいる?  
100:マラソン ゴールして楽しかったというために わたしのてきはわたしマラソン 


------------------------------------------------------------------

題詠マラソン2005に参加させてもらいました。
なんだそれ。。。と、ハズカシイ歌も多々ありますが、たまにはいい歌もある、かも。
少しでも見やすくしようかな、と10首で一行あきにしてみました。
題詠マラソンなのに、なにがしかのしばりを設けたり、連作にしたりと工夫を
こらしてらっしゃるかたもいらしたようです。
私は題にむきあうのでもう精一杯。。。んむむ〜。
これは我ながら読み返すのもタイヘンです。。。
気が向いてお時間あるかたは、読んでみてくださいませ。


|

« ゆにふぉーむこれくしょん♪ | Main | ねんね »

短歌」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 題詠マラソン2005:

« ゆにふぉーむこれくしょん♪ | Main | ねんね »