« 未来 2月号 | Main | 始まっている題詠マラソン »

題詠200首

昨日ひきこもって後半100首つくりました。。。
題詠マラソンへのこっそり企画をしんくわさんが提供してくださいました。
21日の夜から、えーと6日間で200首。自分の記念にここにアップしておきます。


1 一  きのうから君一色になりたくてぴんくぴんくのソフトクリィム
2 二  遠くまでゆこうそれからゆっくりと眠れる二番目にすきだから
3 四  あと四つ覚えられない化学式なんでこんなにきれいなカタチ
4 七  お兄様七海は絶対認めませんおにいさまおにいさまおにいさま
5 ぬいぐるみ  すっぽりと羽布団のなかうずもれて今日わたしもうぬいぐるみだし
6 柊  柊は無口ですからわたくしは青いまんまで揺られております
7 一葉  一葉のお札の顔はいまひとつ美少女作家としてそそられず
8 横浜  今もまだ赤い靴ならあの人が旅立たせてくれるのか横浜
9 六本木  熱烈に歌いこんでる六本木心中それからどおなっちゃってんだよ
10 教授  教授には言えない過去がありましたこの傷のことこの笛のこと

11ラムネ  あの夏はラムネそれからどうしてもとりだせなくて壊したビー玉
12ライブ  熱狂とほど遠い日々真夜中にライブ音源CDを聞く
13閣  閣下には今日も御機嫌うるわしくデザートならばガトーショコラで
14ゴミ  ゴミ出しを頼まれた朝すれ違う二十歳あまりのきれいなおんな
15バカ  あんたバカァ いまだにそんな音声をパソコンに設定してるのねバカ
16痛  キスをして感じる淡い痛みとかやみつきになるいけない恋は
17痒  ちょっとした刺激だけでも痒くなる白いあなたの肌を苛む
18麻酔 ええ決して口に出せないことがあり麻酔を拒む手術室 春
19覚醒  三月は覚醒をするそれまでは眠る眠ってずっと眠たい

20薬  あーんって犬に薬をやるときの実演をするすてきなあなた
21陽  太陽がいっぱいである青い青い海空アラン・ドロンの瞳
22真  まっすぐに真ん中にくる直球の一言でしたあの告白は
23食  ねえ僕を食べてっていうそのセリフ誘っているとしか思えない
24古着  箪笥から出てくる数多の亡き祖母の古着を仕立て直しおめかし
25マジ  延々と続く舞城王太郎あーもー凄いマジ参ります
26雪女  雨女晴れ女雪女女は友達ぢやないと思つた
27翼  代表の試合に野次を飛ばしつつサッカーといえばキャプテン翼
28影  夜帰る月の光に照らされて自分の影を踏み踏み思う
29宿  学校の宿題ならば絶対にサボるよ短歌200首なんて
30幻  堕ちる もう幻であることなんてわかっていると言い聞かせてる

31漉  漉し餡派粒餡派であるわたしたちきょうも果てなき議論は続く
32祈  おそろいの合格祈願お守りをもっているから ね。こわくない
33墨  花冷えの夜にも惑うあなたには伝わらなくて薄墨桜
34家族  あしたから家族になるという証し破り捨てたくなる午後三時
35みじん切り  たまねぎをたっぷりたっぷりみじん切り飴色になるまで泣いちゃダメ
36禁煙  一日に23回禁煙を成功させたと自慢してみる
37老人社会  100年後だあれもいない朝がくる老人社会は希望の社会
38不安  ぼんやりとした不安なら私にもあるんだだけどまだ死なないんだ
39未来  未来には右折禁止でゆきましょうそれから制限速度を振り切る
40教育  無防備な幼子にこそ教育をわたし好みの感情教育

41手ぶら  どうすんの手ぶらのままでいいなんてこんなとこまできちゃったなんて
42液体  体内の液体全部出るようなぐちゃぐちゃになる愛し方して
43シュプール  見てるだけ君が描いたシュプールも君が笑って話すところも
44焼酎  いつからかひとりで飲んでいるほうが好きになりつつ焼酎は冷や
45爆  あと五分このままだったら爆発をするだからもうぎゅっとしないで
46刀  君が持つ刀をどうかそのままに抜かないでいてそっと抱いてて
47剣  先輩の袴姿に憧れて剣道部ですこてがくさいの
48槍  床の間に飾ってあった槍のことあの暗い部屋溜まる静けさ
49棍  犯人はお前だこれが凶器だな棍棒を持つ棍棒男
50かさぶた  きらい どうにもならなくて治りかけてるかさぶたをとる

51先生  先生が教えてくれたたくさんの駄洒落が今もたまにぐるぐる
52手ぬぐい  手ぬぐいを半襟につけ帯紐に花の模様を選んであそぶ
53縄文  もしかして縄文時代あなたとは敵だったかもしれないと思う
54菫  日溜まりに菫が咲いてありました今日の私の小さなひみつ
55ダイビング  飛ぶ よりも、落ちる 空からごわおおわーっダイビングする勇気ならある
56弄  ゆらゆらと猫のしっぽを弄ぶこれを切っちゃうなんて、ダメだ
57泣  泣いたって許してあげないほんとうは好きなんだっていってみなさい
58応  がんばれと応援歌なら聞き飽きてがんばらなくていいんだわたし
59演出  どうすれば自然に笑顔のシーンへとひとり演出考えて 没
60図書  図書館の360の分類の小数点以下決めかねている

61櫛  黄昏れてゆく部屋のなか力を込めて櫛を折り捨て
62マスカラ  たっぷりと塗ったマスカラ重いから見つめられないのはそのせいだ
63タクト  カラヤンのタクトを譲り受けたって自ら伝説をつくる男
64眠  眠り猫むむーっとお腹を撫で回す抵抗しない眠いねこねこ
65電  携帯を持たないあなた電話する時間を律儀に守り続ける
66脱  口笛を吹いて大脱走しますこの部屋にもう待つのはやめる
67当たり  六歳のこどもにとって「当たり」って大事件です お、おかあさーん!!
68パンチ  爪は出ていなかったんだ猫パンチそこには愛があるんだもんね
69プレイ  両替えが間に合わなくて1プレイつづかなかったヨワヨワな朝
70朧月夜 (おぼろづきよ)  約束は守られなくてなんとなく覚悟はしてた朧月夜に

71梅雨月夜(つゆつきよ) 梅雨月夜溺れる中でワレワレハこの星が欲しいと言い張りました
72初月夜 (はつづきよ) 初月夜ワレワレハ今この星を売りわたすというサインヲシルス
73十五夜 (じゅうごや) 十五夜の裏側にある秘密基地魚を殺す人魚が暮らす
74冴  冴えてるねシゴトはさくさく片付いて帰り道青信号ばかり
75芽  ひまわりの芽が出たよにょきどんどんと大きくなるよ僕の夏まで
76重  一列目左側できくライブでは重低音が体を叩く
77背骨  わたくしのゆがみをほんとに直せるの?背骨腰骨嫉妬の心
78かたち  ぬくもりは今はもうない昼下がりあなたのかたちに窪んだベット
79バランス  あやうさのバランスの中あと少し踏み出したなら堕ちてゆく ゆく
80波  なわとびの大波小波に入れないいつもいつでも私が悪い

81並  人並みの幸せなんて欲しくないたとえば最初の被害者になる
82忠  強引なミステリとして仕立て上げ忠臣蔵には暗号がある
83含羞  似合わない含羞を見せ恋をした思い出語る標高3000
84尿  検尿にときめきさわぐお年頃あ、あの子だってもってきたんだ
85鳩尾(みぞおち) もうダメですあなたの視線が鳩尾にキまってるんですもうもうダメです!
86書  真夜中に書きはじめたる手紙ゆえ出せずに終わる封はしたまま
87天皇  お客さま『歴代天皇総覧』はあいにくただいま売り切れました
88放  『納屋を焼く』静かな放火わたしたち幸せになれると思ってた
89乙  乙類の問題集を探してるもう金髪はやめようと思う
90小人  七人の小人の仕事可哀想な姫様を王子に見せる

91Y軸  Y軸を振り切ってゆく今月の計算はもう破綻した旅
92紫外線  敵ですわ紫外線はわたくしに意地悪するの早く逃げなきゃ
93でくのぼう  わたくしはなりたくないわでくのぼう雨にもまける玄米はイヤ
94鳴  いい声で鳴く文鳥をかってきてしずかにころす日を夢想して
95教室  ひんやりとした机椅子教室にゆっくり孕む狂気のかけら
96ことば  やわらかいこころがうんだことばですみんなあかるい歌になります
97ホルン  ソラが吹くホルンがうたうモーツァルトきらきらひかる音楽が飛ぶ
98フィルター  フィルターのお手入れサイン見なかったことにしたって解決しない
99不条理  こんなんでいいのか立ち止まる時もあったりもする不条理な歌
100幻視  前世とか幻視の旅に誘われてぐらぐらゆれる消える輪郭

101 酸  アミノ酸足りてますかとCMにせっつかれてもそんなの知らない
102十指  信じては裏切られてる八つ当たりの傷十指にあまる
103休  頂上にたどりつくまであと少しひと休みしてもう十年目
104思想  フランスの現代思想語るのがかっこいいってころもあったし
105呆  呆れたと言われてもいい道化師になるしかないという時もある
106庭師  犯人は庭師と思わせでも実は!庭師の息子のいとこの親友
107イタリア  悪態をつくなら絶対イタリア語それからマンマに叱ってもらう
108あこがれ あこがれの花の都は今もなお私に遠いどこにもいけない
109水炊き  鶏肉と白菜だけの水炊きで別れ話はできないムード
110ラーメン  きみとならとろけるチャーシュー夕暮れのラーメン屋でも特別な場所

111微  指先をすこうし切って血を流す私の顕微鏡では見えない
112処女  チョコレートが好きそれよりも音楽の天使が好きと微笑む処女よ
113憧憬  憧憬のまなざしそれはあまりにもたやすく崩れ憎しみになる
114二乗  ()二乗それでも正しい答えにはならないキライ先生のこと
115グレイ  軍艦をグレイに塗るかどうかとかこだわっているところが可愛い
116ペイズリー  どうでしょう着物の柄にペイズリーネットショップで悩むうろうろ
117キャンディ  そばかすのキャンディキャンディいつだって元気でいるのは哀しいことね
118羊  ほんとうは中年男羊男ドーナツやさんでポイントためてる
119温泉  冷えきった温泉卵沈黙は食卓のうえ降り積もりゆく
120商店街  新しい名前を募集しています商店街はそれでいいのか

121自衛隊  任務です砂漠に向かうさよならも自衛隊士はなんにも言わず
122かかと  かさついたかかとに白いクリームを塗りこんでいる 夜はひとりだ
123Gコード  Gコード予約の数字灰色の男の管理する世界かな
124赤血球  靴下で赤血球を作ったりするのがなんでこんなに流行る
125イチロー イチローはまあいいとしてサブローやシローはどこへいってしまったの  
126未  120センチ未満の壁がありひとつ諦め学んだきのう
127盗 めちゃくちゃに強くて色気たっぷりで火付け盗賊改めである!
128縮緬 縮緬の帯揚げを買うこの春はこれをしめましょお花見しましょ
129あられ  熱く濃く入れた緑茶が大好きでおやつはいつも羽衣あられ

130メトロ  アップライトピアノの上で何年も動かされない メトロノーム
131秋桜  一面に秋桜がさくあの場所へまたつれてって約束をして
132水蜜  かぶりつく水蜜桃をその手からそれからもっとさきまですすむ
133背中  まろやかな背中のくぼみたどりつつ君は決して目覚めぬ眠り
134汗  たっぷりと汗をかくようお風呂場に推理小説持ち込む我は
135紫  紫子さんの関西弁はうさんくさーいやまあ小説ですからいいけど
136暖  暖冬の予報は外れ雪雪雪ゆたぽんを抱き猫も抱いてる
137ゆず  マヨネーズよりもゆずぽん選んでるそうねあなたはマヨ嫌い派ダ
138ブログ  むずかしいかんたん短歌ブログっていってるくせにむずかしいー
139正夢  正夢になってほしくて黙ってるひみつだあれも聞かないけどね
140勝手  猫にゃんはにゃんにゃんとしか言わなくて勝手に決めた餌嫌いらしい

141裏腹  ほんとうの気持ちとは裏腹なことばかり言うことにも慣れるのね
142天色(あまいろ)  わからない天色のこと嘘のこと耳を噛んでもまだわからない
143差す  あと一輪残した椿どの位置に差すか決まらずしばし悩めり
144家賃  学生の家賃は大体4万円からになります笑顔がいいです
145だるま  雪だるまかたっぱしから首おとす連続だるま崩壊事件
146水銀  体温計の中にある水銀がわたしのかわりにのぼりつづける
147ツッコミ ピンなのでヒトリツッコミばかりですたまに空しい気にもなります
148除  使うもの除菌抗菌グッズでも中身はキレイとは限らない
149ハブラシ  ハブラシを共有するという気持ちそれはどうしてそうなっちゃうの 
150続  つまらない続編なんかもうやめてきれいに終わる夢がみたいの

151姉妹  お姉様かわいい子猫ちゃんふたり呼び合うからには姉妹なんです
152のり  はみだしたのりが気になるあなたへの手紙はやはり投函できず
153キャベツ  やわらかいみどり手にとる春キャベツひんやりとするはりつめた葉は
154サボテン  話しかけるあいてにはサボテンを選ぶ気分の早起きの夏
155豚  豚肉とたけのこ炒めオイスターソースで味つけ鼻歌もでる
156ネパール  ネパールのシェルパの語る伝説はやたらスケール大きいもので
157ジャズ  ジャズのよさ語ってくれた君だけどごめんわたしは君がいいんだ
158咲  さくら咲く春になったら 約束はみんな春までおあずけですね
159七変化  七変化演じわけてるつもりでも見ているほうはさめてゆくだけ
160チョコ  バナナチョコ欲しいといってみただけでただおねだりをしたいだけなの

161コード もしかしてコードが外れていませんかクールな対応どうもアリガト
162巻  巻き髪のキープのしかた延々と語りあってる隣の席は
163友  友だちと好きの境目はっきりと数値であらわせないものですか
164ホーム  終電のひとつ手前の電車までホームで見つめあっていました
165乳  乳搾り体験学習もモウ二度と思い出したくない田中君
166ほとり  湖のほとりに暮らす湖を海だと語る 朝がきれいだ
167泥  泥沼に堕ちてく昼のメロドラマあーいつのまに結婚話し
168リズム  耳もとでゆれるリズムを聞きたくて今日のピアスはロングタイプを
169鉄棒  鉄棒でさかあがりする課題には悪意を感じる子どもでしたね
170湯気  それでもいい眼鏡が湯気で曇る夜カップヌードルシーフード味

171花束  契約は二年で終わり花束と送別会で言えないサヨナラ
172塔  タロットの塔のカードが逆位置で白い占い師の手がとまる
173つぼみ  君はまだつぼみこれからゆっくりとひらいてゆくのをみていてあげる
174初級  初級さえ合格しない恋愛はいくつになっても上達しない
175鐘  幼子が諸行無常の鐘の音暗唱しやるきくのもあはれ
176雨宿り  いつだって傘をもたない私です雨宿りには慣れているから
177蝉  昼寝から目覚めた時は夕まぐれ蝉の声だけ聞こえる部屋で
178瓢  瓢箪を育てる名人として生涯をまっとうしたと祖父の伝説
179心太(ところてん) 黒蜜を心太にかけるとふ違和感がまだぬぐいされない
180泣きぼくろ  泣きぼくろあえて強調したメイクシャドウのグラデきれいにえがく

181九条  なんだって器用にこなす九条くん一番欲しいものはつかめず
182ならずもの  ならずもの役がたいへんハマリ役それは本人もお気に入り
183豆乳鍋  たまにはと豆乳鍋に挑戦をしてみたもののうーんどうでしょう
184吉野家  かたくなにアメリカ牛を待ち続け吉野屋さんは健気なそぶり
185ブドウ糖  効くのならてっとりばやくブドウ糖うってくださいふわふわ心地
186風邪  気づかないフリして風邪をやりすごし休みの日まで走れ止まるな!
187インスリン  インスリン注射をしてるパタリロはマリネラ国王自称美少年
188鋼鉄  鋼鉄の鎧をかぶっているみたいいつも吹雪の只中みたい
189金属  静電気ビシバシ走る金属に触るのはいや 痛いのはイヤ
190邪悪  いつまでも邪悪な目から逃げたくてそれでもずっと見られていたく

191黒  黒板に描かれているマンガではあれから十日しかたってない
192旋律  ファントムの旋律低く響き出すまたあの手紙髑髏の封蝋
193匂  パンを焼く匂いがしてるキッチンはやさしい砦やさしい牢獄
194虹  虹を見た話をきいてばかりいるわたしはいつも見のがしている
195額  額縁が立派だということだけはわかった気がする美術館にて
196温  ちょうどいい温度でいつもいられないあなたとわたしだめかもしれない
197お気に入り  お気に入りページも全部失ってネットから足洗えということ?
198駱駝(らくだ) フタコブとヒトコブ駱駝の子どもって1.5コブ駱駝なんだよ
199群  群れからははぐれた羊ひとりでも生きていける錯覚をして
200主義  最後まで苺はとっておく主義でショートケーキが呼んでいるのよ

|

« 未来 2月号 | Main | 始まっている題詠マラソン »

「短歌」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/27625/3105164

Listed below are links to weblogs that reference 題詠200首:

« 未来 2月号 | Main | 始まっている題詠マラソン »